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ウェブアーカイブに記録された先端技術情報の公知性等に関する調査研究

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(1)

成平1 度 特許庁産業財産権制度問題調査研究報告書

ブアーカイブに記録さ た先端技術情報

の公知性等に関する調査研究報告書

成 月

財団法人 知的財産研究所

(2)
(3)

要 約

[調査]

・海外知財庁に けるウ ブアーカイブサービスの審査 の利用状況

・ウ ブアーカイブに記録さ た情報の信頼性が争わ た審決、判決等

・インターネット上 公開さ ている情報に関する国内調査

・ウ ブアーカイブに記録さ た情報の特許審査に対する利用性、必要性、問題点 等に関する国内調査

[今後の課題]

・論点、留意点の更 る整理検討

・情報掲載元への自動収集の目的や内容、範囲、方法、根拠等の事前の十分 周知

・出願人への 先端技術情報アーカイブ に登録さ た情報の審査実務に ける詳細 運用の事前の十分 周知

[背景]

[目的]

特許庁 、インターネット上の公開情報を自動収集機能によ て庁内に登録して 審査官が検索 る 先端技術情報アーカイブ を構築予定

[論点]

・ウ ブアーカイブ文献の証拠力

・公知性

一瞬 けインターネット上 公開 さ た情報

・その他主 論点 第三者公開

[留意点]

・ ア ク セ ス に パ ス ワ ー ド が 必 要 情 報 や有償情報の取扱い

・自動収集に対する抵抗感

・公知日

・ 修 正 前 後 の 情 報 や 理 由 が あ て 削 除 さ た情報の取扱い

・他の特許庁 の運用の調和の必要性 審査実務に けるウ ブアーカイブに記録さ た先端技術情報の取扱いについて 整理・検討するための基礎資料作成

(4)

Ⅰ. 序

1. 本調査研究の背景及び目的

特許庁 、特許庁新検索システムに関し、 特許庁業務・システム最適化計画医検索系シス テム追補版) を公表し、当該最適化計画の中 、審査に いて必要 るインターネット上 の公開情報を自動収集機能によ て庁内に登録して検索 る 先端技術情報アーカイブ を構築する予定 している。 先端技術情報アーカイブ に類するウ ブアーカイブサービ ス 既に民間事業者による のが実現さ ている のの、 先端技術情報アーカイブ の審 査実務 の利用性、収録さ た情報の公知性及び非改 性、その他要件 について 、 十分 検討が さ て ら 、前記 先端技術情報アーカイブ を構築する際に 、このよう

論点等を包括的に整理する必要がある。

本調査研究 、審査実務に けるウ ブアーカイブに記録さ た先端技術情報の取扱い について整理・検討するための基礎資料作成を目的 して実施した

. 想定さ るウ ブアーカイブシステム

現在、特許庁に いて 、対象URLを設定し、設定さ た対象URL 公開さ てい る情報を自動収集 クローリング し、インデックスを作成する に、情報を蓄積し た日付及び蓄積後に改 さ てい いこ を証明する仕組み してタイムスタンプを導 入したウ ブアーカイブシステムを想定している 図1

対象URLの設定 インターネット情報

技術標準 企業サイト

アーカイブ

特許文献等

コン ン

を収集

コン ン

を蓄積

イン ッ ス作成

タイムスタンプ

存在証明

非改 証明

ローリン

庁内

庁外

公知技術として利用

登録

図 1 想定さ るウ ブアーカイブシステムのイメー 図

先端技術情報アーカイブ

(5)

また、本ウ ブアーカイブシステム 、特許庁審査官が利用するこ を想定して 、 蓄積さ た情報の第三者公開 行わ いこ が想定さ ている このため、特許出願人 、 出願審査の拒絶理由通知 知らさ た情報が、インターネット上 発見 い場合が生

、蓄積さ る情報 、技術標準や規格等ある程度ま ま ている文書の蓄積が想定 さ て 、蓄積時のフ イル形式 、プリントアウトさ た状態に近い 5)切等の形式が 想定さ ている 蓄積情報の記録 、特許庁の電子計算機上の記録 -)) が想定さ て

、また、収集機関 特許庁 あるが、作業自体 外注 非公務員による作成 視野に 入 るこ が想定さ ている

Ⅱ. ウ ブアーカイブサービスの現状

199【 年、米国議会図書館やス ソニアン博物館 の機関 の協力によ 、デ タルコ ンテンツの永久ライブラリを構築するために設立さ た米国の N54法人インターネットア ーカイブ Iそ下e三そe下 A三続しじづe が運営しているウ イバックマシン Waと継a続丁 2a続しじそe 、 現在 1500億ペー 程度のコンテンツを有して 、探したい公開サイトの :71 を指定する

、そのサイトの過去のペー を閲覧するこ が る

また、我が国に いて 、国立国会図書館によるウ ブアーカイブ事業 WA75 が行わ て 、また、農林水産省が運営している農林水産研究情報のウ ブサイト AG745分)IA の中の We継 アーカイブ がある

Ⅲ. ウ ブアーカイブサービスの審査 の利用状況

我が国及び米国、英国、ドイツ、欧州特許庁の各知財庁に ける、特許出願審査 のウ ブアーカイブサービスの利用状況の調査を行 た

我が国特許出願の審査に いて 、技術常識の参考資料 してウ イバックマシン ら 得ら た情報を先行技術文献 して引用する場合がある

米国特許商標庁に いて 、インターネット検索 発見さ た先行技術文献に該当しう る資料の信頼性及び日付が、電子ドキュメントそ 自体 ら 明ら い場合に 、こ

らの判断のためにウ ブアーカイブサービスを利用するこ が る

英国知的財産庁に いて 、審査官 特定のウ ブペー が公衆に利用可能 た日 付を証明するためにウ イバックマシンを利用している このサービスによ 確認さ た 日付 、一般に有効 日付 考えら ている

ドイツ特許商標庁に いて 、ウ イバックマシンを審査に利用している 頻繁に行わ るの 、インターネット情報の公開日の確認 ある

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欧州特許庁に いて 、特定のウ ブペー の公開日を立証、確認するためにウ イバ ックマシンが使用さ るこ が時折ある

Ⅳ. ウ ブアーカイブに記録さ た情報の信頼性が争わ た審決・判決等

我が国及び米国、英国、ドイツ、欧州特許庁に いて既存のウ ブアーカイブサービス に記録さ た情報の信頼性が争わ た審決・判決等の調査を行 た

我が国に いて 、ウ イバックマシンに記録さ た情報を信頼 る した東京地方 裁判所判決 成 1【 年 ワ 第 104」1 号 、信頼 い した知的財産高等裁判所判 決 成1〒 年 行ケ 第 10」5〒号 があ た

英国に いて 、ウ イバックマシンに記録さ た情報を信頼 る した英国知的財 産庁の決定 B1 4/」【2/09 があ た

ドイツ及び欧州特許庁に いて 、そ 信頼 い したドイツ連邦特許裁判所 判決 1】 W 医たa下) 1/02 、欧州特許庁技術審判部審決 9 11」4/0【 があ た

Ⅴ. インターネット上 公開さ ている情報に関する国内調査

インターネット上 公開さ ている情報の取扱いの現状を把握するために、技術標準や 規格を策定している準公的標準化団体及び技術標準や規格、パンフ ット、マニュアル、 技報、その他技術文書等をインターネット上 公表している企業を対象に国内アンケート 調査及び国内ヒアリング調査を実施した

準公的標準化団体に いて、インターネット上に公開している情報 して 、標準や規 格、技術 ポート、各種報告書等が挙 ら たが、会費を伴う会員制が ら ているこ

ら、アクセスにパスワードが必要 情報や有償の情報 含ま るこ が認めら た アクセスにパスワードが必要 情報の中に 、会員のみを対象 した一般に公開するこ を目的 してい い情報 、標準等会員以外に 有償によ 広く公表するこ を目的 した情報 が認めら 、他方、冊子 有償 あ て 、閲覧のみ インターネット上 パ スワード不要 可能 ある情報 あるこ が認めら た

