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Academic year: 2018

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(1)

Gentzen Consistency Proof For Number Theory

ISHIDA Kazuhiro Tohoku university logic seminar

November,5,2010

(2)

abstract

Gentzen”Die Widerspruchsfreiheit der reinen

Zahlentheorie”(Nath.Ann.112(1936))PAの無矛盾性を発表し た。その証明ではǫ0までの超限帰納法が用いられている。

Gentzenのオリジナルの証明はこの帰納法を使用してなかったの

だが、ブラウワーのファン定理を使っていると指摘され、このよ うな手法に修正した。

PAUL BERNAYSは、そのオリジナルの証明を見て、

発表されたものより簡単である。

超限帰納法は必要ない。

と考えた。そして、オリジナルのものに少し修正を加えてPAの 無矛盾性を証明した。今日の発表ではPAUL BERNAYSの手法を 紹介する。以下はPAUL BERNAYSON THE ORIGINAL

GENTZEN CONSISTENCY PROOF FOR NUMBER THEORY』を 参考としている。

(3)

形式体系の構成

まず議論を行う形式体系を構成する。使用するlogical calculus Γ →Aという形のシークエントである。ここで、Γは有限個の論 理式の列挙をあらわしており、空でもよい。さらに、Aと→Aを 同一視する。論理記号は∧, ¬, ∀である。

(4)

✓定義 ✏ 項は次のように帰納的に定義される。

(i)変数は項である。

(ii)t0,· · ·,tn1を項、fn変数関数記号としたときf(t0,· · ·,tn1) は項である。

(iii)定数は項である。

✒ ✑

✓定義 ✏

原子論理式はs=tの形をしている。ここで、s,tは項である。

✒ ✑

✓定義 ✏

0,S0,SS0,· · ·numeralという。S0=1,SS0=2,· · ·と略記する。

✒ ✑

(5)

nonlogical symbolは後者関数S,定数関数Cnk,射影関数 Pnk,Sub(g, ~h),Rec(g,h),定数0であり、これらは任意のx,y,z に対して次の条件を満たす。

0,Sx

Sx=Syx=y

Cn

k(x1, · · · ,xn)=k

Pn

k(x1, · · · ,xn) =xk

Sub(g,h1, · · · ,hm)(x1, · · · ,xn) = g(h1(x1, · · · ,xn), · · · ,hm(x1, · · · ,xn))

Rec(g,h)(0,x1, · · · ,xn) =g(x1, · · · ,xn)

Rec(g,h)(Sy,x1, · · · ,xn) =

h(y,Rec(g,h)(y,x1, · · · ,xn),x1, · · · ,xn)

(6)

始式は次の3つの場合に分けられる。 Case1.

AB A ABB A,BAB A,¬A1=2

¬¬AA

xF(x) →F(t)

ここで、tは項、F(x)xを自由変数としてもつ論理式で ある。

(7)

Case2. s=s s=tt=s s=tt=us=u

x1 =y1∧ · · · ∧xn =yn fx1· · ·xn =fy1· · ·yn Case3.

各nonlogical symbolが満たす7つの論理式

(8)

推論規則は次の8個である。

1 Γ,A,B,∆ →C 2 Γ,A,∆ →B Γ,B,A,∆ →C Γ,A,C,∆ →B 3 Γ,A,A,B,∆ →C 4 Γ,xF(x), ∆ →F(t)

Γ,A,B,∆ →C Γ,yF(y), ∆ →F(t) 5 Γ →A A,∆ →B 6 Γ,A,∆ →1=2

Γ, ∆ →B Γ, ∆ → ¬A

7 Γ →F(a) 8 Γ →F(1) F(b), ∆ →F(Sb) Γ → ∀xF(x) Γ, ∆ →F(t)

ここで、yF(x)に出現しない変数であり、aΓの中にあるす べての論理式とF(x)に出現しない任意の自由変数であり、bは Γ, ∆の中にあるすべての論理式とF(1),F(t)に出現しない任意の 自由変数である。

(9)

無矛盾性証明の流れ

もしこの体系が矛盾していれば→A,→ ¬Aを導くことができるの で次の証明図が成り立つ。

A A,¬A1=2

→ ¬A ¬A1=2

1=2

なので、この形式体系の無矛盾性を証明するためには→1=2を 導けないことを示せばよい。この証明で重要なテクニック は”reduction process”というものである。

