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仮称浦安市立第16小学校および仮称浦安市立第8中学校建設工事 工事監査|浦安市公式サイト

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(1)

浦 監 第 82号 平成18年1月27日

浦安市監査委員 醍 醐 敦 同 菊 原 栄 三 同 醍 醐 誠 一

平成17年度工事監査の結果報告について

地方自治法第199条第5項の規定により実施した工事監査の結果について、同条第 9項の規定により別紙のとおり公表します。

(2)

平成 17年 度 工事監査の結果報告書

1.監査対象工事

仮称浦安市立第16小学校及び仮称浦安市立第8中学校建設工事

2.監査対象部課

教育総務部 教育施設課 建設部 営繕課

経営企画部 契約管財課

3.監査の実施日

平成 17 年 12 月2日

4.監査の観点及び方法

仮称浦安市立第16小学校及び仮称浦安市立第8中学校建設工事について、計画

・調査・設計・仕様・積算・契約・施工管理・試験検査・管理・監督等が適正か つ効率的に行われているか、関係資料の提出を求め書類を調査するとともに、各 担当者から説明を聴取し、また、工事現場において施工状況等の調査を行った。

なお、工事監査は、工事技術に関する専門的知識を必要とするため、協同組合 技術士連合と工事技術監査業務委託を締結し、技術士の派遣を求め実施した。

5.工事の概要

「浦安市工事技術監査業務報告書」のとおり。

6.工事監査結果

仮称浦安市立第16小学校及び仮称浦安市立第8中学校建設工事は、良好であると 判断された。

工事技術監査の詳細については、別紙「浦安市工事技術監査業務報告書」のと おりである。

(3)

平成17年度

浦安市工事技術監査業務

報 告 書

平成17年12月12日

協同組合 総合技術士連合

(4)

1.技術調査対象工事名称

仮称浦安市立第16小学校及び仮称浦安市立第8中学校建設工事

2.調査実施日

平成17年12月2日(金)

3.調査場所

浦安市役所第3庁舎第1会議室及び当該工事現場

4.監査執行者

代表監査委員 醍 醐 敦 監 査 委 員 菊 原 栄 三 監 査 委 員 醍 醐 誠 一

5.調査立会者

監査委員事務局

事務局長 鈴 木 藤 夫 副主幹 宮 木 規 男 副主査 金 子 教 子

6.技術調査業務(報告書共)実施技術士

協同組合 総合技術士連合

技術士(建設部門) 岡 田 克 也 (印)

〒530−0047 大阪市北区西天満5丁目1番19号 高木ビル 408

T E L:06−6311−1145 F A X:06−6311−1146 E メ ー ル:i nf o@pea. or . j p

(5)

Ⅰ 仮称浦安市立第16小学校及び仮称浦安市立第8中学校建設工事

Ⅰ−1 工事内容説明者

担当部課

教育総務部 次長 中村 和明 教育総務部 教育施設課

副参事 本田 幸之助 課長補佐 松本 克己 主任主事 泉澤 一欽 建設部 営繕課

課長 宍倉 三郎 係長 大塚 正幸 副主査 村岡 健 経営企画部 契約管財課

課長 井上 雄一

副主幹 三枝 明

Ⅰ−2 工事概要

1)工事場所

浦安市明海17番地(37街区)及び明海21番地他(36街区)

2)工事内容

敷 地 面 積 39, 599.98m

2

(小学校用地:16, 499. 44m2 中 学 校 用 地 : 23, 100. 54m

2

) 構 造 鉄筋コンクリート造 一部鉄骨造

地 上3階建 建物高さ:13. 50m 建 築 面積 9, 138. 83m

2

( そ の 他 屋 外 倉 庫 等 205. 64m

2

) 延 床 面 積 15, 787. 26m2( そ の 他 屋 外 倉 庫 等 205. 64m2

( 小 学 校 工 区 延 床 面 積 : 9, 583. 37m2 その他屋外倉庫等160. 64 m2

( 中 学 校 工 区 延 床 面 積 : 6, 203. 89m

2

その他屋外倉庫等 45. 00 m

2

) 延床面積内訳

第16小学校工区 第8中学校工区 校舎 8, 663. 99m2 4, 311. 83m2 屋 内 運 動 場 919. 38m2 1, 256. 51m2 プー ル 128. 35m2