、標準や規格について 、文書の性質上、公開期間が1 ヵ月未満程度の短い場合 少 い する機関 あ 、インターネット上 ら削除さ た旧版の情報の保存・保管方法

して 、印刷物を組織内に保管している場合 多い傾向が認めら た

次に、企業に いて、インターネット上に公開している内容 して 、パンフ ット、 マニュアル、技報の他、技術参考資料、技術解説等が挙 ら 、更新のタイ ング して

、技報等、定期的に更新さ ている の あ たが、技術参考資料等、 時の の あ た 、公開期間が1 ヵ月未満の の ある する企業 あ 、修正 必要に応 適

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宜行 ている する企業 あ た

公開している内容 無償 アクセスにパスワード 不要 する企業が多 たが、 ウ ンロードにあた て 利用の条件 等に同意していた く必要がある する企業 あ

、一部有償の内容 ある する企業 あ た また、会員サイトへのアクセスにパスワ ードが必要 場合について、会員に るために審査があるわけ く、サービスの一環 して運用している する企業 あ た一方、会員サイト上に掲載する情報へのアクセス にパスワードを設ける場合、利用規約への同意等によ 機密保持義務を約した ー にの み閲覧を許可するケースがあ 、こ らの場合 、インターネット いう手段を用いて いるが、公開を目的 し い する企業 あ た

、インターネット上 ら削除さ た旧版の情報の保存・保管方法 して 、技報 印刷物 保管さ ている場合が多い傾向が認めら たが、その他の情報について 、電子 データのみが記録メデ アやサーバ 保管さ ている場合 あるこ が認めら た

Ⅵ. ウ ブアーカイブに記録さ た情報の特許審査に対する利用性・必要 性・問題点等に関する国内調査

ウ ブアーカイブに記録さ た情報の特許審査に対する利用性・必要性・問題点等を整 理・検討するため、技術標準や規格を策定している準公的標準化団体及び技術標準や規格、 パンフ ット、マニュアル、技報、その他技術文書等をインターネット上 公表している 企業を対象に国内アンケート調査及び国内ヒアリング調査を実施した

準公的標準化団体に いて、特許庁がウ ブアーカイブを構築する場合、 のよう 問 題がある 考えら る について 、会員サイトのように閲覧者を限定する運用が さ 、 プロテクトが けら ているサイトの情報を無断 収集するこ 望ましく い点や検討 段階の文書 不完全 あるこ ら審査 利用するこ 望ましく い する点、収集さ た情報が審査に利用さ た場合に 特許庁が蓄積した情報について、情報掲載元にその 真偽を求めら る状況が起こ 得るように思わ る点等が挙 ら 、標準や規格について

、広く使 ていた く の あるが、こ らの情報を含め ームペー に掲載してい る情報 、ウ ブアーカイブシステムによ 自動収集さ 、特許審査に利用さ るこ を 想定して運用さ てい いこ への懸念が認めら た

次に、企業に いて、特許庁がウ ブアーカイブを積極的に構築すべ う につい て 、積極的に構築すべ 考える した企業 あ たが、蓄積さ た情報について法的 根拠があ 構築するこ 問題 い する企業、一般に公開にさ るの あ 構築す るこ 問題 い する企業 あ た また、費用対効果の検討が望ま る、蓄積さ る 内容による する企業 あ 、反対する した企業 あ た

特に、蓄積さ る情報の内容について 、情報・通信・電気分野の標準や規格、ビ ネ

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ス デルやソフトウ ア分野 審査に いて有用 ある した企業があ た一方、企業サ イトの技術情報について 特許出願後 ある 、学会や展示会、パンフ ット等に いて 紙媒体 先に公表さ ている 思わ る した企業が複数あ た 、標準や規格につ いて 策定団体等へ必要 情報の保存・提出の働 け いの あ う する企 業 あ た

特許庁がウ ブアーカイブを構築する場合、 のよう 問題がある 考えら る につ いて、審査の段階に いて 、ウ ブアーカイブに蓄積さ た日付 ウ ブアーカイブ文 献に記載さ ている日付の ちらを公知日 するの の問題、企業サイト 適宜修正が行 わ ているこ に対する修正前後の情報の取扱いや理由があ て削除さ た情報の取扱い の問題、日本出願に対し拒絶理由に引用さ たウ ブアーカイブ文献 外国出願に適用さ るの う の問題等が挙 ら た また、公開の段階に いて 、企業サイトの情報 が蓄積さ 公開さ た場合、契約に いて著作物の 次利用が禁 ら ている場合に問題 が生 る点が複数の企業よ 挙 ら た そして、企業サイトの情報が蓄積さ た場合、 その情報を特許庁がインターネット上に公開するこ を許諾するこ が る 考える について 、案件毎に契約状況等を確認するの 煩雑 あるの 許諾するこ い

考える企業、現時点 わ ら い する企業が多 た一方 、蓄積さ た情報を特 許庁が公開した場合、利用する う について 、利用する した企業が多く、公開さ

るこ のニー が認めら た

蓄積さ た情報が公開さ 、特許出願審査の拒絶理由通知 知らさ た情報が、イン ターネット上 発見 た場合、その情報の日付情報 非改 性について納得

る について 、インデックス情報が予め開示さ 、タイムスタンプがあ 、納得 る する企業 あ たが、タイムスタンプが確 の あ 納得 る、蓄積さ る情報が規格書や技報 あ 、システムに信頼性があ 納得 る する企業 あ た

そして、運用方針の詳細説明が求めら る し、一瞬のみ公表さ た情報の取扱い、海 外特許庁へ のように提供さ るの 等について事前に検討さ るこ が望ま る す る企業 あ 、また、公開さ るこ が望ま る する企業 複数あ た

他方、納得 い する企業 複数あ 、大 費用を けて公知例が無いこ を先 行技術文献調査 確認し、特許出願している する企業や、蓄積さ た情報が公開さ いこ 、技術を公開するこ を前提 した特許制度の主旨に反する する企業 あ 、 他社のインターネット情報が引用さ た場合、申立てのための先行技術文献の地位の確認 が い問題がある する企業 あ た

そして、先行技術文献調査が出願人に求めら ているが、インデックス情報 収集サイ トが開示さ た して 、企業に いて、別途そのサイトを 時蓄積するこ コスト

現実的 いこ ら、蓄積さ た情報が公開さ いの あ 、その理由の 説明、また、出願人が出願時にその情報が公知 あ たこ を知 得るこ が いこ

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に対する説明等が求めら る する企業 あ た

Ⅶ. 特許庁がウ ブアーカイブを構築するにあた ての論点・留意点

1. 論点

1 ウ ブアーカイブ文献の証拠力

ウ ブアーカイブ文献 出版さ た文献のように発行日情報が無く、また、インクの上 書 跡等のア ログ情報による改 性の推定 容易 いこ ら、 のよう シス テムに蓄積さ た情報 のよう 存在証明及び非改 性証明が さ たシステムに蓄 積さ た情報 あ 、裁判 た場合、日付情報 非改 性について、裁判官が 合理的に確 らしい する心証に達する の論点がある

現在、特許庁に いて 、上記Ⅰ. . 記したウ ブアーカイブシステムを想定して

、蓄積情報 、電磁的記録媒体 -)) に蓄積さ るこ が想定さ ている

電磁的記録媒体に蓄積さ た情報 、そ 自体、直接に人の目 見て、読 、内容を 認識するこ が い いう特性を有するこ ら、従来 ら、民事訴訟法上の扱いに ついて 議論がある 現在の実務に いて比較的多数の考え方 あ う 思わ る見解に よ 、訴訟 、プリントアウトした のが文書の原本 して扱わ 、その文書を書証 に関する方式によ 取 調べるこ に る あ う そして、文書の証拠力について 、 文書の記載内容が作成者の思想の表現 ある 認めら る 否 いう形式的証拠力 、 立証命題 る事実を証明するにつ 文書の記載内容が の程度寄与し得るの いう実 質的証拠力の問題がある さ る 議論 あ 得るが、実務の傾向 して 、電磁的記録 媒体に蓄積さ た情報をプリントアウトした のについて 、情報処理がコン ュータシ ステムによ 機械的に行わ る部分が多くを占めるこ あ て、形式的証拠力 問題に ら いのが通常 ある さ 、実質的証拠力の問題 して処理さ る傾向にある いえ る

