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■第36号 2008年09月号 法務省:ICD NEWS

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(2)
(3)

~巻頭言~

大きく変わる法制度整備支援

法務省大臣官

審議官 黒 川 弘 務

1 今,法制度整備支援の枠組 大きく変わろうとし います。

これま 国 ,途上国の国造りやガバナンス向上の取組の一環とし , 法令の起

草・改正支援 , 法令の運用・執行のた の組織制度整備支援 , 法曹等の人材育成支援

を進 きました。

法務省 , 成 年以降,法務総合研究所を中心とし ,独立行政法人国際協力機構

JICA 実施主体と るプロジェクト等に協力する形 ,ベトナヘやカンボジア等の国々

に対し,民法,民事訴訟法等の民商事分野を中心とする基本法令の起草・改正支援やこれ

らの法を運用するた の実務改善等の司法制度整備支援,更に 裁判官・検察官等の法律

家の人材育成支援を行っ きました。そし ,経済産業省や金融庁等 ,経済・金融法関

連分野の支援を行っ おり,日本弁護士連合会や弁護士,大学等におい も,これま 様々

分野におい ,法制度整備支援に取り組ん きました。

ただ,これらの支援 , 国 取り組 べき支援の全体的 方向性や計画性 いま

ま,途上国 らの要望に応 る形 各々に行われ きたの 実情 す。そのた ,支援相

互間の連携や必要 調整等 十分に され ,支援に当たる人材の育成や活用の問題につ

い も,政府とし 積極的 対応 され にきました。また,支援対象国にも偏り 生

るとともに,人材に限り ある中,柔軟 多様 支援の実施 困難と り,更に 欧米

等の主要ドナー国や国際機関 積極的 支援を展開する一方,これらの国々や機関等との

調整にも十分に対応 き い状況と りました。

この点,最近に り, 国の知見を活 した日本らしさの発揮される支援とし ,法

制度整備支援を有効 つ積極的に展開し いくべきとの声 強まっ きました。

その代表例とし ,昨年 月,自由民主党政務調査会・司法制度調査会 国際化社会に

対応する司法・法務のあり方に関する小委員会 佐藤剛男委員長:現法務副大臣 におい

, 世界に誇る,わ 国法制度整備支援の戦略ビジョン~戦略と責任ある 日本型支援

の国際発信に向け ~ との表題のもと,法制度整備支援の中・長期的,包括的 エラン

ドタギインと,これを支える責任ある戦略・体制を早急に策定すること等を内容とする提

言 内 に提出されました。

(4)

制度整備支援に関するプロジェクトチーヘ を設置し,今後の支援を効果的・効率的に実

施するた の諸方策や具体的 支援案件に対する法務省とし の対応方針等を検討・協議

し きました。

2 このよう 状況におい ,本年1月 0日, 法制度整備支援につい との議題の下,

第1 回海外経済協力会議 鳩山夫法務大臣 当時 も参加し 開催されました。

この会議 ,途上国への法の支配の定着や持続的成長のた の環境整備, 国との

経済連携強化等の点 大き 意義を有する法制度整備支援を海外経済協力の重要分野の一

つとし 戦略的に進 いくべき あること 一致しました。

そし ,今後,海外経済協力会議 法制度整備支援に関する国の司令塔とし の機能を

担うこととされ,その合意事項とし 国法制度整備支援に関する基本的考え方

策定・公表されました。

これ

(1) 東アジア 東南アジアを含 及び中央アジアを重点支援地域とするとともに,アフ

リカ等の需要をく 取り,基本法分野に加え 経済法分野も重点分野とし,他ドナー

との連携の下 の柔軟 多様 支援を実施すること

(2) 企画・実施体制につい ,主要省庁による局長級会議を新たに設置し,関係省庁及び

関係団体との連携の下,対象国,分野,支援方法,実施時期及び今後のッーズ発掘等

に関する基本計画を策定すること

(3) 裁判官・検事・弁護士 人材基盤の中心 あり,多様 つ積極的 人材投入 可能と

るよう,長期専門家等の派遣環境の整備を図るとともに,裁判所書記官・執行官等

裁判実務や法執行実務の専門的知見を有する者の派遣も検討すること

等を主 内容とし います。

このように,司令塔 ある海外経済協力会議とし の法制度整備支援に関する基本的

考え方 取りまと られたことを け,現在,関係省庁 内 官 ・外務省・法務省・財

務省・経済産業省:最高裁判所・オブギーバー参加 の局長級 組織する局長級会議にお

い ,重点を置くべき具体的 支援対象国や分野,支援方法や支援時期等に関する 実施

基本計画 の策定作業を行っ いるところ す。

また,この秋に ,東アジアや中央アジアの国々に対し,ッーズ調査ミッション 派遣

される予定 す。

海外経済協力会議における合意事項とし も指摘され いますように, 国の法制度

整備支援 ,裁判官 もちろん,裁判所書記官や執行官等の裁判所職員 重要 役割を

果たすこと 期待され います。

特に,判決文作成を始 とする裁判実務に関する支援や裁判官・裁判所書記官等の人材

育成支援につい , 国の裁判官等の裁判所関係者の協力 不可欠 あり,支援内容

によっ ,裁判官等を支援対象国にJICA専門家とし 長期派遣することによる知識の移

転や実地 の助言指導 必要と ります。

(5)

育成支援に関する要請 多く され いるところ,今後,積極的 ッーズ調査を行うこと

により,これらの点に関する要請 更に増えること 十分に予想されます。

ただ,現在 ,裁判官及びその他の裁判所職員を専門家とし 派遣するた の制度 十

分 いこと ら,裁判官等の派遣 極 限定的 ものと っ います。そのた

,例え ,カンボジア ,王立裁判官・検察官養成学校における現職裁判官の能力向

上のた の研修に関する支援要請や,書記官や執行官養成に関する支援要請に十分応 る

こと き いという事態 生 います。

このよう 現状につい ,今後,支援ッーズを踏まえ 戦略的 実施基本計画を策定

する上 も,そし ,これを 国とし 責任を持っ 実施するに当たっ も,改善 求

られ います。

そのた ,現在,内 官 を中心とし ,裁判官等を専門家とし 派遣するた の新た

制度創設につい ,新法制定も視野に入れ ,最高裁判所や人事院,そし JICA等との

間の具体的 検討・協議 行われ おり,法務省もこの点につい 必要 協力を行っ い

るところ す。

4 発展途上国に対する法制度整備支援の重要性 ,先進国間 も共通認識とされ います。

本年 月11日 ら1 日ま ,東京 ,G8司法・内務大臣会議 開催されました。そ

し ,鳩山法務大臣 当時 議長を務 た キャパシテ゛・ビルタ゛ンエ を議題とす

るセッションの中 ,法制度整備支援につい も話し合い 行われました。席上,法務大

臣 らG8各国の 僚等に対し,法務省のこれま の法制度整備支援の取組状況や,今後,

海外経済協力会議の枠組 により支援を戦略的に進 る中 ,法務省も更に積極的 役割

を果たすこと等につい 説明 されました。

この点,特に,検事や裁判官を長期専門家とし 現地に派遣し支援に当たっ いること

につい ,各国 ら,大変意義のある極 重要 取組 あるとの評価を け います。

また,複数の国 支援を行っ いる場合,相互に連携を図ることの重要性につい も協

議 され,最後に,参加各国間 法制度整備支援の重要性を再確認し,今後も協調し

これに取り組 こと 共通認識とされたの す。

法制度整備支援 ,支援対象国に法律に基 く行政や司法の運営といった 法の支配

を確立することに 国 関わること ,相互の関係 強化されるだけ く,その国の

経済発展に必要 様々 基盤整備を促進することに ります。

そし ,主に法務省 取り組ん いる基本法令の起草や法制度の改善,法律実務家の養

成 ,その国の発展に必要 基盤整備の根幹部分 あると考え います。ただし,支

援にあたっ ,一国の法制度 ,その国の歴史や文化,生活習慣 に深く根 し い

ることに留意すべき あると考え います。

これま 法務省 ,明治時代の 国の経験等も踏まえ , 国の法制度をそのまま

移出するの く,相手国と協議を重 ることにより,そのッーズや実情に合った 押

し付け い法制度整備支援 を心 け きました。こうした配慮に対し 理解 得られ

(6)

