15
4 生活習慣病の状況
1 )生活習慣病に関する医療費(調剤費用除く)
平成23年 5 月診療分にかかる生活習慣病(悪性新生物を除く)の状況をみると,
高血圧症及び糖尿病の医療費に占める割合が非常に高くなっています。医療費全
体に占める生活習慣病の割合は約 21%で,約 1 億 8 千万円となっています。
糖尿病は,そのままにしておくと様々な合併症を引き起こし,医療費の増加につな
がるようになり,腎不全は,比較的割合は少ないが,1件あたりの医療費が非常に高
額となっていることから,人工透析に至るまでの疾病対策が必要となってきます。
◆ 資料:茨城県国民健康保険医療費状況(H2 3 .5 診療分)
◆ 資料:茨城県国民健康保険医療費状況(H2 3 .5 診療分) 5.9%
4.4% 2.2%
2.4%
6.0%
79.1%
生活習慣病( 主要5疾病) の医療費割合 H23. 5
高血圧性疾患 糖尿病 虚血性心疾患 脳梗塞 腎不全 その他
0 100,000 200,000 300,000 400,000 500,000 600,000 700,000 800,000
高血圧性疾患 糖尿病 虚血性心疾患 脳
梗塞
腎不全
(
円)
生活習慣病( 主要5疾病) 1件当たりの医療費 H23. 5
16
2 )生活習慣病に関する医療費の推移
平成 23 年度の生活習慣病にかかる 医 療 費 (調 剤 費 用 除 く)の前 年 度 の比
率は以下のとおりとなっています。
高 血 圧 性 疾 患は,前 年度 比 で男 性 が 106.6 1%,女性が 96 .31%,全体で 101.32%となっています。
糖 尿 病 は ,前 年 度 比 で 男 性 が 105.15 % ,女 性 が 77.68 % ,全 体 で 93.03%となっています。
虚 血 性 心 疾 患は,前 年度 比 で男 性 が 94.2 9%,女性が 77 .38%,全体で 90.52%となっています。
脳 梗 塞 は,前 年 度 比 で男 性 が前 年 度比 124.48 %,女性が 47.46 %,全 体で 90.26%となっています。
腎 不 全 は ,前 年 度 比 で 男 性 が 113.14 %,女性が 106.58 %,全体で 110.98%となっています。
全体的な傾向として,男性の医療費
については増 加 傾 向 にあり,平 均 で前
年度比 108.73%となっていますが,女
性の医療費については,減少傾向にあ
り,平均で前年度比 81.0 8%となってい ます。
【疾患別医療費の推移】
◆茨城県国民健康保険医療費状況より
0 20,000 40,000 60,000
H21 H22 H23
︵
千 円︶
高血圧性疾患
男 女 全体
(年度)
0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000
H21 H22 H23
︵
千 円︶
糖尿病
男 女 全体
(年度)
0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000
H21 H22 H23
︵
千 円︶
虚心性心疾患
男 女 全体
(年度)
0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000
H21 H22 H23
︵
千 円︶
脳梗塞
男 女 全体
(年度)
0 20,000 40,000 60,000
H21 H22 H23
︵
千 円︶
腎不全
男 女 全体
17
3 )生活習慣病に関する受療率の推移
受 療 率 ( = レセプト件 数 ÷ 被 保 険 者
数× 100) とは,国民健康保険に加入し
ているものが,一定期間内に医療機関
にかかった者の割合を示す指標で,受
療率が平均より高い場合,医療機関に
かかる者 の割 合 が増 加 していることに なります。
生 活 習 慣 病 に関 する入 院 における
受療率をみてみると,高血圧性疾患及
び糖尿病については,茨城県平均を下
回っています。
腎不全については,茨城県平均並と
なっています。
虚 血 性 心 疾 患 及 び脳 梗 塞 について は,茨 城 県 平 均 を上 回 っており,医 療
機関にかかる者の割合が増加している
ことになります。
【疾患別受療率(入院)の推移】
◆ 茨城県国民健康保険医療費状況より
0 0.01 0.02 0.03 0.04
H20 H21 H22 H23 高血圧性疾患
つくば 市 茨城県平均
(%)
(年度)
0 0.02 0.04 0.06
H20 H21 H22 H23 糖尿病
つくば 市 茨城県平均
(%)
(年度)
0 0.02 0.04 0.06 0.08
H20 H21 H22 H23 虚血性心疾患
つくば 市 茨城県平均
(%)
(年度 )
0 0.02 0.04 0.06
H20 H21 H22 H23 脳梗塞
つくば 市 茨城県平均
(%)
(年度)
0 0.01 0.02 0.03
H20 H21 H22 H23 腎不全
つくば 市 茨城県平均
(%)
18
生 活 習 慣 病 に関 する外 来 における
受療率をみてみると,高血圧性疾患及
び糖尿病については,茨城県平均を下
回っています。
虚血性心疾患,脳梗塞及び腎不全
については,茨城県平均を上回ってお
り,医療機関にかかる者の割合が増加
していることになります。
【疾患別受療率(外来)の推移】
◆ 茨城県国民健康保険医療費状況より
0 5 10 15
H20 H21 H22 H23 高血圧性疾患
つくば 市 茨城県平均
(%)
(年度 )
2.5 3 3.5 4
H20 H21 H22 H23 糖尿病
つくば 市 茨城県平均
(%)
(年度)
0.6 0.7 0.8 0.9
H20 H21 H22 H23 虚血性心疾患
つくば 市 茨城県平均
(%)
(年度)
0 0.5 1 1.5
H20 H21 H22 H23 脳梗塞
つくば 市 茨城県平均
(%)
(年度)
0 0.1 0.2 0.3
H20 H21 H22 H23 腎不全
つくば 市 茨城県平均
(%)
19
第3節
つく
ば市の健康課題
つくば市の現状から,脳梗塞での死亡率が全国と比較して高くなっていること,また
脳梗塞や心疾患での受療率(医療機関にかかる者の割合)が増加していることから,
糖尿病・脂質異常症・高血圧症などメタボリックシンドロームの状態からの重症化予防,
メタボリックシンドローム該当者及び予備群を減少させていくことが非常に重要となって
きます。
メタボリックシンドロームの重症化を防ぐには,早期発見が必要であり,そのための手
段として,1年に1回特定健診を受診し,現在の健康状態を把握することがとても重要
