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■第26号 2006年03月号 法務省:ICD NEWS

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特 集

ベトナム民事訴訟法の今

の課題

国際協力部教官

丸 山 毅

この特集 ,本誌第 号 5年5 号 に掲載した特集 ベトナム民事訴訟法制

定」に引き続くもの あ 。 5年 日に施行さ たベトナム民事訴訟法の起草支

援に ,我 国のそうそうた 学者,実務家 寄与し きた ,支援の最終段階におい 支

援に当たら た吉村徳重氏 九州大学 誉教授・弁護士 ,井関正裕氏 関西大学法科大学院

特別任用教授・弁護士 ,酒井一氏 立命館大学大学院法務研究科教授・弁護士 にお願いし,

前回の特集 ベトナム民事訴訟法の内容の解説を行った。

今回 ,同 の先生方の手を煩わせ,日本側のベトナム民事訴訟法共同研究会の立場

ら,ベトナム民事訴訟法に残さ い 問題点を指摘し,今 のよう 改革 必要に

を分析し いた いた。本稿の読者 し ,第一次的に ベトナム法整備支援に携わ

研究者・法律家やベトナム法の研究者を想定し い ,援助の在 方・方法論に関し

もベトナム民事訴訟法起草支援の体験を通 た有益 指摘・提言 含 い の ,法整

備支援一般に関心のあ 方々にも是非御一読いた きたい論稿 あ 。前回特集 併せ お

読みいた け 幸い あ 。

(4)

ベトナム民事訴訟法の今

01

の課題

―日本民事訴訟法 の比較法的視点 ら―

広島修遈大学法科大学院教授

弁護士 吉 村 徳 重

総論 ― 今 の課題 改正の基本的方向

ベトナム民事訴訟法の今 の課題を論 た に ,その制定の背景 った多面的 立

法政策 こ を反映した審理手続の多様 特徴を正確に把握す こ ら出発す 必要 あ 。

ベトナム民訴法の審理過程を規律す 手続の基本的 特徴 ,その立法政策の多面性を反映し

多様 側面を含 い た に,こ を相互にい に調整す こ らの大き 課題

あ 考え ら あ 。1

ベトナム民訴法制定の背景 った立法政策の多面性

ベトナム民訴法制定の背景 ったの , によ も, 年の イモイ開 経済政策

によっ 導入さ た市場経済の浸透 国際化の進展に対応す た に法制度を整備す 必要

あったこ あ 。そ 同時に, イモイ以降暫定的に制定さ た,民事・経済・労働の

つの手続法令 し の 国会令」を統合し 伝統的実務の現状を踏 えた統一的 民事訴訟法

を制定す こ 要請さ いた いう事情 あった。2

その結果,一方 ,市場経済の浸透に対応し ,自由市場経済原理に基 く私的自治の原

則によっ 民訴手続を規律す こ 必要 さ もに,他方 , 社会主義体制の擁護

に 献し,社会主義法制を高 ,・・・人民 真摯に法を遵守す ように教育す 」 民訴法

条 いう社会主義法制の任務によっ 民事手続を規律す こ を要請す いう立法政策

あった。

このよう 多面的立法政策に基 く多様 要請を調整す プ セス し の立法過程を経

成立したベトナム民訴法 ,多様 側面を持つこ 当然の帰結 あ 。

民訴法の審理手続の基本的特徴

民訴法 記のよう 多面的 立法政策を反映し ,次のように多様 審理手続 の基本的

特徴を持つこ に った。

審理手続の当事者主義的側面を 徹し ,当事者の自己決定の原則 処分権主義 を徹

底した申立主義を認 もに 5条 ,弁論主義的 ル ル し の自白の法理を認

1 5日に制定さ , 5年 日 ら施行さ たベトナム民事訴訟法成立の背

景 基本的特徴につい ,吉村徳重 ベトナム民事訴訟法制定―成立の背景 審理手続の基本的特徴 ― 第 審手続を中心 し 」本誌 号 頁以下を参照さ たい。本稿 ,同論文 将来改正すべ き点 し 指摘し きた問題点のう 主要 ものを要約したほ , , の新しい論点を付け加えたも の あ 。

2 以 の経過につき,丸山毅 ベトナム民事訴訟法制定―我 国の起草支援―」本誌 号 頁参照。

(5)

