• 検索結果がありません。

일본학보104집 Waktsuki Sachikopdf 最近の更新履歴 複線径路等至性アプローチ

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2017

シェア "일본학보104집 Waktsuki Sachikopdf 最近の更新履歴 複線径路等至性アプローチ"

Copied!
15
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

若月祥子

*

[email protected]

<ABSTRACT>

This paper aims to analyze the life story of a deaf Korean person by using the Trajectory Equifinality Approach (TEM) and explore if there exists the potential for contributing to the Deaf minority through Japanese education as a foreign language. TEM is a methodology from the perspective of cultural psychology for describing life within irreversible time in an individual’s life course and aims to describe the transaction between human and environment. Moreover, rather than focusing on the structure of the story, TEM focuses on the process. In this research, three semistructured interviews were held. The interviewee is a deaf Korean man in his twenties. His story was reconstituted by a time series and analyzed by TEM in four phases. The analysis by TEM showed that transferring to a school for the Deaf was a Bifurcation Point (BFP1) for acquiring KSL for L1, and attending an alternative school for the Deaf was a BFP2 for acquiring Korean for L2. By acquiring L1 and L2, he became motivated to learn and read books, and they became Obligatory Passage Points (OPP) which led to the Equifinality Point (EFP): he started studying Japanese. Furthermore, the free time gained by quitting his job and starting to teach KSL to deaf Japanese people has become two BFPs which leads to the second EFP: he continuously contacts people overseas. For deaf people, it is not easy to study a foreign language, but this analysis shows the potential to broaden their own world. The reason he could broaden his own world is that he could easily access a Japanese class in a church for the Deaf or a Japanese teacher. Thus, Japanese education can contribute by improving accessibility for minorities, such as Deaf people, by providing them with the opportunity to study Japanese.

Key words: Minority, TEM, life story, Deaf, accessibility

1. はじめに

筆者は2000年に韓国人のろう者1)と出会いそれがきっかけで2003年からろうコミュニティ の一つであるろう教会に関わるようになったそんな中でろう者から日本語を教えて欲しい 韓国語を日本語に訳して欲しい日本語で手紙やメールを書いて欲しいという依頼を受ける ことが多くあった歴史的な背景もあり2)日韓両国の手話には似ているものも多く3)また距

* 弘益大學校 助敎授

1) 「ろう者」「聾者」「ろうあ者」「聾唖者」などの言葉使われるが、本稿ではろう者」といういる。「唖」

「話せないという意味がありろうには手話という言語があるという立場から、最近ではろうあ「聾唖」以前 らある団体名以外ではあまり使われていないなお、本稿では「耳こえる人」すことばとして聴者」という いる。「ろう者」しい定義については2. ろうとは参照。

2) 日韓手話ているのは、日本統治時代である1913年現在国立ソウル学校前身である済生院唖部 されたことが影響しているとわれている(田上ㆍ鄭1989:17)

3) 金承國(1987:38)、「韓国と日本両国の間の手話の共通性は韓国と日本の手話語彙目録のいずれにも含まれている語彙

(2)

離的にも近いため日本に知人がいるというろう者も多く目にしてきたしかし日本に関心 を持っても日本語の学習をするのはろう者にとってはそれほど易しいことではないそれは ろう者のための外国語教育機関がなく4)勉強するには自分で本を読んで学習する独学が中心に ならざるを得ないからである

外国語学習を独学でするのは聴者にとっても容易なことではないUmino(1999)日本人 大学生を対象にNHKの放送自習用教材に関してアンケートを取っているが138人中91%が自習 用教材を利用したことがあり38%が挫折したと述べているこれは聴者を対象にしたもの であり放送を聞きながら学習する教材についてのアンケートであるがそれでも3分の1以上 の学習者が挫折していることがわかる聴覚に障害があるろう者にとってはこのような放送 自習教材も使用できず外国語学習はさらに困難を伴うものであろうそのため日本や日本 語への関心を持ち学習を始めても持続できる人は少ない

本稿では聴覚障害者として生まれ日本語に興味を持つようになり独学で学び続けてい るHさんのストーリーを紹介する聾学校での日本語の授業5)があったもののおもしろくなかっ たという彼が独学で日本語学習を続けられた背景にはどのようなストーリーがあるのか彼 にとって日本との関わりはどのような意味を持ったのかについて複線径路等至性モデル(TEM)6)

を用いて分析するまた分析を通しろう者をはじめとするマイノリティに対し日本語教 育が貢献できる可能性について示唆を得たいなお本研究は韓国人ろう者の日本語学習に関 わるライフストーリーを分析することに主眼を置くものでありろう者に対する具体的な日本 語教授法について研究するものではない

2. ろう者の定義

本稿で対象にするHさんは韓国人ろう者であるここで本稿におけるろう者という用語 について定義しておきたい

聴覚に障害がある人を総称して聴覚障害者と呼ぶが聴覚障害の程度や種類聴覚障害に なった時期周囲の言語環境などにより同じ聴覚障害者でも言語習得には大きな差がある 特に先天性であったり言語習得期以前に聴覚障害者になったりした場合には周囲の音が聞

