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資料3 犯罪被害者等支援に関する県民アンケート調査結果
1 基礎事項
回答者 2,903名
内訳:犯罪被害経験なし(以下、「県民一般」という。) 2,374 名
犯罪被害経験あり(以下、「犯罪被害者等」という。) 529 名
○ 調査期間 平成 28 年 9 月 20 日~平成 28 年 10 月 20 日
○ 調査対象 県民
○ 調査方法 インターネットによるアンケート調査
○ 調査目的 犯罪被害者等に関する県民の認識を把握するもの
年齢構成
居住地域 職 業
〈ポイント〉
○ 犯罪被害者等に関連した用語及び犯罪被害者等を対象とした窓口については、県民へ の周知が進んでいない。
○ 犯罪被害に遭った場合の相談機関として、性犯罪以外の犯罪は約 7 割が警察へ相談す ると回答しているが、性犯罪は約5割が警察以外の機関への相談を選択。
○ 犯罪被害者等が必要とする支援では、被害直後、被害を受けてから半年後どちらでも、 カウンセリング等の精神的ケアが、最も必要と考えられている。
10代以下 0%
20代 5%
30代 18%
40代 40% 50代
24% 60代
9% 70代以上
3%
不明 1%
福岡地域 50% 北九州
地域 22% 筑豊
地域 6%
筑後 地域 21%
不明
1% 自営業
7%
会社員・ 団体職員
33% 主婦・
主夫 20% 公務員
24% 学生
1% 無職
5%
その他 9%
不明 2% 性別構成
男性 42% 女性
58%
2 犯罪被害者等の置かれている状況に対する理解
○ 犯罪被害に遭って以降の置かれた状況(Q6)
犯罪被害者等が置かれた状況では、「地域で無責任な噂を立てられたり、好奇な目
でみられている」(県民一般 58%、犯罪被害者等 22%)、「精神的なダメージにより長
期に通院した」(県民一般 53%、犯罪被害者等 25%)の回答が多かった。
犯罪被害者等では、「家族間で不和が起こった」(28%)の回答が最も多かった。
12 捜査・裁判等への協力・参加等に伴う過度な負担があった 1 家族間での不和が起こった
2 身近な人から心無い言葉をかけられた
3 地域で無責任な噂を立てられたり、好奇の目で見られた 4 転居(引越し)した
5 学校又は仕事を辞めた、変えた
6 学校又は仕事をしばらく休んだ(休学、休職)
7 偏見によって解雇や降格、減給等の不利益な扱いを受けた 8 身体的なけがにより長期に通院したり入院した
9 精神的なダメージにより長期に通院した
10 犯罪被害者やその家族の意思にかかわりなく捜査や裁判 等の手続きが進められた
11 捜査や裁判の過程で配慮に欠ける対応をされた
13 望むように捜査・裁判等の情報が入らなかった 14 特に何も変わらなかった
15 わからない 16 その他
33% 40%
58% 41%
42% 44% 20%
39%
53% 30%
35% 36%
38% 1%
9% 1%
28% 25% 22% 20%
23% 27% 6%
16% 25% 10%
18% 12%
25% 11%
4%
16%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%
県民一般 犯罪被害者等
その他の意見:(犯罪被害者)・通院はしていないが、長年精神的に辛い思いをしている。 ・夜や一人歩きが怖い。
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3 犯罪被害者等施策に対する周知状況
○ 犯罪被害者等に関する用語の認知度(Q7)
犯罪被害者等に関連した用語を知っているかとの設問に対し、「二次的被害」の 認知度は、県民一般は 47%、犯罪被害者等は 44%で一番高かった。
【用語の説明】
1 犯罪被害者等基本法
犯罪被害者等のための施策を総合的かつ計画的に推進することによって、犯罪被 害者等の権利利益の保護を図ることを目的として平成16年12月に制定された法律
2 犯罪被害者給付制度
故意の犯罪によって死亡された犯罪被害者の遺族や、重い障害や傷害を負った犯罪被
害者に対し国が給付金を支給する制度 3 損害賠償命令制度
損害賠償請求に関し、一定の事件の被害者等による申し立てに基づき、裁判所が刑事
手続の成果を利用し審理を行うことにより、被害者等の立証の負担を軽減する制度 4 民事法律扶助制度