そこ 、ウ ブアーカイブシステムについてみ 、本件蓄積情報自体並びにこ に付 加さ たインデックス及びタイムスタンプ部分について、 蓄積・記録過程の正確性、 蓄積・記録後の保管過程の正確性 非改 性 、 蓄積・記録及び保管後のプリ ントアウト過程の正確性 いう点について争い る余地がある の 予想さ る ウ ブアーカイブ情報の収集先に ける情報の改 の問題 、ウ ブアーカイブ固有の 問題 いの 、ここ の検討対象 し い

裁判 た場合に 、裁判所が、文書の形状 のほ 当該文書以外の事情 総 合して、自由心証によ 実質的証拠力 証拠価値 を評価するこ に る そして、裁判

(10)

に いて、ウ ブアーカイブ文献の証拠力が争わ る場合の想定 して主 のを挙 て みる 、第1に、本件 いし の過程を通 たウ ブアーカイブシステム自体に生 得 る誤 や不正確性 が問題 さ る可能性が想定さ る す わち、システム自体の信 頼性に係る問題 ある 第 に、システムに関与する者によ て人 的 改 が行 わ たの い いう点が問題 さ る可能性が想定さ る こ 、関与者が改

を行うのを防止するシステム上の問題 ある 同時に、関与者の教育 労務管理 的 側面 有する 第3に、特に上記 の保管過程に いて、外部の第三者によ て人 的 改 が行わ たの い いう点が問題 さ る可能性が想定さ る こ

システムの改 の防止に関するセキュリテ システムの問題 あ う

以上の想定 ら整理し直 、医1)上記 いし のすべての過程が機械的 つ正確に行 わ るシステムに て 、実際に誤 く作動しているの 、医2)上記 いし の過 程、特に情報等の保管過程に ける改 の防止のためのセキュリテ システムが の程度の堅固さ 確立さ 、実際に作動しているの 、さらに、医」)本件システムに関与す る人が改 の行 を行わ いよう、人的リスクに対する教育 の制度が確立さ 、 実際に機能しているの い た点が重要に てくるように思わ る

一般に、上記 いし の過程が機械的に行わ る の して設計さ て 、人 的 改 が入る余地が少 い あ う いう経験則が働 、裁判所の心証形成にプ ラスに働く有力 要素 る の 思わ る し し、そのよう システムの設計に不備 があ た 、誤 た日付情報が付さ た実例が出現した する 、上記のシステム自体の 信頼度が大 く低 し、裁判所の心証形成にマイ スに働くこ る こ らの事情を 中心 しつつ当該事件に現 た様々 事情を総合して、ウ ブアーカイブ文献の証拠力に 関する裁判所の心証が形成さ るこ に る

主 して以上のよう 点に留意して、ウ ブアーカイブシステムを設計し、設計

に作動さ 、こ に関与する人的 リスクを回避するよう努める必要があ う そして、 そ が実現す 、ウ ブアーカイブ文献 、裁判に 耐え得る証拠 る あ う

、以上 、日本に ける裁判実務の現状を に検討した の ある 将来、訴訟 法が改正さ る す 事情が変わる可能性 い いし、外国の裁判 のよう に扱わ る 、別途の検討が必要 ある

公知性

インターネット上への情報の掲載 容易 あるこ ら、誤 のある情報や公開する意 図の た情報を一瞬 け掲載してしま た後、す に削除さ るケースがある

このようにインターネット上に一瞬 け公開さ た情報がウ ブアーカイブシステムに よ 情報が固定化さ 、審査に利用さ るこ に問題 いの いう論点 ある

(11)

、 特許・実用新案審査基準 第Ⅱ部第 5 章に 電子的技術情報が公衆に利用可能 情報 ある 言い難い のの例 して、公衆が情報を見るのに充分 けの間公開さ てい い の 例え 、短時間 けインターネット上 公開さ た の の記載があ 、 この基準の運用を適 に行ううえ 、短時間 の程度を意味するの の争いが生 る 可能性が考えら る

システムに いて、一定の間隔 複数回クローリングを行い、そのうえ 情報を構築す べ 否 いう観点 の検討 必要 考えら るが、特許・実用新案審査基準に いて、

短時間 けインターネット上 公開さ た の 公衆に利用可能 情報 ある 言 い難い のの例 して挙 ら ているにす 、審査実務に いて 、審査官が審査時に インターネット上 発見した場合に 通常 問題に ら いこ ら、短時間が の程 度 いうこ 明確 く、審査時点に いて、インターネット上に 公開さ て ら 、ウ ブアーカイブにのみ蓄積さ ている情報を利用する際に、 公衆が情報を見るの に充分 けの間公開さ てい い の についての運用の詳細の検討が求めら る の

考える

このため、この論点 、特許庁が構築するウ ブアーカイブに蓄積さ た情報が第三者 に公開さ い場合、よ 問題 る の 考える

3 その他論点 第三者公開

その他の主 論点 して 、特許庁が構築するウ ブアーカイブに蓄積さ た情報の第 三者公開が挙 ら る

ヒアリングやアンケート結果によ 、ウ ブアーカイブに蓄積さ た情報の第三者へ の公開のニー あるが、第三者にネットワークを介して公開するこ する 、著作権 法第 2」条によ 、情報掲載元 著作権者 に公衆送信権の許諾を得るこ が必要 る こ ま に特許庁が蓄積を進めて ている意匠や (S)B コン ュータ・ソフトウエア・デ ータベース のインターネット公知資料の公開にあた て 、許諾を得るこ が難しい現 状があ 、特に、企業サイトに いて公開さ た情報について 、著作権者 の契約によ 著作物の 次利用が禁 ら ている場合 あ 、案件毎に契約状況等を確認するの 煩 雑 あるこ ら許諾するこ 難しい する企業 ある

し し がら、特許庁が構築するウ ブアーカイブに蓄積さ た情報が第三者に公開さ い場合、出願人 出願時に先行技術文献調査によ 検索 い情報によ 、出願が 拒絶さ る場合が生 る

出願人 、大 費用を けて先行技術文献が いこ を先行技術文献調査 確認して 出願し、将来取得さ る特許権を前提に膨大 費用を投 て研究開発を進めて 、また、 特許庁 先行技術文献調査を出願人に求めているこ ら 、公開を望 企業 多い

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このため、ヒアリング結果に あるように、著作権法の改正等の法改正 視野に入 がら、特許庁が蓄積した情報を公開する方向 検討するこ が望ま る その際に 、情 報の一部のみの利用 無料 しつつ 、情報全体を利用する際に 、利用者にコストを負 担さ るこ について 検討するこ 求めら よう

. 留意点

1 情報蓄積時の留意点

i アクセスにパスワードが必要 情報や有償情報の取扱い

情報へのアクセスにパスワードが必要 場合、例え 、特定の会員のみを対象 して掲 載さ た一般に公開するこ を目的 してい い場合がある また、会員以外に 有償に よ 広く公表するこ を目的 する場合や印刷さ た冊子 有償 あ て 、インターネ ット上 の閲覧 パスワード不要 無償 可能 場合 ある

特に、一般に公開するこ を目的 してい い情報の取扱いに対して 留意が必要 あ る 考えるが、他方 、広く公表するこ を目的 する情報 あ て 、アクセスにパス ワードが必要 う 、また、有償 ある う について、情報掲載元によ 様々 あ るこ が考えら るこ ら、ウ ブアーカイブシステム構築に いて 、アクセスにパ スワードが必要 情報や有償情報の取扱いについて、詳細 検討が求めら る 考える

ⅱ 自動収集に対する抵抗感

ヒアリング及びアンケートの調査対象 あ た準公的標準化団体に いて 企業に い て 、ウ ブアーカイブシステムによ て掲載している情報が自動収集さ るこ を想定 して ームペー を運営してい い現状があ た また、出願人 ある企業に いて 、 既存のウ ブアーカイブサービス ウ イバックマシン等 十分に 知ら て ら 、 特許庁がウ ブアーカイブシステムを構築予定 あるこ を知ら た する企業 あ

準公的標準化団体に いて 企業に いて 、特許庁が構築するウ ブアーカイブシス テムの自動収集の範囲や方針、根拠等や、審査実務に ける運用の詳細を十分に事前に明 確にさ るこ く、インターネット上の公開情報が自動収集さ 、審査に利用さ るこ について 、様々 懸念を抱 、抵抗を感 ているこ に対する対応が求めら る 考 える

