1/ 3
http://www.jcr.co.jp
15- D- 0620
2015 年 10 月 30 日
株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。
株式会社 HC 綾瀬川住宅(
貸付 B お
よ
び貸付 B を
裏付け
と
する
信託受益権)
【据置】
ABL格付 AAA
信託受益権格付 AAA
■
格付事由
(1) 本 件 プ ロ ジ ェ ク ト は 、 国 有 財 産 の 有 効 活 用 の 観 点 か ら 、 東 京 都 内 に 散 在 し 、 老 朽 化 に よ り 建 替 え が 必 要 な
低・中層の公務員宿舎を今回の整備の対象となる公務員宿舎綾瀬川住宅(仮称)の事業地に集約・立体化の
上、建替えを行なったものである。本件は、HC 綾瀬川住宅(事業者)が公務員宿舎の設計および建設等を実
施した後、公共施設等の管理者等である財務省関東財務局(国)に公務員宿舎の所有権を移転し、事業期間
中に係る維持管理業務を受託した事業者が民間会社に業務委託し、事業遂行する方式(BT O 方式)により実
施されている。
(2) 本件公務員宿舎は、竣工後の 10 年 6 月に国に引渡しが完了し、現在、維持管理者による維持管理業務が行な われている。維持管理業務は国により定期的にモニタリングが実施されており、これまで維持管理業務は適
切に行われている。
(3) 事業者は、公務員宿舎の設計および建設等に係る費用を金融機関からの借入等により調達し、最終的には国
から割賦により支払われる対価により元利金を支払う。また、金融機関が貸し付けたローンの一部は信託受
益権化されている。国から事業者への対価の支払い、借入金の約定弁済および信託受益権の約定償還につい
ては、それぞれ予定通り行われている。
(4) これまでに信用力に影響を及ぼすようなスキームの変更は特段なく、また、現時点でのスキーム関係当事者
の業務遂行能力に特段の懸念はない。
(担当)杉山 成夫・秋山 高範
■
格付対象
【据置】
対象 ABL 残存金額(※ 1) 返済日 利率 格付
貸付 B(優先融資) 1, 908, 600, 000 円 2016 年 6 月 6 日(1, 908, 600, 000 円)
変動基準金利+0. 20% 固定基準金利+0. 40%
AAA
(※ 1)A BL実行金額:11, 451, 500, 000 円(2011 年 6 月 6 日、2012 年 6 月 5 日、2013 年 6 月 5 日、2014 年 6 月 5 日、2015 年 6 月 5 日にそれぞれ 1, 908, 580, 000 円を返済済)
対象 信託元本金額(※ 2) 償還日 予定配当率 格付
貸付 B を裏付とする 信託受益権
316, 669, 430 円 2016 年 6 月 6 日 1. 906% AAA
(※ 2)当初信託元本金額:1, 900, 000, 000 円(2011 年 6 月 6 日、2012 年 6 月 5 日、2013 年 6 月 5 日、2014 年 6 月 5 日、 2015 年 6 月 5 日にそれぞれ 316, 666, 114 円を償還済)
<発行の概要に関する情報>
ABL 実行日および発行日 2010 年 9 月 6 日
2/ 3
http://www.jcr.co.jp <ストラクチャー、関係者に関する情報>
PFI選定事業者、ローン借入人 株式会社 HC 綾瀬川住宅
事業契約発注者 財務省関東財務局
設計者、建設者、プロジェクトマネジメント業 務受託者、スポンサー、劣後貸付人、追加劣後
貸付人
株式会社長谷工コーポレーション
設計者、工事監理者、スポンサー 株式会社梓設計
コンビニエンスストア・テナント(附帯的事業 者)
株式会社セブン‐ イレブン・ジャパン
維持管理者、スポンサー 株式会社長谷工コミュニティ
維持管理バックアップ企業 総合ハウジング株式会社
貸付債権信託受託者、エージェント 株式会社りそな銀行
金利スワップ提供者、セキュリティ・エージェ ント
東京海上日動火災保険株式会社
<裏付資産に関する情報>
3/ 3
http://www.jcr.co.jp
格付提供方針に基づくその他開示事項
1. 信用格付を付与した年月日:2015 年 10 月 28 日
2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:藤本 幸一
主任格付アナリスト:杉山 成夫
3. 評価の前提・等級基準:
評価の前提および等級基準については、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp)の「格付方針等」に「信用格
付の種類と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。
4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:
本件信用格付の付与にかかる方法(格付方法)の概要は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp)のストラク
チャード・ファイナンス「格付の方法」のページに、「リパッケージ商品」(2012 年12 月3 日)の信用格付の方法と
して掲載している。回収金口座や倒産隔離など他の付随的な論点についても上記のページで格付方法を開示してい
る。
5. 格付関係者:
(発行体・債務者等) 財務省関東財務局
(アレンジャー) 株式会社りそな銀行
トウキョウマリン・フィナンシャルソリューションズ・リミテッド(案件組成時)
6. 本件信用格付の前提・意義・限界:
本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。
本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性
の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので
はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外
の事項は含まれない。
本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま
た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入
手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。
7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:
① 格付対象商品および裏付資産に関する、アレンジャーから入手した本件事業計画書、証券化関連契約書類等
② アレンジャーから提供された当該者の監査済財務諸表
③ その他、事業者に関し、当該者から書面ないし面談にて入手した情報
なお、①については事業者が証券化関連契約書類上で情報の正確性に関する表明保証を行っている。
8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:
J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、
独立監査人による監査、いずれかの格付関係者による表明保証もしくは対外公表、または担当格付アナリストによ
る検証など、当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。
9. J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし
■留意事項
本文書に記載された情報は、J C R が、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、または その他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C R は、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、的 確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C R は、当該情報の誤り、遺漏、または当 該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、金銭 的損失を含むあ らゆる種 類の、特別 損 害、間接損害、 付随的損 害、派生的 損 害について、契 約責任、 不法行為責 任 、無過失責任そ の他責任 原因のい かんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C R の格付は意見の表明であって、 事実の表明では なく、信 用リスクの 判 断や個別の債券 、コマー シャルペー パ ー等の購入、売 却、保有 の意思決定 に 関して何らの推 奨をする ものでも ありません。J C R の格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として発行体よ り手数料をいただいて行っております。J C R の格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C R が保有しています。J C R の格付データを含め、本 文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。
■用語解説
予備格付:予備 格付とは 、格付対象 の 重要な発行条件 が確定し ていない段 階 で予備的な評価 として付 与する格付 で す。発行条件が 確定した 場合には 当該条件を確認し改めて格付を付与しますが、発行条件の内容等によっては、当該格付の水準は予備格付の水準と異なることがあります。
■NR S R O 登録状況
J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating Organization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラス に登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。
■ 本件に関するお問い合わせ先