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(1)

社会・経営面での取り組み

環境面での取り組み

(2)

北海道電力

2015

(3)

はじ め に

2011年3月に発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故によって、広範囲にわたる地域が放射性物質で汚染されることとなり、住民の皆さまに対して取り返しの つかない影響を及ぼすという未曾有の大惨事となりました。

弊社は、被害に遭われた福島の方々の思いをしっかりと胸に刻み、原子力事業者として、あのような事故を二度と起こさないという強い決意のもと、泊発電所の安全性 をより一層高めていく取り組みを積み重ね、安全性向上のあくなき追求を継続してまいります。

2012年5月以降、弊社の基幹電源である泊発電所が全基停止し、厳しい需給状況が継続する中、お客さまに節電にご協力いただくとともに、弊社としましても、火力 発電所の補修時期の繰り延べや増出力運転、設備トラブルの未然防止や早期復旧などに総力をあげて取り組んでおります。節電にご協力いただいておりますお客さま をはじめ、多くの皆さまに厚くお礼申し上げます。

一方、泊発電所の長期停止に伴い、火力燃料費などの大幅な増加が続いており、経営全般にわたる徹底した効率化や資本対策を進めておりましたが、2013年9月の 電気料金の値上げに加え、2014年11月には再値上げを行わざるを得ない状況となりました。お客さまには多大なご負担をおかけしており、深くお詫び申し上げます。

弊社は、最大の使命である電力の安定供給を持続可能とするため、また、お客さまのご負担を軽減するため、安全確保を大前提に、泊発電所の一日も早い再稼働に 向けて、原子力規制委員会による新規制基準適合性に係る審査に引き続き全力を尽くすとともに、不断の経営効率化に総力をあげて取り組み、泊発電所の営業運転 復帰後には、お客さまにお約束した電気料金の値下げを実施いたします。

このような経営環境の中ではありますが、北海道の電力の安定供給を将来にわたり確実なものとするため、弊社初のLNG火力発電所である石狩湾新港発電所などの 新規電源の導入や、北海道と本州を結ぶ北本連系設備の増強を着実に進めてまいります。

地域の資源の有効活用につながる再生可能エネルギーについても、引き続き電力の安定供給を維持しながら、さらなる導入拡大に向けて取り組んでまいります。

また、2016年4月に電力の小売全面自由化が開始され、ご家庭を含めたすべてのお客さまが電力会社を選択できるようになります。弊社は、このような経営環境の変化 を成長の機会ととらえ、スマートメーターを活用したサービス・料金メニューの多様化や、電気と他商品・サービスとの組み合わせなどの検討を進め、お客さまに引き続き 選択いただけるよう努めてまいります。

弊社は、これからも、お客さま、地域の皆さまのご期待に沿えるよう、ほくでんグループ一丸となって事業運営を推進してまいります。 今後とも一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

(4)

・・・

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あかりを守る。

泊発電所の安全性向上のあくなき追求に継続して取り組んでいます 安全対策をしっかりと進めています

重大事故に備えています 電気を安定してお届けします

徹底した経営効率化に取り組んでいます

みらいを描く。

将来を見据え電力設備を建設しています

再生可能エネルギーの導入拡大に向けた取り組みを進めています これからもお客さまに選択いただけるよう努めていきます

人づくり、職場づくりに取り組んでいます

ともに歩む。

地域、社会の皆さまとともに歩み続けます

プロフィール

3 5 7 9 11

13 15 17 19

21

23

(5)

当社はこれまで、泊発電所について、安全確保を最優先に「マイプラント意識」と 「協力会社との一体感」を持って「現場第一主義」で運転してきました。

しかしながら、東京電力福島第一原子力発電所の事故により、あらためて「原子力は 地域住民の皆さまの生活に深刻な影響を及ぼすリスクがあること」を強く認識しました。

このため、「経営方針」の中で、原子力事故リスクを経営リスクの一番目に掲げ、

「原子力事故リスクの発現防止」「万一事故リスクが発現した場合の影響低減」に

全社をあげて取り組んでいます。

また、新規制基準への適合に満足することなく、泊発電所の安全性向上のあくなき 追求に継続して取り組んでいくことを、「原子力発電に係る品質方針」に明文化する とともに、同方針に定める安全最優先の価値観を、今一度社員と協力会社が一体と なって共有するため、経営トップによるコミュニケーション活動を展開しています。

泊発電所社員に対する社長訓示

原子力発電に係る品質方針

「安全最優先の価値観」を現場に浸透させるため、さまざまな機会をとらえて経営 トップが泊発電所に出向き、安全性向上に関する思いを直接伝えるとともに、社員

や協力会社の方々との意見交換にも積極的に取り組んでいます。

協力会社の方々との意見交換

経営トップの方針

現場への浸透

(6)

東京電力福島第一原子力発電所のような事故を二度と起こさないという強い決意のもと、

泊発電所の安全性向上に不断の努力を積み重ねています。

※1 原子力施設の機器や系統で発生する可能性のある事故・故障を網羅的に抽出し、それぞれの発生頻度と発生した場合の被害の大きさを定量的に評価する方法です。 ※2 安全対策により大幅にリスクは低減しますが、完全になくすことができないリスクをいいます。

泊発電所の事故リスク低減への取り組みなどを定めた「泊発電所安全性向上計画」を2015年6月にとりまとめました。

確率論的リスク評価(PRA※1)や地震・津波などの自然現象の評価などにより、残余のリスク※2を明確にし、継続的にリスク低減対策を検討・実施していきます。

安全性向上計画の策定

◎リスク情報を活用した安全性向上への取り組み

新知見情報の 収集・評価

PRA

反映

反映

弱点の抽出

その他 対策検討

弱点の抽出 自然現象などの

分類・整理

・事象の発生頻度 ・プラントへの影響評価

整備した手順書体系で 対応可能かを評価

残余のリスクを明確化し、 継続的にリスク低減対策を検討・実施

[安全性向上計画] PDCA

■対応スケジュール

重大事故時用ポンプ

◎故意による大型航空機衝突などに備えた設備対応

リスク情報を活用した安全性向上の取り組みのひとつとして、故意による大型 航空機衝突などへの備えも進めています。具体的には、冷却、注水、減圧手段 のさらなる多様化を図るための設備を設置します。

原子炉、蒸気発生器および原子炉格納容器 に給水するためのポンプ

貯水設備

原子炉、蒸気発生器および原子炉格納容器 などに給水するための水源

重大事故時用発電機

故意による大型航空機衝突などに備えた設備 に電力を供給するための設備

フィルタ付ベント

原子炉格納容器の圧力が異常に上昇した 場合に、破損防止のため放射性物質を取り 除きながら容器内の気体を放出する設備

緊急時制御室

故意による大型航空機衝突などに伴う事故 状態の監視および対応操作などを行う場所

2015年度 2016年度 2017年度

完了予定:2017年度目途

完了予定:2017年度目途

完了予定:2017年度目途 完了予定:2017年度目途

(7)