象国 ら非常に高い評価を け います。

今後,法制度整備支援 ,海外経済協力会議の下 基本戦略を定 重点的に取り組

ことに り, 国支援の特色 ある手厚い支援と共に,ッーズに応 た柔軟 多様 支

援の実施 求 られること 予想されます。

この点,法務省とし ,今後も押し付け い法制度整備支援の理念を堅持し ら,

案件に応 た柔軟 バランスの良い支援を心 け,関係省庁・関係機関との連携も緊密に

し ら,積極的に取り組 必要 あると考え います。

また,法制度整備支援 ,支援者の顔 見える国際協力 あることに特色 あります。

そのた ,法制度整備支援の充実に ,これに取り組 適 人材をより多く確保するこ

と 不可欠 あり,この点における法曹 者の連携協力 非常に重要 あるだけ く,

(7)

~国際研究~

アジア株主代表訴訟セミナー

~変革期を迎えた株主代表訴訟の沿革と実情~

2008年2月18日開催

法務省大臣官

行政訟務課法務専門官

前国際協力部教官

伊 藤 隆

1 に

法務総合研究所 ,200 年度 ら,財団法人国際民商事法センターとともに, ア

ジア株主代表訴訟研究会 座長:近藤光男神戸大学大学院法学研究科教授 を発足させ,

アジア地域における株主代表訴訟制度・実務につい の比較研究を実施し いる。

その研究活動の一環とし ,2008年2月18日 月 に,中国,韓国,シンガポー

ル及び台湾 ら企業法制の専門家を招へいし,法務総合研究所国際協力部 国際会議室

大阪中之島合同庁舎 におい , アジア株主代表訴訟セミナー~変革期を迎えた株主

代表訴訟の沿革と実情~ 主催:法務省法務総合研究所,財団法人国際民商事法センタ

ー,後援:独立行政法人日本貿易振興機構 JETRO を開催した。

本稿 , アジア株主代表訴訟研究会 以下 本研究会 という。 の発足に至る

経緯と, アジア株主代表訴訟セミナー 以下 本セミナー という。 の内容につい

紹介する。

2 法務総合研究所によるアジア・太 洋地域の民商事法分野における法制比較研究活動に

つい

法務総合研究所 ,1 年度 ら,財団法人国際民商事法センターとともに,民

商事法分野における法律専門家の御協力をいただき,アジア・太 洋地域の民商事法分野

における法制比較のた の研究活動を実施し きた。

これま の研究テーマ , アジア・太 洋諸国における倒産法制 (1 ・1

年度)1 アジア・太 洋諸国における企業倒産と担保法 (1 8・1

度)2 アジア・太 洋諸国におけるADR (2000・2001年度)3 アジア

諸国における知的財産権の行使(゠ンフォースメント) (2002・200 年度)4及び

1

研究成果物 , アジア・太 洋諸国における倒産法制 アジア・太 洋比較法制シリーズ1 商事法務 とし 発刊

2

研究成果物 , アジア・太 洋諸国における企業倒産と担保法 アジア・太 洋比較法制シリーズ2 商 事法務 とし 発刊

3

研究成果物 , アジア・太 洋諸国におけるARD アジア・太 洋比較法制シリーズ 別冊N L N閣.75 とし 発刊

4

(8)

アジア諸国に進出する日本企業に わる国際会社法の諸問題 (2004年度・20

0 年度)5 ある。

そし ,各々の研究活動の成果の発表のた に,研究活動の途中年度あるい 最終年度

に,大阪におい シンポジウヘを開催し,その開催に際し ,アジア・太 洋地域 ら

法律専門家を招へいし,日本の法律専門家を交え,各々の地域の法制の現状,実務上の問

題点,そし 今後の方向 につい 意見を交わし,その成果を公表し きたところ あ

る6

本研究会及び本セミナーについ

上述のとおり,法務総合研究所 ,財団法人国際民商事法センターとともに,アジア

・太 洋地域の民商事法分野における法制比較のた の研究活動を実施し きた ,20

0 年度 ら ,新たに 年間の活動予定 ,本研究会7を発足させ, アジア地域におけ

る株主代表訴訟 をテーマとした法制比較研究を実施し いる。

本研究会 ,アジア地域を対象に,株主代表訴訟の制度・実務につい 比較法的に調査

研究し,株主代表訴訟の制度的仕組 ,特徴,運用状況,問題点等を明ら にし ,株主

代表訴訟の研究を通 たアジア地域におけるコーポヤート・ガバナンス研究の更 る発展

に資することを目的とし いる8

本研究会 ,アジア地域の中 ら中国,韓国,シンガポール及び台湾を研究対象地域

とし 選択した上 ,各研究対象地域における株主代表訴訟制度を る変 や実情等に

主眼を置い 研究を進 おり,各研究対象地域における企業法制の現地の専門家の協力

を得 ら,研究活動を続け きた。

そし ,今般,本研究会の研究活動に協力いただいた現地の専門家を招へいし,日本を

含 た複数の研究対象地域の法律専門家 一堂に会する場を設けることにより,アジア地

域における株主代表訴訟につい 考察し,議論を深 る場を設ける目的 ,本セミナーを

開催することとしたもの ある。

本セミナー当日 ,企業法制の研究者,弁護士等の法律実務家,企業法務担当者,大学

院生等,約8 名の参加をいただき,質疑応答も活発に行われた。

5 研究成果物 アジア諸国における国際的 &Aの展望 アジア・太 洋比較法制シリーズ 別冊N

L N閣.117 とし 発刊

6 研究成果の公表につい ,脚注1 に記載した成果物の発刊のほ ,本誌第13号(2004年1月号)及び

第14号(2004年3月号)に アジア知的財産権法制シンポジウヘ 成15年1月30日開催 の結果を掲載し いる。

7 本研究会の構成 ,以下のとおり(敬称略・順不同:2008 年 4 月 1 日現在)。近藤光男(座長・神戸大学大学院

法学研究科教授)ん川口恭弘(同志社大学大学院司法研究科教授)ん伊勢田道仁(関西学院大学法学部教授ん弁護士)ん 中東正文(名 屋大学大学院法学研究科教授)ん 田裕彦(弁護士法人大江橋法律事務所弁護士)ん森川茂(住 商事 株式会社関西ブロック総括部法務チーヘ長)ん稲葉一生(法務総合研究所国際協力部長)ん杉山典子(法務総合研究所 国際協力部教官)。また,各種資料の翻訳等につき,弁護士法人大江橋法律事務所パラリーガル渡邉彰子氏に御助 力をいただい いるほ ,本研究会の議事録作成作業につい , 川朋雄ん宮崎裕介(神戸大学大学院)ん藤林大地 (同志社大学大学院)ん出口哲也ん谷口 一(関西学院大学大学院)の各氏の御協力をいただい いる。 お,本研究 会の事務局 ,法務総合研究所国際協力部及び財団法人国際民商事法センターの職員 担当し いる。