(6)

武道 場 507. 20 m2

所 要 所 室

校舎( 小 ・ 中 共 通 )

普通教室・特殊学級教室・特別教室・管理諸室 屋 内 運 動 場 ( 小 ・ 中 共 通 )

アリーナ、舞台、トイレ、多目的トイレ、更衣室、体育器具庫、観覧用 ベンチ

プ ール ( 第8中学校)

プー ル 、 更衣室、シャワー室、トイレ、ろ過機室、倉庫 武 道場 ( 第8中学校)

剣 道 場 、 柔 道 場 、 更 衣 室 、 倉 庫 、 ト イ レ 屋外施設(小 ・ 中 共 通 )

校 庭( 小学校:トラック150m、中学校:200m)、屋外倉庫、屋外トイレ、 ゴ ミ 置 場 、 駐 車 場 、 駐 輪 場 等

3)工事請負業者

第16小学校(第8中学校の一部)

建築工事 三井住友建設株式会社 電気設備工事 三英電業株式会社

機械設備工事 東洋熱工業株式会社 第8中学校(第16小学校の一部)

建築工事 清水建設株式会社 電気設備工事 浦安電設株式会社

機械設備工事 浦安経常機械設備共同企業体

4)設計業務委託業者

株 式 会社INA新建築研究所

5)事業費

請負金額 合計 4, 109, 805, 000円 第16小学校(第8中学校の一部)

建築工事 1, 825, 950, 000円 電気設備工事 251, 475, 000円 機械設備工事 302, 400, 000円 第8中学校(第16小学校の一部)

建築工事 1, 386, 000, 000円

(7)

電気設備工事 147, 000, 000円 機械設備工事 196, 980, 000円

6)工事期間

平成17年3月15日から平成18年3月17日まで

7)工事進捗状況(平成17年11月30日現在) 第16小学校(第8中学校の一部)

計画出来高 55. 7%、 実施出来高51. 3% 順調 第8中学校(第16小学校の一部)

計画出来高 83. 5%、 実施出来高77. 4% 順調

8)工事監督員 市の監督員

建設部営繕課

副主査 村岡 健 副主査 内田 芳徳 委託監理者

㈱I NA新建築研究所 監理部 次長 福原 正樹 主任 山田 隆之

Ⅰ−3 総括所見

建築工事 、電気設備工 事 、機械設備工事関連書類は必要にして十分であり、かつ、 よく整理されていた。提示された書類を検分し、疑問点は関係者に質問して、当工事 の計画・調査・設計・仕様・積算・契約・施工管理・試験検査・管理・監督等の各段 階における技術的事項について吟味した。その結果は、総括的に良好であると判断さ れた。

Ⅰ−4 工事着手前における技術調査の着目点 1)工事計画

本 小 学 校 及 び 中 学 校 を 建 設 す る 地 域 は 、平成 12年 頃 か ら 住 宅 開 発 が 活 発 化 し 、児 童・生 徒 の 発 生 率 が こ れ ま で と 同 じ 傾 向で 推 移 し た 場 合 に は 既 存 校 で の 対 応 不 足 が 予 想 さ れ た 。平成 14年 度 に こ の 地 域 で の児 童・生徒 の 増 加 の 予 測 を 行 い 整 備 計 画 を 策 定 、平 成 15年 度 に 基 本 計 画 、平 成 16年 度 に 実 施 計 画 、同 年 度 末 に 工 事 着 手 、平 成

(8)

17年 度 末 に 完 成 を 目 指 し て 進 め ら れ て い る 。住宅建設は2∼3年後に急に進展する 場 合 も あ る な ど 不 確 定 な 面 も あ る が 、当初 よ り 学 校 建 設 用 地 と し て 確 保 さ れ て い た 場 所 に 小・中 学 校 を 一 体 化 し て 同 時 に建 設 す る も の で あ り 、十 分 な 事 前 検 討 に 基 づ く工事計画であると判断する。