原子力発電所の安全確保の基本となる機能は、原子炉を「止める」、燃料を「冷やす」、放射性物質を「閉じ込める」ことです。 2011年3月11日、三陸沖の海底を震源としたマグニチュード9.0の地震が発生しました。

東京電力福島第一原子力発電所では、原子炉を「止める」ことに成功しましたが、地震発生から約50分後の大規模な津波による浸水で、燃料を「冷やす」ことができなく なり、重大事故に進展。最終的に放射性物質を「閉じ込める」機能を喪失しました。

これを踏まえ、泊発電所では「津波などの自然現象から発電所を守る」「燃料を冷やし続ける」「重大事故に備える」などの観点から、多重・多様な安全対策を実施しています。

◎津波を敷地に侵入させない 東 京 電 力 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所を 襲った15m程度の津波が来ても泊発 電所の敷地が浸水しないよう、高さ海抜 16.5m、全長約1,250mの「防潮堤」を 設置しています。

防潮堤

◎竜巻から守る

日本で過去に発生した最大の竜巻を考 慮し、最大風速100m/sの竜巻に対して 安全上重要な機器や配管が機能を失う ことのないよう、飛来物の発生を防止す るとともに、飛来物から防護する対策を 進めています。

◎森林火災を発電所内に広げない 発電所周辺での森林火災が発電所構 内に燃え広がることで発電設備に影響 が出るのを防ぐため、幅40∼66mにわ たり樹木を伐採し、全長約2,120mの 「防火帯」を整備しています。

防火帯

◎建屋を浸水させない

津波が万一防潮堤を越えたとしても、 建屋への浸水を防ぐため、建屋の入口 に「水密扉」を設置しています。

また、建屋内の安全上重要な機器が設 置されているエリアへの浸水を防ぐため、 重要なエリアの入口にも水密扉を設置 しています。

建屋入口の水密扉 飛来物防護ネット設置イメージ

コンクリート 構築物

自然現象から発電所を守る

飛来物防護ネット(新規設置)

原子炉補機 冷却海水ポンプ

(8)

津波などの自然現象によって、泊発電所の安全を守る機能が失われることのないよう、

多重・多様な安全対策を進めています。

◎水源の確保

泊発電所ではもともと複数の貯水設備を設置していま すが、新たな水源として「代替屋外給水タンク」(80㎥ ×5基)を津波の影響を受けない海抜31mの高台に 設置しています。

また、さらなる水源確保のため、高低差による重力で 水を供給できる「貯水設備」(5,000㎥×3基)を海抜 81mの高台に設置すべく、工事を進めています。

◎水を注入するポンプの確保

泊発電所では、事故時に原子炉を冷却するための複 数のポンプを設置していますが、それらのポンプが使用 不能となった場合に備え、新たに常設の「蒸気発生器 直接給水ポンプ」などを設置しています。

また、これら常設のポンプが使用不能となった場合に 備え、可搬型の「送水ポンプ車」および「注水ポンプ車」 を、発電所構内の高台に分散して配置しています。

◎電源の確保

泊発電所に接続している送電線から電源を確保できな くなった場合に備え、従来から非常用ディーゼル発電機

を設置しています。

この非常用ディーゼル発電機が使用できなくなった場 合のさらなる備えとして、「代替非常用発電機(常設)」を 設置し、中央制御室から遠隔操作ができるよう工事を 進めています。

原子力発電所では、炉心の損傷などの重大事故を防ぐため、「燃料を冷やし続ける」ことが必要です。燃料の冷却には「水」、その水を注入する「ポンプ」、そのポンプを動かす 「電源」の確保が重要です。

燃料を冷やし続ける

代替非常用発電機(常設) 蒸気発生器直接給水ポンプ

可搬型送水ポンプ車 代替屋外給水タンク

(9)

放水砲 可搬型大容量

海水送水ポンプ車 シルト

フェンス

原子炉 格納容器 原子炉建屋

重大事故に備えています

フィルタ付ベントのイメージ図

原子炉格納容器

フィルタ 大気へ

気体の流れ ◎水素爆発を防ぐ装置の設置

東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、水素爆発を防ぐための装置と

して、電気を使わずに水素を酸素と結合させて水素を取り除く「静的触媒式水素

再結合装置」と、水素をヒーターで過熱し燃焼させる電気式水素燃焼装置「イグナ イタ」の原子炉格納容器内への設置を進めています。

原子炉格納容器の破損を防ぐ

重大事故の発生により、原子炉格納容器が破損し放射性物質が漏洩した場合に、 周辺環境への拡散を抑えるための対策として、「放水砲」を配備しています。

この設備は、原子炉格納容器の破損箇所に高圧の水を直接噴射し、放射性物質の 拡散を抑制するものです。

また、海洋への拡散を抑制するために「シルトフェンス(海中カーテン)」を配備して います。

放射性物質の環境への拡散を抑制する

重大事故が起こっても円滑に対処できる よう、1∼3号機共用の「緊急時対策所」

の建設を進めています。

重大事故の対策拠点を整備

静的触媒式水素再結合装置(左)とイグナイタ(右)

原子炉格納容器が異常な圧力により 破損しないよう、放射性物質を取り除き ながら原子炉格納容器内の気体を大気 中に放出する「フィルタ付ベント」の設置 を進めています。

◎フィルタ付ベントの設置

(10)

泊発電所では、重大事故が発生するリスクを低減するため、多重・多様な安全対策を講じていますが、

それでも重大事故は起こりうるとの考えに立ち、重大事故への備えとして、ハードとソフト両面での対策を進めています。

泊発電所では、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、多重・多様な安全対策を講じていますが、「それでも事故は起こりうる」「安全を守るのは人」との考えに立ち、 平時から実践的な訓練を継続して実施することで、事故時の対応能力を高めています。

◎原子力災害対策本部設置訓練、緊急時通報・連絡訓練

泊発電所および本店に原子力災害対策本部を設置し、発電所と本店をテレビ会議 で結び情報共有しながら、国や自治体へ通報・連絡を行う訓練を実施しています。

訓練の継続で事故時の対応能力を高める

発電所内のすべての交流電源が失われ た状況では、運転員は限られた照明の もと、事故収束に向けた運転操作を行わ なければなりません。運転員が、急速に 進展する事態に的確に対応できるよう、 事故時を想定した操作訓練を実施して います。

暗闇の中での運転訓練シミュレータによる操作訓練

◎運転訓練シミュレータを使用した事故時操作訓練

当社は原子力事業者として、北海道お よび周辺自治体が主催する防災訓練に 参加し、国や自治体への通報・連絡訓練 や、発電所内での傷病者の発生を想定 した緊急時医療訓練などを実施してい ます。

