( 1 ) 教 育 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 151 ( 2 ) 文化・スポーツ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 161 ( 3 ) 国際交流 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 171 Ⅳ 地域別情報
1 地域別の産業構造 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 177 2 産業別に見る地域の特長 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 178 3 地域の現状 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 182 4 地域の挑戦 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 194
□ 資料編 □
Ⅰ 青森県長期計画の変遷と計画を取り巻く社会経済状況の変化 ・・・・・・・・ 202 Ⅱ 個別計画
一覧表 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・206 Ⅲ 地域資源カレンダー
1 食材カレンダー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 228 2 催事カレンダー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 232 Ⅳ 統計データ
1 統計データ一覧 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 244
2 都道府県別主要統計 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 248 3 単位当たり統計指標による都道府県ランキング ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 250 4 地域県民局を単位とした市町村別指標 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 262
◇ コラム ◇
コラム① 明治時代と青森県・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21 コラム② 弘前藩津軽氏と石田三成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 200 コラム③ 青森りんごと台湾りんご・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 274
表紙:南部菱刺し(南部菱刺研究会 山田友子)
- 3 -
□ 青森県の姿 □
本項では、現在の青森県の姿を質的・量的側面から多角的に説明する。主 に客観的データを基にして、青森県の姿を明らかにしていく。
Ⅰ 青森県基本計画の推進
「青森県基本計画未来を変える挑戦」の概要やめざす姿の実現に向け た取組方法等を紹介する。
Ⅱ 基本情報
人口・世帯、財政、社会基盤など本県の基本情報を紹介する。 Ⅲ 4分野情報
「青森県基本計画未来を変える挑戦」に掲げる 4 つの分野ごとに様々 なデータを紹介する。
Ⅳ 地域別情報
県内 6 地域の特長を代表的なデータを用いて紹介する。
1 青森県基本計画未来を変える挑戦
「強みをとことん、課題をチャンスに」という基本コンセプトの下、県行政全 般に係る政策・施策の基本的な方向性を総合的・体系的に示す「青森県基本計画 未来を変える挑戦」(計画期間:平成 26~30 年度)の概要を以下に説明する。
(1) 「青森県基本計画未来を変える挑戦」のポイント
・「生活創造推進プラン」(平成 16 年 12 月策定)、「青森県基本計画未来への挑 戦」(平成 20 年 12 月策定)を経て、「攻めの農林水産業」などこれまでの取 組の成果をもとに、アグリ・ライフ・グリーンなど本県の強みを生かした成
長分野に果敢にチャレンジする計画。
・食や観光資源などの本県の強みをとことん活用し、生業(なりわい)づくり につなげるとともに、人口減少の進行や短命県などの本県の課題を「伸びし ろ」の大きい成長のチャンスと捉える計画。
・分野横断的な「戦略プロジェクト」を展開し、2030 年において、青森県の「生
業」と「生活」が生み出す価値が世界に貢献し広く認められている状態=世 界が認める「青森ブランド」の確立をめざす計画。
青森県基本計画の推進
「青森ブランド」とは
「青森ブランド」とは、青森県産品のブランド化のみを指すのではなく、 青森県の「生業(なりわい)」と「生活」が一体となって生み出す価値の総 体で、主に次の内容で構成される。
○ 青森県の自然・歴史・文化・観光・生活を始めとする地域資源や産品、
技術、サービスなどが有する価値 ○ 青森県内の市町村や地域が有する価値
○ 地域資源や産品、地域特性を包括した青森県からイメージされる価値 ○ 青森県が提案した政策や地域の取組、輩出した人財の価値 など
また、「青森ブランド」を認知する国内外の人や県民の視点で分かりやす く表現すると、「買ってよし、訪れてよし、住んでよし」の青森県と言い表 すことができる。具体的には、次の 3 種類の価値を備え、それが世界から認 知されている状態をめざすものである。
