• 検索結果がありません。

平成29年9月号「瓦葺き・掘立柱建物の古代寺院『ヒタキ廃寺』」 平成29年度『はにわ通信』 松阪市ホームページ

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2018

シェア "平成29年9月号「瓦葺き・掘立柱建物の古代寺院『ヒタキ廃寺』」 平成29年度『はにわ通信』 松阪市ホームページ"

Copied!
1
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

No.270 平成 29(2017)年 9 月号

バーコード読み取り

(文化財センター情報)

文化財センター はにわ館 & ギャラリー 9 月の催し物予定

【発行】松阪市文化財センター 【電話】0598-26-7330 【サイト】http://www.city.matsusaka.mie.jp/

【ギャラリー】 入場無料        *最終日は 16:00 まで

 

【はにわ館】  入館料 100 円(18 歳以下無料)  *入館は 16:30 まで

 

第 1 展示室 ■常設展「宝塚古墳の謎」

第 2 展示室 ■夏期企画展「まつさかの埴輪たち」 7/29(土)~ 9/10(日)        

9 月の休館日は 4 日(月)、11(月)、19 日(火)です。 開館時間は9:00~17:00です。

第 3G   ■森川久写真展「木偶」3 9/2(土)~ 9/3(日) 9:00 ~ 17:00 ※最終日は 16 時まで 第 1・2・3G ■平成 29 年度 松阪市児童生徒科学作品展 9/9(土)~ 9/10(日)9:00 ~ 16:00 第 1・2・3G ■第 58 回 松阪市美術展覧会(第 1 部) 9/23(土・祝)~ 10/1(日)9:00 ~ 17:00 

      ※9/23(土・祝)は灯りコンサートのため 19 時まで、最終日は 15 時まで

【 瓦葺き・掘立柱建物の古代寺院「ヒタキ廃寺」 】

【9月のイベント】      

スタンプラリー  9/9(土)~ 9/10(日)9:00 ~ 16:00 ※すべてのスタンプを集めるとシールがもらえます 灯りコンサート  【とき】 9/23(土・祝)17:30 ~ 18:30 ※開場は 17 時、入場無料

         【ところ】文化財センター「はにわ館」ロビー ※座席は 90 席程度、立ち見での入場も可能です          【出演者】 岡 美保子さん(松阪市ブランド大使)

【埴輪と土偶…】

今年も松坂城の石垣 の調査をやってるよ!

 左の写真を見てください。何者な のかよくわからない者が、眉間にシ ワを寄せ、目を大きく見開いていま す。まるで何かを睨み付けているよ うに見えます。額にうき出たシワも 印象的ですね。みなさん、これは一 体何だと思いますか? 

 ――答えは、古代寺院の鬼瓦です。  6 世紀半ばに仏教が伝来すると、 まず、蘇我氏などの中央の豪族や大 王家が、当時都の置かれた飛鳥や難 波(今の奈良県・大阪府)に、次々 と寺院を建立しました。そして、地 方の豪族にも仏教が広まると、各地 で寺院が建立されるようになりまし た。松阪市内でも、伊勢寺廃寺(伊 勢寺町)や天花寺廃寺(嬉野天花寺 町)など、10 ヶ寺ほどの古代寺院が 建立されたことが分かっています。  今回紹介するのは、このような古代寺院のひとつヒタキ廃寺(阿形町)です。ヒタキ廃寺は、地元の人の伝承にもな く、平成 3 年度の県営圃場整備事業にともなう分布調査によって確認された新発見の遺跡です。

 ヒタキ廃寺は、奈良時代後期に創建されたと推定されています。ヒタキ廃寺から 100mほど南にある打田遺跡で、同 時期の真北方向に立つ掘立柱建物跡が複数見つかり、ヒタキ廃寺の柱穴の跡も同じ方向を向いていたことから、これら の建物とともに計画的に建築されたのではないかと考えられています。

 また、発掘調査の結果から、ヒタキ廃寺は瓦葺きの掘立柱建物(1)であったことが分かりました。一般に、寺院は瓦 葺きで礎石建物(2)の場合が多いので、異色な建て方をした寺院だったといえます。見つかった瓦の種類が少なく、多 量の瓦が重なり合った状態で出土したことから、創建後きわめて短期間に倒壊し、その後再建されなかったと考えられ ています。では、一体どのような人物・集団がヒタキ廃寺を創建したのでしょうか? 