の数の63.35%以上になるとし同じく日韓の手話の語彙を比較した田上(1989:16)、「同形手話と類似手話で計 63.4%に達するとしている

4) ろう者の団体や個人レベルで日本手話のクラスを開講している例はあるが、「ろう者を対象とした日本語の学習機関 一時期ろう教会に開講された日本語教室を除き管見では例を見ない

5) Hさん在学中には日本語の授業があったが、20143月にHさんの卒業した聾学校を訪問したところ日本語の授業は行わ れなくなったという

6) 複線径路等至性モデルとは、「時間を捨象せず個人の変容を社会との関係で捉え記述しようとする文化心理学の方法論で ある(安田他2012:1)。詳細については3.2複線径路等至性モデル(TEM)と複線径路等至性アプローチ(TEA)」を参

(3)

こえないため音声言語(日本語や韓国語)の自然習得は不可能である親がろう者の場合は手 話を第一言語(L1)として自然習得できるが実際には聴覚障害者の90%は聴者の両親から生まれ るため7)ほとんどの場合は聾学校などで聴覚口話法8)により声を出し唇を読み取る教育を受けるとと もに聾学校の先輩などの手話を見て手話を習得していく一方聴覚障害者であっても中途失 聴の場合や老人性難聴の場合は手話の習得が困難であり彼らのL1は聴覚障害を生じる前に 習得していた音声言語となるつまり同じ聴覚障害者であってもすべての聴覚障害者が手話 を理解するわけではなくいつ聴覚障害者になったかによって使用言語が異なるのである

木村市田([1995]2000:8)ろう文化宣言において、「ろう者とは日本手話という日本語と は異なる言語を話す言語的少数者であると定義している本発表ではこれに従いろう者

「手話を第一言語とする人と定義するなお、『日本語教育事典によると第一言語の意味として

「①最初に習得された言語つまり母語、②最初に接触した言語そして③日常もっともよく使用する 言語(p.682)3つの定義が挙げられているが本稿では第一言語を日常もっともよく使用する言語 の意味で用いるろう者の中には最初に触れたのは音声言語であるがいちばん自由に使用できる 言語が手話であるという例が多く見られろう者の場合は最初に接触したかどうかが大きな影響 を与えないからである

ろう者のL1である手話は世界共通ではなく日本では日本手話韓国では韓国手話が使われており 似ている語彙はあるものの別の言語である。「英語手話というものはなくアメリカにはアメリカ手話 イギリスにはイギリス手話があり音声言語と手話は対応していないまた手話は音声言語とは異な る特徴を持っている例えば音声言語の特徴として恣意性線条性が挙げられるしかし 手話の中には見た目の形や実際の動作などが取り入れられた語彙があり必ずしも恣意性があ るとは言えないまた音声言語においては人は同時に二つの音声を出すことはできないため順番 にことばを発することになるが手話の場合は両手を使うなどして二つのことを同時に表すことができる9)

さらに音声言語とは語順も異なる10)つまりろう者は手話という全く異なる言語体系を持つ言語 的マイノリティであると言える

3. ライフストーリーと複線径路等至性アプローチ (TEA)

3.1 ライフストーリー

桜井(2012:6)、「ライフストーリーは個人のライフ(人生障害生活生き方)について

7) 市田(2003:22)、斉藤(2007:32)約90%、米川(2002:48)95%聴者両親からまれるとしている

8) 残存聴力を最大限に活用し話者の口の開け方から話を理解する読話自ら声を出す発話から構成される教育 方法(佐々木2012:xxv)

9) 例えば傘をさして歩くという文章の場合手話では片手で傘をさすという手話もう片方の手で歩くという手話 で同時に表すことができる(佐々木他2014:47)

10) 例えば(あなたは)どこへ行きますかという日本語を手話で表すと、「行く場所あなたの語順になる

(4)

の口述(オーラル)の物語であるまた個人のライフに焦点をあわせてその人自身の経験をもと にした語りから自己の生活世界そして社会や文化の諸相や変動を全体的(ホリスティック)に読 み解こうとする質的調査法の一つのことでもある。」と述べている

質的研究については量的研究の立場から質的分析の結果は対象以外の個人や集団には 適用できず一般化できないという批判があるとされる(本田他2014:230)、「量的研究は 一般性を最重視するしかし質的研究はむしろ対象の個別性具体性を重視する(大谷 2008:342)ものである桜井小林(2005:28)、「ライフストーリーやライフヒストリー研究の 領域で収集されてきたデータは母集団の構成がわかりやすい社会的に支配的な人びとや集団 の経験に基づいたものというよりマイノリティや被差別者逸脱者被害者さまざまなト ラブルを抱えた人たちなどであって社会の中で従属的でマイナーな位置を占めているその ため社会の表面に登場するのはそのなかの一部の人びとに過ぎず多くは支配的文化の周辺 に位置したりカミングアウトできないまま隠されているためにもともとそうした母集団の リストがないと述べている

本研究が対象とするろう者もマイノリティであり一般化するよりも個別性具体性多様 性を重視する方が妥当であると考え質的研究法のひとつであるライフストーリー研究の手法 を用いる

