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資料編(ヒアリング記録) 資料シリーズNo151「地域における雇用機会と就業行動」|労働政策研究・研修機構(JILPT)

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Academic year: 2018

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全文

(1)

資料編

( ヒ ア リ ン グ 記 録 )

( 注 意 点 )

・ ケ ー ス ( 地 方 自 治 体 ) の 並 び は 、 総 務 省 の 設 定 し て い る 「 全 国 地 方 公 共 団 体 コ ー ド 」 の 順 番 に 基 づ く 。

・ 同 一 地 域 の 中 で は 、 地 域 全 体 の 産 業 ・ 雇 用 機 会 や 雇 用 情 勢 の 話 を 中 心 と す る 労 働 局 ・ ハ ロ ー ワ ー ク の ケ ー ス を 最 初 に 置 い て い る 。

(2)

【 北 海 道 東 神 楽 町 ・ 東 川 町 ( + 旭 川 市 の 状 況 )】

ハ ロ ー ワ ー ク 旭 川

イ ン タ ビ ュ ー 日 時 :2014111016001700 イ ン フ ォ ー マ ン ト : 所 長 、 企 画 調 整 部 門 産 業 雇 用 情 報 官 イ ン タ ビ ュ ア ー : 高 見 、 塩 谷

1 . 管 轄 地 域

1

の 主 な 産 業 ・ 雇 用 機 会 と 雇 用 情 勢

・ 平 成 269 月 の 有 効 求 人 倍 率 は0.882で 、 近 年 に は な い 高 さ だ が 、 バ ブ ル 期 の よ う な 全 体 的 な 底 上 げ 感 は な い 。 建 設 現 場 や 医 療 介 護 な ど の 極 端 に 高 い 業 種 が 引 っ 張 っ て い る の で 、 全 体 的 に 浮 か び 上 が っ て い る 実 感 は な い 。

・ 旭 川 は 、 以 前 は 家 具 ( 旭 川 家 具 ) の 町 だ っ た 。 か つ て は 地 元 の 木 材 を 使 っ た 婚 礼 家 具

( 食 器 棚 や タ ン ス 等 ) を 製 造 す る 工 場 が 集 積 し て い た が 、 海 外 か ら の 輸 入 家 具 の 増 加 や ホ ー ム セ ン タ ー や 通 販 で 安 い 組 み 立 て 式 の 家 具 が 販 売 さ れ 売 れ 行 き を 伸 ば し た こ と 等 に よ り 工 場 の 海 外 移 転 や 廃 業 が 進 み 家 具 製 造 企 業 が 淘 汰 さ れ 、 現 在 は 中 小 規 模 の 企 業 が デ ザ イ ン 家 具 の 製 造 と し て 生 き 残 っ て い る 。

・ 酒 造 り は 男 山 酒 造 や 高 砂 酒 造 が 有 名 。 最 近 、 海 外 で 日 本 酒 が ブ ー ム に な っ て い る こ と も あ り 少 し 元 気 が 出 て き た が 、 雇 用 の ニ ー ズ は 大 き く な い 。

・ 近 年 は 観 光 が 良 い 形 に な っ て き た 。 旭 山 動 物 園 、 ラ ベ ン ダ ー 畑 ( 富 良 野 ) な ど 。 旭 川 か ら 十 勝 ま で を 、北 海 道 ガ ー デ ン 街 道 と し て 盛 り 上 げ る な ど の 取 組 み が 行 わ れ て い る 。

・ 雇 用 の 規 模 で は 、 製 紙 工 場 や 、 医 療 関 係 の 繊 維 産 業 が 大 き い 。

・ バ ブ ル 期 に は い ろ い ろ な 企 業 の 誘 致 が あ っ た が 、 バ ブ ル 崩 壊 後 に 撤 退 が 相 次 い だ 。 北 海 道 は コ ー ル セ ン タ ー 誘 致 に も 力 を 入 れ た が う ま く い っ て い な い 。

・ 地 域 の 建 設 会 社 は 介 護 事 業 に 進 出 し て い る 。 介 護 だ と 銀 行 の 融 資 が 受 け ら れ る 。 介 護 業 界 は 、 新 し い 施 設 が で き る と 人 が 流 れ る な ど 、 介 護 の 中 で し か 人 が 動 い て い な い 。 給 料 を 上 げ な い 限 り 介 護 業 界 以 外 か ら 人 が 入 っ て こ な い 。

・ ハ ロ ー ワ ー ク に く る 求 職 者 は 、90% 以 上 が 地 元 の 方 で 、 地 元 で 就 職 し た い 人 が ほ と ん ど で あ る 。

・ 建 設 業 界 は 人 手 不 足 に な っ て い る 。 賃 金 差 が あ る の で 東 北 地 方 の 被 災 地 に 人 が 行 っ て

1 管 轄 地 域 は 、 旭 川 市 、 富 良 野 市 、 上 川 郡 ( 鷹 栖 町 、 東 神 楽 町 、 当 麻 町 、 比 布 町 、 愛 別 町 、 上 川 町 、 東 川 町 、 美 瑛 町 )《 帯 広 ・ 名 寄 公 共 職 業 安 定 所 の 管 轄 区 域 を 除 く 。、 空 知 郡 の う ち 上 富 良 野 町 、 中 富 良 野 町 、 南 富 良 野 町 、 勇 払 郡 の う ち 占 冠 村 。

2 新 規 学 卒 者 を 除 き パ ー ト タ イ ム を 含 む 常 用 。

(3)

し ま う 状 態 。 若 い 人 や と び 職 で は 、 東 北 の 方 が 賃 金 が 2 倍 近 い の で そ ち ら に 流 れ る 傾 向 に あ る 。

2 . 地 元 出 身 者 の 地 域 移 動

・ 旭 川 市 に 入 っ て く る の は 高 齢 層 。 医 療 が 充 実 し て い る 中 心 部 に 集 ま る 。 若 い 人 は 中 心 部 か ら 出 て 行 き 郊 外 に 居 住 す る と い う 構 造 に な っ て い る 。

・ 地 元 の 人 は 高 校 を 卒 業 し た ら 、 進 学 す る 人 は ほ ぼ 札 幌 に 行 く 。 高 卒 で 就 職 す る 人 は 旭 川 に 残 る 人 が 多 い 。

・大 卒 者 の 就 職 は ネ ー ム バ リ ュ ー 、大 手 志 向 の 部 分 が 大 き い 。職 業 意 識 が 低 い の が 問 題 。 ま た 、 土 日 休 み の 事 務 員 で な い と 友 達 と 会 え な い と い う 理 由 で 就 職 口 を 選 ぶ 傾 向 も あ る 。 大 卒 だ と 特 に そ う 。

・ 旭 川 の 企 業 は 内 定 時 期 が 遅 く 、 地 元 に 帰 っ て き た い 人 も 帰 っ て こ ら れ な い 問 題 が あ っ た 。企 業 が 採 用 計 画 を 作 る の は 通 常 は 春 だ が 、旭 川 で は12月 。ま ず 企 業 の 中 で そ の 年 に 辞 め る 人 を 調 べ て 、 辞 め る 人 が い る 場 合 に 欠 員 補 充 す る と い う 考 え 方 だ っ た の で 。 た だ 、 最 近 は 人 材 不 足 で 企 業 の 意 識 が 変 わ り 、 早 め に 動 く よ う に な っ た 。

・ 新 卒 で の U タ ー ン 就 職 は 期 待 し て い な い 。 旭 川 は 住 み や す い が 、 将 来 的 な 生 活 設 計 を 考 え た と き に 経 済 面 で 厳 し い こ と も あ る 。

・ 大 卒 者 が U タ ー ン す る に は 、 核 と な る 産 業 が 必 要 。 I T 関 係 が 望 ま し い 。 し か し 、 プ ロ グ ラ マ ー は い て も 、 シ ス テ ム エ ン ジ ニ ア が 地 域 に は い な い 。 シ ス テ ム エ ン ジ ニ ア の レ ベ ル ま で 教 え ら れ る 機 関 が な い の で 。 た と え 企 業 が 進 出 し て 求 人 を 出 し た と し て も 人 材 が い な い の で 道 外 か ら の I タ ー ン を 狙 う し か な い と い う 状 況 に あ る 。

以 上

(4)

東 神 楽 町 ま ち づ く り 推 進 課

イ ン タ ビ ュ ー 日 時 :2014111013301500 イ ン フ ォ ー マ ン ト : 課 長 補 佐

イ ン タ ビ ュ ア ー : 高 見 、 塩 谷

1 . 東 神 楽 町 に お け る 人 口 変 動

・ 東 神 楽 町 は 、201310 月 に 人 口 が 1万 人 を 超 え た 。 北 海 道 の 他 の 町 と 変 わ ら ず 、 昭 和 の 時 代 に は 人 口 が 減 少 し 、 一 時 5,000 人 規 模 に な っ た こ と も あ っ た が 、 宅 地 の 造 成 を 繰 り 返 し 、こ こ 20年 く ら い 人 口 増 加 を 続 け て い る 。旭 川 市 に 隣 接 し て い る と い う 地 理 的 条 件 に 恵 ま れ て い た の で 、 ス ー パ ー な ど の 出 店 が 続 い た 。 た だ 、 造 成 は 今 年 で 終 わ り の 予 定 で 、 こ れ 以 上 の 人 口 増 加 は 望 み に く い 。

・ 旭 川 近 郊 の 自 治 体 の 中 で も 東 神 楽 町 で は 特 に 人 口 増 加 が 著 し い 。 そ の 要 因 は 旭 川 市 中 心 部 か ら の 距 離 が 近 い こ と が 大 き い 。 比 布 町 、 当 麻 町 な ど で も 宅 地 造 成 を 行 っ て い る が 、 旭 川 市 中 心 部 か ら 距 離 が あ る た め 東 神 楽 町 に 比 べ て 人 口 を 呼 び 込 め て い な い 。

・ 町 内 で も 、 旭 川 市 に 食 い 込 ん で い る 形 の 「 ひ じ り 野 地 区 」 で 人 口 増 加 が 続 い て い る 。 町 の 人 口 の 約 半 分 は 「 ひ じ り 野 地 区 」 に 集 中 し て い る 。

・ 人 口 が 増 え た の で 、 今 後 は 人 口 を 減 ら さ な い 工 夫 も し な け れ ば な ら な い 。 最 初 に 造 成 し た 地 区 で は 、 す で に 子 供 が 少 な く な っ て い る と こ ろ も あ る 。

