2016.6.27. 加藤賢悟 6/27の講義中に補足した証明ですが,いろいろタイポがあったので,訂正版を載せてお きます.
ΘはRの開区間とし,X = (X1′, . . . , Xn′)′の同時確率(密度)関数は pn(x; θ) = H(x) exp{θT (x) − C(θ)}
の形に表せるとしよう.
Theorem 1. 次の形の検定はH0 : θ = θ0 vs. H1: θ ̸= θ0に対する水準αのUMPU検定に なる:
δ∗(x) =
1 if T (x) < c1 or T (x) > c2
γi if T (x) = ci, i= 1, 2 0 otherwise
.
ただし,ci, γi, i= 1, 2は
Eθ0[δ∗(X)] = α, Eθ0[T (X)δ∗(X)] = Eθ0[T (X)]α (*) をみたすように選ぶ.
Proof. 略証のみ与える.この証明では,pn(x; θ)は密度関数とし,微分と積分の順序交換を
自由に行う(ちゃんと正当化できる).さらに,(*)をみたすci, γi, i = 1, 2の存在は認めて, δ∗がUMPU検定であることを示す.δを水準αの任意の不偏検定とすると,
βδ(θ0) ≤ α, βδ(θ) ≥ α, ∀θ ̸= θ0
となる.ここで,βδ(θ) = Eθ[δ(X)]はθについて微分可能であることが示せる.βδ(θ)の連 続性より,βδ(θ0) = αであり,βδ(θ)はθ= θ0で最小になる.よって,
βδ(θ0) = α, 0 = βδ′(θ0) =
∫
δ(x)∂
∂θpn(x; θ0)dx = Eθ0[T (X)δ(X)] − C′(θ0)α
となる.ここで,eC(θ) =∫ eθT(x)H(x)dxの両辺をθについて微分して,C′(θ) = Eθ[T (X)] を得る.従って,
∫
δ(x) ∂
∂θpn(x; θ0)dx = 0 ⇔ Eθ0[T (X)δ(X)] = Eθ0[T (X)]α である.
次に,θ1 ̸= θ0を任意に固定して,a1, a2∈ Rに対して,
ra1,a2(x) = pn(x; θ1) − a1pn(x; θ0) − a2 ∂
∂θpn(x; θ0)
= pn(x; θ0)eC(θ0)−C(θ1){e(θ1−θ0)T (x)− ea1− ea2T(x)}
1
とおく.ここで,ea1 = eC(θ1)−C(θ0){a1 − C′(θ0)}, ea2 = eC(θ1)−C(θ0)a2である.c1, c2に対し て,a1, a2をc1, c2, θ0, θ1に依存させて適当に選べば,H(x) > 0なるxに対して,
δ∗(x) = 1 ⇔ ra1,a2(x) > 0, δ∗(x) = 0 ⇔ ra1,a2(x) < 0 が成り立つ.よって,
{δ∗(x) − δ(x)}ra1,a2(x) ≥ 0 となるから,両辺を積分して,
βδ∗(θ1) − βδ(θ1) =
∫
{δ∗(x) − δ(x)}pn(x; θ1)dx
≥ a1
∫
{δ∗(x) − δ(x)}pn(x; θ0)dx + a2
∫
{δ∗(x) − δ(x)} ∂
∂θpn(x; θ0)dx = 0
を得る.さらに,δ(x) ≡ αなる検定と比較して,βδ∗(θ1) ≥ αを得る.θ1 ̸= θ0は任意だった から,δ∗がUMPU検定であることが示された.
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