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『しっかり基礎からミクロ経済学――LQアプローチ』関連資料 詳細|日本評論社 Ch7

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(1)

7

章 市場均衡

(2)
(3)

● 〇

1

.市場と価格

消費者が財・サービスを購入しようとする場所,

企業が財・サービスを販売しようとする場所のこ

とを「市場(

しじょう

)」という.

市場はモノを売ろうとする企業(人々)と買おうとす

る人々が出会う場所.

市場において消費者や企業が需要量や供給量を決める

上で価格が重要な役割を果たす.

(4)

〇●

1

.市場と価格

しかし,価格の持つ意味は

消費者と企業では正反対

消費は価格が安いほど得

(消費者余剰が大きくなる).

企業は価格が高いほど得

(生産者余剰が大きくなる).

市場においては

消費者の需要量と企業の供給量とがちょう

ど一致するように価格が決まる.

これを「

均衡

」と呼ぶ.

市場で成立する均衡で,消費者と企業の満足度がどのよう

になっているのかを評価できる.

市場が持つ様々な経済主体の利害を調整する働きを分析す

(5)

2

.市場需要曲線と市場供給曲線

(6)

● 〇〇〇〇

2.1

 市場需要曲線

これまでは

1人の消費者の最適な消費行動

としての価格

と需要量の関係を確認してきた.

様々な個人からなる市場全体の需要量がどうなるか?

個人をと表記

.は1からまでの値を取る.

個人の需要量をと表記

単純化のために

家計は同質的であると

仮定する.その

ため,個人の効用関数を示す未知の定数(パラメー

タ)はすべての個人で共通とする.

また,価格は

市場参加者すべてに共通

(7)

〇●〇〇〇

2.1

 市場需要曲線

この時,個人の需要関数は次のように書く.

人の需要量の合計である市場需要関数を考えよ

う.

k

=

,…,

K

の需要関数を並べてみる.

 

(8)

〇〇●〇〇

2.1

 市場需要曲線

人すべての需要量を足し合わせる

と以下の式が導ける;

ここで市場全体の需要量を と書く.

( という記号は「意味する」ということを表す.)

(9)

〇〇〇●〇

2.1

 市場需要曲線

この時,市場全体の需要関数は次のように書ける;

 を について解くと,

これが

市場の需要曲線

となる.

市場参加者が多くなると

,値が大きくなるので,市場の

需要曲線の

傾きは緩やかになる

 

(10)

〇〇〇〇● 

2.1

 市場需要曲線:

市場参加者が

1

人から

2

人になった場合

P

;価

 

 

 

;需要量

(11)

● 〇〇〇〇〇

2.2

 市場供給曲線

1つの企業の最適な生産量の決定

としての価格と供給量

の関係から,

様々な企業からなる市場全体の供給量がど

うなるかを考える.

ただし,ある市場で企業が利潤を得ることができるな

らば,他の企業もその財・サービスを生産することで

利潤を得ようとするだろう.

新しい企業が市場にやってくることを「

参入

」と呼ぶ

また,市場において利潤を得られなくなった企業は市

場から「

退出

」する.

このような「参入・退出」を考えると市場全体の供給曲

線の導出は複雑になるので,「

参入・退出のないケー

」を考える.

梶谷真也・鈴木史馬『しっかり基礎から

(12)

〇●〇〇〇〇

2.2  市場供給曲線

1種類の財・サービスを生産している多数の企業がいるよう

な状況を考える.

企業をと表記

.は1からまでの値を取る.

供給量は企業の利潤最大化を前提とした企業の供給量.

複数の企業を考えるには,企業ごとの供給関数が存在すると

いうことを明示しなければいけない.

完全競争市場において企業は市場で形成される相場で販売

すると仮定している⇒

価格は外生

(与えられたもの).

生産要素価格も自分では操作できない⇒

は外生

と仮定.

単純化のために

生産性は各企業とも同質的である

と仮定.

(13)

〇〇●〇〇〇

2.2  市場供給曲線

この時,企業の供給関数は次のように書く.

の供給量の合計である市場供給関数を考えよう.

j

=

,…,

J

の供給関数を並べてみる.

 

(14)

〇〇〇●〇〇

2.2  市場供給曲線

すべての供給量を足し合わせる

と以下の式が導ける;

ここで市場全体の供給量を と書く.

    ( という記号は「意味する」ということを表

す.)

(15)

〇〇〇〇●〇

2.2  市場供給曲線

この時,市場全体の供給関数は次のように書ける;

を について解くと,

これが

市場の供給曲線

となる.

市場参加企業数が多くなると,値が大きくなるので,市

場の供給曲線の傾きは緩やかになる.

 

(16)

〇〇〇〇〇●

  2.2  市場供給曲線:

市場参加企業数が 1 社から 2 社になった場合

P

;価

 

 

;供

(17)

3

.市場均衡の導出

(18)

● 〇〇〇〇

3 .市場均衡の導出

消費者が

K

人,企業が

J

のケースで考える.