(10)

✓定義 ✏ reduction processは次の8個の操作をすることである。

step1 自由変数がシークエントの中にあれば任意に選ばれる

numeralに変える。

step2関数記号があればその値を計算した値に変える。

step3結論の論理式の中にある∀xF(x)F(k)に変える。ここ で、kは任意に選ばれる。

step4結論の論理式の中にあるABAもしくはBに変える。 step5Γ → ¬A A,Γ →1=2に変える。

✒ ✑

(11)

定義の続き

✓ ✏

step6結論が偽のとき、仮定の論理式の中にある∀xF(x)F(k) に変える。

step7結論が偽のとき、仮定の論理式の中にあるABAも しくはBに変える。

step8結論が偽のとき、仮定の論理式の中に¬Aがあれば、結

論をAに変えて仮定の¬Aを消す。

✒ ✑

ただし、適用の順番はstep1が最優先で、次にstep2が優先さ れる。

✓定義 ✏

シークエントがreduction processをもつ :⇔ (i)結論が真となる等式になる。

または

(ii)ある仮定の論理式が偽となる等式になる。

✒ ✑

(12)

1.Sx=Syx=y

step1

−−−−→Sm=Snm=n(m,nは任意のnumeralである。)

step2

−−−−→m=nm=n(m,nSm,Snの計算した値である。)

n=mのとき、このシークエントはreduction processをもつ。

n,mのとき、仮定は偽となるのでこのシークエントはreduction processをもつ。

(13)

2.xF(x) →F(t)

step1

−−−−→ ∀xF(x) →F(k)

step2,3,4

−−−−−−−→ ∀xF(x) →m=n

m=nが真のとき、このシークエントはreduction processをもつ。

m=nが偽のとき

step6

−−−−→F(k) →m=n

step2,7,8

−−−−−−−→m=nm=n

よって仮定が偽となるので、このシークエントはreduction processをもつ。

•−−−−−−−step2,3,4→ ∀xF(x) → ¬Cのとき

step5,2,6,7

−−−−−−−−→ ¬C,C1=2

step8

−−−−→CC

よってCが真でも偽でもこのシークエントはreduction process をもつ。

(14)

3.AB A

step1,2,3,4

−−−−−−−−→ABm=n

m=nが真のとき、このシークエントはreduction processをもつ。

m=nが偽のとき

step7

−−−−→Am=n

step2,6,8

−−−−−−−→m=nm=n

よって仮定が偽となるので、このシークエントはreduction processをもつ。

•−−−−−−−step2,3,4AB→ ¬Cのとき

step5

−−−−→AB,C1=2

step2,6,7,8

−−−−−−−−→CC

よってCが真でも偽でもこのシークエントはreduction process をもつ。

(15)

4.AB B

step1,2,3,4

−−−−−−−−→ABm=n

m=nが真のとき、このシークエントはreduction processをもつ。

m=nが偽のとき

step7

−−−−→Bm=n

step2,6,8

−−−−−−−→m=nm=n

よって仮定が偽となるので、このシークエントはreduction processをもつ。

•−−−−−−−step2,3,4AB→ ¬Cのとき

step5

−−−−→AB,C1=2

step2,6,7,8

−−−−−−−−→CC

よってCが真でも偽でもこのシークエントはreduction process をもつ。

(16)

証明の方針

この体系で導かれる任意のシークエントに対してreduction

processが存在することを示せれば、この体系の無矛盾性が示せ

たことになる。そのために、始式がreduction processをもつのは 明らかなので、各推論規則に対して仮定がreduction processを持 つならば結論もreduction processをもつことを示す。すると、最 後のシークエントもreduction processをもつことになり、

1=2はこの体系では導けないことになる。

(17)

無矛盾性証明

規則14の仮定がreduction processをもつならば結論も

reduction processをもつのは明らかである。ここからはΓ, ∆には

すでにstep1が適用されていて、自由変数はないものとする。F

Fstep1を適用させて得られる論理式とする。

(18)

✓主張 ✏ 規則6の仮定Γ,A1=2がreduction processをもつとき、結Γ → ¬Aもreduction processをもつ。

✒ ✑

Proof

Γ → ¬Areduction processをもたないとして矛盾を導く。 step5よりΓ,A1=2となる。仮定よりこれはreduction processを持つので矛盾する。

