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第1 公共施設の整備による都市空間の質の向上
景観の中 で、道路や 街路樹 、公 共建築 物などの公共 施設 は、景観の背 景となったり、
時には地域のシンボルとなるなど、景観を構成する主要な要素の一つといえます。
そのため、公共施設については、景観における役割 を積極 的に活用し、良好 な景観
の形成に寄与するよう、整備及び管理することが重要です。
今後は、地域のまちづくりや所有 者、管理者の異 なる公共施 設相互の事業調 整や、
関係機関との連携を強化し、個々の公共施設における良好な景観の形成はもとより、周
辺を含めた都市空間全体の質の向上を推進します。また、これらを実現するため新たな
府中市公共施設整備方針について検討します。
1 幹線 道路の整備に合わせ た沿道景観の形成
幹 線 道 路の整備 は、用 地買 収 等により沿 道の土地 利 用転 換 や街 区 変更 が行 わ
れるなど、地域の景観に与える影響が大きいといえます。このため、都市計画道路の
整備を契機に、沿道の景観まちづくりを進めるにあたり、早い段階で周辺住民等 と協
議し、まちづくりの取組を推進します 。
また、都 市 計画 道 路 などの公 共事 業 を契機 として、地 域 住民 との協議 により、府
中 市 地 域 まちづくり条 例に基 づく「誘 導 地 区」を指 定し、沿 道のまちづ くりの誘 導 計
画を策定します。
2 公共 建築物のデザイン等
公共建 築物 は、誰もが利用 する施設 であることが多く、地域の景観形 成にお ける
役 割 は今後 高 まると考えられ ます 。そのため、地域の特 性や 文化 を踏 まえ、市 民 に
親しまれる形態やデザイン、色彩などを持 ったものとします。
また、市民に開 放された広場 や 緑地の確 保、周 辺 との連 続 性に配 慮 した境界 部
分の演出を目指します。
さらに、歴 史的 建 造物 の公 共 的 活用 、保 全利 用 などを進 めるとともに、新たに建