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議事録「これからの本県産業教育の在り方について」 宮崎県:平成29年度30年度宮崎県産業教育審議会

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(1)

1

平成29年度

第2回宮崎県産業教育審議会(第3回専門委員会との合同会)

議事の概要

1 日 時 平成30年2月9日(金)14:00~16:00

2 場 所 宮崎県企業局 県電ホール

3 出席者

(1)審議委員12名

尾 畑 和 雄 ラポール・ド・クニトミ オーナー・シェフ

小八重 英 宮崎県中小企業団体中央会 専務理事 高 峰 由 美 宮崎県産業振興機構 コーディネーター

手 塚 美智子 宮崎県介護福祉士会 副会長

宮 田 理 恵 カテナ株式会社 代表取締役社長

宮 田 若 奈 宮崎県家庭教育チーフトレーナー

吉 田 雅 彦 宮崎大学地域資源創成学部 学部長 教授 ※会長

田 原 健 宮崎県水産試験場 場長

柚木崎 千鶴子 宮崎県企業振興課食品・メディカル推進室 室長

岡 留 君 子 宮崎市立木花中学校 校長

竹 下 弘一郎 宮崎県立宮崎工業高等学校 校長 ※副会長

水 永 正 憲 宮崎県キャリア教育支援センター トータルコーディネーター (2)専門委員11名

青 山 弘 樹 社会福祉法人日章福祉会 静和園デイサービスセンター 生活相談員・介護士

出 山 実 宮崎産業経営大学 准教授 ※委員長

西立野 玲 株式会社器 代表取締役

羽 生 宗 浩 宮崎県工業会 事業担当課長

濱 田 え み はまや株式会社 総務・企画営業部 部長

岡 部 賢 志 宮崎海洋高等学校 主幹教諭

奥 平 博 徳 門川高等学校 教頭 ※副委員長

重 山 美 保 高城高等学校 教諭

日 高 芳 彦 学校法人都城コア学園 都城コアカレッジ 介護福祉科学科主任

外 薗 和 彦 佐土原高等学校 教諭

山 本 美 沙 西都商業高等学校 教諭

※欠席:香川憲一(香川ランチグループ代表、一般社団法人宮崎県農業法人経営者協会会長)

○県教育委員会事務局

教育長、教育次長(政策)、学校政策課長、課長補佐(総括)、課長補佐(政策)

高校教育・学力向上担当主幹、学校教育計画担当主幹、産業教育担当主幹、産業教育担当指導主事

1 開会のことば

2 教育委員会あいさつ

3 審議委員・専門委員・事務局紹介

4 第1回・第2回専門委員会報告

5 審議

(1)調査審議事項の回答について

副委員長

会長

別冊資料前半部分の説明

(2)

副委員長

会長

審議委員

事務局

審議委員

事務局

会長

審議委員

事務局

会長

別冊資料後半部分の説明

質問・意見があれば、お願いしたい。

離職理由の資料をみると、本人や家族の都合に関する理由というのは、企業の回答 では73%で、本人の回答では16%となっている。企業は労働条件や仕事内容を理 由にした離職は少ない。だから企業側には悪い所はないと思っているデータになるの ではないか。実際本人は、会社の労働条件や仕事内容に不満をもっているが、会社の 方々は、労働条件とか仕事内容が理由で辞めたとは思っていない。端的にそれが出て いるデータと見ていいのだろうか。

離職し、次の仕事を探されている方にハローワークが聞き取ったものと、就職支援 エリアコーディネーターが、実際に企業から聞き取ったものの比較である。データの 絶対数も全く違う。企業からの声と実際に離職された方の声を同じ理由に当てはめた ら概ねこういうことになるという形で調査したものである。

