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第1章 高梁市環境基本計画の基本的事項

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Academic year: 2018

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(1)

第 1 章

高梁市環境基本計画の

基本的事項

第1章の内容

◆第1章では、環境基本計画の基本的な事項を示し ています。

第1節 環境基本計画とは

第2節 計画策定の背景と基本理念

第3節 計画の役割と位置づけ

第4節 計画の対象地域と環境要素

第5節 計画の期間

第6節 計画の推進主体

第7節 計画の構成

(2)

第1章 高梁市環境基本計画の基本的事項

第1節 環境基本計画とは

環境基本計画とは、環境基本法第15条の規定に基づいて国が定める「環境の保全に関 する基本的な計画」(以下、本節において「環境基本計画」という。)です。

環境基本計画は、平成6年12月に第一次計画が策定されました。その後、社会情勢の変 化に対応するために、平成12年12月に第二次計画、平成18年4月に第三次計画、平成24 年4月に第四次計画が策定されました。

環境基本計画では、環境基本法に定められた理念を実現するために「循環」、「共生」、

「参加」、「国際的取組」の4点を長期的な目標として掲げています。

第四次計画ではこれらの目標を引き続き維持しつつ、低炭素・循環・自然共生の各分野 を統合的に達成することに加え、「安全」がその基盤として確保される社会であると位置 づけられました。

また、今後の環境政策の展開の方向として、以下の4点が設定されています。

これらは、本市における環境に関する施策を定める上でも、基本的な方針となります。 環境基本法第7条では、地方公共団体の責務として、次のように規定しています。 環境基本法

第 15 条 政府は、環境の保全に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため、環境の保 全に関する基本的な計画(以下「環境基本計画」という。)を定めなければならない。

今後の環境政策の展開の方向

◆政策領域の統合による持続可能な社会の構築(環境・経済・社会、環境政策分野間の連携)

◆国際情勢に的確に対応した戦略をもった取組の強化(国益と地球益の双方の視点)

◆持続可能な社会の基盤となる国土・自然の維持・形成

◆地域をはじめ様々な場における多様な主体による行動と参画・協議の推進

環境基本法

第7条 地方公共団体は、基本理念にのっとり、環境の保全に関し、国の施策に準じた施策及 びその他のその地方公共団体の区域の自然的社会的条件に応じた施策を策定し、及び実施す る責務を有する。

(3)

第2節 計画策定の背景と基本理念

1 計画策定の背景

これまでの大量生産・大量消費・大量廃棄型の社会経済システムは、多くの人々の日常 生活の利便性を高めてきました。一方で、廃棄物や二酸化炭素の増加などによる環境負荷 の増大は、地域の環境問題にとどまらず、地球温暖化や廃棄物問題、生物多様性の損失等、 世界規模の環境問題となっています。

こうした世界規模での環境破壊は、豊かな自然に恵まれた本市にも影響を及ぼしており、 環境への負荷が少ない循環を基調とする持続可能な社会の実現に向けた取組が、益々重要 となっています。

このため、ごみの減量化、汚水の処理、家電製品等の不法投棄、不適切な野外焼却、ご みのポイ捨てや犬の糞の不始末などへの対策に引続き取り組んでいく必要があります。ま た、自然環境に目を向けると、人口の減少、高齢化、第一次産業の衰退等に伴う森林や農 地の荒廃により昔ながらの農村風景が失われつつある中、自然環境の保全の取組は喫緊の 課題となっています。

一方、平成23年3月11日に発生した東日本大震災では、電力不足により経済活動が 停滞するなど、全国の社会経済に大きな影響を与えることとなり、大量の資源・エネルギ ーを消費する今日の社会のあり方を見つめ直すとともに、自然との関わり方を含めて、社 会を持続可能なものへと見直していく必要性を改めて認識することとなりました。

このような背景のもと、本市では、市民が安心・安全で快適な生活を営むことのできる 良好な環境を確保するとともに、将来の世代の市民に継承していくため、市・事業者・市 民及び市民団体が協働して、環境への負荷の少ない、自然と人との共生を基本とする持続 可能な社会の構築をめざし、平成24年3月に「高梁市環境基本条例(全文は資料編に掲 載)」を制定しました。

「高梁市環境基本計画」は、高梁市環境基本条例第11条第1項の規定に基づき、本市 における良好な環境の保全及び創造に関する施策を総合的かつ計画的に推進するために策 定しました。

2 基本理念

高梁市環境基本条例第3条では、市・事業者・市民及び市民団体が、本市の良好な環境 の保全及び創造に関する取組を推進するに当たって、行動や判断する際の共通認識すべき 事項として、次の4つの基本理念を定めています。

高梁市環境基本条例

第 11 条第1項 市長は、良好な環境の保全及び創造に関する施策を総合的かつ計画的に推進 するため、高梁市環境基本計画を定めなければならない。

○環境優先の認識の下で、将来の市民に良好な環境を継承していかなければならないこと。

○環境への負荷の低減の努力により、持続可能な社会の実現を目指すこと。

基 本 理 念

(4)

第3節 計画の役割と位置づけ

1 計画の役割

本計画は、市・事業者・市民及び市民団体のすべての主体の協働により、本市の良好な 環境の保全及び創造に関する施策を、総合的かつ計画的に推進していくことを目的として、 次の3つの役割を担います。