○ 買ってよし(ビジネス対象としての価値)
産品の購入や進出・投資の対象となる価値を有する地域であること ○ 訪れてよし(観光・交流対象としての価値)
観光や交流、滞在の対象となる価値を有する地域であること
○ 住んでよし(生活対象としての価値)
住んで生活する対象となる価値を有する地域であること ア これまでの計画で掲げた「生活創造社会」の具体像
・「生活創造推進プラン」(計画期間:平成 16~20 年度) →暮らしやすさではどこにも負けない地域づくり
・「青森県基本計画未来への挑戦」(計画期間:平成 21~25 年度) →生業(なりわい)に裏打ちされた豊かな生活が実現している社会 イ 社会経済環境の変化
人口減少、少子化、高齢化の一層の進行、グローバリゼーションの進展、ア ジアの経済成長と国際的な競争の激化、情報通信技術の革新、東日本大震災な ど。
ウ 「青森県基本計画未来を変える挑戦」(平成 25 年 12 月策定)のめざす姿 「青森県の『生業(なりわい)』と『生活』が生み出す価値が世界に貢献し 広く認められている状態」をめざしている。言い換えると、「世界が認める『青 森ブランド』の確立」がなされた状態と表現できる。分かりやすく言うと、 「買ってよし、訪れてよし、住んでよし」の青森県となる。
県
の
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資
料
編
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報
4
分
野
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別
情
報
(2) 4分野の設定と分野ごとの「めざす姿」
「青森県基本計画未来を変える挑戦」では、5 年間で取組を進める 4 分野を 設定し、それぞれの分野ごとに「めざす姿」を掲げている。
分野ごとの「めざす姿」
「産業・雇用」分野 ~仕事づくりと所得の向上~ ○ 成長 3 分野での産業の創出・強化と外貨獲得
① 「世界のブランド」をめざす「あおもり‘アグリ’」 ② 新たなビジネスが創出されている「あおもり‘ライフ’」 ③ 産業と人財が集まる「あおもり‘グリーン’」 ○ 個性的な魅力を備えた「あおもり‘ツーリズム’」 ○ 国内外で支持される「あおもり‘ビジネス’」
○ 魅力あふれる「あおもり‘ワーク’」
「安全・安心、健康」分野 ~命と暮らしを守る~ ○ 健康で長生きな青森県
○ 安心して子どもを産み育てられる「最適の地」 ○ みんなでつくる安全・安心な青森県
「環境」分野 ~自然との共生、低炭素・循環による持続可能な地域社会 の形成~
○ 自然と共生する暮らし ○ 循環型社会の実現 ○ 低炭素社会の実現 ○ 環境にやさしい青森県民
「教育、人づくり」分野 ~生活創造社会の礎~ ○ 夢や志の実現に向かって挑戦する青森県民 ○ 社会全体で育む「生きる力」
○ 人が育ち、磨かれ、活躍する青森県 ○ 生きがいを感じ、心豊かに暮らせる地域
(3) 「注目指標」と「県内総時間」
本県が総合的かつ相対的にどのような位置にあるか、また「めざす姿」に向か って進んでいるかという立ち位置を確認するために、注目していくべき 2 つの指 標(注目指標)として、「1 人当たり県民所得」と「平均寿命」を引き続き設定す るとともに、これからの「伸びしろ」として、「県内総時間」の考え方を新たに提
示している。
「平均寿命」を延ばすことにより、県民が県内で使う時間(「県民総時間」)が 増加し、結果として「1 人当たり県民所得」の向上につなげることができる。時 間の概念で捉えることで、2 つの注目指標は独立したものではなく、相互に関連
したものであることが分かる。(図1)
図1 平均寿命の延伸と経済活動循環のイメージ
「県内総時間」・・・青森県民であるなしにかかわらず、青森県という一定の 地域で一定の期間に使われる時間
=県民が県内で使う時間(「県民総時間」)+県外からの来訪者などの滞在時間
県
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また、県民が県内で使う時間である「県民総時間」の増加に加えて、県外から
の観光やビジネス、移住、二地域居住などによる「交流人口の拡大」により、「県 内総時間」が増えることで、2 つの注目指標の伸びしろをより効果的に獲得する ことができる。
これまでの県民所得向上に向けた各分野の取組を進めていくことに加えて、平
均寿命が他都道府県よりも短いことにより失われている時間を平均寿命の延伸に より獲得していくという考え方が「県民総時間」であり、その伸びしろをより大 きなものとするために、交流人口拡大の視点を加えたものが「県内総時間」とな る。(図2)
「県内総時間」は、平均寿命の延伸や交流人口の拡大により、「1 人当たり県民
所得」の向上をめざす県を挙げた総合的な取組のシンボルとして設定するもので ある。
図2 県民所得向上のための新たな視点
また、県民が県内で使う時間である「県民総時間」の増加に加えて、県外から
の観光やビジネス、移住、二地域居住などによる「交流人口の拡大」により、「県 内総時間」が増えることで、2 つの注目指標の伸びしろをより効果的に獲得する ことができる。
これまでの県民所得向上に向けた各分野の取組を進めていくことに加えて、平
均寿命が他都道府県よりも短いことにより失われている時間を平均寿命の延伸に より獲得していくという考え方が「県民総時間」であり、その伸びしろをより大 きなものとするために、交流人口拡大の視点を加えたものが「県内総時間」とな る。(図2)