端的に違いが表れている。企業の方は、自分が悪いと思っていない。その差が問題 なのではないか。

離職者本人は、ハローワークに答えている。対して企業は、「自分の都合で辞めま す」と離職者から聞いている。そのような現状をお示ししたものである。

他に質問・意見がありましたらお願いしたい。

引き続き離職理由のデータであるが、調査の母数は具体的にどれぐらいあるのか。

ハローワークに離職者が答えたデータが約400名分、企業から聞き取ったデータ が約50名分である。

他に意見があればお願いしたい。→ なし

(2)新たな調査事項について

委員長

会長

審議委員

委員長

事務局

会長

別冊資料10ページの説明(5月専門委員会の高等学校での開催)

質問があればお願いしたい。

学校現場での開催というのは良い事だと思う。しかしながら、この中で1つ視点が 抜けているのが、生徒との意見交換という視点である。何故、この高校に来たのか。 何を目指して来たのかなどの、実際の声を聞く時間を取る。あるいは、事前にアンケ ートを取っておいて、ある程度、状況をイメージした上で訪問するなどの工夫が必要 ではないか。先程、水永委員からの御指摘にもあったが、企業が考えていることと生 徒が考えていること、あるいは就職する人と離職した人、色々なところで齟齬がある のではないか。実際、私も参加したいくらいの調査事項である。

今の御意見を参考に事務局と検討を進めていきたい。

アンケートの方は、専門委員会の方で効果的なアンケートを作成し、行う方向で考 たい。

その他、ご質問・ご意見はないか。→ なし

(3)

3 (3)答申の柱立てについて

委員長

会長

審議委員

審議委員

審議委員

審議委員

資料の中にある「答申の柱立て(素案)」を御覧いただきたい。先程報告した3回 の審議を踏まえてまとめたものである。本日の審議のメインとなる部分と考えている が、委員の皆様から率直な御意見をいただきたい。

まず審議委員の皆様に伺いたい。質問でも結構である。柱立ての文言として出てい ない内容でも、自分が日頃、高校生全般や産業教育へ抱いている思いなどをお話いた だければと思う。

人口減少により、高校再編は不可避になる。専門高校(工業、商業など)として残 すべきか、総合制高校にすべきかについて、教育界や地域、保護者による議論だけで なく、産業界がもっと真剣に議論に加われるようにするべきである。産業界自身が、 もっと深く考え、意見を述べることができるようなしくみを構築する必要があるので はないか。

地域企業で働き、地域で暮らす魅力を伝えていく必要がある。そのためには、「職 場見学」だけではなく、「地域企業の研究」といったテーマについて探究させること が有効なのではないか。そうすれば、高校生自身が自ら地域のことを考える機会にな る。何より、その探究活動の中で、魅力的な地域の経営者や働く人たちに出会えるこ とになる。その探究活動を、若手の社会人・企業人がメンターとして指導にあたる形 を導入したらどうか。

地域企業や地域の暮らしの魅力を、世代間でつなげていく必要がある。大学生や高 校生が、中学生や小学生に説明したり、交流したりする場を、できるだけ多く設ける ことにより、世代間のつながりが生まれるのではないか。

今の委員の話に少し関係するが、私は、「産業界の関わり」と「保護者の関わり」 をどこかに記載したいという思いがある。産業界が望む人材というのがあるはずであ る。産業界が、どういう人材が欲しいのかということをしっかり打ち出して、そのよ うな人材を育てるために、産業界がそれぞれの分野で、協力をしていくというような 内容を、しっかり明記する必要がある。宮崎に残らないという話もあったが、産業界 がしっかり、求める人材や宮崎で働く魅力等を伝えることができれば、宮崎に残って もいいという生徒も増えるのではないか。学校へはこういうことをして欲しいけれど も、いい人材を宮崎に残したいというのは、多くの関係者の根源にあると思うので、 それを具現化する工夫が大事ではないか。

加えて、子どもの進路を決める時に、保護者の意向がかなり強いと思う。そう言っ た意味では、保護者の方とどういった関わりをしていくのか、私も今、具体的にどう したら良いのかなかなか出てこないが、先生方と生徒だけでなく、保護者にも積極的 な参加をお願いすることも大事ではないか。