市場需要曲線  

市場供給曲線  

ある価格において需要量と供給量とが一致しているとする.

これは,買いたいと考えている人の買いたい量と売りたい

と考える企業の売りたい量とが同じであることを意味する

(19)

〇●〇〇〇

3 .市場均衡の導出

ある価格の下で,

需要量と供給量が一致するその価格と

量との

み合わせ

を「

市場均衡

」という.

その価格

均衡価格

その取

均衡取

数式で表すと,

   (1)

(2)

(3)

 

(20)

〇〇●〇〇

3 .市場均衡の導出

(3)

より

 

(4)

  

(5) 

  

が与えられれば,

(4)

(5)

方程

式として解くと

(21)

〇〇〇●〇

3 .市場均衡の導出:具体的な数値例

の場合

上式より,均衡価格と均衡取

量を

めてみよ

う.

 

(22)

〇〇〇〇●

3 .市場均衡の導出:具体的な数値例

0

3

6

9

12

15

18

市場需要曲線

市場供給曲線

DM, SM

(23)

4

会的余剰

(24)

● 〇

4.1  市場均衡と社会的余剰

需要曲線や供給曲線には,経済主体の満足度についての

情報

まれる.

消費者余剰・生産者余剰・

会的余剰

市場均衡は,

会的余剰を最大にする

という

から「経

(25)

〇●

4.1  市場均衡と社会的余剰

P

*

需要量・供

 

P

;価格

価格

P

*

のもとで

の消

 

価格

P

*

のもとで

の生

 

(26)

価 格 の もとで

の消

 

価格 のもとでの

 

剰の

損失分

 

 

価格のもとでの

 

● 〇〇〇 

4.2

 市場均衡の効

性:

価格が市場均衡

水準

よりも高い場合

P

;需要量・供

 

P

;価格

e

 

価格が

い()ので

均衡

べて

需要量が

なく,供

量が

い.

 

 

a

b

c

g

d

f

o

場で成

する

取引

量は

的に

ない需要量()で決まる

(27)

価格のもとでの

 

価格のもとでの

 

剰の

損失分

 

 

価格のもとでの生

 

〇●〇〇 

4.2

 市場均衡の効

性:

価格が市場均衡

水準

よりも

い場合

P

;需要量・供

 

P

;価格

e

価格が

い(

)ので

均衡

べて

需要量が

く,供

量が

い.

 

 

 

g

d

o

a

b

c

f

梶谷真也・鈴木史馬『しっかり基礎から

場で成

する

取引

量は

的に

ない供

量( )で決まる.

 

(28)

〇〇●〇

4.2  市場均衡の効率性

価格が市場均衡水準よりも高い場合,社会的余剰が

減少

価格が市場均衡水準よりも

い場合,社会的余剰が

減少

市場均衡では,

会的余剰が最大となる.

価格と取引量との組み合わせを「

分」という.

市場均衡における配分は

会的にみて最も

ましい

分=「効

的な

分」

市場均衡における配分は

会的にみて最も

ましい

分であ

(29)

〇〇〇●

4.2  市場均衡の効率性

価格が市場均衡

水準

よりも

高い

場合と

べて

,市場均衡での

消費者余剰のほうが大きい,生産者余剰の

増減

明.

市場均衡水準よりも価格が高くなることで,生産者余剰が

大きくなることはあり得る.

企業にとって,市場均衡よりも高い価格が付いたほうが望

ましいこともあり得る.

価格が市場均衡

水準

よりも

場合と

べて

,市場均衡での

生産者余剰のほうが大きい,消費者余剰の

増減

明.

市場均衡水準よりも価格が低くなることで,消費者余剰が

大きくなることはあり得る.

消費者にとって,市場均衡よりも低い価格が付いたほうが

望ましいこともあり得る.

(30)
(31)

5.1  比較静学分析

消費者行動,企業行動で

明したように,経済

環境

化すると

需要曲線,供給曲線そのもの

化する.

⇒ 経済

環境

化は

市場均衡

(需要曲線と供給曲線の

)を

化させる.

需要曲線・供給曲線の

」と「

市場均衡の

」の

関係を分析する

方法

比較静学

分析

」という.

(32)

● 〇〇〇〇〇〇

5.2  消費者行動の変化;効用の変化

消費者がある財・サービスを

より

好む

ようになる.

くなって

べたくなり,

白菜

をより

好む

ようになる.

⇒ 財・サービスの消費から得られる

効用関数の未知の定

数(パラメータ)

B

が上

貨幣保有

よりも

財・サービスを

好む

ようになる.

景気

くなり,もしもの時のために

えてお

要がなくなる.

貨幣保有

の効用を表す未知の定数(パラメータ)

A

(33)

〇●〇〇〇〇〇 

5.2  消費者行動の変化;

パラメータ

B

(財の価値)の上昇

A

=

1

とする.

