Ⅱ- 3
土地利用方針
現 行 方 針 に お ける施策概要
府中市の地域特性を活かしつつ、活発なまちづくりと潤いのある環境づくり
の調和を図るため、市域の土地利用の基本的な方針を、長期的かつ総合的な 視点から提示
■ 低密度住宅ゾーン
戸建て の低層 住宅 地を主体 に落ち 着い た雰囲気 を持っ た良 好な居住 環境 の形成を誘導
また、生産緑地地区をはじめとする都市農地の保全に努め、農地と共存し た良好な居住環境の形成を誘導
■ 中密度住宅ゾーン
低層住宅と中高層住宅が調和した良好な居住環境の形成を誘導
■ 商業・業務・サービスゾーン
商業・業務・サービス機能を中心とした都市機能が集積した、にぎわいと 活力のある質の高い都市環境の形成を誘導
■ 近隣商業ゾーン
地域の持つ多様な資源を活かし、地域住民の生活に密着した商業・業務・ サービス機能と都市型住宅の調和する土地利用を誘導
■ 幹線道路沿道ゾーン
都市環境軸として、周辺住宅地の居住環境に配慮した、良好な景観とゆた かな緑を確保するとともに、周辺の地域特性に応じた、商業・業務・サービ ス機能と都市型住宅が調和する土地利用を誘導
■ 都市型産業ゾーン
周辺地区との調和・共存を図り、都市型産業を保全・育成する土地利用を 誘導
■ 住工共存ゾーン
産業機能と居住機能との調和・共存を図る土地利用を誘導
■ スポーツ・レクリエーションゾーン
ゾーン内に立地するスポーツ・レクリエーション施設(郷土の森公園、市 民球場、東京競馬場など)の機能の維持・向上を促進
■ 大規模公共公益施設ゾーン
緑やオープンスペースの維持・向上を図るとともに、各種の公共公益機能
が市民生活の向上や広域的な市のポテンシャル向上に貢献するよう、機能の
維持・向上と市のまちづくりにおける連携を促進
■ 公園・緑地ゾーン
公園・緑地の整備や機能の維持・向上を促進 施 策 の 主 な 事
業実績・成果
<低密度住宅ゾーン、中密度住宅ゾーン>
● 良好な居住環境の形成及び保全のため、地区計画制度の活用を推進
● 良好な景観と住環境の形成及び保全のため、景観協定の締結を促進
<商業・業務・サービスゾーン、近隣商業ゾーン>
● 府中駅南口地区再開発事業の推進
⇒第三地区の店舗、住宅の再開発ビル「くるる」が完成(H17. 3)
⇒第一地区の工事に着手(H25. 10)し、店舗、公共公益施設、住宅の再開
22
● 調布基地跡地都市整備用地の土地利用の誘導
⇒多磨駅東口に残る調布基地跡地都市整備用地は、民間売却を前提に近隣
商業地域への用途地域見直し及び地区計画(多磨駅東地区)の策定を行 い、大規模商業施設を誘導
● 西府駅周辺の土地利用の誘導
⇒西府土地区画整理事業に伴い、保留地を大型スーパー、分譲マンション 事業者へ売却し、土地利用を誘導
<幹線道路沿道地域>
● 幹線道路沿道での大規模開発事業の誘導
⇒ 幹 線 道 路 沿 道 での大 規 模 開 発 事 業 や国の 機 関 移 転 に 伴 う国有 地 売 却 を 見据えて、まちづくり誘導計画(浅間山周辺地区及び新町・栄町地区) を策定
<都市型産業ゾーン、住工共存ゾーン>
● 工業系地域(工業地域・準工業地域)における高層の共同住宅への土地利
用転換を抑制するため、平成 16 年の用途地域一斉見直し時に、特別用途
地区である「都市型産業専用地区」又は「25m高度地区、25m第二種高度 地区」を選択的に導入
⇒「都市型産業専用地区」の指定により工業地域及び準工業地域における 土地利用を維持
⇒ 共 同 住 宅 へ の 土地利 用 転 換 が 進 ん でいる 上 記 以 外 の 工 業系用 途 地 域 に おいて、25m高度地区等により共同住宅建設における高さを抑制(導入 前 10 年間の中高層建築物の高さの平均は 19. 1mであったが、導入後の
平成 17 年以降では、中高層建築物の高さの平均は 16. 7mとなった。)
<スポーツ・レクリエーションゾーン>
● 郷土の森公園のレクリエーション機能の充実
⇒ 郷 土 の 森 公 園 の改修 及 び 郷 土 の 森 観光物 産 館 の 開 館 に よりレ ク リ エ ー ション機能が充実
<大規模公共公益施設ゾーン>
● 基地跡地の新たな土地利用の推進
⇒これまで調布基地跡地では、国、東京都及び府中市をはじめとする関係
市が、都市基盤整備と大規模公共公益施設(東京外国大学、警察大学校、
警視庁警察学校など)の整備を推進しているが、平成 14 年度以降、府