なこととなります。そのためにも,特定健診の重要性や必要性を市民の方に広く認識し
てもらうのと同時に,国民健康保険被保険者においては,比較的若い 40 歳代・50 歳
代前半の方や生活習慣病にかかる医療費が女性よりも増加傾向にある男性の特定
健診の受診率の向上が必要となってきます。
◆資料:茨城県国民健康保険団体連合会提供 14.5 13.4 15.1
19.3
25.1
33.9
38.2
0 5 10 15 20 25 30 35 40 45
40-44 45-49 50-54 55-59 60-64 60-69 70-74
︵
%︶
年代別特定健診受診率(H22) 年代別
つくば市 平均
(歳) 平均を大き
20
第 2 章
特 定健康診 査 ・
特定 保健指導 の実 施
第 1 節
特定健康診査
1 基本的な考え方
つくば市の医療費は年々増加傾向となっています。平成 2 3 年 5 月診療分にかかる
生活習慣病に占める医療費は,5 年前に比べ減少傾向とはいえ 2 割を超えています。
不適切な食生活や運動不足等の不健康な生活習慣は,やがて糖尿病・高血圧症・
脂質異常症・肥満症等の生活習慣病の発症を招きます。こうした疾患の発症後も生
活習慣の改善を行わなければ症状が重症化し,虚血性心疾患や脳卒中等の発症に
至るという経過をたどることになります。
そこで,生活習慣病の発症や重症化を予防することを目的とし,メタボリックシンドロ
ームに着目し,特定保健指導を必要とする方を的確に抽出していきます。
平成 25 年度からの特定健康診査は以下のとおりとなっています。(詳細はP48)
1 )対象者
実施年度内に対象年齢( 40∼74 歳) に達する,4月1日時点つくば市国保被保険
者で,年度途中での加入・脱退等の異動がない者。
なお,妊産婦その他の厚生労働大臣が定める者( 刑務所入所中,海外在住,長期
入院等告示で規定) は,条件対象から除く( 年度途中での妊娠,刑務所入所等は,異
動者と同様に,対象者から除外) 。
2 )実施形態
厚生労働大臣が定める,特定健康診査の外部委託に関する基準を満たしている
医療機関に委託し実施。
■ 集団健康診査:本市が委託契約した健診機関が実施
■ 医療機関健康診査:本市が契約するつくば市医師会の医療機関が実施
■ 人間ドック・脳ドック・総合ドック:本市が委託契約した医療機関が実施
3 )実施内容
■ 基本的な健診項目(問診・血液検査等)
21
2 特定健康診査受診率の推移
1 )受診率
つくば市の受診率は,県平均,全国平均を下回ってはいますが,男女ともに少しづ
つ伸びてきています。H2 1- H22 の伸び率は 1.7 で,平成 22 年度の受診率は 26.4%
です。男性の受診率は女性の受診率に比べ低く,平成 22 年度は約 7 %の差がありま
す。
◆ 資料:茨城県国民健康保険団体連合会提供
◆ 資料:茨城県国民健康保険団体連合会提供
H20 H21 H22
つくば市 24.1 24.7 26.4
茨城県市町村国保 30.7 31.7 32.0
全国市町村国保 30.8 31.4 32.0
0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0
(%) 受診率の推移(男女)
H20 H21 H22
つくば市 20.2 21.2 22.8
茨城県市町村国保 26.3 27.4 27.8
全国市町村国保 26.6 27.2 27.9
0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0
22
◆ 資料:茨城県国民健康保険団体連合会提供
H20 H21 H22
つくば市 28.1 28.3 29.9
茨城県市町村国保 35.2 35.9 35.9
全国市町村国保 34.9 35.2 35.6
0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0 40.0 (%)
23
2 )年代別受診率
年代別受診率の推移では,男女ともに 65∼74 歳の受診率が高く,受診率は 30%
を超えています。一方 40 歳代の受診率は低く,平成 22 年度は 13.4 %で,県平均
( 35.9%) および 70∼74 歳( 38.2%) に比べると約3分の 1 程度にとどまっています。
◆ 資料:茨城県国民健康保険団体連合会提供
◆ 資料:茨城県国民健康保険団体連合会提供
40∼44 歳
45∼49 歳
50∼54 歳
55∼59 歳
60∼64 歳
65∼69 歳
70∼74 歳
【再】
40∼74 歳
男女H20 10.4 11.5 14.0 18.0 23.3 32.5 35.0 24.1 男女H21 11.7 12.0 13.6 18.5 23.6 32.8 36.0 24.7 男女H22 14.5 13.4 15.1 19.3 25.1 33.9 38.2 26.4
14.5
13.4
15.1 19.3
25.1
33.9 38.2
26.4 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0 40.0 45.0
(%) つくば市年代別受診率(男女)
40∼44 歳
45∼49 歳
50∼54 歳
55∼59 歳
60∼64 歳
65∼69 歳
70∼74 歳
【再】
40∼74 歳
H20 8.6 9.4 10.3 13.5 16.3 29.0 32.8 20.2 H21 9.4 9.2 10.7 14.2 17.0 29.9 34.5 21.2 H22 11.7 11.2 12.2 14.6 19.3 30.4 36.9 22.8
11.7 11.2 12.2 14.6 19.3 30.4 36.9 22.8 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0 40.0 (%)
24
◆ 資料:茨城県国民健康保険団体連合会提供
40∼44 歳
45∼49 歳
50∼54 歳
55∼59 歳
60∼64 歳
65∼69 歳
70∼74 歳
【再】
40∼74 歳
H20 12.5 14.0 18.0 22.1 29.4 36.1 37.2 28.1 H21 14.8 15.2 16.6 22.3 29.0 35.8 37.5 28.3 H22 18.1 16.1 18.1 23.6 29.9 37.3 39.5 29.9
18.1
16.1 18.1
23.6
29.9 37.3
39.5
29.9
0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0 40.0 45.0
