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『しっかり基礎からミクロ経済学――LQアプローチ』関連資料 詳細|日本評論社 App.A

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(1)

付録 数学の復習:数と式

(2)
(3)

● 〇

言葉と意味

言葉は意味を伝達する手段

日本語など「日常言語」は扱いやすいが曖昧な部分も多い.

(例)

「鈴木の授業はやばい」

と誰かが言ったとする.

 ⇒聞く相手によって受け取る意味が変わり得る.

「鈴木」ってどの鈴木?「鈴木の授業」ってどの授業?

「やばい」ってどういう意味?

「やばい」は本来不都合な状況を指す

.しかし,最近の若者言葉では良い状況を「やばい」と表現すること

も.

(ありうる意味)

(4)

〇●

言葉と意味

「日常言語」は少ない言葉数で多くの意味を伝えら

れる.しかし,曖昧な分,不正確だったりもする.

日常言語で正確な意味を表現するためには多くの言

葉数が必要になる.

日常言語は「意味を正確に表現する」のが苦手.

「言葉の受け取り手」に「言葉を理解しようという意思

がある」のなら特に問題はない.たとえば友人関係なら

問題はない.

しかし,すべての人が自分の言葉を正確に理解しようと

してくれるわけではない.

(5)

● 〇

数学という言葉

大学で学ぶ学問の多くは非常に複雑な意味・概念を

扱う.

日常言語だけで表現,理解するのは困難.

高校の現代文で難解な読解問題をやらされるのは,その

ため.

経済学では日常言語だけでなく

「数学」

を用いて社

会や人間行動の仕組みを分析する.

数学の長所は主に以下の二つ.

(6)

〇●

数学という言葉

数学は「計算を容易にしてくれる」.

消費税の計算を日常言語(日本語)だけで行うのは不可

能.消費税を計算するための公式がないと計算できない

「日常的な意味を曖昧さがないように扱える」とい

うのはちょっとわかりにくい.

中学(高校)で習う数学の復習をしつつ,数学を用いて

(7)
(8)

● 〇〇〇

自然数と整数

数学の基本は

「数」

数には様々な種類があり,それぞれ数える対象が違う.

日常的にわかりやすいのは自然数と整数.

自然数とは

0

または

1

から

1

ずつ加えていった数の

全体をいう.

自然数は個数や順番を数えるために用いる数.

整数とは

0

から

1

ずつ加えていった数と

1

ずつ引い

ていった数の全体をいう.

(9)

〇●〇〇

自然数と整数

自然数は

0

を基準にして右側にレンガを

1

個,

2

3

個と並べていったイメージ.

3

2

5

(意味;レンガ

3

個と

2

個の合計はレンガ

5

個)

3

2

1

(意味;レンガが

3

個あって

2

個使うと残り

1

個)

(10)

〇〇●〇

自然数と整数

整数は

0

を基準にして右と左にレンガを並べ右側の

レンガの右端と左側のレンガの左端に小石を並べた

3

2

5

(意味;レンガ

3

個と

2

個の合計はレンガ

5

個)

3

2

1

(意味;レンガが

3

個あって

2

個使うと残り

(11)

〇〇〇●

自然数と整数

自然数

にある

体的なレンガについて考えている感

2

つしかないなら

3

つ使うことはできない.

整数

工事

てるときなどにレンガ

一般

について

象的

に考えている感

2

つしないなら

3

つ使うには

1

りない.

自然数と

べ整数は数える対象を

象的にとらえて

(12)

● 〇〇〇〇〇〇〇〇〇

数と計算

整数は引き算を自

に行うことのできる数.

り算はどうか?

10÷2=5

 

意味;

10

個のレンガを

2

人で

たり

5

ぶ.

10÷3=?

10÷3

3

より大きく

4

より小さい.

3

4

の間に小石はない.したがって,整数では

10÷3

を計算できな

い.

(13)

〇●〇〇〇〇〇〇〇〇

数と計算;数

直線

基準点(原点)

0

の左右に伸びた一本の直線を数直線という.

