平 成 2 5 年 度
決 算 の 概 況 ( 1)
平 成 2 5 年 度 の 財 政 環 境
平成 25 年度の行財政運営のあらまし
決 算 の 概 要 及 び 特 徴
主 要 事 業 の 成 果
平 成 2 5 年 度 決 算 収 支 の 状 況 等
新 潟 県 上 越 市
【凡例】
1 作成の根拠
1)地方自治法の「普通地方公共団体の長は、前項の規定により監査委員の審査に付した決算を監 査委員の意見を付けて次の通常予算を議する会議までに議会の認定に付さなければならない。」(第 233 条第 3 項)とする規定に基づき、一般会計と特別会計とに分けて決算書を作成しています。 2)決算書は「一会計年度内の予算執行の結果の確定金額をまとめて掲載したもの」です。したが って、一年間の施策の成果を具体的に説明するために、主要な施策の成果を説明する書類(第 233 条第 5 項)として主要事業の成果のほか、決算の概要と特徴等や財政指標(※ 1)等に基づく決算 分析(※ 2)や決算統計(※ 3)を「決算の概況( 1) 」に掲載しています。
主要事業の成果は、決算書や「決算の概況( 2) 」の構成に合わせて款を追って記述しています。 3) 個別の事務事業の成果等を具体的に説明する資料として「決算の概況( 2) 」を作成しています。
2 主な用語解説 1)財政指標(※ 1)
財政状況を判断するために、決算額を基に収支構造などを明らかにして、年度比較や他の自治体 との比較を可能にします。
2)決算分析(※ 2)
決算は予算の執行を通じて、福祉、教育などの行政目的が効率的かつ効果的に達成されたか否か を判断する資料であり、歳入、歳出及びその収支構造を中心に、経常収支比率などの財政指標など を定量的に増減分析(普通会計決算の類似団体比較、決算状況表)や弾力性分析(経常収支比率、 公債費比率、実質公債費比率)、将来にわたる実質的な財政負担を見る堅実性分析(市債の借入先 別・利率別現在高、年度別償還表、基金残高)などを行い、他の地方公共団体との比較や過去の決 算との比較によって財政状況を明らかにします。また、その結果を次年度以降の予算の編成や執行 に活用していきます。
3)決算統計(※ 3)
地方公共団体の財政運営の基本的事項は地方自治法等に定められていますが、具体的な運用はそ
れぞれの団体の自主性に委ねられていることから、他の団体との比較ができるように全国統一の計 数処理基準で整理することを「決算統計(地方財政状況調査)」と呼びます。
予算・決算での分類 決算統計での分類
一般会計
普通会計 新幹線新駅地区土地区画整理事業特別会計
国民健康保険特別会計など残りの全ての特別会計 公営事業会計
【主な財政指標】
財 政 指 標 指 標 の 意 味 と 求 め 方
実質収支比率 赤字比率
【意味】
実質収支(歳入歳出差引額から翌年度へ繰り越すべき財源を控除した額)の標準財政 規模
※ 1
に対する割合。
実質収支が赤字の場合は赤字比率とも表現する。
【求め方】
{(歳入総額−歳出総額)− 翌年度へ繰り越すべき財源}/標準財政規模× 100
※ 1
標準財政規模:安定的に収入される見込みの一般財源の額(標準税収入額等+普通交付税額)
+ 臨時財政対策債発行可能額
実質赤字比率
※ 対象 一般会計等
【意味】
実質的な赤字の標準財政規模に対する割合で、財政健全化法※ 2に基づく是正措置の判 断指標。
早期健全化基準=11. 25∼15%、財政再生基準=20%
※ 2
財政健全化法=地方公共団体の財政の健全化に関する法律(H19)
【求め方】
(繰上充用額
※ 3
+支払繰延額
※ 3
+事業繰越額
※ 3
)/標準財政規模× 100
※ 3
繰上充用額:不足財源を補うため繰り上げて使用する翌年度歳入額
③
支払繰延額:財源不足のため支払を翌年度に繰り延べた金額 事業繰越額:財源不足のため事業実施を翌年度に繰り延べた金額
連結実質赤字比率
※ 対象
一 般 会 計 等 + 公 営 事業会計(公営企業 会計含む)
【意味】
全ての会計を対象とした実質赤字(又は資金不足額)の標準財政規模に対する割合で、 財政健全化法に基づく是正措置の判断指標。
早期健全化基準=16. 25∼20%、財政再生基準=30%
【求め方】
{(一般会計又は特別会計の実質赤字額又は資金不足額)−(一般会計又は特別会計の 実質黒字額又は資金剰余額)}/標準財政規模× 100
実質公債費比率
※ 対象
一 般 会 計 等 + 公 営 事業会計(公営企業 会計含む)+一部事 務組合・広域連合
【意味】
一般会計等が負担する市債の元利償還金及びそれに準ずる償還金の標準財政規模を 基本とした額に対する割合で、財政健全化法に基づく是正措置の判断指標。
早期健全化基準=25%、財政再生基準=35%
【求め方】※ 本文では詳細な算出式を掲載している。
{元利償還金及びそれに準ずる償還金−(償還用特定財源+元利償還金及びそれに準ず る償還金に係る基準財政需要額算入額
※ 4
)}/(標準財政規模−元利償還金及びそれ に準ずる償還金に係る基準財政需要額算入額)× 100 の 3 か年平均
※ 4
基準財政需要額:普通交付税の算定に当たって、道路整備、教育、福祉などの行政を合理的か つ妥当な水準で行うために必要な一般財源の合計額 算式=単位費用×測定単位×補正計数
将来負担比率
※ 対象
一 般 会 計 等 + 公 営 事業会計(公営企業 会計含む)+一部事 務組合・広域連合+ 第三セクター
【意味】
一般会計等が将来負担すべき実質的な負債の標準財政規模を基本とした額に対する 割合で、財政健全化法に基づく是正措置の判断指標。
早期健全化基準=350%
【求め方】
{将来負担額
※ 5
−(充当可能基金額+特定財源見込額+地方債現在高等による基準財政 需要額算入額)}/(標準財政規模−元利償還金及びそれに準ずる償還金に係る基準 財政需要額算入額)× 100
※ 5
将来負担額の内容:地方債現在高、債務負担行為に基づく支出予定額、第三セクターの負債額、 連結実質赤字額 等
資金不足比率
※ 対象 公営企業会計
【意味】
公営企業ごとの資金の不足額の事業規模に対する割合で、財政健全化法に基づく公営
企業の経営健全化の判断指標。 経営健全化基準=20%
【求め方】
資金の不足額/事業の規模× 100
経常収支比率 【意味】
人件費、扶助費、公債費等の経常経費に、市税、地方交付税、地方譲与税などの経常 一般財源がどの程度使われているかを示す割合。新たな事業や事業の拡充にどの程度対 応できるか、いわゆる財政の弾力性を示しており、低いほどよい。
【求め方】
経常経費充当一般財源/(経常一般財源等収入額+減税補てん債+臨時財政対策 債)× 100
自主財源比率 【意味】
自主的に収入しうる財源として、市税、分担金及び負担金、使用料及び手数料、財産 収入、寄附金、繰入金、繰越金、諸収入の合計額の全収入額に対する割合。この比率が 高いほうが、自主性と安定性が高く、企業誘致、新産業振興、観光振興などの税源涵養 策によって自主財源の確保を図っている。
【求め方】
市税、分担金及び負担金、使用料及び手数料、財産収入、寄附金、繰入金、繰越金、 諸収入の合計額/全収入額× 100
財政力指数 【意味】
標準的な水準の行政を行う財源の状況を示す。1を超えると余裕財源が多く、普通 交付税が交付されない。1を下回っていると、財源不足を補うために普通交付税が交付 される。