8 お,本研究会の目的や活動方針につい の詳細 ,本セミナー講演録中の アジアにおける株主代表訴訟制

(9)

これま のところ,日本における海外の株主代表訴訟制度・実務の研究につい ,そ

の大半 アメリカを対象とするもの あったと言えよう。一方,アジア地域におい 日本

の企業 その活動を非常に活発に展開し いるにも わら ,アジア地域を対象とする

株主代表訴訟制度・実務の比較法的研究 これま ほとん 行われ おら ,アジア地域

における株主代表訴訟につい の資料もあまり蓄積され い いの 現状 ある。

そのよう 現状の下,本セミナーに参加いただいた方に対し 実施したアンケートの回

答を拝見すると, 欧米の会社法制度につい 目にする機会 多い ,アジアの会社法

制度につい 知る機会 少 ったところ,今回のセミナー アジア地域の専門家 ら

各地域の現状を説明し いただき,大変良い機会に った。 , アジア各地域の制度紹

介や課題等 具体的 つ率直に紹介され,大変理解 進んだ。集団訴訟制度をより理解し

やすく,使いやすい制度にしようとし いる例 紹介され,日本への導入の是非も含

,非常に参考に った。 というように,本セミナーの内容を評価する声もいただき,

本セミナーの開催 ,一定の成果を得ること きたように思われる。

以下,本誌におい ,本セミナーのプロエラヘ,講演録及び参考資料を掲載し,本セミ

ナーの内容を紹介することとしたい。

本掲載資料 活用され,アジア地域における株主代表訴訟や, い アジアにおける

コーポヤート・ガバナンスの在り方につい の相互理解や発展に資するところと れ ,

幸い ある。

4 本研究会の今後の活動につい

本研究会 ,本年度 2008年度 ,より充実した研究活動を実施するた に,各

研究対象地域におい 現地調査を実施し, つ,研究活動の総括とし ,200 年 月

に, アジア株主代表訴訟シンポジウヘ 仮称 を開催し,その研究成果を発表する予

定 ある。

同シンポジウヘの開催案内につい ,本誌のほ ,法務省ウェブサイト等に掲載する

予定 ある。

本研究会における更 る研究成果の発表につき,御期待いただきたい。

(10)
(11)
(12)

アジア株主代表訴訟セミナー

~変革期を迎えた株主代表訴訟の沿革と実情~

講 演 録

○司会 ただいま ら,法務省法務総合研究所,財団法人国際民商事法センター主催,日本

貿易振興機構 JETRO 後援による アジア株主代表訴訟セミナー~変革期を迎えた株

主代表訴訟の沿革と実情~ を開催いたします。

私 ,本日の司会進行を務 ます法務総合研究所国際協力部教官の伊藤と申します。

う よろしくお願いいたします。

このセミナー ,日本語・英語と日本語・中国語の同時通訳 行われます。

それ ,初 に,主催者側 らあいさつをさせ いただきます。

本日,法務省法務総合研究所長の小貫芳信 東京 ら参りまし ,あいさつをさせ い

ただく予定 いました ,所用のた ,法務省法務総合研究所総務企画部長の岩橋義

明 代読させ いただきます。

法務総合研究所長あいさつ

小貫 芳信

代読 岩橋 義明

○岩橋 法務省法務総合研究所総務企画部長を務 ます岩橋 います。

本来 ら ,所長の小貫芳信 出席し,あいさつを申し上 る予定

いました ,急 差し支え 生 ,私 代理とし 出席いたしました。

それ ,小貫所長のあいさつを代読いたします。

御来場の皆様,本日 , アジア株主代表訴訟セミナー に御出席を賜りまし ,誠に

あり とう います。

法務総合研究所 ,1 4年 成 年 ら民商事法分野につい の法整備支援

活動を開始し,独立行政法人国際協力機構 JICA ,財団法人国際民商事法センターを

初 とし ,学界,法曹界や経済界等各界の皆様の御協力をいただき ら,法の支配

Rule of Law の確立や市場経済化の推進を目指す東南アジアや中央アジアの国々に対

し ,立法支援や人材育成支援 の活動を行っ まいりました。

本日現在も,このよう 法整備支援活動の一環とし , 200 年度国際民商事法研

修 を実施し おり,カンボジア,ラオス,ミャンマー,ベトナヘ及び日本の15名の研

修員 ,本日のセミナーに参加し おります1

当所 ,こうした法整備支援活動とともに,アジア地域の法制度の調査研究も重要 あ

ると考え おり,これま 各分野における第一線 御活躍され いる法律専門家の方に調

査研究への御協力を依頼し,その成果につい ,セミナーやシンポジウヘの開催,あるい

成果物の出版という形 広く公表することに努 おります。

本日のセミナー ,200 年度 成18年度 ら 年間の計画 ,神戸大学大学

(13)

院法学研究科の近藤光男教授を始 とする企業法制の専門家をメンバーとする アジア株

主代表訴訟研究会 にお願いし いる研究活動の一環とし 開催するもの す。

現在,エローバリゴーションの進展とともに,アジアにおい も,国際基準に適合した

コーポヤート・ガバナンスの実現 求 られ おります。このコーポヤート・ガバナンス

の重要 分野を占 る 株主代表訴訟 の在り方につい も,さま ま 議論 され い

るところ あります。

このよう 流れの中,アジアにおい ,株主代表訴訟制度 のよう 変 をた っ

今日に至り,現在 のよう 機能を果たし いる を研究すること ,比較法研究の観点

ら見 意義深く,また,実務的にも,日本企業と関係の深いアジアについ の株主代表

訴訟の内容を把握すること ,重要 あると考えられます。

本日 ,中国,韓国,シンガポール及び台湾 ら企業法制の専門家をお招きし,それ

れ株主代表訴訟の沿革と実情につい お話しいただくことに っ おり,同一の場所にお

い ,それ れを比較し ら情報を得させ いただくこと ,まことに得 たい貴重

機会 あると思っ おります。

このセミナー ,アジアにおける株主代表訴訟の制度や実務につい ,より理解 深ま

り,そのことにより新た 発展の契機と りますことを心 ら期待し おります。

最後に りました ,海外 らお越しいただきました専門家の皆様,このセミナーの共

催者 ある財団法人国際民商事法センター,セミナー実施につき御後援を頂きました独立

行政法人日本貿易振興機構 JETRO の皆様,アジア株主代表訴訟研究会の皆様を始

とし ,当所の活動に御協力をいただい いる皆様に改 深くお礼を申し上 ,私のあ

いさつといたします。

あり とう いました。

○司会 続きまし ,財団法人国際民商事法センターの原田明夫理事長 ら あいさつ

います。

財団法人国際民商事法センター理事長あいさつ

原田 明夫

○原田 ただいま御紹介いただきました,財団法人国際民商事法センタ

ーの理事長を務 おります原田明夫 います。

本セミナーの開始に当たりまし ,一言あいさつを申し上 ます。

このセミナー ,法務総合研究所と私 も 主催させ いただきまし

,そし ,JETROの御協力もいただきまし ,会社法 の重要 分

野につきまし 研究を進 いただい いる法制比較研究シリーズの一つ います。

私 ,このセミナーの意義 大変大きいと考え おります。

アジア・太 洋地域におい 非常に大き エローバリゴーション 進 中 ,各国 ビ

ジネスの世界やその他の社会的 様々 活動の世界 協力をし いくこと 大変重要だと

思っ おります ,その中 特に,企業活動 のよう 法律,制度によっ 運営される

(14)

