文化観光戦略推進事業費補助金交付要綱
(通則)
第1条 文化観光戦略推進 事業費補助金(以下「補助金」という。)の交付については、
沖縄 県補助金等の交付に関する規則(昭和47年沖縄県規則第102号。以下「規則」とい
う。)に定めるもののほか、この要綱に定めるところによる。
(定義)
第 2 条 こ の 要 綱 に お い て 、 次 の 各 号 に 掲 げ る 用 語 の 意 義 は 、 そ れ ぞ れ 当 該 各 号 に 定 め
るところによる。
⑴ 文化資源
芸 能 、 沖 縄 音 楽 、 工 芸 品 、 空 手 ・ 古 武 術 、 伝 統 行 事 、 沖 縄 食 、 文 化 遺 跡 、 方 言 、
歴史上 の人物等、有形 無形を問わず、また、伝統的であるか否かを問わず、「沖縄発
祥の文化」として本県又は地域内で一定程度認知されているものをいう。
⑵ マグネットコンテンツ
「 見 た い 」「 触 れ た い 」「 関 わ り た い 」 と 人 を 強 く 惹 き つ け る 磁 力 の あ る 、 沖 縄 の
オ リ ジ ナ リ テ ィ が 活 か さ れ た 芸 術 性 や エ ン タ ー テ イ メ ン ト 性 が 高 い 文 化 観 光 コ ン テ
ンツをいう。
(補助金の交付目的)
第 3 条 こ の 補 助 金 は 、 文 化 資 源 を 活 用 し 、 マ グ ネ ッ ト コ ン テ ン ツ を 創 造 ・ 育 成 す る と
と も に 、 そ れ ら を 自 立 、 発 展 さ せ る 仕 組 み を つ く る 活 動 を 支 援 す る 事 に よ り 、 観 光 メ
ニューを確立させることを目的とする。
(補助対象事業)
第4条 補助金の対象となる事業は、次の各号に定める事業とする。
⑴ 沖縄芸能マグネットコンテンツ育成事業
沖縄観光の新たなメニューを構築するため、文化資源を活用したマグネットコンテ
ンツを制作し、上演する取り組みを行うもの。
⑵ 文化観光基盤整備事業
マグネットコンテンツの定時的・定常的な上演及び劇場等の公演会場へ観光客等が
円滑に移動できる仕組み・体制を作る取組や、マグネットコンテンツの自立・発展を
後押しするための情報発信、販売促進等のプロモーション・マーケティングの実施や
(補助対象経費及び補助率)
第5条 この補助金の交付の対象となる経費は、別表に掲げるもののうち、沖縄県知事(以
下「 知事」という。)が必要かつ適当と認めるものについて、予算の範囲内において交
付する。
2 補助率は、別表に掲げるところによる。
(補助金の交付申請)
第6条 補助金の交付を受けようとする者は、様式第1号の交付申請書及び添付書類を事
業開始前までに知事に提出しなければならない。
(補助金の交付決定)
第7条 知事は、前条の申請を受けたときは、その内容を審査し、申請に係る補助対象事
業が適正であると認めたときは、交付すべき補助金の額を決定し、当該申請者に通知す
るものとする。
(補助事業の内容又は経費の配分の変更)
第8条 補助事業を行う者 (以下「補助事業者」という。)は、補助事業の内容又は経費
の 配 分 を 変 更 し よ う と す る と き は 、 あ ら か じ め 、 様 式 第 2 号 に よ る 変 更 交 付 申 請 書 を
知 事 に 提 出 し 、 そ の 承 認 を 受 け な け れ ば な ら な い 。 た だ し 、 別 表 に 掲 げ る 軽 微 な 変 更
についてはこの限りではない。
(補助事業の中止又は廃止)
第 9 条 補 助 事 業 者 は 、 補 助 事 業 を 中 止 又 は 廃 止 し よ う と す る と き は 、 あ ら か じ め 、 様
式 第 3 号 に よ る 補 助 事 業 の 中 止 ( 廃 止 ) 承 認 申 請 書 を 知 事 に 提 出 し 、 そ の 承 認 を 受 け
なければならない。
(事故等の報告)