私は中学校の立場であるが、オープンスクールというような形で夏休みを中心に 中学生をたくさん高校に出向かせていただいている。その中で、特に工業系の学校 や 商 業 系 の 学 校 に 行 っ た 生 徒 の 感 想 で よ く 聞 く の は 、 施 設 や 設 備 の 充 実 ぶ り で あ る。入学後の具体的な印象がしっかりイメージできるようである。例えば、「オー プンスクールでものづくりの体験をさせていただいたことにより工業系に進みたい という意思が固まった」というような話も度々聞く。それこそ昨日、一昨日、推薦 入試の面接の練習をしたが、先程のような発言がたくさんあった。

また、保護者の方にもその現場を見ていただきたい思いもある。都度、案内はし ているが、やはり、中学生の保護者が参加するのは珍しいという思いがあるようで あ る 。 中 学 生 の 段 階 で 、 産 業 教 育 に 魅 力 を 感 じ て い る 生 徒 は 非 常 に 多 い と 思 い ま す。将来働きたい企業名を言う中学生もいる。モチベーションを高めて進学をして いく生徒が、以前より多いと感じている。ぜひその思いを高校で受けとめていただ き、将来に繋げていただければ有り難い。

(4)

審議委員

審議委員

審議委員

強い。最近は高校生までそれが広がり、中学生から小学生まで、職場体験という形で 広がっているようである。しかしながら、それを受け入れる企業側が果たしてどうい う姿勢で受け入れているかというところに少し疑問を抱いている。先ほど資料の中に も、インターンシップの日数も出ていたが、恐らく、企業側からするとお客様のよう に迎えている現状もあるのではないか。負担ばかりが企業側の印象に残り、あまり効 果的なインターンシップになっていないのではないかと感じるところがある。

第2回専門委員会の議事録の中にも、双方が Win-Win になるようなインターンシ ップという言葉があったが、まさしくそのとおりで、企業側ももちろん自分達のPR も必要であるが、喜んで受入ができるようなインターンシップはどのようなものなの かを考えることがある。だからこそ、産業界側の生の意見を聞くことが大事になるの ではないか。

今、インターンシップの話が出たので関連して話をさせていただくと、水産試験 場でもいろんな所からインターンシップを受け入れており、非常に負担が大きい。 色んな試験・研究を行っているので、色んなことを経験して欲しいという視点で、 かなり研修の内容・スケジュールを密にしている。その結果、あまり長期間は無理 なので、短い中で全体的に分かっていただこうということで一生懸命やっている。 ただ、これを民間がやるのであれば、負担が大きいのではないか。我々は公的な機 関ということもあるが優秀な研究者が欲しいという視点で考えている。

私は漁業振興という立場に今いるが、例えば海洋高校の生徒で卒業されて漁業に 携 わ る 人 は 少 な い 。 さ ら に 少 な い 中 で 、 県 外 に 就 職 す る 生 徒 が 多 い の も 事 実 で あ る。その理由は、企業の規模や安定性等の差であると感じる。前回の審議会の時に も申し上げたが、「これで食える」という技術を身に付け、後は、その技術を基盤 に暮らしの部分も含めて生活が成り立っていくというのが、一番、大事ではないか と感じる。

「具体的なの柱立て」の「外国語の基礎的利活用能力向上」というのは、以前か ら言われているような話ではあるとは思うが、当然やっていかなければと思いなが らも、生徒が必要性を理解しないと、実際的に進まないという思いもある。どのよ うにして生徒に必要性を認識させるかが大事ではないか。

家庭教育チーフトレーナーの役割は、沢山の人の話を引き出すことであると考え ている。この審議会に何か役に立てることはないかと、漠然と考えていた。まず、 子どもたちにとって、身近な大人が魅力的かどうかというところで、将来の方向性 を決断していくのではないかと感じる。それは普段の家庭生活も含めてである。

私も一人の母であるが、毎日とても忙しい。家庭、PTA、子の部活やその送迎 等。しかしながら忙しい中で、子どもたちの人生をコーディネートするのも親の役 目ではないかと感じる。保護者それぞれに、社会人としての立場はいろいろあるか もしれないが、保護者が明るく前向きに人生を楽しむ姿勢を子ども示すことが大事 であると思う。