 残念ながら、発掘調査からはヒタキ廃寺の創建に関わった人物・集団が明確に分かるような資料は見つかりませんで した。しかし、ヒタキ廃寺のある阿形町は、倭名類聚抄(3)に見られる「英太」郷と考えられ、さらにそれ以前には、「英 太」は「県」(4)であった可能性が考えられます。続日本紀(5)には、この地域の古代豪族の飯高氏が「県造」であったこ とが記されており、ヒタキ廃寺や打田遺跡との関連を想起させます。(担当)

ヒタキ廃寺出土 鬼瓦  三重県埋蔵文化財センター提供

(1) 地面に穴を掘り、柱の下部を埋め込んで柱(掘立柱)を立てる建物。現在まで残る代表的な例として、伊勢神宮の社殿があります。 (2) 地面に石(礎石)をすえ、その上に柱を立てる建物。古代寺院建築とともに、渡来人によって伝えられました。

(3) 平安時代の辞書。古代の多数の郡・郷の名前が載っているため資料的価値が高いものです。 (4) 大化の改新以前に、全国各地に存在したと考えられるヤマト政権の支配した地域の単位。 (5) 古代の歴史書。日本書紀が扱う時代の次の時代(主に奈良時代)を扱っています。

※今回のはにわ通信を書く際、『日本の古代遺跡 52 三重』(森浩一企画・伊藤久嗣編、保育社、1996 年)と『三重県埋蔵文化財調査報告 99-2  ヒタキ廃寺・打田遺跡・阿形遺跡ほか』(三重県埋蔵文化財センター、1992 年)を参考にしました。

 埴輪と土偶はともに粘土で形を作り、焼きあげたもの。埴輪は 古墳時代に現れたが、土偶はそれより 1 万年以上さかのぼること、 縄文草創期から作られた。

 各地で出土しているが、際立っているのは東北地方だろう。か の地で出土したいくつかの遮光器土偶が一般的な土偶のイメージ となっている。やたらでかい眼窩、収まる目は線のように細い。  また、全国を見てみると多様な土偶が見つかっている。そのな かで、粥見井尻遺跡から出土した土偶は最古級のもので、シンプ ルであるが豊穣や再生を希求する思いをかたちにしたようだ。  今秋、はにわ館では「土偶と生活(くらし)展」を開催し、土 偶の本場ともいわれる青森県から土偶がやってくる。県や市の所 蔵の土偶とあわせて展示をし、その違いや共通点を考察していき たい。

 最古の土偶、大きくて豪華な装飾を持つ船形埴輪、この地は大昔から人々の豊かな営みがあった。わたしたちはそん なところにすんでいる。そう思うとなにかしら誇らしくはないだろうか。

 9月のはにわ館では、常設展示「宝塚古墳の 」と夏季企画展「まつさかの埴輪たち」(9 月 10 日まで)を開催してい ます。市民ギャラリーでは児童生徒科学作品展、市民の皆さんの写真展、23 日からは市展(第1部)が始まります。ぜひ、 当センターへお越しください。(所長)

かわら ぶ ほったてばしら  たてもの はい じ

みけん

にら ひたい

いんしょうてき

ごうぞく そ が

でんらい おにがわら こだい   じいん

ほじょう せいび じぎょう

でんしょう てんげいじ  はいじ

いせでら  はいじ こんりゅう

なに あすか きみ

おお

すいてい そうけん

なら  じだい

ぶんぷちょうさ

めいかく かわらぶ

けんえい

そせき たてもの

とうかい はっくつちょうさ

ほったてばしらたてもの あと

いいたか

そうき

うちだ  いせき

あがた わみょうるいじゅしょう あがた ごう

あがた しょくにほんぎ あがたのみやつこ

いしょく

はにわ どぐう

しゃこうき じょうもんそうそうき

こふん  じだい

がんか

ききゅう ほうじょう

かゆみ  いじり

さいけん

しる

どぐう

かいさい

ふねがた そうしょく

じどう  せいと  かがく さくひんてん ごうか

ほこ

参照

関連したドキュメント

一方、区の空き家率をみると、平成 15 年の調査では 12.6%(全国 12.2%)と 全国をやや上回っていましたが、平成 20 年は 10.3%(全国 13.1%) 、平成

教育現場の抱える現代的な諸問題に応えます。 〔設立年〕 1950年.

第1回 平成27年6月11日 第2回 平成28年4月26日 第3回 平成28年6月24日 第4回 平成28年8月29日

2013(平成 25)年度から全局で測定開始したが、2017(平成 29)年度の全局の月平均濃度 は 10.9~16.2μg/m 3 であり、一般局と同様に 2013(平成

成 26 年度(2014 年度)後半に開始された「妊産婦・新生児保健ワンストップ・サービスプロジェク ト」を継続するが、この事業が終了する平成 29 年(2017 年)

 本資料作成データは、 平成29年上半期の輸出「確報値」、輸入「9桁速報値」を使用

本協定の有効期間は,平成 年 月 日から平成 年 月

: Local Stress in Spherical and Cylindrical Shells due to External Loadings, Welding Research Council bulletin, March 1979 revision of WRC bulletin 107/August