日本司法支援センター(法テラス)による、収入の少ない方のための無料法律相談や
裁判費用の立替制度 5 被害者連絡制度
犯罪被害者やその家族又は遺族の希望により、被害者連絡員に指定された警察官等
が、捜査状況、被疑者逮捕の旨、被疑者の氏名、送致先の検察庁名などを、捜査に支障 のない範囲で知らせる警察の制度
6 被害者参加制度
一定の事件の犯罪被害者及びその家族又は遺族が刑事裁判に参加することができる
制度
7 被害者等通知制度
事件の処分結果や、刑事裁判を行う裁判所名、刑事裁判が行われる日、裁判の結果な
どに関する情報を犯罪被害者やその家族又は遺族等に通知する検察庁の制度 8 二次的被害
捜査や裁判の過程における精神的・時間的負担や、周囲の人々の無責任なうわさ話、
マスコミの取材・報道による精神的被害など、被害後に生じる様々な問題
1 犯罪被害者等基本法
2 犯罪被害給付制度(警察庁)
3 損害賠償命令制度(裁判所)
4 民事法律扶助制度(法テラス)
5 被害者連絡制度(警察庁)
6 被害者参加制度(検察庁)
7 被害者等通知制度(検察庁)
8 二次的被害
9 知らない
28%
28%
30%
28%
8%
15%
4%
47%
26% 20%
22%
31%
33%
7%
12%
6%
44%
30%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%
県民一般
○ 犯罪被害者等を対象とした相談窓口の認知度(Q8)
福岡県、福岡市、北九州市の共同で設置している2つのセンターのついては、県
民一般は 70%、犯罪被害者等は 75%が知らないと回答している。
○ Q8以外の犯罪被害者等を対象とした窓口の認知度(Q9)
犯罪被害者等を対象とした窓口を知っているかとの設問に対し、「警察署の相談
窓口」の認知度が一番高く(県民一般 44%、犯罪被害者等 43%)、次いで「法テラス
の相談窓口」(県民一般 31%、犯罪被害者等 34%)であった。
1 福岡犯罪被害者総合サポートセンター
2 性暴力被害者支援センター・ふくおか
3 知らない
19%
19%
70% 14%
19%
75%
0% 20% 40% 60% 80% 100%
県民一般
犯罪被害者等
1 ミズ・リリーフ・ライン
2 警察署の相談窓口
3 市区町村の窓口
4 法テラスの相談窓口
5 弁護士会の相談窓口
6 保護観察所の相談窓口
7 地方検察庁の相談窓口
8 民間の被害者団体、被害者支援団体の相談窓口
9 知らない
10 その他
16%
44%
24%
31%
26%
2%
2%
13%
32%
0%
15%
43%
26%
34%
23%
4%
3%
14%
33%
-0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%
県民一般
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3 犯罪被害に遭った場合の相談先
○ 最初に相談する機関等【性犯罪被害の場合】
(Q10)
性犯罪被害の場合、50%以上が警察以外の機関へ相談又は誰にも相談できないと回
答している。
家族、知人・友人に相談するとの回答は約 30%と高く、また、「どこにも相談しな
い」(県民一般 3%、犯罪被害者等 7%)との回答もあった。
○ 最初に相談する機関等【性犯罪以外の犯罪等の被害の場合】
(Q11)
性犯罪以外の犯罪等の被害の場合、警察が約 70%で一番高く、次いで家族が約 14%であった。
警 察
病 院
行 政 機 関
(
相 談 窓 口、 女 性 相 談 所、 保 健 福 祉 事 務 所 な ど
)
犯 罪 被 害 の 相 談 機 関
(
性 暴 力 被 害 者 支 援 セ ン タ
ー
・ ふ く お か な ど
) 弁護
士
家 族
知 人 ・ 友 人
職 場
学 校
ど こ に も 相 談 し な い
そ の 他
不 明
凡例
県民一般
犯罪被害者等
42% 37% 8% 8% 3% 3% 9% 8% 2% 1% 24% 23% 6% 8% 0% 0% 0% 3% 7% 0% 3% 2% 2%
0% 20% 40% 60% 80% 100%
警 察
病 院
行 政 機 関
(
相 談 窓 口、
保 健 福 祉 事 務 所、
女 性 相 談 所 な ど
)
犯 罪 被 害 の 相 談 機 関