(13)

審査時の留意点

i 公知日

現行の 特許・実用新案審査基準 第Ⅱ部第 5 章に いて 、公衆に利用可能 た時 が出願前 否 の判断 、当該引用する電子的技術情報に表示さ ている掲載日時に基 いて行う している 特許庁がウ ブアーカイブを構築する場合に 、ウ ブアーカイブ システムに蓄積さ た日付 、ウ ブアーカイブ文献に記載さ ている日付の ちらを公 知日 するの について明確にさ るこ が必要 ある 考える

ⅱ 修正前後の情報や理由があ て削除さ た情報の取扱い

インターネット上の情報 適宜修正が行わ るこ あ 、審査に ける修正前後の情 報の取扱いや理由があ て削除さ た情報の取扱いの検討が求めら る 考える また、 情報掲載元 ら蓄積さ た情報の削除や修正の申し入 の機会を設けるこ についての検 討 求めら るが、その場合 情報掲載元 ら情報が恣意的に削除さ る可能性について

検討が求めら る 考える

3 他の特許庁 の運用の調和の必要性

ヒアリング結果 指摘さ ているように、欧米の特許庁に けるウ ブアーカイブ文 献の利用 の関係について 、十分に検討さ るこ が望ましい 考える 特に、特許庁 が構築したウ ブアーカイブに蓄積さ た情報が欧米の特許庁を め する他の特許庁 に ける審査に いて、 のように取 扱わ る いうこ について 、日米欧三極特 許庁会合等の場を通 て、十分に議論が行わ 、審査実務の調和を図る方向 検討さ る こ が必要 ある 考える

. ま め

本調査研究 、審査実務に けるウ ブアーカイブに記録さ た先端技術情報の取扱い について整理・検討するための基礎資料作成を目的 して実施した

現在既に民間のウ ブアーカイブサービス 存在して 、米国、英国、ドイツ、欧州 特許庁の審査実務に いて、米国の N54 法人 あるインターネットアーカイブが運営して いるウ イバックマシンに記録さ ている情報を、特定のウ ブペー が公衆に利用可能 た日付を確認するために利用さ ていた し し がら、ウ イバックマシンに記

(14)

録さ た情報の信頼性が争わ た審決・判決等に いて、その信頼性に対する判断 事例 によ 異 る の あ た

そして、我が国特許庁がウ ブアーカイブを構築し、蓄積した先端技術情報を審査資料 して利用する場合、問題が顕在化する 想定さ る点の つ して、裁判 た場 合のウ ブアーカイブ文献の証拠力の問題がある 考えら るこ ら、 のよう シス テムに蓄積さ た情報 のよう 存在証明及び非改 性証明が さ たシステムに蓄 積さ た情報 あ 、裁判 た場合、日付情報 非改 性について、裁判官が 合理的に確 らしい する心証に達する の論点について検討を行 た

また、公知性に係る点 して、インターネット上に一瞬 け公開さ た情報がウ ブア ーカイブシステムによ 情報が固定化さ 、審査に利用さ るこ に問題 いの の論 点について 検討を行 た さらに、その他主 論点、留意点の抽出を行 た

ウ ブアーカイブ文献の証拠力の問題について 、ウ ブアーカイブシステムについて、 蓄積情報自体並びにこ に付加さ たインデックス及びタイムスタンプ部分について、 蓄積・記録過程の正確性、 蓄積・記録後の保管過程の正確性 非改 性 、 蓄 積・記録及び保管後のプリントアウト過程の正確性 いう点について争い る余地があ る の 予想さ る

裁判 た場合に 、裁判所が、プリントアウトした文書の形状 のほ 当該文書 以外の事情 総合して、自由心証によ 実質的証拠力 証拠価値 を評価するこ に る そして、医1)上記 いし のすべての過程が機械的 つ正確に行わ るシステムに て 、実際に誤 く作動しているの 、医2)上記 いし の過程、特に情報等の 保管過程に ける改 の防止のためのセキュリテ システムが の程度の堅固さ 確立さ 、実際に作動しているの 、さらに、医」)本件システムに関与する人が改

の行 を行わ いよう、人的リスクに対する教育 の制度が確立さ 、実際に機能して いるの い た点が重要に てくるように思わ る

一般に、上記 いし の過程が機械的に行わ る の して設計さ て 、人 的 改 が入る余地が少 い あ う いう経験則が働 、裁判所の心証形成にプ ラスに働く有力 要素 る の 思わ る し し、そのよう システムの設計に不備 があ た 、誤 た日付情報が付さ た実例が出現した する 、上記のシステム自体の 信頼度が大 く低 し、裁判所の心証形成にマイ スに働くこ る こ らの事情を 中心 しつつ当該事件に現 た様々 事情を総合して、ウ ブアーカイブ文献の証拠力に 関する裁判所の心証が形成さ るこ に る

主 して以上のよう 点に留意して、ウ ブアーカイブシステムを設計し、設計

に作動さ 、こ に関与する人的 リスクを回避するよう努める必要があ う そして、 そ が実現す 、ウ ブアーカイブ文献 、裁判に 耐え得る証拠 る あ う

、以上 、日本に ける裁判実務の現状を に検討した の ある 将来、訴訟

(15)

法が改正さ る す 事情が変わる可能性 い いし、外国の裁判 のよう に扱わ る 、別途の検討が必要 ある

次に、公知性に係る点 して、インターネット上に一瞬 け公開さ た情報がウ ブア ーカイブシステムによ 情報が固定化さ 、審査に利用さ るこ に問題 いの い う論点について 、一瞬 け公開さ た情報 公衆に利用可能 情報 ある いえるの について、現行の特許・実用新案審査基準に いて 、公衆に利用可能 情報 ある 言い難い のの例 して、 公衆が情報を見るのに充分 けの間公開さ てい い の

例え 、短時間 けインターネット上 公開さ た の が挙 ら ているにす 、 今後、審査時点に いて、インターネット上に 公開さ て ら 、ウ ブアーカイブに のみ蓄積さ ている情報を利用する際に、公衆が情報を見るのに充分 けの間公開さ てい い の についての運用の詳細の検討が求めら の 考える

また、ウ ブアーカイブに記録さ た情報の公知日について、ウ ブアーカイブシステ ムに蓄積さ た日付 、ウ ブアーカイブ文献に記載さ ている日付の ちらを公知日 するの について明確にさ るこ が必要 ある 考える

また、インターネット上の情報 適宜修正が行わ るこ あ 、審査に ける修正前 後の情報の取扱いや理由があ て削除さ た情報の取扱いの検討が求めら る 考える

さらに 、ヒアリング結果 指摘さ ているように、欧米の特許庁に けるウ ブア ーカイブ文献の利用 の関係について 、十分に検討さ るこ が望ましい 考える

そして、特許庁がウ ブアーカイブシステムを構築し、インターネット上の公開情報を 自動収集し、審査に利用するにあた て 、情報掲載元に 出願人に 、自動収集の目的 や内容、範囲、方法、根拠等や、審査実務に ける運用の詳細が事前に十分に周知さ る こ が望ま る

情報掲載元に いて 、現状、掲載している情報が自動収集さ 、審査に利用さ るこ を想定して ームペー を運営して ら 、特に、アクセスにパスワードが必要 情報 や有償情報の内容 情報掲載元によ 様々 あ 、今後、こ らの情報の取扱いについて の詳細 検討 事前の周知が必要 ある 考える

他方、出願人に対して 、蓄積内容や審査実務に ける運用方針の詳細について 事前 に周知さ るこ が望ま る 、ウ ブアーカイブその のが広く 知ら てい い 現状 あ たが、特許庁がウ ブアーカイブシステムを構築した場合、蓄積さ た情報の 公開を望 出願人が多く、このため、ヒアリング結果に あるように、著作権法の改正等 の法改正 視野に入 がら、特許庁が蓄積した情報を公開する方向 検討するこ が望 ま る

そして、今後さらに、特許庁がウ ブアーカイブを構築するにあた ての論点、留意点 等の整理・検討が進めら 、的確 審査を実現し、産業の発達に寄与するシステムの検討 が進めら るこ が望ま る