緊急時医療訓練

◎北海道原子力防災訓練への参加

原子力災害対策本部設置訓練(左:発電所、右:本店)

海抜10mにある水源と海抜31mにある 建屋壁面の給水接続口までをホースで つなぎ、可搬型の送水ポンプ車と注水 ポンプ車を使って原子炉の中に水を送 り込むことを想定した訓練を実施してい ます。

可搬型送水ポンプ車を用いた訓練

(11)

緊急設置電源 街頭での節電のお願い

泊発電所の長期停止により厳しい電力需給状況が続く中、お客さまに電気を安定してお届けできるよう、さまざまな需給対策を検討・実施しています。

2014年度は、夏季・冬季において、お客さまに節電にご協力いただいたことに加え、設備保全やパトロールの強化に努めた結果、大規模な火力発電所の計画外停止 が発生せず、厳しい需給状況を乗り切ることができました。

今後も、泊発電所が再稼働するまでは厳しい需給状況が続くため、需要と供給の両面からさまざまな対策を行い、電力の安定供給の確保に取り組んでいきます。

◎設備保全やパトロールの強化

火力発電所については、供給力確保のため、定期点検を繰り延べつつ高稼働を 続けていることなどから、計画外停止リスクが高まっています。可能な限りの点検・補修 を実施するとともに、引き続き、パトロールの強化などによる設備トラブルの未然防止や 早期復旧に向けた取り組みを進めていきます。

経年化が進む発電・流通設備については、これまでの効率化の取り組みで得られた 知見を活用しながら、保全対策の優先順位などを十分精査し、工事の必要性や 電力供給への影響・リスクなどを勘案しつつ、設備保全を実施しています。

※万一、電力の需給状況が非常に厳しい見通し(供給予備率が3%を下回る)となった場合に、事前にご登録いただいた メールアドレスへお知らせし、緊急の節電をお願いさせていただくものです。

・緊急設置電源の継続設置 ・火力発電所の増出力運転

・自家発電設備をお持ちのお客さま からの電力購入

・京極発電所1号機(20万kW)の営業 運転開始(2014年10月)

◎主な需給対策

・節電のお願い

・需給状況に応じてお客さまに電気の 使用を抑制していただく契約への ご加入のお願い

・「需給ひっ迫のお知らせメール※ へのご登録のお願い

・ホームページやFacebookなどに でんき予報や具体的な節電方法を掲 載するなど、お客さまの省エネ・節電 に役立つ情報を発信

火力発電所の日常点検

泊発電所の長期停止に伴う需給対策

供 給 面 需 要 面

(12)

0.13

お客さまに安定した電気をお届けすることが、ほくでんの使命です。

これからも、電力の安定供給の確保に最大限の努力を尽くしていきます。

台風や地震、暴風雪など大規模な自然災害をはじめ、大規模電源脱落時の需給 ひっ迫など、あらゆる事態を想定した実践的な訓練により、非常時の対応力の維持・ 向上を図っています。

万一の場合にはこれまでの経験を活かし、ほくでんグループの総力をあげて復旧 にあたります。

北海道は広大・積雪寒冷という厳しい自然条件下にありますが、適切な設備保全や 独自技術により停電事故を減少させてきました。また、停電が発生した際には一刻も 早く復旧させるため、送電線や配電線の故障箇所を迅速に特定するシステムを開発 するなど、停電時間の短縮を図っています。

配電設備の復旧訓練 災害時に備えた送電設備の点検訓練

カラスの巣の撤去 送電設備の雪おとし

自然災害などあらゆる事態に備えた対応力の強化

停電事故の未然防止と迅速な復旧

停電時間 停電回数

停電時間(分/戸) 停電回数(回/戸) ■お客さま1戸当たりの年間停電時間・回数の推移

(年度) 2005

2000 1990

1980 20062007200820092010 2011 2012 2013

※2012年度は、11月に発生した暴風雪による長時間の停電事故により、停電時間が 前年度の水準より大幅に増加しています。

0 50 100 150 200 250

0.0 0.4 0.8 1.2 1.6 2.0 248

42

14

9 7 6 5 7 6 48

9 9 8

1.78

0.41

0.18 0.13 0.19 0.10 0.10 0.12 0.13 0.110.19 0.16

(13)

2014年10月の電気料金値上げ認可に際して、700億円を超える効率化計画を 公表し、最大限の効率化に取り組んだ結果、2014年度実績は総額774億円と なりました。

■2014年度の効率化実績

◎需給関係費(燃料費など)の削減

燃料調達にあたって、調達地域・契約時期の分散化をはじめとする多様な調達方法 の採用や、卸電力取引所を活用した安価な電力の購入、さらには石油に比べ安価な 国内炭の追加調達に最大限努めるなど、燃料費の低減などに取り組んでいます。

主な効率化の内容

燃料費の削減

購入電力料の削減

卸電力取引所の活用

これまでの具体的な取り組み例 ・燃料調達方法の多様化による削減

・石炭保管料などの燃料の受入・払出業務に関する経費 などの削減

・水力発電所の出力増強

・石油に比べ安価な国内炭火力の稼働増

・競争原理の活用など燃料調達価格のさらなる低減 ・他社電源の固定費用削減

・自家発電設備をお持ちのお客さまからの電力購入単価 の低減

・卸電力取引所からの安価な電力購入による燃料費の 削減など

(億円) 費用項目

人件費

需給関係費

設備投資 関連費用

修繕費

諸経費等

資産売却

合計

実績

165

175

36

223

154

20

774

主な効率化の内容

・役員報酬、給料手当、厚生費の削減

・燃料費、購入電力料の削減 ・卸電力取引所の活用 ・資機材調達コストの低減 ・工事実施時期の見直し ・工事内容・工法の見直し

・資機材調達コストの低減 ・新技術、新工法の開発・導入 ・工事実施時期の見直し ・資機材調達コストの低減

・普及開発関係費、その他の費用の削減

・不動産、株式の売却

国内炭を燃料としている砂川発電所 ※合計は、端数処理の関係で、内訳の合計値と一致しません。

2014年度の効率化実績

引き続き全社一丸となり、経営全般にわたる徹底した効率化に取り組んでいます。

経営効率化の着実な推進

(14)

着実な収支改善・財務基盤の強化に向けて、徹底した経営効率化を推進しています。

◎人件費の削減

役員報酬、従業員の給料手当の減額などにより、人件費の削減を図っています。

◎資機材調達コストの低減

全社的な資機材調達コストの低減に向け、「調達検討委員会」を中心に、発電・送電 などの担当部門、調達部門、経営層が一体となり、すべての調達案件を対象に競争 拡大やコスト低減のための具体方策の検討・実施を進めています。

