第5 基本計画(具体的な施策)
総合計画では、すべての個別目標について「達成するための基本的な考え方」と、「実現
するための主要施策」が合わせて示されています。
これらの「基本的な考え方」を踏まえた上で、「実現するための主要施策」に加え、さら
に 8 つの施策を追加します。
これらの施策に沿って、実施計画で具体的な取組を進めていくことになります。
1 効率的で信頼される行政運営の確立
≪個別目標を達成するための基本的な考え方≫【総合計画 42 ページ】
⑴定員管理の適正化
事務事業の積極的な見直し、経費の節減・合理化、組織・機構の見直し等により、
退職者補充を抑制し、計画的な職員数の削減を図ります。
⑵民間事業者の活用等による市民ニーズへの対応
業務の外部委託化などにより、市民の意向を反映した、より充実したサービスを提
供します。なお、外部委託化を検討する際には、その手法や留意事項を体系的にまと
めた「宮崎市外部委託の推進に関する基本指針」(平成 20 年 9 月)を踏まえることと
します。
行財政改革においては、事務事業の見直し、経費の節減・合理化、組織・機構の
見直し、定数削減などの改革・改善に取り組み、簡素で効率的な行財政運営を行い
ながら、地域における公共サービスの提供主体として、サービスの向上や住民福祉
の増進に努めることが重要です。
また、多様化する市民ニーズに的確に対応していくため、公共サービスの新たな
担い手として期待される市民、市民活動団体、事業者とそれぞれの役割と責任のも
とに協働し、地域住民と連携し、住民の意向を反映したサービスを提供していく仕
組みを作る必要があります。そのためには、より効率的で効果的な行財政システム
を構築するとともに、行政の役割やあり方、サービス提供の主体や方法などの見直
しを行います。
加えて、透明性の高い行政運営を行うため、政策・施策の成果を検証できる市民
にわかりやすい行政評価制度の確立に取り組みます。
このような行政運営に取り組むには、職員一人ひとりが常に改革・改善の気概を
持つことが肝要であり、真に求められる行政サービスを提供できる人材の育成が必
⑶行政評価の推進
事業評価を推進し、継続事業の改革・改善を進めるとともに、新規事業への適切な
予算配分を図ります。また、外部の視点を活用した事務事業の総点検の手法について
検討します。さらに、総合計画の進捗・達成状況を点検するため、政策・施策評価の
導入を目指します。
⑷「能力」と「意欲」をもった人材(職員)の育成
職員自らがスキルアップを図るための自己啓発を支援するほか、各種研修を効果的
に実施します。また、職員採用制度の見直しや新たな人事考課制度の検討を進めます。
※ 研修の具体的なメニューは、「新宮崎市人材育成基本方針」(平成 20 年 3 月策定)を踏まえて毎年 度研修計画を作成し、決定します。
⑸行政・事業者・市民活動団体・市民の役割分胆の推進∼「新しい公共」の確立
これまで主に行政により担われてきた「公共」の領域を、市民、市民活動団体、事
業者などがともに担っていく「新しい公共」の理念を踏まえ、それぞれの責任と役割
分担に応じた事業を実施します。
また、自治基本条例や権限移譲、都市内分権など「行政」自身のあり方についても
検討を行います。
公の施設については、「宮崎市公の施設における指定管理者制度に関する基本方針」
(平成 22 年 4 月改訂)を踏まえ、すべての公の施設について、指定管理者制度の導入
について検討を行い、効率的な管理運営と住民サービスの向上を図る観点から、最適
な管理運営方法を選択します。
※ 市民活動や地域活動、市民と行政との協働に関する基本的な方針やルールは、今後策定する予定 の「(仮称)市民まちづくり推進基本方針」や「市民と行政との協働のルールブック(平成 20 年度 改訂版)」に従います。
⑹内部統制の充実・強化
地方分権の担い手として、市政に対する市民の信頼を確保するため、監査機能の充
実・強化に努めます。
⑺外郭団体等改革
「宮崎市外郭団体の指導に関する指針」(平成 20 年 11 月策定)を踏まえ、市の関与
のあり方を見直すとともに、外郭団体の自立的かつ持続的な運営の促進を図ります。
指針において外郭団体と位置付ける 13 団体以外でも、指針の趣旨を踏まえた同様の取
り組みを進めるよう検討します。
財団法人及び社団法人については、公益法人制度改革により、公益法人の公益性が
強く求められると同時に、平成 25 年 11 月末までに、公益法人か一般法人へ移行しな
ければ解散することとなることから、各法人に対する市の今後の方針を検討し、速や
⑻事務事業等の見直し
「住民の福祉の増進に努めるとともに、最少の経費で最大の効果を挙げる」観点か
ら、事務事業や公の施設の管理運営について見直しを進めるとともに、内部事務につ
いても効率化を進めます。