【求め方】
基準財政収入額/基準財政需要額
目 次
1 平成 25 年度の財政環境 . . . 1
2 平成 25 年度の行財政運営のあらまし . . . 2
3 決算の概要及び特徴 . . . 3
4 主要事業の成果 . . . 7
5 平成 25 年度決算収支の状況 (1)各会計実質収支の状況 . . . 28
(2)一般会計歳入の状況 . . . 28
(3)一般会計目的別・性質別歳出の状況 . . . 30
6 一般会計款別歳入の状況 . . . 34
※ 一般会計歳出の状況及び特別会計については、「決算の概況(2)」に掲載してあります。 平成 25 年度起債事業内訳. . . 52
7 市債の状況 (1)市債残高・償還元金・借入額推移 . . . 54
(2)市債科目別現在高の状況 . . . 55
(3)市債借入先別・利率別現在高の状況 . . . 56
(4)平成 25 年度発行分までの市債年度別償還表 . . . 59
8 基金の状況 . . . 62
9 地方交付税等の状況 (1)地方交付税と臨時財政対策債の推移 . . . 63
(2)平成 25 年度地方交付税算定台帳 . . . 64
10 地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づく健全化判断比率等 . . . 67
11 平成 25 年度職員給与費等決算の概要 . . . 70
12 地方財政状況調査【決算統計】 (1)平成 25 年度普通会計決算と平成 24 年度類似団体(特例市)比較表 . . . 72
(2)平成 25 年度決算状況表 . . . 80
(3)経常収支比率の算出根拠 . . . 83
(4)公債費比率及び実質公債費比率の算出根拠 . . . 84
※ 表及びグラフの指数は、表示単位未満で調整しているため、総数とその内訳が 一致しない場合があります。
はじめに
国では、長期化するデフレからの早期脱却と経済の再生に向け、昨年 2 月に「日本経済再 生に向けた緊急経済対策」、いわゆるアベノミクスに基づく平成 24 年度大型補正予算を成立 させるとともに、4 月には日本銀行による「量的・質的金融緩和」の導入に引き続き、6 月に は「日本再興戦略」が策定されるなど、積極的な財政・金融政策が展開されました。
その結果、平成 25 年度における我が国の経済情勢は、実質国内総生産が 4 四半期連続でプ ラス成長となるなど、着実な持ち直しの動きがみられ、年度後半には景気は緩やかに回復す るまでとなりました。
市内経済においても、市が実施した経済対策等も相まって、年度の後半には、部分的なが らも緩やかな持ち直しの動きが認められ、雇用情勢についても、有効求人倍率が昨年 7 月以 降ほとんどの月で 1 倍を超え、リーマンショック前の水準に回復しました。
しかしながら、景気回復の実感は中小企業を中心に地域経済全体に浸透しているとは言い 難く、電気料金の値上げや原材料費の高騰に加え、消費税率の 8%への引上げが決定される など、懸念材料も多く、先行きの見通しを立てにくい状況が続きました。
こうした地方の実態を考慮し、国は、昨年 12 月に消費税率引上げに伴う影響の緩和と、景 気の下振れリスクに対応する「好循環実現のための経済対策」を閣議決定した上で、その実 現を図る補正予算を本年 2 月に成立させました。市においても、これに呼応し、国の補正予 算を最大限活用しつつ、市独自の対策を加え、平成 26 年度予算と合わせて総額 87 億円を超 える経済対策を実施し、市内への資金流入をはじめ、早期に事業の実施効果が発現できるよ う事業執行に努めました。
以下、平成 25 年度の決算の概要について説明します。
1 平成 25 年度の財政環境
… 国内経済の緩やかな回復と消費税率引上げによる影響を抑制するための経済対策、財政健 全化への取組
我が国の経済情勢について、国は「大胆な金融政策」、「機動的な財政政策」、「民間投資を 喚起する成長戦略」の一体的な取組により、消費等の内需の拡大と、企業収益の増加に伴う 雇用・所得環境の改善による景気の回復が期待されるとして、内閣府は平成 25 年度における 国内総生産の実質成長率を 2. 5%、また、名目成長率は 2. 7%と見込みました。
こうした見通しの下、国の平成 25 年度当初予算も、日本経済再生に向けた平成 24 年度補 正予算と一体的なものとして編成されるとともに、財政健全化目標を見据える中で、「復興・ 防災対策」「成長による富の創出」「暮らしの安心・地域活性化」を重点化するものとなりま した。
平成 25 年度 決算の概況
〔注〕 文中、万円未満を省略。このため各 数値の合計額又は差引額と総額とは合 わない場合があります。
一方、地方財政計画については、東日本大震災分を除く歳出規模は前年度に比べて 0. 1% 増とされました。また、地方交付税は、地方税の増や職員給与費の削減などにより 2. 2%減 となりましたが、地域活性化等の緊急の課題に対処する「地域の元気づくり推進費」が設け られたこともあり、地方税を加えた一般財源総額は、前年度に比べて 0. 2%増加し、地方自 治体の安定的な財政運営に一定の配慮がなされました。
当市の平成 25 年度予算については、地域経済の活性化に向け、国の緊急経済対策に呼応し た平成 24 年度補正予算との総体的運用による切れ目ない経済対策を実施しつつ、教育、子育 て、福祉など市民生活を支える基礎的な行政サービスの提供を確保するとともに、「すこやか なまち」の実現に向け、3 つの重点テーマを強化・充実する取組や、第 5 次総合計画と公約 の目標達成を目指した重点施策に基づく事業へ重点的に予算を配分しました。
さらに、本年 2 月には、市内経済の好循環を促進するため、国の経済対策に呼応した補正 予算を編成し、消費税率引上げによる影響を緩和するための独自の取組を盛り込んだ平成 26 年度当初予算と一体となった経済対策を推進したところです。
また、財政運営においては、持続可能な行財政基盤の確立に向け、市の関与度合いが高い 第三セクターの経営健全化、施設除却の推進や譲渡、統廃合を主とした公の施設の再配置、 市債の繰上償還、公債費に準ずる債務負担行為の繰上返済など、将来負担の軽減に資する取 組を、引き続き実施したところです。
2 平成 25 年度の行財政運営のあらまし
(1)第 5 次総合計画の着実な推進
… 計画最終年度に向けた着実な施策や事業の進捗と第 6 次総合計画策定に向けた成果検証等 の実施
市政運営の指針となる第 5 次総合計画の推進については、引き続き、喫緊の課題である「北 陸新幹線開業に向けたまちづくり」、「災害に強いまちづくり」、「中山間地域の振興」の3 つ の重点テーマと、「『すこやかなまち』づくりへの取組」のための「信頼のおけるセーフティ ネットの構築」、「新しい産業・雇用の創出」、「生活・都市基盤ネットワークの最適化」、「暮 らしを通じた『生きる力』の習得」の 4 つを市政運営の戦略的視点とし、分野や組織の垣根 を越え、必要な施策や事業の展開を図りました。
こうした中、本年 1 月に実施した市民の声アンケートでは、「暮らしやすい」、「当市に住み 続けたい」と回答した市民の割合が、平成 22 年度及び平成 17 年度の調査結果を上回り、各 公共分野における満足度の評価も総じて上昇傾向にあることから、第 5 次総合計画に基づく 市政運営に対する一定の評価が得られているものと認識しています。
