神戸市環境モデル都市
アクションプラン
平成 26 年 3 月
神戸市
<目 次>
1. 全体構想・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
1-1 現状分析・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
1-2 削減目標等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
1-3 地域の活力の創出等・・・・・・・・・・・・・・・・・10
2. 取組内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
2-1 ベストバランスエネルギー都市“こうべ” ・・・・・・・・11
2-2 みどりあふれる都市“こうべ” ・・・・・・・・・・・・・24
2-3 生活を楽しむ都市“こうべ” ・・・・・・・・・・・・・・26
3. 取組体制等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32
3-1 行政機関内の連携体制・・・・・・・・・・・・・・・・32
3-2 地域住民との連携体制・・・・・・・・・・・・・・・・32
3-3 大学、地元企業等の知的資源の活用・・・・・・・・・・32
1 全体構想
神戸市は1868年の開港以来、わが国有数の国際港湾都市として発展してきた都市であり、六甲山系の山麓 から瀬戸内海に面した臨海部に広がる市街地に、人口154万人のうち約7割が居住する、コンパクトな都市構 造を有している。また、大都市としては恵まれた、豊かな自然環境と、「森林、田園、市街地、港」という多 様な特性も持ち合わせている。
過去には、急速な経済発展などに伴い、大気汚染・水質汚濁・自動車公害などの環境問題が顕在化し、生活 環境を著しく悪化させた時期があった。このような中、神戸市は1972年の国際連合人間環境会議の開催を契 機に、わが国での先駆けとなる「人間環境都市宣言」を行い、人と環境との調和を目指して、市民・事業者と の協働により「人間環境都市・神戸」の実現に向けた取組を続けてきた。
神戸市も甚大な被害を受けた1995年(平成7年)の阪神・淡路大震災では、復興を進める過程で、市内各 地に「市民力の絆」を活かした「防災福祉コミュニティ」が結成されるなど、貴重な経験を蓄積している。
その阪神・淡路大震災から16年後に発生した東日本大震災は、私たちに多くの教訓を与えた。中でも、持 続可能な電力供給体制の早期構築をはじめとする、市民生活の維持向上を担保するエネルギーの在り方は、今 日の大きな課題となっている。同時に、地球温暖化が人類共通の重要課題となる中、エネルギーを大量消費す る大都市が低炭素都市の実現に率先して取組み、波及させていくことは、大変意義深い試みとなる。
神戸市は、これまでに培ってきた「先進性」と「市民力」の土台のもと、実績やノウハウ等を最大限活かし て、市民・事業者・行政が一体となり、幅広いエネルギーの利用検討・導入促進や、低炭素社会の実現に向け て温室効果ガスを大幅に削減する取組を進め、着実に実績を積み上げていくことにより、「持続可能な社会(サ ステナブルシティ神戸)」の実現とともに、「生活の質の向上」につなげる。
さらには、それらの成果の発信を通じて、人、自然、地球、未来への貢献を目指していく。
1-1 現状分析
1-1-① 温室効果ガスの排出実態等
(1) 市域全体の温室効果ガス排出量
神戸市における2011年度(平成23年度)の温室効果ガス排出量は、CO2に換算して11,389千トンで、基 準年度(1990年度)と比べて2.9%増加(前年度と比べると10%の増加、いずれも調整後排出係数使用)し た。この原因としては、関西電力㈱の電気CO2排出係数が増加(2010年度0.281→2011年度0.414kg-CO2/kWh) し、電気使用に伴うCO2排出量が増加したことによるところが大きい。
(2) 部門別の CO2 排出状況
2011 年度の温室効果ガス排出量を部門別にみると、産業部門(39.7%)、業務部門(21.7%)、運輸部門
(18.2%)、家庭部門(18.0%)、廃棄物部門(2.4%)の順であった。
部門ごとの推移をみると、基準年度に比べて、産業部門では▲13.5%、運輸部門では▲18.5%と減少傾向に あるが、業務部門では+83.9%、家庭部門では+48.7%、廃棄物部門では+35.0%と増加傾向で推移している。
神戸市における部門別CO2排出量の推移 神戸市における温室効果ガス排出量の推移
(3) 部門別の CO2 排出割合
2011年度の全国の温室効果ガス排出量は約13.1億トン-CO2で、神戸市の排出量(11,389千トン-CO2)は 約0.9%を占める。部門別排出量の内訳をみると、神戸市と全国の構成比率はほぼ同じであり、全国の縮図の 様相を呈している。
1-1-② 関係する既存の行政計画
神戸市では下表の行政計画に基づき、低炭素都市の実現に向けた様々な取組みを推進している。
計画の名称及び策定時期 評価
第5次神戸市基本計画 神戸 づくりの指針
(2011年2月策定)
○2025年(平成37年)に向けた長期的な神戸づくりの方向性を示す指針。
○低炭素社会を実現するため、①都市空間の低炭素化、②エネルギーの効率的 な利用、③低炭素社会に貢献するエネルギー分野などの産業振興に取組む。 第5次神戸市基本計画 神戸
2015ビジョン
(2011年2月策定)
○「神戸づくりの指針」を受け、2015年度を目標年次とする5年間の実行計画。
○重点施策として、六甲山の緑の保全・育成、地域拠点の機能強化、低炭素都市 づくりの推進などの取組を進める。
神戸市環境基本計画
(2011年3月改定)
○神戸市の環境施策を網羅する大綱。5つの基本方針の第一項目として「低炭素 社会」の実現を掲げ、温室効果ガスの排出の大幅な削減を目指す。
神戸市地球温暖化防止実行計 画
(2011年2月)
○温室効果ガスを2020年度に基準年度(1990年度)比で25%削減、2050年度に 80%削減、再生可能エネルギーを 2020 年度に市域のエネルギー消費量の 10%導入する等の目標を設定。
神戸ス マ ー ト 都市づ く り 計画
(2012年7月策定)
○国土交通省「低炭素都市づくりガイドライン」に基づき策定。
○「土地利用」「都市交通」「エネルギー」「水とみどり」の4つの分野の取組を、市 民・事業者と行政との協働と参画により総合的にマネジメントする。