(16)
(17)

めに

特許庁 、特許庁新検索システムに関し 特許庁業務・システム最適化計画医検索系シス テム追補版) を公表し、当該最適化計画に いて、審査に いて必要 るインターネッ ト上の公開情報を自動収集機能によ て庁内に登録して検索 る 先端技術情報アーカ イブ を構築する予定 している。

この 先端技術情報アーカイブ 、インターネット上 公開さ た情報 あ て 、そ の後、削除又 修正さ 、同一の情報を閲覧 く るこ があるこ ら、そのよう 情報を予め収集して 、審査時に先行技術情報 してそ らの情報を検索し、公知技 術 して引用するために構築さ る の ある。

し し がら、 先端技術情報アーカイブ に類するウ ブアーカイブサービス 既に民 間事業者による のが実現さ ている のの、 先端技術情報アーカイブ の審査実務 の 利用性、収録さ た情報の公知性及び非改 性、その他要件 について 、十分 検討 が さ て ら 、前記 先端技術情報アーカイブ を構築する際に 、このよう 論点等を 包括的に整理する必要がある。

本報告書 、今年度、特許庁 らの委 を受け、審査実務に けるウ ブアーカイブに 記録さ た先端技術情報の取扱いについて調査、検討し、その結果を取 ま めた の ある 本報告書が、 先端技術情報アーカイブ の構築に向けた検討にあた ての基礎資料

して活用いた け 幸甚 ある

最後に、本調査研究の遂行にあた 、貴重 意見、 指導、 協力いた いた委員各 位、海外調査及びアンケート調査、ヒアリング調査に 協力いた いた関係各位、 講演 の 協力をいた いた国立国会図書館に、この場を借 て、深く感謝申し上 る次第 あ る

成 22年」 月

財団法人 知的財産研究所

(18)

ウ ブ ア ー カ イ ブ に 記 録 さ た 先 端 技 術 情 報 の 公 知 性 等 に 関 す る 調 査 研 究 委 員 会 名 簿

委 員 長

熊 谷 健 一 明 治 大 学 法 科 大 学 院 教 授

委 員

江 幡 奈 歩 阿 部 ・ 井 窪 ・ 片 山 法 律 事 務 所 弁 護 士 亀 井 正 博 富 士 通 株 式 会 社 知 的 財 産 権 本 部

本 部 長 代 理 兼 知 的 財 産 戦 略 室 長

潮 海 久 雄 筑 波 大 学 大 学 院 ビ ネ ス 科 学 研 究 科 教 授 田 中 昌 利 長 島 ・ 大 野 ・ 常 松 法 律 事 務 所 弁 護 士 ・ 弁 理 士 田 端 泰 広 株 式 会 社 リ コ ー 法 務 ・ 知 財 本 部 審 議 役

兼 務 リ コ ー テ ク リ サ ー チ 株 式 会 社 相 談 役 別 所 直 哉 フ ー 株 式 会 社 法 務 本 部

最 高 コ ン プ ラ イ ア ン ス 責 任 者 兼 法 務 本 部 長 主 清 範 東 芝 テ ッ ク 株 式 会 社 技 術 企 画 部 首 席 主

敬 称 略 五 十 音 順

(19)

ブ ー バ ー

木 方 庸 輔 特 許 庁 特 許 審 査 第 一 部 調 整 課 審 査 企 画 室 審 査 シ ス テ ム 企 画 班 課 長 補 佐

和 瀬 田 芳 正 特 許 庁 特 許 審 査 第 一 部 調 整 課 審 査 企 画 室 検 索 情 報 企 画 班 課 長 補 佐

堀 洋 樹 特 許 庁 特 許 審 査 第 一 部 調 整 課 審 査 企 画 室 審 査 シ ス テ ム 企 画 班 審 査 シ ス テ ム 企 画 第 一 係 長 課 長 補 佐

星 野 昌 幸 特 許 庁 特 許 審 査 第 一 部 調 整 課 審 査 基 準 室 室 長 補 佐 中 村 浩 特 許 庁 特 許 審 査 第 一 部 調 整 課 審 査 推 進 室

電 子 情 報 計 画 班 室 長 補 佐

梶 本 直 樹 特 許 庁 総 務 部 企 画 調 査 課 研 究 班 長

今 子 さ ゆ フ ー 株 式 会 社 法 務 本 部 知 的 財 産 マ ネ ー ャ ー

委 員 兼 事 務 局

小 尾 美 希 財 団 法 人 知 的 財 産 研 究 所 研 究 員

事 務 局

内 田 剛 財 団 法 人 知 的 財 産 研 究 所 研 究 員 川 畑 早 苗 財 団 法 人 知 的 財 産 研 究 所 主 任 研 究 員 岩 井 勇 行 財 団 法 人 知 的 財 産 研 究 所 統 括 研 究 員 瀧 内 健 夫 財 団 法 人 知 的 財 産 研 究 所 研 究 第 部 長

(20)

目 次

要 約 め に 委 員 会 名 簿

Ⅰ . 序 · · · 1

1 . 本 調 査 研 究 の 背 景 及 び 目 的 · · · 1

. 想 定 さ る ウ ブ ア ー カ イ ブ シ ス テ ム · · · 2

3 . 本 調 査 研 究 の 実 施 方 法 · · · 4

4 . 本 報 告 書 の 構 成 · · · 5

Ⅱ . イ ン タ ー ネ ッ ト 情 報 の 先 行 技 術 し て の 取 扱 い に 関 す る 法 制 度 等 · 【 1 . 序 説 · · · 【 . 日 本 · · · 【 3 . 米 国 · · · 1 0 4 . 英 国 · · · 1 2 5 . ド イ ツ · · · 1 5 6 . 欧 州 特 許 庁 · · · 1 【

7 . イ ン タ ー ネ ッ ト 情 報 が イ ン タ ー ネ ッ ト 上 ら 削 除 さ た 場 合 の 取 扱 い · · · 1 】

Ⅲ . イ ン タ ー ネ ッ ト 情 報 の 審 査 の 利 用 状 況 · · · 1 9 1 . 序 説 · · · 1 9

. 日 本 · · · 1 9

(21)

3 . 海 外 医 米 国 ・ 英 国 ・ ド イ ツ ・ 欧 州 特 許 庁 ) · · · 2 0

4 . イ ン タ ー ネ ッ ト 情 報 の 先 行 技 術 し て の 利 用 上 の 問 題 · · · 2 1

Ⅳ . ウ ブ ア ー カ イ ブ サ ー ビ ス の 現 状 · · · 2 」

1 . 序 説 · · · 2 」

. ウ イ バ ッ ク マ シ ン 米 国 · · · 2 」

3 . 日 本 · · · 2 」

4 . 海 外 · · · 2 4 Ⅴ . ウ ブ ア ー カ イ ブ サ ー ビ ス の 審 査 の 利 用 状 況 · · · 2 】

1 . 序 説 · · · 2 】

. 日 本 · · · 2 】

3 . 海 外 医 米 国 ・ 英 国 ・ ド イ ツ ・ 欧 州 特 許 庁 ) · · · 2 】

4 . ウ ブ ア ー カ イ ブ サ ー ビ ス に 記 録 さ た 情 報 の 先 行 技 術 し て の 利 用 上 の 問 題 · · · 2 〒

Ⅵ . ウ ブ ア ー カ イ ブ に 記 録 さ た 情 報 の 信 頼 性 が 争 わ た 審 決 ・ 判 決 等 · · · 」 0

1 . 序 説 · · · 」 0

. 日 本 · · · 」 0

1 成 1 【 年 ワ 第 1 0 4 」 1号 · · · 」 0

成 1 〒 年 行 ケ 第 1 0 」 5 〒 号 · · · 」 1

3 . 英 国 · · · 」 」 1 B 1 4 / 」 【 2 / 0 9 · · · 」 」

(22)

