発行 つくば市市民部スポーツ振興課 〒
茨城県つくば市苅間 番地 (研究学園D 街区 画地)
(代)
スポーツは,世界共通の人類の文化であり,忍耐,協調性等, 子どもの心身の健全な発達に寄与するとともに,地域社会の 再生,絆,勇気,感動など,多様な意義と役割が期待されて います。本市においても,スポーツを通して,市民がいきい きと生活し,いつでも,どこでも,気軽に交流できるまちの 創成に向けてこれまで取り組んできました。
国においては,平成22年に「スポーツ立国戦略」 が策定さ
れ,平成23年に 「スポーツ基本法」 が施行されるなど,スポー
ツを取り巻く環境が大きく変化してきました。また,「2020
年東京オリンピック・パラリンピック競技大会」の招致が決
定されるなど,今後,日本のスポーツは大きく発展することが期待されます。
このような中,本市は,国や社会の動きに対応するとともに,本市の特色を生かしながら, スポーツを通じて人と人とのつながりが深まるまちづくりを基本理念として,新たに 「つくば 市スポーツ推進計画」 を策定しました。
この計画は,スポーツを通じて人と人とがつながり,街や人が元気になり,人々がスポーツ 文化のもつ素晴らしさを体感,理解し,地域にスポーツ文化が生まれ,受け継がれ,根づくこ とを基本理念としています。そのために,「する」 スポーツを重視し,市民がいつでも,どこ でも,スポーツを 「する」 ことができるように,「子ども」 「高齢者」 「障害者」 「成人」 のそれ ぞれのライフステージに応じたスポーツを推進することと,スポーツを通じた市民の 「つなが り」 や 「交流」 を重視することを基本的な方針としています。本市においても,市民が待ち望 んでいた総合運動公園の整備に向け,計画を進めております。このような施設を拠点として, スポーツで“つながる”まちつくばの創造に向け,本計画に基づく諸施策を総合的に実施する ことにしております。
本計画を策定するにあたり,御協力をいただきました関係者,関係団体の方々をはじめ,貴 重な御意見をお寄せいただきました市民の皆様に心からお礼を申し上げますとともに,今後と も御支援,御協力を賜りますようお願い申し上げます。
平成26年3月
つくば市長
市 原 健 一
第1節 計画策定の趣旨 1
1 スポーツの意義と役割 1
2 国のスポーツ政策の進展と本市による連携と対応 2 3 つくば市の特色を生かしたスポーツの推進 2
第2節 計画の構成と期間 3
1 計画の構成 3
2 計画の期間 4
第3節 計画の位置づけ 5
1 スポーツ基本法及びスポーツ基本計画との関係 5
2 つくば市総合計画との整合性 5
3 つくば市の個別計画との連携 5
4 茨城県のスポーツ振興計画その他の個別計画との連携 6
第4節 計画の性格 7
1 スポーツの推進を図るための基本的かつ総合的な計画 7
2 本計画の対象とするスポーツ 7
第1節 スポーツ活動の現状と課題 8
第2節 スポーツ団体の現状と課題 16
第3節 スポーツ施設の現状と課題 21
第4節 学校の体育・スポーツの現状と課題 33
第5節 障害者スポーツの現状と課題 37
第6節 高齢者スポーツの現状と課題 38
第7節 スポーツイベントの現状と課題 40
第8節 スポーツ指導者の現状と課題 44
第9節 スポーツ教室の現状と課題 47
第10節 つくば市の行政組織とスポーツ関連事業の現状と課題 50
第11節 スポーツ推進のための連携・協働の現状と課題 52
第1節 基本理念 55
第 1 章 計画の策定にあたって
―
目 次
―
第 2 章 つくば市のスポーツの現状と課題
1 本計画の基本理念「スポーツで“つながる”まちつくば」 55 2 スポーツ基本法の8つの基本理念 56
第2節 基本方針 57
1 「する」スポーツの重視 57
2 「子ども」「高齢者」「障害者」「成人」の4つの主体 57 3 人と人との「つながり」と「交流」の重視 57
第3節 基本目標及び数値目標 58
1 基本目標 58
2 数値目標 58
第4節 基本戦略 59
第1節 ライフステージに応じたスポーツ活動の促進 60
第2節 スポーツを通じた交流と組織基盤の強化 64
第3節 スポーツ環境の整備・充実 67
第4節 スポーツ推進のための連携・協働の推進 72
第1節 施策の推進のために取り組む事項 76
第2節 連携体制の強化 78
資料1.スポーツ基本法 82
資料2.スポーツ基本計画(概要) 91
資料3.関連するスポーツ活動に関する調査の概要 97