六甲山森林整備戦略
(2012年4月策定)
○神戸の貴重な財産である六甲山を次世代に引き継いでいくための長期プラン。
○森林に求められる機能ごとの戦略的ゾーニングの一つとして「地球環境の森」 を設定し、二酸化炭素の吸収能を高めるための森林整備を進める。
神戸市CO2排出量の部門別割合(2011年度) 全国CO2排出量の部門別内訳(2011年度)
関連する既存の行政計画等
※数値はCO2換算した排出量と割合
1-2 削減目標等
1-2-① 削減目標
環境モデル都市の実現にあたり、中期目標(2030年度)と長期目標(2050年度)を設けるとともに、エネ ルギー分野において、省エネ、分散型エネルギー、創エネで補助的な3つの個別目標を以下の通り設ける。ま た、本アクションプランの計画期間の5カ年における削減目標も設定する。
なお今後、国においてエネルギー基本計画、温室効果ガス排出削減目標の見直し等がなされた場合、神戸市 環境モデル都市の削減目標等の見直しを検討する。
(1) 温室効果ガスの削減目標
CO2排出量を、基準年度(1990年度)比で、中期目標として2030年度に30%削減、長期目標として2050 年度に80%削減する。
(単位:千t-CO2)
排出量 削減量
基準年度(1990 年度) 11,069 ―
中期目標(2030 年度) 7,709 3,360
長期目標(2050 年度) 2,315 8,754
本アクションプランの計画期間(2014年度~2018年度)における削減目標は、アクションプランの取組に よる削減量が5年間の累計で306千トンである。これに外的要因による削減(アクションプランの取組では計 上されていない産業部門及び代替フロン等3ガスの削減)が加わり、基準年度からの削減量は960千トン、2018 年度の排出量は10,109千トン、基準年度からの削減率は8.7%をそれぞれ目標に置いている。計画期間にお けるアクションプランの取組によるCO2削減見込量の推移を以下にグラフで示す。
0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000 350,000
2014 2015 2016 2017 2018 アクションプランの取組によるCO2削減見込量 t-CO2
温室効果ガスの削減目標
(2) 個別目標
まずは市民・事業者・行政が一体となって、エネルギー消費を極力削減し、その上で、必要なエネルギーは 地域分散型で、かつクリーンエネルギーで賄うとの考え方により、下表の通り個別目標を設ける。
このうち、家庭部門については、神戸市の一世帯あたりのCO2排出量を2010年の約2.3トンから、2030年 には約1.3トンに、産業部門については、神戸市の製造品出荷額あたりのCO2排出量を2010年度の約145ト ン/億円から、2030年には約139トン/億円に減少させることを目標にして、CO2排出量削減に向けた取組を 進めていく。
① 省エネ
家庭部門 一世帯あたりのCO2排出量を国内トップレベルの低さに 産業部門 生産額あたりのCO2排出量を国内トップレベルの低さに
② 分散型エネルギー
市域の電力消費の30%を地域の分散型エネルギーで
(再エネ(地域の分散型)15%+コジェネ等15%)
③ 創エネ 2050年に市域のエネルギー消費の100%をクリーンエネルギーで エネルギー分野における3つの個別目標
※ P24 参照
1-2-② 削減目標の達成についての考え方
(1) 基本的な視点
神戸には、恵まれた自然環境とともに、日本初の下水バイオガスの都市ガス導管注入、KOBEグリーン・ スイーツプロジェクト、バイオガス発電と太陽光発電を組み合わせたW発電、さらには次世代エネルギ ーとして期待される水素の活用など、高い環境技術を有する企業が多数立地する。さらに、世界最速級 の京速コンピュータ「京」を核とした最先端の研究機関・企業が集まる国内有数の「知の集積地」でも あり、わが国の未来を拓く新技術の開発が進んでいる。
また、2008年における、神戸市の家庭部門に係る一世帯あたりCO2排出量は先述のとおり約2.3トン であり、全国の20指定都市(当時)の中で最も低かった。これは、市民の環境意識の高さ、それを反映 した高気密・高断熱性住宅の普及、阪神・淡路大震災の復興過程で培ったエネルギーを大切に使う生活 の実践など、市民の力が結集した成果である。
このような、神戸の有する魅力・強み、ポテンシャル、実績やノウハウ等を最大限活かし、都市空間そ のものを低炭素化することをコンセプトに、「エネルギー・土地利用」「水とみどり」「都市交通」という 3つの分野の取組みを統合して総合的に推進することにより、「持続可能な社会(サステナブルシティ神 戸)」の実現を目指す。
具体的には、「水とみどり」分野をベースに、喫緊の課題である「エネルギー」分野に重点をおいて、 各施策を着実に推進し、市民生活の向上や産業の活性化につなげていく。
神戸市環境モデル都市における施策の体系
(2) 取組の方針
神戸市では、低炭素社会の実現に向けた取組を進めていくため、国による全国レベルの施策に加えて、 神戸市独自の重点施策による削減効果を上積みすることにより、温室効果ガスの大幅な排出削減を目指 す。
なお、取組に当たっては、次に掲げる3つの方針をもとに施策を決定し、実行していく。
I. ベストバランスエネルギー都市“こうべ”
神戸市では、これまでに培ってきた市民力が発揮された状況として、家庭用太陽光発電の設置が国内トップ レベルにある。また、下水処理過程で発生する消化ガスを高度精製して活用する「こうべバイオガス」など、 神戸発の技術も有しているほか、神戸市内のピーク時電力需要の約7割をまかなえる高効率石炭火力発電や、 一般廃棄物処理施設を使った「ごみ発電」なども行われている。
神戸市は、これらの基盤を活かしながら、ポートアイランド地区における地域エネルギーマネジメントシス テム(EMS)構想や、将来的な展開が期待されている、水素など次世代エネルギーの導入検討、再生可能エネ ルギーやコジェネレーションシステムのような自立・分散型エネルギーの積極的な利活用を進める。これらの 取組により、地球規模の観点から多様なエネルギーのバランスの取れた活用を神戸市全体で実践し、エネルギ ーセキュリティが高いまちKOBEとして国内外に発信することで、エネルギー消費が集中する大都市におけ る新たな自立・分散型エネルギー社会のモデルとして「ベストバランスエネルギー都市」を実現する。
II. みどりあふれる都市“こうべ”