3.2 複線径路等至性モデル(TEM)と複線径路等至性アプローチ(TEA)

本稿ではライフストーリーの分析に複線径路等至性モデル(TEM)を用いる。「ライフス トーリー研究には語りの内容に注目するものと語りの型に焦点を当てるものとがあり TEMは前者と関連する(サトウ2009:138)ものでありTEM等至性(equifinality)の概念を 人の発達に関する文化的な事象の心理学的研究に組み込もうと考えたアメリカの文化心理学者 ヤーンヴァルシナーの草案に基づく質的データを分析記述するための方法論(安田他 2012:50)であるまたTEMから発展した総合的なアプローチが複線径路等至性アプローチ (Trajectory Equifinality Approach:TEA)でありTEMのほか歴史的構造化ご招待(Historically Structured Inviting: HSI)11)発生の三層モデル12)(Three Layers Model of Genesis:TLMG)を統統括した考え方である(安田他2015a:4)。

なおほかの質的研究法との違いとして安田他(2015a:9)GTA(グラウンデッドセオリー ㆍアプローチ)KJ法は「データから構造を導き出す手法であるのに対しTEA、「時間を 捨象せずに人生の理解を可能にしようとする文化心理学の新しいアプローチであり、「構造

11)「研究者が興味をもった等至点的なイベントを実際に経験している実在の人をお招きしてその話を聞くという手続き」(安田 2015a:5)のことであり、TEAにおけるサンプリングの方法である

12)「文化的な記号を取り入れて変容するシステムとしての人間の動的なメカニズムをとらえる理論であり、「アクティビティが発 生する個人活動レベル(1)、サインが発生する記号レベル(2)、ビリーフが発生する信念価値レベル(3)という 異なる3つの層によって記述理解していく(安田他2015b:27)モデルのことであるが本稿ではTEMを中心に分析を行 、「発想の三層モデルは用いない

(5)

(ストラクチャー)ではなく過程(プロセス)を理解しようとするアプローチであると述べてい る

またTEAは人間を環境から孤立した閉鎖システムとしてではなく環境と常に交流相互作 用している開放システム13)として捉える(安田他2015a:1415)という特徴を持っている

TEAの 重 要 な 要 素 で あ るTEM図 に はい く つ か 独 特 の 概 念 が あ るま ず、「非可逆的時間(irreversible time)」 とは、「決して後戻りすることのない 時間の持続性を含意する時間概念(安 田2012:52)であり、「→」で表す。「等 至点(Equifinality Point:EFP)」とは

「個々人がそれぞれ多様な径路を辿っ ていたとしても等しく到達するポイ ント(荒川他2012:95)のことであり 大学院入学を例としたTEM(2参照) では、「大学院に入学するというF が等至点となるまた径路の分かれ 道 と な る の が分 岐 点Bifurcation Point:BFP)」、ほとんどの人が経験 せざるを得ないポイントが必須通過 点(Obligatory Passage Point:OPP)」 ある例えば2では、「D=大学卒 業が必須通過点となるTEMでは等 至 点 の ほ か に、「両 極 化 し た 等 至 点 (Poralized EFP: PEFP)」、等至点後の 未来展望を表す新たな等至点(第二の等 至点またはセカンドEFP)14)という概 念も用い2では、「大学院に入学し

13) サトウ(2009:40)閉鎖システムは環境から孤立し環境と相互交渉しないシステムであり熱力学などが扱うシステムはこう したものである一方システムがそのおかれた特殊な環境と交換を行うのが開放システムの特徴でありすべての生物学 心理学的社会的システムはこうしたものであるとし、「人間を解放システムであると考えるなら心理学で伝統的に 好まれているランダムサンプリングのような手法が使えない(中略)。ランダムサンプリングは人間を閉鎖システムとしてみ なしていなければ成立しにくいと述べている

14)「研究者はまず第一に自分自身が興味を持った現象を等至点として位置付けることができるそれはあくまでも研究 者にとって重要であるにすぎない。「当事者の人生においては等至点以降も時は降り積もりさまざまな人生経験を積 むなかで新しい展望が生まれることになる。」「こうした本人にとっての等至点をセカンドEFPと概念化することができ 。」(安田他2015b:811)

1 TEM図の最小基本単位 (安田他2015a:14)

2 大学院入学を例としたTEM(安田他2015b:6)

(6)

ない(nonF)が両極化した等至点となり大学院入学後の進路GがセカンドEFPとなるそのほ か、「等至点から遠ざけようと働く力を社会的方向づけ(Social Direction: SD)、等至点へ至るよう に働く力を社会的助勢(Social Guidance: SG)」(安田他2015a:15)と呼ぶ

TEMには、「1/4/9の法則15)があり、「研究対象が1事例の場合は個人の径路の深みを探るこ とができる数であり4(±1)事例は経験の多様さを描くことのできる数であり9(±2)事例は径路の類型 を把握することができる数であるという(安田2015a:166)。