「県内総時間」は、平均寿命の延伸や交流人口の拡大により、「1 人当たり県民
所得」の向上をめざす県を挙げた総合的な取組のシンボルとして設定するもので ある。
図2 県民所得向上のための新たな視点
2 「戦略プロジェクト」等による取組の重点化
「青森県基本計画未来を変える挑戦」に掲げる 2030 年のめざす姿の実現に向 けて、具体的な取組を効果的かつ戦略的に進めるためには、取組の重点化により 限られた行財政資源を最大限に活用することが重要である。このため、県では、 政策点検、青森県総合計画審議会からの提言、社会経済情勢の変化などを踏まえ、
毎年度知事をトップとする「作戦会議」において取組の重点化のための戦略プロ ジェクト・戦略キーワードを決定し、これにより具体的な取組を企画・立案する こととしている。
戦略プロジェクトは、計画の基本理念である「強みをとことん、課題をチャン
スに」の下、計画に掲げる4分野を横断して連鎖的な取組を全庁一丸となって進 めていくものである。平成 30 年度においても、中・長期的な視点の必要性などを 踏まえ、これまでと同じく「人口減少克服」「健康長寿県」「食でとことん」の3 つの戦略プロジェクトを継続することとした。その上で、平成 27 年8月に策定し た「まち・ひと・しごと創生青森県総合戦略」に基づき、人口減少という大きな
課題の克服に向けて、取組を更に加速・強化していくこととしている。 また、戦略キーワードは、4分野ごとに優先的に取り組む必要がある政策・施 策の方向性を分かりやすくイメージできる言葉として設定し、本県を取り巻く環 境変化などに柔軟かつ速やかに対応するものである。(図1)
図 1 戦略プロジェクトと戦略キーワードによる取組の重点化
県
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「青森県基本計画未来を変える挑戦」に基づき、3つの戦略プロジェクト、4 つの戦略キーワードにより、政策・施策の取組の重点化を図るものである。また、 地域県民局では、地域別計画に掲げる地域のめざす姿の実現のため、地域別計画 推進事業を実施することとしている。(表2)
なお、事業数、金額には、国の補正予算に呼応して一体編成した平成 29 年度2 月補正予算を含む。
表2 平成 30 年度未来を変える挑戦推進事業
(単位:千円)
事業数 金額
166 1,939,308 96 1,151,148
24 214,479
38 388,457
30 511,532
4 36,680
27 336,405
17 147,733
10 188,672
43 451,755
26 223,537
10 188,504
7 39,714
319 28,456,376 103 14,537,328 107 6,625,117 26 1,848,141 83 5,445,790
22 59,777
東青地域県民局 5 14,519 西北地域県民局 7 21,865
中南地域県民局 2 4,097 上北地域県民局 2 6,025
三八地域県民局 4 10,435 下北地域県民局 2 2,836
1 300,000
508 30,755,461
4 0 1 2 0 ,0 4 4
未来を変える元気事業費補助 計 <参考>
地域県民局事業 計( 戦略プロジ ェクト事業及び地域別計画推進事業) 地域別計画推進事業 計
1 みんなで目指す「健やか力」の向上 2 保健・医療・福祉体制の充実 ③ 食でとことんプロジェクト
1 食の生産力・商品力を極める 2 食の販売力を極める
3 食をとことん極めるための基盤づくり 戦略キーワード 計
① 地域資源や地域特性を生かした魅力あふれる「しごとづくり」 ② 誰もが安んじて健やかに暮らせる「まちづくり」
③ 3Rでめざす人と自然にやさしい「さとづくり」 ④ あおもりの今と未来を変える「ひとづくり」 ② 健康長寿県プロジェクト
平成30年度当初予算 戦略プロジェクト 計
① 人口減少克服プロジェクト 1 持続可能な地域をつくる
2 人口増加につなげる移住や県内定着の促進 3 交流人口を増やす仕組みをつくる
4 子どもを産み育てやすい環境をつくる
「青森県基本計画未来を変える挑戦」に基づき、3つの戦略プロジェクト、4 つの戦略キーワードにより、政策・施策の取組の重点化を図るものである。また、 地域県民局では、地域別計画に掲げる地域のめざす姿の実現のため、地域別計画 推進事業を実施することとしている。(表2)
なお、事業数、金額には、国の補正予算に呼応して一体編成した平成 29 年度2 月補正予算を含む。
表2 平成 30 年度未来を変える挑戦推進事業
(単位:千円)
事業数 金額
166 1,939,308 96 1,151,148
24 214,479
38 388,457
30 511,532
4 36,680
27 336,405
17 147,733
10 188,672
43 451,755
26 223,537
10 188,504
7 39,714
319 28,456,376 103 14,537,328 107 6,625,117 26 1,848,141 83 5,445,790
22 59,777
東青地域県民局 5 14,519 西北地域県民局 7 21,865
中南地域県民局 2 4,097 上北地域県民局 2 6,025
三八地域県民局 4 10,435 下北地域県民局 2 2,836
1 300,000
508 30,755,461
4 0 1 2 0 ,0 4 4
未来を変える元気事業費補助 計 <参考>