その数直線上のすべての点に数を対応させることで,向きを含

めた原点との位置関係として数を捉えたものの全体が実数.

数を表現する

方法

つとして分数がある.

       と表すことができる.すなわち

10÷3

とは

 整数

3

に分数  を加えたものの大きさという意味.

3

10

3

10

(14)

〇〇●〇〇〇〇〇〇〇

数と計算;

数の意味

数は

1

つの

単位

られた

モノ

や大きさを

かく分

したり,いくつかでくくり

して

単位

すことができる.

これを「

除法

り算)が可能」という.

直線上

連続

的に

存在

している数の全体をとらえ

るのが

数.

数のうち,整数の分数で表現できるものを

理数,で

きないものを

理数という.

理数には   (

平方根

);

1.41421…

円周率

3.1

41592…

などがある.

(15)

〇〇〇●〇〇〇〇〇〇

数と計算;分数

数は分数または小数により表現できる.

分数のうち,小学校の「算数」で習う「

分数」は「数

学」では使わないので

意.

記号

省略

してよいのは

け算

記号

×

)のみ.

し算

記号

対に

省略

してはいけない.

3

1

3

3

1

3

3

10

(16)

〇〇〇〇●〇〇〇〇〇

数と計算;小数と

小数とは分

10

100

1000

としたときに,分

の左下に小数

「.」をつけて表現したもの.

,        

「消費税

8

」という

)は小数

種.

100

としたときの分

という.

5

.

0

10

5

2

1

1

0

.

5

1

.

5

(17)

〇〇〇〇〇●〇〇〇〇

数と計算;

符号

数には自然数,整数,

数以

にも様々なものがあ

るが,とりあえずこの

3

種類を理解して

けばよい

数は

原点

0

)を基準とする数

直線上

存在

して

いる.

数が

0

からどれだけ

れているのかに対

する「数の

大きさ」を

「絶対値」

という.

0

よりも右にある

+

(プ

ラス

),左にある

合-

(18)

〇〇〇〇〇〇●〇〇〇

数と計算;変数・

パラ

メー

数学は

「分からないものは分からない」

でいい.分

からない数は

体的な数ではなく,

記号

で表

する

数の中には

体的な

つに

まっているものと

まって

らず

々と変わり得るものがある.

まっているものを「

定数

」という.

が変わり得るものを「

変数

」という.

変数はどういう

をとるかわからないので

記号

で表

る.

(19)

〇〇〇〇〇〇〇●〇〇

数と計算;

累乗

変数

x

2

回掛

け合わ

操作

を「

x

2

」するという.

変数

x

n

回掛

け合わ

操作

を「

x

n

」するという.

x

2

=

x

×

x

x

n

=

x

×

x

×

・・・

×

x

x

を基数,

n

を指数,べき数などと

ぶ.

変数

x

0

乗したものは

1

とする.

x

0

=1

な数か分からなくても(変数),

0

すると必ず

1

(20)

〇〇〇〇〇〇〇〇●〇

数と計算;

累乗

数学を経済学に

用する

合,

という表

記法

を用

いる.

例えば,

x

を所得とする.「

2014

の所得」,「

2015

の所得」というように複数

の所得を扱う必要がある

合,

右下に

えて,その

x

2014

2015

の所得であ

ることを

明示

する.右下に

えて表

する

方法

いう.

一方

上添

という表

記法

もあり,これは

累乗

の表

と大

らわしいので

意が必要.

(21)

〇〇〇〇〇〇〇〇〇●

数と計算;

平方根

x

2

する」とは

に,

2

して

x

になる数を

        

x

平方根

という.

2

して

4

になる数は

2

と-

2

4

平方根

±2

2

して

9

になる数は

3

と-

3

9

平方根

±3

2

して

2

になる数(

1.41421…

)や

3

になる数

(1.7

3205…)

は小数

以下が

無限

く(

理数).