その意味 ,これま この法制比較研究シリーズにおきまし ,倒産法の分野 あり

ますと ,その他,知的所有権の分野 いますと ,会社法一般の分野等々につきま

し ,セミナーその他の研究 進 られ きたの います ,200 年度以降 ,

株主代表訴訟という角度 ら,アジア地域における法制を比較検討し,そし 相互に理解

を進 合うということを実施し まいりました。

私 ,今回,日本のほ ,韓国,中国,シンガポールそし 台湾 ら専門家にお集まり

いただい ,お互いに情報を交換し,そし 比較検討をするという機会 得られることを,

大変マッーク 得 たい機会だと考え おります。

また,今回 , 200 年度国際民商事法研修 の研修員の方にもこのセミナーに参

加し いただい おります ,韓国,中国,シンガポール,台湾,そし 日本の株主代表

訴訟に関する法制や実務をテーマとしたこのセミナーに加わっ いただくことを大変嬉し

く思います。

私 ,今後,アジア・太 洋地域全般におい ,お互いに共通の法原則を理解し合い,

それに基 い 相互の発展に努 いくこと 極 大 だと考え おります。

その意味 ,今回のセミナーの内容 豊 に っ ,また,今後の研究につ っ い

くことを心 ら期待し おります。

限られた時間 います ,皆様 活発に研究を進 られ ,成果を残され ,将

来につ いただくことを心 ら念願いたします。

簡単 います ,海外 らお越しいただい 参加された皆様方を始 ,この場にお

られる関係者の皆様方に心 ら感謝を表しまし ,私のあいさつといたします。

○司会 原田理事長,あり とう いました。

次に,法務総合研究所国際協力部長,稲葉一生 ら, アジアにおける株主代表訴訟制

度の研究の意義 という題目 ,今,アジアにおける株主代表訴訟制度を研究する意義

こにあるの ,また,本日のセミナー開催の経緯等につい ,説明させ いただきます。

アジアにおける株主代表訴訟制度の研究の意義

法務総合研究所国際協力部長 稲葉 一生

○稲葉 ただいま紹介いただきました法務総合研究所国際協力部長の稲

葉 います。

私 ら ,ま ,今回,この アジア株主代表訴訟研究会 を発足さ

せました理由につきまし ,説明させ いただきます。

日本におきまし ,コーポヤート・ガバナンスの在り方につきまし

,様々 議論 盛んに行われ おります ,折りしもこの200 年

に,会社関連法令を統合・再編する法律といたしまし 会社法 制定されました。

これ 極 画期的 大き 法律改正だったと言えると思います ,当然,その立法の

際にも,コーポヤート・ガバナンスの強化等につきまし ,様々 議論 されたところ

います。

(15)

ます ,その中 ,今回の研究会におきまし ,株主代表訴訟を取り上 るということ

発足させ いただきました。

歴史を振り返りますと, 国 ,アメリカ法を参考に,1 0年の商法改正にお

きまし ,株主代表訴訟制度 導入されました。し し,その後,長らく,実際の実務に

おきまし ,ほとん 活用され いという状態 続い きました。

このよう 状況に変化 生 るきっ けと りましたの ,1 年の商法改正 あ

ったと思われます。この改正によりまし , 国 ,株主代表訴訟を提訴するた の

手数料 ,改正当時の額 8ん200 ,現在 1万3ん000 ということ 明文化されたわけ

います。

手数料の面 ら,比較的容易に訴訟を提起 きる立法的措置 講 られたところに,さ

らに,いわゆるバブル崩壊による影響等により,会社経営 に対する責任 問われるとい

う場面 多く っ まいりまし ,以後, 国におきまし も,株主代表訴訟の提訴数

増加するという状況 起こっ まいりました。

このよう 状況 ,株主代表訴訟を る動向 社会的にも注目を浴びるように った

わけ います ,とりわけ,2000年のいわゆる大和銀行代表訴訟の一審判決 ,

大和銀行の新旧役員に対しまし ,総額 億7ん500万ドルという極 巨額の支払を命

るという判決 言い渡され,日本の経済界を始 ,各界に大き 影響を与えました。

この判決を機に,役員の賠償責任につい の限度額を設けるという議論 起こり,その

ことを可能にする商法改正も行われるというよう 動きにつ っ まいりました。

このように,株主代表訴訟を る動き , 国 コーポヤート・ガバナンスを論

るに当たりまし ,非常に関心を高 る役割を果たし きたように思います。その意味 ,

この株主代表訴訟 非常に重要 テーマ あると考えたわけ います。

このコーポヤート・ガバナンスの在り方につきまし ,アジアにおきまし も,特に,

OECD コーポヤート・ガバナンスに関する諸原則 を制定し 示したことを一つの契

機としまし ,議論されるように っ まいりました。

し し,これま のところ,日本における株主代表訴訟制度の比較法研究につい ,

や り大半 アメリカを対象とするもの いまし ,アジアにおける株主代表訴訟の

比較法研究につきまし ,余り行われ い ったところ います。

し し,もともとイウリスに起源を発し,アメリカ 著しい発展を遂 ましたこの株主

代表訴訟制度 , のよう 経緯 アジア地域における企業法制に取り込まれ いき,ま

た, のよう 変 をた っ 今日に至り,現在 のよう 機能を果たし いるの とい

うこと ,比較法研究の観点 ら見まし も,非常に興味深いところだと思います。

また,実務的にも,日本企業にとっ 関係の深いアジアについ の株主代表訴訟の状況

や内容を把握するということ ,例え ,株主の立場とし のよう 権利 与えられ

いるの ,あるい ,経営者の立場とし のよう リスクを有するの という観点 ら

も,興味深く思っ いただけると思いますし,重要 あると考えられます。

(16)