2 . 出 身 者 の 地 域 移 動 と U I タ ー ン

( 1 ) 出 身 者 の 地 域 移 動 傾 向

・ 住 民 基 本 台 帳 の 数 値 に よ る と 15 歳 未 満 の 年 少 人 口 比 率 は 道 内 で ト ッ プ の 数 字 で あ り 、 子 供 の 割 合 は 多 い 町 だ が 、 人 口 ピ ラ ミ ッ ド で20代 の 人 が 少 な い と い う 問 題 を 抱 え る 。

・ 町 内 に は 高 校 が な い の で 旭 川 市 内 の 高 校 に 通 い 、 高 校 卒 業 後 の 進 学 先 は 札 幌 な ど 大 学 が 多 数 あ る と こ ろ に 向 か っ て し ま う( 旭 川 市 内 の 大 学 も 4つ の み の た め )。ま た 、大 学 に 進 学 し て 地 元 を 離 れ た 者 は 、 就 職 の タ イ ミ ン グ で は あ ま り 戻 っ て こ な い 。

・ 町 内 に は 大 卒 者 の 就 職 先 が 役 場 ・ 農 協 ・ 介 護 施 設 く ら い し か な い こ と も あ り 、 地 元 に 戻 っ て き た 人 の 多 く は 旭 川 市 内 に 通 勤 し て い る 。 高 卒 で 就 職 す る 人 は 旭 川 市 内 に 就 職 す る 人 が 多 い 。

・町 内 で は 農 業( 米 作 り )も 盛 ん で あ る が 、農 家 の 後 継 者 が 最 近 戻 っ て く る 傾 向 に あ る 。 大 卒 後 のU タ ー ン 、 も し く は 少 し 別 の と こ ろ で 働 い て か ら 地 元 に 帰 っ て 農 業 を 継 ぐ 動 き が 近 年 見 ら れ る ( 全 て 男 性 )。 新 規 就 農 者 は ほ ぼ な い 。 最 近 は 、 農 業 高 校 に 通 う 女 性

(5)

も 多 く 、 卒 業 後 は 農 協 な ど に 就 職 す る 。 町 内 の 農 家 は 半 分 以 上 が 専 業 で 、 農 地 の 規 模 も 大 き く 、 収 入 面 で 安 定 し て い る 。

( 2 ) 近 隣 か ら の 人 口 流 入 と 遠 方 か ら の 移 住

・町 の 人 口 は 30代 で 増 加 し て い る が 、地 元 出 身 者 が 戻 っ て き て い る 、も し く は 遠 方 か ら 移 住 者 が 入 っ て き て い る と い う よ り 、 宅 地 造 成 に よ り 近 隣 市 町 村 か ら 流 入 す る 層 が 多 い こ と に よ る 部 分 が 大 き い 。

・ 医 療 費 が 中 学 生 ま で 無 料 で あ り 、 保 育 関 連 の 施 設 が 豊 富 で あ る な ど 、 旭 川 市 と 比 べ て 子 育 て 支 援 が 充 実 し て お り 、 子 ど も の い る 世 帯 や こ れ か ら 子 ど も を 持 つ 予 定 の 層 が 入 っ て く る 。 ま た 、 旭 川 市 内 に 比 べ て 地 価 が 安 い こ と も あ る 。

・ 都 市 計 画 が 厳 し い の で 、 広 い 区 画 で お 店 を 起 業 す る こ と は 難 し い 。 起 業 を 希 望 す る 人 は 東 川 町 な ど に 住 む 傾 向 に あ る 。

・ 遠 方 か ら の 移 住 者 の 呼 び 込 み に つ い て は 、 東 京 へ 行 っ て 説 明 会 を 行 う こ と も あ る 。 た だ 、 ネ ー ム バ リ ュ ー と し て は 、 美 瑛 町 や 東 川 町 が 人 気 で あ り 、 東 神 楽 町 は ま だ ま だ ア ピ ー ル で き て い な い 。

3 . 地 域 活 性 化 の 取 組 み と 課 題

・「 花 の ま ち 」と し て の 地 域 活 性 化 の 取 組 み を 行 っ て い る 。町 民 が 町 を き れ い に し よ う と い う 動 き が 基 と な っ て い る 。 町 内 会 単 位 で 集 ま っ て 、 花 壇 の 整 備 な ど を 行 っ て い る 。 新 し く 入 っ て き た 人 に 対 し て 町 内 活 動 に 参 加 し て も ら う た め に 、 町 内 会 長 さ ん が 苦 労 し て い る と 聞 く 。

・ 東 神 楽 町 で は 町 内 を 7 つ の 地 区 に 区 分 し て 地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ の 問 題 な ど を 検 討 し て い る 。

・「 ひ じ り 野 地 区 」住 民 の 多 く は 旭 川 市 な ど か ら 転 入 し て き た 人 で 、町 内 会 に 入 り た く な い 人 が い る な ど 、 地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ を ど う や っ て 維 持 し て い く か が 課 題 。

・「 ひ じ り 野 地 区 」 の 居 住 者 は 、9割 以 上 が 旭 川 へ 通 勤 し て お り 、 町 役 場 な ど 町 の 中 心 部 へ 来 る こ と は 少 な く 、 東 神 楽 町 の 住 民 と い う 意 識 が 弱 い 。 町 の 120 周 年 の 記 念 誌 を 作 成 す る な ど 住 民 意 識 を 高 め る 取 り 組 み を し て い る 。

・ 今 年 、 現 町 長 の 目 玉 政 策 と し て 、 町 内 7 つ の 地 区 ご と に 「 ま ち づ く り 計 画 」 を 策 定 し た と こ ろ 。 地 区 ご と に 抱 え る 課 題 な ど が 異 な る た め 、 町 で 1 つ と い う よ り 、 地 区 ご と に 未 来 像 を イ メ ー ジ し て 町 づ く り を し た ほ う が よ い と 考 え た た め 。 最 近 始 ま っ た 取 り 組 み で あ り 、10年 後 を 見 据 え て や っ て い く 。

・ま ち づ く り 計 画 の 取 り 組 み に つ い て は 、そ れ ぞ れ の 地 区 に あ る 公 民 館 が 中 心 と な っ て 、 町 職 員 を 派 遣 し 、 地 区 住 民 が 集 ま る 中 、 地 域 の 目 標 と 、 地 域 の 課 題 を 誰 ( 行 政 / 住 民

/ 協 働 ) が 解 決 す る の か を 検 討 し て い る 。

(6)

・ 町 の 課 題 は 、 現 在 の 居 住 者 が 定 住 す る こ と と 、 旭 川 空 港 が 町 内 に 立 地 し て い る の に 観 光 客 が 少 な い こ と 。 旭 川 市 な ど と 協 働 し て 観 光 の 拠 点 を 作 り 、 観 光 振 興 に 取 り 組 ん で い き た い 。

以 上

(7)

東 川 町 定 住 促 進 課

イ ン タ ビ ュ ー 日 時 :2014111110001200 イ ン フ ォ ー マ ン ト : 課 長

イ ン タ ビ ュ ア ー : 高 見 、 塩 谷

1 . 東 川 町 の 人 口 変 動 と 雇 用 機 会

・ 東 川 町 の 人 口 は 、 昭 和 25 年 に は 1 万 人 あ っ た が そ の 後 減 少 し 、 昭 和 47 年 に 8000 人 を 切 り 、平 成5年 に7000人 を 切 る ま で に な っ た 。そ の 後 の 人 口 増 加 で42年 ぶ り に8000 人 に 戻 っ た と こ ろ 。

・ 人 口 増 加 の 要 因 を 1 つ 挙 げ る の は 難 し い 。 平 成 6 年 か ら 新 た な 宅 地 分 譲 な ど が 始 ま っ て い る こ と も あ る が 、人 口 が 微 増 な り と も 増 え て い る 背 景 に は 、「 写 真 の 町 」を は じ め と し た 町 づ く り の 事 業 も 関 係 し て い る 。

・ 就 業 の 場 は 町 内 の ほ か 旭 川 市 内 も 多 い 。 た だ 、 大 き な 企 業 が あ る わ け で は な い の で 、 東 京 と 同 じ 条 件 で 働 く 場 が あ る か と 言 っ た ら そ れ は な い 。

2 . ま ち づ く り の 取 組 み

( 1 )「 写 真 の 町 」 と そ れ に 連 な る 事 業

・ 昭 和 60 年 の 宣 言 以 来 、「 写 真 の 町 」 と し て の ま ち づ く り を 行 っ て き た 。 平 成 6 年 か ら

「 写 真 甲 子 園 」 と い う 取 組 み を 行 っ て い る 。 今 年 は 521校 の 参 加 が あ り 、 そ の 中 か ら 18校 に 絞 っ て 町 で 本 選 を 行 っ た 。 写 真 の 町 の 事 業 に 連 な っ て 、 他 の 事 業 が ぶ ら さ が っ て い る 形 。

・ オ リ ジ ナ ル の 「 婚 姻 届 」 を 交 付 す る 事 業 を 行 っ て い る 。 役 所 に 提 出 す る 婚 姻 届 は 、 通 常 は コ ピ ー を 交 付 さ れ な い が 、 東 川 で は 控 え を 出 し て い る 。 控 え を 出 す か ら 記 念 に な る 。 婚 姻 届 は ど こ の 自 治 体 に も 提 出 で き る の で こ の ア イ デ ア が 可 能 。1 年 間 で 、 道 外 か ら 20組 、町 内 と あ わ せ て140組 ほ ど の 届 出 が あ っ た 。郵 送 で は 受 け 付 け て い な い の で 、 東 川 町 ま で 来 て 申 請 し て も ら う 。

・ 町 で 生 ま れ た 子 ど も に ハ ン ド メ イ ド の 椅 子 を 贈 る 「 君 の 椅 子 」 事 業 を 行 っ て い る 。 旭 川 大 学 の 提 案 で 始 め 、 現 在 で は 5 町 で 行 っ て い る 。 地 域 産 業 の 活 性 化 に も つ な が っ て い る 。

・ ふ る さ と 納 税 を 活 用 し た「 ひ が し か わ 株 主 制 度 」を 実 施 し て い る 。一 口 1000円 で 、ど う い っ た 政 策 メ ニ ュ ー に 投 資 す る の か 選 択 で き る の が 特 色 。 株 主 特 典 と し て 、 地 場 産 品 が 送 ら れ て く る の に 加 え て 、 町 内 の 公 共 施 設 で 年 間 6 泊 ま で 無 料 で 宿 泊 (1 万 円 以

(8)