25
3 )健診連続受診者の割合(次年度健診リピーター率)
平成 21 年度,平成 22 年度ともに健診連続受診者の割合( 次年度健診リピーター
率) では,ほとんどの種別でワースト10 位以内が多く,すべて県平均を下回っています。
平成 22 年度のリピーター率は 73.7%で県下 35 位です。リピーター率の最も高いグル
ープは生活習慣病治療中かつコントロール良で 78.4%,最も悪いのは積極的支援対
象者の 62.1%,その差は 16.3%になっています。
26
4 )集団健診・医療機関健診受診者数の推移
特定健診受診者数は年々増えています。受診者数は特定健診の始まった平成 20
年度に比べると,平成 22 年度は約 1.2 倍の伸びです。受診者は,男性に比べ女性の
方が多いです。集団健診での受診者は増えていますが,医療機関での受診者は横ば
いです。平成 22 年度は受診者の 78.4%が集団で,21.6%が医療機関で受診してい
ます。
◆資料:茨城県国民健康保険団体連合会提供
男性 女性 男性 女性
集団 医療機関
H20 2,407 3,051 605 1,177
H21 2,616 3,280 726 1,199
H22 2,957 3,726 710 1,129
0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 (人)
特定健診受診者数
27
3 検査値の評価
1 )血圧平均値の推移
血圧の平均値は,拡張期・収縮期ともに女性に比べ男性の方が高いです。平成 22
年度つくば市男性は拡張期血圧の平均値が 130.2mmHg で,市町村平均値並みで
す。つくば市女性の収縮期血圧は 124.6mmHg で,市町村平均値に比べ 1.6mmHg 高いです。
平成 2 2 年度つくば市の平均値は,平成 20 年度に比べ,男性 3.7mmHg 女性
2.5mmHg 下がっています。拡張期血圧の平均値は年々下がってはいますが,男女と
もに市町村平均値並みです。
◆ 資料:茨城県国民健康保険団体連合会提供
◆ 資料:茨城県国民健康保険団体連合会提供
H20 H21 H22
男 つくば市 129.4 128.0 130.2
男 市町村平均 129.8 129.0 130.5
女 つくば市 126.3 124.9 124.6
女 市町村平均 127.3 126.2 126.2
121.0 122.0 123.0 124.0 125.0 126.0 127.0 128.0 129.0 130.0 131.0
(mmHg) 収縮期血圧平均値の推移
H20 H21 H22
男 つくば市 81.0 79.5 77.3
男 市町村平均 80.4 79.5 77.6
女 つくば市 75.6 74.6 73.1
女 市町村平均 75.4 74.5 73.7
68.0 70.0 72.0 74.0 76.0 78.0 80.0 82.0
(mmHg)
28
2 )空腹時血糖平均値・HbA 1 c 平均値の推移
空腹時血糖値・HbA 1c 値ともに男性は女性に比べ高いです。平成 22 年度の値は
空腹時血糖値・HbA 1c 値ともに市町村平均値並です。平成 22 年度 HbA 1c の平均
値は,男性 5.44% 女性 5.33%で男女ともに基準値( 5.1%以下) を超えています。 HbA 1c 値は,わずかではありますが男女ともに高くなっています。
◆ 資料:茨城県国民健康保険団体連合会提供
◆資料:茨城県国民健康保険団体連合会提供
H20 H21 H22
男性 つくば市 100.9 129.1 104.2 男性 市町村平均 103.6 103.8 104.1
女性 つくば市 95.9 106.5 97.5
女性 市町村平均 96.8 97.0 97.0
0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 120.0 140.0
(mg/dl) 空腹時血糖平均値の推移
H20 H21 H22
男性 つくば市 5.30 5.43 5.44
男性 市町村平均 5.32 5.44 5.43
女性 つくば市 5.17 5.31 5.33
女性 市町村平均 5.24 5.36 5.36
5.00 5.05 5.10 5.15 5.20 5.25 5.30 5.35 5.40 5.45 5.50 (%)
29
3 )健診有所見者の割合
平成 22 年度健診有所見者の割合で最も高い項目は HbA 1c で 60.4%,次に L DL の 51.9%,収縮期血圧 4 1.8%となっています。血糖および L DL の有所見者の割合は
県平均を上回っていますが,L DL の有所見者の割合は年々減っています。
HbA 1c の有所見者の割合は,県平均を下回ってはいますが年々増えています。
◆資料:茨城県国民健康保険団体連合会提供
健 診 有 所 見 者の 割 合 ( %)
腹囲 33.1 31.8 30.7 31.3
H20年度 H21年度 H22年度
H22年度 県平均
血糖
HbA11c
収縮期血圧
拡張期血圧 BMI
中性脂肪
ALT ( GPT )
HDL
LDL
尿蛋白
28.2 25.8
12.5 11.8
31.2 38.6
45.1 42.2
25.9 26.8
21.7 20.6 20.2 25.2
11.8 13.9
5.0 5.3 4.3 5.9
34.6 31.7
42.1 58.6 60.4 63.1
56.7 52.4 51.9 50.7
41.8 44.6
27.2 24.1 19.0 19.5
4.2 3.5 3.1 3.0
摂取エネルギーの過剰
血管を傷つける検査項目
判 断 基 準
5. 2以 上 HbA1c
随 時 140以 上
空 腹 時 100以 上 血 糖
血 管 を 傷 つ け る 女 90c m以 上
7. 0以 上 男 85c m以 上
25以 上 150以 上
85以 上
120以 上
130以 上
臓 器 障 害
尿 蛋 白
+ 以 上
31以 上 40未 満
収 縮 期 血 圧 拡 張 期 血 圧
L DL
尿 酸
内 臓 脂 肪 症 候 群 以 外 の 動 脈 硬 化 要 因
AL T ( GPT ) HDL
摂 取 エ ネ ル ギ ー の 過 剰
腹 囲 BMI 中 性 脂 肪
30
4 )健診・保健指導・メタボの状況 ( H2 0- H22)
H22 年度の特定保健指導対象者は健診受診者の 15.3%( 1,24 9 人) です。生活習
慣病治療中でコントロール不良の方の 21.3%( 1,7 46 人) と,生活習慣病未治療で受診 が必要な方の 19.5%( 1,5 95 人) を合わせると4 割を超えます。治療中の方の約 55.6%( 1,74 6 人) がコントロール不良となっています。