4 . ド イ ツ · · · 」 4 1 1 】 W 医 た a 下 ) 1 / 0 2 · · · 」 4

5 . 欧 州 特 許 庁 · · · 」 4 1 9 1 1 」 4 / 0 【 · · · 」 4

Ⅶ . 特 許 庁 に よ る ウ ブ ア ー カ イ ブ の 構 築 に 関 す る 海 外 調 査 · · · 」 【 1 . 序 説 · · · 」 【

. 海 外 知 財 庁 質 問 票 調 査 · · · 」 【

3 . 海 外 弁 護 士 事 務 所 質 問 票 調 査 · · · 4 1

. イ ン タ ー ネ ッ ト 上 公 開 さ て い る 情 報 に 関 す る 国 内 調 査 · · · 4 】 1 . 序 説 · · · 4 】

. 国 内 ア ン ケ ー ト 調 査 · · · 4 】

3 . 国 内 ヒ ア リ ン グ 調 査 · · · 5 】

4 . 小 括 · · · 【 【

. ウ ブ ア ー カ イ ブ に 記 録 さ た 情 報 の 特 許 審 査 に 対 す る 利 用 性 ・ 必 要 性 ・ 問 題 点 等 に 関 す る 国 内 調 査 · · · 【 〒 1 . 序 説 · · · 【 〒

. 国 内 ア ン ケ ー ト 調 査 · · · 【 〒

3 . 国 内 ヒ ア リ ン グ 調 査 · · · 】 5

4 . 小 括 · · · 9 1

Ⅹ . 特 許 庁 が ウ ブ ア ー カ イ ブ を 構 築 す る に あ た て の 論 点 ・ 留 意 点 9 4 1 . 序 説 · · · 9 4

(23)

. 論 点 · · · 9 5 1 ウ ブ ア ー カ イ ブ 文 献 の 証 拠 力 · · · 9 5 公 知 性 · · · 9 〒 3 そ の 他 論 点 第 三 者 公 開 · · · 9 9

3 . 留 意 点 · · · 1 0 0 1 情 報 蓄 積 時 の 留 意 点 · · · 1 0 0 審 査 時 の 留 意 点 · · · 1 0 1 3 他 の 特 許 庁 の 運 用 の 調 和 の 必 要 性 · · · 1 0 1

X I . ま め · · · 1 0 2

資 料 編

資 料 Ⅰ 想 定 さ る タ イ ム ス タ ン プ の 概 要

資 料 Ⅰ - 1 タ イ ム ス タ ン プ に つ い て · · · 1 0 9 資 料 Ⅰ - タ イ ム ス タ ン プ の 各 方 式 の 概 要 · · · 1 1 0

資 料 Ⅱ 海 外 弁 護 士 事 務 所 質 問 票 調 査

資 料 Ⅱ - 1 海 外 弁 護 士 事 務 所 質 問 票 調 査 概 要 · · · 1 1 5 資 料 Ⅱ - 米 国 原 文 ・ 日 本 語 · · · 1 1 】 資 料 Ⅱ - 3 英 国 翻 訳 · · · 1 」 5 資 料 Ⅱ - 4 英 国 原 文 ・ 英 語 · · · 1 4 4 資 料 Ⅱ - 5 ド イ ツ 翻 訳 · · · 1 5 5 資 料 Ⅱ - 6 ド イ ツ 原 文 ・ 英 語 · · · 1 【 」 資 料 Ⅱ - 7 欧 州 特 許 庁 翻 訳 · · · 1 】 1 資 料 Ⅱ - 8 欧 州 特 許 庁 原 文 ・ 英 語 · · · 1 〒 0

資 料 Ⅲ 海 外 知 財 庁 質 問 票 調 査

資 料 Ⅲ - 1 海 外 知 財 庁 質 問 票 調 査 概 要 · · · 1 9 」 資 料 Ⅲ - 米 国 翻 訳 · · · 1 9 4 資 料 Ⅲ - 3 米 国 原 文 ・ 英 語 · · · 2 0 4 資 料 Ⅲ - 4 英 国 翻 訳 · · · 2 1 5 資 料 Ⅲ - 5 英 国 原 文 ・ 英 語 · · · 2 2 0 資 料 Ⅲ - 6 ド イ ツ 翻 訳 · · · 2 2 5 資 料 Ⅲ - 7 ド イ ツ 原 文 ・ 英 語 · · · 2 2 9

(24)

資 料 Ⅲ - 8 欧 州 特 許 庁 翻 訳 · · · 2 」 」 資 料 Ⅲ - 9 欧 州 特 許 庁 原 文 ・ 英 語 · · · 2 」 〒

資 料 Ⅳ ウ ブ ア ー カ イ ブ 事 業 W A 7 5 の 取 組 み

資 料 Ⅳ - 1 国 会 図 書 館 に よ る ウ ブ ア ー カ イ ブ 事 業 W A 7 5 の

取 組 み · · · 2 4 5

資 料 Ⅴ 国 内 ア ン ケ ー ト 調 査

資 料 Ⅴ - 1 国 内 ア ン ケ ー ト 調 査 概 要 · · · 2 5 5 資 料 Ⅴ - ア ン ケ ー ト 項 目 団 体 · · · 2 5 【 資 料 Ⅴ - 3 集 計 結 果 団 体 · · · 2 】 」 資 料 Ⅴ - 4 ア ン ケ ー ト 項 目 企 業 · · · 2 9 」 資 料 Ⅴ - 5 集 計 結 果 企 業 · · · 」 1 1

資 料 Ⅵ 国 内 ヒ ア リ ン グ 調 査

資 料 Ⅵ - 1 国 内 ヒ ア リ ン グ 調 査 概 要 · · · 」 4 5 資 料 Ⅵ - ヒ ア リ ン グ 項 目 団 体 · · · 」 4 【 資 料 Ⅵ - 3 ヒ ア リ ン グ 項 目 企 業 · · · 」 4 〒

本 調 査 研 究 、 財 団 法 人 知 的 財 産 研 究 所 瀧 内 健 夫 研 究 第 部 長 、 岩 井 勇 行 統 括 研 究 員 、川 畑 早 苗 主 任 研 究 員 、内 田 剛 研 究 員 、小 尾 美 希 研 究 員 が 担 当 し 、 本 報 告 書 、本 調 査 研 究 委 員 会 に け る 議 論 を 基 に 、各 委 員 及 び 事 務 局 が 分 担 執 筆 し た の あ る

本 報 告 書 の 執 筆 分 担 以 の あ る

Ⅹ . . 1 : 田 中 昌 利 委 員

Ⅹ . . 3 : 熊 谷 健 一 委 員 長

Ⅹ . 3

Ⅹ Ⅰ

そ の 他 の 部 分 : 事 務 局

本 調 査 研 究 の 進 行 及 び 本 報 告 書 の 作 成 に あ た て 、特 許 庁 特 許 審 査 第 一 部 調 整 課 木 方 庸 輔 課 長 補 佐 、 和 瀬 田 芳 正 課 長 補 佐 、 堀 洋 樹 課 長 補 佐 の 各 氏 に 、 多 大

協 力 を い た い た

(25)

ま た 、本 調 査 研 究 の 海 外 調 査 に け る 弁 護 士 事 務 所 質 問 票 調 査 、以 の 法 律 事 務 所 に 依 頼 し た

米 国 資 料 Ⅱ 資 料 Ⅱ - : W e 上 下 e 三 m a そ , - a 下 下 ぞ 三 じ ,

) a そ じ e せ 上 宣 A d 三 じ a そ 1 1 5 英 国 資 料 Ⅱ 資 料 Ⅱ - 3 , Ⅱ - 4 : B じ 三 d 宣 B じ 三 d 1 1 5

ド イ ツ 資 料 Ⅱ 資 料 Ⅱ - 5 , Ⅱ - 6 : B じ 三 d 宣 B じ 三 d 1 1 5 欧 州 特 許 庁 資 料 Ⅱ 資 料 Ⅱ - 7 , Ⅱ - 8 : B じ 三 d 宣 B じ 三 d 1 1 5

(26)
(27)

Ⅰ. 序

本調査研究 、特許庁産業財産権制度問題調査研究事業の一環 して、ウ ブアーカイ ブに記録さ た先端技術情報の公知性等に関して、調査研究した の ある

1. 本調査研究の背景及び目的

特許庁 、特許庁新検索システムに関し、経済産業省全体管理組織 e-2分9I 524 によ 成20年10月」0日に策定さ た 特許庁業務・システム最適化計画医検索系システム追補 版)