上 投 資 の 場 合 ) で き る な ど 体 験 交 流 メ ニ ュ ー が あ る 。 現 在 の 株 主 数 は 3,111 人 、 投 資 額 は 9,500 万 円 。 株 主 の う ち 約 1,100 人 が 道 内 、 約 1,000 人 が 東 京 、 残 り が そ の 他 の 地 域 。 写 真 の 町 事 業 に 関 わ っ て い る 人 な ど が 多 い 。

・ 東 川 町 は 全 戸 地 下 水 の 町 、 上 水 道 の 通 っ て い な い 町 で あ る 。 景 観 計 画 を 全 長 全 域 に か け て お り 、 特 に 「 グ リ ー ン ヴ ィ レ ッ ジ 」 で は こ だ わ っ た 建 築 規 制 が 入 っ て い る 。

・ 婚 姻 届 も 株 主 制 度 も 町 職 員 の ア イ デ ア 。 町 長 は ど こ の 町 で も 行 っ て い な い 取 組 み こ そ 行 う 価 値 が あ る と い う 考 え で 、 職 員 の 研 修 派 遣 に も 積 極 的 で あ る 。

・ イ ベ ン ト の 多 い 町 で 、 写 真 甲 子 園 、 ド ラ イ ブ ラ リ ー 、 ト ラ イ ア ス ロ ン な ど 、69 月 に は 毎 週 の よ う に イ ベ ン ト が あ り 、 町 職 員 も ボ ラ ン テ ィ ア で 参 加 し た り し て い る 。

( 2 ) 景 観 に こ だ わ っ た 住 宅 の 整 備

・ 東 川 町 は 、 旭 川 市 内 へ の 通 勤 者 が 多 い な ど 形 の 上 で は 旭 川 の ベ ッ ド タ ウ ン で あ る が 、 通 常 の ベ ッ ド タ ウ ン と は 少 し 異 な る 。 こ だ わ り の あ る 分 譲 地 が 多 く 、 生 活 に こ だ わ り の あ る 人 が 入 っ て く る 。 例 え ば 、 景 観 に こ だ わ っ た 分 譲 地 と し て 「 グ リ ー ン ヴ ィ レ ッ ジ 」が あ り 、1区 画 130150坪 と か な り 広 い 。建 築 規 制 が 厳 し い 分 譲 地 で あ り 、全 て 三 角 屋 根 に す る 、 緑 地 面 積20% 以 上 等 、 土 地 の 購 入 者 に は 建 築 緑 化 協 定 を 結 ん で も ら っ て い る 。 他 に 、 コ ミ ュ ニ テ ィ 創 出 の た め 玄 関 は 道 路 側 に 作 る こ と 、 毎 月 1 回 緑 地 管 理 作 業 に 参 加 す る こ と 、 町 か ら 贈 ら れ る 木 は 必 ず 植 え る こ と な ど 決 ま り が 多 い 。

・ 町 の 規 定 を 順 守 し 、 個 々 に こ だ わ り を 持 っ た 人 が 移 住 し て く る 。 ま た 、 緑 地 管 理 活 動 へ の 参 加 義 務 が あ る の で 、 コ ミ ュ ニ テ ィ 意 識 が 希 薄 に な る こ と が 起 き に く い 。

・現 在 の 町 長 が 平 成 15年 に 就 任 し 、そ の 頃 か ら 景 観 住 宅 や 起 業 支 援 、ア パ ー ト 支 援 な ど の 取 り 組 み が ス タ ー ト し た 、平 成 15年 の 選 挙 は 市 町 村 合 併 が 争 わ れ た 選 挙 で 、合 併 反 対 の 現 町 長 が 勝 利 し た こ と で 、 ま ち づ く り の 取 組 み が そ の 後 加 速 し た 。

・ お 試 し 移 住 の 取 り 組 み も 行 っ て い る 。 旅 行 の 拠 点 な ど 夏 場 の 利 用 が 多 い が 、 冬 場 に 入 っ て く る 人 は 本 気 で 移 住 を 考 え て い る 人 と い え る 。

・「 北 方 型 建 築 推 進 事 業 」な ど の 景 観 住 宅 の 建 築 支 援 事 業 を 行 っ て い る 。土 地 開 発 公 社 で 販 売 す る 分 譲 地 を 購 入 し た 人 で 、「 東 川 風 住 宅 設 計 指 針 」 に 則 り 、 三 角 屋 根 、 色 、 壁 の 色 、 敷 地 面 積 の 20% 以 上 を 緑 地 に す る な ど の 様 々 な 基 準 を ク リ ア し た 上 で 、 北 海 道 が 定 め る 北 方 型 の 基 準 を 満 た し て い る 場 合 に 200万 円 の 補 助 を 実 施 し て い る 。

3 . 出 身 者 の 地 域 移 動 と U I タ ー ン

( 1 ) 地 元 出 身 者 の 地 域 移 動 傾 向

・ 町 の 出 身 者 は 高 校 卒 業 後 、 旭 川 、 札 幌 、 道 外 な ど 、 一 度 は 町 外 に 出 る 人 が 多 い 。 そ の 後 、30歳 く ら い に な っ て 帰 っ て く る 人 も い る が 、 絶 対 数 と し て 多 い わ け で は な い 。 農 業 後 継 者 は 帰 っ て く る 人 が 多 い 。 た い て い 、 一 回 外 に 出 て か ら 帰 っ て く る 。

(9)

( 2 ) 地 域 へ の 移 住 の 傾 向

・ 平 成 25 年 度 実 績 で 転 入 は 約 420、 転 出 は 約 380 で 、 自 然 減 が 80100 と い う 状 態 。 転 入 者 の 年 齢 は2030代 が 多 い 。道 内 か ら 移 り 住 む 人 が 多 い が 、道 外( 東 京・滋 賀 な ど )か ら の 転 入 者 及 び 移 住 者 も 70人 ほ ど い る 。都 会 か ら 移 住 す る 人 は 、水 と 景 色 の こ と を 移 住 理 由 と し て 挙 げ る 。ま た 、空 港 へ10分 で 行 け る こ と も プ ラ ス 。移 住 を 考 え る 人 は ア ク セ ス の こ と を 気 に す る の で 。「 グ リ ー ン ヴ ィ レ ッ ジ 」 入 居 者 は 3040 代 の 子 育 て 世 代 で 共 働 き 家 庭 が 多 い 。「 友 遊 団 地 」 は 道 外 か ら の シ ニ ア 層 が 多 い 。

・ 地 元 の 「 北 工 学 園 」 と い う 専 門 学 校 に 日 本 語 学 科 を 開 設 し 、 ア ジ ア 系 の 学 生 を50人 以 上 受 け 入 れ て い る 。 国 際 交 流 を 推 進 す る と と も に 、1年 ~1年 半 は 住 民 に カ ウ ン ト で き る 。

( 3 ) 地 域 に お け る 起 業 の 増 加

・ 新 規 起 業 者 へ の 支 援 事 業 を 行 っ て い る 。 新 規 に 起 業 し た 場 合 、 既 存 の 業 者 が 違 う 分 野 で 起 業 し300万 円 以 上 投 資 し た 場 合 、100万 円 上 限 で 補 助 し て い る 。

・ た だ 、 助 成 金 な ど 特 別 な 移 住 支 援 を 行 っ て い る わ け で は な い 。 ま ち づ く り を 行 っ て き た こ と で 、 町 内 で の 起 業 が 増 え 、 町 の 雰 囲 気 が よ く な っ て 若 い 人 を 呼 び 込 ん で い る 。

・ 今 年 に 入 っ て か ら 既 に 、 イ タ リ ア ン レ ス ト ラ ン 、 靴 下 屋 、 雑 貨 屋 、 お 好 み 焼 き 屋 な ど 個 人 経 営 の 新 規 開 店 が 続 き 、 既 に 6 件 の 応 募 が あ る 状 況 。 若 い 人 が 開 店 す る パ タ ー ン が 45 年 前 か ら 目 に 見 え て 増 え て き た 。 こ こ 45 年 で 30 を 超 え る 。 旭 川 市 内 な ど 近 郊 か ら 移 住 し て き て 起 業 す る 人 が 多 い が 、 最 近 で は 町 の 出 身 者 がU タ ー ン し て 起 業 す る 動 き も 見 ら れ る 。

・ お 店 の 売 り 上 げ は 、 オ ン と オ フ が は っ き り し て い る の が 課 題 で 、510 月 は よ い が 、 冬 場 に は 結 構 落 ち る 。 東 川 町 を 知 っ て い る 人 は ま だ 少 な い 。 東 川 は 旭 岳 に 行 く 人 が 寄 っ て い く ケ ー ス が 多 い が 、 旭 山 動 物 園 、 美 瑛 、 富 良 野 に 行 く よ う な 観 光 客 が 東 川 に 立 ち 寄 る 数 は 少 な い の で 、 呼 び 込 む 余 地 が あ る と 考 え て い る 。

以 上

(10)

【 石 川 県 能 美 市 ( + 小 松 市 の 状 況 )】

ハ ロ ー ワ ー ク 小 松

イ ン タ ビ ュ ー 日 時 :2014103015001630 イ ン フ ォ ー マ ン ト : 所 長 、 求 人 ・ 雇 用 援 助 部 門 統 括 職 業 指 導 官 イ ン タ ビ ュ ア ー : 高 見 、 塩 谷

1 . 管 轄 区 域

1

の 主 な 産 業 ・ 雇 用 機 会

・ 管 轄 し て い る の は 小 松 市 、能 美 市 、川 北 町 の21町 。人 口 は 、小 松 市 が 約 109000 人 、 能 美 市 が 約5 万 人 、 川 北 町 が 約6000人 で 、 管 内 人 口 は 約165000人 。

・ 小 松 市 よ り 能 美 市 の 人 口 が 増 え て い る の は 、 能 美 市 の 方 が 金 沢 に 出 や す い か ら で は な い か 。 川 北 町 も 人 口 が 増 え て い て 注 目 さ れ て い る が 、 財 政 が 豊 か な ど 独 特 の 要 因 も あ る 。 金 沢 の 隣 接 す る 野 々 市 も 人 口 が 増 え て い る 。 そ の 次 が 能 美 市 。 野 々 市 は ベ ッ ド タ ウ ン で 工 場 が ほ と ん ど な い に も 関 わ ら ず 人 口 が 増 え て い る 。 金 沢 に 出 や す い 場 所 と い う の は 若 い 人 に 魅 力 が あ る 。 小 松 か ら 金 沢 に 出 る に は1 時 間 か か る の で 遠 く 感 じ る 。

