今まで受けてきた教科「情報」の授業
情 10-10 新子仁弥
小学校・中学校でも情報という科目ではないが、PC に触れる機会があった。その当 時は、タイピングの練習やインターネットで調べもの、友達同士でメールをするといっ たようなことをしていた。
高等学校では、主に教科書内容に沿ったもので、あまり発展はしない授業が多かった ように思われる。一年・二年は情報「C」の教科書を使っていた。三年では情報はなく、 選択制になっていた。授業は PC ルームでの活動がほとんどで、教室での授業はあまり なかった。初めはワードやエクセルの基本的な使い方、またそれらの活用方法などを教 えてもらい、先生の指示に従い動かし、出ていた課題を PC に打ち込んでいた。
暮らしの中の情報の単元では、情報機器の普及からアナログとデジタルについて学ん だ。先生が作ったスライドを参照しながら、アナログとデジタルのグループ分けをした り、身近なものを例に出しながら進めていた。情報のデジタル化の仕組みでは、文字・ 数値・画像・音の内容について触れ、10 進数や 2 進数の計算問題についても、やり方 をおしえてもらい、簡単なものだけ練習問題を解きながら解説を受けた。だがこの計算 問題は当時あまり理解できていなかった。
情報が私たちの生活に及ぼす影響のあたりの単元では、グループに分かれ、ネット犯 罪や携帯電話やネットの怖さなどを調べ、PowerPoint でスライドショーを作り発表と いうものもあった。わかりやすいように物語風にアニメーションも入れたものを制作し た。自分たちですべて考えて作れたという点は良かったと思う。また、教科書の内容と は外れているが、Photo ショップで修学旅行の写真を加工し、こちらもスライドショー にし、クラスで発表し合う時間もあった。この二つは、先生の指示はあまりなく、自分 たちのやりたいことができ、友達と相談し合いながら楽しくできたのでよく記憶に残っ ている。
ですが実習以外の時、先生が作ったスライドを見ながらプリントの穴埋めをし、教科 書を生徒や先生で順番に読みマーカーで線を引く、といった淡々とした作業が多く、テ スト対策のような形態になっていたように思われる。この授業形態は、ただ聞いている だけなので、クラスの雰囲気も重くなり、気持ちもだらだらとしてきてしまっていた。 何人か寝ている生徒も居、私ははっきりと言って、情報の教科はあまり好きではなかっ た。これは授業がつまらなく感じていたのも理由の一つである。
やっている内容よりも、どこからどこまでしないといけないといった、ただ単に教科 書をさらい、詰め込んでいるだけのように思われる。情報の教科だけではなく、どの教 科にも言えるのだろうが、生徒が主体ではなく、教師が一方的に授業をしているといえ ないだろうか。他の数学や国語、歴史などの科目は、黒板をよく使い、生徒が板書する ことが多いように思われるが、情報という科目は他の科目よりも、先生と生徒・生徒と 生徒で、もっとコミュニケーションをとりながら授業を進めていけるのではないか、ま た、数学のように公式があるわけではないのだから、その場で理解できることが必要だ と思われる。ただ教科書の内容を読むだけ、聞いているだけならば、やろうと思えば一 人でもできることであり、わざわざ学校に来ることでもなくなる。私は、クラスの友達 との交流や教師と生徒との人間関係も、授業をする中で築けていけたらいいのではと
思った。