アジアにおける株主代表訴訟 をテーマとする比較研究を行うことといたしまし ,専

門の先生方にお願いし 研究会を発足したもの います。

この研究の方向性といたしまし ,純粋 理論的研究にと まら ,企業実務にも役

立 いただきたいという観点 ら,実務面につい も力を入れ 進 おります。

今回,研究対象地域といたしまし ,中国,韓国,シンガポール及び台湾を選 せ

いただきました。

これらの地域に ,多くの日本企業 拠点を設け 活動し おられ,また,今後もその

傾向 続くものと思われます。これらの企業及びこれ ら進出等を計画され おられます

企業に対し も有益 情報を提供させ いただくという観点 ら,このよう 地域を選

せ いただきました。

お,この研究会におきまし ,本日のセミナーの結果を踏まえ,さらに現地調査等

の調査を進 まし ,来年の 月に アジア株主代表訴訟シンポジウヘ を開催させ い

ただきたいと計画いたし おります。

本日御参加いただい いる皆様にお れまし も, ,来年のシンポジウヘにも御参

加いただけれ 幸い います。

以上 ,簡単 います ,この研究会を発足させ いただきました意義につい 説

明させ いただきました。

あり とう いました。

○司会 それ ,これ ら,海外 らの招へい者の方に, 変革期を迎えた株主代表訴訟

の沿革と実情 という表題の下に各報告をいただき,その後,日本側の専門家の方 ら,

当該報告に対するコメントをいただくことにいたします。

最初に,中国の 宣シュアン偉 華

ウェイブ

先生 ら 中国における株主代表訴訟の現状及び問題点 と

いうテーマ 報告をいただきます。

それ ,宣偉華先生,よろしくお願いいたします。

中国における株主代表訴訟の現状及び問題点

報告者:国浩律師集団事務所律師

弁護士

宣 偉華

コメント:関西学院大学法学部教授,弁護士 伊勢田 道仁

○宣 ただいま御紹介いただきました,中国の弁護士の宣偉華と申します。本日 ,このよ

う 場にお招きいただき,光栄に存 ます。

私 ら ,本日,主に つのテーマに基 き報告いたします。

一つ目のテーマ ,株主代表訴訟制度の確立につい す。

1 年に公布された,中国における最初の 会社法 の第63条 ,株主代表訴訟

の範疇に入る条項 あると,通常考えられ います。す わち,取締役,監査役又 支配

人 会社の職務を執行する場合に,法律,行政法規又 会社定款に違反し,会社に損害を

与えたとき ,賠償する責任 あるというもの す。同様の規定 ,第118条にもありま

す。

(17)

向 っ 左:宣偉華弁護士,右:伊勢田教授

理準則 第4条に ,株主 ,法律に則り,取締役,監査役又 支配人に対する損害賠償

請求を,会社に代わっ すること きるという規定 あります。

ただ,200 年1月1日に新しい 会社法 施行される前ま ,中国の会社法に

,本来の意味 の株主代表訴訟制度 ありま

せん した。

私 ,1 年 ら,神戸大学大学院法学

研究科 学び,修了し ら っと,中国にお

ける株主代表訴訟制度の実勢に注目し きまし

た。

中国の株主代表訴訟制度 ,運用性に欠ける

た ,この10年余り,多く 理論 究のヤベル

にと まっ いました。司法的 実践 ,非常に乏しいと言えます。

200 年1月1日 ら施行された新しい 会社法 の株主代表訴訟制度に対する規定

,第150条と第152条に定 られ おり,実体法と手続法の両面 ら,株主代表訴訟制

度の枠組 を構築し います。

具体的 内容につい ,発表資料の 2. 新法の規定 参考資料1ページ を御

覧ください。

次に, つ目のテーマ す。株主代表訴訟制度につい の解説 す。

株主代表訴訟制度 ,株主に,会社の利益のた に損害賠償の訴えを起こすこと き

るという権利を賦与するもの す。

具体的に ,株主代表訴訟 ,会社 ,訴訟という手段により,会社の権利を侵害した

者の民事責任を追及し,その権利を実現することを怠っ いる場合に,法律的に資格を有

する株主 ,会社の利益のた に,自己の名義 ,法定の手続に則り,会社に代わり訴訟

を提起すること きるというもの す。

以下,中国の株主代表訴訟制度につい 説明いたします。

ま ,第1に,株主代表訴訟の構造 す。代表性と代理性を兼 備え います。共同訴

訟や集団訴訟と 異 る制度 ,公益的 目的を備え います。

第2に,原告の資格 す。有限責任会社と株式会社 ,原告の資格 異 っ います。

有限責任会社の株主 株主代表訴訟を提起する場合に ,持株数の制限や,保有期間の

制限 ありません。

株式会社の株主 株主代表訴訟を提起する場合に ,持株数 比率 の規定,そし ,

保有期間の規定 あります。す わち,自己単独 又 その他の株主と合わせ の持株比

率 会社 発行し いる株式総数の1%以上 あり, つ, 続し 180日以上株式を保

有し いる株主 訴訟を提起すること きます。

中国の会社法に ,アメリカの幾つ の州の立法のように,会社の利益の侵害行 発

生した時,また,株主代表訴訟を提起する時に,原告 株主 けれ ら いという規

(18)

また,中国の会社法に ,株主代表訴訟を提起した株主 ,株主代表訴訟 提起され

ら審理され いる過程中, っと株主 けれ ら いという規定もありません。

注目に値するの ,会社法 ,株式会社の原告株主資格の要件を緩くし いること す。

立法者 原告株主に積極的に訴訟を提起し ほしいと考え いること 見 とれます。

し し,中国の証券市場 まだ若く,投資者 長期間にわたっ 株式を保有したいと思

わ い,また,保有すること き いよう 市場環境をつくっ います。

180日間という保有期間の規定 ,原告資格を持つ株主を非常に少 くし います。株

式会社における原告株主の資格につい ,保有比率の要件を低くし,保有期間の要件を厳

しくした,つまり,一方を厳しく,一方を緩くしたということ ,立法者 バランスをと

っ いると考えられます。

私を例にとりますと,私 ,1 8年 ら株式投資を始 ました。私 わっ い

る法律業務 ,証券市場を中心とし います。もし,株式への投資やブンドへの投資を

理解し い けれ ,弁護士とし よりよいサービスを提供すること きません。そこ

,私 中国の中小の投資家と りました。そし ,大株主に対し も,また,一般の中

小の投資家に対し も,彼らの権益を守るた にサービスを提供し います。

私個人とし ,これま に180日以上株式を保有したこと ありません。大株主や公

募ブンドに代表される機関投資家だけ ,株主を180日以上保有すること きるの

す。

す ら,中国の国情 ら見 ,180日という保有期間 非常に長いもの あると言え

ます。

第 に,被告の範囲 す。会社法第150条,第152条 ,株主代表訴訟の完全 記述

あると考えられ います。内容 ら見 ,株主代表訴訟の被告に 2種類あります。一つ

,第152条第1項 規定し いる取締役,監査役,高級管理職 す。もう一つ ,第

152条第 項 規定し いる 他の者 す。

会社法第21条,第113条,そし 証券法第47条を統合的に見ると,私個人とし ,い

わゆる 他の者 と ,会社の権利を侵害する全 の自然人,法人 含まれると考え い

ます。それに ,大株主,実質的 支配者,そし 不法に会社の資産を侵害する債務者

含まれます。

また,最高人民法院の司法解釈 中華人民共和国会社法の適用に係る若干の問題に関す

る規定 の意見募集稿の第29条第 項 , 株主 訴訟を提起する場合におい ,

会社法第152条第 項の規定により,会社の取締役,監査役又 高級管理職以外の他の者

を被告又 第 者とするときに ,人民法院 ,これを許可し けれ ら い。 と規

定し います。

中国の会社法 ,株主代表訴訟を提起される主体を,取締役,監査役や高級管理職に限

ら ,い る者 もよいとする立法傾向 明ら す。株主代表訴訟の被告の範囲を拡

大し,株主代表訴訟の重要性を強調する立法の流れ 明ら す。

(19)