・ 能 美 市 の 住 宅 地 は 地 価 が 金 沢 や 野 々 市 と 比 較 す る と 安 く 、 持 ち 家 を 構 え る の に い い 位 置 と い う の が あ る 。 金 沢 市 民 の 人 が 家 を 建 て よ う と 思 っ た ら 、 金 沢 市 内 で は 広 い と こ ろ を 求 め ら れ な い の で 、 野 々 市 か 能 美 市 か 川 北 町 に 行 く と い う 意 識 で 、 金 沢 市 の 南 部 に 住 宅 地 が 集 中 す る 傾 向 に あ る 。

・ 小 松 管 内 は 製 造 業 の 比 率 が 高 い 地 域 。 石 川 県 全 体 で み る と 、 卸 小 売 り 、 サ ー ビ ス 、 医 療 関 係 が ト ッ プ ス リ ー で 製 造 業 が 4 番 目 。 こ の 地 域 は 、 製 造 業 が ダ ン ト ツ の 1 位 で 少 し 異 な る 。

・ 手 取 川 の 扇 状 地 に 位 置 し て お り 、 広 い 平 野 が あ る の で も と も と は 穀 倉 地 帯 。 水 が 豊 富 に あ る の で 工 場 立 地 に 有 利 で あ り 、 小 松 市 や 能 美 市 、 川 北 町 は 、 北 陸 地 域 の 中 で も 製 造 業 関 係 の ひ と つ の 拠 点 に な っ て い る 。

・ 本 地 域 で は 生 産 用 機 械 製 造 の コ マ ツ ( 小 松 製 作 所 ) が 代 表 的 な 企 業 。 リ ー マ ン ・ シ ョ ッ ク 後 は 一 時 低 迷 し た が 、 こ こ 2 年 く ら い は 好 調 。 海 外 向 け の 鉱 山 機 械 は 需 要 が 低 迷 し て い る が 、 国 内 向 け は 、 震 災 復 興 や 国 土 強 靭 化 、 東 京 オ リ ン ピ ッ ク の 関 係 で 需 要 が あ る 。 さ ら に 排 ガ ス 規 制 の 関 係 で 駆 け 込 み 需 要 の ピ ー ク を 迎 え て い る 。

・ コ マ ツ 関 連 企 業 は 現 在 大 変 忙 し く 、 残 業 が 多 く な っ て い る 。 ハ ロ ー ワ ー ク や 派 遣 会 社 に も 人 材 を 紹 介 し て ほ し い と い う 問 い 合 わ せ が あ る が 、 人 手 が 足 り ず 、 満 足 に 紹 介 で

1 管 轄 地 域 は 小 松 市 、 能 美 市 、 能 美 郡 川 北 町 。

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き な い 状 況 に あ る 。

・ コ マ ツ は 小 松 市 に 粟 津 工 場 、金 沢 市 に 金 沢 工 場 が あ り 、コ マ ツ 本 体 の 従 業 員 は 約 3000 人 。 他 に 関 連 す る 企 業 が 多 数 あ る の で 、 地 域 と し て 影 響 力 が 大 き い 。

・ ほ か の 主 な 産 業 は 電 気 機 械 器 具 の 製 造 。 有 機ELiPhone向 け パ ネ ル な ど を 製 造 。

・ 繊 維 工 業 に つ い て は 、 北 陸 は も と も と 盛 ん な 地 域 で あ っ た が 、 市 場 の グ ロ ー バ ル 化 に よ っ て 海 外 に 生 産 拠 点 が 移 る な ど で 縮 小 し た 。炭 素 繊 維 は 、利 益 率 が 高 い こ と も あ り 、 県 と し て 力 を 入 れ て い る 。

・ 小 松 に は バ ス 製 造 業 の 工 場 が あ る 。 現 在 、 外 国 人 観 光 客 の 増 加 、 東 京 オ リ ン ピ ッ ク 関 連 の 需 要 も あ っ て 業 界 も 好 調 。 ま た 、 高 速 バ ス 事 件 の 影 響 で 運 転 手 を 二 人 制 に す る な ど 規 制 が 厳 し く な っ た 結 果 、 中 小 零 細 企 業 が 撤 退 し 、 か と い っ て 需 要 が あ る の で 大 手 企 業 が 参 入 す る と い う 企 業 の 入 れ 替 わ り が 起 こ り 、 新 し い バ ス 製 造 の 需 要 が 出 て き て 業 界 が 忙 し く な っ て い る 。

・他 に も 、間 仕 切 り パ ー テ ー シ ョ ン 製 造 の 1000人 規 模 企 業 が 2社 あ る 。介 護 施 設 が 増 え て 部 屋 や ト イ レ の 間 仕 切 り の 需 要 が あ る こ と 、 オ リ ン ピ ッ ク 需 要 も あ り 、 業 界 が 好 調 で 忙 し い 。 高 卒 の 正 社 員 求 人 を 多 く 出 し て い る 。

・ 小 松 に は 航 空 自 衛 隊 の 基 地 も あ り 、 家 族 含 め て 相 当 数 が 居 住 し て い る 。 自 衛 隊 は 生 活 の ベ ー ス が 平 均 的 な 県 民 レ ベ ル よ り 高 い こ と も あ る の で 、 そ の 消 費 行 動 は 飲 食 そ の 他 含 め て 地 元 経 済 に 貢 献 し て い る 。

・ 小 松 管 内 の 在 住 者 が 金 沢 ま で 通 勤 す る こ と は あ ま り な い 。 通 勤 に 1 時 間 く ら い か か る こ と と 、 金 沢 ま で 行 か な く て も 仕 事 が あ る の で 。

・ 製 造 業 で 女 性 の 働 く 場 所 は 男 性 と 比 べ て 圧 倒 的 に 少 な い 。3 交 代 制 勤 務 の 製 造 ラ イ ン は ほ と ん ど 男 性 。 繊 維 関 係 の 工 場 で も 同 じ 。 高 卒 で は 女 子 の ほ う が 就 職 率 が 低 く 、 進 学 率 が 高 い 。 地 元 に は 、 男 性 が 主 体 的 に 働 い て 女 性 は 補 助 的 に と い う 雰 囲 気 も あ る 。

2 . 地 域 に お け る 求 人 ・ 求 職 の 状 況

・ 求 人 倍 率 は 、 北 陸 三 県 は 全 国 で も 上 位 で あ り 、 こ こ 1,2年 は ト ッ プ 10に 入 っ て い る 。 今 年 8月 で み る と 石 川 県 全 体 で は1.36倍 、 小 松 管 内 は 1.18倍 で 、 石 川 県 全 体 と 比 べ る と 若 干 低 い が 、1年 半 く ら い1 倍 超 え し て お り 、 雇 用 情 勢 は よ い 。

・ リ ー マ ン ・ シ ョ ッ ク 後 は 、 小 松 所 管 内 の 有 効 求 人 倍 率 が 0.24ま で 落 ち て 、 県 内 最 下 位 に な っ た 。 金 沢 市 周 辺 は 色 々 な 業 種 が あ る た め 、 そ こ ま で の 変 動 は な い が 、 こ こ で は コ マ ツ の 調 子 が 悪 く な っ た ら 地 域 全 体 が 影 響 を 受 け る 。

・ コ マ ツ 関 連 企 業 は 忙 し い 一 方 で 人 手 不 足 の 状 態 。 こ う い う 業 界 は 何 年 も 先 ま で 見 据 え ら れ る も の で は な く 、 正 社 員 の 求 人 と い う 形 で は な か な か 募 集 し な い 。 ま た 、 リ ー マ ン ・ シ ョ ッ ク の 経 験 か ら 正 社 員 採 用 に 及 び 腰 に な っ て い る 面 も あ る 。

・ 技 術 が な く て も ま じ め に や っ て く れ る 人 を 企 業 は 求 め て い る 。 製 造 業 の 作 業 環 境 に 耐

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え ら れ る 人 材 。ヤ ル 気 さ え あ れ ば ス キ ル は 入 社 後 に い く ら で も 教 え 込 む こ と が で き る 。

・ 求 職 者 が 減 っ て い る 中 で 、 そ の 中 身 が 3,4 年 前 と 変 化 し て い る 。 以 前 は 会 社 都 合 で や む な く 離 職 し た 人 が 比 率 と し て 高 く 、 就 職 意 欲 が 高 か っ た の で 比 較 的 す ぐ 就 職 が 決 ま っ て い た 。 最 近 の 求 職 者 は 、 会 社 都 合 よ り も む し ろ 自 己 都 合 で 離 職 し た 人 、 も し く は 在 職 中 の 人 で も っ と い い 条 件 の と こ ろ は な い か と い う 求 職 者 が 増 え て い る 。 一 般 的 に は 失 業 し て ハ ロ ー ワ ー ク に 来 る と い う イ メ ー ジ だ が 、 現 在 は 新 規 で 求 職 登 録 に 来 る 人 の 約 3 分 の 1 が 在 職 中 の 人 。 ま た 、 失 業 中 の 人 と 在 職 中 の 人 な ら 在 職 中 の 人 の ほ う が 能 力 が 高 い 場 合 が 多 く 採 用 に な り や す い 。

・ 大 手 企 業 は 求 人 を 出 せ ば 人 が 集 ま る が 、中 小 は 求 人 を 出 し て も 集 ま ら な い の に 加 え て 、 い ま ま で い た 従 業 員 が 「 忙 し く な っ て 体 が も た な い 」 と い う 理 由 で 辞 め て い く 人 も い る 。 ま た 、 景 気 が い い こ と か ら 次 の 仕 事 は な ん と か 見 つ か る だ ろ う と 思 っ て 辞 め る 人 も い る 。 ま た 、34 年 前 に 不 本 意 な 就 職 し か で き な か っ た と い う 人 で 、 大 手 の 求 人 が 出 る と よ り よ い 条 件 を 求 め て 応 募 者 が 殺 到 す る ケ ー ス も あ る 。

・ 電 機 関 係 に つ い て は 、 他 の 地 域 の 工 場 を 閉 鎖 ・ 縮 小 し た 関 係 で 従 業 員 が 配 置 転 換 で 管 内 の 工 場 に 来 る 動 き が あ る 。

