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研修報告書 平成23年度専門部研修:熊谷市ホームページ

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Academic year: 2018

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平成23年度専門部研修

報告書

1 研修の目的

今年 3 月に発生した東日本大震災により、地域の防災対策への関心が高まっ

ている。地域の住民の生命や財産を守るためには、こうした災害が発生した際、

緊急事態への対処が迅速にできることが重要である。

今回の研修では、宮城県宮城郡松島町にて震災の被災状況や復興に向けた住

民の取り組み等についてお話を伺い、今後の自治会活動に活用する。

2 研修のテーマ

『東日本大震災の被災地の現状と復興に向けた取り組み』

3 研修概要

①視察日時 平成24年2月21日(火)14:20~15:30

②参加人数 47人

③会 場 ホテル松島大観荘 1階「藤の間」(宮城県宮城郡松島町)

④内 容 松島町役場職員による講演

4 講演概要

Ⅰ 松島町長あいさつ(松島町長 大橋健男氏)

松島町の東日本大震災での被害は、近隣の自治体に比べると小さかったもの

の、津波による犠牲者や浸水等、松島町史上最大であった。

この震災では的確な情報の提供や食料の供給等が難しかったが、各地域の人

たちが力を貸してくれたおかげで困難な状況をしのぐことができた。

震災等の災害が起きた時は、皆様方の自治会が対応せざるを得ないと思うが、

的確なリーダーシップでもって、住民に対処することが必要と思う。

幸いにも日本三景「松島」の被害はほとんどなかった。「松島元気だったよ」

と周りの方に伝え、東北復興のためにも足を運んでいただきたいと思う。

Ⅱ 被害状況について(松島町総務課危機管理監 櫻井光之 氏)

東日本大震災は観測史上初のマグニチュード 9 を記録した大地震で、大津波

も発生した。地震により松島町では平均70cm、最大で 1m50cm地盤が沈んだ。

津波は松島町には弱まって到達したものの、3.1mある松島海岸の護岸を乗り越

え約300世帯の家屋が浸水した。

避難所は最大で45 か所設置され、避難者数は3,719人だった。平成 17年に

旅館ホテルと結んだ災害時の支援協定が、この時大いに役立った。

電気の復旧は 3 月 18 日で、それまでの間、発電機不足に悩まされた。特に、

酸素吸入器を使用している方々の対応にはヒヤっとした。

水道は余震の影響等もあり復旧が遅れた。4月 16日までは消防団や三重県の

津市と四日市市、秋田県にかほ市と協力し給水車両による給水活動を行った。

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での間、大型バスを借りて臨時バスを運行した。

解体した家屋は722棟。環境省から平成24年3月末までに解体を終わらせる

ようにとの指示を受けているが、財政の問題や廃材の置き場もないため、松島

町を含め沿岸部の自治体は頭を悩ませている。

ゴミ処理については中央公民館のグラウンドを仮置き場としている。松島で

は約10年分の瓦礫が一晩で出てしまった。処理には岡山県岡山市と倉敷市にも

協力していただいた。漂着物の処分は流れついた先の市町村が行うが、船27隻、

遺体3体、その他に家具などが流れ着いた。

ボランティアは全国各地から集まった。阪神大震災の恩返しをしたいと、神

戸からたくさんの方が応援に来た。支援物資は全国から昼夜を問わず届き、職

員と自衛隊が協力して避難所へ搬入した。震災翌日には、夫婦町の秋田県にか

ほ市が大人のおしめ、離乳食、ミルクを持って来た。備蓄品を揃えるのであれ

ば、この3点セットは必ず覚えておいてほしい。

Ⅲ 行政区の対応について(松島町総務課危機管理監 櫻井光之 氏)

水道の復旧の状況など町で毎日作成するお知らせの配布をお願いした。また、

職員の不足や避難所生活が長期間になるほど自立しようという気持ちが起きな

くなることを懸念し、急いだ避難所の集約については、3月14日に会合を行い、

45か所ある避難所を4か所に集約することについて合意を得られた。

避難所の運営責任者となった区長もおり、本当によく動いていただいた。

Ⅳ 復興に向けた取り組み(松島町企画調整課長 小松良一 氏)

防潮堤については、1.5m程高くするという案もあったが、松島の景観と共に

暮らしたいという住民の思いを尊重し震災前と同じ高さでの整備を考えている。

松島町では、東北・松島の美しさと安全を継承し発信する復興のまちづくり

をために、「復興」、「創造」、「貢献」という3つのコンセプトを持つ松島町震災

復興計画を策定した。松島町は、周囲の自治体に比べ比較的被害が軽く済んだ

という状況下にあるので、まず松島がいち早く元気になって、他の地域の牽引

役を果たしていきたいという思いが込められている。

地域防災計画は平成24年度が見直しの年であるので、災害時にリーダーとな

れる人材の育成や防災訓練・防災教育の充実、地域特性に応じた地域防災対策

の強化など、今回の震災経験を踏まえた見直しを行う。

5 質疑応答

○質問 集約した避難所に残ったのは何人位で、どのような人か?

○回答 350人位で高齢者や障害者、全壊等により戻る家のない人。東松島市

の被災者受入もあったが、8月初旬で避難所はなくなった。

6 研修参加者の感想

・テレビ等の報道だけでは知ることの出来ない貴重な話を聞くことができた。

・実体験に基づく講演だったため、とても参考になった。

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