また、社外専門家が持つ情報・ノウハウや、取引先からの提案を積極的に取り入れる ことにより、調達コストの低減を図っています。

主な効率化の内容 これまでの具体的な取り組み例

役員報酬の削減 ・役員報酬の減額・取締役の減員

給料手当の削減 ・月例賃金・賞与の減額

・賃金制度・再雇用制度などの見直し

厚生費の削減 ・健康保険料会社負担率の引下げ

◎修繕費の削減

新技術、新工法の開発・導入や工事実施時期の調整による施工面での効率化など を行うとともに、競争発注の拡大や仕様の見直しなどによる資機材調達コストの低減 に努めています。

主な効率化の内容 これまでの具体的な取り組み例

資機材調達コストの低減 ・新規の取引先の参入による競争促進・材料・工事などの分離発注

新技術、新工法の開発・導入 ・点検ロボットを活用した設備の塗装工事時期の最適化 ・メーターボックス(計器箱)の小型化

工事実施時期の見直し ・設備点検と取替・補修工事などの実施時期調整による施工面での効率化

■競争発注比率の推移 (%)

(年度) 13.9 13.8

0 10 20 30 40 50

2010 2011 2012 2013 2014 2013∼2015平均 目標 30%程度 28.6

38.0

17.9

2014年度は、早期実施が必要な泊発電所の安全対策工事など競争発注と することが困難な案件の影響はありましたが、北本連系設備増強工事および スマートメーター関連システムなどについて競争発注の拡大に努めた結果、競 争発注比率は28.6%、2013∼2014年度の2か年平均で33.5%となりました。 引き続き、目標としている「2013∼2015年度平均30%程度」の達成に向けて 取り組んでいきます。

競争拡大に向けた取り組み

(15)

LNGタンクの建設

既設火力発電所の経年化への対応、燃料種の多様化および電源の分散化を図り、将来的な電力の安定供給を確実なものとするため、当社初のLNG(液化天然ガス) 火力発電所である石狩湾新港発電所を導入します。

1号機については、2019年2月の運転開始を目指し、着実に工事を進めていきます。

◎高い熱効率と優れた環境性

石狩湾新港発電所は「コンバインドサイクル発電 方式」を採用しています。

コンバインドサイクル発電とは、ガスタービンと蒸 気タービンを組み合わせた発電方式であり、従来 型の蒸気タービンのみによる発電方式と比べ、高 い熱効率を有しています。

また、燃料となる天然ガスは、化石燃料の中でも 燃焼時のCO2排出量が少なく、環境性に優れて います。

■石狩湾新港発電所の概要

建設予定地 燃料の種類

1号機 2号機 3号機

※電気事業法に基づく工事計画届出。

出力 (170.82万kW)

小樽市銭函5丁目および石狩市新港中央4丁目 天然ガス

56.94万kW 56.94万kW 56.94万kW

着工※

(予定) 運転開始(予定) 2015年 9月

2018年11月 2025年11月

2019年 2月 2021年12月 2028年12月

■石狩湾新港発電所のイメージ

天然ガス

送電線へ

発電機 蒸気タービン

蒸気 空気

圧縮機 ガスタービン 燃焼器

排熱回収ボイラー

煙突

開閉所

取水口から 給水ポンプ

排ガス

蒸気ドラム

復水器

放水口へ 変圧器

石狩LNG基地から LNGを気化した 天然ガスを ガス導管により 受け入れる計画

海水ポンプ   

石狩湾新港発電所の完成予想図

北海道ガス㈱が運営する石 狩 L N G 基 地 内 に 当 社 の LNGタンクを設置し(2014 年8月着工)、ガス導管で発 電所に燃料を供給します。

石狩湾新港発電所の建設

(16)

水圧管路 地下発電所

上部調整池

下部調整池 京極ダム

放水路 トンネル

将来にわたり電気を安定してお届けするため、各電源の特性を踏まえ、

供給力のバランスを考慮した発電所建設などの計画を着実に進めていきます。

下部調整池 京極発電所全体像

地下発電所

需要変動への対応に優れた当社初の純揚水式の京極発電所(出力20万kW×3台)の建設を進めており、1号機 が2014年10月に営業運転を開始しました。

引き続き、2号機の営業運転開始(2015年11月予定)に向け、着実に工事を進めていきます。

既設の北本連系設備(60万kW)に加え、新たなルート で30万kWの増強を図ります。

2014年4月に着工しており、2019年3月の運転開始に 向け、着実に工事を進めていきます。

■工事概要

30万kW 250kV(直流) 122km

着工:2014年4月 運転開始:2019年3月(予定) 送 電 容 量

送 電 電 圧 送 電 亘 長

工 程

京極発電所の建設

北本連系設備の増強

■北本連系設備(増強・既設)のルート図(2015年3月31日現在)

上部調整池

今別変換所 北斗変換所

(青函トンネル) 大野

知内 北七飯

既設ルート ※電源開発㈱の  所有設備

北斗今別

直流幹線 竜飛ケーブルヘッド 吉岡ケーブルヘッド

変換所 ケーブルヘッド 変電所 火力発電所 他社変電所

(17)

当社はこれまで、水力発電をはじめ風力発電や太陽光発電など再生可能エネ ルギーの導入拡大に積極的に取り組んできており、2014年度末時点で再生可能 エネルギーの導入量は260万kWに達しました。

このうち、段階的に導入拡大に努めてきた風力発電は約32万kW、固定価格買取 制度の開始により導入量が急増した太陽光発電は約61万kWです。

※接続可能量を超えて接続される再生可能エネルギー発電設備について、需給のバランスを維持することが困難な場合に  補償なく出力を制御していただくルールです。

※東京電力㈱と共同で実施する北本連系設備を活用した実証試験により、風力発電の接続可能量を56万kWまで  拡大します。

■北海道における風力発電・太陽光発電の導入推移

再生可能エネルギーの導入拡大に向けた取り組みを進めています

■北海道における再生可能エネルギーの導入量(合計262.5万kW)(2015年3月31日現在)

0 20 40 60 80 100 120 140 160 (万kW)

(年度) 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012

15.6 15.6 15.9 17.0 24.1 24.3 25.8 25.8 25.7 27.6 28.9 28.9

2013 2014 0.1

0.7 3.7 7.8

31.8 56※ 31.6

0.2 0.3

0.9 1.1 1.3 1.7 2.2 3.1

10.4 35.4

117

固定価格買取制度 開始(2012.7.1∼)

風力発電の導入量 太陽光発電の導入量

再生可能エネルギーの導入実績

固定価格買取制度の開始以降、太陽光発電を中心に再生可能エネルギーの導入 が急速に拡大する中、2015年1月に同制度の運用見直しが行われました。 当社は、北海道における太陽光発電の接続申し込み量がすでに接続可能量である 117万kWに到達していることから、新たな運用ルール※のもと、再生可能エネルギーの 受け入れを継続しています。