3 . 出 身 者 の 地 域 移 動 傾 向

・石 川 県 内 の 事 業 所 へ の 県 内 就 職 率 97.9% と 高 く 、県 全 体 と 比 べ て も 小 松 管 内 で は 高 い 。

・高 卒 で の 就 職 率 は 、石 川 県 全 体 で は 約 18% だ が 、こ の 地 域 は25% く ら い あ る 。高 校 に 入 る と き の 意 識 が 他 の 地 域 と 違 う と 見 て い る 。 も と も と 製 造 業 が 盛 ん で 、 両 親 や 祖 父 母 の 代 か ら 高 校 を 卒 業 し た ら 地 元 の 製 造 業 に 就 職 す る と い う 姿 を た く さ ん 見 て い る の で 、 そ う い う 意 識 で 高 校 に 進 学 す る 生 徒 が 多 い 。 そ こ が 他 の 地 域 と 違 う と こ ろ 。

・男 性 の ほ う が 就 職 率 が 圧 倒 的 に 高 い 。地 元 の 工 業 高 校 の 学 生 は 例 年8割( 今 年 は 9割 ) が 就 職 し 、 ほ と ん ど 正 社 員 採 用 さ れ る 。 意 識 の 高 い 子 供 は 工 業 高 校 や 商 業 高 校 に 進 学 し 、 地 元 の い い 企 業 に 就 職 す る と い う 意 識 が 強 い 。

・ 地 元 で は 、 学 力 が 高 く て も 3 年 後 の 就 職 を 考 え て 工 業 高 校 を 選 択 す る ケ ー ス も あ り 、 金 沢 市 な ど と 高 校 の 選 び 方 が 異 な る 。 現 在 は 工 業 高 校 向 け の 求 人 が 多 す ぎ て 企 業 に 推 薦 で き な い 状 況 に あ る 。

・ 高 卒 求 人 は 、 小 松 管 内 で は 7 割 く ら い が 非 公 開 の 指 定 校 制 度 を と っ て い る 。10人 以 上 募 集 す る 企 業 で は 工 業 高 校 だ け で は 集 め ら れ な い の で 、 工 業 高 校 で 4 人 、 普 通 高 校 に 2 人 ず つ な ど と 割 り 当 て て い る 。 企 業 と 高 校 と の 長 年 に 渡 っ て 築 か れ た 信 頼 関 係 が あ り 、 毎 年 確 実 に こ の く ら い 採 用 す る と い う 流 れ で 来 て い る 。 そ の た め 、 工 業 高 校 に 行 く 人 は 意 識 も は っ き り し て い る 。

・ 普 通 高 校 卒 は 、 約 4 分 の 1 が 就 職 で 残 り は 進 学 。 金 沢 近 辺 の 大 学 や 専 門 学 校 に 進 学 す る 人 が 多 い が 、地 元 の 進 学 校 の 学 生 は 全 国 レ ベ ル で 進 学 先 を 探 す の で ほ と ん ど 県 外( 関

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東 ・ 関 西 な ど ) に 出 て し ま う 。

・ 県 外 に 出 た 大 学 生 は 、 都 会 に 慣 れ る と 、 就 職 活 動 の 際 に 労 働 条 件 な ど を 比 較 し て し ま い 、 地 方 に 目 が 向 か な い の で は 。 大 学 を 卒 業 し 会 社 に 入 る と き に は ど う し て も 目 先 の 条 件 を 見 て し ま う か ら 。 都 会 と こ ち ら で は 労 働 条 件 や 規 模 が 全 く 違 う 。

・ 金 沢 に あ る 工 学 系 の 大 学 に 通 学 す る 人 で は 製 造 業 に 就 職 す る 人 も い る が 、 県 外 の 大 学 に 行 っ た 人 は こ ち ら で 就 職 す る の は 難 し い 。

・ 企 業 は 大 卒 を 欲 し く な い わ け で は な い が 、 採 用 で き な い 。 地 元 の 企 業 は 、 地 元 の 高 校 生 の 優 秀 な 人 は 来 る が 、 大 卒 の 優 秀 な 人 は 来 て く れ な い と ぼ や い て い る 。 た だ 、 工 業 系 の 大 卒 者 の ニ ー ズ は 強 い が 、 文 系 の 学 生 に 対 す る ニ ー ズ は あ ま り な い 。 事 務 の 雇 用 機 会 が 少 な い の で 。 金 沢 に は サ ー ビ ス 関 連 が 多 い の で そ ち ら に 就 職 す る 人 が か な り い る が 、 小 松 は 製 造 業 が 中 心 な の で 工 業 系 の 大 卒 者 が ほ し い 。

UIタ ー ン に つ い て は 、ハ ロ ー ワ ー ク で は あ ま り 把 握 し て い な い 。Uタ ー ン 就 職 し た い と い っ た 窓 口 で の 相 談 は 無 い に 等 し い 。大 卒 を 中 心 に し た 就 職 面 接 会 を 数 年 前 よ り 年2 回 、小 松 市 ・ 能 美 市 と 共 催 で 行 っ て い る が 、UIタ ー ン に つ い て は 大 き な 数 字 に な っ て い な い 。

4 . 若 年 者 の 地 域 定 着 の た め に

・ 都 会 と 同 じ も の を こ の 地 域 に 求 め て も 、 そ れ は な い 。 都 会 に は な い 魅 力 が こ こ に は あ る と い う の で な い と 難 し い 。 若 者 は 目 先 の 幸 福 感 を 見 て い る が 、 生 涯 を み た と き に 地 方 で の ん び り 子 育 て も し て 地 域 の 人 と か か わ っ て と い う 価 値 観 が 高 く な れ ば 、 魅 力 は あ る と 思 う 。 住 環 境 に 関 し て は 北 陸 は か な り い い の で 、 価 値 観 を ど こ に 求 め る か で 大 き く 違 っ て く る と 思 う 。 モ ノ の 面 で は 都 会 に 分 が あ る が 、 情 報 は 田 舎 に い て も 入 っ て く る 。 地 方 と い っ て も 金 沢 近 辺 な ど の 都 市 部 は 住 み や す い 面 も あ る 。

・ 自 分 の 時 間 を 多 く 取 れ 、 住 環 境 を 含 め て 、 地 域 と の つ な が り も あ り 、 仕 事 や 収 入 も そ れ な り に あ る 生 活 を 求 め る ワ ー ク ・ ラ イ フ ・ バ ラ ン ス 的 価 値 観 が 若 者 に 広 が っ て く れ ば 、状 況 は 変 わ る か も し れ な い 。モ ノ ば か り に と ら わ れ る と 都 会 に 太 刀 打 ち で き な い 。 あ ま り に も 田 舎 に な る と 不 便 な の で 難 し い と 思 う が 、 金 沢 周 辺 く ら い だ と 、 田 舎 の 部 分 が あ る 一 方 で 便 利 な と こ ろ も 適 度 に あ る の で 良 い と 思 う 。

・ 地 方 で は 企 業 の 残 業 に 対 す る 目 を 厳 し く し 、 必 ず 時 間 は 確 保 さ れ る と な れ ば 魅 力 に な る と 思 う 。

以 上

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能 美 市

市 民 生 活 部 地 域 振 興 課 、 産 業 建 設 部 商 工 課

イ ン タ ビ ュ ー 日 時 :2014103110001230

イ ン フ ォ ー マ ン ト : 地 域 振 興 課 課 長 、 商 工 課 課 長 補 佐 、 商 工 課 企 業 誘 致 推 進 室 課 長 補 佐 イ ン タ ビ ュ ア ー : 高 見 、 塩 谷

1 . 能 美 市 に お け る 人 口 変 動 と 産 業 ・ 雇 用 機 会

( 1 ) 能 美 市 の 概 要 と 人 口 面 の 特 徴

・ 能 美 市 は 20052月 に 旧 根 上 ・ 寺 井 ・ 辰 口 の 3町 が 対 等 合 併 し 今 年 で 10年 目 。 旧 寺 井 町 は 九 谷 焼 が 地 場 産 業 と し て あ る 。 旧 辰 口 町 は 温 泉 地 を 抱 え 、 面 積 的 に は 一 番 広 い が 、 森 林 の 占 め る 割 合 が6 割 で あ り 、 北 陸 先 端 科 学 技 術 大 学 院 大 学 が 立 地 し て い る 。

・ 人 口 面 は 、 石 川 県 全 体 で 漸 減 す る 中 、 金 沢 近 郊 の 自 治 体 ( 野 々 市 市 、 川 北 町 な ど ) で は 増 加 傾 向 に あ る 。 能 美 市 も 人 口 増 加 傾 向 で あ り 、 合 併 当 時 か ら2000人 弱 増 加 し た 。

・ 市 全 体 で 人 口 が 増 え て い る と い っ て も 、 中 山 間 地 域 で は 人 口 が 加 速 度 的 に 減 少 し て い る 。 市 内 の 74の 町 内 会 の う ち 約6 割 の 集 落 で 30年 前 と 比 べ て 人 口 減 少 し て い る 。 そ の た め 、 市 全 体 と し て 人 口 が 増 え て い る と い っ て も 人 口 減 少 は 他 人 事 で は な く 、 こ の 現 状 を ど う や っ て 市 民 と 共 有 し て 歩 ん で い く か が 課 題 。

・ 市 居 住 者 の 平 均 年 齢 は 県 内 で 2 番 目 に 若 い が 、 町 内 会 単 位 で 見 る と 、 中 心 地 か ら 離 れ た 地 区 、 従 来 の 調 整 区 域 の 高 齢 化 率 は 高 い 。

・ 市 の ウ ィ ー ク ポ イ ン ト は 、 商 業 施 設 が 少 な い こ と に よ る 利 便 度 の 低 さ 、「 買 い 物 弱 者 」 の 問 題 で あ る 。 小 松 市 や 白 山 市 に 郊 外 型 の 大 き な ス ー パ ー マ ー ケ ッ ト が あ り 、 そ の 商 圏 10キ ロ が 両 方 と も 能 美 市 に 重 な っ て い る の で 、同 じ 形 態 の 大 型 ス ー パ ー が 市 内 に 成 立 し な い 。 市 内 の 小 さ な ス ー パ ー マ ー ケ ッ ト は 日 用 品 レ ベ ル の も の を 買 う 店 で し か な く 、 商 店 街 と し て の 魅 力 に 乏 し い 。 ま た 、 冬 場 は 雨 が 多 い こ と も あ り 、 傘 を 差 し て 両 手 に 荷 物 を 抱 え て 買 い 物 を す る よ り は 、 車 で 近 隣 市 の 大 型 ス ー パ ー に 買 い 物 に 行 く の が 基 本 と な る 。 こ の よ う に 商 業 施 設 的 に み て 中 心 市 街 地 と 呼 べ る と こ ろ が な い の が 課 題 と し て あ る 。

