2018.1.15
出題:加藤賢悟多変量解析 レポート問題
•
提出期限:1/22
の講義のとき.事前にメールで送るのも可.•
注意:レポート用紙はA4
用紙の片面のみを使用し、1
枚目には氏名,所属,学年,学籍番号,
問題
1.
線形回帰モデルyi
=
x
′i|{z}
1×p
β
0|{z}
p×1
+
εi
, i
= 1
, . . . , n
を考える.ただし,
p
は固定されているとする.いま,xi, i
= 1
, . . . , n
は非確率的で あって,n
→ ∞
のとき,1
n
n∑
i=1
xix
′i→
A
(
正定値行列)
max
1≤√
i≤n∥
xi
∥
2n
→
0
とする.また,
εi, i
= 1
,
2
, . . .
はi.i.d.
であって,E
[
εi
] = 0
, E
[
ε
2i
] =
σ
2
∈
(0
,
∞
)
とす る.ここで,xi, i
= 1
, . . . , n
はn
に依存してもよいが,εi
の共通分布はn
に依存しな いと仮定する.このとき,β
0のOLS
推定量β
b
に対して,n
→ ∞
のとき,√
n
(
β
b
−
β
0)
d
→
N
(0
, σ
2A
−1)
となることを示せ.
ヒント:もちろん
Cramer-Wold device
とLindeberg
のCLT
を使う.Lindeberg
条件 をちゃんと確認するのが問題である.2.
y
̸
= 0
, λ >
0
に対して,最小化問題min
β∈R
[
(
y
−
β
)
2+
λ
|
β
|
]
の最適解が,
β
∗=
y
(
1
−
λ
2
|
y
|
)
+
で与えられることを示せ.ここで,
(
a
)
+= max
{
a,
0
}
である.3.
B
d2
=
{
x
∈
R
d:
∥
x
∥
2≤
1
}
とし,N
(
B
d2, ε
)
をB
2dの(
ユークリッド距離に関する)
ε
カバリングナンバーとする.このとき,
(
1
ε
)
d≤
N
(
B
d2, ε
)
≤
(
1 +
2
ε
)
dを示せ.
4.
K
をR
dの凸多面集合とし,x
∈
R
dに対してF
(
x
) = (
F
1(
x
)
, . . . , F
d(
x
))
′をx
のK
への射影とする:
∥
x
−
F
(
x
)
∥
2= min
y∈K∥
x
−
y
∥
2.
このとき,d
∑
j=1
∂Fj
(
x
)
∂x
j= (
F
(
x
)
を相対内点として含むK
の面の次元)
a.e.
を示せ.
この問題が難しい場合は,
K
が半空間の場合を考察すれば十分である.5.
X
= (
x
e
1, . . . ,
xp
e
)
をn
×
p
のデザイン行列とし,各j
= 1
, . . . , p
に対して∥
xj
e
∥
2n,2=
n
−1e
x
′jxj
e
= 1
とする.1
≤
s
≤
p
に対して,s
スパース最小固有値は,φ
min(
s
) =
min
δ∈Rp,1≤∥δ∥0≤s
∥
Xδ
∥
2n,2
∥
δ
∥
2 2と定義されるのであった.
(a)
φ
min(
s
)
≥
φ
1>
0
とする.このとき,2
≤
s
≤
p
に対して,∥
Xδ
∥
2n,2≥
φ
2 1∥
δ
∥
2 2
−
∥
δ
∥
2 1s
−
1
∀
δ
∈
R
p
を示せ.
参考:
Lecu´e and Mendelson (“Sparse recovery under weak moment assumptions”,
arXiv:1401.2188)
のLemma 2.7.
(b)
所与のc
0>
0
に対して,制限固有値κ
(
s, c
0)
はκ
(
s, c
0) =
min
J0⊂{1,...,p}
1≤|J0|≤s
min
δ∈Rp,δ̸=0
∥δJ c0∥1≤c0∥δJ0∥1
√
s
∥
Xδ
∥
n,2∥
δJ
0∥
1と定義されるのであった.
(a)
の結果を使って,φ
min(
s
)
≥
φ
1>
0
なら,s
1≤
(
s
−
1)
φ
21
/
(2(1 +
c
0)
2)
に対して,κ
(
s
1, c
0)
≥
φ
1/
√
2
が成り立つことを示せ.