一方で、地域別の評価には開きがあり、また、自治基本条例や地域自治区制度に対する認 知度が低下するなど、課題が浮き彫りとなっていることから、第 5 次総合計画の成果検証を 踏まえ、現在、将来都市像(案)として「すこやかなまち∼人と地域が輝く上越∼」を掲げ、 第 6 次総合計画の策定を進めているところです。
(2)第 4 次行政改革大綱及び同推進計画の取組状況
… 第 4 次行政改革大綱の二大項目である「行財政改革による行財政運営の適正化」及び「市 民社会へのアプローチによる新しい公共の創造」は、引き続きおおむね順調に進捗
行財政改革の取組は、平成 23 年度に策定した第 4 次行政改革大綱と、これを具現化するた めの 40 の具体的な取組項目をまとめた同推進計画に基づき推進しており、それぞれに目標年 次を定めた上でPDCAサイクルによる的確な進捗管理に努めました。
その結果、平成 25 年度においては、行政改革大綱に掲げた「行財政改革による行財政運営 の適正化」及び「市民社会へのアプローチによる新しい公共の創造」の 2 つの大項目につい て、一部で十分ではなかった取組があったものの、前年度に続き、総じていずれもおおむね 順調に進捗したものと評価しています。
第一の大項目である「行財政改革による行財政運営の適正化」については、政策協議や事 業評価を実施するなど、真に必要なサービスの安定的な提供と、将来への価値ある投資の実 現に向けた取組を推進しました。
また、学校給食調理業務の民間委託の前倒し実施や公の施設の再配置及び計画的な除却な どにより、将来負担の軽減を図ったほか、宿泊・温浴施設等を管理運営する第三セクター7 社による持株会社を設立し、抜本的な経営改善や公的関与の軽減に向けた取組を進めていま す。
次に、産業建設グループ業務の集約については、平成 25 年度を試行期間として位置付け、 広く市民の意見や評価等をお聞きしながら、実施方法や集約効果などを検証するとともに、 課題等の改善を行いました。その結果、円滑な事務執行の体制を確保する中で、集約化で得 られた機動力が災害時に十分機能するとともに、広域的な地域振興策につながる具体的な事 業が展開するなどの成果が得られたことから、本年 4 月以降、本実施としたところです。
一方、受益者負担の適正化や不用な資産の売却・貸付けなど、一部で目標達成に至らなか った取組がありました。今後、受益者負担の適正化については、手数料及び使用料の料金改 定に向けた取組を進めるとともに、不用な資産の売却・貸付けについては、より一層の販売 策を講じていきます。
第二の大項目である「市民社会へのアプローチによる新しい公共の創造」については、引 き続き、市民の発意による事業を支援する地域活動支援事業を実施するとともに、ボランテ ィア活動及び市民活動団体に関する情報発信や市民向けのボランティア体験ツアーを実施す るなど、市民活動に対する理解の促進や、市民活動団体による活動の拡大と安定的な活動の 維持に向けた取組を推進しました。
また、様々な団体が得意な分野を生かしながら協力し、公益活動を展開している協働の取 組をまとめた「新しい公共」の事例集を発行・紹介することにより、地域や公共の課題解決 に向けた市民の自主的な取組が広がるよう啓発に努めました。
3 決算の概要及び特徴
… 災害への対応と経済対策への取組
平成 25 年度一般会計当初予算は、予算規模が、土地開発公社の抜本的な債務整理を実施し た前年度当初予算を 189 億円下回る 1, 052 億円余りとなりましたが、当初予算の提案直後に おける国の大型補正予算成立に伴う経済対策の実施に加え、融雪や台風などの災害対応、さ らには本年 2 月に消費税率引上げの影響緩和等を目的とする国の経済対策に呼応した補正予 算を編成したことから、最終的な予算総額は 120 億円増加し、1, 172 億円余りとなりました。
以下、決算の概要及び特徴等について、一般会計を中心に前年度決算額と対比して説明し ます。
(1) 歳入決算
… 市税は 3. 5億円・1. 3%増、実質的な普通交付税は 19. 6億円・6. 5%減、国・県支出金は 32 億円・18. 5%増、市債は 191. 9 億円・68. 3%減、歳入総額では 181 億円・14. 0%減
一般会計の主な歳入のうち、その根幹をなす市税は、当初予算額を 3 億 970 万円下回る 280 億 3, 615 万円の決算となり、前年度と比べて 1. 3%、3 億 5, 399 万円の増となりました。
税目別の現年課税分においては、市民税のうち個人市民税は、総所得金額の減少により所 得割が 1. 0%減の 84 億 3, 655 万円、法人市民税は、法人税減税及び大手企業の申告税額減少 の影響により、法人税割が 32. 8%減の 19 億 4, 818 万円となりました。
固定資産税のうち土地は、地価の下落により 1. 5%減の 39 億4, 114 万円となり、家屋は、 新・増築家屋が増加したことから、2. 2%増の 50 億 9, 441 万円となりました。また、償却資 産は、上越火力発電所の一部稼働等に伴い 39. 5%増の 44 億 4, 385 万円となりました。
国有資産等所在市町村交付金は、国・県所有の対象資産が減少したため、7. 6%減の 4, 709 万円となりました。
軽自動車税は、軽四輪乗用車が増加したことから、1. 8%増の 4 億 9, 377 万円となりました。 市たばこ税は、消費本数は減少傾向にあるものの、法人税減税に伴う法人市民税の減少分 を補てんするため、県たばこ税から税源移譲がなされたことにより、7. 8%増の 14 億 2, 902 万円となりました。
入湯税は、年々減少傾向にあり、18. 8%減の 4, 861 万円となりました。
また、都市計画税は、固定資産税と同様の要因から、0. 2%増の 10 億 4, 418 万円となりま した。
地方譲与税は、直江津港へのLNG船入港数の増加に伴い特別とん譲与税が 40. 6%増の 2, 595 万円となったものの、自動車重量譲与税が減となったことなどから、全体では 3. 9%減 の 10 億 1, 698 万円となりました。
利子割交付金は、利子所得が減となったことから、19. 5%減の 5, 432 万円となりました。 配当割交付金は、企業収益の回復に伴い約 2 倍の 8, 322 万円、株式等譲渡所得割交付金は 軽減税率廃止前の駆け込み売却のため約 13 倍の 1 億 2, 864 万円となりました。
地方消費税交付金は、前年度並みの 19 億 8, 081 万円、また、ゴルフ場利用税交付金は、5. 2% 増の 2, 762 万円となりました。自動車取得税交付金は、自動車取得税が減となったことから、 5. 0%減の 2 億 7, 065 万円となりました。
地方特例交付金は、交付の原資となる個人住民税における住宅借入金等特別税額控除が減 となったことから、2. 7%減の 1 億 286 万円となりました。
地方交付税は、271 億 9, 623 万円で、19 億 8, 047 万円、6. 8%の減となりました。このうち 普通交付税は、地域の元気づくり推進費の創設や臨時財政対策債振替分の減額があったもの の、職員給与費の削減や税収の増加などに伴い、前年度に比べて 15 億 1, 750 万円、5. 9%減 の 241 億 6, 515 万円となりました。