本稿ではHさん1人のライフストーリーについてTEM図を用いて分析する

4. 韓国人ろう者 H さんのライフストーリー

4.1 調査の方法

本研究ではろう者Hさん(20代男性)に対し2014323日と511および201553日 に韓国手話により半構造化インタビューを行ったインタビューの内容は彼自身の生い立ち や言語環境と共に日本語を勉強するようになったきっかけやその後の日本や日本語とのか かわりについてである1回目は手話通訳士(韓国手話と韓国語)を介してインタビューを行った が2回目と3回目は筆者が直接韓国手話によりインタビューを行った

インタビューの時間は1回目と2回目は約1時間半程度3回目は1時間程度であるインタ ビューは承諾を得て録画しそれを日本語に文字化し文字化資料を日本語韓国語日本手 話韓国手話のマルチリンガルである日本人聴覚障害者に確認校正一部翻訳を依頼した それをもとに等至点に至るまでのHさんの経験を時系列に並べて再構成しまとめた

4.2 TEMによる分析

本研究では当初、「日本語学習を始めるを等至点(EFP)として設定してインタビューを開 始したがHさんが日本語の学習を始めたことのみならずさらに日本語学習がその後のHさん の人生にどのようにかかわっているかを見ることの方が重要と考え、「海外の人と持続的に交流 を持つを第二の等至点(EFP2)として設定しインタビューの内容を4期に分けて分析した3Hさんのストーリー全体のTEM図であるTEM図では実際に選択した経路を実線で選 択しなかったがあり得た経路を点線で示しているまた等至点への歩みを後押しする力(社会 的助勢SG)を上向きの矢印で等至点に向かうのを阻害する力(社会的方向付けSD)を下向き の矢印で表している

1TEMの用語ならびに本研究における意味を示す

15) 荒川他(2012:98)や安田他(2012:58)によると、「1/4/9の法則は経験則である

(7)

3 HさんのライフストーリーTEM

(8)

用 語 本発表における意味

初めに設定した等至点(EFP1) 日本語の学習を始める

第二の等至点(EFP2) 海外の人と交流を続ける

両極化した等至点 (PEFP) 海外の人との交流を続けない

分岐点(BFP) 海外との交流につながる契機となった出来事

BFP1:聾学校に転校する

BFP2:ろう者のためのフリースクールに通う BFP3:仕事を辞める

BFP4:Skypeで日本人に韓国手話の講義をする

必須通過点(OPP) 等至点に至るまでに経験せざるを得ないポイント

OPP1:韓国手話をL1として獲得 OPP2:韓国語をL2として獲得

社会的助勢(SG) 等至点への歩みを後押しする力

社会的方向付け(SD) 等至点に向かうのを阻害する力

1 TEMの用語ならびに本研究における意味

以下Hさんのライフストーリーを1期から4期に分けて言及するなお4から図73 のそれぞれ第1期から第4期に分けて表したものである

4.2.1 1聴覚障害者として生まれ手話をL1として獲得する

Hさんは聴者の両親のもとに先天性の聴覚障害者として生まれた両親と二人の妹は全員聴者 である(SD)。幼稚園と小学校1年間口話学校に通ったが意味が分からなくても口の形を見て 無理やり声を出す練習をさせられたりミスをすると叩かれたりしてとてもつらかったことを 覚えている口話学校では手話での会話は禁止されていたし(SD)、手話についての指導もな かったので手話という言語があることも知らなかった

その後両親の離婚や父親の仕事の関係で普通校に2~3校通ったが先生の口の形は速すぎ て読み取れなかったため理解することをあきらめただ見物していただけだった適応できず 小学校2年生の秋に聾学校に転校(BFP1)。聾学校で生まれて初めて手話を見たので珍しくま た手話がろう者の言語だということがわかり手話で話すのが楽しくなった先輩もみんな手 話で話すしろう者がたくさんいるからさびしくなかった寮生活を通して手話をL1として 獲得した(OPP1)。(4参照)

4.2.2 2フリースクールに通い韓国語をL2として獲得する

手話をL1として獲得したものの小学校にはろう者の先生はおらず16)聴者の先生は手話で 話したが聴者式の手話17)(SD)で何を言っているのかわからなかったしおもしろくなかった

16) Hさん学当時、中高部にはろう先生2名いたという

(9)

教科書は普通校で使っているものと同じだったが教科書の中で難しいものは避けて簡単なも のだけを選んで教えたから教科書の内容を全部勉強することはできなかった教科書をその まま写してわからない単語についての説明をし全体の内容を説明して終わりだった先生か らはわからなかったら質問するように言われたが質問に行っても先生の説明がよくわからな かったそのため本を見ても白紙のように見えた

3の時に腕を骨折しその時から寮生活をやめて自宅通学をするようになった牧師先生の 紹介(SG)で中3から高1になる時の冬休みにろう者のためのフリースクール18)1か月通い(BFP 2)、国語英語数学を習ったそこで出会ったろう者のJ先生から文章の読み方や書き方など を教わったフリースクールでは先生も生徒もろう者でありレベルに合わせて教えてくれた ため(SG)、おもしろくて内容がすぐに理解できたそれまで聾学校で学んでも全く理解できな かったことが1か月で理解できるようになった冬休みの間だけだったので時間が足りなかっ たが(SD)、その後あきらめずに自分で方法を見つけて勉強し本を読む努力をしたそれま では本が大嫌いだったがフリースクールの勉強を通して韓国語がわかるようになり本を読 むのが好きになった(OPP2)。(5参照)