な お 、工 事 計 画 実 施 に 際 し て 、周辺 4 棟 、約 1 千 戸 の 住 民 に 基 本 計 画 段 階 で 説 明 会 、実 施 工 段 階 に お い て も 住 民 と の 検 討 委 員 会を 開 催 し 、屋上 緑 化 な ど の 反 映 を 図 り つ つ 施 工 を 進 め て お り 良 い と 判 断 す る 。

2)設計方針

小・中 学 校 を 一 体 化 し た 施 設 の 設 計 方 針 策 定 に当たって、プロポーザル方式を採 用 、 5 社 の 設 計 事 務 の 提 案 を市 の 内 部 審 査 委 員 会 が 評 価 し て 、 ㈱INA新建築研究所 を 選 定 し て い る 。

市教育委員会の「建設へ向けての基本構想」を指針として、基本設計方針は、①合 築による新しい学校づくり、②多様な教育形態と機能、学習環境づくり、③豊かな交 流の場、地域の交流拠点づくり、④環境と調和した学校づくり、⑤安全な学校づくり としている。

小 ・ 中 学 校 の 一 体 化 に よ り 、 重複する教室、管理室を共用化して、省スペースに よる新たな付加施設を生み出すことができる。また、共用部分を中間に配置し、骨格 となる通路(ラーニングストリート)によって結ぶことで、各々の学習環境の連続に よる一体化のメリットを生み出す計画としている。さらに、地域住民の交流拠点とし て開かれた学校を目指し、開放施設の明確なゾーニングと動線計画がなされている。 その他、単純なプランとラーニングストリートなどによる視認性の高い計画による

安全な学校を目指しており、十分に検討された設計方針のもとに設計がなされている と判断する。

3)調査

土 質 調 査 と し て は 、地 質 調 査 と し て 10箇 所、設 計段階におけるフーチング位置の 支 持 層 確 認 の た め 12箇 所 、計 22箇 所 の ボ ー リ ン グ の 結 果 よ り 、支 持 層 の 大 き な 勾 配 は 認 め ら れ ず 、上 層 部 に 細 砂 層 、中 間 層 は シ ル ト・シル ト 質 粘 土 層 、GL-48m程度以 深で砂礫層がN値60以上である。ボーリング調査場所及び調査箇所は、当該建築物 の 基 礎 設 計 資 料 と し て 必 要 かつ 十 分 で あ る と 判 断 で き る 。

4)設計

(建築工事)

建 物 計 画 は 東 西 方 向 に 約 300mという長さとなるため、地震及びコンクリートのひ び 割 れ 対 策 を 考 慮 しEXP.J(エクスパンション.ジョイント)を設け、構造計画上大

(9)

き く 7 つ の 建 物 と し て 計 画 し て い た 。

構 造 種 別 は 振 動・騒 音 を 抑 え た 構 造 と す る た めRC造を採用し、大スパンとなる体 育 館 ・ 武 道 館 の 屋 根 及 び 一 部 教 室 の 屋 根 をS造としていた。また、RC造の一部で、 用 途 上 広 い 空 間 を 必 要 と す るロ ン グ ス パ ン ( ス パ ン : 12m)部分にはPRC(プレス ト レ ス ト 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト ) 造 を 採 用 し て 、 た わ み と ひ び 割 れ の 対 策 を し て お り 、 良 い と 判 断 し た 。

各 教 室 の ス ラ ブ は 小 梁 を 用 い な い1枚スラブ(有効スパンで7. 1× 7. 5m、厚さ: 250mm程度)とすることにより、型枠コストの低減、大梁を扁平とすることにより、 設 備 ス リ ー ブ の な い フ レ キ シビ リ テ ィ の 高 い 空 間 と し て い た 。

当 建 物 の 支 持 層 と し て は 、N値60以上の地盤が続くGL-48m以深の細砂層とし、中 間 層 の 液 状 化 、地 盤 沈 下 に 伴 う ネ ガ ティ ブ フ リ ク シ ョ ン 、杭 の 保 有 水 平 耐 力 を 考 慮 し て 設 計 を 行 っ て い る 。基 礎 杭 形 式 と し て は 工期、実績、振動騒音及び施工費につ い て 比 較 検 討 し 、既 成 杭 埋 込 み 工 法 であ る 拡 大 根 固 め 工 法 を 選 定 し て お り 、そ の 根 拠 が 整 理 さ れ て お り 良 い と 判 断 し た 。