なお、普通交付税と臨時財政対策債を合算した、いわゆる「実質的な普通交付税」は、19 億 5, 700 万円、6. 5%減の 281 億 8, 905 万円となりました。
また、特別交付税は、前年度に比べて降雪量が少なかったことなどから、4 億 6, 297 万円、 13. 3%減の 30 億 3, 108 万円となりました。
交通安全対策特別交付金は、7. 0%減の 3, 361 万円、分担金及び負担金は、土地区画整理事 業費の減少に伴う都市開発事業分担金の減などにより、6. 6%減の 16 億 5, 714 万円となりま した。
使用料及び手数料は、土地開発公社から承継した駐車場の使用料の増などから、2. 5%増の 19 億 4, 109 万円となりました。
国庫支出金は、社会資本整備総合交付金及び地域経済活性化・雇用創出臨時交付金の増な どにより、33 億 2, 042 万円、30. 0%増の 143 億 7, 263 万円となりました。
県支出金は、市町村合併特別交付金及び災害復旧費補助金・委託金の減などにより、1 億 2, 345 万円、2. 0%減の 61 億 3, 531 万円となりました。
財産収入は、不動産売払収入の増により、1 億 3, 899 万円、19. 6%増の 8 億 4, 915 万円と なりました。引き続き、不用な資産の売却、貸付けを積極的に行い、財源確保に一層の努力 を払っていきます。
寄附金は、篤志家などからのご厚意により、1 億 7, 362 万円増の 1 億 9, 912 万円の寄附を 頂きました。
繰入金は、減債基金から第三セクター等改革推進債の繰上償還費を繰り入れたことなどか ら、3 億 4, 575 万円、34. 6%増の 13 億 4, 603 万円となりました。
繰越金は、1 億 7, 278 万円、4. 0%増の 45 億 2, 931 万円となり、ここから繰越事業費に充 当する財源等を除いた純繰越金は、38 億 1, 111 万円となりました。
諸収入は、経営改善支援資金貸付金など市制度融資貸付金の減額に伴う貸付金元利収入の
減などにより、13 億 1, 118 万円、9. 5%減の 124 億 9, 089 万円となりました。
市債は、第三セクター等改革推進債の皆減や借換債の減などから、191 億 9, 181 万円、68. 3% 減の 89 億 2, 745 万円となりました。
一般会計の収入未済額については、税等の負担の公平性を確保するため、きめ細やかな納 税指導や納税相談を実施するとともに、厳正な滞納処分に加え、新潟県地方税徴収機構に参 加し徴収体制を強化するなど、滞納整理を推し進めたことにより、2. 6%減となる 15 億 8, 220 万円となりました。なお、不納欠損については、一般会計全体で 9, 857 万円を地方税法など に基づいて処分しました。
(2) 性質別歳出決算(一般会計決算であり、決算統計における普通会計数値とは異なる)
… 補助費等は 174. 6 億円・72. 1%減、維持補修費は 6. 9 億円・17. 4%減、公債費は 2. 9 億円・ 2. 1%増、積立金は 17. 1 億円・80. 9%増、普通建設事業費は 12 億円・9. 2%増、歳出総額で は 179. 9 億円・14. 4%減
次に、歳出決算を性質別に分析すると、経常経費全体で 20. 6%減の 670 億 4, 121 万円とな りました。これは、土地開発公社債務整理事業補償金が皆減したことから、補助費等が 174 億 5, 603 万円減の 67 億 4, 636 万円となったことが主な要因となっています。
その他の経常経費では、維持補修費が市道及び施設等の除雪費が減少したことなどにより、 17. 4%減の 32 億 8, 087 万円、公債費は、第三セクター等改革推進債の償還が始まったことに より、2. 1%増の 140 億 5, 037 万円となりました。
積立金は、財政調整基金及び地域経済活性化・雇用創出基金への積立金の増加により、 80. 9%増の 38 億 1, 282 万円となりました。
投資及び出資金、貸付金は、制度融資預託金の減少などにより 15. 3%減の 101 億964 万円 となりました。
繰出金は、新幹線新駅地区土地区画整理事業特別会計や下水道事業特別会計などへの繰出 金の減少により、6. 9%減の 114 億 8, 730 万円となりました。
普通建設事業費は、新幹線新駅周辺整備事業費や組合施行土地区画整理事業費などの増加 により、9. 2%増の 142 億 9, 137 万円となりました。
最後に、災害復旧費は、前年度に比べて大規模な災害が少なかったことなどにより、77. 1% 減の 2 億 3, 706 万円となりました。
以上の結果、一般会計の決算額は、
歳入総額 1, 114 億7,644 万円(前年度比 14. 0%減) 歳出総額 1, 069 億 7, 943 万円(前年度比 14. 4%減)
となり、歳入歳出差引は 44 億 2, 701 万円で、繰越明許費として平成 26 年度へ繰り越した財 源 8 億 3, 744 万円を差し引いた実質収支は、35 億 8, 957 万円となりました。
なお、一般会計歳出における執行残額のうち、平成 26 年度への繰越額を除いた額は、予算 額の 3. 1%に相当する 36 億 4, 477 万円となり、前年度に比べて 6, 842 万円増加しました。内 訳は、予備費で 13 億 8, 009 万円、委託料で 4 億 5, 175 万円などとなっています。残額が生じ た主な要因は、少雪による除雪費の減少のほか、予算執行段階における事業計画の見直し、 経費節減努力、入札差金、給付対象者等の減少などによるものです。毎年の予算計上に当た っては、様々な角度から十分な検討を加え、適切な計上に努めているところであり、あわせ て、事業の執行段階においても、引き続き、より効率的・効果的な執行に努めていきます。
また、国民健康保険、下水道事業、病院事業、ガス事業、水道事業などの特別会計は、16
会計を合わせて
歳入総額 786 億 2, 047 万円(前年度比 1. 3%減) 歳出総額 804 億 1, 168 万円(前年度比 2. 2%減)
となりました。なお、公営企業会計における資本的収支の不足額については、損益勘定留保 資金などで補てんしました。
(3) 財政指標による決算分析
… 財政健全化 4 指標は全ての比率が早期健全化基準を下回るものの、経常収支比率は公債費 の増などにより 1. 9 ポイント上昇
財政健全化判断比率は、平成 25 年度においても 4 種類全ての比率が警戒ラインとなる早期 健全化基準を下回りました。
実質赤字比率と連結実質赤字比率は、一般会計等決算及び公営企業会計等の特別会計との 連結決算がいずれも黒字であることから、該当比率は生じていません。
実質公債費比率は、公債費や債務負担行為額などの標準財政規模等に対する負担割合を示 す指標であり、引き続き、元利償還金に普通交付税措置のない市債である退職手当債の発行 は行わないなど、後年度負担の軽減に努めているものの、第三セクター等改革推進債の償還 が始まり、元利償還額が増加したため、前年度の 14. 4%から 0. 3 ポイント上昇し、14. 7%と なりました。
