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学部 応用計量経済学 Masumi Kawade Site 004aecm

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Academic year: 2018

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4 ソフトウェアとプログラミングの流れ

4.1 統計ソフトウェアの種類

A. 経済分析に適したツール群をコマンドとして利用可能なものが主に用いられる 1. 分析の方法もエクセルで行うものから C 言語等で一から作るものまで多様 2. Excel などの表計算ソフトや汎用の統計ソフトは経済分析固有の問題を処

理する際に、繁雑な作業が必要になることが多い

3. C, Fortran 等のプログラミング言語は込み入った分析はできるが、通常の 基本的な分析を行うにはあまりにもプログラミングのコストが高い 4. 前者は本当の初心者、後者は研究者で特定の計算だけを行いたい場合

4.1.1 計量経済分析に向いた統計ソフトの例

A. 計量経済学で用いられる統計ソフトウェアは以下のようなものが挙げられる TSP Time Series Processor の略で文字通り、時系列データの分析に向いてい

るが、その他汎用な分析もこなす

RATS Regression Analysis of Time Series の略で TSP と同じく時系列分析に 長じ、最新の統計量を積極的に導入している

STATA 汎用統計ソフトで、大量データの分析に長じていて、近年のマイク ロデータを用いた計量分析ではよく用いられている

GAUSS 汎用統計ソフトで、行列演算に長じていて、行列演算を利用すれば 煩雑な手続を回避できることが多いが、線形代数の知識が必要となる SPSS ワークシートベースの汎用統計ソフトで、Excel よりも高度な統計分析

が行え、プログラミングも可能

S-PLUS, SAS 汎用統計ソフトで、多領域のかなり広範な統計分析がコマンド として収録されている

R 汎用統計ソフトで、フリーウェアにもかかわらず、広範な統計分析が可能

4.1.2 ソフトウェアの選定

A. 時系列分析に強いが、パネルに弱かったり、あるものはその逆などさまざま B. 目的にしたがって、その道具を使い分ける必要

C. 本講義では TSP を用いる

1. 経済分析に特化したソフトウェアであること

2. プログラミングが他のものに比べて基本的に同じでありながら簡便 3. 追加的な統計・技術的知識を要しないこと

4. 基本的な分析を網羅していること

D. TSP の基本を押さえられれば、他ソフトウェアでも少しの応用で分析が行える E. 自宅で分析を行うなら TSP の学生版が生協で 2 万円弱で購入可能

1. 学生版は通常版に比べて扱えるデータに制限がある

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2. 大量データを使う院生レベルで制限を感じる程度で学部生には問題ない 3. 大学で分析する場合には購入の必要はない

4.1.3 ソフトウェア利用の現状

A. 日本では統計ソフトは TSP がよく利用される1

B. TSP は基本的な分析は網羅されており、汎用な計量分析に用いることがでる

4.2 統計分析の位置づけの確認

A. 基本的な流れの統計ソフトウェアを用いた分析がどこに位置づけられるか B. ただ漫然とデータを集めて統計分析を行うのは間違っており、効率的でもない C. 具体的な手続を確認する

1. 分析テーマの考察と方針の設定 2. 数理モデルの構築

3. データの収集

4. 統計ソフトウェアによる統計分析 5. 結果の考察とまとめとなる論文の執筆

D. 分析テーマを考察し、どう進めて行くべきかという段取りをしっかりと組む ことが後の作業を確実に進めるために重要

1. この段階で歴史的資料や論文の収集や取りまとめ調査を行う

2. 後の数理モデルの構築や統計分析はここで検討される分析テーマを立証・ 反証するために取られる手続のような側面を持っている

3. あくまでも分析方針がしっかりしていないと後の分析で、つまずく原因 E. 数理モデルの構築は、組み合わせを試行錯誤しながら、作成していく

1. この段階で歴史的資料や論文の収集や取りまとめ調査を行う

2. 後の数理モデルの構築や統計分析はここで検討される分析テーマを立証・ 反証するために取られる手続のような側面を持っている

3. テーマが忠実に反映し、論理が一貫していることを立証するため 4. それらに適したモデル素材を捜す

5. 計量経済分析では得られた数理モデルを線形化する

F. データ収集ではできるだけ分析テーマに対応したデータを用いる 1. データの定義やその特性を調べ、より望ましいデータを、収集する G. 分析すべき数理モデルとデータが収集できた段階になってデータ分析

1. 本講義の内容はこの段階だけで、その他部分は他の教科や演習等で学ぶ

1欧米では教育的な配慮からGAUSS や MATLAB、近年では STATA などが用いられています。 大学院等で高度な分析を行いたい場合にはそちらを使うことを勧めますが、学部生なので、まずは 基本ソフトを使ったほうがいいでしょう。

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2. テーマの考察段階で、経済要因の関係を確認するために、「あたり」とし て統計分析を用いることがある