神戸市は海と山に囲まれ、大都市でありながら自然環境に恵まれている。しかし、六甲山系南部の市街地 は緑被率が小さく、ヒートアイランド現象が課題になっている。そこで、六甲山の緑の保全・育成を進め、
中期目標における国・神戸市の施策によるCO2削減効果の内訳
(計303万t-CO2)
都市部や河川沿いで緑地整備を進めることで、六甲山からの涼しい風が市街地を流れる「風の道」をつくる など、「水と緑のネットワーク」を形成し、「みどりあふれる都市」を実現する。
III. 生活を楽しむ都市“こうべ”
神戸市では、市街地の形成にあわせて公共交通ネットワークの整備を進めてきたが、今後の人口減少 等にあたり、公共交通ネットワークの維持や、環境負荷が少ない交通手段への転換を図る必要が生じて いる。これらの時代の要請に応えた交通環境の形成を図るとともに、都心・ウォーターフロント、観光 地などの回遊性を向上させ、人と環境にやさしく魅力的な、「生活を楽しむ都市」を実現する。
中期目標までを0~3のステージに分けて段階的に取組みを進めていき、5年ごとに更新するアクションプ ランでは、積み上げた実績を基に、更なる発展を遂げるスパイラルアップを図る。
1-2-③ フォローアップの方法
統計データ等から温室効果ガスの算定を行い、庁内組織の「神戸市地球環境保全推進本部 環境モデル都市 推進部会」(「3.取組体制等」で詳述)において①神戸市内の温室効果ガスの排出状況、②神戸市環境モデル 都市アクションプランに基づく取組の進捗状況、③各種取組による削減効果等を取りまとめる。
その結果を、産官学で構成する「神戸市環境モデル都市推進協議会」(「3.取組体制等」で詳述)に報告・ 検証し、PDCA手法により取組の着実な推進とフォローアップを図る。
フォローアップにあたっては、エネルギー消費量ベース(環境省方式)と取組の実施状況ベースのCO2排出 量を算定・比較し、排出量算定モデルの精度を向上する新たな仕組みを検討する。また、CASBEE-都市等の 評価手法の活用を検討する。
なお、フォローアップの結果、著しく困難な課題が生じたときは、国や内閣官房環境未来都市推進委員会と 相談しながら、解決に向けてアクションプランの修正等を検討する。
中期目標の達成に向けてのロードマップ
1-3 地域の活力の創出等
環境モデル都市の取組による地域の活力の創出等については、以下の3点が挙げられる。
(1) 3 つの価値の相乗効果
神戸市の将来の都市像である「サステナブルシティ神戸」の実現に向けた取組の結果、得られる地域 活力として、次の3つの価値の創造が期待される。
a)温室効果ガスの大幅な排出削減による「環境価値」 b)市民の健康増進などによる「社会的価値」
c)経済の活性化などによる「経済的価値」
これら3つの価値の相乗効果により、生活の質の向上を図り、都市の質を総合的に高め、市民が住み 続けたい魅力あふれる都市を目指す。
(2) 市内中小企業への支援
神戸市では、「環境・エネルギー」「農業・食糧」分野や「医療・健康・福祉」分野における新事業の 展開に挑戦する市内中小企業を対象に「神戸挑戦企業等支援補助制度」による支援を行う。
(3) 人材の育成・国際貢献
次世代を担う子どもたちに対する環境学習、活動を支援するため、事業者・民間団体・学校及び神戸 市が一体となって「神戸こどもエコチャレンジ21 倶楽部」を設立しており、この支援基盤を活用して様々 な支援活動を行い、人材育成を進める。また、日本を代表する国際都市として発展してきた強みを活か し、世界トップクラスの環境技術を活用し、人的交流や情報発信等を通じて、諸外国での低炭素化の推 進に貢献する。
2 取組内容
2-1 ベストバランスエネルギー都市“こうべ”
2-1-① 取組方針
「ベストバランスエネルギー都市“こうべ”」(「1-2-② (2)取組の方針」で詳述)の考え方に基づき、 下記の取組を進める。
(1)再生可能エネルギーの導入促進(創エネ)
(ア)太陽光発電「KOBEろっこう・かもめ発電」の推進
○市関連施設への率先導入(グリーンニューディール基金の活用等)
・日照時間が長いという神戸市の地域特性を活かし、太陽光発電の市関連施設への積極的な導入を行ってお り、2012年度末までに、1kW以上の太陽光発電を107箇所(発電能力合計2,252kW)に導入した。さら に、環境省の補助事業(グリーンニューディール基金)を活用し、2013~2015 年度に学校、公園、市場 などの公共施設及び民間施設などに対して、計約450kWの太陽光発電装置の設置を計画している。
(参考)風力発電:36kW(13か所、22基)、バイオマス発電:660kW(1か所、1基)、小水力発電:265kW
(2か所、2基)導入(2012年度末)
○市の公有財産(土地・建物)の活用
・神戸市の公有財産(土地、建物屋根)を民間の発電事業者に賃貸して太陽光発電事業を促進しており、 神戸六甲西発電所 1.5MW(土地、神戸市北区)、神戸港太陽光発電所 1.2MW(建屋屋根、神戸市東灘区) が建設され、2013年9月より発電を開始している。今後とも順次、対象となる公有財産の活用の拡大を 図っていく。
○民間事業者による導入促進
・民間の発電事業者が再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT制度)を活用したメガソーラーの導入 を内陸部、臨海部で進めており、2013年度末には6か所で、計10.6 MWのメガソーラーが建設される予 定。更なる導入促進を図るため、神戸市のHPの活用、セミナーやシンポジウムの開催等を通じて、太陽 光発電事業の有用情報を積極的に発信する。
○住宅への太陽光発電の導入促進
・日照時間が長い恵まれた神戸の地域特性を活かし、住宅用太陽光発電システムの導入補助を行ってきた 結果、2012年度末に約1万世帯に太陽光発電設備が設置された。今後も、市の補助制度等の導入促進施 策により、住宅への太陽光発電の導入促進を図る。
(イ) 「こうべバイオガス事業」のさらなる展開
○「KOBE グリーンスイーツプロジェクト」の推進
・下水処理過程で発生する消化ガスを活用する、神戸の独自技術「こうべバイオガス事業」により、2010 年 には日本初の都市ガス導管注入を開始、2012年度には都市ガスとして100万m3、自動車燃料として44 万m3を供給した。さらに、食品製造系バイオマスや六甲山の間伐材など、神戸の特徴的な地域バイオマ スを下水汚泥と混合し、バイオマス増量等をめざす実証研究「KOBE グリーン・スイーツプロジェクト」 を、国や事業者との連携により取り組んでおり、将来的には5,000世帯分の都市ガス供給を目指す。