条 項 ,当事者の証拠提出の権利・義務を徹底化した 条 。

検察院 民事手続におけ 法遵守の検察権を持つこ を前提 した ,従来 らの訴

え提起権 廃 した ,一定の手続の立会権を認 ,控訴審,監督審,再審 の異議申立

権 維持す こ に った ・ 5 ・ 5・ 条 。 た, 裁判所長官の

下 審の裁判に対す 監督審,再審 の異議申立権も維持した 5・ 条 。

一定の住民や社会団体に,社会的・公的利益に関す 事件につき,訴え提起権を認 た

・ 条 。

関連す 権利,義務をもつ利害関係人の手続参加を強制す もに 5 条 項 当

事者化 ,法的に有効 判決・決定につき対世的効力を認 こ によっ 条 ,紛

争の包括的・統一的 処理のシス ムを維持した。 今 の課題 改正の基本的方向

ベトナム民訴法 ,このように,一方 ,自由市場経済の原理によ 私的自治の原則

を反映した当事者主義的 審理原則を徹底した。し し,他方 ,従来 らの社会主義

法制や民事手続法令の下 の実務慣行に従っ ,一定の範 検察院の民事手続につい

の検察権や社会団体や利害関係人の手続関与権を維持す こ によっ ,当事者の自己決

定の原則に大幅 制約を認 こ に った。

このよう 民訴法におけ 多様 審理原則の特徴を踏 え ,その将来の課題 し の

改革 いし改正の方向を提示す こ 容易 い。

し し,長期的展望に立 ,ベトナム社会におい 今 も す す市場経済 浸

透し,国際化 進展す あ うこ 疑いを入 い。した っ ,自由市場経済の妥

当す 領域におい ,私的権利・利益に関す 紛争 あ 限 ,その解決のた の民事

手続につい も,私的自治の原則の反映 し の当事者主義的審理原則 徹さ べき

あ 考え 。

こうした視点に立 ,民訴法の当事者主義に関す 自己決定の原則 処分権主義 や

弁論主義の内容に , お 十分 点 あ 。当事者主義に関す 法規定につき,改正す べき点 し ,あ い 当面 最高人民裁判所の裁判官評議会決議 以下最高裁決議 い

う。 の通達によっ 補充すべき点 し ,提案し きた こ あ 。3

し し,他方,私人間の紛争を解決す た の民事手続 ,すべ 私的自治の反映 し の当事者主義的審理原則 けによっ 規律さ 得 いこ も た当然 あ 。私人間の 紛争 あっ も, お,社会的・公的利益 絡 こ も多い ら あ 。日本法 ,人事 訴訟法や家事審判法によ ,さらに ,非訟事件手続法によっ ,検察官の手続関与 人

訴 条,非訟 5・ 条 や処分権主義の制約を認 人訴 条 ,弁論主義の例外

し の裁判所の職権 知を規定し い 人訴 ・ ~ 5条,非訟 条,家審

3 吉村前掲,本誌 頁以下参照。 お,ベトナム最高人民裁判所の裁判官評議会の決議によっ

民訴法の解釈を指導す 通達につい ,ダン・クァン・フ ン最高人民裁判所副長官 ベトナム民 事訴訟法の制定 ベトナム最高人民裁判所の役割」本誌 号 頁,同副長官の説明, 第 回ベト

(6)

