三火会 2014 年 01 月報告
開催日:2014 年 1 月 21 日 07:00∼9:30 会場:横浜プラザホテル
話題提供者:河辺公一氏(S33 工) 題名:私の知見した危機管理
内容:(1)危機状態の想定、(2)危機対策の評価、(3)高齢者の健康対策の三点に集約した内 容について話題提供があった。(1)想定範囲の評価方法は、次表のように整理される。
周辺の範囲:家族・グループ(日本中・世界中) A 領域の障害:うっかりミス
B 領域の障害:本人の勉強不足
C 領域の障害:少数者が理解したが課題が一般化していなかった(零戦 設計の問題点が脱線事故の対策に生きた例など)
D 領域の障害:不可抗力と割り切る。
B・C・D も経験の積み上げ(フィードバック)によって次は A にな る。 (1)危機状態の想定に関して、①大規模火災には頑丈な建物内よりも空き地が安全だった例、② 零戦の開発時にフラッター現象が出現したが、鉄道の脱線事故と同じ原因だった。③日清日露戦 争時に、陸軍では脚気による死者が出たが海軍ではそのようなことがなかった。これは、陸軍は ドイツ流の考え方であったが、海軍はイギリスの実証主義の違いが反映している。統計データで 判断できたはずだ。河辺氏の話題提供に伴って、参会者からいろいろなコメントがあった。①脚 気の原因について、海軍は紅茶を飲んだが、陸軍では農村出身の兵士に白米を食べさせた。胃が んの例、乳がんの例、タバコの例。③新潟地震の例。電源喪失対策。石油ヒーターの例、設計者 の考え通りに実際は使われているのではない。
(2)想定範囲の評価方法。C は、珍しい例になる。危機対策の 1 つとしてシステムの二重化対策 がある。予備設備の維持の仕方、復旧時間の問題など、いろいろな要素がある。共倒れ、切替時 間などの要素を考慮する必要がある。車出勤二重化対策の例。データ保存の例。参加者からは、
①保険に対する考え方。②ドイツの交通事故の場合、道路の問題、自動車の設計についても問題 になる。③自己責任に対する考え方は、国によって異なる。判例の影響もある。④危機管理の方 法を考えた方が良い。⑤統計データがあると対策が取れる。
(3)高齢者の健康対策。①ぼけ防止対策。②過労防止、など。
引き続いて参加者から意見があった。①身近な話でためになった。想定外かどうかと、想定で きても対策が取れるかどうかは別の話。国、行政は個人のレベルと危機管理について考えるスタ ンスが異なる。②危機管理対策としては、後追い理論が一番説得力がある。③今日三火会に参加 した人は寿命が一年伸びた。③乳がんについてはセルフチェックが推奨されている。④危機管理 に対してマニュアルがどれだけ重要なのか。重工業などではマニュアルが役立っている。日本で はマニュアルが戦争時までなかった。マニュアルの使用で問題点がかなり解消できる。大企業の マニュアルは十分完備しているが、そのマネージメントが不十分。運用するのは現場の人だが、 そこに限界がある。マニュアルの利点を知って活用できるようにするのが良い。アメリカはマニ ュアル先進国。貝原益軒などの例、目標を書き出しておくことが必要時にマニュアルを実行する ために有効。社会的な役割によってマニュアルに対する考え方が異なる。⑤二重化対策に対して は、想定外がある。守れない人がある。⑥死に対するものの考え方。介護保険、健康保険に対す る考え方。日本人としては死についてのイメージがある。過剰医療拒否に関して。究極的な危機 管理は死に対することになるか。などが話された。(文責:林しん治)
本人 易 難 周辺 易 A B 難 C D