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吉野(1回目) 最近の更新履歴 近畿大学産業理工学部 飯島研究室(2011年度)

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(1)

第一章 大震災後の日本経済

第三節 財政社会保障の現状と課題

(2)

財政再建と経済成長の両立

 我が国の財政状況は財政再建が課題

 財政政権は常に経済との関係に注意を払いつ

つ、具体論を進める必要がある。

 ここでは、過去の経済変動について議論する

(3)

財政再建前後の経済変動

 財政再建と経済成長率は、短期的に、緊縮財

政による景気下押し効果を通じ、負の関係が あると議論されることが多い。

 財政再建は、 (一国全体の資源配分を適正化

(4)

財政再建努力後に

経済成長率は高まる傾向

確認

 財政再建期間中の年平

均経済成長率が、再建 前の成長率と比べ低下 しているか。

結果

 OECD 諸国の経験から、

(5)

財政再建期間とその後 3 年を合わせた期間と、財政再建前の

3 年の平均成長率の収支改善幅との関係をプロット。

確認

 財政再建期間とその後 3 年 を合わせた期間と、財政再 建前の 3 年の平均成長率の 収支改善幅との関係。

結果

 統計的に有意義な右上がり の関係。

 つまり、構造的基礎的財政 収支の改善幅が大きい国ほ ど、財政再建期間及びそれ 以降の経済成長率が高まる 傾向。

結果

 統計的に有意な右上がり

 構造的基礎的財政収支の

(6)

この点を明確化するため

確認

 財政再建期間を除いた再

建後 3 年の平均成長率と 再建前 3 年との差と収支 改善幅との関係。

結果

 傾きの大きい右上がり。

 統計的にも有意な相関。

つまり、財政再建努力は将来的な経済成長率の向上につながる例が多 い。

しかし、こうした関係はあくまで傾向。

(7)

つまり

 財政再建において、歳入増加は成長加速国、低

下国ともに見られる現象。

 歳出抑制は、成長加速国の方により顕著に認め

られる。

 OECD 諸国の経験から歳入増加が財政再建の必要

条件。

 歳出抑制は再建後の経済成長にとって鍵となる

要素。

 財政再建と経済成長の両立には、歳入増加努力

(8)

成長加速国は

どのように成長を加速してきたのか。

確認

 財政面からの総需要抑制効

果を外需により補う方法。

 財政再建中の年内内需寄与

度と外需寄与度について、 成長加速国・低下国に分け る。

結果

 加速国では内外需ともに成

(9)

成長低下国では

確認

 財政面からの総需要抑制効果

を外需により補う方法。

 財政再建中の年内内需寄与度

と外需寄与度について、成長 加速国・低下国に分ける。 結果

 低下国ではプラスの国は 3

割程度。

 外需寄与はマイナス。

 内需寄与だけがプラスの国

(10)

 外需だけでは財政再建中の需要抑制効果を補

うことは難しい。

 内需だけに頼った国も同様。

 再建期間中の成長を内外需どちらか一方に依

存した国は再建後の成長加速に成功していな い場合が多い。

 外需をとりこみ、内需の拡大に結びつけ、財

(11)

成長加速国と低下国の違いの特徴

 成長加速国は、歳入増加に加え、歳出抑制も

同時に行われる傾向。

 歳出の性質別に、政府消費と政府投資に分け

(12)

結果

成長加速国においては、政府消費と政府投資の両方とも抑 制している国が多。

対し

(13)

政府消費と政府投資の相関をとる。

 加速国では統計的に有意な右上がり。

 財政再建期間中は政府消費・政府投資の両方を抑

制している国が多い。

 低下国では消費抑制と投資抑制について明確な関

係を得る事ができない。

 政府消費の抑制に成功することが成長加速国・低

下国を分ける鍵。

 一つの解釈として、再建後の中期的な経済成長率

(14)

政府消費を社会保障収支に変え、関係をみる。

結果

成長加速国では、的資本

形成と社会保障収支を、同時 に抑制している国が多い。

成長低下国では両社に明確

な関係は見えない。

(ただし、成長加速国においても、 政府消費の抑制と比べると、社会保 障収支の抑制に成功している国は少

ない。)

(15)

少子

我が国財政の課題

 少子高齢化が続く中、増大する社会保障に関

する財政需要をどう賄うか。

 ここでは過去の内外の消費税率引き上げ時の

経済変動を中心に、財政確保が経済に与える

(16)

89 年 4 月消費税導入時と、 97 年 4 月の消費税率引き上げ時について 、 GDP 統計から経済動向を確認。

両者の共通の動きとして指摘できるのが、 増税前後の大幅な個人消費の変動。

(それぞれの年度において、抜本的な税制改革を行っているため、単純な比較は

(17)

つまり

 増税前に個人消費は前年比で大きく増加。

 増税後に大きな反落。

 いわゆる駆け込み需要とその後の反動減が顕著。

 駆け込み需要後の反動減が起きた翌期に、再度の

増加がある点も両期間共通の現象。

 消費税導入や税率引き上げは、消費者からみれば

、前もってアナウンスされた物価上昇。

 ゆえ、耐久財を中心とした増税前の駆け込み需要

(18)

我が国以外において、消費税率を引き上げた際にどのような 消費の動きが生じるか。

(19)

我が国とドイツ

消費き上げ前後、み需要とそのが明確

み需要の規模は増税額の大きさと動。

日本の消費は、み消費を長い期間行う傾向。き上げ気に一気に現れるため、日本の

(20)

率変

後の

個人

消費の動向

 増税前と増税後の個人消費の比較をすると、増税後の個

人消費の伸びが小さくなる。

 消費の基調が強い場合は、個人消費が増税により必ずし

も停滞するわけでない。

 英国についてみると、駆け込み需要も反動減も、日本や

ドイツのように明確でない。

 英国では、短期的で柔軟な座位率変更が可能な仕組みと

なっている。このため、駆け込み需要が生ずる時間的余 裕が少ない。

 こうした例から、付加価値税率の時限的引き下げが、景

(21)

消費

率変

時の経済変動

 一つの大きな特徴が、個人消費における駆け込み需要

と、その後の反動減であることを確認した。

 駆け込み需要が大きい分、反動減は大きくならざるを

得ないが、必ずしも個人消費が停滞するわけでないこ とも確認した。

 それでは、消費税以外の増税時には、どのような経済

(22)

所得税の増税は、駆け込み需要もその後の

反動減も起こり得ない。

(23)

消費のスムージング効果を考えれば、

低率減税の縮減・廃止時に目立った動きが起こ らないことは納得できる。

増税時の経済環境が重要であることは、所得税

においても同様。

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