( 2 ) 能 美 市 の 主 な 産 業 ・ 雇 用 機 会

・ 能 美 市 の 産 業 は 、 国 勢 調 査 の 就 業 人 口 で み る と 、 第 一 次 産 業 は 少 な く 、 第 二 次 産 業 の 中 で 製 造 業 が 大 半 を 占 め 、 産 業 全 体 の 約 3 割 を 占 め る 。 第 三 次 産 業 は 卸 売 ・ 小 売 業 と サ ー ビ ス 業 が 大 半 を 占 め る 。 事 業 所 ベ ー ス で も 同 じ 傾 向 に あ る 。

・ 市 内 製 造 業 で は 、 生 産 用 機 械 製 造 の コ マ ツ 関 連 企 業 が 多 数 立 地 し 、 生 産 額 の 約 半 分 を

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占 め る 。残 り の 半 分 は 金 沢 に あ る 津 田 駒 工 業 や 澁 谷 工 業 な ど に 供 給 す る 企 業 が 占 め る 。 小 松 市 は ほ ぼ コ マ ツ の 企 業 城 下 町 と い え る が 、 能 美 市 は コ マ ツ 関 連 だ け で は な い 。

・ 電 子 部 品 ・ デ バ イ ス 関 係 も 多 い が 、 加 賀 東 芝 ( パ ワ ー デ バ イ ス 、 電 力 制 御 ) で 700人 強 の 雇 用 が あ る 。ま た 、平 成246月 に ジ ャ パ ン デ ィ ス プ レ イ が 操 業 開 始 し 、就 業 者 が 約 200人 増 え た 。

・ 加 賀 東 芝 は 2 年 前 に 浜 岡 と 北 九 州 の 工 場 を 閉 鎖 し て 能 美 市 の 工 場 に 統 合 し 、 従 業 員 を 配 置 転 換 し た 関 係 で 、 こ こ2 年 ほ ど で 300人 強 の 単 身 赴 任 者 を 受 け 入 れ た 。 加 賀 東 芝 は 約 20年 前 か ら 創 業 し て い る が 、2006年 に 増 強 、加 え て 2011年 に も 他 の 工 場 の 統 廃 合 が あ り 、 こ こ10年 ほ ど で 従 業 員 規 模 に 一 気 に 増 や し た 。

・ ジ ャ パ ン デ ィ ス プ レ イ も 5 年 ほ ど 前 に 姫 路 の 工 場 を 閉 鎖 し 、 姫 路 か ら 川 北 町 に あ る 工 場 に 相 当 数 の 従 業 員 が 配 置 転 換 で 入 っ て き た 。

・ 繊 維 関 係 で は 東 レ な ど 大 手 企 業 も 立 地 す る が 、 北 陸 地 方 で は 繊 維 産 業 が も と も と の 地 場 産 業 で あ り 、 多 く の 事 業 所 が 残 っ て い る 。 カ ー テ ン 生 地 や 、 車 の シ ー ト な ど 。

・ 窯 業 の 内 訳 は ほ ぼ 九 谷 焼 の 生 産 。か つ て は 瓦 の 製 造 も あ っ た が 、現 在 は ほ と ん ど な い 。 九 谷 焼 の 生 産 額 に つ い て は 減 少 傾 向 に あ る 。

( 3 ) 女 性 の 就 労 状 況

・ 北 陸 地 域 は も と も と 繊 維 産 業 が 盛 ん で 女 性 が 働 く の が 当 た り 前 な 地 域 柄 で あ り 、 保 育 園 な ど 子 育 て 施 設 が 充 足 し て い る 。能 美 市 の 合 計 特 殊 出 生 率 は1.57と 高 く 、30~40代 の 女 性 労 働 力 率 も 80.8% で 全 国 平 均 を 13 ポ イ ン ト 上 回 っ て い る 。 北 陸 3 県 が 「 住 み よ さ ラ ン キ ン グ 」 な ど で 上 位 な の は 、 働 く 意 識 が 高 い 女 性 が 多 く 、 受 け 皿 も で き て い る と い う 面 が 大 き い 。こ う い う 風 土 と 社 会 イ ン フ ラ 整 備 は 3040 年 前 か ら で き て い る 。

・ 製 造 業 中 心 の 地 域 な の で 正 社 員 求 人 は 男 性 の ほ う が 多 く 、 女 性 は パ ー ト で 働 い て い る 人 が 多 い 。

・ 家 族 の 支 援 と い う 面 で は 、 三 世 代 同 居 は 少 な く な っ て い る が 、 近 居 は 多 い 。

・女 性 の 場 合 、他 の 地 域 で は3040代 で 子 育 て が ひ と 段 落 し て 働 き 出 す が 、こ の 地 域 で は 20代 か ら 働 き 出 す 人 が 多 い 。あ る 企 業( 製 造 業 )が 、川 崎 に 立 地 し て い た と き に は 30 代 後 半 か ら し か 女 性 を パ ー ト 採 用 で き な か っ た が 、 小 松 市 に 拠 点 を 構 え た ら 20 代 半 ば か ら パ ー ト で 働 く 女 性 が 多 く 採 用 で き た と の こ と 。 そ の ま ま 結 婚 ・ 子 育 て 期 間 で 少 し 休 む も の の 、若 い 時 か ら 仕 事 が で き る と ス キ ル ア ッ プ で き る 。検 査 系 の 仕 事 な ど 、 50 代 に な る と 目 の 関 係 で 難 し く な る の で 、 若 い 頃 か ら 就 業 で き る メ リ ッ ト は 大 き い 。 そ の た め 、 そ の 企 業 は 川 崎 の 工 場 を 閉 め て 小 松 の 工 場 を 増 強 し 、 能 美 市 に も 新 た な 工 場 を 立 て る と い う 企 業 判 断 を し た 。

・ な お 、 昔 な が ら の 集 落 部 で は 「 女 性 が 働 く の は 当 た り 前 」 と い う 意 識 が 強 い 。 そ う い う の が 嫌 で 、 集 落 の コ ミ ュ ニ テ ィ に 若 い 人 が 入 れ な い と い う 課 題 も あ る 。

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( 4 ) 若 年 者 の 就 業 機 会

・ 大 卒 者 の 働 く 場 と し て は 、 工 場 で も 営 業 や 経 営 系 の 仕 事 が あ り 、 な い こ と は な い が 、 そ れ が 魅 力 に 感 じ る か 、 田 舎 に 帰 っ て き て ま で そ の 仕 事 を し た い 魅 力 が あ る か と い う 問 題 が あ る 。

・ 特 に 大 卒 文 系 に つ い て は 地 元 就 職 が 少 な い 。 就 職 先 と し て 公 務 員 し か な い と い う 事 情 が あ る 。 地 場 の 企 業 を 成 長 さ せ る こ と が 受 け 皿 の ひ と つ に な る か と 考 え る 。

・ 合 同 就 職 面 接 会 で は 、 求 人 ・ 求 職 と も に 数 は あ る が 、 成 立 は 少 な い 。 求 め て い る も の が 違 う と 感 じ る 。 接 客 や 介 護 ・ 福 祉 関 係 は 求 人 が 多 い が 求 職 が 少 な く 、 逆 に 一 般 事 務 は 求 職 が 多 い と い う 状 況 で マ ッ チ ン グ し な い 。 例 え ば 、 事 務 系 の 求 人 の と こ ろ に 人 が 殺 到 し て 横 に あ る 旅 館 の と こ ろ に は 人 が 来 な い 状 況 が み ら れ る 。 ま た 、 大 卒 者 は 業 種 ど う こ う で は な く 、 ネ ー ム バ リ ュ ー の あ る と こ ろ に 入 り た い と い う 傾 向 が あ る こ と も 背 景 に あ る 。

・ 能 美 市 の 企 業 は 中 途 採 用 も 多 い 。 技 術 力 の 高 い 企 業 の 求 人 が 出 た 途 端 に 、 そ ち ら に 流 れ る こ と も あ る 。 技 術 力 の あ る 企 業 に 人 が 集 ま る 。 中 小 企 業 レ ベ ル で は 企 業 の ラ ン ク が は っ き り し て い て 、 い い 企 業 の 求 人 が 出 る と 、 労 働 条 件 の よ い と こ ろ に 流 れ る 面 も あ る 。 労 働 者 の 側 で は ス キ ル を 次 に 活 か せ る し 、 企 業 も 腕 の あ る 人 が 欲 し い と い う 事 情 も あ る 。

2 . 地 域 活 性 化 の 取 組 み

2年 ほ ど 前 に 、 徳 島 県 神 山 町 を 参 考 に 、「 能 美 の 里 山 で サ テ ラ イ ト オ フ ィ ス 」 と い う 企 業 誘 致 の 仕 組 み を 作 り 、 東 京 の IT 業 者 を 誘 致 の た め に 回 っ た 。IT 関 連 業 務 で は 東 京 と 地 方 で 時 間 差 が な く 、IT環 境 が 整 っ た 田 舎 な ら ど こ に も 誘 致 可 能 。ま た 、能 美 市 に は 北 陸 先 端 科 学 技 術 大 学 院 大 学 と い う 他 に は な い 強 み が あ り 、 北 陸 新 幹 線 も 金 沢 ま で 延 伸 開 業 す る 。ITに 限 ら ず 、IT 環 境 を 使 う デ ザ イ ナ ー の 人 で も い い 。

・ こ の 仕 組 み は 、 地 方 で 自 己 実 現 し な が ら 働 く と い う コ ン セ プ ト を も ち 、 地 方 で ク リ エ イ テ ィ ブ な 仕 事 を し て も ら う た め の 仕 掛 け で あ る 。 小 松 空 港 や 金 沢 か ら も 近 く て 田 舎 住 ま い が で き る 。 地 方 で し か で き な い 自 己 実 現 の フ ィ ー ル ド を 提 案 で き る と い い と 考 え て い る 。 工 場 を 呼 び 込 む に は 限 界 も あ る の で 、 こ の よ う な 取 組 み を し て い る 。

23回 回 っ た ら 、 主 旨 に は 賛 同 し て く れ る 会 社 が 渋 谷 に あ っ た が 、 な か な か は じ め の 一 歩 が 踏 み 出 せ な い 。 背 景 に は 「 な ぜ 能 美 市 な の か 」 と い う 説 明 が 社 内 で で き な い こ と が あ る 。 徳 島 県 神 山 町 の 場 合 は 、SANSAN 社 長 と の 縁 が あ っ て 同 社 が 神 山 を 選 び 、 そ れ が 誘 発 剤 と な っ て 次 々 と 企 業 が 進 出 し た 。能 美 市 に は 市 と 縁 の あ る 方 で IT関 係 者 が い な い 。 能 美 市 に 縁 の あ る 方 を 発 掘 し た い と 考 え て い る 。