新たな運用ルール下での太陽光発電の受け入れ

61.2

6.3 4.3 0.4 0.5 0.7

水力

160.5 31.8風力 太陽光61.2 地熱 2.5 バイオマス 6.5

太陽光発電

・既連系容量:61.2万kW ※2015年3月31日現在

■風力発電・太陽光発電の導入実績(振興局別)

風力発電

・既連系容量:31.8万kW

宗谷 10.4万kW

0.6万kW

留萌

6.6万kW 2.4万kW上川

日高

1.2万kW

0.1万kW

釧路 0.2万kW

9.0万kW

オホーツク

9.2万kW

十勝

12.8万kW

胆振

11.1万kW

1.4万kW

根室

2.3万kW

1.3万kW 石狩

1.0万kW

7.3万kW

空知

2.9万kW

後志

0.3万kW

2.1万kW

渡島 0.4万kW

2.0万kW

檜山

0.1万kW

8.3万kW

(18)

ほくでんでは、再生可能エネルギーの導入拡大に向けた取り組みを継続的に進めてきました。

これからも、さらなる導入拡大に向けて、積極的に取り組んでいきます。

当社は、大型蓄電池を活用した国の実証 事業に参画しています。本事業では、南早 来変電所に大型蓄電池を設置し、風力 発電や太陽光発電の出力変動に対する 新たな調整力としての性能実証や最適 な制御技術の開発に着実に取り組んで いきます。

これまで利用してこなかった 水力エネルギーを有効活用 するため、中小水力発電所の 建設や既設水力発電所の 出力向上の取り組みを進め ています。

大型蓄電システム実証事業

水力発電における未利用エネルギーの活用

風力発電のさらなる導入拡大に向けた取り組みとして、東京電力(株)と共同で北 本連系設備を活用した実証試験を行います。これにより、新たに20万kWの導入を 図り、接続可能量を56万kWまで拡大します。

風力発電の導入拡大に向けた実証試験

北海道の基幹産業である畜産業と密接に関係し、地域に根ざした再生可能エネ ルギーである家畜系バイオマス発電に係る研究開発を北海道大学と共同で実施 し、出力制御技術の開発とエネルギーの有効利用方策の検討を進めていきます。

家畜系バイオマス発電に係る研究開発

実証設備の完成予想図

設置場所 実証設備 実証期間

実証項目

南早来変電所内(北海道勇払郡安平町)

レドックスフロー電池(定格出力:15,000kW、蓄電容量:60,000kWh) 2013∼2018年度

・蓄電池を周波数調整用電源とみなした周波数変動抑制制御手法の開発 ・蓄電池による余剰電力(下げ代)対策運転手法の開発

・レドックスフロー電池の性能評価 など

■これまでの取り組みおよび今後の計画(一部) ■実証事業の概要

名 称 所在地 出力 概 要

ユコマンベツ発電所

(2014年6月運転開始) (2014年10月出力変更)

江卸発電所の取水設備の 未利用エネルギーを有効活用

既設岩松発電所の老朽化した水車・ 発電機の更新にあわせ出力を増加 (新たに新岩松発電所として運転) 新岩松発電所

(2016年1月運転開始予定)

710kW

16,000kW 東川町

朱鞠内発電所

(2013年3月運転開始) (2013年9月出力変更)

雨竜第1ダムのかんがい放流設備の 未利用エネルギーを有効活用 1,120kW

幌加内町

新得町

(19)

これからもお客さまに選択いただけるよう努めていきます

2016年4月に、これまでの高圧・特別高圧のお客さまに加え、ご家庭など低圧で電気をお使いのお客さまにも自由化の範囲が拡大される「電力の小売全面自由化」が始まります。 本格的な競争を迎えるにあたり、当社は引き続き、お客さまに選択いただけるよう魅力的な商品・サービスの提供に努めていきます。

具体的には、以下のような検討を進めていきます。

○スマートメーターを活用したお客さまの効率的な電気の利用につながる新たな料金メニューの設定 ○通信事業者など異業種との提携によるセット販売やポイントサービスの導入

○Webを活用したお客さまにご満足いただけるサービス・機能の充実

競争の進展を見据えて

■スマートメーターの設置

ご家庭など低圧で電気をお使いのお客さまに、 スマートメーターの設置を開始しており、2023年 度末までにすべてのお客さまへの設置を完了する 予定です。

スマートメーターは、通信機能を備えた新しい タイプの電気メーターで、遠隔での検針や30分 ごとの電気ご使用量の計測を行うことができます。

今後、スマートメーターの機能を活用した自動検 針の導入や各種サービスの提供について検討を 進め、お客さまの電気の効率的な利用につなげて いただけるよう取り組んでいきます。

■Web料金お知らせサービス

お客さまの電気料金・電気ご使用量の推移などの情報がインター ネットを利用して確認できます。今後は、スマートメーターとの連携 などを踏まえ、提供する情報の拡大に向けて検討していきます。 ■スマートメーターを活用した自動検針導入後のイメージ

■設置などのスケジュール

2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023

スマートメーターの設置

自動検針の開始

9年間ですべてのお客さまに設置予定

※メーターの検定有効期間が満了を迎えるものから順次スマートメーターに取り替えます。

2016年度から、エリアごとに順次拡大予定

※契約内容・配線状況などにより開始時期は異なります。

スマートメーター

(    )

メーカーにより 外観は異なります

お客さま宅

遠隔での検針

各種サービスの提供 ◎お客さまサービスの充実

前年の夜間使用量 前年の昼間使用量

当年の夜間使用量 当年の昼間使用量

同じご契約のお客さまの平均ご使用量 (北海道電力区域内)

グラフイメージ 800

前月 との差

前月

との差 前年同月との差

平均ご使用量との

比較ができます 過去のご使用量との比較ができます

(20)

調印式の様子

EGATスーンチャイ総裁(左から2人目) 当社真弓社長(左から3人目)

◎ガス供給事業の検討

当社初のLNG火力である石狩湾新港発電所について、環境アセスメント 手続きが終了し、LNGタンクの工事など、導入に向けた取り組みが本格 化したことを機に、今後の事業展開なども見据え、2014年度、定款の事業 目的に「ガス供給事業」を追加しました。

ガス事業の制度改革の動向も踏まえながら、ガス供給事業の検討を加速 し、お客さまにご満足いただけるサービスを提供できるよう、幅広く検討して います。

■電力広域的運営推進機関(以下、「広域機関」)の設立[第1段階]

2015年4月、電力需給のひっ迫時に広域的な電力融通の指示などを行うとともに、電源 の広域的な活用に必要な送配電線の整備を進める機関として「広域機関」が設立され、 業務を開始しました。

当社は、広域機関との間の業務運営が円滑に行われるよう、適切に対応していきます。

■電力の小売全面自由化[第2段階]

2016年4月に「電力の小売全面自由化」が始まります。

引き続き、お客さまに選択いただけるよう魅力的な商品・サービスの提供に努めていきます。

■送配電部門の法的分離[第3段階]

