ミクロ経済学 HW8
濱田高彰
∗平成 29 年 1 月 17 日
1 確認
1.1 用語説明
以下の用語の定義を言葉で述べなさい。 (1)情報集合
(2)展開形ゲームにおける戦略 (3)部分ゲーム
(4)部分ゲーム完全均衡
1.2 ゲームの木
次の各ゲームに関して、以下の問題に答えなさい。
1
2
2 A
B
a
b
a
b
(1;0)
(x;1)
(y;2)
(0;1)
図 1: ゲーム1
1
2 A
B
a
b
a
b
(1;0)
(x;1)
(y;2)
(0;1)
図 2: ゲーム2
ただし、x, yは実数である。
(1)各プレーヤーの戦略を書き出しなさい。
(2)部分ゲーム(全体ゲームを含む)がいくつあるか答えなさい。 (3)戦略形表現における利得行列を書きなさい。
(4)ゲーム1に関して、純粋戦略の範囲でナッシュ均衡が三つ、部分ゲーム完全均衡が一つとなるよ
うな変数x, yの範囲を求めなさい。
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1
(5)ゲーム2に関して、純粋戦略の範囲でナッシュ均衡が二つとなるような変数x, yの範囲を求めな
さい。またその時の部分ゲーム完全均衡を求めなさい。
2 標準
2.1 展開形表現:抜粋問題
奥野正寛[編]『ミクロ経済学演習』の問題4.4を解きなさい。
2.2 空脅し、部分ゲーム完全均衡、コミットメント
とある駅のホームで、一人の男性が駆け込み乗車をしようとしている。今もし男性が駆け込み、車 掌がドアが閉まるのを見逃せば、男性はドアに挟まってけがをしてしまい、利得は−3である。車掌 にとっても、挟まった人に対応しなければならない上に遅れも出てしまうから、利得は−2である。 一方で、男性が駆け込んでくるのを見て、車掌がとっさにドアを開けると、男性はけがをすることな く早く電車に乗れて1の利得を得るが、車掌にとっては電車が遅れるので、利得は−1となる。また、 男性が駆け込まずに電車を待てば、男性は待たなければいけないので利得は−1であるが、電車は通 常通り運行できるので、車掌の利得は0である。この時、以下の問題に答えなさい。
(1)この状況を展開形表現で表しなさい。
(2)純粋戦略におけるナッシュ均衡と部分ゲーム完全均衡を求めなさい。
(3)このゲームから見えるナッシュ均衡の欠陥を「空脅し」という言葉を用いて説明しなさい。 (4)昨年とある電車で「この電車は古いタイプの車両です。センサーなどもなく、ドアをとっさに開
けることができません。ドアに挟まると大変痛いですので、駆け込み乗車はおやめください。」と いう類のアナウンスがあったと話題になっている。このアナウンスに込められた意図を「コミット メント」という言葉を用いて説明しなさい。なおここでは、鉄道会社があえてこの古い電車を使っ ていると考えてよい。
(5)一般に「コミットメント」が自分の利得を改善する上で重要なことは何か。またそれを踏まえた
上で、(4)のアナウンスを評価しなさい。
2.3 シュタッケルベルク・ゲーム:抜粋問題
奥野正寛[編]『ミクロ経済学演習』の問題5.3を解きなさい。ただし、「企業Aが先導者、企業B が追随者である」が意味するところは「企業Aが先に生産量を決定し、企業Bは企業Aの生産量を 確認した上で自らの生産量を決定する」である。
2
2.4 Endogenous Timing in Duopoly
今企業AとBが市場に存在し、「生産量を決定するタイミング」を同時に選択する状況にある。つ まり、各企業は「先」または「後」を同時に選択し、両企業が同じタイミング(例えば両企業が「先」) を選べば、その後にクールノー競争が起こり、タイミングが異なれば「先」を選択した企業が先導者、
「後」を選択した企業が追随者のシュタッケルベルク競争が起こる。逆需要関数はP(X) = a − Xで あり、市場の総生産量はX = xA+ xBである。また、企業i(= A, B)の費用関数はCi(xi) = cxiで あり、a > c(> 0)であるとする。この時、タイミングを決定するゲームにおけるナッシュ均衡を求 めなさい。
2.5 石取りゲーム
AさんとBさんがいる。今N個の石ころがあり、2人が交互に石ころを取っていき、最後の1つ を取ったほうが勝ちというゲームを行い、ゲームに勝利した人は賞金として500円がもらえる。ま た各人は1回に最低でも1個石ころを取らなくてはならず、最大で2個石ころを取れるとし、Aさ んが先行だとする。この時以下の問題に答えなさい。
(1) N = 1, N = 2及びN = 3の場合の部分ゲーム完全均衡とそれぞれの勝者を求めなさい。
(2) N = 4の場合の部分ゲーム完全均衡における勝者を求めなさい。(Aさんが1つ取ったその後の
部分ゲームは「Bさんが先行のN = 3のゲーム」、Aさんが2つ取ったその後の部分ゲームは「B さんが先行のN = 2のゲーム」であるという性質を用いよ。)
(3) Nが任意の自然数nである場合の部分ゲーム完全均衡における勝者を求めなさい。