地域県民局事業 計( 戦略プロジ ェクト事業及び地域別計画推進事業) 地域別計画推進事業 計
1 みんなで目指す「健やか力」の向上 2 保健・医療・福祉体制の充実 ③ 食でとことんプロジェクト
1 食の生産力・商品力を極める 2 食の販売力を極める
3 食をとことん極めるための基盤づくり 戦略キーワード 計
① 地域資源や地域特性を生かした魅力あふれる「しごとづくり」 ② 誰もが安んじて健やかに暮らせる「まちづくり」
③ 3Rでめざす人と自然にやさしい「さとづくり」 ④ あおもりの今と未来を変える「ひとづくり」 ② 健康長寿県プロジェクト
平成30年度当初予算 戦略プロジェクト 計
① 人口減少克服プロジェクト 1 持続可能な地域をつくる
2 人口増加につなげる移住や県内定着の促進 3 交流人口を増やす仕組みをつくる
4 子どもを産み育てやすい環境をつくる
平成 30 年度未来を変える挑戦推進事業の概要
地域別計画は、「青森県基本計画未来を変える挑戦」に記載した全県的な動向や 政策の方向性を踏まえつつ、各地域が置かれている状況や地域資源の特性を捉え て地域としてめざす姿を掲げるとともに、その実現に向けて取り組むものであり、 6つの地域県民局の圏域ごとに策定している。
平成 30 年度の主な取組
地域県民局事業(地域別計画推進事業等)
県
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3 特集 「経済を回す」取組 ~見えてきた様々な成果~
県ではこれまで、「攻めの農林水産業」や「立体観光」を始め、県民の「生業 づくり」に向けた取組を重点的に展開し、「経済を回す」ことに全力で取り組んで きた。平成 29 年度は、そうした様々な取組が実を結び、各分野において、成果が 具体的な形となって見えてきた年であった。
本稿では「経済を回す」という視点から、県の取組とその成果を振り返りたい。
(1)「経済を回す」とは
人口減少社会にあっても、持続可能な地域をつくっていくためには、地域にお いて魅力ある仕事をつくり、多様な雇用を生み出し、そこで生まれた収入を地域
経済の中でしっかりと回していくという「経済を回す」視点が重要であり、県で は、次のような取組を重点的に進めてきた。
① 高品質の県産品づくり
本県の豊富な農林水産資源を生かし、高品質な県産品づくりを進める ② 県産品の販路開拓
高品質な県産品を国内、海外へ向けて販売していく ③ 交流人口の拡大
県外・海外から多くの観光客の方々に本県を訪れていただく ④ 新産業の創出・育成
新しい産業・事業の創出を進める
3 特集 「経済を回す」取組 ~見えてきた様々な成果~
県ではこれまで、「攻めの農林水産業」や「立体観光」を始め、県民の「生業 づくり」に向けた取組を重点的に展開し、「経済を回す」ことに全力で取り組んで きた。平成 29 年度は、そうした様々な取組が実を結び、各分野において、成果が 具体的な形となって見えてきた年であった。
本稿では「経済を回す」という視点から、県の取組とその成果を振り返りたい。
(1)「経済を回す」とは
人口減少社会にあっても、持続可能な地域をつくっていくためには、地域にお いて魅力ある仕事をつくり、多様な雇用を生み出し、そこで生まれた収入を地域
経済の中でしっかりと回していくという「経済を回す」視点が重要であり、県で は、次のような取組を重点的に進めてきた。
① 高品質の県産品づくり
本県の豊富な農林水産資源を生かし、高品質な県産品づくりを進める ② 県産品の販路開拓
高品質な県産品を国内、海外へ向けて販売していく ③ 交流人口の拡大
県外・海外から多くの観光客の方々に本県を訪れていただく ④ 新産業の創出・育成
新しい産業・事業の創出を進める
Ⅶ
- 2 -
-30 -20 -10 0 10 20 30
青
森 長崎 茨城 鹿児
島
群
馬 広島 北海
道
宮
崎 高知 沖縄 岡山 千葉 香川 熊本 鳥取 山形 神奈
川
栃
木 和歌
山
全
国 埼玉 山梨 兵庫 長野 京都 佐賀 島根 福岡 大阪 岩手 東京 愛媛 愛知 島徳 大分 岐阜 滋賀 静岡 福井 秋田 城宮 三重 山口 石川 富山 新潟 奈良 福島 図2 農業産出額の伸び率(H14~28年)
(%)
資料:生産農業所得統計
25.3 4.5 -4.3 -12.3 -12.7 -22.4 3.1 100 93.5 114.9 108.8
112.3 111.2 110.0
103.7
107.0 109.1 107.4
110.3 112.0 119.4 125.3 100 97.9 98.7
96.3 96.6 93.7
94.7 91.1 87.2 87.5 92.6 91.2 85.6 91.7 96.7 100 99.2 97.6 95.3 93.3 92.5 94.8
91.7 90.9 92.3
95.5 94.8 94.4 99.3 103.1 80 85 90 95 100 105 110 115 120 125 130
平14年度 15 (冷害)
16 17 18 19 20 21 22 23
(震災)
24 25 26 27 28
(%) 図1 農業産出額の推移(14年=100)
資料:生産農業所得統計 青森県
東北 全国
「経済を回す」仕組みをつくることにより、「生産の拡大」「県民の所得向上」
「雇用の場の創出」を図り、人口が減少しても、県民の誰もが、住み慣れた地で 安心して暮らせる青森県づくりを目指していく。
(2)「経済を回す」取組の成果
①高品質の県産品づくり ~本県の豊富な農林水産資源を生かして~ 全国に先駆けて取り組んできた「攻めの農林水産業」については、この数年で 大きな躍進がみられる。