資料4.つくば市スポーツ推進審議会委員名簿 98
資料5.本計画策定の流れ 99
資料6.平成25年度つくば市体育協会団体登録状況 100
資料7.平成25年度各地区運動実態調査 101
資料8.新体力テスト結果の年次推移の比較 103
資料9.小・中学校の体力テスト総合評価段階別人数の割合の比較 105
資料10.中学校運動部活動の部員数の推移 105
資料11.本計画の政策体系 106
資料12.用語解説 108
第 4 章 施策及び事業・取組
第 5 章 施策の推進のために取り組む事項及び連携体制の強化
1
第 1 章
第 1 節 計画策定の趣旨
1 スポーツの意義と役割
スポーツは,世界共通の人類の文化であり,心身の健全な発達,健康及び体力の保持増進, 精神的な充足感の獲得,自律心その他の精神の涵(かん)養等のために個人又は集団で行われ る運動競技その他の身体活動であり,今日,国民が生涯にわたり心身ともに健康で文化的な生 活を営む上で不可欠のものとなっています。また,スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営む ことは全ての人々の権利であり,スポーツは,青少年の健全育成,地域社会の再生,健康で活 力に満ちた長寿社会の実現,社会・経済の活力の創造,国際的な交流・貢献など,国民生活に おいて多面にわたる意義と役割が期待されています。(資料1「スポーツ基本法」(平成23年法
律第78号)参照)
また,平成23年3月11日に発生した東日本大震災においては,多くの人命が奪われ,国民
生活の復興が国家規模での課題となっていますが,被災地でのスポーツを通じた取組は地域社 会における絆を結び,国際的なスポーツ大会での日本選手の活躍は社会に勇気や感動を与え, 日本の社会を元気づける大きな力ともなっています。そして,本市においても,スポーツの力 でまちを元気づけ復興を推進することが求められています。
さらに,日本の社会においては,少子高齢化,情報化,都市化などが急激に進む中で,人間 関係の希薄化,世帯の孤立化,コミュニティの崩壊などの問題が心配されています。このよう な社会問題に対して,スポーツは,人と人とを結び付け,健康で活力に満ちた社会を育むもの として,その重要性が認められています。スポーツは,地域社会において人と人とのつながり を橋渡しする社会的文化的な活動であり,社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)*の形成に
有効であると考えられています。
本市においても,このようなスポーツの果たす社会的文化的な意義と役割を確認した上で, 多くの市民が,だれでも,いつでも,どこでも,継続してスポーツを楽しみ,感動を分かち合い, お互いに結びつき,ささえ合うまち,スポーツを通じて健康と活力を育み,生き生きと生活し 交流できるまちの実現を目指して,本計画を策定することとしました。また,スポーツを通じ て幸福で豊かな生活を実現していくために,スポーツを通じて実際に何ができるのかを市全体 で考え,このまち“つくば”ならではの計画を策定することとしました。
第 1 章 計 画 の 策 定 に あ た っ て
本市は,スポーツの意義と役割を認め,スポーツを推進します。
※ 本文中に(*)が表記されている用語については,108ページ以降の「資料12.用語解説」をご参照
2 第 1 章
2 国のスポーツ政策の進展と本市による連携と対応
国は,平成22年8月に「スポーツ立国戦略」を策定し,人(する人,観る人,支える(育
てる)人)の重視及び連携・協働の推進を基本的な考え方として,新たなスポーツ文化の確立 を目指すことを掲げました。これを受けて,平成23年6月には「スポーツ基本法」が制定され,
スポーツに関する基本理念と施策の基本となる事項が総合的かつ体系的に定められました。特 に,スポーツ基本法においては,国及び地方公共団体はスポーツに関する施策を策定し実施す る責務があることが定められており,地方公共団体においては,スポーツ基本法に定める基本 理念にのっとり,スポーツに関する施策に関し,国との連携を図りつつ,自主的かつ主体的に, その地域の特性に応じた施策を策定し,実施する責務があることが定められています。このた め,国は,スポーツ基本法第9条に基づき,平成24年3月にスポーツの推進に関する基本的
計画として「スポーツ基本計画」(資料2「スポーツ基本計画(概要)」参照)を策定し,スポー