先ほど、高校生の地元就職の話なども出てきたが、昨年度、宮崎市の委託で「2 0do(にじゅうど)」と言う18歳から26歳の宮崎市内に住む若者定着のため の施策に関わっている。その中の取組の一つで、「親育」という保護者も一緒に就 職活動の勉強をするというようなイベントを企画した。初めての取組であったが大 変好評で、参加した保護者に話を聞くと、今の就職活動と自分達の時代との違い、 さらに、宮崎県内の企業に関しても学生と同じ程という訳でないが割と知らない方 が多いと感じた。

それぞれの専門の職業に関することは知っているが、宮崎にどのような企業があ り、今宮崎がどのような方向に向かい、そのような施策を出しているのかというこ とを把握されていない方が多い状況がよく分かった。今年は親子で勉強するという 形で、違う受託者で開催することが決まっている。高校生もやはり、卒業の時では なく入学の時からそういったことを知っておくことが大事ではないかと感じた。

(5)

5

審議委員

事務局

審議委員

審議委員

審議委員

な い の か と い う の も 体 系 立 て る こ と も 大 事 で は な い か 。 よ く 分 か ら な い が 、 「 一 応、受けないといけないから資格試験を受ける」ではなく、目的意識を持った学習 こそが大切である。そのあたりが、今の高校生や大学生の不足している部分では、 と感じる。それは、「答申の柱立て」の「企業家・起業家精神を育む学習の積極的 な導入」にも繋がってくる部分ではないかと感じる。

「答申の柱立て」のどの部門に入るか分からないが、以前、学校の先生たちが企業 等で1週間ぐらい研修をしていたことがあると記憶しているが今もやっているのか。

1年目の福祉施設等の実習や11年目に、近隣の企業での3日間の研修等に行って いる。

福祉系の仕事は3K、5Kなどと言われ、就職を担当する先生方もやや引いてしま うような仕事と思われがちである。これは人に聞いた話なので、一概にどの先生がそ う言っているというのではないが、ある先生が、わざわざそんなきつい仕事に就く必 要は ないので はないか」とい う意味の ことを言われた というこ とを聞いたこと があ る。「そんなに魅力がないのかな」と感じたり、逆に、自分達が魅力のない仕事に見 せているのかなと思う時もある。先生たちにどうやったら魅力ある仕事と認識して貰 えるのかが、ここ何年も思っていることである。

高校生で国家資格を取ったにも関わらず、2年目ぐらいで、「向いていませんでし た」 等の理由 で辞められると 、非常に 残念である。ど の業種で もそうだと思う が、 「魅力ある仕事である」と伝えるための努力をどのようにすればよいのか、というの がテーマだと感じる。こちらから逆に、御意見を聞きたい部分でもある。

福祉系の学校は物品等が古いものも多いようである。施設実習などでは、企業側は 働く側の腰痛予防に努めている事業所等も多く、スライドボードを使ったり、リフト を使ったり、安全面を考慮しての実習をしたりしている。中には、介護者を上げ下げ できたりするものもあったりするが、施設実習と学校での実習のギャップがあると聞 く。施設・設備の充実に向けた検討をしていただきたい思いもある。

前回の審議会の中で私が意見として言った、自分の頭で考えて行動できる人材の 育成と、外国語、特に英語力のアップが非常に大事だと思っているということ、こ の2つは結構リンクしている。語学は非常に習得に時間が掛かる。なるべく早く着 手した方が良いし、特に英語は、文法だけ学ぶのではなく、考え方や文化、発表の しかたというところも含め、自分の頭でしっかり考えて意見を伝えられるかという ところに繋げていくかが大事である。

「答申の柱立て」の中にある「総合的なコミュニケーション能力向上」や「企業 家・起業家精神を育む」については、実際どうやるかというメソッドがなかなか直 ぐに探しづらいと思う。英語教育の在り方あたりとリンクしながら、自分の頭でど う考えて行動していける人材をいかに宮崎で育めるのか非常に大事ではないかと考 える。