17) 聴者手話、音声言語(韓国語日本語)国語単語えただけのものになることがろうにはよくわ からない手話になることが(若月2015:145)。

18) Hさんによると経済的な理由のため閉鎖され現在はないという

4 1ろう者として生まれ手話をL1として獲得

(10)

5 2フリースクールに通い韓国語をL2として獲得

4.2.3 3日本に関心を持ち日本語の勉強を始める

日本語には高1のころから関心を持つようになったもともとは誰かにもらった漫画を退屈し のぎに読んでいたのがきっかけだったフリースクールが閉校された後に読むようになったと 思う漫画は韓国語で書かれていたので韓国のものだと思っていたが後で日本のものだと 知った最初に読んだのはクレヨンしんちゃんであるまた自宅のテレビには字幕がな かったがインターネットの日本のアニメやドラマには字幕が付いていることを知り(SG)、見 るようになった(BFP3)。家族は手話ができないので会話がなかったし(SG)、韓国のドラマが楽し めないので代理満足であったそこから日本の文化や日本語に興味を持つようになった

高校2年生の時に学校で日本語の授業があったがひらがなカタカナあいさつの繰り返 しと単語の意味を説明するだけの詰め込み式だった文章や会話の方法はわからなかったの で当時ろう教会で開講されていた日本語教室に通うようになり自主的に日本語学習を始 めるようになった(EFP1)。思ったより難しいのでやめようかと思ったこともあったがもった いないから頑張ろうと思った

高校卒業後職業訓練学校に入ったそこではろう者のための文章の練習をするクラスも あったそこで韓国語の助詞 “에”“에서”の使い方なども習った日本語でも同じような使い分け があることがわかり日本語と韓国語を比べながら理解するようになったその後工場に就職し忙しく なったが(SD)、通勤時間(SG)などにインターネットで紹介されていた(SG)『菊と刀の韓国語版を読ん だ工場は1年働いて退職した(BFP3)。(6参照)

(11)

6 3日本に関心を持ち日本語の勉強を始める

4.2.4 4日本語以外にも関心を持ちさまざまなことに挑戦する

仕事を辞めて時間ができたので(SG)、本をたくさん読むようになった特に古典が好きで

孫子兵法や宮本武蔵の五輪書も読んだ。日本文化や歴史の本なども読んだまた教 会で中国人ろう者に会ったことがきっかけで(SG)中国語も勉強するようになったそのほかエ スペラント語にも興味があるろう青年団体の役員として東京にも行ったその時には筆談で 日本人に道を聞いたり韓国人の仲間に本で読んだ日本の文化について紹介したりしたその 後教会のメンバーたちと中国教会の訪問もした

1年後古宮に文化出演者として就職1日に数回出演するがそれ以外の時間には本を読む こともあるまた書く練習も必要だと思い日本語で日記を書いたりそのほか日韓対訳に なっている日本語の教科書を読んだりしながら勉強している対訳になっている教科書は中国 語のものも持っているが日記は日本語でしか書いていない日本語の日記は添削してくれる 日本人がいるが(SG)、中国語で書いても日記を直してくれる人がいないからである

語学だけではなくコンピューターや建築関連の資格試験にも挑戦しすでに合格したものも ある2014年から友達の紹介(SG)Skypeを使って大阪にいる日本人ろう者に韓国手話を教えて おり韓国手話の日本人学習者が何度も訪韓しているまた20154月にはHさん自身が大阪 を訪問し韓国手話の学習者たちと会うなど持続的に日本との交流を続けている(EFP2)。お 金を貯めて将来は大学に進学し聾学校の教員になってJ先生のように後輩たちを指導したい と思っている(7参照)

(12)

7 4日本語以外にも興味を持ちさまざまなことに挑戦

5. 考察

聴覚障害者として生まれたHさんは口話学校や普通校に通ったが韓国語を習得することはで きなかった聾学校に転校した小219)で初めて手話に出会い寮生活を通して手話をL1として獲 得することができたしかし聾学校にはろう者の先生がおらず授業がわからなかったとい うこれはカミンズ(2011:158159)のいう多くの国でろう者教師が不足していることがろう 児の学校教育の失敗の直接の原因であることをHさん自身も経験したと言えるまたカミン ズ(2011:164)、「第一言語というのは仮にそれが手話であっても思考や問題解決のツール であり周囲の人びととの関係づくりを可能にすると同時に思考の世界抽象的な世界を知 るためのツールであると述べ、「学校という環境の中でバイリンガルバイカルチュラルプ ログラム20)が手話を使用するのはただ現地語習得と教科内容理解への導火線であるというだ けでなくさまざまな問題に対して自分の考えを表明し批判的にモノを考えるために欠かせ ないツールとして大事だからであるというHさんの場合はたったの1か月ではあるがフ リースクールで彼自身のL1である韓国手話により韓国語を習うというバイリンガル教育を受け たことによりL2として韓国語を習得することができたL1として韓国手話をL2として韓国 語を習得することはHさんにとって必須通過点(OPP)であったといえるこれには小2の時の聾