基 礎 杭 は 杭 径 φ 500∼1000mm、上 杭 に は 水 平 耐 力 の 高 いSC-10∼13を用い、中杭及 び 下 杭 に はPHC-A種又はB種、継手は4本継で無溶接継手(接続プレート・ボルト 固定方式:TPジョイント)を用いていた。

建 設 地 盤 はN値7程度の細砂主体の土層が表土となり、200、300gal共に液状化の 可 能 性 が あ る 地 盤 で あ る 。 杭 の 水 平 変位 の 算 定 を 多 層 地 盤 と し て 行 っ た 結 果 、 約 2. 5cmであった。建物のEXP.Jのクリアランスはこれらの変位をもとに検討しており、 良 い と 判 断 し た 。

建 物 の 構 造 計 算 は 、標 準 せ ん 断 力 係 数 C

=0. 2、重要度係数 I=1. 25とし、計 算 ル ー ト 3 で 行 い 計 算 保 有 耐 力 は 十 分 確 保 さ れて い た 。使 用 プ ロ グ ラ ム 名 は「 一 貫 計 算 プ ロ グ ラ ムSuper Build/SS2-RC(大臣認定番号TPRG-0044 評定番号BCJ基評 CP0041-01)であり、構造計算書に利用者証明書の複写が添付されていた。

ロ ン グ ス パ ン 梁 の た わ み 及 びひ び 割 れ 制 御 を 目 的 と し たPRC梁の構造計算には特 に 認 定 さ れ た プ ロ グ ラ ム に よる も の で は な い が 、 建 築 学 会 のPRC指針に沿ったもの で あ り 、 適 正 な 計 算 結 果 を 与え る も の で あ っ た 。

教 室 の 一 枚 ス ラ ブ に お い て は 、コ ン クリ ー ト の ひ び 割 れ や ク リ ー プ な ど に 起 因 す る 長 期 た わ み の 検 討 が ス ラ ブ 性 能 確 保の 上 で 重 要 で あ る 。 有 限 要 素 法 (FEM解析: 使 用 プ ロ グ ラ ム 名 FEMMASTER(株)ウチダデータ)により、大梁の変位も考慮 し た 解 析 結 果 に よ れ ば 、長 期 た わ み 予 測 値 は 1. 49mm× 変形増大率=23. 8mm( 1/ 300) で あ り 、 ス パ ン の 許 容 変 位 量 1/ 250以 内 で ス ラ ブ の た わ み 性 能 は 確 保 さ れ て い る と 判 断 し た 。

外 部 仕 上 げ の 選 定 に あ た っ て は 、東 京 湾に 面 し た 明 海 地 区 の 建 設 敷 地 は 海 岸 よ り 500m 程 度 に 位 置 し て い る こ と か ら 、 耐塩 害 仕 様 に 配 慮 し て 、 屋 根 : ガ ル バ リ ユ ム 鋼 板 、外壁:コ ン ク リ ー ト 打 放 し フ ッ 素 樹脂 塗 装 、外部 金 属 部:ス チ ー ル 溶 融 亜 鉛

(10)

メ ッ キ と し て い た 。

内 装 材 に は 低 ホ ル ム ア ル デ ヒ ド 製 品( F ☆ ☆ ☆☆ )を 使 用 し 、ホ ル ム ア ル デ ヒ ド 及 び 揮 発 性 有 機 化 合 物 に つ い て は 、竣 工 前 に「 建 築 基 準 法 」及 び「 学 校 環 境 衛 生 の 基 準 」で 定 め る 測 定 法 に よ る 濃 度 検 査 結果 を 得 て か ら 引 き 渡 し を 受 け る こ と に な っ て い る な ど 、 シ ッ ク ハ ウ ス に 対 応 し たも の と な っ て い る と 判 断 で き た 。

設計内容は、全体的に良好であった。

(電気設備工事)