平成 22 年度のメタボ該当者は 16.3%( 1,33 9 人) ,メタボ予備軍は 10.6%( 870 人)
で,いずれも県平均を下回っています。
◆ 資料:茨城県国民健康保険団体連合会提供
情
報
提
供
受診必要
平成20年度
生活習慣病治療中 生活習慣病治療なし
平成21年度
人数 割合 割合
188,625人
人数 割合 8,190人
7,582人
2,700人 37.3% 割合 7,231人
人数
平成22年度 平成22年度市町村国保計
4,531人 62.7% 4,623人 61.0% 5,048人 61.6%119,280人
人数
メタホ ゙該当者
メタホ 予備群 健診受診者
特 定 保 健 指 導 生 活 習 慣 病 治 療 な し
動機付け
積極的
生 活 習 慣 病 治 療 中
コントロー ル 不良
13.2% 1,813人
879人
308人
1,160人 コントロー ル 良 973人
1,727人
1,531人
受診不必要
29,225人 15.5%
955人
13.5% 23.9% 21.2% 25.1% 12.2% 4.3% 16.0% 63.2%
2,959人 39.0% 3,142人 38.4% 69,345人 36.8%
40,120人 21.3% 1,195人 15.8% 1,396人
1,764人 23.3% 1,746人 21.3% 17.0%
1,953人 25.8% 2,204人 26.9% 1,532人 20.2% 1,595人 19.5%
4.7% 868人 10.6%
37,653人 20.0%
49,404人 26.2%
21,073人 11.2%
17.0% 1,339人 16.3%
11,150人 5.9% 805人 10.6%
333人 4.4% 381人
32,259人 17.1%
853人 11.3% 870人 10.6% 20,102人 10.7% 1,292人
H2 2 年 度 の 健 診 ・保 健 指 導 の 場 合
健診受診者
情報提供
( 17.0%)
( 26.9%) 1,396人
良 不良 1,746人
(21.3%) ( 38.4%)
生活習慣病の
コントロール
情報提供
1,595人 ( 19.5%)
( 46.4%)
受診必要
3,142人
受診不必要
8,190人
(4.7%) 動機付け支援 積極的支援 生活習慣病治療中 生活習慣病治療なし
3,142人 ( 38.4%) 5,048人 (61.6%)
3,799人 ( 15.3%)
(10.6%)
868人 381人 2,204人
31
32
4 重症者を放置しないために
1 )血圧について
平成 22 年度は,健診受診者の 28.8%( 2,35 6 人) が高血圧を治療しています。 Ⅲ度( 収縮期:180mmHg 以上又は拡張期:110 mmHg 以上) の血圧の方が毎年度 50
人前後います。平成 22 年度のⅢ度者は 51 人で,その内訳は未治療が 36 人,治療
中が 15 人と約7割が未治療です。平成 21 年度のⅢ度者は 38 人で,次年度健診を
受けた方は 23 人います。2 年連続( H21- H22) でⅢ度血圧となった方は 5 人で,そのう
ち 4 人は未治療となっています。
◆ 資料:茨城県国民健康保険団体連合会提供
健診受診者(血圧測定数) H21:
42人 32人
(0.81%)
7,582人 H22:8,190人
H22年度 H21年度
H20年度
高血圧治療中
5,163人
H20:7,231人
血圧分類 高血圧治療なし
H22年度 H21年度
H20年度
5,834人 5,355人
821人
167人
3,675人
1,138人
825人
160人 3,292人
1,043人
2,227人 2,068人
840人 708人
569人
(28.6%) (29.4%) (28.8%) 2,356人
706人 658人
579人
683人 724人
740人
36人
112人 131人
154人 Ⅱ度
15人
26人 6人
(治療中または治
療なしに対する
割合) (1.26%) (0.27%)
(0.60%) (0.62%) (71.4%) (70.6%) (71.2%)
Ⅲ度 2,993人
1,039人
910人
179人
Ⅰ度 正常血圧
正常高値
33
◆ 平成 2 1 年度Ⅲ度高血圧者の次年度状況
◆ 資料:茨城県国民健康保険団体連合会提供
◆ 成人における血圧値の分類
2 1 年 度 高血圧治療中 6人 治療なし 32人
2 2 年 度
(75歳以上1人を含む)
4人
5人
4人 Ⅱ度
Ⅲ度
治療なし
13人 10人
15人 健診未受診者
7人
2人
1人
健診受診者
23人
高血圧治療中
血圧分類
Ⅰ度以下
Ⅲ度 38人
分類 収縮期血圧(mmHg) 拡張期血圧(mmHg)
正常血圧 <130 かつ <85
正常高値血圧 130∼139 または 85∼89
軽症高血圧(Ⅰ度) 140∼159 または 90∼99
中等症高血圧(Ⅱ度) 160∼179 または 100∼109
34
2 )ヘモグロビン A 1c (J DS 値)について
平成 22 年度糖尿病治療中 361 人のうち,HbA 1cが 6.0%以下の方は 2 4%( 88 人) です。HbA 1cが 6.1%以上の方は 76%( 273 人) で,うち 7.0%以上の方が 36%( 130
人) います。 糖尿病の治療をしていない方のうち HbA 1cが 6.1%以上の方は
5.1%( 352 人) で,うち 9 9 人は HbA 1c7.0%以上です。
平成 21 年度 HbA 1c7.0 以上だった方は 225 人で,そのうち次年度健診を受けた 方は 147 人います。2 年連続( H21- H2 2) で HbA 1c7.0%以上となった方は 105 人で,
そのうち 38 人は未治療となっています。
◆ 資料:茨城県国民健康保険団体連合会提供
◆ 資料:茨城県国民健康保険団体連合会提供 健診受診者(HbA1c 測定数)
(11人)
70人
64人 6.5∼6.9
(再掲8.0以上) (再掲10以上)
7.0∼ 76人
174人 141人
92人 6.1∼6.4
73人 70人
73人 6,938人
690人 5.5∼6.0
62人 79人
79人
55人
H21年度 324人
6,338人
1,408人 1,312人
H20年度
136人 5,913人
5.2∼5.4 4,717人 5,178人
4,991人
糖尿病治療なし 糖尿病治療中
H22年度 H21年度