第 1 0 条 補 助 事 業 者 は 、 補 助 事 業 等 予 定 の 期 間 内 に 完 了 し な い 場 合 又 は 補 助 事 業 の 遂 行
が 困 難 と な っ た 場 合 は 、 速 や か に 様 式 第 4 号 の 補 助 事 業 事 故 報 告 書 に よ り 、 知 事 に 報
告を行い、その指示を受けなければならない。
(産業財産権に関する届出)
第11条 補助事業者は、補助対象事業に基づく発明、考案等に関して特許権、実用新案権、
意 匠 権 若 し く は 商 標 権 等 ( 以 下「 産 業 財 産 権 」 と い う。) を 取 得 し た 場 合、 又 は こ れ ら
を譲渡し若しくは実施権を設定した場合には、遅滞なく様式第5号の産業財産権届出書
(申請の取下げ)
第 1 2 条 補 助 金 の 交 付 の 申 請 を し た 者 は 、 第 7 条 の 規 定 に よ る 通 知 を 受 領 し た 場 合 に お
い て 、 当 該 通 知 に 係 る 補 助 金 の 交 付 の 決 定 の 内 容 又 は こ れ に 付 さ れ た 条 件 に 不 服 が あ
り 補 助 金 の 申 請 の 取 下 げ を す る 場 合 は 、 補 助 金 の 交 付 決 定 の 通 知 を 受 け た 日 か ら 起 算
して30日以内に、様式第6号の交付申請取下げ書を知事に提出しなければならない。
(状況報告)
第13条 補助事業者は、補助事業の遂行の状況に関し知事が報告を求めたときは、様式第
7号の遂行状況報告書を知事に速やかに提出しなければならない。
(実績報告)
第14条 補助事業者は、補助事業が完了したとき若しくは第9条の規定による補助事業の
廃 止 の 承 認 を 受 け た 日 か ら 起 算 し て 3 0 日 以 内 又 は 3 月 3 1 日 の い ず れ か 早 い 日 ま で
に、様式第8号の実績報告書及び添付書類を知事に提出しなければならない。
(補助金の額の確定等)
第15条 知事は、前条の報告を受けた場合には、報告書等の書類の審査及び必要に応じて
現地調査等を行い、その報告に係る補助事業の実施結果が補助金の交付の決定の内容(第
8条に基づく承認をした場合は、その変更された内容)及びこれに付した条件に適合す
ると認めたときは、交付すべき補助金の額を確定し、当該補助事業者に通知するものと
する。
2 知事は、交付すべき補助金の額を確定した場合において、既にその額を超える補助金
が交付されているときは、その超える部分の返還を命ずる。
3 前項の返還の期限は、当該命令のなされた日から20日以内とし、知事は、期限内に
納付 がない場合は、未納に係る金額に対して、その未納に係る期間に応じて年利10.95
パーセントの割合で計算した延滞金を徴するものとする。
(交付決定の取消し等)
第16条 知事は、第9条の補助事業の中止若しくは廃止の申請があった場合又は次に掲げ
る場合には、第7条の決定の内容(第8条の規定に基づく承認をした場合は、その承認
した内容)の全部又は一部を取り消し、又は変更することができる。
⑴ 法令、この要綱又はこれらに基づく知事の処分若しくは指示に違反した場合
⑵ 補助金を補助対象事業等以外の用途に使用した場合
⑶ 補助対象事業等に関して不正、怠慢その他不適切な行為をした場合
する必要がなくなった場合
2 知事は、前項の取消しをした場合において、既に当該取消しに係る部分に対する補助
金が交付されているときは、期限を付して当該補助金の全部又は一部の返還を命ずる。
3 知事は、前項の返還を命ずる場合は、第1項第4号に規定する場合を除き、その命令
に係 る補助金の受領の日から納付の日までの期間に応じて、年利10.95パーセントの割
合で計算した加算金の納付を併せて命ずることができる。
4 第2項の規定に基づく補助金の返還及び前項の加算金の納付については、前条第3項
の規定を準用する。
(補助金の請求)
第17条 補助金は、第15条の規定により交付すべき補助金の額を確定した後に支払うもの