条 。 た,人事訴訟や会社訴訟 の一定の事件につい 確定判決の対世的効力を認

もに 人訴 条,会社法 条 ,利害関係人の手続関与の機会を保 す

の特則を規定し い 人訴 5・ 条,会社法 条 ~ 項 。

ベトナム民訴法におい ,その規定領域 ,民事,家事,商事,労働 の訴訟事件

け く,非訟事件をも含 広範 範 にわた にも わら ,対象領域の特則 し

く,一般的総則 し , 述した当事者主義的審理原則 その大幅 例外規定を

置い い こ に基本的 問題 あ 考え 。私的自治の妥当す 領域 そう い

領域 を区別し ,当事者主義的審理原則 こ に対す 例外の特則を規定すべき あ

提案し きたゆえ あ 。4

以 のよう 基本的視点のほ にも,多くの規定の中に ,その相互関係 必 しも明

確 いた に,解釈 疑義の残 ものも少 く い。こ らの規定 ,おそらく立法

技術に由来す もの 思わ ,将来の改正すべき点 し ,あ い ,当面 最高裁

決議の通達によっ 補充すべき点 し ,指摘し きた。5 以下 ,今 の課題につい

の各論 し ,改正すべき あ 考え 点につき,結論の部分を き け要約し

指摘す こ にす 。

民事裁判権 管轄 第 部第 章 民事裁判権 第 章第 節

民事裁判権の及ぶ範 につい ,包括規定主義 類型別事例列挙主義のい を採 立

法政策 いし立法技術の問題 あ 。べトナム民訴法のように,事件類型別の列挙主義を採

,事件類型に当 ら い事例の 扱い 問題 。列挙さ た事件類型に属し い事

例につい も,私人間の 法律 の争訟」 あ 限 ,裁判を け 権利を保 す た に , 一般民事事件 し 民事裁判権 及ぶ いう一般条項を規定すべき あ う。

事物管轄 第 節 ・ 条

事物管轄を訴 く,事件の難易度によっ 決す 立場に立つベトナム民訴法 ,事

件類型によっ 区別をす 必要 あ 。この場合にも県 裁判所の事件類型に属し い事件

省 裁判所に属す す 一般条項の規定 必要 う。

土地管轄 第 節 5・ 条

土地管轄に関す 5条 条 , 通裁判籍 特別裁判籍を区別し 規定す 趣旨 あ

ように解さ ,必 しも一 し い い。例え , 5条 項a 条 項a

に 通裁判籍の規定 あ ,一体 し 5条 項aに規定すべき あ 。 た, 5条 項

b 原告の住所・就業地や本店所在地の裁判所にも,当事者の合意によ 管轄を認 ,同項 c

動産に関す 紛争につき 動産の所在地の裁判所にも管轄を認 ,こ 通裁判籍

4 吉村前掲,本誌 号 5頁以下参照。

5 本稿 の 民事裁判権 管轄」に関す 規定 その例 あ 詳細に ,吉村前掲,本誌

頁以下参照 ,そのほ にも立法技術 の問題 思わ こ 各所に見ら 。以下 ,そ

(7)