一般

に「変数

x

平方根

は   」.すなわち

マイ

ナス

平方根

数ではない.

    であるような数を「複

数」という.経済学で

x

 

x

2

x

x

(22)
(23)

減乗除

(+-

×÷

の変数

x

,

a

を考える.ただし,

a

は正とする.

し算)

x+a

とは,

x

から

右側に

a

だけ

操作

減法

(引き算)

x

a

とは,

x

から

左側に

a

だけ

操作

乗法

け算)

a

×

x

とは,

x

同じ方向

0

原点

から)

x

a

個分並べる

操作

乗法

け算)

(24)

● 〇〇

計算の

先順

主な計算

記号

は以下のものがある.

減乗除

(+-

×÷

累乗

x

n

).

ト記号

()は「

累乗

」の

種.

カッコ

[

{

( )

}

]

[ ]

;大

カッコ

{}

;中

カッコ

( )

;小

カッコ

計算

記号

先順

1.

カッコ内

の計算

2.

累乗記号

の計算

(25)

〇●〇

計算の

先順

例: 

3 + (4

5)×4÷2

2

+10

1.

カッコ内

を計算する 

3 +

(4

5)

×4÷2

2

+10

 

= 3

1

×4÷2

2

+10

2.

累乗

2

)の部分を計算する.  

3

1×4÷

2

2

+10

= 3

1×4÷

4

+10

3

.

け算,

り算を計算する.

3

1×4÷4

+10

= 3

1

+10

(26)

〇〇●

計算の

先順

り算の計算には若

意が必要.

り算は,

り算

記号

÷

)の

直後

の数を分

1

を分

とする

分数に変換し掛け算として扱う.

例)

この

規則

えれば分数の

し算についてのよくある間

違いもなくなる.

(よくある間違い)

分数は

り算なので,

し算よりも

先.

分の

操作

が必要.

6

3

1

2

3

6

2

6

4

3

2

3

1

6

2

4

2

1

1

4

1

2

1

4

1

2

1

(27)

● 〇〇〇〇

記号

の計算

記号

の入った式(文

式)では

×

記号

省略

する.

×

記号

省略

a

×

b

ab

重要!+は絶対に省略してはいけない!!

 (よくある間違い)

a

(

x

+1)=

a

+

x

+1

のように,計算

記号

省略

されている部分

し算だと

違い

している学生が多いがこれは

り.

a

(

x

+1)=

a

×(

x

+1)

である.

例:  

x

x

4

3

x

x

x

x

(28)

〇●〇〇〇

記号

の計算

計算順

の入れ

えに関する

交換法則

し算と

け算は順番を入れ

えられる)

a

+

b

=

b

+

a

ab

=

ba

引き算と

り算は入れ

え不可能

  

a

b

b

a

,        

a

÷

b

b

÷

a

法則

し算と

け算はどの順番で行ってもよい)

a

+(

b

+

c

)

=

(

a

+

b

)+

c a

(

bc

)=(

ab

)

c

(29)

〇〇●〇〇

記号

の計算

配法則

カッコ

に関する

規則

a

(

b

+

c

)=

ab

+

ac

, (

a

+

b

)

c

=

ac

+

bc

例:

4

x

2

+3

x

2

x

2

+2

x

+4

=

4x

2

+3

x

2x

2

+2

x

+4 =

4x

2

2x

2

+3

x

+2

x

+4

=

(4

2)x

2

+(3+2)

x

+4 =

2x

2

+5

x

+4

例:

(

x

+

y

)(

x

+

y

)

=(

x

+

y

)

x

+(

x

+

y

)

y

=

x

x

+

y

x

+

x

y

+

y

y

(30)

〇〇〇●〇

記号

の計算

x

の「

n

」.

n

を「

数」という.

a

を係数と

いう.