され ら,最高人民法院 ,会社法の司法解釈の作成に着手しました。現在,司法解釈

一 既に出 います。し し, 及び につい ,まだ求意見の段階 す。

このた ,私 先ほ 述べました,司法解釈 の第29条第 項の内容につい ,

まだ最終的に決定したということ ありませんの ,御注意ください。

第4に,責任事由につい す。会社法第 章に規定する忠実義務や勤勉義務に反する

行 ,株主代表訴訟の対象に ります。

忠実義務に違反する責任事由につい ,会社法 明確 規定をし います。第148条第

2項,第149条の各項,それ ら第21条 す。これら ,普通,故意による違法行 に属

します。そのた ,実務上,これらを把握すること 簡単 す。

し し,勤勉義務違反という責任事由につい ,会社法 一つ一つ規定を挙 おら

,挙 ることも きませんし,また,これら ,通常 故意の違法行 に 属さ ,主

観的に見た過失に過 いた ,これらを把握するの 非常に難しいの す。

また,このよう こと 原因と り,株主代表訴訟 ,会社の支配権の争いの手段とし

使われる可能性 あります。

第 に,挙証責任につい す。責任帰属原則上,原告側 ,被告の行 被告の故意

又 過失によるものと主張する場合,原告側 これを厳格に挙証し けれ りません。

第 に,前置手続につい す。株主 ,通常 ,株主代表訴訟を,直接,裁判所に提

訴すること きません。ま ,会社の意向を確認し けれ りません。それ ら,会

社内部の救済手段を尽くさ けれ りません。それ ら,訴訟を提起すること きま

す。これ 日本の法律と余り違い ありません。具体的に ,会社法第152条第1項と第

2項を御覧ください。

第 に,訴訟の結果の帰属 す。勝訴の場合の結果 会社に帰属し,株主個人に 帰属

しません。株主 ,その持株比によっ ,勝訴 もたらす財務上の利益を享 するだけ

す。

次に, つ目のテーマ す。株主代表訴訟制度の問題点と現状 す。

主に つの問題 あります。

一つ目 ,事案の性質と訴訟費用の問題 す。

事案の性質 財産事案に属する ,非財産事案に属する によっ ,訴訟費用の多寡

決まります。会社法や司法解釈 ,この点につい 規定し いません。200 年に改正

された中華人民共和国民事訴訟法及び国務院 新しく公布し,200 年4月1日 ら施

行された 訴訟費用の納付方法 も,この点につい 触れ いません。し し,あら

高額の訴訟費用を支払わ けれ ら いという現状 ,株主 株主代表訴訟を提起

する上 の重大 障害と っ います。支配権の争い,つまり,一方の株主 代価を惜し

ま ,株主代表訴訟という手段を通し ,支配権を奪おうとする目的以外 ,株主代表訴

訟 在るべき役割を発揮すること 難しいと言えます。

つ目 ,訴訟費用の担保の問題 す。株主代表訴訟制度 濫用されるのを防 た に,

(20)

定 設けられ いません。し し,司法解釈 の意見募集稿の第30条 ,この点

につい 解釈を行っ います。詳しく ,補助資料の1-4-1 株主代表訴訟の濫用防止策

とし , のよう 仕組 を用意すべき ある 参考資料11ページ を御覧くださ

い。

この司法解釈 の意見募集稿の第30条につい ,注目に値するの ,訴訟費用の

担保 ,訴えられた主体 取締役,監査役,高級管理職 ある場合にの 適用されるとい

うこと す。訴えられた主体 他の者 ある場合,原告に担保の提供を求 ること

きません。

このこと ら,立法者 ,取締役,監査役,高級管理職に対する株主代表訴訟の提起を

厳格に規制しようとし いること 見 とれます。

つ目 ,訴訟の和解と調停の問題 す。新しい会社法 ,株主代表訴訟における和解

や調停につい 規定を設け いません。し し,司法解釈 の意見募集稿の第31条

,これを認 います。詳細 ,発表資料の 3. 訴訟の和解と調停問題 参考資

料4ページ を御覧ください。

同条の規定によれ ,株主代表訴訟におい も,訴訟の終結方式につい ,一般的

終結方式 適用 きるという傾向 明ら す。ただし,原告株主 単独 これを決 る

こと き ,株主総会の同意 必要 す。もっとも,同条の規定に ,この株主総会の

同意 普通決議 の ,それとも特別決議 の という規定 ありません。

私 考えますに,この点につい ,有限責任会社と株式会社と 異 った規定をする

べきだと思います。

有限責任会社につい ,株主の全員一致 あるべき す。また,被告 株主 ある場

合 ,当該株主 決議 ら回避され けれ りません。株式会社の場合 ,総会に出席

した議決権を持つ株主の過半数の同意 必要 す。そし ,有限責任会社と同様に,被告

株主 ある場合 ,当該株主 決議 ら回避され けれ りません。

また,裁判所 ,職権に基 い 審査を行わ けれ ら いと考えます。当事者の指

示に 動的に従っ りません。例え ,会社の株主 少 い場合,有限責任会社や株

式会社に株主 2人し おら ,それ れ 原告,被告 あった場合 ,被告 決議を回

避したた に決議をすること き ったとき ,裁判所 ,株主に代わっ ,和解に

同意する う の判断をし く りません。

ここ 補足いたします ,新しい会社法におい ,株式会社の株主の人数につい ,

重要 改正を行いました。もともと ,下限を 人の発起人とし,上限 設け いません

した。現在 ,下限を2人の発起人,上限を200人とする旨,改正され います。

最後に,株主代表制度の現状につい お話しします。

株主代表制度 ,新しい会社法 公布される前に ,運用性に欠け いました。このた

,株主に実際に運用される機会 非常に少 ったの す。

一方,新しい会社法 200 年1月1日に施行され ら現在に至るま ,既に1年

(21)

代表訴訟 ,10例に満た い状況 す。ただし,これ メタ゛アの統計によるもの す

の ,正確と 言え いことにつき御留意ください。

この現象につい ,以下のよう 特徴 あります。

ま ,一つ目の特徴 す ,提訴数 少 いということ す。新しい会社法 公布され

る前に人々 期待した提訴数に ,ほ 遠いということ す。

新しい会社法 施行される前に,中国証券報と上海証券報 それ れ私に株主代表訴訟

につい の文書を書くようにと依頼し きました。当時,中国証券報 ,第一面に,人目

を集 るよう タイトルを載せました。このタイトル , 株主代表訴訟 今後爆発的に

広まるだろう というもの した。このタイトル 私 認 たもの く,編集者 付

けたもの す。また,上海証券報 載せたタイトル , 一般株主の権利保障の武器,株

主代表訴訟 というもの した。

つ目の特徴 す ,タイプ 同 もの りに集中し いるということ す。つまり,

有限責任会社におい 訴えられた主体 もう一方の株主 ある場合 多く,一方の株主

もう一方の株主を牽制するた の手段とし 使われ いること 明ら す。

つ目の特徴 す ,訴訟に参加し いる人々の間 ,株主代表訴訟の訴訟理由をその

他の民事訴訟の訴訟理由と混同し いる場合 多いということ す。人々 株主代表訴訟

の制度を利用する能力 ,まだ非常に弱いということを示し います。

株主代表訴訟 活発に行われ い いことに ,多くの原因 あります。訴訟費用 高

いこと 主 原因 す。

また,株主代表訴訟を提起する動機 不足し いるということもあります。この制度に

対し , ,余り詳しくありません。また,挙証責任 厳し過 ます。株式会社におい

,原告株主の資格の要件 厳しいといった点もあります。これら ,株主代表訴訟

活発に行われ い原因と っ います。

私の発表 ,ここま とさせ いただきます。

最後に,私 ,中国に進出し おられる日本の企業の皆様 ,中国の株主代表訴訟制度

につい よく勉強し いただけたらと思っ います。もし,会社の利益 侵害されたとき,

株主代表訴訟というの 非常に有益 手段に ります。

あり とう いました。

○司会 あり とう いました。

引き続き,今の宣偉華先生の報告に対するコメントを,関西学院大学法学部教授,弁護

士の伊勢田道仁先生 らいただきたいと思います。

,伊勢田先生,よろしくお願いいたします。

○伊勢田 関西学院大学法学部の伊勢田 います。ただいまの宣弁護士の報告に対する

コメントを,若干述べさせ いただきます。

中国 ,依然とし 急速 経済発展を続け おりまし ,日本にとっ も大変有望 マ

ーケット あります。多くの日本企業 既に進出し おりますし,今後も進出すること

(22)