○「こうべWエコ発電プロジェクト」の推進
・民間の発電事業者(エナジーバンクジャパン㈱)と共同で太陽光発電(発電能力約2MW)とバイオガス発 電(発電能力350kW)で安定した発電事業を行う「こうべWエコ発電プロジェクト」を、2014年3月か ら神戸市垂水処理場で実施している。本事業により年間、太陽光発電で約200万kWh、バイオガス発電 で約250万kWh、計約450万kWh(家庭1,300世帯分)の発電が見込まれ、引き続き、本技術の利用拡 大、安定的な電力供給を推進する。
(ウ)廃棄物の減量・資源化の推進と高効率ごみ発電の導入促進
○廃棄物の減量・資源化の推進
・神戸市一般廃棄物処理基本計画の目標(2020年度:ごみ処理量の30%削減、資源化率の35%達成(2008 年度比))の達成に向け、容器包装プラスチック等の分別ルールの順守徹底、新聞紙・雑誌・広告紙・雑 がみなど古紙類の資源化の促進、手付かず食品の削減・段ボールコンポストの活用による生ごみの減量・ 資源化などに重点的に取組むことで、廃棄物の処理過程で排出される温室効果ガスの排出削減を図る。
○学校教育との連携(ふれあいごみスクール)
・学校教育の一環として、神戸市内のすべての市立小学校にごみ収集車が出向き、児童や保護者を対象に、 ごみの減量・資源化、ごみ収集車の仕組みや排出ルール、ごみを集める仕事の大切さなどについて学ぶ「ふ れあいごみスクール」を学校と連携して充実を図り、子どもたちの学び・考え・実践する活動へ結び付け る。
○高効率ごみ発電の導入促進
・神戸市では4か所の一般廃棄物焼却処理施設(CC)で「ごみ発電」を実施しており、2012年度には市内 で生み出した再生可能エネルギー発電量(年間約2億kWh)の約8割、約1.6億万kWhを発電した。2017 年度には、2CCで焼却処理を停止する一方、新CCでは現施設の5倍以上の発電能力(15,200kW)の高効 率設備(発電効率20.8%)を導入する。引き続き、安定的なごみ焼却を実施することで発電量を増やす とともに、新たなCCでは高効率のごみ発電設備を導入して、温室効果ガスの排出量削減を図る。
(エ)再生可能エネルギーの有効活用
○市民参加型の再生可能エネルギー導入促進
・2014年度より行政、NPO団体、金融機関、施設管理者などが参画する検討会議において、市民参加型の 太陽光発電に関する先進事例を研究した上で、神戸市における市民発電所第1号の建設を目指す。市内 には、太陽光発電の普及が期待できる場所(例:農地、ため池、土手など)が多数存在していることか ら、小規模ではあるが未利用地における太陽光発電導入のスキームを構築することで、未利用地におけ る太陽光発電普及にもつなげていく。
○小水力発電
・神戸市の千苅浄水場(発電能力180kW)及び湊川ポンプ場(同85kW)では、施設の有効落差を活用した 小水力発電を実施しており、発電した電力は場内利用及び余剰電力の売電を実施している。この他、地 域の身近な水路(例:農業用水路)などからも、再生可能エネルギーを生み出すことが可能であること を市民の方々へ理解いただくため、地域住民等が開催する親水イベントなどにおいて、発電能力10W程 度の小規模な水力発電の実演を行い、周知を図る。
○バイオマス利用(こうべバイオガス以外)
・神戸市内で発生する「廃棄農産物」といった未利用バイオマス資源の有効利用を図るため、関西大学が 中心となった「バイオリファイナリー」の取り組みに参画し、未利用バイオマスから高付加価値の物質 を探索したり、残渣の燃料化等を検討したりするなど、エネルギー利用を含めたバイオマス資源の地域 内循環を推進する。
(オ)ベストバランスエネルギー都市としての情報発信
○再生可能エネルギーの普及に向けた最新情報の発信
・再生可能エネルギーの更なる導入促進を図るため、固定価格買取制度導入のメリット等の最新情報を、
「KOBEろっこう・かもめ発電」のHPで紹介している。また、事業者に早期の太陽光発電導入を促すため、
「省エネ・創エネセミナー」の開催(2013年度2回)、シンポジウム「環境モデル都市“神戸”へ向けて」
(2013年10月開催)などにおいて、メガソーラー導入事業者による経験談や、安価に太陽光発電を設置 する新工法など最新情報を紹介している。引き続き、HPやセミナーの開催などの機会を通じて、固定価 格買取制度の動向や、事業者による具体的な取組み事例の紹介等の情報を積極的に情報発信する。
○エコツーリズムの実施
・環境モデル都市への理解を深めていただくことを目的とし、神戸市内のエネルギー関連施設における先 進的技術等を見学するツアーの有効性を検討するため、2013年11月、神戸港太陽光発電所、こうべバイ オガス、神鋼神戸発電所をコースとしたモデル実施を行った。このモデル実施の成果を踏まえ、今後の 本格実施について検討する。
○太陽光発電(メガソーラー)発電量のリアルタイム表示
・神戸市の公有財産である土地、建物屋根を借り受けて太陽光発電事業を行う神戸港太陽光発電所、神戸 六甲西太陽光発電所の発電状況等を、環境学習施設「こうべ環境未来館」内のモニターにリアルタイム 表示し、再生可能エネルギーに対する市民啓発を行っている。さらに、今後、市内で設置されるメガソ ーラーについても、発電事業者に対しモニター表示への協力を働きかける。
(2) 水素エネルギーの利活用
○燃料電池自動車(FCV)の普及促進等
・日本再興戦略「2015年からの燃料電池自動車の市場投入と水素ステーションの先行整備(4大都市圏を 中心に100か所)」に沿って、2015年度より公用車としての量産型FCV1台導入を目指すとともに、その 両輪となる水素ステーションの整備に事業者との連携により取組み、水素利用の実現を市民の身近な車
(3) 分散型エネルギーの導入促進
○家庭用燃料電池(エネファーム)の普及促進
・家庭部門の更なるCO2削減及び分散型エネルギーの導入促進を図るため、高効率なコジェネレーション
(熱電併給)システムである家庭用燃料電池(エネファーム)の設置に対して、2013年度より国に随伴し て補助を行っており、2014年度以降も導入促進を図る。
○業務用コジェネレーションの導入促進
・分散型電源の設置を促進するため、民間事業者を対象とした省エネ・創エネ設備導入セミナー等を通じ て国の補助制度に関する情報提供等を行い、導入促進を図る。
(4) エネルギーコントロール
○エネルギーセンター(地域分散型電源の構築)