私は今、新しく起業を考えている方などと話をする機会があるが、「何をすれば いいか教えて欲しい」方や「何か商品開発でもすればばいいですか」という方が非 常に多い。また、「海外に商売を広げたいが、自分ではなかなか踏み出せないので 代わりに商談に行って欲しい。」という方も多い。やっぱり英語は大事である。言 葉ができないから自分ではできないという、心に鍵がある人が多い感がある。言葉 は、単なるツールではなく非常に重要である。

私は料理人としてお店を経営しているが、本庄高校に非常勤として講師に行く機会 がある。昨年の11月に、2・3年生が参加する「スイーツバトル」というものを企 画した。本庄高校にはブルーベリーの木もあるので、それを使った商品開発を高校生 と考 えた企画 である。2年生 はまだ始 めたばかりであ るが、3 年生は経験もあ るの で、 プレゼン の仕方や商品開 発のアイ ディア、原価の 計算等、 徐々に良くなっ てき た。

(6)

会長

専門委員

専門委員

専門委員

会長

副委員長

委員長

のPTAの総会が本庄高校であったが、昼食をどうするという話になり、校長先生と 話して、学校で作った米や野菜を家庭科室で調理して提供した。その日は生徒は参加 できなかったが、お知らせさせていただきたい。

審議委員にお話いただいたが、専門委員の方にも御発言いただきたい。挙手で御 発言いただけないか。

静和園デイサービスセンターで相談員をしている。福祉科に関しては、実習が高 校1年生から3年生まであるが、実習に来る生徒は学校で統一された授業を学んで きて、それぞれが実習先に行ってから実際の現場というものを知る。その現場で教 えてもらえる事に色々と差があるのが実状である。私自身も介護福祉士会に入って いるが、介護について最新の技術を勉強する会がある。そこに実習先の施設の指導 者や高校の先生が集まって意見交換等はできないか、今お願いしている。

話は変わるが、宮崎医療福祉専門学校では学園祭を学校の敷地内ではなく地域の 商店街と広場で行っていた。地域の商店街の人たちが、「こんなに若い人たちが自 分 た ち の 商 店 街 に 来 た の は 何 年 振 り だ ろ う 」 と 喜 ん で お ら れ た 。 も し 可 能 で あ れ ば、高校でも地域の商店街とかを使った文化祭等を企画できないものかと感じたと ころである。

工業の教員という立場からになるが、私は、特別支援教育コーディネーターとい う支援が必要な子どもたちの教育にも携わっている。来年度から高校に「通級」と いう教育形態が入ってくるが、そちらの研究もしている。そういう中で多くの方が 「学校という場所で何もかも抱えこんでいる」ということを指摘された。できるこ とであれば、学校をプラットホーム化して欲しいという要望もあった。例えば、地 域の方や福祉、医療関係者等、いろんな人を巻き込んで物事を解決していかなけれ ば今後の学校運営というのは難しいと感じる。

それが答申のどこに入るか分からないが、工業だけとか、農業だけとか、自分の 専門だけでは今後生きていけないとも感じている。いろんな方々がそれぞれの専門 力をもっているので、それを集結してやっていけば何か新しいことができるのでは ないかと考えている。

商業の教員の立場で出席させていただいている。私自身は、去年の3月まで小林 秀峰高校に勤務していた。先ほど委員から学校再編について、総合制専門高校がい い の か そ れ ぞ れ の 専 門 高 校 が い い の か の お 話 が あ っ た 。 「 答 申 の 柱 立 て 」 に あ る 「学科を超えた横断的な取組」については小林秀峰や日南振徳は一番やりやすい環 境にはあるのではないかと感じる。ただ、9年間小林秀峰に勤務したが、当初5年 ぐらいは、なかなか手が回らなかったという現状があった。恥ずかしながら、この 場に参加させていただいて、学科横断的な取り組み等が社会で必要とされつつある ことを気付かされた部分もある。学校には色んな教員がおり、そのような流れを感 じ取る機会に恵まれている方は、積極的にやっていかなければいけないという思い にはなると思うが、そういう機会を得ることのできない先生方も多い。教員同士が 同じ方向に向かっていけないという現状があるのではないかと考える。そのために も、全職員に、この審議会の内容を周知できるような機会が設けられたら良いので はないかと感じる。