ツに関する施策の総合的かつ計画的な推進を図っています。
一方,都道府県及び市町村においても,スポーツ基本法第10条に基づき,スポーツ基本計
画を参酌して,その地方の実情に即したスポーツの推進に関する計画(地方スポーツ推進計画) を定めることが求められています。
本市は,既に平成15年3月に「つくば市スポーツ振興基本計画」を策定し,市民が主体と
なり,いつでも,誰でも,どこでも,気軽に交流し,自己実現を体感できる生涯スポーツ社会 を実現することを基本理念とし,「スポーツの街つくば」を創成することを目標に掲げ,スポー ツに関する施策を実施してきました。しかしながら,この振興基本計画は,既に計画期間の10
年が経過しているため,近年の国のスポーツ政策に関する取組や社会状況の変化に対応して, 新たなスポーツ推進のための基本となる計画を策定することとしました。
3 つくば市の特色を生かしたスポーツの推進
本計画は,国や社会の動きに対応するだけでなく,本市の特色を生かし,地域の実情に即し た計画を策定することとしました。
本市は,6か町村が3度の合併を経て誕生した新しいまちであり,市民の一体感を醸成し,
人と人とのつながりを深め,地域の交流を促進することが市の政策課題となっています。この ような課題に応えるためにも,本計画においては,スポーツを通じて人と人とのつながりが深
本市は,国のスポーツ政策と連携し,スポーツを推進します。
つくば市にしかできない,このまちならではのスポーツを推進します。
3
第 1 章
まるまちづくりを基本理念に掲げました。
本市は,世界最先端の研究学園都市として発展してきました。本計画においても,このよう な研究学園都市の特色を生かし,市内の研究教育機関と連携した本市ならではのスポーツの推 進を考えることとしました。そして,本市の研究教育機関の叡智を結集し,科学都市つくばに しかできないスポーツの推進を目指します。また,本市は,国際的な研究教育機関が集積して いることから,多くの国際交流が行われ,外国人が居住している国際都市としての特色を生か し,スポーツを通じた国際交流を考えることとしました。
本市は,つくばエクスプレスの開通,首都圏中央連絡自動車道の整備など,大規模な開発・ 整備が進められてきた一方で,筑波山を裾野とする里山や広大な田園が広がる豊かな自然環境 に恵まれた田園都市として発展してきました。本計画は,本市の持つ豊かな自然環境と都市環 境との調和と均衡を考えながら,田園都市つくばにふさわしいスポーツ環境の整備を目指しま す。特に,スポーツ施設の整備とともに,本市の特色である都市公園やペデストリアンデッキ などの歩行空間などを生かし,自然と都市とが調和した環境整備を考えます。
本市において,地域において市民が実際にスポーツをすることを通じて,このまちや人が元 気となり,市民一人一人がスポーツを理解し,その価値を実感することによって,地域のスポー ツ文化が形成され,醸成されていくことを目指します。まず,市民がスポーツを「する」こと を通して“つながる”ことを基本方針とします。このようにして,本計画は,スポーツ文化創 成のための基盤を構築するためのものです。
第 2 節 計画の構成と期間
1 計画の構成
本計画の基本的な考え方は,①基本理念,②基本方針,③基本目標,④数値目標及び⑤基本 戦略から構成されています。
また,本計画は,基本理念及び基本方針を実現するために,①基本目標,②基本戦略,③施 策及び④事業・取組の四層の体系から構成されています。
そして,最後に,本計画を策定した後5年の間に,①施策の推進のために取り組む事項と②
連携体制の強化について定めています。 筑波研究学園都市の特色を生かします。
田園都市つくばにふさわしいスポーツ環境を整備します。
4 第 1 章
図表 1 本計画の政策体系の構造モデル
2 計画の期間
本計画は,平成25年度中に策定し,計画を実施する期間は,平成26年度から平成35年度ま
での10年間とします。本計画は,第3章において,10年間を通じた基本理念,基本方針,基
本目標を定め,第4章において,今後5年間に計画的に取り組む施策を定めています。中間年
である平成30年度には,本計画の見直しを行い,それまでの計画の実施における課題を解決す
るとともに,新規の施策,事業,取組などを加えます。また,第5章に示す施策の推進のため
に今後5年間に取り組んだことの結果を平成30年度の本計画の見直しにおいて反映させます。