2 計画の位置づけ

本計画は、高梁市環境基本条例第11条に基づいて策定しました。

また、「高梁市新総合計画」における都市像を環境面から総合的に実現していくための計 画としても位置づけられ、本市の特定の分野ではなく、すべての分野を対象として、良好 な環境の保全及び創造のための取組を行う指針となる計画です。したがって、本市が策定 する全ての個別計画や施策・事業は、環境の保全等の観点から本計画との整合を図って実 施していきます。

1 本市における望ましい環境の将来像について共通認識を示す。

2 環境の保全及び創造に関する目標及び環境行政の基本的な方針・考え方を示す。 3 市・事業者・市民及び市民団体が取り組むべき事項を明らかにする。

高梁市環境基本計画の位置づけ

岡山県

市・事業者・市民及び市民団体の協働による環境に配慮したまちづくりへの取組 高 梁 市

岡山県 環境基本条例

高梁市 環境基本条例

高梁市 環境基本計画

新岡山県 環境基本計画 エコビジョン

2020

高梁市新総合計画

市のその他の個別計画等

◆高梁市都市再生整備計画

◆高梁市歴史的風致維持向上計画

◆高梁市教育振興基本計画 など 環境に関する計画等

◆高梁市一般廃棄物処理基本計画

◆高梁市下水道基本構想・全体計画

◆高梁市バイオマスタウン構想 など 環境基本法 環境基本計画

(5)

第4節 計画の対象地域と環境要素

1 対象地域

本計画の対象地域は高梁市全域とします。また、市の区域外に及ぶ環境への負荷の低減 に努めるとともに、大気、水、地球環境に関わる問題など、広域的な取組を必要とする施 策については、国及び他の地方公共団体等と協力して、その推進に努めます。

2 対象とする環境要素

本計画では、高梁市環境基本条例第10条に基づき、表 1-4-1 のように「環境分野」 と「対象とする環境要素」を設定します。

表 1-4-1 対象とする環境要素

環境分野 対象とする環境要素

生活環境 大気、水質、騒音・振動、悪臭、土壌、廃棄物 など 自然環境 地勢、動植物 など

快適環境

歴史的文化的遺産、景観資源、自然公園・自然環境保全地域、公園・緑地、 道路・交通環境、公共・公益施設の維持、水道・生活排水対策、安心・安全 など

環境保全活動 地球温暖化防止、省資源・省エネルギー、環境学習・教育の推進など

第5節 計画の期間

本計画の期間は、平成 24 年度から平成 33 年度までの 10 年間とします。

ただし、本市を取り巻く環境の状況や社会経済情勢の変化等に柔軟かつ適切に対応する ため、平成 28 年度に見直し作業を行うこととします。

高梁市環境基本計画の期間

2012 2021

H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33

開始年度 見直し 目標年度

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第6節 計画の推進主体

本計画の推進に当たっては、計画策定主体である市の取組だけでなく、事業者の事業活 動、市民の日常生活や市民団体の活動における環境に配慮した取組の展開が必要です。

高梁市環境基本条例第4条から第8条に規定する各主体の役割等を踏まえ、本計画の推 進主体を市・事業者・市民及び市民団体とし、互いに協働して本計画を推進していくもの とします。

なお、高梁市環境基本条例第9条では、市外からの通勤・通学者・観光客など本市に一 時的に滞在する人についても、環境問題の当事者として、本市の自然や歴史文化等、良好 な環境の保全及び創造に関する取組への協力を求めています。

推進主体

高梁市環境基本計画の推進

○支援・協力・提案

○計画の推進

○施策における環境 への配慮

○情報収集・提供

市民団体

○参画・協力・協働

○ 活 動 の 推 進 と 環 境 への配慮

○情報収集・提供

市民

○参画・協力・協働

○日常生活での環境へ の配慮

○情報収集・提供

事業者

○参画・協力・協働

○ 事 業 活 動 で の 環 境 への配慮

○情報収集・提供

協力・協働

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第7節 計画の構成

本計画の構成は次のとおり、第1章から第6章及び資料編で構成しています。

本編に掲載できなかった情報等を整理し、資料としてまとめました。

各環境分野に横断的に関わる取組を抽出、あるいは組み合わせることにより、本市の 環境施策を先導する「リーディングプロジェクト(重点施策)」を示しました。 第 5 章 リーディングプロジェクト(重点施策)

国が策定する環境基本計画の説明、計画策定の背景、計画の位置づけや期間といった、 高梁市環境基本計画の全体に関わる基本的な事項を示しました。

本市の概要について生活環境、自然環境、快適環境、環境保全活動の側面から、現状 と課題を示しました。

市・事業者・市民及び市民団体などの連携と協働のもと、環境施策やリーディングプ ロジェクト(重点施策)を効果的に推進するための体制を示しました。

本市が目指すべき将来の環境像と、それを実現するために必要な各分野における基本 目標・基本施策・個別施策を示しました。

基本施策を実現するために市が取り組むこと、事業者・市民及び市民団体の皆さんに 取り組んでいただきたいことを示しました。

第3章 望ましい環境像と基本目標

第4章 環境施策

第 6 章 計画の推進と進行管理

資料編

第 2 章 高梁市の姿

第1章 高梁市環境基本計画の基本的事項

(8)

大平山から見た山並み

参照

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