中市内においては、榊原記念病院の誘致に続き、機動隊などの施設立地 が進展(朝日町三丁目地区地区計画を策定)
⇒調布基地跡地内で府中市学校給食センター建設構想が進展
● 都立病院再編に伴う「多摩メディカル・キャンパス」の土地利用が進展
⇒「多摩メディカル・キャンパス」として、多摩総合医療センター、神経 病院、小児総合医療センター、東京都がん検診センター、府中療育セン
ター及び府中看護専門学校の再編整備が進展し、平成 22 年には、多摩
総合医療センター及び小児総合医療センターが開設 <公園・緑地ゾーン>
● 緑の拠点として都市公園機能の拡充
<市民意識調査の結果から> ∼府中市全体の「土地利用」についての印象∼
○ 「1.住宅地は住みやすい環境が整っている」「5.事業所や工場が住環境に影響の少ない場所にあ
る」と感じる人は、「そう思う」「ややそう思う」を合わせると、回答者の8割以上となっています。
○ 「2.大小の建物が調和し、良好なまち並みを形成している」「3.府中駅周辺の中心街に活気やに
ぎわいがある」「4.駅周辺で生活に必要なサービスが受けられる」と感じる人は、相対的に少なく
なっています。
23.6%
12.5%
23.8%
18.6%
24.8%
58.4%
52.3%
47.3%
50.4%
58.1%
2.2%
2.7%
2.0%
2.3%
2.2% 13.3%
26.2%
20.5%
22.3% 12.6%
2.5%
6.3%
6.2%
6.4%
2.2% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
1.住宅地は住みやすい環境が整っている
2.大小の建物が調和し、良好なまちなみを形成してい
る
3.府中駅周辺の中心街に活気やにぎわいがある
4.駅周辺で生活に必要なサービスが受けられる
5.事業所や工場が住環境に影響の少ない場所にある
そう思う ややそう思う 無回答 ややそう思わない そう思わない
回答数:1,426
1.住宅地は住みやすい環境が整っている
2.大小の建物が調和し、良好なまち並みを形成してい
る
3.府中駅周辺の中心街に活気やにぎわいがある
4.駅周辺で生活に必要なサービスが受けられる
24
■ 地区計画等の実績
項目 平成 13 年度末 平成 26 年度末
地区計画の決定地区数 2地区(19. 7ha) 14 地区(73. 4ha)
景 観 協 定 ( 都 市 景 観 協 定 )
の決定地区数
2地区(2. 4ha) 18 地区(29. 8ha)
まちづくり誘導地区 なし 6地区(121. 4ha)
特別用途地区 娯楽・レクリエーション地区(104. 7ha)
娯楽・レクリエーション地区(104. 7ha)
都市型産業専用地区(250. 9ha)
絶対高さ型高度地区 なし
25m高度地区(42. 7ha)
25m第二種高度地区(158. 6ha)
■ 府中市の土地利用の変化(平成 14 年度∼平成 24 年度)
○ 農用地や工業用地などが減少し、住宅用地や道路等が増加している。
(資料:土地利用現況調査)
9.7% 9.3%
31.1% 28.5%
5.9% 6.2%
6.9% 6.7%
9.3% 9.3%
16.0% 15.3%
5.4% 7.4%
2.1% 2.6%
13.6% 14.7%
0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0%
平成24年度
平成14年度
○ 平成 14 年度∼平成 26 年度の間に、342 件(区域面積約 58. 3ha)の開発行為を適正に調整した。
○ 平成 14 年度∼平成 26 年度の間に、656 件の中高層建築物の建築を適正に誘導した。
○ 低層住居系用途地域で開発行為が多く、それ以外の用途地域では中高層建築物の建築が多い。 0 10 20 30 40 50 0 100 200 300 400 500
H14 16 18 20 22 24 26
開
発
行
為
数︵ 件︶
区
画
整
備
数
︵
区
画
︶
【開発行為の推移】
区画整備数(区画)
開発行為の協定締結件数(件)
0 20 40 60 80 100 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500
H14 16 18 20 22 24 26
中
高
層
建
築
物
数︵ 件︶
住
宅
整
備
戸
数
︵
戸
︶
【中高層建築物の推移】
住宅整備戸数(戸)