19) インタビューによると転校等により実際にはほかの同級生より2歳年上だとのことなので満9~10歳頃と思われる 20) ここではカミンズ(2011)アメリカにおけるアメリカ手話(ASL)英語のバイリンガルバイカルチュラルプログラムについて

べているここではL1ASLであり、現地語(L2)英語となっている

(13)

学校への転校やフリースクールに通ったことなどが分岐点(BFP)となったさらに韓国語を 習得したことがカミンズのいう導火線となってさまざまなことに学習意欲を持ち日本語学 習への興味へとつながっていったまた骨折により寮生活から自宅通学になったことはイ ンターネットへのアクセスが可能な状況を生み出し一般的には障害ともとらえられる自 宅のテレビに字幕がなかったことや家族に手話ができる人がいないため家族との会話がない ことも彼自身を日本語学習へと向かわせる社会的助勢(SG)となったさらに仕事を辞めて (BFP3)時間ができたことにより本を読む時間が増えまた韓国手話の講義をSkypeで始めたこと (BFP4)持続的に海外と交流を続ける(EFP2)ための分岐点となった日本語の学習を始めた ことが日本人との交流の機会を持ち自身の世界を広げる大きなきっかけとなった

Hさんがこのように自身の世界を広げることができたのはさまざまな要因が挙げられるが 人との出会いが社会的助勢(SG)となっていることがわかるL2として韓国語を獲得できたの は牧師先生がフリースクールの存在を知らせてくれたことだしまたそこでJ先生に出会った ことであったまたSkypeで韓国語を教えるようになったきっかけは友達の紹介である日本語 学習に関しては自ら日本語を学びたいと思ったときにろう教会に日本語教室が開講されて いたことが日本語学習を持続する上で大きな影響を与えたことは否定できないまた中国 語やエスペラント語も学習しているが日記を書いているのは日本語だけであるこの理由に ついて彼は、「中国語は書いても直してくれる人がいないと述べている教会に日本語教室 があり日本語の先生にいつでも質問できる(SG)という環境つまりアクセシビリティの高さ が彼の学習を持続させた一因となっていると考えられる

Hさんは運よく日本語学習をするための接近(アクセス)」ができたがすべてのろう者が このように自分が学習したいことに接近できるわけではないマイノリティへのアクセシビリ ティを高めていくことが多様性を認め合う社会において日本語教育に求められているのでは ないだろうか例えばエレベータのボタンの横にある点字は多くの晴眼者にとっては全く 必要のないものであるが視覚障害者にとっては一人でエレベータに乗るためには必要なもの である同じようにたとえ需要が少ないとしてもマイノリティが日本語を学びたいと思った ときにすぐにアクセスできるような受け皿を日本語教育界は作っていく必要がありまた教 師は学習を支えていくためのスキャフォールディング機能を担っていく必要があるだろう

6. まとめと今後の課題

Hさんは日本に対する興味がきっかけとなって日本語学習を始め現在では日本のろう者と交 流するようになったHさんのケースはろう者が外国語を学ぶことにより韓国内だけでなく 海外と交流し自分自身の世界を広げることができるという一つの可能性を示しているま たHさんがこのように海外との交流を続けていけるまでになったことには人とのかかわりが

(14)

影響を与えているが教会の日本語学教室や日本語教師が身近にいたことなど日本語学習へ のアクセシビリティが高かったことも挙げられるここに日本語教育がマイノリティに貢献で きる可能性を見出すことができる

多様性を認め合う社会の中で今後の日本語教育界はマイノリティが日本語学習の機会を 得られるようアクセシビリティを高める努力が求められると考えられる

本稿ではTEMを使って1人の韓国人ろう者に対してのライフストーリーを分析した今後は対象 者を増やし日本語教育がマイノリティに貢献できることが何かについてさらに具体的な示唆が得られる よう研究を進めていきたい

参考文献 (Reference) ▶

荒川歩安田裕子サトウタツヤ(2012)「複線径路等至性モデルのTEM 図の描き方の一例」『立命館人間科学研究 25, pp.95107. A.Arakawa, Y.Yasuda and T,Sato(2012), A method for analyzing with trajectory equifinality model, Ritsumeikan journal of human sciences.

大谷尚(2008)「質的研究とは何か教育テクノロジーのいっそうの拡張をめざして―」『教育システム情報学会誌』Vol.25, No.3 pp.340354. T.Otani(2008) What is Qualitative Research? : Toward Further Expansion of Educational Technology Research, Transactions of Japanese Society for Information and Systems in Education.

木村晴美市田泰弘([1995]2000)「ろう文化宣言 言語的少数者としてのろう者」『ろう文化現代思想編集部編東京: 青土 , pp.817 (『現代思想』19953月号の再録). H.Kimura and Y.Ichida([1995]2000) Roubunkasengen Gengoteki Shousuushatoshiteno Rousha, Roubunka, Tokyo: Seidosha, pp.817.