電気設備計画は、安全で効率的な電気設備となるように計画し、地球環境に配慮し て省エネルギーを図っていた。

省エネルギーに関しては、居室の照明器具は電気料金低減を考慮し、高効率のHf 型の蛍光灯、小学校で2万m、中学校で1. 5万mのエコケーブルを採用していた。 屋外キュービクルは耐塩対策を施した仕様としていた。

構内LAN及びインターネット等の配管の設置、セキュリティー対応として、自動通 報システムの設置等の対策がなされていた。

計画内容は、全体的に良好であった。

(機械設備工事)

空調システムの選定に当たっては、エネルギーの供給事情・空調機器の取り扱いの 容易(保守メンテナンス)を考慮して、電気式ヒートポンプパッケージの蓄熱式(IHP)、 非蓄熱式(EHP)及びガスヒートポンプパッケージ(GHP)を比較した結果、性能的 にはIHP、GHPは同等であるが、コスト的にはEHPより高価となるものの、ランニン グコストを考慮してGHPとしていた。GHPはガスを用いるシステムであり、電力のピ ークカットにも寄与するものである。

給水設備は上水と雨水を利用した雑用水の二系統としている。雑用水は屋根面への 降雨を地下ピット(貯留槽容量:180m

)内に貯留し、水処理したものをトイレの 洗浄水及び校庭散水系統に用いる。雨水利用設備の雨水利用率を90%とし、上水代替 率・ランニングコストの算定は日別降水データを用いて行っていた。

計画内容は、全体的に良好であった。

5)積算

積 算 価 格 は 千 葉 県 県 土 整 備 部 営 繕 課( 平 成16年7 月 )建 築 工 事 単 価 表 、電 気 設 備 工 事 単 価 表 、機 械 設 備 工 事 単 価 表 を 基 本 と し て 、こ れ に 掲 載 さ れ て い な い も の に つ い て は 、 建 築 物 価 、 積 算 資 料 、 建 築 コ ス ト 情 報 、 建 築 施 工 単 価 か ら 採 用 し て い た 。 そ れ ら に 無 い も の は 、 基 本 的 に 3 社 見積 の 最 低 価 格 を 採 用 し て い た 。

(11)

6)契約

契約に必要な書類(契約書、内訳書、着工届、工程表、現場代理人、監理技術者) は完備されており、その内容は適正であった。監理技術者は、監理技術者資格者証を 有しており、適格者であった。

平成 16年12月 に 第16小学校(第8中学校の一部)及び第8中学校(第16小学校の 一部)工事につ い て 電 子 入 札 シ ス テ ム に よ る 一 般競 争 入 札 を 告 示 し 、 平 成 17年 2 月 に 入 札 が 実 施 さ れ た 。本 電 子 入 札 シ ス テ ム の 適用 は 初 め て で あ っ た が 、公 平 性 の 確 保 と 利 便 性 が 向 上 し 特 に 問 題 な く 運 用 さ れ た との こ と で あ り 、今 後 の 契 約 業 務 の 合 理 化 が 期 待 で き る 。

<保険関係>

第16小学校(第8中学校の一部)及び第8中学校(第16小学校の一部)の建築工事 、 電気設備工 事 、機械設備工事における保険等については、適切に加入していた。

・公共工事履行保証保険

・前払金の保証

・労働災害保険

・組立保険

・賠償責任保険

・建設業退職金共済掛金

なお、建設業退職金共済への未加入業者があるが、必要な労働者が就労した場合に 加入する予定とのことである。

Ⅰ−5 工事着工後における技術調査の着目点 1)施工関係

①施工計画書

建築工事(第16小学校及び第8中学校共)は、土工事、杭工事、鉄骨工事、鉄筋工 事、コンクリート工事などの各工事の施工計画書が整理され、必要事項が項目別に記 述されており、その内容も適切であった。

また、電気設備工 事 、機械設備工事についても施工計画書が整理できておりその内 容は適切であった。

鉄骨の溶接部の検査は突合せ溶接部について超音波探傷検査を自主検査として100

%、第三者機関で30%としており、検査結果は合格であった。

鉄筋工事の圧接継手は、D19以上の鉄筋はガス圧接で行い、継手部について200箇 所に付き3本の引張試験を実施、結果は合格であった。

杭工事の埋込み杭の施工計画書には施工要領説明があり、評定書の添付ができて いた。

(12)