将来負担比率は、一般会計及び公営事業会計の市債残高などの合計に一部事務組合、第三 セクターなどに対する将来負担額を加えた額の標準財政規模等に対する割合を示す指標です。 平成 25 年度においては、市債残高の減少と公債費に準ずる債務負担行為の繰上返済、財政調 整基金残高の増加などにより、前年度の 134. 8%から 8. 3 ポイント改善し、126. 5%となりま した。
また、ガス、水道などの公営企業会計において資金不足がなかったことから、資金不足比 率は生じていません。
以上のように、財政健全化判断比率は、早期健全化基準に達しない範囲で推移しています が、いずれの比率も算出の際に「分母」の構成要素となる標準財政規模に含まれる実質的な 普通交付税の額を合併特例措置の数値で計上しているところであり、平成 27 年度以降は、こ の合併特例措置が段階的に縮小され、「分母」の値が小さくなることから、各比率は大きく悪 化することが想定されます。
次に、地方自治体における財政構造の弾力性の判断基準となる経常収支比率は、平成 23 年 度以降上昇が続いており、平成 25 年度も前年度の 91. 2%から1. 9 ポイント上昇し、93. 1% となりました。
これは、比率を算出する際に「分子」となる経常経費充当一般財源において、第三セクタ ー等改革推進債の償還が始まり、元利償還額が前年度に比べて 2. 1%、2 億 8, 591 万円増加し たこと、さらに、「分母」となる経常一般財源等収入額においては、市税が 1. 3%、3 億 5, 399 万円増加したものの、普通交付税と臨時財政対策債を合わせた実質的な普通交付税額が 6. 5%、 19 億 5, 700 万円減少するなど、全体で 14 億 8, 569 万円の減額となったことから、比率が上 昇したものです。
実質的な普通交付税の合併特例措置の段階的縮小が控える来年度以降においても、将来に 向けて必要な行政サービスの提供と将来に向けた価値ある投資を実現していくためには、実 効性の高い更なる行財政改革が不可欠です。そのため、現在、第 5 次行政改革大綱及び同推 進計画、財政計画の策定を進めているところであり、財政の健全化及び持続可能な行政運営 の基礎づくりを着実に推し進めていきます。
4 主要事業の成果
(1) 3 つの重点テーマ
次に、第 5 次総合計画の着実な進捗を図るため、全庁を挙げて取り組むべき最優先の課題 として掲げた 3 つの重点テーマ、「北陸新幹線開業に向けたまちづくり」、「災害に強いま ちづくり」、「中山間地域の振興」に関する取組の実施内容と成果について概略を説明しま す。
まず、第一のテーマは、「北陸新幹線開業に向けたまちづくり」です。
平成 27 年春の北陸新幹線開業に向け、関連工事は順調に進捗しています。当市では、引き 続き上越妙高駅の駅舎建築など新幹線建設工事に係る経費の一部を負担したほか、広域の玄 関口となる駅周辺地区において、土地区画整理事業や都市計画道路をはじめとするアクセス 道路の整備、本年秋の信越本線移設に向けた整備など、開業に不可欠な都市基盤の整備を進 めました。また、「新幹線駅周辺地区まちなみ形成構想」を具現化するため、上越市の新た な玄関口にふさわしい公共空間の整備を進めたほか、上越市新幹線駅周辺地区商業地域土地 利用促進協議会によるまちづくりの取組を支援するとともに、駅周辺地区への企業立地を促 進する奨励金制度を創設しました。
平成 25 年度は、新幹線開業効果を高める取組を本格的な「発信・PR」の段階へとステッ プアップするため、上越市・妙高市・柏崎市・十日町市・佐渡市の 5 市を含む官民 46 団体で 構成する「新幹線まちづくり推進上越広域連携会議」において、「ようこそ。越五の国へ。」 のキャッチフレーズの下、本年 3 月に東京有楽町で上越妙高駅開業と地域の魅力を発信する イベントを開催したほか、市民の気運を一層高めるため、昨年 12 月に試験走行列車歓迎セレ モニー、本年 4 月には「人文字イベント」を開催するなど、官民一体となった取組を展開し ました。
企業誘致においては、開業により移動時間が短縮される関西圏からの企業立地を推進する ため、新潟県大阪事務所及び上越商工会議所と連携を図りながら市内産業団地の誘致活動を 展開するとともに、上越妙高駅周辺地区のPRにも取り組みました。
観光の分野では、上越市ならではの着地型観光の商品化に向けた取組や、長野県北信地域 や妙高市の 16 市町村で組織する「信越観光圏」など近隣自治体との広域観光連携を一層強化 するとともに、新潟県大阪事務所に職員を 1 人派遣するなど新たに関西圏へのPRを強化し、 誘客促進を図ったほか、市内経済への波及効果が期待できる各種コンベンション誘致の取組 を支援しました。
第二のテーマは、「災害に強いまちづくり」です。
東日本大震災を教訓として全国的に地域防災計画の見直しが進められる中、当市では、本 年 3 月に「津波災害対策編」を新たに策定し、平成 24 年度から進めてきた上越市地域防災計 画の大幅な見直しを完了するとともに、災害対策の着実な推進を図りました。
津波災害対策では、県の津波浸水想定の公表を受け、改めて沿岸地域の皆さんとワークシ ョップを実施し、その成果を踏まえた暫定版の津波ハザードマップを作成、配布しました。
原子力災害対策では、災害発生時における市民の皆さんの行動や正しい知識の普及を図る ため「原子力防災ガイドブック」を作成し、市内全世帯に配布したほか、職員の災害対応能 力の向上を図るため、災害時に現場で指揮命令を行う管理職等を対象に基礎知識に関する研 修を、また、実務担当職員を対象に放射線測定器・防護服等の資機材の操作方法等に関する 研修を実施しました。
また、橋梁長寿命化修繕計画に基づく橋梁の修繕及び主要幹線に架かる春日山橋の橋梁耐 震化工事を実施したほか、木造住宅の耐震性の強化に向けた補助や河川施設の機能の保全な ど、災害に強い都市構造の構築に向けた取組を推進するとともに、災害対策本部機能の強化 を図るテレビ会議システムの導入、防災行政無線及び消防施設の整備、災害救助物資の充実 に努めたほか、自主防災組織の活動を支援するなど、災害対応力の強化を図りました。
第三のテーマは、「中山間地域の振興」です。
「人口減少と高齢化が進む中にあっても、このまま住み続けたい」と願う中山間地域の皆 さんの思いを受けとめ、安心していきいきと暮らすことができるよう、地域の支え合いを基 本としながら、必要な施策を分野横断的に実施しました。
特に人口減少と高齢化が著しく進む 84 集落においては、集落づくり推進員を 8 人に増員し、 相談対応や集落の実情に応じた支援の充実を図ったほか、昨年 10 月から大島区菖蒲地区及び 吉川区川谷地区に地域おこし協力隊を配置し、外部人材の活用による集落や地域の維持、活 性化を推進しました。
また、冬期間の雪処理は中山間地域における日常生活の大きな不安要素であることから、 地域の支え合いにより解消することができるよう、除雪機の購入補助を通じて集落内の支え 合い体制づくりを支援するとともに、住民組織による除雪ボランティアの派遣支援など、地 域間の支え合い体制の構築にも取り組みました。さらに、冬期集落保安要員の配置に加え、 過疎化・高齢化に伴い担い手確保が困難な地区において、保安要員業務を地域で担う冬期集 落支援業務委託を新たに 1 地区で実施し、生活道路の確保や高齢者世帯、公共施設の雪処理 対策などを実施しました。