佐々木倫子長谷部倫子佐藤啓子若月祥子(2014)「ろう者の複言語環境が示唆する日本語教育の課題」『2014年度 日本語教育学会秋季大会予稿集』pp.4354. M.Sasaki, T.Hasebe, K.Sato and S.Wakatsuki(2014) Roushano Fukugengokankyouga Shisasuru Nihongokyouikuno Kadai, 2014nendo Nihongokyouikugakkai Shuukitaikai Yokoushu, pp.4354.

桜井厚(2012)『ライフストーリー論東京弘文堂, A.Sakurai(2012) Raifusutoriron, Tokyo: Koubundou 桜井厚小林 多寿子編著(2005)『ライフストーリーインタビュー 質的研究入門東京せりか書房. A.Sakurai and T.Kobayashi eds.(2005), Raihusutoriintabyu shitutekikenkyuu nyuumon, Tokyo: Serikashobou.

サトウタツヤ編著(2009)『TEMではじめる質的研究時間とプロセスを扱う研究をめざして東京誠信書房. T.Sato ed.(2009) TEMde Hajimeru shitsutekikenkyuu Jikanto Purosesuwo Atsukau Kenkyuuwo Mezasite, Tokyo: Seishinshobou.

ジムカミンズ(2011)『言語マイノリティを支える教育中島和子訳著東京慶應義塾大学出版会. J.Cummins(2011) Gengo Mainoriteliwo Sasaeru Kyouiku, K.Nakajima trans.Tokyo, Keiougijukudaigakushuppankai.

田上隆司鄭春惠(1989)『韓国と日本の手話の比較主として文法的特徴について東京私家版. T.Tanokami and C.Jeoung (1989) Kankokuto Nihonno Shuwano HIkaku Shutosite Bunpouteki Tokuchounitsuite, Tokyo: Selfpublished. 日本語教育学会編(2005)『新版日本語教育事典東京大修館書店. Nihongokyouikugakkai ed. (2005) Encyclopedia of

Japanese Language Education, Tokyo Taishuukanshoten.

本田弘之岩田一成義永美央子渡部倫子(2014)『日本語教育学の歩き方 初学者のための研究ガイド吹田 阪大学出版会. H.Honda, K.Iwata, M.Yoshinaga, and T.Watanabe (2014) Nihongokyouikugakuno Arukikata Shogakushanotameno Kenkyuugaido, Suita: Osakadaigaku Shuppankai.

安田裕子(2012)「複線径路等至性モデル(TEM)人生の径路をとらえる」『社会と向き合う心理学サトウタツヤ 若林宏輔木戸彩恵編東京新曜社 pp.4764. Y.Yasuda (2012) Fukusenkeiro Toushisei moderu (TEM)

Jinseino Keirowo Toraeru, Shakaito Mukiau Shinrigaku T.Sato, K.Wakabayashi and A.Kido eds., Tokyo: Shinyousha, pp.4764.

安田裕子サトウタツヤ編著(2012)『TEMでわかる人生の径路 質的研究の新展開東京誠信書房. Y.Yasuda and T.Sato eds.(2012) TEMde Wakaru Jinseino Keiro Shitsuteki Kenkyuuno Shintenkai, Tokyo: Seishinshobou.

(15)

安田裕子滑田明暢福田茉莉サトウタツヤ編(2015a)『TEA理論編複線径路等至性アプローチの基礎を学ぶ 新曜社. Y.Yasuda, A.Nameda, M.Fukuda and T.Sato eds. (2015a) TEArironhen Fukusenkeiro Toushisei Apurochino Kisowo Manabu, Tokyo: Shinyousha.

安田裕子滑田明暢福田茉莉サトウタツヤ編(2015b)『TEA実践編複線径路等至性アプローチを活用する東京 新曜社. Y.Yasuda, A.Nameda, M.Fukuda and T.Sato eds. (2015b) TEAjissenhen Fukusenkeiro Toushisei Apurochiwo Katsuyousuru, Tokyo: Shinyousha.

若月祥子(2015)「マイノリティに対する日本語教育韓国人ろう者の言語背景と日本語学習」『日本語教育研究32 , 韓国日語教育学会, pp.137152. S.Wakatsuki (2015) A Study on Japanese Language Education For Minorities: Language Background and Japanese Learning by Deaf Learners, The Korean Journal of Japanese Education, Vol.32, The Korea Association of Japanese Education, pp.137152.

Umino, T(1999) The use of selfinstructional broadcast materials for second language learning: an investigation in the Japanese context, System, pp.309327.