そこ ,代表訴訟を始 とする中国会社法の理解というもの ,日本の企業及び日本の

法律家にとっ も不可欠と思われるわけ あります ,中国 ,この代表訴訟制度 導

入され まだ日 浅いということ ありまし ,その内容に 不明確 点 多いわけ あ

ります。

本日の宣弁護士の報告 ,中国における代表訴訟の現状につい ,日本の関係者に多く

のものを教え くれる大変有益 もの あったと思います。時間 限られ おりますの ,

特に重要と思われる点を取り上 少しコメントさせ いただきたいと思います。

ま ,1点目 ,中国における代表訴訟の利用の状況,現状 あります ,報告により

ますと,中国 ,代表訴訟 現在のところ余り利用され い いということ ありまし

た。その理由につい ,宣弁護士 幾つ の点を指摘されたわけ あります ,や り,

一番大き 問題というの ,訴訟費用の点 い というふうに思います。

御承知のとおり,日本 ,代表訴訟 ,制度の創設以降,余り利用され こ った

わけ す ,1 年に訴訟費用 一律8ん200 ,現在 1万3ん000 とされたこと

によっ ,多数の代表訴訟 提起されるように りました。

中国 も,代表訴訟制度につい ,今後,訴訟費用の問題につき何ら の措置を採ると

いうことも考えられるわけ す ,代表訴訟の利用促進,スヌードという観点 らします

と,それ 会社法の改正とし 行われるの ,あるい 最高人民法院の司法解釈という形

行われるの という点につい ,大変関心 持 るところ あります。

つまり,日本 余り いの すけれ も,中国 ,この最高人民法院 公

表する司法解釈というもの ,制定法の解釈や裁判実務の運営を決 る上 ,強大 影響

力を持っ いるということ います。

訴訟費用の問題 司法解釈によっ 解決される可能性もあります。そうすると,中国に

おける代表訴訟の提起 一挙に容易に るということもあり得るわけ ありまし ,これ

今後の展開を注目したいと思います。

2点目 ,代表訴訟に期待される機能 あります。中国会社法 ,国営企業法の延長線

上にあると考えられます ,中国におい ,従来 ,会社に対する国家の監督というこ

と 大き 意味を持っ いたわけ あります。この度,中国会社法に代表訴訟制度 導入

された主 目的というの ,コーポヤート・ガバナンス,つまり経営監督を改善するとい

うことにあるの ,それとも株主や投資家の利益の保護ということに るの につい ,

慎重に評価されるべき点 あると思います。

中国 欧米並 の代表訴訟制度を導入することを目的にし いたということだとすると,

株主や投資家保護の側面というよりも,コーポヤート・ガバナンスの改善手段とし の側

面 重視され いたとも考えられます。

また,現在の中国におい ,代表訴訟制度の存在 一般の株主や投資家に対し れだ

け認識され いるの ,それ ら,経済状況としまし ,代表訴訟制度の導入の必要性と

いうの れだけあったの という点につい も,関心 持たれるところ います。

(23)

りましたように,中国の代表訴訟制度 特徴的 あるの ,被告とされ得る者の範囲 ,

会社の役員に限定され ,会社に損害を与えたあらゆる 他の者 というように広範囲に

っ いる点 あります。

中国 支配株主あるい 大株主の地位の濫用というの 依然とし 大き 問題とされ

おりまし ,この 他の者 というところに支配株主や大株主 含まれるということ ,

当然のこととし 理解 きます。

し し,この 他の者 という文言を広く解釈しますと,例え ,行政機関と ,それ

ら,合弁会社の親会社 ある外国の企業,日本の企業等も被告とされるという可能性

あるわけ ありまし ,もしそうだとすると,これ 欧米型や日本型の代表訴訟と 異

る発想を持っ いるの い という点を指摘 きると思います。

した っ ,この代表訴訟の被告の範囲につきまし ,今後の司法解釈や判例の行方

というものに大き 関心 持たれるところ います。

また,中国 代表訴訟制度 導入された りということ あり,担保提供命令等,

代表訴訟制度の濫用防止策ということについ も,若干整備され い い点 あるという

こと ありますの ,その点もやや気 り あります。

最後に,幾つ 今後の研究課題とし 気 ついた点を挙 おきますと,中国 ,有

限責任会社と株式会社 代表訴訟を提起するた の要件 異 っ いるわけ す ,こ

れ ういう意味を持っ いるの ということ あります。

将来,例え ,司法解釈あるい 法改正によっ 訴訟費用の問題 解決されたとし も,

株式会社につい ,持株要件及び保有期間の要件 非常に厳格 あるということ ら,

代表訴訟 専ら有限責任会社の 利用されるよう ことに るの という気 いたし

ます。それ れの会社形態 中国におい 持っ いる意味というもの 問われ けれ い

け いということに ります。

それ ら,もう一つ ,中国 ,拡大する経済の中 ,会社の虚偽の情報開示を理由

とする投資家による損害賠償請求訴訟も発生し いると聞きます。そういった投資家によ

る直接訴訟と,株主による代表訴訟との役割分担というの う っ いくの という点

を考え いく必要 あります。今後 ,会社法と証券関係法との関係というもの 問題に

っ くるの い と思います。

最後に りました ,宣弁護士にお れまし ,本日大変有意義 御報告をいただき

まし ,本当にあり とう います。

日本側を代表し 心 ら御礼を申し上 ます。また,会場の皆様,御清聴あり とう

いました。

○司会 あり とう いました。

次に,韓国の 権クォン ジョンビ鍾 浩先生 ら, 韓国の株主代表訴訟の概要と歴史 というテーマ

御報告をいただきます。

(24)