・多様な施設が集積する人工島ポートアイランドで、既存の系統電力網・通信網を活用した地域EMS(エネ ルギーマネジメントシステム)を導入し、エネルギー需給の平準化・安定化とコストダウンを目指す。
・2012 年度から事業可能性調査、市施設建替え計画への構想の反映の検討等を行っており、今後、災害対 応も見据えた事業継続計画や避難所機能の確保が可能となるような地域分散型電源として地域EMS の核 となる「エネルギーセンター」(コージェネレーション等)の導入検討、成果の市内他地区への展開等を 図る。
(5) 省エネルギー
(ア)家庭・地域における温室効果ガス削減の推進
○HEMS の導入促進
・「スマートな省エネ」を推進するため、HEMS(家庭向けエネルギーマネジメントシステム)を、太陽光発 電システムにあわせて設置する市民に対して上乗せ補助を行う(2014年度)。また、西神南地区において、 民間事業者(トヨタホーム近畿㈱)がHEMSを導入するなど環境に配慮した良好な戸建住宅地づくりを行 っており、神戸市と連携してHEMSの普及啓発に取組んでいる。
○エコタウンまちづくり
・地域が主体になって推進する「エコタウンまちづくり活動」を通じて、「KOBEエコ市民だより(エコエコ)」 等での活動事例紹介等を行うことでエコタウン間のネットワークづくりを促進し、地域特性に応じた地域 主体の環境保全活動を推進する。
○「わが家のもったいないやん!宣言」制度
・市民の環境意識を高め、家庭でのCO2削減を推進するため、市民が省エネ・省資源の取組を行うことを 宣言する「わが家のもったいないやん!宣言」への参加者を増やすとともに、実践を働きかける。
○エコマニュアルキャラバン隊事業
・「家庭版エコマニュアル」の周知を図るために、専門知識を有するNPO、地球温暖化防止活動推進員等 と連携して「エコマニュアルキャラバン隊」を編成し、説明会やイベントを通じて、市民による市民への 省エネ行動の定着を進める。
○環境教育の充実・学校教育との連携(くらしのエコチェック)
・子どもたちが、家庭の中で、自主的に地球環境問題との関係を体験的に学習する教材「くらしのエコチェ ック」(小学生版・中学生版)を教育委員会事務局との連携により作成し活用を図る。また、ホームペー ジへの掲載など、幅広く情報発信する。
○市民・地域主体の活動(クールスポットの利用定着)
・市民の環境意識を高め、暮らしぶりを変えて無理なく節電する「神戸エコライフスタイル」の定着を図 るとともに、節電に向けた風や日陰などの自然の活用、クールスポットの利用などを定着させていく。
○「こうべ CO2 バンク制度」の推進
・家庭や中小事業者の節電・省エネ行動によるCO2削減量をクレジット化し、売却(カーボンオフセット) することで、環境保全活動の新たな資金を創出し、更なる節電・省エネ行動を促進する仕組み「こうべ CO2バンク制度」を推進する。
(イ) 事業者・市による温室効果ガス削減の推進
○KEMS(神戸環境マネジメントシステム)の取得事業者の拡大
・KEMS は、ISO14001の長所を取り入れたうえで、費用や事務の負担を軽減した取り組みやすい環境マネジ メントシステムとして、神戸市、地元企業等との連携のもと2004年に創設した。今後も、中小事業者を 中心に普及促進を図る。
○中小事業者の省エネ推進事業
・中小事業者を対象とした無料の電力診断事業を実施するとともに、省エネ行動の目安となる取組目標や 効果的な取組メニューを掲載した「事業者向けエコマニュアル」を作成・配布する。そのほか、省エネ セミナーや相談会を開催し省エネ対策を推進する。
○環境保全協定締結事業者の拡大
・ 「神戸市民の環境をまもる条例」に基づき、神戸市内の主要事業者と締結している環境保全協定について、 省エネ法の第1種、第2種特定事業者との協定締結を進めるなど、排出削減に係る自主的な取組を推進 する。
(6) 土地利用
(ア)低炭素都市づくりを通じた温室効果ガスの削減
○都市における効率的なエネルギー利用のための制度策定
・建築物、建築設備の新築・更新時期にあわせた、エネルギー消費の削減と利用効率の向上などを進めるべ く、現在、新たな制度の創設について、検討を進めている。
○下水熱など未利用エネルギーの利用促進
・神戸市は2013年度に「下水熱等未利用熱ポテンシャルマップ策定事業(環境省(国土交通省連携))」のモ デル地域に選定されており、市内の下水熱ポテンシャルの地図化を行う。あわせて高温排熱など下水以 外の未利用エネルギーの地図化も行い、これらの情報を事業者に提供することで未利用熱の利用を促進 していく。
○地域活動を通じた低炭素化の取り組み
・神戸スマート都市づくり計画に基づき、先導的な取り組みとして、河川沿いや住宅地、複合機能地など、 モデル地区を選定し、地域特性に応じた緑化のルールづくりや省エネに関する取り組み等を、地元との協 働と参画で進めている。
○街灯の高効率ランプへの切り替え
・300W以上の道路照明灯約12,000灯を対象に、CO2削減効果の大きいLED照明灯へ切替計画を策定し、順 次切替を行う。
(イ) 建築物・施設ごとの低炭素化の推進
○公共建築物省エネ改修
・ファシリティマネジメントにおける「最適な保全整備」と連携し、公共建築物の低炭素化を進める。
○CASBEE 神戸でのB+ランク以上の取得
・建築物の環境性能を総合的に評価するCASBEE神戸の結果公表、すまいの環境性能表示の義務化により、 B+以上の評価への誘導を図るとともに、長期優良住宅や低炭素建築物の認定制度について普及啓発を行 い、制度の利用促進を図る。
○民間建築物・住宅の省エネ化の促進
・建築物、住宅における省エネ化について、省エネ診断の実施、相談窓口での助言を引き続き推進するとと もに、「うちエコ診断」や省エネ化に対する国の補助制度などについて、建築物所有者、テナント両方へ の情報提供に努める。
(ウ)都心域・拠点等における都市機能の集積
・神戸スマート都市づくり計画に基づき、都心域や連携拠点・地域拠点などに商業・業務や住宅などの多様 な都市機能の集積を図る。
・鈴蘭台駅前においては、駅前広場等の交通結節機能の強化とあわせて市街地再開発事業による共同化ビル の建設を行い、都市機能の集積及び交通流の円滑化を図ることで、都市の低炭素化につなげる。
・神戸の玄関口である三宮周辺地区の再整備とターミナル機能の強化等に取り組み、交通結節機能の強化を 図ることで、都市の低炭素化につなげる。
2-1-② 5年以内に具体化する予定の取組に関する事項