そろそろ、会長・副会長、委員長・副委員長でまとめていきたい。

ここ10年は、農業、商業、工業という学科毎で答申をまとめてきたが、今回、 本県産業教育という非常に大きなテーマである。副委員長として、頑張らねばなら ないなと再認識したところである。大事なのは、現場の教職員が「よしやろう」と いうような気持ちになる、そういう答申をつくらなくてはと考えている。各委員の 皆さんに貴重なご意見をいただきましたので、少し時間を掛けて精査して、本当に いいものに仕上げていきたい。

(7)

7

副会長

が、社会情勢の変化というのは、答えのない問題を解いていくという側面がある。目 に見えない力が必要な場面も多いのではないか。具体的には、コミュニケーション能 力とかチャレンジ精神など、点数化されないものがとても大事であると感じる。普通 科で学ぶ生徒は、点数や偏差値等でそれが測りやすい側面があるが、目に見えにくい ものを、どう評価していくのか、とても難しい。それはまず、学校が考えていくとこ ろである。それを産業界から後押して貰うムードづくりを是非一緒にさせていただき たい。目に見えない力を追いかけていくことに価値があって、それを褒めてあげて、 評価してあげるというような形が大事ではないか。進んでそのような機会を生徒に提 供して大人たちがそれをしっかり見てあげる。そういう機運を我々大人がつくってい く必要があると思う。今後とも宜しくお願いしたい。

今回は、合同会ということで大変貴重なご意見が多数でてきたようにある。大きく は8つの意見に集約できると思える。

まず1点目は、「今後の人口減少の中での専門高校の在り方」についての意見であ る。これまでは人口減少に対応するために、近隣の専門高校を再編統合して小林秀峰 高校と日南振徳高校を設置してきた。これに対して例えば近隣の工業高校2校を工業 関連学科がすべて揃うような強大で専門職の強い学校1校へと再編統合するというよ うな方法もある。まさにゼネラリスト重視なのか、スペシャリスト重視なのかといっ た議論の根本である。実は高等学校の再編整備等に関する計画は、平成15年度から 平成24年度までの「県立高等学校再編整備計画」、平成25年度から平成34年度 までの「県立高等学校教育整備計画」に盛り込んであるわけだが、次の平成35年度 から平成44年度までを描くのにも、この意見は繁栄されていくものと思う。

次いで2点目は、「学校と近隣の企業や人的地域資源とをもっと密接に関連付ける ことが大切である」という意見である。「地元の中小企業の良さを知る機会」、「県 内企業を知ることで高校生の就職による県外流出を防ぐ機会」、「生徒たちと地域で 活躍 する魅力 的な大人と触れ 合う機会 」の創出が重要 となって くるということ であ る。県内の各企業には優れた技術者や技能士がおられるが、学校と企業等が何らかの 形で緊密な関係ができていくと、その方々のアイディア、技術・技能、生きざまなど を生徒たちが直に垣間見ることとなり、心を揺さぶられ「将来は、この人のもとでこ んな仕事がしたい」などと考える生徒が出現する可能性があり、県内就職率の向上に 寄与していく可能性も秘めている。また手前味噌ながら、現在本校では、例えば本校 工業高校電気科の場合、インターンシップ先を学校が選択していくのではなく、宮崎 県電気工事業工業組合にインターンシップ先を決定していただき、生徒たちは事業規 模の大小関係なく振り分けているので、「電気工事」という専門性を学ぶための真の 「就業」の体験ができている。このように一つの企業と学校や学科とのお付き合いで はなく、その業種を取りまとめておられる協会団体と交流させていただき連携を深め ていくことも、今後ますます大変重要な意味を持ってくると考えられる。