の例外 し の専属管轄を認 趣旨 ,競合す 特別裁判籍を認 趣旨 も 明 あ 。

こ も立法技術の問題 あ う ,い の趣旨 を明ら にす 必要 あ 。

当事者主義の審理原則の徹底 残さ た問題点

自己決定の原則 処分権主義 5条

当事者主義の審理原則 し の自己決定の原則を徹底化し ,申立主義を採用す

もに 5条 項 段 ,訴えの提起・ 下 ・変更及び反訴の提起を認 規定を整備した

5条 ・ 項,5 条 項b, 条 項e, ~ 条 。さらに,訴訟 の和

解につい も,こ を認 手続を整備した 5条 項 段,5 条 e, ~

条 。

このように,申立主義を採用し 自己決定の原則を徹底した ,裁判所 裁判によっ

解決すべき訴えの範 あ 審判の対象を特定す た の訴状の記載事項に関す 規定

十分 あ 。民訴法 条 項g , 被告及び関連す 権利,義務を有す 者に対し

,裁判所によ 解決を申し立 ら た具体的事項」 規定す け あ 。裁判所によ

判決を求 申立 の内容 し の請求の趣旨 その原因 請求原因事実を記載す

こ によっ ,十分に審判の対象を特定 き よう 訴状の記載事項の規定を置くべき

あ 日本民訴 条 項 号,同規則5 条 ・ 項参照 。当面 ,最高裁決議の

通達によっ その旨の補充をすべき あ 。

た,自己決定の原則 処分権主義 の つのル ル あ 請求の認諾を認 規定

あ 条 項b ,請求の 棄を認 規定 い。さらに,請求の 棄 も ,

請求の認諾をす 当事者の陳述を のように 扱う を規律す 具体的 手続規定も

い。請求の 棄・認諾 , もに訴えを維持し らその内容 あ 請求につい 当事者

の処分を認 点 ,訴訟 の和解 異 こ いの ら,訴訟 の和解 同

様の手続的 手当 を規定すべき あ 。 弁論主義

自白法理 条 項

弁論主義のル ル し の自白法理を 要証事実 し 認 規定を置いた 条 項 ,

自白又 擬制自白の対象 さ 事実関係,事件」 何を指すの 明ら い。主要事

実,間接事実 いし補助事実のい を意味す の も明ら い。 た,自白さ た事実

,証明を要し い す け ,一定の範 裁判所に対す 拘束力や当事者に対す 可

撤回性の効力 も認 たこ に の も明ら い。

実務の現状 ら ,主要事実 間接事実の区別や裁判所や当事者に対す 自白の拘束力

も意識した規律 さ こ 期待 き い いう趣旨 もし い。し し, 要証事実

し の自白法理 規定さ たこ を前提 し ,新民訴法につい の実務の解釈・運用 重

ら いくにつ ,主要事実 間接事実の区別やそ に基 く裁判所や当事者に対す 自白

の拘束力の有無に関す ル ルも定着す ように こ 期待さ 。その過程 ,最高

(8)

主張責任 証拠提出・証明責任 条 項, 条

弁論主義のもう つのル ル あ 当事者の証拠提出責任 証明責任に関す 規定 あ

条 項, 条 ,当事者の主張責任の規定 い。その結果,当事者 証拠を提出し 証

明すべき対象 一方当事者の主張す 事実 相手方当事者 争う争点 あ こ ,必 しも

明確に 規定さ い い。 し ,証拠提出や証明の対象につい , 当事者 裁判所に証

拠を提出し,自己の申立 に十分に根拠 あ ,適法 あ こ を証明す 権利及び義務を有

す 」 規定し い こ 条 項 条 項も同趣旨 を前提 す ,事実 証拠

明確に 区別さ い いようにみえ 。

し し,他方 , 要証事実 し 自白法理を規定し 条 項 ,証明の対象 当事者

の主張す 事実 相手方 争う争点に限ら こ を認 たこ ら,証拠提出や証明の対象

当事者の主張す 争点事実 あ こ 前提 さ い あ 。その限 ,事実

証拠 明確に区別さ い いうべき あ 。そのこ を前提 す ,当事者の証拠提

出責任や証明責任の分配法則を規定した 解さ 条 次のように解釈すべき あ 。す

わ ,原告 請求を根拠付け 請求原因事実につき,被告 請求に対す 防御を根拠付け

抗弁事実につき証拠を提出し,証明すべき責任を負う いう趣旨 あ 条 ・ ・ 項

参照 。そし ,その手続的手当 し ,原告の訴状に 請求原因事実を記載し,被告の答弁

書に 抗弁事実を記載すべきこ を規定す こ 望 しい 日民訴規則5 条 項, 条

項,べ民訴法 条 項g, 5条 項参照 。

もっ も,ベトナム民訴法の立法過程におい ,第 次草案 ,当事者の主張責任を前提

す 規定 さ たのに 同草案 条 項, 条 ・ 項 ,その こ 削除さ た い

う経緯 あ 。6 ベトナムにおけ 実務の現状 らみ ,当事者の主張し い主要事実 判決

の基礎にす こ き い いう主張責任 認 ら い いう趣旨 あった う

明 あ 。し し,市場経済 浸透し私的自治原則の妥当す 領域 充す 将来を展望す

,弁論主義のル ル し の主張責任を認 べき あ 考え 。

当事者の主張責任及び証拠提出・証明責任の分配につい ,当面 最高裁決議の通達によ 記の趣旨の解釈指導 必要 あ ,将来 法改正 望 しい。

当事者の申立 裁判所の証拠 集権限 の関係 5・ 条

当事者の申立 によ 裁判所の証拠 集権限 5・ 条

民訴法 ,当事者 証拠提出責任を負うこ を原則 し,裁判所 本法の定 場合にのみ

証拠を 集す した 条 ,当事者 自分 証拠 集 き ,証拠 集の申立 をし

た場合に ,裁判所 多様 証拠 集の手段を こ き 規定す 5条 項 。こ

の当事者の証拠 集の申立 個々の証拠を指定した 集の申立 を前提 す う

明 あ 。立法担当者 あ フ ン最高人民裁判所副長官の説明によ , 条 項 段の

6 フ ン副長官の説明によ , 次草案 ,起草班の法律専門家によ 研究の結果を反映したも

の あった , 次草案 編集委員会 関与す ように , 次草案に至 非常に高い

ベル 大幅に変更さ こ に った いうこ あ 。ベトナムの現状に合わせ 方向 の変更も一

(9)