1

を公表し、当該最適化計画の中 、審査に いて必要 るインターネット上の公開 情報を自動収集機能によ て庁内に登録して検索 る 先端技術情報アーカイブ 先行 技術情報検索サイト を構築する予定 している。

医継) We継 上の先行技術情報検索サイト 先端技術情報アーカイブ の構築

現在、意匠分野に いて 、タイムスタンプを付与したインターネット公知資料 を審査資料 して庁内の検索系システムに登録している インターネット技術の進 歩に適 に追従 るように、特許・実用新案、商標 あわ て、審査に いて必 要 るインターネット上の公開情報を自動収集機能を用いて庁内に登録して検索

る 先行技術情報検索サイト 先端技術情報アーカイブ を構築する

収集した先行技術情報等 、収集時期が証明 る仕組み タイムスタンプ の 検討や、改 さ てい い を証明する仕組み 電子証明等 の導入を行い、公 報や雑誌等 同様に日時を指定した検索等を可能 する

出 : 特許庁業務・システム最適化計画医検索系システム追補版) の策定につい て 計画本文

2

】頁

特許法第29条第1項第」号

電気通信回線を通 て公衆に利用可能 た発明 に ついて 発明の新規性阻却事由 ある している 一方 、い た インターネット上

1

特許庁業務・システム最適化計画医検索系システム追補版) の策定について 特許庁、200〒 年10 月 」0

<し下下た://ててて.一たぞ.ざぞ.一た/続ざじ/せじそ丁.続ざじ?つ三せ=/下ぞ三じ丁つmじ/上と上下em/上と上下em_上aじ下e丁じ丁a_上a丁つ下eじ.し下m> [最終アクセス日 2010年 」 月11日]

2

前掲1

十九条

産業上利用するこ る発明をした者 、次に掲 る発明を除 、その発明について特許を受けるこ

特許出願前に日本国内又 外国に いて公然知ら た発明

特許出願前に日本国内又 外国に いて公然実施をさ た発明

特許出願前に日本国内又 外国に いて、頒布さ た刊行物に記載さ た発明又 電気通信回線を通 て公衆に利

用可能 つた発明

医後略)

(28)

公開さ た情報 あ て 、その後、削除又 修正さ 、同一の情報を閲覧 く る こ がある わけ、技術標準、規格に係る情報について顕著 あ 、的確 審査を実施 する上 の課題 ている 例え 、通信の規格文書 ある インターネットドラフト

4

について 、原則 して公開後6ヵ月 削除さ る

他方、企業サイトの技術情報 掲載日付が不明 ある のが多い現状がある

先端技術情報アーカイブ 、そのよう 情報を予め収集して 、審査時に先行技術 情報 してそ らの情報を検索し、公知技術 して引用するためのシステムの構築を目指 している

一方 、現在既に 先端技術情報アーカイブ に類する民間事業者のウ ブアーカイブ サービス

5

存在している し し がら、審査実務 の利用性、収録さ た情報の公知性 及び非改 性、その他要件 について 十分 検討が さ て ら 、前記 先端技 術情報アーカイブ を構築する際に 、このよう 論点等を包括的に整理する必要がある

そこ 、本調査研究 、審査実務に けるウ ブアーカイブに記録さ た先端技術情報 の取扱いについて整理・検討するための基礎資料作成を目的 する

. 想定さ るウ ブアーカイブシステム

現在、我が国特許庁に いて 、対象URLを設定し、設定さ た対象URL 公開さ ている情報を自動収集 クローリング し、インデックスを作成する に、情報を 蓄積した日付及び蓄積後に改 さ てい いこ を証明する仕組み してタイムスタン プを導入したウ ブアーカイブシステムを想定している 図 1-1 、想定さ るタイ ムスタンプの概要を資料編の資料Ⅰにま めた

4

I分9切 9しe Iそ下e三そe下 分そざじそee三じそざ 9a上丁 切ぞ三続e がインターネット上 公開している通信の規格文書

<し下下た://ててて.じe下さ.ぞ三ざ/>[最終アクセス日 2010 年 」11 日]

5

ある時点に けるウ ブペー のコ ーを収集し、公開するサービス。例え 、米国の N54 法人 あるインターネットア ーカイブが運営しているウ イバックマシンがある <し下下た://ててて.a三続しじづe.ぞ三ざ/てe継/てe継.たした>[最終アクセス日2010 年 」 月 11 日]

(29)

対象URLの設定 インターネット情報

技術標準 企業サイト

アーカイブ

特許文献等

コン ン

を収集

コン ン

を蓄積

イン ッ ス作成

タイムスタンプ

存在証明

非改 証明

ローリン

庁内

庁外

公知技術として利用

登録

図 1-1 想定さ るウ ブアーカイブシステムのイメー 図 1

また、本ウ ブアーカイブシステム 、特許庁審査官が利用するこ を想定して 、 蓄積さ た情報の第三者公開 行わ いこ が想定さ ている このため、特許出願人 、 出願審査の拒絶理由通知 知らさ た情報が、インターネット上 発見 い場合が生

る 図 1-2

出 願 人 W e b

自動 収集 イン タ ー ネ ット

特 許 庁 蓄積

(複製

情 報

タ イ ム ス タ ュ値 時 刻 情報 ( テ タル署名 複製

審 査 官 検索

情 報 ク 先 ァイル等

タ イ ム ス タ

拒 絶理由

U RL日付

蓄 積 した

情 報 の 出力物

通知 クス

( 時 刻情報を含む

クス

ュ 値

図 1-2 想定さ るウ ブアーカイブシステムのイメー 図

先端技術情報アーカイブ

(30)

、蓄積さ る情報 、技術標準や規格等ある程度ま ま ている文書の蓄積が想定 さ て 、蓄積時のフ イル形式 、プリントアウトさ た状態に近い 5)切等の形式が 想定さ ている 蓄積情報の記録 、特許庁の電子計算機上の記録 -)) が想定さ て

、また、収集機関 特許庁 あるが、作業自体 外注 非公務員による作成 視野に 入 るこ が想定さ ている

3. 本調査研究の実施方法

1 委員会による検討

本調査研究に関して専門的 視点 らの検討、分析、助言を得るために、〒名の有識者 ら 成る委員会を設置した そして、計4回の委員会を開催し、後述の ~ 5 の結果を 踏まえた議論を行い、我が国特許庁がウ ブアーカイブを構築するにあた ての論点・留 意点について検討した

また、第1回委員会に いて、国立国会図書館関西館電子図書館課ネットワーク情報第 係 西中山 隆氏に、国立国会図書館によるウ ブアーカイブ事業医WA75)の取組みについて

講演いた いた

国内外文献調査

関連する書籍、論文、調査研究報告書、審議会報告書、インターネット情報を活用し、我が 国のインターネット情報の先行技術 しての取扱いに関する法制度等及びウ ブアーカイ ブに記録さ た情報の信頼性が争わ た審決・判決について、調査、整理を行 た また、 同様にして、ウ ブアーカイブサービスの現状の調査、整理を行 た

3 海外調査

米国、英国、ドイツ、欧州特許庁に けるインターネット情報の先行技術 しての取扱 いに関する法制度等及びウ ブアーカイブサービスに関する審査実務・運用、ウ ブアーカ イブに記録さ た情報の信頼性が争わ た審決・判決等を対象 して海外弁護士事務所質 問票調査を実施し、整理を行 た

さらに、よ 具体的 現状、課題等を把握するために、米国、英国、ドイツ、欧州特許 庁の各知財庁に質問票調査を実施し、整理を行 た

(31)

4 国内アンケート調査

インターネット上 公開さ ている情報の取扱いの現状を把握するため、また、ウ ブ アーカイブに記録さ た情報の特許審査に対する利用性・必要性・問題点等を整理、検討 するため、技術標準や規格を策定している準公的標準化団体及び技術標準や規格、パンフ ット、マニュアル、技報、その他技術文書等をインターネット上 公表している企業200 箇所強に対して、アンケート調査を実施した。