次いで3点目は、「学校のプラットホーム化を推進し地域との連携を深め生徒の専 門性を伸ばしていこう」とする意見である。学校の教育の場を地域の商店街まで広げ て考えたり、あるいは地域の諸活動拠点としての学校という視点を持つことで、地域 の方々と自然に生徒たちが交流することは大変大きな意義がある。現在地域の自治力 も落 ちてきて 地域の拠点づく りという ことが社会教育 的にも課 題となってきて いる 中、学校のプラットホーム化という視点は重要である。ただし、学校ができる範囲・ 輪郭、教育的な期待できる成果など十分な検討を経る必要はある。

次いで4点目は、「学校教育に保護者を巻き込む」という意見である。昨年度県内 のす べての工 業高校で、ある 大きなア ンケートを取っ たことが あるが、それに よる と、「生徒が自分の進路決定に最終的に頼りにしているのは保護者である。ところが 保護者は子どもの進路決定のための調査をあまりしておらず、学校以外のどこから情 報を得て良いかもあまり知らない。最終的には「子どもが決めたのでそうさせていま す。」という実態が多いことが判明した。保護者をもっと学校に巻き込んで、学校の ことや子どものことを考えさせるきっかけづくりが必要とされている。このような保 護者への視点については、答申において、現状などを記述する際にリード文などに盛 り込んでいけば良いのではないかと考える。

(8)

会長

うに全国的にみても専門教育に力を入れている県だけに、レベルの高い人材が育ちや すい環境となっている。実はこのことで、県外の企業から優秀な人材を求めて求人が 絶えない状況ともなっている。今回の答申のベースとなるべき部分であろう。

次いで6点目は、「インターンシップの在り方及びその重要性」に関する意見であ る。インターンシップについては多くの専門高校で実施されているが、内容の充実が 求められている。中学校では「職場体験」、高校では「就業体験」であるが、ある一 つの事業所でこの二つがなされても、全く差のないものとなっていたりする。インタ ーンシップを請け負うと企業は確かに多くの負担を強いられるが、子どもたちを学校 のみならず企業も育成していくという視点を理解していただくための啓発活動がこれ まで以上に必要であろう。

次いで7点目は、「今後の宮崎県にはますます福祉の視点が大切で福祉教育を充実 させていくべきである」という意見である。福祉事業所において、実習に来る生徒の 学ぶ姿勢、就業してからすぐ向いていなかったと漏らすなど耐性のない生徒の問題、 あるいは事業所そのものの体質による教育力の差などにも言及されていた。キャリア 教育のますますの充実が望まれる。

最後に8点目は、「今後の世の中で必要となっていく人材の要件」に関する意見で ある。学校の教育においては、中教審答申などにもあるとおり、「今後、将来の変化 を予測することが困難な時代を生きる子どもたちに対しては、社会の変化に受け身で 対処 するので はなく、自ら課 題を発見 し、他者と協働 してその 解決を図り、新 しい 知・価値を創造する力を育成することが喫緊の課題である」とされている。そのため に、子どもたちに「何を教えるか」だけでなく、子どもたちが「どのように学ぶか」 という視点が重要となってくることは明白である。

今後の展開として、審議に係る諮問事項は「これからの本県産業教育の在り方」と いうことだが、今回は審議の柱立てが提示されたことは重要なポイントであった。こ れにより議論の方向性が示されたところであるが、皆様から頂いたご意見をそれぞれ 付箋に書き込んだときに、それをこの柱立ての関連する部分に貼っていって全体が仕 上がるというイメージである。特に具体的な部分については、専門委員の皆さんの検 討意見が繁栄されてくるので、今後の専門委員会に期待したい。

答申を策定するだけではなく、答申を実行する方法まで示さないといけないとい う意見が多いように感じた。活発な審議に心より感謝したい。

(4)今後の審議日程について

事務局 次回は4月中旬に第4回専門委員会の開催を予定している。なお、審議の進行状況 等によって日程が変更になる場合がある。御了承いただきたい。

(5)その他

なし

6 教育委員会あいさつ

7 閉会のことば

参照

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