H20年度
HbA1c
H22年度
6,688人 H22:
71人 88人
∼5.1 H20:6,237人
361人 350人
H21: 7,299人
130人 (6人) (40人) 99人
(19人) (42人)
(7人) (9人)
89人 120人
(8人) 87人
2 1 年 度 糖尿病治療中 136人 治療なし89人
2 2 年 度
(75歳以上4人を含む)
(健診受診者の45.6%) (健診受診者の25.9%)
7.0以上 38人
HbA1c 7.0以上 225人
14人 6.4以下 5人
19人 6.5∼6.9 4人 糖尿病治療中
67人
HbA1c
治療なし
100人 47人
78人 147人
35
3 )脂質について
平成 22 年度脂質異常の治療をしていない方のうち,L DL が 140mg / dl 以上の方は 28%( 1,923 人) です。そのうち 11.6%( 796 人) は L DL が 160mg/ dl 以上です。
L DL が 1 60mg/ dl 以上の方の割合は年々減少傾向にはありますが,平成 22 年度 は 850 人います。
◆ 資料:茨城県国民健康保険団体連合会提供
健診受診者(血圧測定数)
(6.6%
)
(4.1%
)
54人
58人
65人
132人
127人
1,668人
120∼139
H20年度
130人
796人
747人
890人
(4.9%
)
(14.3%
)
(11.7%
)
(11.6%
)
(治療中または治 療なしに対する 割合)
1,081人
1,118人
140∼159
160以上
1,127人
802人
713人
562人
1,819人
3,136人
1,679人
2,894人
324人
280人
232人
2,569人
120未満
6,401人
6,245人
6,878人
H22年度
H21年度
H20年度
L
D
L
分類
1,312人
1,181人
986人
H22年度
H21年度
H21:7,582人
H22:8,190人
H20:7,231人
36
第 2 節
特定保健指導
1 基本的な考え方
特定健康診査の結果と生活習慣との関係から,自らの健康状態を自覚し,生活習
慣の改善に係る自主的な取組の実施に資することを目的として行います。特定保健
指導の対象者は,特定健康診査により階層化( P51 参照) された保健指導レベルが
「積極的支援」「動機付け支援」の該当となった者を対象とします。特定保健指導によ
り,対象者本人が自分の生活習慣の改善点を自覚したうえで,改善するための目標
を設定および実践できるように支援します。それによって自身の健康管理を自らが行
えるようにします。
2 実施率の推移
1 )特定保健指導対象者数
H20- H22 の特定保健指導対象者数はほぼ横ばいで,平成 22 年度の対象者数は
1,194 人です。男女比は 2:1 で男性が多いです。
◆資料:茨城県国民健康保険団体連合会提供
男 女 市全体
H20 741 414 1155
H21 705 381 1086
H22 792 402 1194
0 200 400 600 800 1000 1200 1400 (人)
37
2 )特定保健指導利用者数・利用率
特定保健指導の利用者数は男女ともに年々増え,平成 22 年度の利用者は 435
人です。平成 22 年度の男性の利用者数は女性の約 2 倍となっています。
平成 2 0 年度の利用率は県平均を大きく下回っていますが,平成 21 年度以降は
県平均を上回り,平成 22 年度は 36.0%となっています。
◆資料:茨城県国民健康保険団体連合会提供
◆資料:茨城県国民健康保険団体連合会提供
男 女 市全体
H20 36 45 81
H21 194 130 324
H22 284 151 435
0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 500
(人) 特定保健指導利用者数
7.0
22.1 29.8
23.9 36.0
25.0
0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0 40.0
つくば市 県平均
(%)
特定保健指導利用率
H20
H21
38
3 )特定保健指導終了者数・終了率
特定保健指導の終了者数は男女ともに年々増え,平成 22 年度の終了者は 359
人です。利用者に占める終了者の割合は男女ともに 8 割を超えています。
利用率同様,平成 20 年度の終了率は県平均を大きく下回っていましたが,平成 2
1 年度以降は終了率も伸び,平成 2 2 年度の終了率は 30.1%で県平均を上回ってい
ます。
◆資料:茨城県国民健康保険団体連合会提供
◆資料:茨城県国民健康保険団体連合会提供
男 女 市全体
H20 27 38 65
H21 163 111 274
H22 229 130 359
0 50 100 150 200 250 300 350 400
(人) 特定保健指導終了者数
5.6
17.8 25.2
20.0 30.1
20.9
0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0
つくば市 県平均
(%)
特定保健指導終了率
H20
H21
39
4 )平成 2 2 年度 特定保健指導 年齢別,男女別,支援別利用率・終了率
動機付け支援の利用率は全体で41.1%ですが,45 歳∼49 歳の利用率は低く5.6%
です。動機付け支援の終了率は,利用した方のほぼ全員が終了することもあり40.8%
です。
積極的支援の利用率は全体で 25.1%ですが,40∼4 4 歳の利用率は低く5.9%で
す。積極的支援の利用者 88 人のうち,保健指導の基準ポイントを満たし,6か月後の
評価まで至る方は 15 人で約 17%ということもあり,終了率は 4.3%となっています。積
極的支援は,初回面接を実施してもポイント不足等による脱落が多いため,動機付け
支援と異なり利用率と終了率の間に差がみられます。
40
3 メタボリックシンドローム
1 )年代別メタボリックシンドローム該当者割合・該当者数
男性は 4 人に 1 人,女性は 10 人に 1 人がメタボリックシンドローム該当者です。男
性の該当者割合は 60∼64 歳をヒ ゚ーク にわずかではあるが減少するのに対し,女性の
該当者割合は年齢とともに増え続けています。
H20- H22 の 3 年間でメタボリックシンドローム該当者割合に大きな変化はありません。
◆ 資料:茨城県国民健康保険団体連合会提供
41
2 )年代別メタボリックシンドローム予備群割合・予備群数