平成 28 年の農業産出額は、19 年ぶりとなった平成 27 年に続き、2年連続で 3,000 億円を突破し、13 年連続での東北トップを堅持するとともに、全国順位は 過去最高となった平成 27 年と同じく7位となっている。(67 頁図5「農業産出額
の推移」参照)
特筆すべきはその伸び率であり、全国的に農業産出額が伸び悩んでいる中、青 森県の平成 14 年を基準とした伸び率は 25.3%であり、全国1位を誇る。
県
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情
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中でも、あおもり米「青天の霹靂」は、全国的に銘柄
米の産地間競争が激化する中、食味ランキング最高評価 「特A」を4年連続(平成 26~29 年産、参考品種を含む) で取得し、「つがるロマン」や「まっしぐら」など県産米 全体の更なる評価向上につなげるけん引役となっている。
また、国内外で高い評価を得る「りんご」や「ほたて」 などの農林水産品についても、ほたての生産額は2年連 続で 200 億円を確保、りんごの販売額は3年連続で 1,000
億円の大台を突破するなど、いずれも好調に推移している。(図3)
78,652
90,303
103,749 109,799 102,825
56.8%
56.2%
58.1%
58.7%
59.3%
55.5% 56.0% 56.5% 57.0% 57.5% 58.0% 58.5% 59.0% 59.5% 60.0%
0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000
24年産 25年産 26年産 27年産 28年産
販売金額(百万円) 国内出荷量シェア
②県産品の販路開拓 ~高品質な県産品を国内、海外へ~
県では、安全・安心で優れた県産農林水産物やその加工品を生産し売り込んで いく「攻めの農林水産業」を平成 16 年度からスタートさせ、10 年以上にわたり 地道に取組を進めてきた。
その結果、平成 18 年度に約 156 億円だった国内大手量販店の県産農林水産品 の通常取引額が平成 28 年度には 272 億円へと拡大した。
また、県産農林水産品の輸出は好調に伸び続け、平成 28 年の輸出額は 294 億 円と過去最高を記録した。(図4)
資料:青森県農林水産部「平成 28 年産りんご販売額について」 農林水産省「果樹生産出荷統計」
図3 青森りんごの販売額の推移と国内出荷量シェア
(単位:百万円)
中でも、あおもり米「青天の霹靂」は、全国的に銘柄
米の産地間競争が激化する中、食味ランキング最高評価 「特A」を4年連続(平成 26~29 年産、参考品種を含む) で取得し、「つがるロマン」や「まっしぐら」など県産米 全体の更なる評価向上につなげるけん引役となっている。
また、国内外で高い評価を得る「りんご」や「ほたて」 などの農林水産品についても、ほたての生産額は2年連 続で 200 億円を確保、りんごの販売額は3年連続で 1,000
億円の大台を突破するなど、いずれも好調に推移している。(図3)
78,652
90,303
103,749 109,799 102,825
56.8%
56.2%
58.1%
58.7%
59.3%
55.5% 56.0% 56.5% 57.0% 57.5% 58.0% 58.5% 59.0% 59.5% 60.0%
0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000
24年産 25年産 26年産 27年産 28年産
販売金額(百万円) 国内出荷量シェア
②県産品の販路開拓 ~高品質な県産品を国内、海外へ~
県では、安全・安心で優れた県産農林水産物やその加工品を生産し売り込んで いく「攻めの農林水産業」を平成 16 年度からスタートさせ、10 年以上にわたり 地道に取組を進めてきた。
その結果、平成 18 年度に約 156 億円だった国内大手量販店の県産農林水産品 の通常取引額が平成 28 年度には 272 億円へと拡大した。
また、県産農林水産品の輸出は好調に伸び続け、平成 28 年の輸出額は 294 億 円と過去最高を記録した。(図4)
資料:青森県農林水産部「平成 28 年産りんご販売額について」 農林水産省「果樹生産出荷統計」
図3 青森りんごの販売額の推移と国内出荷量シェア
(単位:百万円)
3 年連続で 1,000 億円突破
累計で 400 回以上となるトップセールスや、スーパー等での県産品フェアなど、
地道な営業活動の積み重ねや、その活動で培った人脈・ネットワークを生かして 販売体制を構築してきたことが、取扱額や輸出等の増加につながっている。
特に注目されるのは、ヤマト運輸株式会社との連携により実施している新流通 サービス「A!Premium」(エー・プレミアム)を活用した新たな販路開拓
である。最大の特徴は、スピード輸送と保冷一貫輸送であり、この流通サービス により、香港、台湾へは最短翌日、タイ、シンガポール、マレーシアへは最短翌々 日の配達が可能となる。
青森県の地理的なハンディキャップを克服し、農林水産品という強みを一層発 揮させる新しい流通サービス「A!Premium」の物流体制を最大限に生か
し、他国産との差別化、輸出先との信頼関係の強化に取り組み、更なる販路開拓 を進めていくこととしている。
図4 青森県産農林水産品の輸出額
【エー・プレミアム平成 28 年度実績】