3. 全く統計的に望ましい結果が出ない場合にはテーマを根本から再考 H. 最後に論文の執筆に入る

1. 当然、作業段階でいくつかのメモのようなもの書き置いておいて、それら をまとめながら加筆修正することも可能

I. 示した方法は基本的なもので、各人が自由に変更することが望まれる

4.3 プログラミングの基本的手続

A. C 言語や FORTRAN などのソフトウェア作成の言語とは異なり、統計分析を 行うための言語なので、それほど難しいものではない

B. ただ、プログラミング言語ですから、コンピューターに対していつでも一か ら教えるような手間のかかるコマンドの書き方が必要

C. 一度覚えてしまえば、ワンパターンですから、最初の苦労さえ乗り越えれば、 そのあとは比較的楽

4.3.1 プログラミングで必要なソフト

A. 統計ソフトのほかに、テキストエディタと表計算ソフトの二つのソフトが必要 1. テキストエディタとはワープロとは異なり細かな書式を設定しない代わり

に、簡便かつ大量な文章を作成することが可能なソフト

2. テキストエディタは主にプログラミング等に用いられ、マイクロソフト社 のWindows には NotePad として、すでにインストールされている

3. 本学部では秀丸と呼ばれるテキストエディタがインストールされている 4. NotePad より細かな設定が可能なうえ、後に述べる自動化処理も可能になる 5. 表計算ソフトはデータを保存するために用いる

6. 統計ソフト用いるので、表計算ソフトの計算機能は基本的に利用しない 7. 統計ソフトを用いる際には読込可能なデータの保存形式がある

8. 通常の保存形式とは異なることが多いので、それに合わせて保存し直す 9. 上書き保存をする際にも、決められた保存形式で保存することが必要 B. ただ、プログラミング言語ですから、コンピューターに対していつでも一か

ら教えるような手間のかかるコマンドの書き方が必要

C. ワンパターンなので、最初の苦労さえ乗り越えれば、そのあとは比較的楽

4.3.2 プログラミングで必要なソフト

A. プログラミングを行う際には次のような規則を覚えておく必要がある 1. 原則はコマンド、変数、セミコロン (;) の順

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B. 具体的には以下のようになる コマンド例

print x;

4.3.3 プログラムの順序

A. プログラミングの順序は以下の通り。 1. 環境設定

2. データの読み込みと加工 3. 推定モデルのプログラム 4. 数値計算のプログラム 5. 結果の保存と終了

B. プログラミングはコマンドを一から覚えるよりも、基本プログラムを見て、 その手順を追ってゆき、実際に改変するほうが効率的

C. 基本プログラムを、適宜改造して、使いまわすことによって、自然にプログ ラムを理解することができる

D. “base.tsp” と “data01.xls” が用意されている

4.3.4 環境設定

A. プログラムが実行されるための環境を命令は主に以下の通り 1. ディスプレイの表示法

2. プログラムファイルやアウトプットの折り返し字数

3. 推定するデータの種類 (年次、四半期、月次、クロスセクション等) 4. データの収録期間

B. プログラムが処理をするための器を準備させる意味があるため、正しく指定 して、実行させる必要がある

4.3.5 データの読み込みと加工

A. 先ほど作成したデータをプログラムに読み込ませる

1. データをプログラムファイルから直接読み込ませることもできるが、表計 算ソフトなどでデータを整形したファイルを読み込ませたほうが早い 2. 読み込ませる場合にはパスなども必要なので、ファイルのある場所を知っ

ておく必要がある

B. パスとはファイルの場所を示すもので、C ドライブの”keiryo”というフォルダ に”sample.xls”というファイルがあるならば以下のように書く

C:YkeiryoYsample.xls

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C. TSP などではフォルダ名及びファイル名は半角のアルファベットまたは数字 でかつスペースを用いず、8 文字以内にとどめるようにする

1. データはプログラム上で加工しする

2. 表計算ファイルには素材だけを載せて、データをプログラム上で加工する 3. 加工手続きが後で確認できたり、読み込ませるデータはそのまま入手した

データを貼り付ければよいことから、手間がかなり省ける

4. ワークシート上でのデータ計算は極力避け、データをそのまま載せる

4.3.6 推定モデルのプログラム

A. モデルを推定できるようプログラムする

B. 推定コマンドは決められた形式で記述する必要がある

C. 詳細な検討を行いたいときには細かなオプションを決める必要もある D. オプションについてはマニュアルに詳しく載っている

4.3.7 数値計算のプログラム(オプション)

A. 推定作業後の推定結果はプログラム実行中にそのまま保存される B. 数値計算(シミュレーション)を行うことも可能

C. 後の講義で詳しく説明する

4.3.8 結果の保存と終了

A. 全ての作業を終えたら、必要に応じて加工されたデータの保存を行う B. 推定結果をエクセルファイルなどに打ち出す

C. 最後はプログラムを終了させる命令

4.4 具体的な実行

A. プログラムを実際に実行する際、基本的には以下の 3 つの方法

1. 対話型プログラミング:DOS 画面でプログラムを順番に入力していく 2. パス入力型バッチ処理:DOS 画面でプログラムソースのテキストファイ

ルのパスを指定して、実行させる

3. ドラッグドロップ型バッチ処理:マウス等でプログラムに直接ドラッグ&ド ロップすることでプログラムを実行させる

B. 最も簡便なのは、ドラッグドロップ型バッチ処理で、実際の分析ではこの方 法が最も早い方法

C. その他の方法もあるが、本学部の PC 環境では正常に動かないことも多いの で、ドラッグドロップ型バッチ処理

参照

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