また,本計画は,本市の総合計画と整合性を図り策定しました。さらに,本市の総合計画が 新しく策定される場合には,新総合計画と本計画との基本目標や政策体系の整合性を図ります。
図表 2 つくば市スポーツ推進計画の計画期間 基本理念
基本方針
基本目標
基本戦略
施策 施策
事
業
・
取
組
事
業
・
取
組
事
業
・
取
組
施策
事
業
・
取
組
事
業
・
取
組
事
業
・
取
組
施策
事
業
・
取
組
事
業
・
取
組
事
業
・
取
組
事
業
・
取
組
事
業
・
取
組
事
業
・
取
組
連携体制の強化
ス
ポ
ー
ツ
推
進
の
た
め
に
取
り
組
む
事
項
平成
25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35
(計画の 策定)
つくば市スポーツ推進計画 (平成 26 年度〜 35 年度)
5
第 1 章
第 3 節 計画の位置づけ
1 スポーツ基本法及びスポーツ基本計画との関係
本計画は,国のスポーツ基本法に基づき策定したものです。
また,本計画は,国のスポーツ基本計画を参酌しながら,本市の特色と実状に即して策定し たものです。
2 つくば市総合計画との整合性
本計画は,第3次つくば市総合計画を上位計画として策定したものです。第3次つくば市総
合計画は,基本構想(平成17年度から平成26年度),基本計画(前期・後期各5年)及び実
施計画(3年)の三層構造から構成されており,本市の施策の基本が体系的かつ総合的に定め
られています。
本計画は,この総合計画との整合性に留意して策定したものです。
さらに,新しくつくば市総合計画が平成27年度以降に策定される場合には,この新総合計
画と本計画との整合性を図ります。
3 つくば市の個別計画との連携
本市では,複数の個別計画が策定されていますが,これらの個別計画の中にはスポーツの推 進と関連する事業や取組が多様に定められています。このため,本計画は,他の個別計画との 連携に留意して策定したものです。関係する主な個別計画としては,つくば市健康増進計画「健 康つくば21」(平成18年度策定),つくば市生涯学習推進基本計画(平成18年度策定),つく
ば市耐震改修促進計画(平成19年度策定),つくば市高齢者福祉計画(平成20年度策定),つ
くば市障害福祉計画(第2期)(平成20年度策定),つくば市障害者計画(第2次)(平成21年
度策定),つくば市教育振興基本計画(平成22年度策定),つくば市地域福祉計画(第2期)(平
成22年度策定),つくば市観光基本計画(平成24年度策定)などが挙げられます。
6 第 1 章
4 茨城県のスポーツ振興計画及びその他の個別計画との連携
本計画は,茨城県のスポーツ振興基本計画及びその他の個別計画との整合性及び連携に留意 して策定したものです。
また,茨城県スポーツ振興計画は,平成25年度で計画期間が終了しますが,茨城県が新しいス
ポーツ推進計画を策定した場合には,当該計画との連携を図ります。
図表 3 計画の位置づけ
連
携
国
県
市
国
スポーツ基本法スポーツ基本計画
第3次つくば市総合計画 茨城県スポーツ
振興基本計画
整合性 に留意
参酌
整合性・体系性
つくば市教育振興基本計画
つ くば 市 健 康 増 進 計 画 「健康つくば21」
つ くば 市 観 光 基 本 計 画
つくば市耐震改修促進計画
つくば市高齢者福祉計画
つ く ば 市 障 害 者 計 画
※その他の個別計画
[ 市 の 個 別 計 画 ]
連
携
つ
く
ば
市
ス
ポ
ー
ツ
推
進
計
画
計
画
期
間:
平
成
26
年
度
∼
平
成
35
年
度
7
第 1 章
第 4 節 計画の性格
1 スポーツの推進を図るための基本的かつ総合的な計画
本計画は,本市においてスポーツの推進を図るための基本的かつ総合的な計画です。本計画 は,本市の複数の内部部局や出先機関によって多様に実施されているスポーツの推進に関する 事業や取組を連携させることによって,スポーツの推進を総合的かつ体系的に実施するととも に,スポーツの推進体制の整備と高度化を図るために計画するものです。
2 本計画の対象とするスポーツ
本計画の対象とするスポーツは,運動競技だけでなく,余暇や健康などのために行われる身 体活動,レクリエーション,野外活動及びキャンプ活動を含みます。
また,本計画の対象とするスポーツは,「する」スポーツ*だけでなく,「みる」スポーツ*及び
「ささえる」スポーツ*(スポーツ団体の運営やスポーツの指導などスポーツをささえるために
行われる様々な活動)を含みます。