利用契約者数 135 社(前年度比約 1.5 倍) 取扱箱数 4,355 個(前年度比約 1.2 倍)
県
の
姿
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基
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画
基
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情
報
4
分
野
情
報
地
域
別
情
報
③交流人口の拡大 ~飛躍的に増加した外国人観光客~
国内外から多くの観光客を誘致し、交流人口を拡大していくことは、人口減少 に伴う需要の減少を補い、「経済を回す」上で大変重要な取組となる。
近年、日本を訪れる外国人観光客は大幅に増加しており、県では、これを大き なチャンスと捉え、外国人観光客の誘致に向けて、海外でのトップセールス、国
際定期便・チャーター便の誘致、戦略的な情報発信などに取り組んできた。 特に、青森空港の国際線の充実ぶりはめざましく、平成 29 年度は、5月に中 国からの初の定期路線となる天津線が就航したほか、10 月からソウル線が就航以 来初となる週5便に増便、11 月からは台北との定期チャーター便が就航した。
その結果、平成 29 年における本県の外国人延べ宿泊者数は、速報値で過去最
高の約 24 万人を記録(図5)し、宮城県を抜いて東北トップとなった。(図6)
青森空港国際定期便等の運航状況(H29 年度)
① ソウル線(H7 年 4 月~) ※H29 年 10 月から増便 週 5 往復
② 天津線(H29 年 5 月~) 週 2 往復
③ 台北線(H29.11.3~30.3.13 の
定期チャーター) 週 2 往復 ※上記の他、春・秋を中心にプログラムチャー
ター便等も運航 クルーズ船寄港数(うち外国船)
H26 年 23 (12)
H27 年 25 (12) H28 年 26 (13)
H29 年 25 (15)
図5 青森県の外国人延べ宿泊者数の推移
※従業者数 10 人以上の施設が対象 ※平成 29 年は速報値
図6 外国人延べ宿泊者数(H29 東北 6 県)
239,150 232,310
189,070
98,910 94,000 92,140
50,000 100,000 150,000 200,000 250,000
青森県 宮城県 岩手県 山形県 福島県 秋田県 (人泊)
資料:観光庁「宿泊旅行統計調査」 39,390
57,130 69,670
109,900 143,590
239,150
0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000
③交流人口の拡大 ~飛躍的に増加した外国人観光客~
国内外から多くの観光客を誘致し、交流人口を拡大していくことは、人口減少 に伴う需要の減少を補い、「経済を回す」上で大変重要な取組となる。
近年、日本を訪れる外国人観光客は大幅に増加しており、県では、これを大き なチャンスと捉え、外国人観光客の誘致に向けて、海外でのトップセールス、国
際定期便・チャーター便の誘致、戦略的な情報発信などに取り組んできた。 特に、青森空港の国際線の充実ぶりはめざましく、平成 29 年度は、5月に中 国からの初の定期路線となる天津線が就航したほか、10 月からソウル線が就航以 来初となる週5便に増便、11 月からは台北との定期チャーター便が就航した。
その結果、平成 29 年における本県の外国人延べ宿泊者数は、速報値で過去最
高の約 24 万人を記録(図5)し、宮城県を抜いて東北トップとなった。(図6)
青森空港国際定期便等の運航状況(H29 年度)
① ソウル線(H7 年 4 月~) ※H29 年 10 月から増便 週 5 往復
② 天津線(H29 年 5 月~) 週 2 往復
③ 台北線(H29.11.3~30.3.13 の
定期チャーター) 週 2 往復 ※上記の他、春・秋を中心にプログラムチャー
ター便等も運航 クルーズ船寄港数(うち外国船)
H26 年 23 (12)
H27 年 25 (12) H28 年 26 (13)
H29 年 25 (15)
図5 青森県の外国人延べ宿泊者数の推移
※従業者数 10 人以上の施設が対象 ※平成 29 年は速報値
図6 外国人延べ宿泊者数(H29 東北 6 県)
239,150 232,310
189,070
98,910 94,000 92,140
50,000 100,000 150,000 200,000 250,000
青森県 宮城県 岩手県 山形県 福島県 秋田県 (人泊)
資料:観光庁「宿泊旅行統計調査」 39,390
57,130 69,670
109,900 143,590 239,150 0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000
H24 25 26 27 28 29年 (人泊)
0 100 200 300 400 500 600 700 800 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000
平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年 平成29年
運航便数(便) 利用者数(人)
ソウル線 天津線 チャーター便 運航便数
※平成 29 年は速報値
この数値を東北各県と比較すると、青森県の伸び率の高さが分かる。(図7)