規定 同様に 当事者 ,証明すべき点, 集すべき証拠,自ら証拠を 集 き い理由・・・

を明記した申立書を提出し け ら い」 いう趣旨 あ いうこ あった。7こ も

立法技術の問題 あ 思わ ,そのよう 趣旨 あ ,や その旨の最高裁決議の

通達 必要 あ う。

当事者の申立 によ 裁判所の証拠提出命令 条

当事者 自分 証拠 集 き い場合 し ,証拠を管理若しく 占有す 個人,機関又

組織 当事者の要求に応 証拠を提出し い場合 あ 。この場合に ,当事者の申立

によっ 裁判所 こ らの個人,機関又 組織に対し 証拠を提出す よう請求す こ

き,この請求を った者 証拠の提出責任を負うこ に 規定した 条 。この裁判

所の決定に従わ い き , 裁判所 決定によ 警告し,罰金を科し,又 証拠提出を強制す

こ き 」 条 項 。た ,この裁判所の証拠提出命令 自己に 利 証拠の提

出に応 い相手方当事者に対し も出さ 得 の 必 しも明ら い。そのよう 趣

旨 あ ,その旨の最高裁評議会決議の通達によ 補充 望 しい。

当事者主義の適用領域 裁判所の釈明権の問題 当事者主義の徹底 その適用領域

民訴法 当事者主義によ 審理原則を徹底した ,その広範 規定範 の中 ,通常の民事

事件 家事事件や非訟事件 を区別す こ く,通常の民事事件の審理原則 ,基本的に

家事事件や非訟事件にも妥当し,家事事件や非訟事件 けの特則 認 ら こ 極 少

い。た ,非訟事件につい ,その性質 ,通常の民事事件よ やや広い範 当事者の

自己決定の原則を制約す 特則 規定さ い け あ 。8

し し,弁論主義のル ル し の自白法理 条 項 や当事者の証拠提出責任 5条

項, 条 ・ ・ 項 につい ,家事事件や非訟事件につ 例外 し 裁判所の職

権 知を認 特則規定 見当たら い。こ 基本的に問題 あ こ ,既に総論 し

述べた こ あ 。単 私的権利・利益に ら ,社会的・公的利益も絡 事件 あ

,家事事件や非訟事件におい ,検察院の関与 日人訴 条,非訟 5・ 条参照 ,処

分権主義の制約 日人訴 条参照 及び裁判所の職権 知 日人訴 条,非訟 条参照

を認 特則を規定すべき あ 。

当事者主義の徹底 裁判所の釈明権

他方,私的自治の原則の妥当す 通常の民事事件につい ,当事者主義的審理原則を徹底

す し も,すべ を当事者の自己責任 し 置し よい いうこ に ら い。法的

に公正 紛争解決のた の裁判をす 責任を持つ裁判所 し ,当事者の自己決定や主張・

証拠提出責任 法的にみ 十分にし 果たさ い い きに , 見的にこ を補充す

た に釈明権を行使すべき あ 日民訴 条参照 。民訴法 5条 項 民事事件又

非訟事件の記録に含 証拠 ,当 事件の解決に十分 証拠に ら い 思わ 場合に

,裁判官 当事者に追加の証拠提出を求 」 規定す ,こ 証拠提出責任につい

(10)