また、日常生活における課題の解決と生活環境の向上を図るため、地域商業活性化事業補 助金等による買物支援や、交通手段を持たない市民の通院や買物を支える路線バスなどの公 共交通の維持、克雪住宅化への支援などにも取り組みました。
農業分野では、元気な農業づくり推進員を配置し、集落を越えた連携により様々な課題に 取り組む地域マネジメント組織の機能強化を進めたほか、中山間地域等直接支払交付金制度 を活用した耕作放棄地の発生防止への取組や、降雪量が多い中山間地域の春作業の遅れを回 避するための消雪支援など、農業生産活動の維持と農地の保全を図り、地域農業を持続的に 担う体制づくりを進めました。
(2) 「すこやかなまち」づくりに向けた取組
次に、市民の皆さんのすこやかな暮らしの実現を目指した第 5 次総合計画の戦略的アプロ ーチである「『すこやかなまち』づくりへの取組」の柱となる 4 つの取組の視点から、それ ぞれの実施内容と成果の概要を体系的に整理します。
第一の取組は、市民のすこやかな暮らしを実現するための「信頼のおけるセーフティネッ トの構築」です。
市民の健康づくりでは、「上越市健康増進計画」に基づき、乳幼児期から高齢期まで生涯 を通じた健康づくりを推進するとともに、上越地域医療センター病院と連携し、新たに医師 等による健康相談や健康教育を実施することにより、健康づくりに対する知識の普及に努め ました。
子育て支援では、引き続き妊産婦や子どもに係る医療費の助成や各種手当の給付による子 育て世帯の経済的負担の軽減を図るとともに、複雑多様化する子どもへの虐待問題について、 関係機関と連携しながら、迅速かつ適切な対応に努めました。
また、安心して子どもを生み育てることができる環境を整備するため、7 時型延長保育の 拡充と私立保育園における保育士等の処遇改善に向けた支援等を行ったほか、保育園の再配 置等に係る計画に基づき、谷浜・桑取地区の新保育園等の整備に着手しました。
福祉関係では、高齢者の皆さんが住み慣れた地域で安心して生活を送ることができるよう、 医療・介護・福祉など多様な職種が連携を図る地域ケア会議などを通じて課題を抽出し、包 括的な支援やサービスを提供する地域包括ケアシステムの構築に向けた土台づくりに取り組 みました。このほか、障害のある人を自宅で介護する人が病気等の事情により介護できない 場合の緊急的な受入れと、障害者虐待における一時保護のため、新たに福祉型の短期入所用 の居室を確保しました。
中山間地域においては、集落づくり推進員を核として集落の維持・活力向上に向けた取組 を推進しながら、それぞれの特色をいかした集落づくりを進めました。また、中山間地域の 農業分野では、地域マネジメント組織が主体的に取り組む活動を支援する中山間地域元気な 農業・農村づくり支援事業を創設し、組織の機能強化を推進するとともに、集落間連携支援 モデル事業や農産物等庭先集荷サービスモデル事業にそれぞれ 10 組織が取り組み、農業用施 設の維持管理等に必要な労働力の確保や生産者の新たな生きがいを生み出すなど、中山間地 域農業の維持と農村の活性化に努めました。
学校教育の質の向上と地域に開かれた学校教育を推進するため、「上越カリキュラム」を 基調に、市全体の統一性を保ちつつ、各学校の創意工夫と特色のある教育活動を進めるとと もに、導入 2 年目となるコミュニティ・スクールでは、学校運営協議会における協議内容を 充実したほか、地域青少年育成会議等との連携や啓発活動の充実に努め、学校・家庭・地域 の三者が一体となった学校づくりを進めました。
第二の取組は、すこやかな暮らしを営むための「新しい産業・雇用の創出」です。 ものづくり産業の活性化については、産学官連携の下、新分野への進出や新製品・新技術 の研究・開発などに取り組む中小企業等への支援を継続するとともに、地域資源や自社技術 を活用した優れた製品や商品を認証し、全国への販路拡大を支援する「メイド・イン上越推 進事業」を創設し、元気な中小企業等の育成に努めました。また、当市が持つ、海陸の広域 交通網の結節点としての地理的優位性を生かした企業誘致活動とポートセールスを展開した ほか、企業の大規模設備投資に対する財政支援を行いました。
中心市街地の活性化では、高田地区において、あすとぴあ高田とイレブンプラザ、本町商 店街で構成する 2 核 1 モールの再生を機に、商店街や地域住民、関係機関と連携した各種イ ベント等への支援を行い、賑わいの創出と交流人口の拡大に取り組みました。また、直江津 地区においては、「直江津まちづくり活性化協議会」の設立を支援し、今後の活性化方策の 実施主体となる組織体制の整備を進めました。
観光の振興では、北陸新幹線開業を見据え、新潟デスティネーションキャンペーンに向け た広域観光連携への取組を進めるとともに、高田開府 400 年祭実行委員会による各種イベン トや総合博物館での企画展開催のほか、記念誌の作成や市内を巡るリレー講演会の開催など、
「高田開府 400 年祭」に向けた市民の機運の醸成と内外への情報発信を展開しました。 新水族博物館については、水族館や建築分野などの専門家からなる検討委員会を設置し、 平成 18 年度に策定した基本計画(案)の内容を見直した上で、これまでの検討結果を踏まえ て「上越市新水族博物館基本計画」を策定し、まちを元気にする一大集客施設を目指して整 備を進めています。
農業関係では、米や酒を中心とした当市の優れた農産物や農産加工品等の知名度向上と有 利販売を促進するため、都市生協と連携したほか、上越市農産物等販売促進実行委員会を中 心とした販路拡大の取組を支援しました。また、地産地消を推進するため、学校給食用野菜 の生産拡大に向けた支援制度を拡充するとともに、「上越野菜」振興協議会が行う新たな加工 品の開発や産地見学会などの活動を支援し、上越野菜の利用拡大と普及を図りました。
第三の取組は、すこやかな暮らしを支えるための「生活・都市基盤ネットワークの最適化」 です。
北陸新幹線の関連事業については、上越妙高駅の出入口となる東西の昇降施設や土地区画 整理事業、アクセス道路の整備を進めるとともに、新幹線まちづくり推進上越広域連携会議 に参加し、上越妙高駅の開業と連携する 5 市の魅力を一体的に発信するなど、開業効果を最 大限に発揮させるための取組を展開しました。
また、JRから経営分離される並行在来線については、新潟県、糸魚川市及び妙高市並び にえちごトキめき鉄道株式会社と連携し、地域の皆さんが主体的に取り組む鉄道を活用した イベントや駅周辺の美化活動などに対する補助を行うとともに、並行在来線開業をPRする 広報紙を発行するなど、マイレール意識の醸成に努めました。えちごトキめき鉄道株式会社
においては、昨年 4 月に経営基本計画を策定するとともに、昨年 10 月に県と沿線 3 市の支援 スキームに基づき、開業後 5 年間は運賃をJR並みに据え置くことを決定し、本年 2 月には 国土交通省から鉄道事業を認可されるなど、来年春の開業に向けた準備が着実に進んでいま す。
都市基盤インフラについては、今後、老朽化が進み、更新時期が重なることにより、維持 管理コストの増大が懸念されることから、予防保全型管理の実施に向け、都市公園施設長寿 命化計画を新たに策定するとともに、橋梁長寿命化修繕計画に基づく橋梁の修繕を行い、計 画的な維持管理と更新に努めました。道路関係では、道路整備計画に基づき身近な生活関連 道路を着実に整備するとともに、震災発生時における緊急輸送路を確保するため、主要幹線 の橋梁耐震化工事に着手しました。