5年以内に具体化する予定の取組についての、取組の内容、主体・時期、削減見込、取組スケジュールは 以下のとおりである。
5年以内に具体化する取組 取組の内容
主体 時期
削減見込(t-CO2) 部門の別
活用を想定する 事業等 1-(a)太陽光発電「KOBEろっこう・かもめ発電」の導入促進
○市関連施設への率先導入(グリーンニューディール基金の活 用等)
市 継続
5年間 中期 部門
1,010
― 業務
再 生 可 能 エ ネ ル ギ ー 等 導 入 推進基金
○市の公有財産(土地・建物)の活用 市、民間
24年度~
5年間 中期 部門
―
―
―
○民間事業者による導入促進 市、民間
24年度~
5年間 中期 部門
27,465
― 業務 1-(b)住宅への太陽光発電の導入促進
○太陽光発電の設置補助 市、市民
21年度~
5年間 中期 部門
44,565
― 家庭 1-(c)「こうべバイオガス事業」のさらなる展開
○「KOBEグリーンスイーツプロジェクト」の推進 市、民間 23年度~
5年間 中期 部門
13,495
― 業務
下 水 道 革 新 的 技術実証事業
○こうべWエコ発電プロジェクト 市、民間
25年度~
5年間 中期 部門
20,190
― 業務 1-(d)廃棄物の減量・資源化の推進と高効率ごみ発電の導入
○廃棄物の減量・資源化の推進 市、 市民、
民間
5年間 中期 部門
49,000
― 非エ ネル ギ ー 起源
○学校教育との連携(ふれあいごみスクール) 市、市民 5年間 中期 部門
―
―
―
○高効率ごみ発電の導入促進 市
29年度~
5年間 中期 部門
3,415
― 非エネルギー起源
1-(e)再生可能エネルギーの有効活用
○市民参加型の再生可能エネルギー導入促進 市、 市民、 民間 26年度~
5年間 中期 部門
―
―
―
○小水力発電 市
12年度~
5年間 中期 部門
―
― 業務
○バイオマス利用(こうべバイオガス以外) 市、民間 25年度~
5年間 中期 部門
―
―
― 1-(f)ベストバランスエネルギー都市としての情報発信
○再生可能エネルギーの普及に向けた最新情報の発信 市 24年度~
5年間 中期 部門
―
―
―
○エコツーリズムの実施 市、民間
25年度~
5年間 中期 部門
―
―
―
○太陽光発電(メガソーラー)発電量のリアルタイム表示 市 25年度~
5年間 中期 部門
―
―
― 1-(g)水素エネルギーの利活用
○燃料電池自動車(FCV)の普及促進等 市 26年度~
5年間 中期 部門
6
― 業務
○家庭用燃料電池(エネファーム)の導入促進 市、市民 25年度~
5年間 中期 部門
27,300
― 家庭 1-(h)分散型エネルギーの導入推進
○家庭用燃料電池(エネファーム)の普及促進(再掲) 市、市民 25年度~
5年間 中期 部門
27,300
― 家庭
○太陽光発電の設置補助(再掲) 市
21年度~
5年間 中期 部門
44,565
― 家庭
○業務用コジェネレーションの導入促進 市
25年度~
5年間 中期 部門
―
―
― 1-(i) エネルギーセンター(地域分散型電源の構築) 市
24年度~
5年間 中期 部門
―
―
―
1-(j)家庭・地域における温室効果ガス削減の推進 市、 市民、 民間
5年間 中期 部門
51,805 176,137 家庭
○HEMSの導入促進 市、 市民、
民間 26年度~
5年間 中期 部門
―
―
―
○エコタウンまちづくり 市、市民
継続
5年間 中期 部門
―
―
―
○「わが家のもったいないやん!宣言」制度 市、市民 継続
5年間 中期 部門
―
―
―
○エコマニュアルキャラバン隊事業 市、市民
継続
5年間 中期 部門
―
―
―
○環境教育の充実・学校教育との連携(くらしのエコチェック) 市、市民 継続
5年間 中期 部門
―
―
―
○市民・地域主体の活動(クールスポットの利用常態化等) 市、市民 継続
5年間 中期 部門
―
―
―
○「こうべCO2バンク制度」の推進 市、 市民、 民間 継続
5年間 中期 部門
―
―
― 1-(k)事業者・市による温室効果ガス削減の推進 市、民間 5年間
中期 部門
63,135 214,659 業務
○KEMS(神戸環境マネジメントシステム)の取得事業者の拡大 市、民間 継続
5年間 中期 部門
―
―
―
○中小事業者の省エネ推進事業 市、民間
23年度~
5年間 中期 部門
―
―
―
○環境保全協定締結事業者の拡大 市、民間
継続
5年間 中期 部門
―
―
― 1-(l)低炭素都市づくりを通じた温室効果ガスの削減
○都市における効率的なエネルギー利用のための制度策定 市 24年度~
5年間 中期
―
―
○下水熱など未利用エネルギーの利用促進 市 25年度~
5年間 中期 部門
―
―
―
下水熱等未利用 熱ポテンシャルマ ップ策定事業
○地域活動を通じた低炭素化の取り組み 市、 市民、 民間 24年度~
5年間 中期 部門
―
―
―
○街灯の高効率ランプへの切り替え 市
23年度~
5年間 中期 部門
―
―
― 1-(m) 建築物・施設ごとの低炭素化の推進
○公共建築物省エネ改修 市
23年度~
5年間 中期 部門
―
―
―
○CASBEE神戸B+ランク以上の取得 民間 継続
5年間 中期 部門
―
―
―
○民間建築物・住宅の省エネ化の促進 市、 市民、 民間 23年度~
5年間 中期 部門
―
―
―
○中小事業者の省エネ推進事業(再掲) 市、民間 23年度~
5年間 中期 部門
―
―
― 1-(n) 都心域・拠点等における都市機能の集積 市、 市民、
民間
5年間 中期 部門
―
―
―
取組スケジュール
取組の内容 26年度 27年度 28年度 29年度 30年度 1-(a)太陽光発電「KOBEろっこう・かもめ発電」の導入促進
○市関連施設への率先導入(グリーンニューディール基金の 活用等)
○市の公有財産(土地・建物)の活用
○民間事業者による民間施設への導入促進
1-(b)住宅への太陽光発電の導入促進
○太陽光発電の設置補助
1-(c) 「こうべバイオガス事業」のさらなる展開
○「KOBEグリーンスイーツプロジェクト」の推進
○こうべWエコ発電プロジェクト
1-(d) 廃棄物の減量・資源化の推進と高効率ごみ発電の導入
○廃棄物の減量・資源化の推進
○学校教育との連携(ふれあいごみスクール)
○高効率ごみ発電の導入促進
1-(e)再生可能エネルギーの有効活用
○市民参加型の再生可能エネルギー導入促進
○小水力発電
○バイオマス利用(こうべバイオガス以外)