<要 旨>

본 논문은 일본어를 배우는 한국인농인의 라이프스토리를 복선경로등지성(複線径路等至性) 모델(TEM)을 사 용하여 분석함으로써 마이너리티를 대상으로 한 일본어교육의 공헌가능성에 대해 시사점을 얻으려는 것이다. TEM이란 비가역적시간(非可逆的時間) 속에서 개인의 라이프스토리를 기술하는 문화심리학적 방법론으로, 개 인의 변용을 환경과의 관계에서 파악하되, 구조가 아닌 과정을 이해하려는 점에서 그 특징이 있다. 본 연구에 서는 한국인농인(20대 남성)을 세 번에 걸쳐 한국수화로 반구조화인터뷰를 실시하고 이를 통해 얻어진 스토 리를 4기로 나누어 분석하였다. 그 결과, 농학교로 전학한 것이 한국수화를 L1으로 획득하는 분기점(BFP1)이 되었고, 대안학교에서 학습한 것이 한국어를 L2로 획득하는 분기점(BFP2)이 된 것을 알 수 있었다. 그가 L1, L2습득을 통해 더 공부하고 싶다는 의욕을 가지고 스스로 책을 읽게 된 것은 일본어학습이라는 등지점(等至 , EFP)에 도달하기 위한 필수 통과점(OPP)이 되었고, 일을 그만두어 시간여유가 생긴 것과 Skype를 사용하 여 일본인농인에게 한국수화를 가르치기 시작한 것은 제2의 등지점(EFP2)으로 이어지는 분기점이 되었다. 농 인에게 있어 외국어를 배우는 것은 결코 쉬운 일이 아니지만, 이 사례는 농인이 외국어학습을 통해서 해외와 교류하고 자신의 세계를 넓힐 수 있다는 가능성을 보여준다. 그가 이렇게 자신의 세계를 넓힐 수 있었던 것 은 농인교회에 개설된 일본어교실과 일본어교사가 가까이에 있다는 점 등, 일본어학습에 대한 접근성 (accessibility)이 높았기 때문이다. 농인을 비롯한 마이너리티가 일본어 학습기회를 얻을 수 있도록 접근성을 높히는 것이 일본어교육이 마이너리티에게 공헌 가능하게 하는 길임을 알 수 있다.

주제어 : 마이너리티, TEM, 라이프스토리, 농인, 접근성(accessibility)

■ 투 고 : 2015. 05. 31.

■ 심 사 : 2015. 06. 15.

■ 심사완료 : 2015. 07. 20.

図 3  H さんのライフストーリー TEM 図
図 5  第 2 期 : フリースクールに通い 、 韓国語を L2 として獲得 4.2.3  第 3 期 : 日本に関心を持ち 、 日本語の勉強を始める 日本語には高 1 のころから関心を持つようになった 。 もともとは誰かにもらった漫画を退屈し のぎに読んでいたのがきっかけだった 。 フリースクールが閉校された後に読むようになったと 思う 。 漫画は韓国語で書かれていたので韓国のものだと思っていたが 、 後で日本のものだと 知った 。 最初に読んだのは 「 クレヨンしんちゃん 」 である 。 また 、 自
図 6  第 3 期 : 日本に関心を持ち 、 日本語の勉強を始める 4.2.4  第 4 期 : 日本語以外にも関心を持ち 、 さまざまなことに挑戦する 仕事を辞めて時間ができたので (SG)、 本をたくさん読むようになった 。 特に古典が好きで 、 『 孫子兵法 』 や宮本武蔵の 『 五輪書 』 も読んだ 。 日本文化や歴史の本なども読んだ 。 また 、 教 会で中国人ろう者に会ったことがきっかけで (SG) 中国語も勉強するようになった 。 そのほかエ スペラント語にも興味がある 。 ろう青年団体の役
図 7  第 4 期 : 日本語以外にも興味を持ち 、 さまざまなことに挑戦 5.  考察 聴覚障害者として生まれた H さんは 、 口話学校や普通校に通ったが韓国語を習得することはで きなかった 。 聾学校に転校した小 2 19) で初めて手話に出会い 、 寮生活を通して手話を L1 として獲 得することができた 。 しかし 、 聾学校にはろう者の先生がおらず 、 授業がわからなかったとい う 。 これは 、 カミンズ (2011:158159) のいう 「 多くの国でろう者教師が不足していることがろう

参照

関連したドキュメント

q-series, which are also called basic hypergeometric series, plays a very important role in many fields, such as affine root systems, Lie algebras and groups, number theory,

Furuta, Log majorization via an order preserving operator inequality, Linear Algebra Appl.. Furuta, Operator functions on chaotic order involving order preserving operator

This article concerns the existence and multiplicity of positive solutions to the fractional Kirchhoff equation with critical indefinite nonlin- earities by applying the Nehari

It is suggested by our method that most of the quadratic algebras for all St¨ ackel equivalence classes of 3D second order quantum superintegrable systems on conformally flat

He thereby extended his method to the investigation of boundary value problems of couple-stress elasticity, thermoelasticity and other generalized models of an elastic

By applying the Schauder fixed point theorem, we show existence of the solutions to the suitable approximate problem and then obtain the solutions of the considered periodic

Keywords: continuous time random walk, Brownian motion, collision time, skew Young tableaux, tandem queue.. AMS 2000 Subject Classification: Primary:

In this work, we have applied Feng’s first-integral method to the two-component generalization of the reduced Ostrovsky equation, and found some new traveling wave solutions,