中高層建築物の協定締結件数(件)
26
○ 平成 14 年度∼平成 26 年度の間に、中高層建築物の建築を適正に誘導し、公園用地約 2. 6ha、緑
地用地約 12. 5ha を創出し、約 18, 300 戸の共同住宅建設を誘導した。
○ 中高層建築物の建築における共同住宅等の建築は、中密度住宅ゾーンをはじめ、工業系ゾーンに
おいても割合が高い。
○ 平成 14 年度∼平成 26 年度の間に開発行為を適正に誘導し、道路用地約 11. 4ha、公園用地約 0. 9ha、
緑地用地約 3. 0ha を創出し、約 3, 400 戸の住宅開発を誘導した。
○ 開発行為は、低密度住宅ゾーンにおける農地や企業グラウンド等の住宅地開発が中心となってい
■ 住居系用途地域における土地利用の変化(平成 14 年度∼24 年度)
○ 平成 14 年度∼平成 26 年度の間に中高層建築物のワンルーム住宅開発における世帯向け住戸の併設
誘導などにより、約 18, 300 戸(世帯向け住戸約 12, 100 戸、ワンルーム住戸 6, 200 戸)の住宅が整 備された。
(資料:土地利用現況調査)
4.9% 4.5% 44.1% 40.7% 1.2% 1.4% 1.8% 1.8% 12.9% 13.3% 15.2% 14.1% 10.0% 13.3% 1.9% 1.8% 7.9% 9.0%
0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0%
平成24年度 平成14年度
【 低 層 住 居系 用途 地 域 (※ )における土 地利 用の 変 化 】
公共 住宅 工業 商業 公園・運動場等 道路等 農用地 未利用地等 その他の空地
20.5% 19.7% 29.6% 27.5% 1.5% 1.6% 10.6% 10.1% 7.0% 6.6% 17.4% 17.0% 3.2% 4.5% 1.6% 2.9% 8.6% 10.0%
0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0%
平成24年度 平成14年度
【 中 高 層 住 居 系 用 途 地 域 (※)における土 地 利 用 の 変 化 】
公共 住宅 工業 商業 公園・運動場等 道路等 農用地 未利用地等 その他の空地
7.1% 6.7% 29.7% 26.6% 3.3% 3.7% 12.7% 11.2% 2.0% 1.5% 34.3% 33.3% 3.2% 5.1% 0.8% 1.9% 6.9% 10.0%
0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0%
平成24年度 平成14年度
【 準 住 居 地 域 における土 地 利 用 の 変 化 】
公共 住宅 工業 商業 公園・運動場等 道路等 農用地 未利用地等 その他の空地
( 注) 低層住居系用途地域 :第1種低層住居専用地域、第2種低層住居専用地域
中高層住居系用途地域:第1種中高層住居専用地域、第2種中高層住居専用
地域、第1種住居地域、第2種住居地域
○ 住 居 系 用 途 地 域 に お
け る 土 地 利 用 の 変 化
を見ると、全般的に農
用 地 等 の 空 地 が 減 少
し、住宅用地や道路、
公 共 用 地 が 増 加 し て
いる。
○ 幹 線 道 路 沿 道 ゾ ー ン
と な る 準 住 居 地 域 で
は、住宅用地と共に商
業 用 地 が 増 加 し て い る。
433 549 569
869 1,123
363 374 293 749 295
74 104 381
1,696 1,412 1,212 609
1,209 1,007 439 601 951 891 942 470 620 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500
H14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26
住
宅
整
備
戸
数︵ 戸︶
【中高層建築による住宅整備動向】
ワンルーム住宅数 世帯向け住宅数
28
○ 戸建て住宅は、朝日町や若松町、押立町等における農地の宅地化による増加が多い。
0.00 5.00 10.00 15.00 20.00 25.00 30.00 35.00 40.00 45.00 50.00
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26