この図は、震災前の平成 22 年を基準年とし、平成 29 年(速報値)の外国人延 べ宿泊者数の伸び率を示したものであるが、青森県が群を抜いており、震災前と 比較すると実に約4倍の伸びを示している。
外国人観光客を誘客する際に大きな役割を果たす国際定期便・チャーター便に ついては、利用者数、運航便数とも増加傾向にある。ソウル線及びチャーター便
利用者数には、一部日本人も含まれているものの、空路の充実が外国人延べ宿泊 者数増加をけん引している。
図7 平成 22 年を基準とした外国人延べ宿泊者数の伸び率
資料:観光庁「宿泊旅行統計調査」
資料:県交通政策課
図8 青森空港における国際定期便・チャーター便の運航状況の推移 275.9%,全国
404.7%,青森
226.6%,岩手
100.0% 145.7%,宮城
144.9%,秋田 187.9%,山形
107.8%,福島
187.1%,東北6県
0.0% 100.0% 200.0% 300.0% 400.0%
H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29
全国 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島 東北6県
県
の
姿
資
料
編
基
本
計
画
基
本
情
報
4
分
野
情
報
地
域
別
情
報
④新産業の創出・育成 ~新たなチャレンジを支援~
県では、ライフ(医療・健康・福祉)分野の成長産業創出や創業・起業支援に よる新たな産業・事業の創出を進めている。
ライフ分野は、医療機器関連や健康食品・化粧品等の分野でも取組の広がりが 見られるなど成長産業としてのポテンシャルが高く、青森県の地域特性や強みを 最大限生かすことで、県外からの外貨獲得や雇用創出が期待される分野といえる。
例えば、皮膚や軟骨を支える成分であるプロテオグリカンを配合した商品開発 により新たな健康美容食品市場が創出され、平成 29 年3月末までに関連産業参入 企業は 64 社となり、健康食品や化粧品など 255 品目が発売され、累計製造出荷額 は約 145 億円に達している。(図8)
41
109
180
232 247 255
5.5
24.0
56.5
91.5 119.9
144.8
0 30 60 90 120 150
0 100 200 300
H24.3月 25.8月 26.9月 27.9月 28.9月 H29.3月
商品数
累計製造品出荷額(億円)
(商品数) (億円)
図8 プロテオグリカンの商品数と製造出荷額(累計)
アンケート調査により回答があった県内・県外企業について集計。商品数は最終製品を対象。
④新産業の創出・育成 ~新たなチャレンジを支援~
県では、ライフ(医療・健康・福祉)分野の成長産業創出や創業・起業支援に よる新たな産業・事業の創出を進めている。
ライフ分野は、医療機器関連や健康食品・化粧品等の分野でも取組の広がりが 見られるなど成長産業としてのポテンシャルが高く、青森県の地域特性や強みを 最大限生かすことで、県外からの外貨獲得や雇用創出が期待される分野といえる。
例えば、皮膚や軟骨を支える成分であるプロテオグリカンを配合した商品開発 により新たな健康美容食品市場が創出され、平成 29 年3月末までに関連産業参入 企業は 64 社となり、健康食品や化粧品など 255 品目が発売され、累計製造出荷額 は約 145 億円に達している。(図8)
41
109
180
232 247 255
5.5
24.0
56.5
91.5 119.9
144.8
0 30 60 90 120 150
0 100 200 300
H24.3月 25.8月 26.9月 27.9月 28.9月 H29.3月
商品数
累計製造品出荷額(億円)
(商品数) (億円)
図8 プロテオグリカンの商品数と製造出荷額(累計)
アンケート調査により回答があった県内・県外企業について集計。商品数は最終製品を対象。
(資料:青森県商工労働部)
また、県内の創業支援拠点の整備等を進めた結果、拠点を利用した創業者数は
年々増え続け、平成 28 年度は過去最多の 110 名となった。平成 29 年度はこれを 更に上回り、多くの方が県内で創業にチャレンジし、夢を形にしている。(図9)
※H29 年度は H30 年 1 月末現在の数値
図9 青森県内の創業支援拠点を利用した創業者数
(人)
(資料:青森県商工労働部)
8
29
43
56 63
110 113
0 20 40 60 80 100 120
H23 24 25 26 27 28 29 年度
県
の
姿
資
料
編
基
本
計
画
基
本
情
報
4
分
野
情
報
地
域
別
情
報
0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000
H2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28
(転出超過数、人)
資料)県企画政策部「青森県の推計人口年報」 図11 青森県の転出超過数の推移
29 年 0.18
0.43 0.68
0.39 0.43 0.39 0.29
0.47
0.29
0.91 1.08
1.24
0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9 1 1.1 1.2 1.3
昭和59
年 60 61 62 63
平成元年
2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29
(3)雇用情勢の改善など未来に向けた明るい兆し
