投資情報室
2018年2月22日
オーストラリアレポート
オーストラリア経済とリート市場の動向について
豪州の2017年4Qの賃金上昇率は市場予想上回る
豪州の17年4Qの賃金指数は前期比+0.6%と市場予想(+0.5%)を上回る。前年比の賃金上昇率は+2.1%へ加速。 近年は賃金上昇率の鈍さが物価低迷の一因となってきた。賃金環境の改善は基調インフレ率の押し上げに寄与へ。 17年4Qの賃金上昇率の加速は、鉱業、製造業、建設業、企業向けサービス業、ヘルスケアなどの業種に広がる兆し。 今後の賃金上昇率改善には一段の失業率低下が必要。賃金動向は利上げ転換を模索するRBAの金融政策の焦点に。
(審査確認番号H29-TB464)
図1:豪州の賃金上昇率と基調インフレ率
豪州の17年4Qの賃金上昇率は市場予想上回る
豪州の2017年10-12月期の賃金指数(時間当たり 賃金、賞与除く)は、前期比+0.6%と市場予想 (+0.5%)を上回る伸びとなりました。前年比でも 賃金上昇率は+2.1%へ加速し、市場予想(+2.0%) を上回りました。
近年、豪州準備銀行(RBA)が重視する基調インフ レ率の低迷は、賃金上昇率の鈍さが一因とみられて きました(図1)。雇用回復を背景にした賃金環境の 改善は、今後の基調インフレ率の押し上げに寄与す ると期待されます。
豪州の賃金上昇が多くの業種に広がる兆し
また、足元では賃金上昇率の加速が多くの業種に広 がる兆しもみられます。2017年10-12月期の業種別 賃金の動向を比較すると、全18業種のうち7業種で 賃金上昇率(前年比)が前期から加速しました(図 2)。資源価格の回復を受けて鉱業の賃金回復が進ん だほか、製造業や建設業、企業向けサービス業、ヘ ルスケアなどの業種で賃金上昇率の加速がみられま した。
一方、他の業種では賃金上昇率が横ばいとなった業 種は5業種、上昇率が鈍化した業種は6業種となりま した。
(出所)豪州政府統計局(ABS) (期間)2010年1Q∼2017年4Q (注)データは季節調整済。基調インフレ率は消費者物価指数(CPI)の
トリム平均値(平均値を算出する際、データの最大値と最小値付 近の値を計算から除外)と加重中央値の平均により算出。
(出所)ABS (注)データは季節調整前。
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図2:豪州の業種別賃金上昇率
今後の賃金上昇には一段の失業率低下が必要
今後、賃金上昇率のさらなる改善には失業率の一段 の低下が必要と考えられます。直近2018年1月の豪 州の失業率は5.5%とRBAが推定する約5%の自然失 業率(※)を依然として上回っており、豪州の労働 市場には余剰労働力が残されていることを示唆して います。
2018年1月の豪雇用統計では16ヵ月連続の前月比 雇用増となっています。今後、雇用環境が完全雇用 状態に近づくにつれて、賃金上昇の行方が利上げ転 換を模索するRBA金融政策を左右する焦点となりそ うです。
(※)自然失業率は完全雇用状態を示す失業率。
2.1% 1.9% 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0
10 11 12 13 14 15 16 17 基 調 ン フ 率 賃 金 指 数
時 間 当 た 賃金
ン フ タ ッ
前年比、%
年
年 前期 の
月期 月期 月期 方向性
鉱業
製造業
公益
建設業
卸売業
小売業
宿泊飲食サ ビス
輸送郵便倉庫
情報メ 通信
金融保険サ ビス
賃貸 ス不動産サ ビス
専門科学技術サ ビス
管理 びサポ サ ビス
政府機関 国防
教育訓練
ヘ ス 社会支援
芸術娯楽サ ビス
その他サ ビス
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・換金(解約)手数料
売時 手数料 売却時 手数料
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売時 手数料 売却時 手数料
限3.00% 税込
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