B

=5

から

B’

=10

に上

したとする.

単純化のため消費者は1人(

K

=

1

)とする.

需要曲線は 

P

=5

 

から 

P

=10

 

化.

 

 

;需要量・供

 

P

;価格

5

5

P

=5

 

10

10

P

=10

 

P

*

Q

*

P

*’

Q

*’

均衡

上に

変化

価格

P

は上

し,

取引

量も上

する.

梶谷真也・鈴木史馬『しっかり基礎から

 

(34)

〇〇●〇〇〇〇 

5.2  消費者行動の変化;

パラメータ

A

(貨幣価値)の低下

B

=10

とする.

A

=2

 から 

A’

=1

 に

したとする.

単純化のため消費者は1人とする.

需要曲線は 

P

=5

0.5

 

 

から 

P

=10

 

 

 

;需要量・供

 

P

;価格

5

10

P

=5

0.5

 

10

P

=10

 

P

*

Q

*

P

*’

Q

*’

均衡

上に

変化

価格

P

は上

し,

取引

量も上

する.

(35)

〇〇〇●〇〇〇

5.2  消費者行動の変化;消費者数の増加

A

=

0.5

とする.

B

=5

とする.

消費者の数が1人から

人に

需要曲線は 

P

=10

2

 

から 

P

=10

 

化.

 

 

;需要量・供

 

P

;価格

10

5

P

=5

 

10

P

=10

 

P

*

Q

*

P

*’

Q

*’

均衡

上に

変化

価格

P

は上

し,

取引

量も上

する.

梶谷真也・鈴木史馬『しっかり基礎から

 

(36)

・消

剰は

    から    

変化

 

〇〇〇〇●〇〇

5.2  消費者行動の変化;消費者数の増加と余剰

;需要量・供

 

P

;価格

10

5

P

=5

 

P

=10

 

P

*

Q

*

P

*’

Q

*’

・生

剰は

必ず拡

・社

剰は

必ず拡

(37)

剰が

えるか

るかは  の

面積

と 

  の

面積

の大

小関係

で決まる.

また,消

増加

すると,

前からいた消

者の

剰は

必ず低

する.

 

〇〇〇〇〇●〇

5.2  消費者行動の変化;消費者数の増加と余剰

;需要量・供

 

P

;価格

10

5

P

=5

 

10

P

=10

 

P

*

Q

*

P

*’

Q

*’

(38)

〇〇〇〇〇〇●

5.2  消費者行動の変化;消費者数の増加と余剰

消費者数が

加すると以前からいた消費者の余剰は

必ず低

下.

新たな消費者の

場により,価格が上

するため.

このような効果を「

金銭

的外

」という

金銭

的外

性」の

世界中

寿司ブ

が生じたことで

マグ

価格が高

すると,⇒日

庶民

にとって

マグ

ロが高

級品

に.

会的に

ましいことと個

経済主体にとって

ましいこ

(39)

● 〇〇〇〇

5.3  生産者行動の変化

市場供給曲線;

生産要素価格

W

,生産性

H

,企業数の

化は市場供給

曲線を

化させる.

生産要素価格の

下,生産性の上

,企業数の

加に

より,市場供給曲線はより傾きが緩やかになる.

単な

として, から

化を

示しよう.

 

(40)

〇●〇〇〇

5.3  生産者行動の変化

需要曲

;需要量・供

 

P

*

Q

*

 

P

=

 

 

P

=0.5

 

Q

*’

P

*’

きが

やかに

なるということは,

上が

りの

直線

がより

右側

するということ.

この時,

均衡

下に

変化

均衡

価格は

下 

P

*

P

*’ ↓

均衡取引

量は上

Q

*

Q

*’ ↓

(41)

〇〇●〇〇

5.3

 生産者行動の

化:余剰の

需要曲

;需要量・供

 

P

*

Q

*

 

P

=

 

 

P

=0.5

 

Q

*’

P

*’

・社

剰は

・消

剰は

・生

剰は

   から    

へ変化

P

;価格

(42)

〇〇〇●〇

5.3

 生産者行動の

化:余剰の

需要曲

;需要量・供

 

P

*

Q

*

 

P

=

 

 

P

=0.5

 

Q

*’

P

*’

剰が

るかどうかは  と

    の大

小関

で決まる.

(43)

〇〇〇〇●

5.3

 生産者行動の

化:余剰の

生産性の

上,生産要素価格の

下,企業数の

加は

供給

曲線を

シフト

させ

会的余剰を

大させる

.(

会全

体にとっては

ましい.)

消費者余剰は

必ず拡

生産性が

上したり,生産要素価格が

下すると

供給

量が

えるが,価格が

下し,それが生産者余剰を

下させることがあり得る

企業は他の企業の新

参入を

がる.

生産性の上

をもたらす

技術革

新を

望む

わけでも

ない.

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