当工事は掘削に伴う残土、杭頭処理残材の処分が必要であり、これらについて産業 廃棄物処理計画(委託契約書、処分業許可証、収集運搬業許可証、処分地及び運搬経 路図、マニフェストA・B2・D・E票)とその運用ができていた。

施工体制台帳、施工体系図、下請負通知書、工程表等の内容は適切であった。

②使用材料

使用材料承諾願にある各材料の形状寸法及び品質、強度は設計に適合するもので あった。コンクリートの強度は基礎ばり及びスラブ部分:設計基準強度=24N/mm

、 呼び強度F=27N/mm

、PRC部分:設計基準強度=27N/mm、呼び強度F=30N/mm あり、圧縮強度試験結果は現場水中養生でそれぞれ36 N/mm

及び43 N/mm

程度であ り、目標強度を十分上回っているので良いと判断した。

③施工管理

品質管理(鉄筋ミルシート、生コン材料試験等)、工事記録写真、工事記録(日 報)、月報等の資料は工事の進捗に応じて整理ができており、整理状況は良いと判 断した。

工事記録写真は工事の進捗に応じて克明に整理されていて、管理状況の判別に有 効であった。なお一部において、日付、場所、記録のポイントなどの記入がないも のもあり、施工状況判別に利用しやすい記録・整理をするように要望した。

④出来形

施工に関する記録、試験、検査、工事記録写真による出来形の内容は、設計内容 と適合しており良いと判断した。

杭の打設後の偏心量測定結果は、第8中学校工事で最大値300mm(許容値100mm) であったが、基礎を300mmずらしで検討の結果、基礎及び地中梁共に問題なく、補 強不要であるとの確認がなされており、適切な対応がされたと判断した。

⑤施工状況

<工事写真>

施工状況は、全般的に良好であった。

基礎杭の施工状況、杭頭の捨てコン打設状況、コンクリート打設面の状況、型枠及 び鉄筋の組立状況、鉄骨組立状況などの施工状況写真があり、品質管理ができてい ると判断した。

<現 場>

現場の整理整頓、鉄筋・型枠組立、コンクリート打設面などの出来栄え、安全管 理などの施工管理状況は良好であった。

本工事では、鉄筋コンクリート造が大部分を占めており、壁柱の仕上げはコンク

(13)

リート打放し又はペイント直仕上げであり、コンクリートの打設精度、仕上がりが 重要である。小学校、中学校いずれの工事においても、丁寧なコンクリート工事が なされており、特に問題となるジャンカやコールドジョイントは見られず、良好で あった。

⑥安全衛生管理

安全衛生管理計画及び組織図の内容は各工事請負業者によって異なっており、第16 小学校では安全衛生協議会を月1回開催、その他安全パトロールを実施、第8中学校 では特別安全協議会を月1回開催、安全協議会を週1回開催しており、それぞれその 記録が残されていた。

別途発注の設備工事の安全衛生管理については、建築工事の安全衛生会議に参加し、 その後、設備工事ごとに開催されているとのことであった。

安全活動及び安全掲示状況、現場の整理整頓状況も良好で、無事故無災害で推移し ており、安全管理は良い状況であった。また、工事に関連して第三者が日曜、祭日、 夜間を問わず緊急に連絡できる掲示がなされており良いと判断した。

2)工程

工程は第16小学校で51%、第8中学校で77%程度であり、目視の限り設計図書及び 施工計画に従って順調に施工されており、工期内完成見込みである。

3)監督・監理

建築工事(第16小学校及び第8中学校共)請負業者の監理技術者の方針として、第 一に安全第一(無事故、第三者傷害・作業員傷害の防止)第二に厳しい工期であり工 期内竣工、第三に品質の確保としていた。

工事打合簿もあり、設計、施工、材料等に関して、適時に監督ができているので、 十分監督が行われていると判断した。

4)設計変更

現時点では、大きな設計変更は発生していないとのことであった。

5)技術調査結果の要点

全 般 的 に 良 好 で 、 特 に 問 題 とな る と こ ろ は 見 当 た ら な か っ た 。

6)その他の所見 特になし。

以 上

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