2020年4月には、送配電部門を別会社化する「法的分離」が実施されます。

当社は、法に定められている一般送配電事業の一層の中立性確保にしっかりと対応し つつ、グループの総合力・効率性を発揮できる体制の構築を図り、真にお客さまの利益 につながるよう検討を進めていきます。

ただし、「電力の安定供給の仕組み・ルールの整備」などの課題が残されており、それら 課題に対する方策の実施度合いをしっかりと確認・検証し、柔軟に改革を進める必要が あると考えています。

◎海外電力会社との技術協力

当社は2015年5月、タイ発電公社(EGAT)と、「水力発電技術に関する 技術協力の覚書」を締結しました。2006年に最初の覚書を締結してから 3度目となります。

今回の覚書締結を機に、 従来の水力発電設備の 保守・運用に関する技術・ ノウハウの協力に加え、水

力発電に限らず幅広い 分野で協力していきます。

当社を取り巻く環境は大きく変化しています。

この環境の変化を自らが成長する機会ととらえ、お客さまに選択いただけるよう総力をあげて取り組んでいきます。

■国が示す電力システム改革の工程表

2013年度

▲電気事業法改正  (第1段階)

▲電気事業法改正  (第2段階)

▲電気事業法改正  (第3段階)

(2013年2月「電力システム改革専門委員会報告書」などをもとに当社作成) 料金規制の

経過措置期間

2014年度 【第1段階】2015年4月 【第2段階】2016年4月 【第3段階】2020年4月

広域機関

電力の小売

全面自由化 料金規制の撤廃 送配電部門 の法的分離

業務開始

さらなる成長に向けて

電力システム改革

◎北海道外エリアでの電力販売の検討

(21)

ベテラン社員の多くが退職を迎え、世代交代が急速に進んでいます。このような中でも、将来にわたる電力の安定供給に必要な人材を確保するとともに、人材の早期育成や 若年社員への確実な技術継承を進めていきます。

人づくり、職場づくりに取り組んでいます

泊発電所構内にある原子力教育 センターでは、発電所で使用して いる設備と同等の機器や運転訓 練シミュレータを用いて、保修員・ 運転員・関連技術者の知識・技能 の一層の向上を図っています。

苫東厚真発電所構内にある火力 技術研修センターでは、運転訓練 シミュレータや隣接する苫東厚真 発電所の設備を活用した実践的 な研修を実施。火力発電所の運 転、保守技術の向上や、設備経年 化に対応した技術者を養成して います。

滝川テクニカルセンターでは、実技 を主体とした教育・訓練を行い、 電力の安定供給を担う技術部門 (配電・送電・変電・情報通信・

水力発電・土木)のスペシャリスト を養成しています。

原子力教育センター 火力技術研修センター 滝川テクニカルセンター

総合研修センターでは、新入社員 から管理者に至る階層別の研修 や全社共通のスキル別研修を実 施しています。

総合研修センター ◎社内研修施設

(22)

「次世代育成支援対策推進法」に基 づき行動計画を策定し、従業員の仕事 と子育ての両立支援に向けた取り組み を行っています。

第3期の行動計画期間(2011年4月1日 から2015年3月31日)では、女性の育児 休職取得率100%、男性1人が育児休 職を取得するなど、行動計画に掲げた 目標をすべて達成したことから、国から 「子育てサポート企業(くるみん)」の

認定を受けました。 当社は、「人間尊重」を経営理念のひとつに掲げ、従業員一人ひとりの人格や個性を

尊重し、性別にかかわりなく能力を十分に発揮できる、働きがいのある職場づくりに 努めています。

女性のさらなる活躍推進に向けては、社内に「女性活躍推進検討チーム」を設置し、 具体的な取り組みについて検討しています。

ほくでんグループの特例子会社※である(株)ほくでんアソシエは、障がいを持つ人が その能力を活かしながら、いきいきと働く会社です。

現在22名(2015年6月1日現在)の障がい者が印刷・製本や字幕制作、物品販売 などの業務を行っています。当社は引き続き、雇用を通じて障がい者の社会的自立や 社会参加を支援していきます。

将来にわたり当社事業を支える人材や技術の維持・確保に向け、人材の早期育成や若年社員への

確実な技術継承を進めるとともに、女性の活躍推進などにも取り組んでいます。

※特例子会社とは、障がい者の雇用に特別に配慮し、国から認定を受けた会社のことをいいます。特例子会社の認定を受け  ると、その会社の労働者を親会社または企業グループに雇用されているものとみなして、障がい者雇用率を算定できます。

職場での業務風景 唐松石鹸の販売

くるみんマーク

働きやすい職場環境づくりの一環として、 職場におけるハラスメント防止に向けた 取り組みを行っています。

具体的には、セクハラ・パワハラ防止の ための職場内教育用資料を作成し、社内 周知しているほか、全従業員を対象と し、「ハラスメント(セクハラ・パワハラ・

マタハラ・パタハラ)に関する説明会」を 開催するなどの取り組みを進めています。

ハラスメント防止に向けた取り組み

ハラスメント防止に関する説明会

仕事と子育ての両立支援

女性のさらなる活躍推進

(23)

地域、社会の皆さまとともに歩み続けます

くず電線を 銅の原材料として リサイクル 石炭灰を地盤改良材としてリサイクル

東日本大震災以降、泊発電所の長期停止により火力発電量が増加し、 CO2排出量が大幅に増加しています。

低炭素社会の実現に向け、原子力発電の安全かつ安定した運転を含めた 需要・供給両面の取り組みによりCO2排出抑制に努めていきます。

◎地球温暖化対策の推進

安全確保を大前提とした原子力発電の活用や、水力・風力・太陽光発電など再生 可能エネルギーの導入拡大、発電効率の向上・送配電損失の低減、省エネルギーの 推進などCO2排出抑制に資する取り組みを進めています。

◎循環型社会形成の推進

石炭灰やがれき類などの産業廃棄物のリサイクル率を2016年度に95%程度とする ことを目指し、廃棄物の発生抑制(リデュース)・再利用(リユース)・再資源化(リサ イクル)の「3R」の推進に取り組んでいるほか、環境負荷の少ない製品を優先して 購入する「グリーン調達」を推進しています。

◎環境リレーション活動の展開

地域の森林づくりを支援する「ほくでんグループみどりのサポーター活動」に取り 組み、全道で植樹活動を行っています。

植樹には、施工が簡単で苗木が成長し やすいカミネッコン※を使用しています。 また、毎年6月の「環境月間」では、各地 の海浜清掃や街路灯清掃、花壇整備 などを地域の皆さまとのふれあいを大切 にしながらグループ一体となって実施し ています。

※再生紙ダンボールで作った植栽用ポット。

泊発電所の長期停止による影響

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500

泊発電所 1・2号機停止

泊発電所 3号機停止

設備利用率(%) CO2排出量(万t-CO2)