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3 . 出 身 者 の 地 域 移 動

( 1 ) 地 元 出 身 者 の 地 域 移 動 傾 向

・ 高 卒 就 職 は 、 ハ ロ ー ワ ー ク が 各 高 校 に う か が い 、 就 職 希 望 者 を 把 握 し て 、 企 業 向 け に お 知 ら せ を し て い る 。 今 年 は 求 人 が 多 く 、 希 望 通 り 就 職 で き て い る と 考 え る 。 派 遣 社 員 で も 優 秀 な 人 材 は 企 業 が 正 社 員 と し て 雇 用 し て し ま っ て い る の で 、 派 遣 会 社 に い い 人 が い な い 人 手 不 足 の 状 況 に あ る 。 ハ ロ ー ワ ー ク に 比 べ 、 人 材 育 成 を し て い る 派 遣 会 社 の 方 が 魅 力 あ る 人 材 が 多 く 、 採 用 さ れ や す い と 企 業 関 係 者 か ら 聞 い た 。

・ 普 通 高 校 の 優 秀 な 人 、 部 活 を が ん ば っ た 人 な ど は 、 コ マ ツ や 東 レ な ど 大 手 企 業 に 就 職 す る 。 長 い 縁 が あ る の で 、 地 域 の 学 校 か ら い い 人 材 ( 男 女 と も ) を 採 用 し て い る 。

・ 普 通 科 高 校 卒 は 半 分 位 、 大 学 や 専 門 学 校 に 進 学 す る 。 大 卒 者 は 金 沢 市 内 の 企 業 や 地 場 の 企 業 に 就 職 す る 人 も 多 い が 、 そ こ で 自 己 実 現 で き る か の 問 題 が あ る 。

・ 金 沢 に 進 学 す る 場 合 、 ほ と ん ど 金 沢 市 内 に 住 む 。 地 元 で 就 職 す る に は 金 沢 大 学 ・ 金 沢 工 業 大 学 な ど 地 元 の 大 学 に 行 く の が 一 番 強 い 。 東 京 や 大 阪 の 大 学 に 出 て し ま う と 、 地 元 と の 採 用 の パ イ プ が な い の で 戻 っ て き づ ら い 。

・ 金 沢 の 大 学 に 進 学 し た 人 は 、 県 外 の 大 学 に 進 学 し た 人 よ り 地 域 に 残 る 人 が 多 い 。 7 割 方 は 石 川 県 な ど 北 陸 3 県 の 企 業 に 就 職 す る 。 地 元 の 大 学 を 選 ぶ 時 点 で 将 来 の こ と を 考 え て い る な ど 、 地 元 志 向 が 強 い 人 と い え る 。

・ 大 学 で 県 外 に 出 て し ま う と 、 そ の ま ま 地 元 に 帰 っ て こ な い 。 外 に 出 て し ま う と 、 自 己 実 現 で き る 職 場 が 地 元 に あ る か と 考 え て し ま う の で は な い か 。 帰 っ て き た い 人 も い る が 、 帰 っ て き た 時 に い い 仕 事 が あ る の か 、 大 学 と 企 業 と の パ イ プ の 問 題 に 加 え 、 大 学 で 学 ん だ こ と を 活 か せ る か と い う 自 己 実 現 の 問 題 が 大 き い 。

・ こ れ ま で Uタ ー ン し て き た 人 も い る が 、 家 庭 の 事 情 で 自 己 実 現 を あ き ら め て 帰 っ て く る パ タ ー ン が 多 い 。 こ こ で 自 己 実 現 で き る 環 境 が あ れ ば 当 然 帰 っ て く る の で 、 そ の 素 地 を 作 ら な く て は い け な い 。「 ワ ー ク ・ イ ン ・ レ ジ デ ン ス 制 度 」 は そ の 仕 組 み の 一 つ 。

( 2 ) 地 元 出 身 者 の 地 域 定 着 の た め に

・ 地 元 の 製 造 業 企 業 で は 、 東 京 本 社 か ら の 単 身 赴 任 者 が 多 く 、 地 方 は ワ ー カ ー の み の 雇 用 を 担 う 形 。 工 場 の 中 に 、 研 究 開 発 の 拠 点 が 併 設 さ れ ワ ー カ ー 以 外 の 雇 用 機 会 が 生 ま れ る な ど 、東 京 で 学 ん だ 人 が そ の ス キ ル を 活 か せ る 場 所 が あ れ ば 良 い 。工 場 だ け だ と 、 東 京 や 大 阪 の 大 学 で 学 ん だ 若 者 が そ の ス キ ル を 活 か せ る 受 け 皿 と は な ら な い 。 そ の た め 、好 む と 好 ま ざ る に か か わ ら ず 、東 京・大 阪 周 辺 の 企 業 に そ の ま ま 就 職 し て し ま う 。 戻 り た い と い う 気 持 ち も 強 い か も し れ な い が 、 生 活 の 面 や 、 地 域 で 自 己 実 現 で き な い 面 が あ っ て 帰 っ て こ な い 。

・ こ の 点 、 企 業 の 本 社 を 移 転 す る と い う の も ひ と つ の 方 法 で あ る し 、 企 業 の 研 究 機 関 と し て 地 方 に そ こ し か な い と い う の が あ れ ば 良 い 。

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4 . 移 住 ・ 定 住 促 進 の 取 組 み

( 1 ) 移 住 ・ 定 住 促 進 の 制 度

・ 定 住 促 進 の 制 度 は 、 ど こ か ら ど こ へ 移 り 住 ん で 住 宅 を 取 得 し た か に よ っ て 、 定 額 で 支 援 す る 仕 組 み 。 例 え ば 、 家 族 で 県 外 か ら 中 山 間 地 域 に 移 住 し 、 地 元 の 建 築 業 者 を 使 っ て 建 築 設 計 を し た 場 合 は 、 最 大 80万 円 支 援 し て い る 。

・ 子 育 て 支 援 も 充 実 し て い る が 、 子 育 て 支 援 は 石 川 県 内 の 各 市 町 村 が 競 い 合 う よ う に 充 実 さ せ て い る 。 医 療 費 助 成 は 、 全 国 的 に 見 て も 中 学 校 卒 業 ま で と い う の は あ る が 、18 歳 ま で と い う の は 少 な い 。 同 市 で は 以 前 か ら 行 っ て い る も の 。 た だ 、 子 育 て 支 援 な ど 人 の 成 長 に 関 わ る 政 策 は 国 が 一 律 で や っ て も ら え れ ば 、 地 方 が そ こ で 税 を 投 入 し て 競 い 合 っ て い る の は そ も そ も 好 ま し く な い の で は と も 感 じ る 。 石 川 県 内 だ け で 奪 い 合 い を し て い て も 、 県 ・ 地 域 全 体 を み た と き に 有 益 で は な い 。 県 外 か ら 田 舎 に い か に 人 を 呼 び 寄 せ ら れ る か が 最 も 重 要 。

・ ワ ー ク ・ イ ン ・ レ ジ デ ン ス 制 度 は 起 業 家 を 対 象 と し て 、 定 住 促 進 補 助 金 に 上 乗 せ で 助 成 す る 仕 組 み 。最 大150万 円 支 援 。150万 円 と80万 円 と は 別 に 支 給 さ れ る の で 、最 大 230万 円 に な る 。

( 2 ) ワ ー ク ・ イ ン ・ レ ジ デ ン ス 制 度 ( W I R制 度 )

① 制 度 設 立 の 目 的

・ 目 的 は 地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ の 再 生 に あ る 。 起 業 家 は そ れ 以 外 の 人 よ り も 地 域 に 貢 献 で き る 。 大 事 な の は 、 移 住 し て く る だ け で な く 、 い か に 地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ と つ な が る か 。

・ 商 圏 の 関 係 で 大 型 の マ ー ケ ッ ト が 当 地 域 に 進 出 で き な い 中 で 、 地 域 の コ ミ ュ ニ テ ィ の 魅 力 を 高 め 、 個 性 的 な 就 業 者 に 出 店 し て も ら う た め の 支 援 策 で も あ る 。

・ 九 谷 焼 と い う 地 場 産 業 を 手 当 て し 、地 域 ブ ラ ン ド を 高 め る 目 的 も あ る 。「 ブ ラ ン ド 総 合 研 究 所 」 が 発 行 し て い る 調 査 結 果 を み る と 、 産 品 購 入 意 欲 度 の 指 標 で 、 伝 統 産 業 の あ る 自 治 体 は ブ ラ ン ド イ メ ー ジ が 高 い が 能 美 市 は 2012 年 度 で 175 位 に 過 ぎ な い 。 同 じ 九 谷 焼 の あ る 自 治 体 と 比 べ て も か な り 低 い 位 置 に あ る 。 せ っ か く 九 谷 が あ り な が ら 地 域 の 中 で 魅 力 が 共 有 化 さ れ て お ら ず 、 九 谷 焼 研 修 所 の 卒 業 生 の 進 路 も 市 外 が 多 い な ど 問 題 が 顕 在 化 し て き て い る 。 そ う い っ た ス キ ル を 学 ん だ 方 が 市 内 に 定 着 し て ブ ラ ン ド イ メ ー ジ を 高 め て も っ と 交 流 人 口・定 住 人 口 の 拡 大 に つ な が れ ば 有 効 な 手 段 と 考 え た 。 九 谷 焼 は 、 手 に 職 を 持 て ば こ れ で 生 活 し て い け る 。

・ ブ ラ ン ド に 着 目 し た 理 由 は 、 能 美 市 の 知 名 度 が 低 い こ と が あ る 。 せ め て 「 九 谷 焼 と い っ た ら 能 美 市 」 と い う よ う な イ メ ー ジ を 喚 起 で き る よ う に し た い 。 地 元 の 意 識 と し て も 、 九 谷 が 当 た り 前 に な っ て い て 、 域 外 の 人 に 九 谷 の 良 さ を 発 信 で き て い な い 。 業 界 や 行 政 だ け の 仕 事 で は な く て 、 地 域 全 体 と し て 能 美 市 の い い と こ ろ は 発 信 し な け れ ば い け な い 。 市 民 ひ と り ひ と り に ネ ッ ト ワ ー ク が あ る の で 、 口 コ ミ な ど で 、 ひ と り ひ と

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り が 営 業 マ ン に な っ て く れ れ ば と い う 思 い が あ る 。