下水道整備については、汚水及び雨水管渠の着実な整備を進めるとともに、戸別訪問や説 明会などによる接続促進に努めたほか、施設の長寿命化対策を実施するなど、生活環境の改 善、公衆衛生の向上及び公共用水域の水質保全に努めました。
最後に、第四の取組は、市民自らがすこやかな暮らしを育む上でその基礎となる「暮らし を通じた『生きる力』の習得」です。
地域ぐるみの学びの場づくりでは、市内の全中学校区に組織された地域青少年育成会議と 全小中学校に設置された学校運営協議会が両輪となって、学校・家庭・地域の連携と協働を 進めることにより、様々な活動に多くの市民が関わる機会を創出するなど、「地域の子ども は地域が育てる」の考えに基づく取組を進めました。また、公民館講座を通じて、地域の様々 な課題の解決に結びつけるための学習機会の提供に取り組みました。
地域防災力の向上では、自主防災活動の推進を図るため、自主防災組織に対してリーダー 研修や防災アドバイザーによる指導・助言を行うとともに、「上越市自主防災組織訓練マニ ュアル」を配布したほか、資機材等の整備の支援や、安塚区など 4 区において災害時の情報 伝達手段となる防災行政無線戸別受信機の整備に着手しました。
新卒者、若年者への就労支援では、上越地域若者サポートステーションに就労支援員を新 たに配置し、関係機関と連携しながら、働くことや自立に悩みを抱える若年者に対する支援 を行ったほか、高校生の資格の取得を引き続き支援するなど、若者の働く意識や職業能力の 向上に努めました。
環境面では、市民・事業者・行政それぞれの具体的な取組内容などを示した上越市再生可 能エネルギー導入計画を策定したところであり、今後は、上越市に適した 6 つのエネルギー に係る導入施策を重点的に進めるとともに、導入効果を市民・事業者に積極的にPRし、再 生可能エネルギーの普及推進を図ります。
自然・歴史・文化など固有の資源活用においては、市民団体等と連携し、雁木や町家など の活用を図るとともに、高田開府 400 年及び新幹線開業に合わせ、春日山城三の丸跡の杉を 伐採し、城跡の魅力向上を図ったほか、本年度末の供用開始に向け、史跡公園としての釜蓋 遺跡の整備を進めました。
(仮称)厚生産業会館の建設については、基本設計業務の委託先を選定するとともに、「市 民の意見を反映し、共に施設を創り上げていく」という方針の下、関係団体等が参加する市 民ワークショップを開催し、施設レイアウト等の検討を行うなど、平成 29 年度の供用開始に 向け、着実に準備を進めたところです。
続いて、各会計の平成 25 年度における主な事業の概要です。
なお、「3 つの重点テーマ」及び「『すこやかなまち』づくりへの取組」等に記載した事業 については説明を省略しています。
〔 一 般 会 計 〕
【1 款 議会費】
… 委員会審査をインターネットで配信
議会費は、予算現額 4 億 4, 340 万円に対し、決算額は 4 億 3, 541 万円で、前年度に比べて 10. 6%の減となりました。
議会活動を市民に分かりやすく伝え、かつ、市民が参加しやすい開かれた議会運営となる よう、議会だよりの編集を工夫するとともに、フルカラー化を行いました。
また、議会の情報公開を積極的に進めるため、委員会審査の状況をインターネットで配信 するとともに、請願者及び陳情者の意見を聴く機会を設けるなど、市民参加型の議会運営が 行われました。
【2 款 総務費】
… 第 4 次行政改革推進計画を着実に推進、延べ 14 の公の施設の再配置を実施、第三セクター 経営改善のための取組を推進
総務費は、予算現額 155 億 2, 799 万円に対し、決算額は 152 億 3, 864 万円(平成 26 年度へ の繰越明許費を加えると 152 億 7, 298 万円)で、前年度に比べて 52. 0%の減となりました。
町内会関係費では、町内会との連携・協力の下、市民への各種行政情報の迅速かつ確実な 伝達に努めたほか、地域コミュニティの拠点となる町内会集会場の建設・改修や耐震診断・ 耐震補強工事に対する支援を行いました。
バス運行対策費では、生活交通の維持・確保を図るため、地域の実情に見合った少量輸送 形態での運行への見直しを進め、平成 24 年度から試験運行を行ってきた中郷区の乗合タクシ ーは本格運行に移行しました。また、浦川原区及び三和区でも同様の取組への協議を進め、 浦川原区において試験運行を開始しました。
非核平和友好都市宣言推進事業では、これまで 1 会場で開催していた平和展に加え、3 区 でミニ巡回展を実施したほか、広島平和記念式典への中学生派遣や市内小中学校で行われる 平和学習活動への支援を行うなど、非核平和友好都市宣言の理念と戦争の悲惨さや平和の尊 さ、命の大切さについて広く市民の認識が深まるよう取り組みました。
行政改革の推進については、第 4 次行政改革推進計画に掲げた 40 の具体的な取組項目を着 実に進めるとともに、目標達成状況等の適切な進捗管理を行いました。
公の施設の再配置については、951 施設のうち、中郷ひばり荘、上越市地球環境学校中ノ 俣宿泊施設、浦川原畜産団地など、延べ 14 施設の再配置を実施しました。
第三セクターの経営改善については、顧問公認会計士から指導を受けながら、経営上の課 題に関する助言を行いました。
危機管理費では、危機管理・国民保護研修やトップマネジメント研修に参加することによ り、防災関係職員の危機管理対応能力の向上に努めました。また、上越市新型インフルエン ザ等対策本部条例に基づき、対策本部等の組織及び業務分掌を見直し、不測の事態に即応で きる体制を整備しました。
安全・安心まちづくり推進事業では、上越市みんなで防犯安全安心まちづくり推進計画に 掲げる「意識づくり」、「地域づくり」、「環境づくり」の 3 つの基本方向に基づき、安全教室 や防犯パトロールを実施したほか、自主防犯団体の研修会等に防犯アドバイザーを派遣する など、地域の自主防犯活動を支援しました。
広報事業では、広報紙やホームページ、コミュニティFMなど各種広報媒体の特長をいか しながら、市民への的確で分かりやすい行政情報の発信に努めました。特に、広報上越では、 特集記事の充実を図り、幅広い世代から読まれる紙面づくりに取り組みました。
市民対話事業では、市政モニターを対象としたアンケート調査を継続するとともに、市民 と市長との対話集会「キャッチボールトーク」を 10 会場で実施し、地域で活躍する団体から の活動報告も交えながら、市民の声を幅広くお聴きしました。
契約事務費では、国の大型補正予算による建設工事発注件数の増加に対応するため、現場 代理人の常駐(兼任)義務を緩和したほか、電子入札の対象範囲を拡大するなど、入札・契 約制度を見直すとともに、引き続き適正な入札・契約事務の執行に努めました。
減債基金積立金では、土地開発公社から代物弁済された土地の売払収入を第三セクター等 改革推進債の繰上償還の財源として積み立てました。