韓国の株主代表訴訟の概要と歴史

報告者:建国大学校法科大学教授 権 鍾浩

コメント:住

商事株式会社関西ブロック総括部法務チーヘ長 森川 茂

○権 ただいま御紹介いただきました,韓国建国大学校の権鍾浩 います。

本日, 韓国の株主代表訴訟制度の概要と歴史 というタイトル 報告する機会をいた

だき,大変嬉しく思っ おります。 ,報告に入

らせ いただきます。

韓国の株主代表訴訟制度の概要 います

韓国 株主代表訴訟制度 初 導入されたの ,

1 2年の新商法の制定のとき す。

韓国 1 4 年に独立いたしました ,1 2

年ま ,日本の商法 擬用商法という名前 そのま

ま使われたことも いまし ,韓国の商法 ,基

本的に,日本の商法の影響を大きく け おります。

その点につい ,株主代表訴訟制度も例外 いません。株主代表訴訟制度の仕

組 や手続 ,基本的に日本と同 す。ただし,提訴要件等につい ,若干の差

います。

日本との大き 違いの一つ ,株主代表訴訟に対する規定 ,商法だけ く ,証

券取引法にも規定 置 れ いるという点 す。

し し,現在,韓国 も,日本の金融商品取引法に当たる法律 きまし ,証券取引

法 来年 ら く ることに りました。そし ,証券取引法に定 られ いる上場会社

に関する規定 ,商法に移管されることに っ おります。その結果,今の証券取引法に

規定され いる株主代表訴訟に関する規定につい ,商法等の中に上場会社の特例に関

する規定を設け ,そちら 規定することに っ おります。

,株主代表訴訟制度を提起する手続につきまし 説明申し上 ます。その手続 日

本と大体同 いまし ,ま ,会社に対し 訴訟を提起するように請求し ,会社

それに応 い場合に 株主 直接訴訟を提起する,そういう形に っ おります。

株主 ,ま ,会社に対し ,取締役等の責任を追及する訴えを提起すべきことを請求

し けれ りません。

そし ,株主 訴訟を提起するように請求 きる資格につい ,韓国の場合 ,日本

と異 りまし ,少数株主権とされ おります。商法の場合 ,発行済株式総数の100分

の1以上を有し いる株主 請求すること きます。一方,証券取引法の場合 ,比較

的規模 大きい会社を対象にし いますの ,持株要件 1万分の1以上と っ おりま

す。また,証券取引法の場合 , 月前 ら引き続き株式を保有し い けれ ら

いという要件も います。し し,違法行 あった時の株主 く も構いません。

そし ,持株比率につい ,代表訴訟を提起する時点におい 満たし いれ よいの

,提訴以降におい ,持株比率 減っ い も構いません。ただし,株式をすべ 譲

(25)

渡した場合 ,原告適格を失ったとし ,訴え 却下されることに ります。

代表訴訟におい 請求の対象と る者 ,大体日本と同 だと思います。つまり,取締

役,監査役等 す ,特徴的 ものとし ,業務執行指示者 あります。御存知だと思い

ます ,韓国 ,1 年に経済危機を迎えました ,この経済危機を招いた一因 ,

韓国の財閥オーナーのワンマン経営 した。そのよう こと ら,取締役や代表取締役の

よう 肩書きを持っ い いにも わら ,実際に 会社の経営に影響を及 し いる

者につい 規制を及 そうとした結果設けられた制度 ,業務執行指示者の制度 い

ます。そし ,業務執行指示者の責任を問う手段とし ,株主代表訴訟制度 使われ お

ります。

また,株主代表訴訟以外にも,株主 会社に代わり損害賠償請求の訴えをすること

きるものとしまし ,会社 ら利益供与を けた者への利益の返還を求 る訴え 商法

第467条の2 や不公正 価格をもっ 株式を引き けた者への差額の返還を求 る訴え

商法424条の2 ,そし ,取締役等の内部者 得た短期売買差益の返還を求 る訴え

証券取引法第188条 のよう もの あります。

会社 株主の請求の日 ら30日以内に提訴をし い場合,株主 ,会社のた に代表

訴訟の提訴をすること きます。ただし,30日の期間を待っ いると回復 き い損

害 生 るおそれのある場合に ,株主 ,直ちに提訴をすること きます。

訴訟費用 す ,韓国の場合 ,日本 大体 万 くらい 代表訴訟を提起すること

きます。日本と同様に,韓国 も,1 2年に株主代表訴訟制度 導入され 以来,

1 年ま ,代表訴訟の提訴 1件も ったの す ,その理由の一つとし ,

訴訟費用 非常に高 ったということ あります。し し,現在のように訴訟費用 万

らいに っ ら代表訴訟 提訴されるように りました。1 年 ら200

年ま のここ10年間 40件くらい代表訴訟 提起され おります ,これ 訴訟費用

低額に ったことと非常に関係 あるの い と思っ おります。

そし ,担保提供命令の制度のよう 株主代表訴訟制度の濫用防止のた のシステヘに

つい も,日本と全く同 規定 す。

次に,訴訟参加の制度 す ,これについ ,日本と相当違い あるの い と

思います。この点につい ,韓国 ,日本と比べると株主代表訴訟数 少 いこと

ら,訴訟参加につい もあまり議論され い いという面もあると思います。

韓国 ,会社の 訴訟参加 きます。原告以外の株主 訴訟参加 きる う に

つきまし ,学説の争い います。訴訟参加 き いとする説 ,原告株主以外の

株主に訴訟参加を認 ると,訴訟 長引くことに るの ,これを認 いとするの す

,それ以外の場合 原告以外の株主も訴訟参加 きるとする解釈も可能 い と思

っ おります。

株主 代表訴訟を提起した場合に ,遅滞 く会社に対し 提訴事実を告知し けれ

りません。それ ,会社 訴訟に参加する機会を保障するた す。会社による被告側

(26)

そも会社のた の訴訟 の ,会社 被告側に参加すること 論理矛盾だということ そ

の理由 す。

代表訴訟における和解 いますけれ も,株主 代表訴訟を提起した場合,株主

裁判所の許可 けれ 訴えの取下 ,請求の放棄・認諾,和解をすること きません。

これ 商法第403条第 項に定 られ います。これ ,株主 被告たる取締役等との

れ合いにより代表訴訟を提起することを防止するた す。韓国 ,取締役の会社に対

する責任を免除する場合,総株主の同意 必要 す。そのよう ことも加味すると,原告

たる株主の の判断 和解を簡単に認 ること 問題 い ということ ,その理由

の一つ います。

お,会社 取締役の責任を追及する訴えを提起した場合における和解につきまし ,

商法に規定 いません。し し,今の株主代表訴訟における和解に関する規定 らす

れ ,この場合にも和解 き いと解するし いと思っ おります。

代表訴訟提起後に株主 く った者の訴訟追行につい す ,この点につい ,

日本 実際の裁判 問題に った事例 あり,提訴後,会社により行われる組織再編行

によっ 株主たる地位を失ったよう 場合に 原告適格を維持するという規定を設けた

ことを知っ おります。韓国の場合 ,実際にそのよう 事例 く,商法上にも規定

いの す ,個人的に ,株主 く った原因 株主の意思によるの ,それとも会

社の組織再編行 等によるの によっ ,結論を別にすべきと考えます。もし,会社側の

組織再編行 によっ 株主の地位を失った場合に原告適格を失うとすれ ,組織再編行

,ある意味,代表訴訟を回避する手段とし 悪用され得る可能性もありますの ,その

場合 原告適格を維持すると解釈すべきと思っ おります。

提訴株主の権利と義務に関し 申し上 ます。

株主 勝訴した場合に ,訴訟費用及びその他の 訴訟によっ 支出した費用のうち,

相当 あると認 られる額 の支払を請求すること きます。

この点につい ,韓国 議論され いるの , 相当 あると認 られる額 の範囲に

つい す。様々 説 あるの す ,少数説とし ,民事訴訟法 ,訴訟費用に弁

護士費用 含まれ い いの ,それ 弁護士費用のことを言うという見解もありました

,通説 ,会社 直接訴訟を提起した場合に会社 支払った の費用全 のことを言

うとし おります。

また,株主 敗訴した場合に ,株主に悪意 あったときに ,会社に対し 損害賠償

責任を負います。

再審の訴えについ す ,原告と被告 共謀し 訴訟の目的 ある会社の権利を害す

る目的を持っ 判決をさせたときに ,会社又 株主 ,確定した終局判決に対し 再審

の訴えをもっ 不服を申し立 ること きます。再審の訴えの場合にも,勝訴株主 会

社に対し 訴訟関連費用の支払を請求すること きますし,敗訴した場合も,悪意

い限り責任を負わ いということ います。

参照

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