・ 旧 来 の コ ミ ュ ニ テ ィ が 弱 く な っ た の で 、 地 域 の 人 々 に も 意 識 を 変 え て 欲 し い と い う 目 的 も あ る 。 空 き 家 の 問 題 も 含 め て 、 ま だ ま だ 地 元 の 人 に は 他 人 事 意 識 が あ る 。 た と え ば 、 空 き 家 に 関 す る 相 談 も 多 く 来 る 中 、 空 き 家 バ ン ク に 乗 せ て も い い と い う 地 元 の 人 が 限 ら れ 、 空 き 家 の 提 供 件 数 が 足 り な い 問 題 が あ る 。

・ 制 度 設 立 の 経 緯 は 、 そ の 後 認 定 第 1 号 と な る ソ ー セ ー ジ 工 房 が 能 美 市 に 移 住 し 起 業 す る と い う 話 を 聞 い た 際 に 、 市 の 定 住 促 進 の モ デ ル ケ ー ス に し た い と い う 思 い か ら 、 な ん と か 支 援 す る 方 策 は な い か と 考 え 、 制 度 と し て 整 備 し た も の 。

② 制 度 の 手 ご た え 、 効 果

・ 制 度 創 設 し て 2年 目 で こ れ ま で 認 定 者 は 8 人 ( 交 付 決 定 は 10人 )。 内 訳 は 、 カ フ ェ や 農 業 関 係 が 3 人 、 九 谷 焼 の 関 係 が5 人 。 年 間 2件 く ら い か と 想 定 し て い た の で 、 こ れ ま で 成 果 は 想 定 以 上 で あ る 。 九 谷 焼 関 係 が 多 い の は 、 市 職 員 が 関 係 者 と ネ ッ ト ワ ー ク を 持 っ て お り 、 口 コ ミ に よ る も の も 大 き い 。 し か し 、 決 し て 九 谷 焼 に 限 定 し て い る わ け で は な く 、 お 店 の 起 業 な ど 広 が り を も っ た 制 度 に し た い 。 個 人 商 店 が 中 山 間 地 域 に 起 業 す れ ば 、 地 域 防 災 と い う 観 点 で も す ご く 助 け に な る 。

・ 同 制 度 は 、 町 内 の ど の 地 区 に 居 住 す る か に よ っ て 助 成 金 額 が 異 な る 。 中 山 間 地 域 で の 起 業 に 手 厚 く 支 援 し て い る の は 、 コ ミ ュ ニ テ ィ の 維 持 や 、 防 災 、 ケ ア の 関 係 も あ る 。

・同 制 度 は 徳 島 県 神 山 町 を モ デ ル に 作 っ た が 、呼 び 込 ん で い る 人 は 神 山 町 と 違 い が あ る 。 IT関 係 者 に も 来 て ほ し い が 、 今 の と こ ろ は 能 美 市 に 縁 が な い と い う こ と 。 神 山 町 は キ ー マ ン に IT 関 係 者 と の つ な が り が あ り 、IT 関 係 者 の 呼 び 込 み に 至 っ た が 、 能 美 市 は 九 谷 焼 と い う 伝 統 産 業 が あ る な ど 強 み が 異 な り 、 結 果 、 移 住 者 の 中 身 も 異 な る 。

③ 今 後 の 課 題

・ 今 後 移 住 者 が 地 域 と ど れ だ け つ な が っ て い け る か が 課 題 。 税 を か け て 期 待 す る だ け の 効 果 が あ る か と い う こ と 。地 元 の 方 が 外 か ら 入 っ た 人 と 地 域 行 事 で 関 わ り を も つ と か 、 日 常 的 に コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 図 っ て は じ め て 効 果 が あ る 。 地 元 住 民 の 心 の 壁 を 低 く し て い か な い と 、 こ こ で 自 己 実 現 し た い と い う 方 が い て も そ れ を 受 け 入 れ ら れ る だ け の 素 地 が で き な い 。こ の 制 度 も 、地 元 の 人 が 魅 力 を 発 信 し て く れ れ ば い い の だ が 、「 行 政 が や っ て い る 」と い う 意 識 が 残 っ て い る 。人 口 が 減 っ て い る 集 落 で も 危 機 感 が な い 。 同 居 し て い な く て も 近 く に 住 ん で い る か ら 。 意 識 改 革 に は 時 間 が か か る 。

・ 制 度 利 用 の 移 住 者 に 期 待 し て い る の は 、 ネ ッ ト ワ ー ク を 組 ん で 、 イ ベ ン ト や メ デ ィ ア を 活 用 し な が ら 、 周 囲 に 発 信 し て い く こ と 。 発 信 す る こ と で 内 部 の 人 に 次 の 方 を 受 け 入 れ で き る よ う な 意 識 付 け に な る 。 成 功 事 例 が 1 つ で も 2 つ で も あ れ ば 、 内 部 の 人 の 意 識 改 革 に つ な が り 、 外 部 に は 地 域 の ブ ラ ン デ ィ ン グ や プ ロ モ ー シ ョ ン に つ な が る 。

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・ 移 住 者 だ け で は な く 、 地 元 の 人 に も 制 度 を 活 用 し て ほ し い 。 レ ス ト ラ ン を 作 る 、 高 齢 者 の 集 え る サ ロ ン を 作 る な ど も 制 度 の 対 象 に な る の で 。 そ う す れ ば コ ミ ュ ニ テ ィ の 活 性 化 に も つ な が る 。 こ れ ま で 地 元 の 人 の 起 業 事 例 は な い が 、 買 い 物 弱 者 対 策 の 中 で 空 き 店 舗 を つ か っ て 商 店 を 作 っ た 事 例 が あ り 、 別 の 制 度 の 枠 で 支 援 し て い る 。WIR制 度 は 年 齢 制 限 も な い の で 、 シ ニ ア の 方 が 自 己 実 現 の た め に お 店 を 構 え る の で も よ い 。

・ 制 度 の 広 報 に つ い て は 、HPで も 行 っ て い る が 十 分 で は な い 。か と い っ て 首 都 圏 に 出 向 い て プ ロ モ ー シ ョ ン し た と こ ろ で 効 果 は 限 ら れ る 。 行 政 だ け が 情 報 発 信 す る の で は な く 、 地 元 住 民 の 口 コ ミ で 広 が っ て い く の が 望 ま し い 。 最 終 的 に は 、 移 住 者 が ネ ッ ト ワ ー ク を 作 り 、 日 頃 行 っ て い る こ と な ど を 発 信 し て ほ し い と 願 っ て い る 。

5 . 地 域 に お け る 課 題 な ど

( 1 ) 市 内 企 業 の 従 業 員 に お け る 居 住 地 選 択 の 問 題

・市 内 の 雇 用 は 増 え た け れ ど 、そ れ に 見 合 っ た だ け の 定 住 人 口 が 増 え て い な い の が 課 題 。 能 美 市 に あ る 工 場 の 従 業 員 と し て 単 身 赴 任 で 来 た 人 で も 、 近 隣 自 治 体 の ア パ ー ト に 住 む ケ ー ス が 多 い の で 。 単 身 赴 任 者 は 男 性 が ほ ぼ 100% 。 能 美 市 に 立 地 す る 電 機 関 連 製 造 業 の 従 業 員 向 け ア ン ケ ー ト か ら 居 住 地 別 人 口 を み る と 、 能 美 市 が 約 2 割 、 金 沢 市 が 2 割 強 、 野 々 市 市 が 約 2 割 。 地 元 雇 用 者 は も ち ろ ん 能 美 市 内 に 住 ん で い る が 、 単 身 赴 任 者 は 7 割 方 、 金 沢 市 や 野 々 市 市 に 住 ん で い る 実 態 が あ る 。 単 身 赴 任 者 は 、 料 理 を 作 り た く な い 、 外 食 し た い と い う 希 望 が あ る が 、 そ う い っ た ニ ー ズ に 応 え る 魅 力 が 能 美 市 に は な く 、人 口 が 集 積 し 商 業 施 設 の あ る 金 沢 市 や 野 々 市 市 に 住 む も の と 推 測 で き る 。

・ 家 族 連 れ に と っ て は 、 金 沢 市 、 野 々 市 市 近 郊 に は 高 校 が 多 い こ と も あ り 、 高 校 の 選 択 肢 が 多 い と い う 魅 力 が あ る と い う 話 も 企 業 の 方 か ら 聞 い た 。 そ れ に 比 べ る と 能 美 市 で は 選 択 肢 が 少 な い 。金 沢 南 部 の ほ う か ら 能 美 市 ま で 通 勤 す る に は 車 で1520分 程 度 で 通 勤 に は 問 題 な い が 、 学 生 が 自 転 車 で 通 学 す る に は 厳 し い 距 離 に あ る 。 本 来 で あ れ ば 工 場 が 立 地 す る 能 美 市 に 居 住 し て ほ し い が 、 必 ず し も そ の よ う に は な っ て い な い 。

・ 繊 維 関 連 企 業 の 従 業 員 は 能 美 市 内 に 住 ん で い る 割 合 が 高 い 。 能 美 市 に 単 身 赴 任 者 向 け の 社 員 寮 が あ る こ と と 、 地 元 雇 用 の 割 合 が 高 い こ と に よ る 。 繊 維 産 業 の よ う な 長 期 的 な 視 点 で の ビ ジ ネ ス を し て い る と こ ろ と 半 導 体 な ど 短 期 的 な 視 点 の ビ ジ ネ ス と で は 、 地 元 か ら 雇 用 し て い る 割 合 が 違 う 。

・ 単 身 赴 任 者 が 能 美 市 で は な く て 能 美 市 の 周 り に 住 ん で い る の で 、 単 身 赴 任 者 の 家 族 に タ ー ゲ ッ ト を し ぼ り 定 住 を 促 す ア プ ロ ー チ を 検 討 中 。 漠 然 と 都 心 部 に 行 っ て 能 美 市 を プ ロ モ ー シ ョ ン し て い て も 効 果 に は 限 界 が あ る 。

・ 北 陸 地 域 の 強 み は 、 子 育 て や 教 育 の 環 境 、 災 害 の リ ス ク が 低 い こ と 。 そ う い う こ と を 伝 え つ つ も 、若 い 人 に と っ て の 魅 力 を 考 え 、コ ミ ュ ニ テ ィ に ど っ ぷ り 入 る の で は な く 、 商 業 施 設 や プ ラ イ ベ ー ト な 時 間 を 過 ご せ る 環 境 を 整 備 し た い 。 し か し 、 規 制 が あ っ て

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