歴史資源活用推進事業では、町家の存在や魅力を伝える案内看板を設置するとともに、来 場者の利便性向上のため、旧金津憲太郎桶店にトイレを整備したほか、市民スタッフによる 町家見学会や地元町内及び市民団体と連携した協働イベント「越後町家三昧」などを開催し ました。また、指定地区において市民自らが行う雁木の新設・修繕等の工事に補助金を交付 し、雁木の機能性や生活空間としての利便性の向上を図るとともに、地域資源としての雁木 をいかしたまちづくりを推進しました。
ふるさと交流等関係費では、当市の出身者やゆかりのある方々で組織する「ふるさと上越 ネットワーク」の運営に対する補助を行い、当市の特産品を通信販売する「ふるさと市場」 や上越市の観光・物産等をPRする「ふるさと越後大使事業」など、上越サポーターとして の活動に取り組んでいただきました。
交通安全対策費では、第9 次上越市交通安全計画に掲げる「高齢者の交通事故防止」、「歩 行者・自転車の安全確保」、「飲酒運転の根絶」など5 つの重点課題を中心に、警察署や関係 団体等と連携を図り、交通安全指導の強化や交通安全教室の開催など、交通事故防止に努め ました。また、運転免許証自主返納支援制度では、321 人、累計で 683人の高齢者等から免 許証が返納され、高齢者の交通事故防止に寄与しました。
情報システム事業では、災害時における各種データのバックアップ体制を補完するシステ ムを新たに構築するとともに、災害時に現場と必要な情報交換が可能となるシステムを構築 しました。また、公共施設予約システムの利用可能施設を拡大し、利用者の利便性向上と管 理業務の効率化に取り組みました。
ケーブルテレビ事業では、市直営のケーブルテレビ施設について、市内の民間ケーブルテ レビ事業者から施設譲渡の要望があったことから、関係 3 区の地域協議会や町内会等に対し て説明会を実施するなど、来年 4 月の譲渡に向けた準備を進めているところです。
女性相談事業では、不安や悩みを抱える方々に適切な助言を行い、安心して生活できるよ う支援するとともに、配偶者等からの暴力被害者に対して、相談者の安全確保を最優先に関 係機関と連携を図りながら適切かつ迅速な対応に努めました。
男女共同参画事業では、センター講座や出前講座の開催、情報紙の発行などを通して、男 女が互いの人権を尊重し、社会のあらゆる分野で平等に参画できるまちづくりに向けて、意 識の向上と普及・啓発に取り組みました。
文化振興費では、市民の様々な文化活動の拠点として、また、文化団体同士の交流や情報 交換の場として、「あすとぴあ高田」内に文化交流施設「ミュゼ雪小町」を昨年 4 月に開設し ました。市民及び市民団体が主催する芸術性の高い様々な展示会や偉人顕彰に係る企画展な どに多くの方々から利用いただき、平成 25 年度の入館者数は、当初見込みを上回る約 6 万 5 千人となりました。
国際化の推進では、多様な文化に興味を持ち、国際感覚を備えた子どもを育成するため、 異文化交流キャンプを実施したほか、外国人相談や生活日本語教室の開催など、外国人市民 が暮らしやすい環境づくりに取り組みました。
地域自治活動の中核となる地域協議会の活動では、延べ 281 回の会議が開催され、市から の諮問事項と地域の課題に対する自主的な審議が行われました。また、地域協議会の審議が より効果的に行われるよう、委員の研修機会を確保するとともに、各区で地域協議会だより を発行し、地域協議会の活動内容を広く地域の皆さんへ周知しました。さらに、地域協議会 の一層の活性化のため、上越市地域協議会検証会議を設置したところであり、今年度中の報 告に向け、検証作業を進めています。
コミュニティプラザ整備事業では、昨年 7 月の名立コミュニティプラザの開設をもって、 13 区全てでコミュニティプラザの整備が完了しました。各総合事務所では、所長の裁量によ り執行可能な緊急修繕費を活用し、住民要望や緊急度に応じて地域の観光施設や集会施設の 修繕等に迅速かつ的確に対応しました。
地域活動支援事業では、地域自治区制度の一層の充実を図るため、地域活動資金を 28 の地 域自治区に配分し、地域住民の自主的・主体的な地域活動を支援しました。
納税徴収事務費では、コンビニエンスストアにおける収納業務を、軽自動車税から市・県 民税、固定資産税等へ拡大し、納税手段の利便性を高めるとともに、納期限内の納付の促進 を図りました。
戸籍住民基本台帳費では、住民票の写し等の不正請求及び不正取得による個人の権利の侵 害防止を図るため、住民票の写し等を第三者に交付した場合に、事前に登録した人にその事 実をお知らせする本人通知制度を昨年 8 月に開始しました。
【3 款 民生費】
… 補聴器購入費助成制度の新設、高齢者見守り体制の確保、若竹寮完成による小舎制での運 営の開始
民生費は、予算現額 260 億 9, 392 万円に対し、決算額は 256 億 742 万円(平成 26 度への繰 越明許費を加えると 256 億 6, 328 万円)で、前年度に比べて 1. 2%の増となりました。
社会福祉総務費では、改選された民生委員・児童委員及び主任児童委員を対象に、地域住 民の身近な相談役として円滑に活動できるよう、様々な事例や対応策を学ぶ研修を実施した ほか、世帯を単位とする包括的な支援の実現やケースワーク業務の迅速化を図るため、各課 が管理する健康福祉に関する情報を一元的に閲覧でき、相談記録や災害時要援護者台帳等各 種システムが連携する福祉総合窓口システムの開発を完了し、窓口業務における市民へのき め細やかなサービスの提供に努めました。
障害福祉費では、障害のある人が必要なサービスを適切に受けられるよう、医療費助成や 手当の給付を行うとともに、利用ニーズが高まっているグループホームの整備費補助を実施 したほか、災害時等における意思伝達の手助けとなるヘルプカードの作成・配布など、住み 慣れた地域で安心して生活できるよう支援しました。また、軽・中等度難聴児の言語習得や コミュニケーション能力の向上を図るため、身体障害者手帳交付の対象とならない 18 歳未満 の難聴児に対する補聴器購入費助成制度を新設しました。
障害者自立支援費では、障害福祉サービスの利用に必要な介護給付費・訓練等給付費の支 給をはじめ、自立支援医療給付費及び補装具等の支給や手話奉仕員の派遣を実施したほか、 障害福祉サービス等利用計画作成の支援など、障害のある人への自立と社会参加の促進に努 めました。
高齢者福祉の面では、引き続き、高齢者の皆さんが住み慣れた地域で安心して生活を送る ことができるよう、ふれあいランチサービスなどによる見守り体制の確保に努めたほか、紙 おむつの給付や寝具丸洗い乾燥などの各種サービスによる支援を行いました。
生きがいづくり・社会参加の取組では、各種趣味講座をはじめ、スポーツ大会や作品展な どを開催したほか、老人クラブやシルバー人材センターなどへの助成を行い、地域において 高齢者が生きがいをもって活動できるよう支援しました。
また、中郷ひばり荘については、施設の老朽化に加え、アスベストの含有が確認されたこ とから、今後の施設の在り方を検討し、民設民営として存続することを決定しました。
同和対策事業費では、人権啓発スタンド看板の作成や地域人権懇談会の開催など、市民対 象の人権啓発事業に取り組むとともに、市職員研修を継続的に実施し、人権意識の高揚に努 めました。
児童福祉の分野においては、次世代を担う子どもの健やかな成長を支援するための児童手 当の給付や、ひとり親家庭等の生活の安定と自立を支援するための児童扶養手当の給付等を