中
高
層
建
築
物
の
最
高
高
さ
H
【準工・工業地域(25m高度地区)における中高層建築物の最高高さの推移】
共同住宅(寄宿
舎を含む。)
工場・倉庫・事務
所用途
その他 (m)
年度
○ 工業系用途地域における 25m高度地区・25m第2種高度地区の導入により、平成 17 年度以降、突
出した高さの共同住宅の建設が抑制されている。導入前は、高さ 25m以上の中高層建築物の建設が
10 年間で6件あり、高さの平均は 19. 1mであったが、導入後の平成 17 年度以降は、高さの平均は 16. 7mとなった。
25m高度地区・25m第2種
高度地区の導入
30
■ 工業系用途地域における土地利用の変化(平成 14 年度∼24 年度)
○ 「都市型産業専用地区」では産業機能が保全されているが、その他の工業系用途地域では工業用地 が大規模小売店舗や共同住宅に転換する傾向がある。
(資料:土地利用現況調査)
11.6% 11.4%
14.8% 10.6%
19.3% 21.0%
15.4% 13.8%
11.3% 10.7%
15.1% 15.5%
2.8% 3.8%
2.8% 4.9%
6.9% 8.2%
0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0%
平成24年度
平成14年度
【 準 工 業地 域 における土 地利 用 の変 化】
公共 住宅 工業 商業 公園・運動場等 道路等 農用地 未利用地等 その他の空地
0.0% 0.0%
5.7% 5.1%
62.4% 63.2%
4.9% 4.5%
4.9% 4.7%
7.1% 7.2%
1.3% 1.4%
6.6% 5.1%
7.0% 8.9%
0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0%
平成24年度
平成14年度
【 工 業 地域 における土地 利 用の 変化 】
○ 中心拠点となる府中駅周辺では、市街地再開発事業により大規模小売店の集積が進み、幹線道路 沿道のロードサイド型店舗の立地が進んだ。
○ 商業系用途地域における中高層建築物の建築では、商業系施設や商業系+共同住宅よりも、共同
住宅の建築が多くなっている。
3 2 2 4
1 2 1 1
4 2
2
6 2 11
3 4
2
2 3
1 1
5 5
11 10
8 23
11 11 9
11 11 11
4 7 2
2
1 2
1 1
4
2
1 1
0 5 10 15 20 25 30 35 40
H14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 中
高 層 建 築 物 の 件 数︵
件︶
年度
【商業系用途地域における中高層建築物の用途別件数の推移】
32
■ 商業系用途地域における土地利用の変化(平成 14 年度∼24 年度)
○ 商業系用途地域では、共同住宅を中心とした住宅機能の立地が進んでおり、既存店舗などの商業施 設の減少傾向が見られる。
(資料:土地利用現況調査)
5.3% 4.9%
32.8% 30.4%
2.2% 4.2%
16.8% 18.4%
1.1% 1.1%
26.7% 25.4%
0.7% 1.2%
5.2% 5.1%
9.1% 9.3%
0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0%
平成24年度
平成14年度
【 近 隣 商 業 地 域 における土 地 利 用 の 変 化 】
公共 住宅 工業 商業 公園・運動場等 道路等 農用地 未利用地等 その他の空地
6.8% 6.7%
24.9% 20.7%
1.9% 4.4%
25.2% 27.8%
1.1% 1.0%
26.4% 25.1%
0.0% 0.0%
2.3% 3.4%
11.3% 10.9%
0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0%
平成24年度
平成14年度
【 商 業 地 域 における土 地 利 用 の 変 化 】
■ 指定容積率と容積率消化率の現状
34
■ 指定容積率と中高層建築物の高さとの関係
○ 指定容積率と中高層化との関係を見ると、指定容積率が高く、日影規制の緩い商業系用途地域や工
業系用途地域、幹線道路沿道などにおいて、高さ 15m以上の中高層建築物の立地が進んでいる。ま