平成 22 年度のメタボリックシンドローム予備群の割合は,男性 17.7%,女性 5.3%と
男性は女性に比べて高く,男性の割合は女性の約 3 倍です。予備群割合の高い年
代は,男性で 40∼44 歳の 22.1%,女性で 70 ∼74 歳の 7.1%となっています。 メタボリックシンドローム予備群の割合は,男女ともに年々低くなっています。
◆ 資料:茨城県国民健康保険団体連合会提供
42
3 )保健指導対象者減少率
H21- H22 の特定保健指導対象者減少率では,保健指導を受けていない方の減
少率が 12.4%に対し,保健指導を受けた方の減少率は 23.3%と,受けていない方の減
少率は受けた方の約半分となっています。特定保健指導を受けた方は,保健指導を
受けていない方に比べ,次年度保健指導の対象となる割合が低いです。H21- H22 の
保健指導対象者減少率は県平均並みです。減少率が最も低いのは保健指導を受け
ていない男性群で 11.7%,減少率が最も高いのは保健指導を受けた男性群で 23.4%
です。
◆資料:茨城県国民健康保険団体連合会提供
男 女 全体 男 女 全体
保健指導(未) 保健指導(有)
保健指 導(未)
保健指 導(有)
つくば市 県
H20-H21 14.4 15.6 14.8 16.7 24.4 21.0 15.4 25.2
H21-H22 11.7 13.7 12.4 23.4 23.2 23.3 14.3 23.4 0.0
5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0
43
4 特定保健指導体制の推移
平成 20 年度から平成 24 年度の特定保健指導の実施体制は以下のとおりとなっ
ています。
平成 20 年度は,若い世代へのアプローチを中心に対象者を 40 歳∼64 歳に絞り
ました。しかし,対象者が少なく健診結果を事前に返却していたこともあり,利用者数
の伸び悩みがみられました。平成 21 年度からは,健診結果を初回面接時に返却す
ることで利用者が増えました。指導方法は前年度の反省も踏まえ,集団指導から完
全予約制の個別指導へ,対象者個々のニーズに応じ,毎年少しずつ変更しました。
平成 2 4 年度には,利用率と終了率に差のある積極的支援の方が,より指導を受
けやすく,より終了までつながるよう,環境整備として外部委託機関を増やしました。
それに伴い,動機づけ支援対象者は直営での保健指導を中心に,積極的支援対象
者はアウトソーシングでの保健指導を中心に実施しています。
年度 取り組み内容
・結果は返却し個人通 知
・集団または個別で初 回面接
・対象を40歳∼64歳 に限定して実施
・集団で初回面接 ・集団で初回面接 ・継続は教室,電話等
で実施(積極・動機同 一内容)
・完全予約制の個別 で初回面接を実施 積極的支援およびドッ クで対象となった方は ア ウ トソー シ ングを案内し実 施
職員数 2∼6人 10人前後 10人前後 10人前後 7∼9人
・電話で参加勧奨 ・ア ウ トソー シ ング(1ヶ所) ・ア ウ トソー シ ング(1ヶ所)
・ア ウ トソー シ ング(8ヶ所)
職員数 1人 1人 1人 4人
・完全予約制の個別 指導
・電話による参加勧奨 ・訪問指導 ・特定保健指導対象
者のみ結果は返却せ ず個別通知
・動機付けは小グル ー プ,積極的は個別゚で 初回面接を実施 ・継続は教室,電話, 支援レターで実施 ・特定保健指導対象 者のみ結果は返却せ ず個別通知 ※ ただし,がん検診の 要精密検査者は個別 通知を同封し結果を返 却
・動機付け支援対象 者を中心に結果は返 却せず個別通知 ※ ただし,がん検診の 要精密検査者は個別 通知を同封し結果を返 却
・チ ラシ に成功者の体験 談と写真を掲載 平成20年度
・継続は教室,支援レ ターで実施 ・ホ ゚ピュレー シ ョンと特定保 健指導対象者を同時 に実施
・腹囲またはBMIが基 準以上の方の結果は 返却せず,個別通知
平成21年度 平成22年度
保健指導体制
実施率向上に 効果を上げてい ると思われる内 容
平成23年度 平成24年度
・健診時に腹囲・BMI が基準値以上の方 に,健診結果を取りに 来てもらうことおよび 教室内容について説 明。
・血液検査,支援レ ターの実施。
・継続は教室,支援レ ターで実施
・ホ ゚ピュレー シ ョンは別な教 室,相談で実施
・小集団,個別指導の 併用
未利用者対策
・電話,訪問で参加勧 奨(動機)
・ア ウ トソー シ ング委託機関 の拡充
・健診時,結果返却方
44
第 3 章
特定健康 診査 ・
特定保健指導 の目標 および実施内 容
第 1 節
特定健康診査・
特定保健指導の達成目標
特定健康診査等の実施に関する目標は,国が示した目標値に基づき,目標値を
45
第 2 節
特定健康診査・
特定保健指導の課題
1 特定健康診査
(若い年代の受診率向上)
○ 男女ともに年々特定健康診査の受診率が伸びてはいますが,国・県の平均以下です。
性別では男性,年代では 40・50 歳代の受診率が低く,特に40 歳代の男性の受診率は,
70 歳代女性の受診率の約 1/ 4 です。そのため,若い世代の男性が受けやすい健診ス
タイルを検討していく必要があります。
(新規受診者の開拓および健診受診者の継続受診)
○ 平成 22 年度の次年度健診リピーター率は 73 .7%で県下35位です。リピーター率の最
も高いグループは生活習慣病治療中かつコントロール良の 78.4 %,最も悪いのが積極
的支援対象者の 62.1%で,差は 16.3%です。『昨年度受けたから今年はいいや』とか,
『健診を受けるとその後がややこしそうだからいいや』等,今年度受診した方が次年度未
受診になりがちです。新規受診者の開拓同様に健診受診者を継続受診へつなげていく
46
2 特定保健指導
(特定保健指導を受けやすい環境整備)
○ 積極的支援対象者は時間的に余裕のない年代ということもあり,初回面接を行っても,
継続的な支援ではポイント不足が多く,終了率が悪いです。対象者が保健指導を受け
やすい環境を整えていく必要があります。
○ 健診結果を返却後,時間が経過してからの初回面接は希望が少なくなります。医療
機関健診での対象者は,健診結果返却から保健指導利用までのタイムラグがあるため,
対応を検討する必要があります。
(症状の重症化の予防)
○ 平成 22 年度の健診で,生活習慣病の治療歴がなく,特定保健指導の対象者でない
コントロール不良の方が約2割います。医療の必要な方へは受診勧奨を,受診の必要
はないが生活習慣の見直しが必要という方へは健康相談の勧奨等対応を検討し,症状
の重症化を予防していく必要があります。