2014 2013

2012 2011

2010

(年度) CO2実排出量 泊発電所設備利用率

0 20 40 60 80 100

1,142 89.7

58.6

4.3 1,560

2,144

0.0 0.0 2,077 2,035

カミネッコンを用いた植樹活動

再生可能エネルギー の導入拡大

原子力発電の活用 送配電損失の低減発電効率の向上・ 省エネルギーの推進

(24)

ほくでんは、社会の一員として、地球温暖化対策など環境負荷の低減に向けた取り組みを進めるとともに、

多くのステークホルダーの皆さまに向けた情報発信を行っています。

資本市場から適正な評価をいただける よう、株主・投資家の皆さまへの適時適 切な情報開示を行うとともに、定期的な 会社説明会の開催および機関投資家 などの皆さまとの個別面談など積極的な 対話活動を実施しています。

いただいたご意見を経営に反映させる ことで、企業価値の一層の向上を目指し ています。

Facebook、Twitter、YouTubeといった ソーシャルメディアを活用し、当社事業 活動や暮らしに役立つ情報を発信する など、お客さまとのコミュニケーション 活動を大切にしています。

原子力PRセンター

「とまりん館」

古宇郡泊村大字堀株村 字古川45番地1 TEL(0135)75‐3001

苫東厚真発電所

「ほくでん火力なるほど館」

勇払郡厚真町字浜厚真615番地 苫東厚真発電所内

TEL(0145)28‐2121 ※要予約

科学であそぼ

「おもしろ実験室」

札幌市東区苗穂町1丁目1番20号 TEL(011)742‐5546

ほくでんFacebookページ 会社説明会

株主・投資家の皆さまへのご説明

SNSを活用した情報発信

(25)

代表取締役 副社長執行役員

代表取締役 副社長執行役員

取締役 常務執行役員

取締役 常務執行役員

取締役 常務執行役員

取締役 常務執行役員

取締役 常務執行役員

取締役 常務執行役員

取締役 常務執行役員

取締役

常任監査役

常任監査役

監査役

監査役

監査役

酒 井   修

恩 村 裕 之

富 樫 泰 治

森   昌 弘

林   宏 行

相 馬 道 広

阪 井 一 郎

藤 井   裕

古 郡 宏 章

佐 々 木 亮 子

本 間 公 祐

阿 部 幹 司

市 川 茂 樹

長 谷 川   淳

下 村 幸 弘

企画本部

流通本部

発電本部

燃料室 石炭灰リサイクル 推進室

原子燃料統括室

支店      支社・営業所

火力発電所

地熱発電所

内燃力発電所 礼文,沓形,焼尻,奥尻

監査役

ビジネスサポート 本部

   旭川,北見,札幌,岩見沢    小樽,釧路,帯広,室蘭    苫小牧,函館

  旭川,札幌,釧路   苫小牧,函館

35カ所

15カ所

2カ所

  砂川,奈井江,苫小牧   伊達,苫東厚真,知内

  旭川,札幌,倶知安   新得,静内,日高,函館

営業所

火力部

原子力部 原子力品質保証室

人事労務部 広報部 総務部

経理部 資材部

泊原子力事務所 原子力発電所 

水力部 土木部

水力センター

水力発電所建設所 京極,新岩松

火力発電所建設所 石狩湾新港

総合研修センター

企業行動室 訟務室 立地室

東京支社

監査役室 事務局 原子力推進本部

考査担当 秘書室 企画部 環境室 情報通信部

総合研究所中央情報通信所

ほくでん契約センター

電力託送センター 中央給電指令所 営業部

配電部

工務部 お客さま

本部

統括電力センター    電力センター

代表取締役会長 佐 藤 佳 孝

代表取締役社長 真 弓 明 彦

基幹系工事センター   総務部(札幌のみ)

概 要(2015年3月31日現在)

●設立年月日

●資本金

●株主数

●総資産

●契約口数

●最大電力(発電端・2011年1月12日更新)

●販売電力量

(2014年度)

●総収入(2014年度経常収益)

●従業員数

1951年5月1日

114,291百万円

84,854名

1名

1,749,602百万円

3,628,167口

400,790口

4,028,957口

578.8万kW

11,236,731千kWh

2,428,869千kWh

16,144,550千kWh

29,810,150千kWh

668,989百万円

5,709名 電灯

電力

合計 普通株式

A種優先株式

電灯

電力

特定規模

合計

会       長 社       長 副   社   長 常務執行役員

  営業部(札幌のみ)

役 員(2015年6月25日現在) 組 織 図(2015年6月30日現在)

(26)

送配電設備(2015年3月31日現在)

8,342km 46,529基 22,672,000kVA 68,217km 1,477,310基 ■送電線亘長

 支持物数 ■変電所 ■配電線亘長  支持物数

1,428,755kW 4,213,510kW 3,900,000kW 148,000kW 165,510kW 2,070,000kW 25,000kW 1,000kW 7,738,265kW 55カ所

12カ所

6カ所 1カ所 5カ所

1カ所 1カ所 1カ所 70カ所

373カ所

発電設備(2015年6月30日現在)

■水力発電所 ■火力発電所   汽力   ガスタービン   内燃力

■原子力発電所 ■地熱発電所 ■太陽光発電所 合計 水力発電所

他社水力発電所 火力発電所 他社火力発電所 原子力発電所 地熱発電所 太陽光発電所 変電所 開閉所   他社変換所

   送電線(27万5,000V)    送電線(18万7,000V)    送電線(10万∼11万V)    他社送電線

旭 川 支 店 北 見 支 店 札 幌 支 店 札幌北支社 札幌西支社 札幌東支社 札幌南支社 千 歳 支 社 岩見沢支店 小 樽 支 店 釧 路 支 店 帯 広 支 店 室 蘭 支 店 苫小牧支店 函 館 支 店 東 京 支 社

〒060‐8677 〒070‐8678 〒090‐8691 〒060‐8639 〒002‐8022 〒063‐0052 〒004‐8691 〒005‐0812 〒066‐8633 〒068‐8691 〒047‐0033 〒085‐8668 〒080‐8660 〒050‐8682 〒053‐0006 〒040‐8670 〒100‐0005 (011)251‐1111 (0166)23‐1121 (0157)26‐1114 (011)251‐1111 (011)772‐7101 (011)662‐2171 (011)892‐8111 (011)572‐1111 (0123)23‐5101 (0126)22‐0601 (0134)23‐1111 (0154)23‐1111 (0155)24‐5161 (0143)47‐1111 (0144)32‐5321 (0138)22‐4111 (03)3217-0861 札幌市中央区大通東1丁目2番地