このような取組の結果などもあり、本県の平成 29 年(1 月~12 月)の平均有 効求人倍率は過去最高となる 1.24 倍を記録し、前年に引き続き1倍を上回るなど、 雇用情勢も改善している。(図 10)
また、社会動態の減少幅はここ3年間縮小している。(図 11)
人口減少の克服をはじめ、本県が抱える課題は、どれも一朝一夕に解決できる ものではなく、これまで地道に一つ一つの取組を積み重ねてきた結果、近年少し ずつ成果が形となって現れ始めている。しかしながら、課題解決への道のりは、 まだ半ばであり、引き続き「未来は変えることができる」という強い意志を持ち、 地に足を着けて「経済を回す」取組をしっかりと進めていく必要がある。
図 10 青森県内年平均の有効求人倍率の推移
(倍)
資料:厚生労働省「一般職業紹介状況」
-5,906 -6,278 -6,448 社会動態の 減少幅が ここ3年縮小
0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000
H2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28
(転出超過数、人)
資料)県企画政策部「青森県の推計人口年報」 図11 青森県の転出超過数の推移
29 年 0.18
0.43 0.68
0.39 0.43 0.39 0.29 0.47 0.29 0.91 1.08 1.24 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9 1 1.1 1.2 1.3
昭和59
年 60 61 62 63
平成元年
2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29
(3)雇用情勢の改善など未来に向けた明るい兆し
このような取組の結果などもあり、本県の平成 29 年(1 月~12 月)の平均有 効求人倍率は過去最高となる 1.24 倍を記録し、前年に引き続き1倍を上回るなど、 雇用情勢も改善している。(図 10)
また、社会動態の減少幅はここ3年間縮小している。(図 11)
人口減少の克服をはじめ、本県が抱える課題は、どれも一朝一夕に解決できる ものではなく、これまで地道に一つ一つの取組を積み重ねてきた結果、近年少し ずつ成果が形となって現れ始めている。しかしながら、課題解決への道のりは、 まだ半ばであり、引き続き「未来は変えることができる」という強い意志を持ち、 地に足を着けて「経済を回す」取組をしっかりと進めていく必要がある。
図 10 青森県内年平均の有効求人倍率の推移
(倍)
資料:厚生労働省「一般職業紹介状況」
-5,906 -6,278 -6,448 社会動態の 減少幅が ここ3年縮小
-5,722
コラム① 明治時代と⻘森県
2018年は、明治改元(1868年)から150年目にあたる。国では、地方公 共団体や企業等とも協力しながら、①「明治以降の歩みを次世代に遺す施策」、②「明 治の精神に学び、さらに飛躍する国へ向けた施策」、③「明治150年に向けた機運を 高めていく施策」の3つを柱として、「明治150年」関連施策を推進しているところ である。
明治時代は、日本が近代国家への歩みを進め、国の基本的な形を築き上げた時代で ある。立憲主義と議会政治、能力本位の人材登用、国際化、様々な分野における技術 革新と産業化、義務教育など、明治時代に導入され又は育まれた社会の仕組み、技術、 精神は、現在につながる意義深いものが多い。
今回、明治時代における本県の主な出来事等を振り返ることとしたい。
明治4年(1871年)の廃藩置県及びそれに続く合県等により、現在の青森県が 誕生している。これにより、三方を海に囲まれた、津軽・南部・下北に大別される県 内各地域で独自の文化を有する資源豊富な県土が形成された。
産業面では、本県を代表する農産物である「りんご」の歴史が、明治8年(187 5年)に、内務省勧業寮から県庁にりんごの苗木3本が配布されたことに始まってい る。その後、津軽地域を中心にりんご栽培が広がり、明治24年(1891年)の上 野・青森間の鉄道開通や、明治27年(1894年)の京都博覧会での評価などを経 て、りんご栽培が、産業として確立されていった。
文化人では、太宰治(明治42年(1909年)~昭和23年(1948年))があ まりにも有名である。現在の五所川原市出身で、「走れメロス」「斜陽」「人間失格」な ど現在でも広く読まれる作品を多々生み出した。生家「斜陽館」が観光施設となって いるほか、2019年の「生誕110年」に向けて記念イベント等の準備・機運醸成 が進められるなど、地域活性化にも活用されている。
庭園・建築物では、平川市の日本名勝「盛美園」が、明治34年(1901年)開 園である。庭園と融和した独自の美しさを保つ盛美館は、和洋折衷様式の珍しい建物 で明治文化を色濃く表している。
上記をもっても分かるように、明治時代は、本県にとっても重要な時代であり、県 内にも明治時代の遺産が多く現存している。明治時代初期に50万人弱であった本県 人口は、昭和58年にピークの150万人強と約3倍になったが、それは、先人達の 努力のもと、本県及び日本全体が発展し、豊かになった証左とも言える。明治150 年を機に、明治時代の遺産を次世代にしっかりと遺し伝えていくことは勿論だが、成 熟国となり今後も一定程度の人口減少・少子高齢化が避けられない中で、今の豊かさ を享受するだけでなく、次世代に何を残すのか、次世代のために何ができるのかを考 える機会にしたい。
県
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