(生活習慣改善の推進)
○ 男性は 50 歳を超えると,約2人に1人がメタボリックシンドロームまたはその予備群で
す。女性は男性の割合に比べ少ないとはいえ,年齢とともにそれらの割合が増えていま
す。つくば市は男女ともに脳梗塞の標準化死亡比が有意に高く,健診結果の L DL 値,
収縮期血圧値は約 5 割前後が有所見者です。データ改善のための生活習慣の見直し
47
第 3 節
目標の達成に向けての取り
組み
1 特定健康診査の円滑な実施
(健診環境の充実)
○ 医療機関でも集団健診同様の健診項目( 追加項目) が受診できるよう整備していきま
す。
○ 治療中の方でも適切な健診が受けられるよう,医師会と連携していきます。
○ 集団健診では土日の健診を開催するなど,実施日時や日数など実施体制を整備し
ていきます。
(周知の充実)
○ 健診を受けることの重要性を伝えるためにも健診の案内通知,未受診者への受診勧
奨通知等個別通知を充実させるとともに,広報紙やホームページ等既存の周知活動を
充実させていきます。
2 特定保健指導の円滑な実施
(保健指導環境の充実)
○ 時間的に余裕のない年代の方でも保健指導を受けやすくするため特定保健指導の
外部委託機関を整備していきます。
○ 直営の保健指導は,前年度の反省をもとに次年度の実施方法を検討していきます。
○ 人間ドックで特定保健指導の対象となった方へは,受診日に初回面接ができるよう委
託医療機関と連携をとっていきます。
(症状の重症化予防)
○ 症状の重症化を防ぐためにコントロール不良者への関わりを検討していきます。
(生活習慣の改善)
○ メタボリックシンドロームまたはその予 備 群 とならないよう,特 定 健 康 診 査 の対 象 者
48
第 4 節
特定健康診査の具体的な施策
1 )対象者
実施年度内に対象年齢( 40∼74 歳) に達する,4月1日時点つくば市国民健康保
険被保険者で,年度途中での加入・脱退等の異動がない者。
なお,妊産婦その他の厚生労働大臣が定める者( 刑務所入所中,海外在住,長期
入院等告示で規定) は,条件対象から除く( 年度途中での妊娠,刑務所入所等は,異
動者と同様に,対象者から除外) 。
2 )実施形態
厚生労働大臣が定める,特定健康診査の外部委託に関する基準を満たしている
医療機関に委託し実施。
■ 集団健康診査:本市が委託契約した健診機関が実施します。
・実施期間:4 月∼11 月
・実施場所:市内 6 ヶ所の保健センター ・自己負担:1,500 円(7 0 歳以上は無料)
■ 医療機関健康診査:本市が契約するつくば市医師会の医療機関が実施します。
・実施期間:4 月∼翌年 2 月末日
・実施場所:つくば市医師会の医療機関
・自己負担:1,500 円( 7 0 歳以上は無料)
■ 人間ドック・脳ドック・総合ドック:本市が委託契約した医療機関が実施します。
・実施期間:4 月∼翌年 3 月末日
・実施場所:本市が委託契約した医療機関
・自己負担:各ドックにかかる費用から,市助成額を控除した額
49
3 )実施内容
■ 基本的な健診項目
・質問項目( 服薬の有無,既往歴,喫煙歴等)
・身体計測( 身長,体重,BMI,腹囲)
・理学的検査( 身体診察)
・血圧測定
・血液化学検査( 中性脂肪,L DL コレステロール,HDL コレステロール) ・肝機能検査( AST,ALT,γ - GT)
・血糖検査( 空腹時血糖又は HbA 1c) ・尿検査( 尿糖・尿蛋白)
■ 追加項目
・心電図検査
・貧血検査
・クレアチニン ・眼底検査(※ 1 )
50
第 5 節
特定保健指導の具体的な施策
1 )保健指導対象者の選定
Ⅰ 生活習慣病の治療歴がなく,受診の必要な 40 歳∼60 歳の方へは,郵送および電話等で受
診勧奨をし,受診の確認を行います。また,ハイリスク( ※ 1) の方へは,必要に応じ訪問にて受診勧
奨を行います。
※ 1: ①HDL 34mg / dl 以下または LDL180mg / dl 以上または中性脂肪 300mg / dl 以上
②血色素 9.9mg / dl 以下
③収縮期血圧 180mmHg 以上 または 拡張期血圧 100mmHg 以上
④HbA 1c6.5%以上 ( NGSP 値)
⑤クレアチニン 男性 1.3 以上 女性 1.0 以上
Ⅱ 特定保健指導対象者に対しては,直営およびアウトソーシングで保健指導を行います。
特定健診を受診され,保健指導を希望されるすべての方を対象に,定期および随時
の成人健康相談,各種健康教室で保健指導を行います。
特定健診受診者(年度内年齢40歳∼74歳)
生活習慣病治療中 生活習慣病治療なし
積極的支援
情報提供 情報提供 特定保健指導
良 不良
生活習慣病の コントロール
受診必要 受診不必要 動機付け支援
51
2 )保健指導対象者の選定と階層化
3 )追加リスクの判定基準
4 )実施場所
保健センター,委託医療機関
なし
65∼74歳 40∼64歳
積極的支援
積極的支援 肥満
腹囲
≧85c m(男) ≧90c m(女)
1つ該当 2つ以上該当
対象
上記以外で B MI ≧25
①糖 ②脂質 ③血圧 追加リスク
3つ該当
2つ該当
④喫煙歴
あり なし
あり
1つ該当
動機付け支援
動機付け支援
糖尿病等に対する服薬治療を受けている者については,医療機関において継続的な医学的管理の一環とし て生活習慣の改善に係る指導が行われることが適当であるため,特定保健指導の対象としない。
喫煙 糖
空腹時血糖 100mg/ dl以上 又は
HbA1c(NGS P値) 5.6%以上
喫煙歴がある
収縮期血圧 130mmHg以上 又は
拡張期血圧 85mmHg以上 中性脂肪 150mg/ dl以上 又は
HDL 40mg/ dl未満
血圧
積極的支援 動機付け支援
脂質
該当 腹囲
男性:85cm以上
女性:90cm以上
又はBMI25以上
52
5 )実施内容
特定健康診査の結果により階層化された2つのレベル「積極的支援」「動機付け支
援」に分けて実施します。保健センターでは「動機付け支援」を,アウトソーシングでは
「積極的支援」を中心に実施します。
○ 動機付け支援
動機付け支援では,対象者本人が,自分の生活習慣の改善すべき点等を自覚し,
自ら目標を設定し行動に移すことができるよう支援していきます。
保健師または管理栄養士による面接で,特定健康診査の結果並びに喫煙習慣,運
動習慣,食習慣,休養習慣その他の生活習慣の状況に関する調査の結果を踏まえ,
行動計画作成を行う。初回面接は1人当たり20 分以上の個別支援,または1グループ
( 1グループは8名以下) 当たり80 分以上のグループ支援とします。初回面接(行動計画