5 国内ヒアリング調査

医4)の調査項目をさらに詳細に把握するために、技術標準や規格を策定している準公的 標準化団体及び技術標準や規格、パンフ ット、マニュアル、技報、その他技術文書等をイ ンターネット上 公表している企業 20 箇所に対して国内ヒアリング調査を実施した。

4. 本報告書の構成

第Ⅱ章 、我が国及び米国、英国、ドイツ、欧州特許庁に けるインターネット情報 の先行技術 しての取扱いに関する法制度等をま め、第Ⅲ章に いて、各知財庁に け るインターネット情報の審査 の利用状況についてま める 第Ⅳ章 、ウ ブアーカ イブサービスの現状の概要をま め、第Ⅴ章に いて、各知財庁に けるウ ブアーカイ ブサービスの審査 の利用状況をま める

次い 、第Ⅵ章に いて、我が国及び米国、英国、ドイツ、欧州特許庁に けるウ ブ アーカイブに記録さ た情報の信頼性が争わ た審決・判決等をま める

さらに、第Ⅶ章 、特許庁によるウ ブアーカイブの構築に関する海外調査結果を、 第 章 、インターネット上 公開さ ている情報に関する国内調査結果を、第 章

、ウ ブアーカイブに記録さ た情報の特許審査に対する利用性・必要性・問題点等に 関する国内調査結果をま める

そして、第Ⅹ章に いて、特許庁がウ ブアーカイブを構築するにあた ての論点・留 意点の検討結果を整理し、最後に、第 XI章に いて、本調査研究のま めを行う

(32)

Ⅱ. インターネット情報の先行技術 しての取扱いに関する法制度等

1. 序説

本章 、ウ ブアーカイブに記録さ た情報 、インターネット情報 あるこ ら、 我が国及び米国、英国、ドイツ、欧州特許庁に けるインターネット情報の先行技術 し ての取扱いに関する法制度等についてま める

、米国、英国、ドイツ、欧州特許庁について 、海外弁護士事務所質問票調査結果 をま める

. 日本

1 特許法、特許・実用新案審査基準

特許法第 29 条第 1 項第 」 号

1

、電気通信回線を通 て公衆に利用可能 つた発明 について 発明の新規性阻却事由 ある している

次に、審査実務に けるインターネット等の情報の先行技術 しての取扱いについて 、 特許・実用新案審査基準

2

第Ⅱ部 第 5 章 に定めら て 、公衆に利用可能 た 時が出願前 否 の判断 、当該引用する電子的技術情報に表示さ ている掲載日時に基

いて行う さ ている

そして、インターネット等にの ら た情報 改変が容易 あるこ ら、引用しよう する電子的技術情報が、表示さ ている掲載日時にその内容の に掲載さ ていた う が常に問わ るこ る しているが、表示さ ている掲載日時にその内容の に掲載さ ていたこ についての疑義が極めて低い 考えら る ームペー 等に ついて 、審査官がアクセスした時にの ら ている内容が、 ームペー 等 示さ て いる掲載日時の表示の時点にの ら ていた の 推認して引用する している

、引用しよう する電子的技術情報が、表示さ ている掲載日時にその内容の に掲載さ ていたこ についての疑義が極めて低い 考えら る ームペー 等につい

1

十九条

産業上利用するこ る発明をした者 、次に掲 る発明を除 、その発明について特許を受けるこ

特許出願前に日本国内又 外国に いて公然知ら た発明

特許出願前に日本国内又 外国に いて公然実施をさ た発明

特許出願前に日本国内又 外国に いて、頒布さ た刊行物に記載さ た発明又 電気通信回線を通 て公衆に利

用可能 つた発明

医後略)

2

特許・実用新案審査基準医更新日2009.12.25)

<し下下た://ててて.一たぞ.ざぞ.一た/続ざじ/せじそ丁.続ざじ?つ三せ=/上しじ三とぞつ/丁じ一つそ/丁じ一つそ2/下つ丁つ一じ下つ_丁じ一つそ.し下m>[最終アクセス日 2010年 」 月 11日]

(33)

て 記の記載がある

医」) 引用しよう する電子的技術情報が、表示さ ている掲載日時にその内容の に掲載さ ていたこ についての疑義が極めて低い 考えら る ームペー 等

以 のよう ームペー に掲載さ ている情報 、通常、問い合わ 先が明ら あ 、当該疑義 極めて低い 考えら る

・刊行物等を長年出版している出版社の ームペー 新聞、雑誌等の電子情報を の ている ームペー :学術雑誌の電子出版物等をの ている

・学術機関の ームペー 学会、大学等の ームペー :学会、大学等の電子情 報 研究論文等 をの ている

・国際機関の ームペー 標準化機関等の団体の ームペー :標準規格等につ いての情報をの ている

・公的機関の ームペー 省庁の ームペー :特に研究所の ームペー に いて、研究活動の内容や研究成果の概要等をの ている

出 :特許・実用新案審査基準 第Ⅱ部 第 5 章

」頁 そして、引用した電子的技術情報の取扱い して 記の記載がある

医2) 引用した電子的技術情報の取扱い

インターネット等の情報 、審査官が先行技術調査を行 た に 存在してい て 、その後、出願人又 第三者がアクセスした時に 、該情報が改変、削除さ ている可能性がある このよう 場合、出願人又 第三者 充分 対応を るこ が困難 あるこ ら、拒絶理由通知等に引用したインターネット等の電子的技術 情報を特許関連文献データベースに蓄積するために、審査官 以 のよう 手続 を行う

引用した ームペー 等の情報をプリントアウトする

のプリントアウトに、アクセスした日時、アクセスした審査官名、その情報 を引用した出願の出願番号及びその情報を取得したアド ス等を記入する 以降、引用非特許文献の電子化 同様に取 扱う

出 :特許・実用新案審査基準 第Ⅱ部 第 5 章

4

4-5 頁

前掲 2

4

前掲 2

(34)

、引用にあた て 、電子的技術情報 同一内容の刊行物が存在し、該電子的技術 情報 該刊行物が ちら 引用可能 場合 、刊行物を優先して引用する している

また、先行技術調査時点 出願公開さ てい い出願に対して 、インターネットによ る先行技術情報の検索を行うこ るが、インターネット 検索時に検索情報が流出 して、検索式や検索語等 ら当該出願に係る発明が第三者に漏洩する可能性があるこ ら、検索にあた て 注意を要する している

さらに、引用しよう する電子的技術情報が公衆に利用可能 情報 あるこ について、 記の記載がある

1.2 出願前に いて、引用しよう する電子的技術情報が公衆に利用可能 情報 あるこ

イ ン タ ー ネ ッ ト 等 に の ら た 情 報 、 不 特 定 の 者 が ア ク セ ス 可 能 情 報 あ

、頒布さ た刊行物に記載さ た情報 同様の情報伝播力を有するの 、通常、 公衆に利用可能 情報 ある

ームペー 等へのアクセスにパスワードが必要 あ た 、アクセスが有料 ある場合 、その情報がインターネット等にの ら て 、その情報の存在及 び存在場所を公衆が知るこ が 、 つ、不特定の者がアクセス可能 あ 、 公衆に利用可能 情報 ある いえる

医1) 電子的技術情報が公衆に利用可能 情報 ある のの例

検索サーチエン ンに登録さ て 検索可能 ある の、又 、その情報の 存在及び存在場所を公衆が知るこ が る状態にある の 例え 、関連あ る学術団体やニュース等 らリンクさ ている の、又 、アド スが新聞や 雑誌等の公衆への情報伝達手段にの ている の

パスワードが必要 のに いて 、パスワードを入力するこ のみ 不特定 の者がアクセス可能 ある の この場合に 、パスワードを手に入 るこ が有料 う 問わ 、誰 何ら の手続 を踏 こ 差別無くパスワ ー ド を 手 に 入 て ア ク セ ス る よ う に る ー ム ペ ー 等 あ 公 衆 に 利用可能 情報 ある

有料の ームペー 等に いて 、料金を支払うこ のみ 不特定の者がアク セス可能 ある の この場合に 、誰 料金を支払うこ のみ 差別無く ア ク セ ス る よ う に る ー ム ペ ー 等 あ 公 衆 に 利 用 可 能 情 報 ある

図 4-1  海外のウ ブアーカイブサービス 1
図 4-2  海外のウ ブアーカイブサービス

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