(
福 岡 犯 罪 被 害 者 総 合 サ ポー ト セ ン タ
ー
な ど
)
弁 護 士
家 族
知 人 ・ 友 人
職 場
学 校
ど こ に も 相 談 し な い
そ の 他
不 明
凡例
県民一般
犯罪被害者等
72% 65% 1% 2% 3% 3% 2% 3% 3% 4% 14% 14% 3% 6% 0% 1% 0% 1% 2% 0% 1% 2% 2%
0% 20% 40% 60% 80% 100%
4 犯罪被害者等への支援に対する認識について
○ 犯罪被害者等が被害から立ち直るために最も重要な支援(Q12)
被害から立ち直るために最も重要な支援として、「家族・親族、友人等の身近な人からの支援」が最も多く(県民一般 46%、犯罪被害者等 41%)、次いで「医師やカウ
ンセラー等専門家や専門機関からの支援」(県民一般 22%、犯罪被害者等 16%)とな
っている。
○ 犯罪被害者等が必要とする支援(被害直後)
(Q13)
被害を受けた直後に必要な支援としては、「専門家によるカウンセリング等の精
神的ケア」(県民一般 71%、犯罪被害者等 63%)、「警察等による日常生活における
安全確保」(県民一般、犯罪被害者等とも 63%)、「被害者支援の専門窓口における
相談、情報提供」(県民一般 51%、犯罪被害者等 45%)の回答が多くなっている。
1 被害者支援の専門窓口における相談、情報提供
2 専門家によるカウンセリング等の精神的ケア
3 弁護士等による法律相談
4 警察等による日常生活における安全確保
5 ハローワーク等による就労支援
6 公営住宅等への優先入居
7 生活貸付金等の経済的支援
8 警察、裁判所等への付添い
9 特に必要ない
10 わからない
11 その他
51% 71% 35% 63% 2% 3% 14% 14% 0% 3% 1% 45% 63% 29% 63% 2% 4% 17% 14% 1% 4% 1%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80%
県民一般
犯罪被害者等 家
族 ・ 親 族
、
友 人 等 の 身 近 な 人 か ら の 支 援
近 隣 住 民 に よ る 支 援 な ど 地 域 社 会 に よ る 支 え
同 じ 被 害 を 経 験 し た 人 か ら の 支 援
医 師 や カ ウ ン セ ラ
ー
等 専 門 家 や 専 門 機 関 か ら の 支 援
行 政 に よ る 支 援
犯 罪 被 害 者 や そ の 家 族 自 ら の 回 復 へ の 努 力
加 害 者 か ら の 謝 罪
・ 被 害 弁 償
特 に 重 要 な も の は な い
わ か ら な い
そ の 他
不 明
凡例
県民一般
犯罪被害者等
46% 41% 4% 2% 9% 6% 22% 18% 3% 4% 2% 4% 5% 13% 0% 1% 6% 7% 2% 3% 1% 1%
0% 20% 40% 60% 80% 100%
その他の意見:(犯罪被害者)・忘れたいから、触れられないこと。 ・全部。 ( 県 民 一 般 )・加害者に対する厳罰。 ・本人の意思。
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○ 犯罪被害者等が必要とする支援(被害を受けてから半年後)
(Q14)
被害を受けてから半年後に必要な支援としては、「専門家によるカウンセリング等の精神的ケア」(県民一般 68%、犯罪被害者等 62%)の回答が最も多い。また、「警察等に
よる日常生活における安全確保」は、県民一般は 35%であるが、犯罪被害者等は 42%
と高くなっている。
1 被害者支援の専門窓口における相談、情報提供
2 専門家によるカウンセリング等の精神的ケア
3 弁護士等による法律相談
4 警察等による日常生活における安全確保
5 ハローワーク等による就労支援
6 公営住宅等への優先入居
7 生活貸付金等の経済的支援
8 警察、裁判所等への付添い
9 特に必要ない
10 わからない
11 その他
43%
68%
35%
35%
15%
6%
29%
9%
0%
5%
1%
40%
62%
29%
42%
13%
8%
28%
9%
1%
6%
1%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80%
県民一般
犯罪被害者等