作成の日) から6 ヶ月経過後に面接または通信等(電子メール,電話,F A X ,手紙等)を
利用して実績評価を行います。
○ 積極的支援
積極的支援では,対象者本人が,自分の生活習慣の改善すべき点等を自覚し,生
活 習 慣 の改 善 に向 けた自 主 的 な取 組 を継 続 して行 うことができるよう支 援 していきま す。
保健師や管理栄養士による面接で,特定健康診査の結果並びに喫煙習慣,運動習
慣,食習慣,休養習慣その他の生活習慣の状況に関する調査の結果を踏まえ,行動
計画作成を行います。初回面接は1人当たり20 分以上の個別支援,または1グループ
( 1グループは8名以下) 当たり 80 分以上のグループ支援とします。その後,3ヵ月以上
の継続的な支援を面接または通信等(電子メール,電話,FA X ,手紙等)を利用して行
います。継続的な支援 に要するポイントは支援A( 計画の進捗状況の確認等) ・支援B
( 励ましや賞賛) を合わせて 180 ポイント以上とします。初回面接(行動計画作成の日) か
ら 6 ヶ月経過後に面接または通信等(電子メール,電話,FA X ,手紙等)を利用して実
績評価を行います。
※ 積極的支援対象者および人間ドックで対象となった方で,直営での指導を希望する方は直営で実施する。
積極的支援 動機付け支援
アウトソーシング 直営
積極的支援 動機付け支援
人間ドック
アウトソーシング 医療機関健診
集団健診
アウトソーシング
積極的支援 動機付け支援
53
6 )支援形態ごとのポイント数
7 )実施期間
健診年度内に初回面接を実施し,翌年度 9 月までに 6 ヶ月経過後の評価を実施
します。
●
●
●
●
1往復 5ポイント 1往復 5分 10ポイント 5分
1往復 40ポイント 1往復 10ポイント
10分 10ポイント 5分 40分 5分 15ポイント 5分
e- mail A
e- mail B
5分
最低限の 介入量
10分 20ポイント 基本的なポイント数
5分
e- mail,F AX ,手紙等により,初回面接支援の際に作成し た行動計画の実施状況について記載したものの提出を 受け,それらの記載に基づいた支援
行動計画の実施状況の確認と励ましやできていること には賞賛をする支援
e- mail,F AX ,手紙等により,初回面接支援の際に作成し た行動計画の実施状況について記載したものの提出を 受け,それらの記載に基づいた支援
行動計画の実施状況の確認と励ましや賞賛をする支 援
支援形態
グループ支援 個別支援B 個別支援A
54
第 6 節
年間スケジュ
ール
特定健康診査および特定保健指導の年間スケジュールは以下のとおりです。
※ 平成 26 年度以降は,前年度の実施状況および実績を踏まえ,年度毎に必要に応じ変更しな
がら柔軟に対応していきます。
※ 特定保健指導以外の健康相談,健康教室,家庭訪問は前年度の反省をもとに毎年度計画実
施しています。
平成25年
4月 特定健康診査の実施 特定健康診査の実施 受診開始 保健指導開始 ( 人間ドックで対 象となった方は健 診当日初回面接)
5月 健診結果通知表およ びデータ受取り・結果 の送付
保健指導の案内通 知
初回面接
案内通知 ( 直営健診および 医療機関健診で 対象となった方)
6月 応援通信
7月
8月
9月
10月 6か月後の評価
11月
12月 6か月後の評価
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
直営 医療機関 人間ドック
特定健康診査 特定保健指導
55
第 4 章
その他必要な事項
第 1 節
健診結果等データの形式,
受領方法及び保管について
特定健康診査等を実施した機関は,健診結果を電子的方式により作成し,つくば市
に提出する。つくば市は,受領したデータを,データ作成日から起算し5 年間保管する。
ただし,つくば市国民健康保険の資格を喪失した場合には,その日の属する翌年度末
日まで保管する。
第 2 節
代行機関の利用
データの送信事務及び費用の決済については,茨城県国民健康保険団体連合会を
代行機関として利用する。
第 3 節
個人情報の保護
1 ガイドラインの遵守
1 )特定健康診査等の実施に当たっては,個人情報の保護に関する法律及び同法
に基づくガイドライン等に定める役員・職員の義務(データの正確性の確保,漏洩防
止措置,従業員の監督,委託先の監督等)についての周知徹底を図ります。
2 )特定健康診査等を外部に委託する場合には,個人情報の厳重な管理や目的外
使用の禁止等を契約書に定めるとともに,委託先の契約の順守状況を管理してい
きます。
2 守秘義務
特定健康診査及び特定保健指導によって知り得た健康状態に関する個人情報
については,個人情報保護法及びつくば市個人情報保護条例を遵守し,守秘義務
を徹底します。
■ 国民健康保険法第 120 条の 2
保険者の役員若しくは職員又はこれらの職にあった者が,正当な理由なしに,
56
懲役又は 100 万円以下の罰金に処する。
■ 高齢者の医療の確保に関する法律第30条
第 28 条の規定により保険者から特定健康診査等の実施の委託を受けた者
(その者が法人である場合にあっては,その役員)若しくはその職員又はこれらの
者であった者は,その実施に関して知り得た個人の秘密を正当な理由がなく漏ら
してはならない。
第 4 節
特定健康診査等実施計画の公表・
周知
本計画の公表については,高齢者の医療の確保に関する法律第 19 条第3項の
「保険者は,特定健康診査等実施計画を定め,又はこれを変更したときは,遅滞
なくこれを公表しなければならない」の規定に基づき,市報及び市ホームページに
掲載します。
また自治会・民生委員などの地区組織や食生活改善推進委員・医師会などの
地域ネットワークを通じ,普及啓発や受診勧奨の PR に努めます。
第 5 節
特定健康診査等実施計画の評価及び見直し
本計画は,長期的には糖尿病・脂質異常症・高血圧症などのメタボリックシンドロ
ームの状態が重症化することなく,国民誰しもの願いである健康と長寿を確保しつ
つ,日本の医療制度を将来的に持続可能なものとしていくため医療費の抑制を図
ることを目標としています。
この長期的目標のためには,国の特定健康診査等基本指針に基づく5 年後の各
数値目標を達成できるよう計画的な事業推進が必要であります。そのため,各数値
目標と実際の数値の差がどれぐらいあるかを毎年度ごとに評価・検証し,必要に応
じ実施体制,周知方法,業務委託に関すること,特定保健指導の方法等について
つくば市保健福祉部国保年金課 〒305- 8555