✓主張 ✏

規則7の仮定Γ →F(a)がreduction processをもつとき、結Γ → ∀xF(x)もreduction processをもつ。

✒ ✑

Proof

上と同様にして成り立つ。

(19)

✓主張 ✏ 規則8の仮定Γ → F(1) F(b), ∆ → F(Sb)がreduction pro- cessをもつとき、結論Γ, ∆ → F(t)reduction process もつ。

✒ ✑

Proof

Γ, ∆ →F(t)−−−−−→step1,2 Γ, ∆ →F(n)(nは任意のnumeral) reduction processをもつことを示したい。

仮定よりΓ →F(1)F(b), ∆ →F(Sb)はreduction processをも つ。(i)Γ →F(1)

step1,2

−−−−−→Γ →F(1)であり、

(ii)F(b), ∆ →F(Sb)−−−−−→step1,2 F(k), ∆ →F(Sk)となる。

n=1のとき

規則2(i)より主張は成り立つ。

n=Smのとき

規則5の仮定がreduction processをもつとき、結論も reduction processをもつという性質が成り立っていれば(i)、 (ii)、規則5より主張は成り立つ。

(20)

✓主張 ✏ Γ →A A,∆ →Breduction processをもつとき、Γ, ∆ →B reduction processをもつ。

✒ ✑

Proof

除去する論理式が等式の形か論理記号を含むかで場合分けする。 Case1 Aが等式のとき

Aが真のとき

仮定より∆ →Bがreduction processをもつ。これと規則2 より、Γ, ∆ →Bもreduction processをもつ。

Aが偽のとき

Γ, ∆ →Bstep35を適用させると、結論が真となる等式 か、偽となる等式か、B≡ ¬CのときC,Γ, ∆ →1=2となるか である。

ここで、仮定と規則2よりΓ, ∆ →AC,Γ, ∆ →Aも reduction processをもつ。なので、偽となる等式、 C,Γ, ∆ →1=2となる場合もreduction processをもつ。

(21)

Case2 Aが論理記号を含むときAの複雑さに関する帰納法で示 す。A,∆ →Bのreduction processを考えるとき、除去する論理式 Aに対してstepをつかわなければΓ, ∆ →Breduction process と同じである。step68を適用した場合Aは∀xF(x),CD,¬Cの どれかである。

A≡ ∀xF(x)のとき

A,∆ →B step6−−−F(k), ∆ →Q (Q:偽となる等式)

step2

−−−−→F1(k), ∆ →Q 同様にしてF1(k), ∆,C1=2を得る。

(22)

F1(k),∆ →Qのとき

Γ →Areduction processをもつのでΓ →F1reduction processをもつ。A,∆ →Breduction processをもつので F1(k),∆ →Qreduction processをもつ。F1のなかにある 論理記号はAより少なくなっているので、帰納法の仮定より Γ, ∆ →Qreduction processをもつ。よってΓ, ∆ →B reduction processをもつ。

F1(k), ∆,C 1=2reduction processをもつときは明らかΓ, ∆ →Bもreduction processをもつ。

ABCのときも同様にして示せる。

(23)

A≡ ¬Cのとき

A,∆ →B step8−−−∆ →C

同様にしてA,∆ → ¬Dを得る。

∆ →Cのとき

Γ →Areduction processをもつのでC,Γ →1=2も reduction processをもつ。よって帰納法の仮定より

∆, Γ →1=2reduction processをもつ。よって∆, Γ →Q もreduction processをもつ。なのでΓ, ∆ →Breduction processをもつ。

A,∆ → ¬Dのとき

A,∆ → ¬Dreduction processをもつので、A,∆,D 1=2 reduction processをもつ。なので、∆,D Creduction processをもつ。帰納法の仮定より∆,D,Γ →1=2reduction processをもつ。よってΓ, ∆ →Breduction process もつ。

(24)

これで各推論規則に対して、仮定がreduction processをもつなら ば結論もreduction processをもつことが言えたのでこの体系の無 矛盾性が証明できた。この体系はPAの定義による拡張になって いる。つまり、PAで示せることはこの体系で示せる。

(25)

✓参考文献 ✏ PAUL BERNAYSON THE ORIGINAL GENTZEN

CONSISTENCY PROOF FOR NUMBER THEORY1970 Wolfram PohlersProof Theory2003

Samuel R.BussAn Introduction to Proof Theory1998

✒ ✑

参照

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