1-(f)ベストバランスエネルギー都市としての情報発信
○再生可能エネルギーの普及に向けた最新情報の発信
○エコツーリズム
○太陽光発電(メガソーラー)発電量のリアルタイム表示
基金活用により太陽光発電を設置
市有の土地・建物屋根への太陽光発電設置促進
HPによる啓発・セミナー等の開催
補助制度の継続を検討
都市ガス供給量の増加
他の処理場(西部・玉津)での消化ガス利用を検討
発電事業の継続
ごみの減量・資源化
取組の推進
第11次CC設計・施工 高効率ごみ発電実施
検討会開催 発電設備設置・運用
施設の維持管理
未利用バイオマスの活用推進
HP等による情報発信
環境未来館で実施 検討・実施
取組の内容 26年度 27年度 28年度 29年度 30年度 1-(g)水素エネルギーの利活用
○燃料電池自動車(FCV)の普及促進等
○家庭用燃料電池(エネファーム)の導入促進
1-(h)分散型エネルギーの導入推進
○家庭用燃料電池(エネファーム)の普及促進(再掲)
○太陽光発電の設置補助(再掲)
○業務用コジェネレーションの導入促進
1-(i)エネルギーセンター(地域分散型電源の構築)
1-(j)家庭・地域における温室効果ガス削減の推進
○HEMSの導入促進
○エコタウンまちづくり
○「わが家のもったいないやん!宣言」制度
○エコマニュアルキャラバン隊事業
○環境教育の充実・学校教育との連携(くらしのエコチェック)
○市民・地域主体の活動(クールスポットの利用常態化等)
○「こうべCO2バンク制度」の推進
1-(k)事業者・市による温室効果ガス削減の推進
○KEMS(神戸環境マネジメントシステム)の取得事業者の拡 大
○中小事業者の省エネ推進事業
○環境保全協定締結事業者の拡大
1-(l)低炭素都市づくりを通じた温室効果ガスの削減
○都市における効率的なエネルギー利用のための制度策定
補助制度の継続を検討
民間事業者への情報提供
エネルギーセンター導入検討 技術実証の検討・実施
普及啓発・HPなどを通じた情報発信
地域説明会の開催・イベント出展等
小・中学生への冊子配布・HPによる情報発信 活動地区の拡大・支援
活動の推進
制度利用を推進
普及促進
電力診断の実施・エコマニュアルの配布 省エネセミナー・相談会の開催
締結事業者の拡大
制度の策定・運用 導入促進
補助制度の継続を検討・普及啓発 公用車にFCVを導入・活用
水素ステーション候補地調査 設置・運用
取組の内容 26年度 27年度 28年度 29年度 30年度
○下水熱など未利用エネルギーの利用促進
○地域活動を通じた低炭素化の取り組み
○街灯の高効率ランプへの切り替え
1-(m) 建築物・施設ごとの低炭素化の推進
○公共建築物省エネ改修
○CASBEE神戸B+ランク以上の取得
○民間建築物・住宅の省エネ化の促進
○中小事業者の省エネ推進事業(再掲) 1-(n) 都心域・拠点等における都市機能の集積
モデル地区での取組
順次切替
取組の推進
底上げ施策の検討・制度の活用促進
取組の推進
取組の推進
ポテンシャルマップ作成 未利用熱の利用促進
2-2 みどりあふれる都市“こうべ”
2-2-① 取組方針
「みどりあふれる都市“こうべ”」(「1-2-② (2)取組の方針」で詳述)の考え方に基づき、下記の取 組を進める。
(1)緑の保全・育成と緑化の推進
○生物多様性の保全
・自然共生社会の実現に向け、生物多様性基本法に基づく「生物多様性 神戸プラン 2020」を策定(2011 年2月)し、重点事業として「冬期湛水水田による生物多様性の向上」や「市民参加型の生物モニタリン グ」などに取組んでいる。
・現プランの策定から5年となる2015年度には、これまでの施策の実施状況を総括した上で、希少種保全・ 外来種対策などを盛り込んだ新たなプランを策定する予定である。
○「六甲山森林整備戦略」に基づく戦略的森林整備
六甲山の環境保全機能を最大限に活用するため、「六甲山森林整備戦略」に基づく森林整備を進めるととも に、持続可能な森林整備体制を構築する。
・市有林については、スギ・ヒノキなどの人工林整備に加え、六甲山系の大部分を占めるコナラやアラカシ、 クスなどの二次林の整備のさらなる推進を図るなど、今後も計画的な森林整備を進めていく。
・多様な主体が参画できる仕組みを強化するため、森林整備・所有者調整・資金管理を担うマネジメント組 織の設立を目指す。
・六甲山の森林整備により発生する間伐材等の木質系資源について、バイオマス資源としての有効活用の検 討を行う。また「オフセットクレジット制度」導入の可能性についても検討を進める。
○水と緑のネットワーク形成
・「神戸スマート都市づくり計画」に基づき、海や山などの豊かな自然環境と市街地とをつなぐ「水と緑の ネットワーク形成」を目指し、良好な緑を保全・創出するとともに、河川や幹線道路の沿線一帯におい て、環境形成帯を創出する。
○緑のカーテン事業
・市民が身近に実践できる温暖化対策として「緑のカーテンづくりの全市展開」を進めており、2013年度 には一般家庭1,964世帯、市民団体等213団体が取組みを行い、「緑のカーテン隊」による施設訪問・ア ドバイス、講習会の開催、写真展、HPを活用した情報発信などを行っている。2014 年度以降も引き続 き、緑のカーテンづくりについて普及促進を図る。
2-2-② 5年以内に具体化する予定の取組に関する事項
5年以内に具体化する予定の取組についての、取組の内容、主体・時期、削減見込、取組スケジュールは 以下のとおりである。
5年以内に具体化する取組 取組の内容
主体 時期
削減見込み(t-CO2) 部門の別
活用を想定する 事業等 2-(a)緑の保全・育成と緑化の推進
○生物多様性の保全 市、 市民、
民間 23年度~
5年間 中期 部門
―
―
―
○「六甲山森林整備戦略」にもとづく戦略的森林整備 市、 市民、 民間 24年度~
5年間 中期 部門
―
―
―
○水と緑のネットワークの形成 市、 市民、
民間 24年度~
5年間 中期 部門
―
―
―
○緑のカーテン事業 市民、民間
継続
5年間 中期 部門
300 30,100 森林吸収
取組スケジュール
取組の内容 26年度 27年度 28年度 29年度 30年度 2-(a)緑の保全・育成と緑化の推進
○生物多様性の保全
○「六甲山森林整備戦略」にもとづく戦略的森林整備
○水と緑のネットワークの形成
○緑のカーテン事業
取組の推進
取組の推進
普及の促進
取組の推進・プランの改定 新プランによる取組の推進
2-3 生活を楽しむ都市“こうべ”