旭川市4条通12丁目1444番地の1 北見市北8条東1丁目2番地1 札幌市中央区大通東1丁目2番地 札幌市北区篠路2条2丁目8番18号 札幌市西区宮の沢2条4丁目7番15号 札幌市厚別区厚別中央1条5丁目1番30号 札幌市南区川沿12条1丁目1番1号 千歳市北栄2丁目2番20号 岩見沢市9条西1丁目12番地の1 小樽市富岡1丁目9番1号 釧路市幸町8丁目1番地 帯広市西5条南7丁目2番地1 室蘭市寿町1丁目6番25号 苫小牧市新中野町3丁目8番7号 函館市千歳町25番15号

東京都千代田区丸の内1丁目6番5号丸の内北口ビル内

お 客 さ ま 口 数 販 売 電 力 量 お 客 さ ま 口 数 送電線の長さ(亘長) 配電線の長さ(亘長) 供 給 面 積 当たり

電 柱 基 数 当たり

お客さま数当たり

51口/km2

39万kWh/km2

2.73口/基 2.07m/口 16.94m/口

274口/km2

278万kWh/km2

4.02口/基 1.17m/口 11.29m/口 約5分の1

約7分の1 約3分の2 約1.8倍 約1.5倍

※東北電力(株)、東京電力(株)、中部電力(株)、北陸電力(株)、関西電力(株)、中国電力(株)、四国電力(株)、  九州電力(株)、沖縄電力(株)の平均。

ほくでん 比率 他社平均※

奥尻 IPP

ホヤ石川

磯谷川第二 磯谷川第一 相沼内

大野

知内

北海道・本州間 電力連系設備 七飯

ピリカ IPP 洞爺

久保内 虻田

壮瞥 豊浦

伊達 泊

比羅夫 寒別 昆布 蘭越

藻岩 豊平峡

砥山 小樽内 定山渓

京極 藻岩浄水場水力

共発 苫東厚真 IPP 苫小牧

札内川 奥新冠 新冠 下新冠 東の沢

高見 静内 双川

春別 岩清水

熊牛 右左府

奥沙流 日高

岩知志 二風谷 南早来

上飽別 飽別 徹別 蘇牛

IPP 音別 本別 金山

熊追 桂沢

清水沢 滝の上 川端滝下

足寄 芽登第一

芽登第二 糠平 幌加 富村 然別第二 然別

第一 十勝

上岩松 芦別

野花南 滝里 砂川

奈井江 IPP

礼文 鴛泊 清川 沓形

焼尻

仁宇布川

雨竜 朱鞠内

岩尾内 ポンテシオ 鷹泊

滝の上 濁川 愛別 安足間

上川 真勲別

層雲峡 大雪 江卸 志比内

忠別川 ユコマンベツ 新忠別

湧別川

瀬戸瀬 秋の川 下津別

津別

京極2・3号機(工事中)

新岩松(工事中)

主な事 業 所(本・支店、支社)(2015年6月30日現在)

北海道の地域特 性(2014年3月31日現在)

(27)

北海電気工事(株)

北海道計器工業(株)

北電興業(株)

北電総合設計(株)

北海道パワーエンジニアリング(株)

苫東コールセンター(株)

ほくでんエコエナジー(株)

ほくでんサービス(株)

北海道総合通信網(株)

ほくでん情報テクノロジー(株)

(株)ほくでんアソシエ

北海道レコードマネジメント(株) 1944.10.1 1954.8.1 1956.4.2 1974.7.1 1974.11.1 1982.7.1 1982.12.11 1985.3.20 1989.4.1 1991.6.1 2007.6.29 2001.4.2

電気・電気通信工事、土木・建築工事、管・空調・給排水設備工事、防災・防犯設備工事

電力量計の整備・製造・販売および検定代弁、電気計器・機器の試験・工事

建物の総合管理、土木・建築工事、緑化維持管理などの環境保全、燃料・資機材など の販売、温浴事業、清掃・警備、電柱広告

土木・建築・電気・環境・エネルギーに関する総合建設コンサルタント

火力発電事業、火力発電所の運営受託、発電設備ほか各種プラントの建設・補修・ 保守・運転およびコンサルティング

海外炭の受入・保管および払出業務、海運代理店業、通関業

水力発電事業、太陽光発電などの再生可能エネルギーによる電力販売、発電設備 などの維持管理業務の受託およびコンサルティング

電気料金に関する検針・集金、配電設備の設計・調査・保守業務、住宅電化機器の 故障に関する総合窓口、省エネルギー提案

イーサネット通信網・インターネット接続などの電気通信サービス、情報通信ネットワーク の工事・保守・監視およびコンサルティング、ネットワーク関連機器販売、セキュリティビジネス

情報処理システムのコンサルティング、開発・運用管理・教育、情報処理機器・ソフト ウェアの販売、インターネットデータセンター事業、その他情報処理関連サービス

デザイン・印刷・製本、放送字幕制作、ノベルティー・ギフト商品類の販売、日用雑貨・ 食料品などの販売

文書管理改善業務、機密文書の機密消滅処理・リサイクル 〒003‐8531 札幌市白石区菊水2条1丁目8‐21

(011)811‐9411

〒063‐0834 札幌市西区発寒14条13丁目2‐12 (011)676‐1111

〒060‐0031 札幌市中央区北1条東3丁目1‐1 北電興業ビル (011)261‐1476

〒060‐0031 札幌市中央区北1条東3丁目1‐1 北電興業ビル (011)222‐4420

〒060‐0004 札幌市中央区北4条西1丁目2‐1 共済ビル (011)221‐3921

〒059‐1742 勇払郡厚真町字浜厚真622 (0145)28‐3121

〒060‐0042 札幌市中央区大通西1丁目14-2 桂和大通ビル50 (011)221‐7745

〒060‐0051 札幌市中央区南1条東2丁目6 大通バスセンタービル2号館 (011)251‐1141

〒060‐0031 札幌市中央区北1条東2丁目5‐3 塚本ビル北1館 (011)590‐5200

〒060‐0041 札幌市中央区大通東3丁目4 e・i大通東ビル (011)210‐7717

〒003-0001 札幌市白石区東札幌1条1丁目1‐2 (011)816‐1140

〒060‐0031 札幌市中央区北1条東3丁目1‐1 北電興業ビル (011)252‐5825

※従業員数は2015年3月31日現在。

会社名 / 設立年月日 取締役社長 資本金 本店所在地 / 電話番号 従業員数※ 主な事業内容

(百万円)

1,288 174 298 152 1,220 40 118 2,008 239 396 34 22 1,730 30 95 30 1,660 5,000 1,860 50 5,900 200 300 10 大房 孝宏

吉本 浩昌

髙橋 賢友

坂本  容

汐川 哲夫

脇  千春

富樫 泰治

石井 孝久

宮本 英一

泉  高明

大前 雅嗣

斉藤 保弘 ほくでんグループ一覧(2015年6月30日現在)

参照

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