⑼組織の見直し
社会経済情勢の変化や高度化・多様化する市民ニーズなどを的確に把握し、時代に
即応した機能的で効率的な組織を確立します。なお、旧佐土原町、旧田野町、旧高岡
町の総合支所については、平成 22 年 12 月の合併特例区終了を見据え、体制のあり方
を検討します。
⑽給与制度・勤務条件の見直し
厳しい財政状況を踏まえるとともに、国、県及び他の地方公共団体との均衡に考慮
しつつ、国の公務員制度改革の動向等を見極めながら見直しを行い、市民の理解が得
られる給与制度や勤務条件を確立します。
○ 地 方 自 治 法 ( 昭 和 22年 法 律 第 67号 ) ( 抄 ) 〔 地 方 公 共 団 体 の 法 人 格 及 び 事 務 〕 第 2 条 ( 略 )
② ∼ ⑬ ( 略 )
⑭ 地方公共団体は、その事務を処理するに当つては、住民の福祉の増進に努めるとともに、最少の経費で
最大の効果を挙げるようにしなければならない。
2 健全財政の確立
≪個別目標を達成するための基本的な考え方≫【総合計画 44 ページ】
⑴持続可能な財政構造の確立
中期財政計画を適時に見直し予算編成に活用するとともに、決算分析や類似団体と
の財政状況の比較により本市の財政状況の客観的な把握を行い、より適切な財政運営
につなげます。
また、より有利な起債を活用するとともに、起債の資金調達コストの縮減やアイビ
ー債の発行など資金調達の効率化・多様化を図ります。基金については、運用可能額
や運用期間を適時に把握し、より有効な運用を図ります。
⑵実効ある歳入確保
市税等の収納率の向上を図るとともに、使用料・手数料について、応益性等の観点
から算定基準を設けて適正化を行い、自主財源の確保に努めます。
⑶不断の歳出削減
委託料の見直しや補助金の適正化、公共事業のコスト構造改善など、不断の経費節
減に努めます。
⑷資産・債務改革(地方公会計制度)
市の保有する資産や債権債務の実質的な把握を行うことを目的とする新地方公会計
制度に対応するため、財務書類 4 表(バランスシート、行政コスト計算書、純資産変
動計算書、資金収支計算書)を、企業会計や外郭団体等を含めた連結ベースで作成・
公表します。さらに、それらの情報を検証し、本市の経営に結びつけることで、資産
の利活用や負債の圧縮など、資産・債務改革を進めます。
地方分権の進展と「歳入・歳出一体改革」を通じた地方財政改革により、地方自
治体には自己決定・自己責任の原則のもと、効果的な政策展開や持続可能な行財政
運営を図ることが強く求められています。
また、「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」が制定され、地方公共団体の
財政の健全化に関する比率の公表や、当該比率に応じた健全化計画の策定が義務づ
けられるなど、財政状況の情報開示が求められています。
本市においても、今後、少子高齢化の進展に伴い扶助費が増大するなか、団塊の
世代の大量退職に伴う人件費の増加や、大型プロジェクトにかかる市債償還の本格
化など、義務的経費の累増が見込まれています。
このようななか、合併後の新市が均衡ある発展を遂げるための新市建設計画を着
実に実施するとともに、都市間競争に打ち勝つ実力のある中核市として大きく発展
していくためには、安定した財政基盤の確立が不可欠であり、健全財政の確保への
3 市民の視点に立った行政サービスの確立
≪個別目標を達成するための基本的な考え方≫【総合計画 46 ページ】
⑴職員の資質向上
接遇・コミュニケーション能力の向上のため、各種研修の充実を図ります。
⑵情報公開の推進
市民情報センター、市ホームページや市広報紙での情報発信・情報活用などを推進
します。
⑶庁舎機能の充実
市民サービスの合理的な提供、防災拠点としての機能強化など市民ニーズや時代の
要請にふさわしい市庁舎とする取り組みを進めます。また、コールセンターを活用し
た問い合わせの一元化など市民サービスの向上に努めます。
⑷情報化の推進
システム最適化を意識し、業務の制度面・運用面からの見直しと、システムの共通
化・一元化を同時に進めるなど、行政サービスの向上と事務の効率化に努めます。 行財政改革の視点で、行政組織の簡素化・効率化が求められる一方で、透明性・公
平性を保ちながら迅速、親切、丁寧なサービスなど市民の視点に立った最適な行政サ
ービスの提供に向けて、適正な職員配置や職員の能力・意欲向上を図ることが求めら
れています。
本市では、市民情報センターで様々な行政情報を公開しています。市民が市政に積
極的に参加・参画するためには、適切な文書管理を行い、積極的に情報公開を推進し
ていくことも必要です。
また、本市の庁舎は分散し狭あいな状況であるため、今後、庁内業務の効率化やワ
ンストップサービスなど市民サービス向上を目的として、庁舎機能の充実を図ってい