2-3-① 取組方針
「生活を楽しむ都市“こうべ”」(「1-2-② (2)取組の方針」で詳述)の考え方に基づき、下記の取 組を進める。
(1) めざす交通環境の実現に向けて(神戸市総合交通計画の推進)
・神戸市総合交通計画(2013年9月策定)に基づき、人口減少・超高齢化の進行や地球環境問題などを踏 まえ、すべての人にやさしくくらしやすいまち、持続可能な、魅力・活力あるまちを実現するため、公共 交通を中心に歩行者、自転車、自動車などがバランスよく組み合わされた、安全で快適な交通環境の形成 を目指す。交通施策の基本方針として、①公共交通中心の交通ネットワークの維持・充実、②地域のくら しを支える交通環境の形成、③都心・観光地における魅力的な交通環境の形成 の3つを掲げ、めざす交 通環境の実現に向けた取組みを進めていく。
(2) 都心・ウォーターフロント、観光地の回遊性向上
○「人」を中心とした街路環境の実現
・「人」中心の交通環境を目指し、通過する自動車交通の幹線道路への誘導などにより、都心・ウォーター フロントへ流入する自動車交通をマネジメントするとともに、歩くことを楽しむことができる歩行環境づ くりをすすめ、交通面からもまちの魅力・活力を高めていく。
○新たな公共交通の検討
・主にウォーターフロントでの市民・事業者・観光客を対象として、ウォーターフロントでの土地利用の転 換に応じた対応(ルート、便数、時期等)が可能であるとともに、低炭素社会に資する環境創造の観点か ら、新たな陸上の公共交通の導入を図る。導入にあたっては、電気バスなど輸送能力は少ないが多頻度で 導入が容易な交通機関から、BRTやLRTなどの中量輸送型の交通機関まで、交通需要や運営主体等さ まざまな観点から検討を行う。
○自転車を利用した新たな交通手段の仕組みづくり
・「神戸市自転車利用環境総合計画(2012年6月策定)」に基づき、自転車走行空間の整備、自転車利用ル ールの周知徹底、駐輪対策等を推進する。特に、民間事業者によるコミュニティサイクル事業を2014年 度より導入し、自転車を利用した新たな交通手段の仕組みづくりを進める。
・民間事業者(阪神電気鉄道㈱と㈱アーキエムズ)が、2012年4月から、沿線での24時間365日貸出・返 却が可能な無人管理のレンタサイクル事業に取り組んでおり、今後利用状況等に応じて、設置駅数の拡 大を検討・実施していく予定。
○超小型モビリティを活用した新たな交通手段
・ CO2削減に有効な「超小型モビリティ」の活用促進に向けた実証事業等を事業者と市が連携して進める。
・2013年3月、国土交通省「超小型モビリティ導入促進事業」に六甲・摩耶山上エリアの「超小型モビリ ティの観光レンタル事業」が選定され、同年10月より、民間事業者(六甲産業㈱)が「ウリボーライド」 の愛称で事業を開始した。事業期間(3年間)を通じて、需要動向等も見極めながら更なる事業拡大も検 討する。
○ワンウェイ型モビリティシェアリングの導入検討
・公共交通機関が十分整備されていないベイエリアでの回遊性機能の向上を図るため、電気自動車、超小 型モビリティなど複数のモビリティによるワンウェイ型シェアリングの導入について実証実施を含めた 検討を行い、その実現を目指す。
(3) 神戸港における陸上輸送距離短縮による温室効果ガス削減
・神戸港における基幹航路の維持・拡大や港湾サービス向上の取組みの一つとして「神戸港陸上輸送距離短 縮等貨物誘致事業」を実施している。本制度は、神戸港が有するフェリー網の利用、鉄道輸送の利用促進、 陸上輸送距離の短縮、コンテナラウンドユースに取り組む民間事業者への支援を通して、神戸港への貨物 集荷の促進を図ることを目的とし、あわせて、環境対策としてのCO2排出削減効果を図る。
(4) 鉄軌道・ロープウェーの省エネルギー化
○神戸市営地下鉄車両低炭素化促進事業
・神戸市営地下鉄では、2013~2014年度で、2000系車両1編成についての省エネ化を行う(本事業は、国 土交通省のエコレールラインプロジェクト事業に採択済み)。路線の標高差が最大 250mに達する同地下 鉄はVVVF制御装置や回生ブレーキが有効に機能する。そこで、VVVF制御装置への更新や回生ブレーキの 有効利用、静止型インバーター装置への更新、室内客室灯のLED化などの設備の導入を行い、省エネ化と CO2排出削減を図る。また、2017年度以降、順次、車両更新することにより、さらなる省エネ化・低炭素 化を図っていく。
○「六甲有馬ロープウェー」「摩耶ロープウェー」高効率設備導入による省エネルギー事業
・(一財)神戸すまいまちづくり公社では、ロープウェーの省エネルギー化に取組んでいる。ロープウェー の高低差を利用し、下りの制動エネルギーを電気エネルギーに変換し、これを回生電力貯蔵装置に蓄え、 上りの力行エネルギーとして再利用する。ロープウェー事業者において、回生電力貯蔵装置を導入してい る前例はなく、日本初の取組みである。さらに、「六甲有馬ロープウェー」では直流電動機のインバータ ー化、「摩耶ロープウェー」では高効率モーター、運転自動装置による省エネ化も図り、電力削減率は、 それぞれ8.0%、10.5%を見込んでいる。(経済産業省エネルギー使用合理化事業者支援事業(2012~2013 年度)に採択)
(5) 次世代自動車の普及促進
・大気汚染物質やCO2の排出削減の観点から、「公用車への次世代自動車の導入基準」に基づき、次世代自 動車を率先導入するとともに、事業者に環境性能に優れた電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド自 動車(PHV)の補助を重点的に行う。また「エコ&セーフティ神戸カーライフ・フェスタ」の開催を通じ 市民への普及啓発を行う。
○市役所の一般公用車への次世代自動車の導入
・神戸市温暖化防止実行計画(2011年2月策定)に基づき、2010~2020年度に、公用車からのCO2排出量 を合計1,500トン-CO2削減する。その実現に向け、2020年度までに、一般公用車(バンを含む)における 次世代自動車導入率を100%に高め、また市バス400台への次世代自動車の導入を目指す。
○市内の次世代自動車の普及促進、急速充電器の設置促進
・ 2014~2018年度の5年間で、神戸市内のEV、PHV合わせて累計1.8万台の達成を目指し、市内の民間事 業者が次世代自動車を導入する際に導入経費の一部を助成する。
・電気自動車の走行を支えるため、2020 年度までに市内に少なくとも50基の急速充電器の整備を促進す る。