裁判官 釈明権を行使す 事例 あ いえ 。当事者の訴訟 の請求や主張責任につい も

同様の釈明権の行使 必要 場合 考えら 。そのよう 趣旨の一般的 裁判所の釈明権に

関す 規定を置くこ 望 しい。9

準備裁判官によ 準備手続 合議体によ 公判審理手続 の関係 準備手続裁判官によ 非公開・非対審によ 証拠 集手続の問題点

公判審理開始前の準備手続段階におい も,当事者の証拠提出責任 原則 あっ ,当 事者の準備裁判官に対す 証拠提出によっ 公判審理に必要 証拠の 集 図ら

5条 項参照 。当事者 自分自身 証拠を 集 き ,証拠 集の申立 をした場合に

,裁判官 証拠 集の処置を こ き 5条 項 。

た ,この準備裁判官によ 証拠 集手続 ,裁判所内外におい 非公開・非対審の手

続によっ 行わ の 原則 あ 。例外的に現場検証や財産査定手続 当事者の参加

の機会 保 さ 条 項, 条 項 ,そ 以外の証拠 集のた の証拠調べ

当事者の対席も しに行 わ 。このようにし 集さ た証拠 原則 し 開示さ

条 項参照 ,その 公判審理におけ 裁判の基礎 す ,公判期日に

おい 公開・対審の審理手続を保 した意味 く こ に 。そこ ,公判期日に

おけ 当事者・証人・鑑定人尋問等の人証手続におい ,手続参加者 席した ,そ

の供述内容 矛盾す の例外的 場合にし ,準備手続 集さ た事件の書類を開

示し いこ にしたの あ 条 項a, b, 条 項 。従っ ,検察官の請求

あ き に 開示す いう規定 条 項 c 問題 あ ,少 く も検

察官の請求につい 削除すべき い 考え 。

た,準備裁判官 その 公判期日におけ 合議体の裁判長 従来の慣行 こ

らも維持さ す ,従来 ら指摘さ きた公判審理の形骸化や尋問手続の重複

性 の問題 依然 し 残 こ に 。合議体の裁判長 ,準備手続におけ すべ

の証拠調べの内容を知 尽くしたうえ 公判期日に臨 こ に ら あ 。この点を

い に改革す ,極 困難 あ ,こ らの最も重要 課題の つ あ

考え 。

この点の幾つ の改革案につい 別に論 た こ に譲ら を得 い。10 準備裁

判官 合議体の裁判長 慣行を廃 す こ に ら い す ,準備手続段階 ,

人証以外の文書,準文書,検証,鑑定書 の物証によ 証拠 集を行 い,人証につい

当事者・証人・鑑定人尋問の申立 その採否決定に ,尋問手続自体 公判期

日におい 行う いう改正を提案したい。準備段階 訴状,答弁書 を前提 し,物

8 この点の検討につき,吉村前掲,本誌 頁参照。

9 この裁判所の釈明権 新しい提案 あ 。この点につき,ベトナムの訴訟実務におい 当事者によ

証拠調の申請を示唆す 裁判官の釈明の余地を指摘す 井関発言,前掲 議事録」本誌 号 頁 参照。

(11)