式の

数の最も高い数を使って「

n

式」という.

x

2

+2

x

+1

は「

x

2

式」,

4

x

5

+

x

3

+4

は「

x

5

式」

x

2

+3

y

4

+1

は「

x

2

式」, 「

y

4

式」

指数の計算

規則

x

a

×

x

b

= x

a+b      

例: 

2

2

×2

3

=(2×2)×(2×2×2)=2

5

(

x

a

)

b

= x

ab      

例:

(2

2

)

3

= (2×2)×(2×2)×(2×2)=2

6

(

x

a

×

y

b

)

c

= x

ac

×

y

bc  

例: 

(2

2

×3

2

)

2

= (2×2×3×3)

2

   

= (2×2×3×3)×(2×2×3×3)=2

4

×3

4

(31)

〇〇〇〇●

記号

の計算

平方根

累乗

である.理

:でより.

である.

(32)
(33)

● 〇

方程

式の意味と計算

未知

の数(

記号

)の

たすべき式が

式(=でつながれた式)

で表されている

,その式を

方程

式」

という.

2

x

+1

は方程

式ではない

ただの計算手順を表す式.

2

x

+1=4

は方程

式である

未知

の数

x

2

して

1

を加えたもの

4

」という

未知

の数

x

たすべき

条件

を表している.

未知

の数

x

たすべき

条件

えられていれば,その

条件

たす

x

めることができる.

これを

方程

式を解く」

という.

(34)

〇●

方程

式の意味と計算

方程

式を解くための

1.

同じ

ものに

同じ

ものを

して(引いて)も

同じ

x

=

y

ならば

x

+

a

=

y

+

a

 

である.

2.

同じ

ものに

同じ

ものを

けても(

っても)

同じ

x

=

y

ならば

ax

=

ay

である.

例   ならば より

x

5

y

x

5

5

y

5

x

y

5

y

x

(35)

1

次方程

式の解

1

式の

方程

式を

1

次方程

式」

という.

4

1

2

x

2

x

1

1

4

1

2

x

3

(36)

● 〇

2

次方程

式の解

方程

式で

数が

2

のものを

2

次方程

式」

という.

意味

未知

の数

x

2

したもの

x

2

したもの

1

を加

えたものの合計は

0

である.

(37)

〇●

2

次方程

式の解

2

次方程

式には式の

応じ

て様々な解き

がある.

単純

なのは,

平方根

」を取る

こと.

例: 

2

して

4

になる数は

±2

.すなわち, .

例: 

2

して

3

になる数は

±

.すなわち

.

(38)

● 〇〇〇〇〇〇

数分解

以下のような

2

関数を考えてみる.

方程

式の計算

規則

より

のような

1

式の

け算

に変

と の

となることが分かる.

(39)

〇●〇〇〇〇〇

数分解

2

式を

1

式の

け算)の

で表現

できれば,

2

次方程

式を解く手がかりになる.

a

b

c

d

未知

数(

パラ

メー

)として以下

1

式の

を考える.

(40)

〇〇●〇〇〇〇

数分解

2

式を

1

式の

に「分解」する

操作

数分解

とい

う.

1

式の係数,

2

式の係数には

の関係が

ある.

係数

 

定数項

たすき

   

   

  

   

   

     s

  

2

式の

1

次項

x

係数

(41)

〇〇〇●〇〇〇

数分解

より,

係数

 

定数項

たすき

け 

   

   

  

   

   

    

  

    

2

式の

1

次項

x

係数

(42)

〇〇〇〇●〇〇

数分解

解の公式

数分解できない

2

次方程

式も

存在

する.

例:  は

数分解できない.

しかし,

             

  とすると,左

数分解できる.

係数

 

定数項

たすき

け 

   

   

  

   

   

    

(43)

〇〇〇〇〇●〇

数分解

は と変

でき,

となることから, であることがわかる.したがって,

数分解できなくても,

2

式の

2

次項

1

次項

の部分

1

式の

け算の

に変

できれば

2

次方程

式の解

めることができる.

(44)

〇〇〇〇〇〇●

数分解

2

次方程

式の解の公式

2

次方程

 の解は以下のように

ける;

参照

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