とする。ただし、知事が必要と認める経費については、概算払をすることができる。
2 補助事業者は、補助金の概算払又は精算払を受けようとする場合は、様式第9号の補
助金概算払請求書又は様式第10号の補助金精算払請求書を知事に提出しなければならな
い。
(財産の管理等)
第18条 補助事業者は、補助対象経費(補助対象事業等の一部を第三者に実施させた場合
に要 する経費を含 む。)により取得し又は効用の増加した財産(以下「取得財産等」と
いう 。)について は、補助対象事業完了後においても善良な管理者の注意をもって管理
し、補助金交付の目的に従ってその効率的運用を図らなければならない。
2 補助事業者は、取得財産等について様式第11号の取得財産等管理台帳を備え、管理し
なければならない。
3 補助事業者は、当該年度に取得財産等があるときは、第14条に定める報告書に様式第
12号の取得財産等明細表を添付しなければならない。
(財産の処分の制限)
第19条 補助事業者は、取得財産等のうち取得価格又は効用の増加価格が1件あた50万円
以上の機械、器具、備品及びその他の財産については、補助対象事業の完了後において
も知事の承認を受けないで補助金の交付の目的に反して使用し、譲渡し、交換し、貸し
付け、又は担保に供してはならない。
2 補助事業者は、前項の承認を受けようとする場合は、様式第13号の財産処分承認申請
書を知事に提出しなければならない。
(補助金の収益納付)
果に基づく産業財産権の譲渡又はそれらの実施権の設定等により収益があったときは、
様式第14号の収益状況報告書を知事に提出しなければならない。
2 補助事業者は、知事が前項の報告に基づき相当の収益を生じたと認めたときは、知事
の発する指令に従って、交付された補助金の全部又は一部に相当する金額を県に納入し
なければならない。
3 知事は、前項の認定に際して必要な条件を付することができる。
(補助金の経理)
第21条 補助事業者は、補助金に係る経理について、他の経理と区分して経理の状況を常
に明確にし、関係証拠書類とともに補助事業が完了した日の属する会計年度の終了後か
ら5年間保存しなければならない。
(間接補助事業者に対して付すべき条件)
第22条 補助事業者は、補助対象事業を実施する事業主体に対して補助金の交付の決定を
する場合には、第7条から第16条および第18条から前条までの規定と同一趣旨の条件を
付さなければならない。
(雑則)
第23条 この要綱に定めるもののほか、必要な事項は、別に定める。
附 則
1 この要綱は、平成26年4月1日から施行し、平成26年度予算に係る補助金から適用す
る。
2 この要綱は、平成34年3月31日限り、その効力を失う。ただし、この要綱に基づき、
別表(第5条関係)
対象経費
軽微な 補助事業名
経費
内 容
補助率
変更 区分
人件費 職員人件費、事務補助員等賃金
1 補助対象経
謝金、旅費、保険料、消耗品費、印刷
費 の 合 計 額 の
製本費、光熱水費、食糧費、通信運搬
対象経費 20 % 以 内 の 変
沖縄芸能
事業費
費、広告料、原稿料、通訳・翻訳費、
の80% 更
マグネット
衣装料、企画制作料、委託料、使用料、
以内
コンテンツ
賃借料、備品購入費
2 補助目的に
育成事業 影 響 を 及 ぼ さ
マグネットコンテンツを制作し、上
対象経費
ず、かつ事業効
補助金 演する取り組みへの支援に要する経
の100%
果を下げない事
費
業計画の細部変
人件費 職員人件費、事務補助員等賃金
更
謝金、旅費、保険料、消耗品費、印刷
文化観光基盤
製本費、光熱水費、食糧費、通信運搬
対象経費
整備事業 事業費
費、広告料、原稿料、通訳・翻訳費、
の100%
委託料、使用料、賃借料、備品購入費
※補助対象事業の実施に伴う収入があった場合は、補助対象経費から収入額(税抜)を控
除した額と、補助対象経費に補助率を乗じた額のいずれか低い額を補助金の額とする。