証によっ 集さ た証拠を基礎にし ,当事者対席の下 争点・証拠の整理を行い,公

判審理の準備を整え いう趣旨 あ 。日本民訴法の弁論準備手続に類似した手続

同法 ~ 条参照 ,公判期日におい 人証の尋問手続 け く,

物証 し の証拠調べも行わ 点 異 こ に 。

合議体によ 公判審理手続におけ 証拠調べ

合議体によ 公判審理におい ,公開・対審・直接・口頭・ 続審理 保 さ

5条 項, 条 ,裁判所 ,公判期日におけ 弁論及び審尋の結果並びに証拠調べに

よ 証拠に基 い のみ判決を言渡す 条 項 。した っ ,公判審理におい ,

判決の基礎 べきすべ の証拠につい 証拠調べ 行わ 必要 あ こ いう

も い。

公判期日におけ 当事者・証人・鑑定人の尋問手続につい ,こ らの者の 席や供

述内容の矛盾 の場合に限っ ,準備段階 集さ た人証によ 尋問調書 開示さ

こ 前述した 条 項a, b 。した っ ,開示さ い尋問調書以外の文書,

録音 プ,ビデ の準文書,証拠物 の物証につい すべ 合議体によ 公判

審理手続におい 証拠調べを行う必要 あ 。

民訴法 , 証拠の出所源」 条 証拠の認識」 条 し ,文書,準文書,

証拠物の区別をし い ,公判期日におけ 証拠調べについ ,準文書 証拠物の

調べの規定をす け あ ・ 条 ,文書につい , 事件の書類の開示」

し ,開示の条件を規定す にす い 条 。公判期日におけ 証拠調べの対象

得 文書に ,準備裁判官によ 人証の尋問調書のほ に,当事者 提出した文書,

その申立 によ 文書提出命令によっ 提出さ た文書 様々 もの あ 。国家機密,

職業 の秘密,企業秘密又 個人的秘密に関す 文書 もに 条 項 ,準備

裁判官によ 尋問調書の開示の制限に 合理的 根拠 あ 条 項a, b ,そ

以外の当事者 提出した文書や提出命令によっ 提出さ た文書につい ,合議体 事

件の解決に っ 必要 認 限 ,当然に開示し 証拠調べをすべき あ ように思わ

。 条 そのよう 文書の証拠調べを前提 した趣旨の規定 解釈すべき あ 。

この点につい もその旨の最高裁決議の通達によ 解釈指導 必要 あ ,将来の法改正 望 しい。11

関連す 権利,義務を有す 者の当事者化 法的に有効 判決・決定の効力範 総説

民訴法 ,関連す 権利,義務を有す 利害関係人の当事者化 法的に有効 判決・決定の

対世的効力を認 こ によっ 包括的・統一的 紛争解決を図 シス ムを維持した ,こ

11 吉村前掲,本訴 頁以下 ,文書の証拠調 あ 書証の規定 い こ ら,証拠物の

調べを規定す 条に文書の証拠調をも含 解すべき あ 提案した。し し, 証拠の出所

源」 条 や 証拠の認識」 条 文書 証拠物 を区別し 規定し い こ 統一的に解

(12)

のこ ,私的自治の原則を前提 す 当事者主義によ 審理原則 矛盾し いの ?矛盾

し いようにす た に 両者を のように調整すべき あ う ?こ ,前述の お ,

ベトナム民訴法の基本的 課題 あ 。す わ ,一方,関連す 権利,義務を有す 利害

関係人につき,当事者や利害関係人の申立 い きに ,裁判所の参加命令によっ 訴

訟に引き込 強制的に当事者 す 点におい 5 条 項 ,当事者の自己決定の原則に

反す こ に 。他方,法的に有効 判決・決定の効力範 につい ,手続に関与した当

事者に限定す 相対的効力の規定を置くこ く,一般的に対世的効力を前提 す 規定を

置い い こ も 条参照 ,当事者の証拠提出責任に基 く審理原則 矛盾す こ に

ら あ 。

この課題に答え た に ,基本的に ,私的自治を前提 す 私的権利・利益に関す 通

常の民事事件におい ,自ら自己の権利,義務につい 訴えを提起し提起さ た当事者間に

おい 相対的解決を図 こ を原則 し,包括的・統一的紛争解決を図 シス ム ,家事事

件や会社事件 のように,社会的・公的利益も絡 た に,合一的確定を必要 す 事件に

おけ 特則 し 規定すべき い 考え 。その ,個別的に改正 いし補充すべき

点を指摘す 次の お あ 。

関連す 権利義務を有す 利害関係人

通常の民事事件におい も,関連す 権利,義務を有す 利害関係人 ,そ の権

利,義務につい ,共同原告 っ 訴えを提起し,共同被告 し 訴えを提起さ た結

果,共同訴訟 し 審判 行わ こ 一般的に認 ら 条 。し し,訴訟

の 続中に他の利害関係人 自己の申立 によっ 訴訟に参加し,当事者の申立 によっ

訴訟に引き込 こ を の範 認 ,立法例によっ 異 。日本民訴法

,特 の場合や形態につい し こ を認 い い。す わ ,独立当事者参加 日

民訴 条 ,訴訟 人の訴訟参加・引 け 引込み 同5 ・5 条 及び共同訴訟

参加 同5 条 , 続中の訴訟におい 係争中の権利,義務 自己に帰属す 主張

す 場合や判決効 張さ 場合 の特定の理由によっ 合一的確定を要求す 特

の場合 あ 。 た,補助参加 同 ~ 条 ,自己の権利,義務につい

く, 続中の被参加者の権利,義務を 訴訟を補助す た の参加 あ 。

ベトナム民訴法におい も,総説 述べた方向 区分けをす す ,一方 ,相

対的解決を前提 す 通常の民事事件におい ,関連す 権利,義務を有す 者の申立

によ 参加や当事者の申立 によ 引込みによ 追加的共同訴訟を認 にし も べ

民訴法5 条 項前段参照 ,第一審に限っ 従来の審理を遅延させ い の条件を付す

必要 あ う。 し や,裁判所の参加命令によっ ,利害関係人を強制的に引き込 こ

同5 条 項 段 ,認 べき い。 た,参加人 被参加人 の訴訟 の地位

そ の権利,義務につい 独立 あ ,いわゆ 共同訴訟人独立の原則 妥当す

こ を原則 すべき あ う 日民訴 条参照 。もっ も,関連す 権利,義務の関連

の度合いによっ ,合一確定 必要 さ た に,一定の限度 共同訴訟人相互間

(13)

共有権を 訴訟に他の共有者 参加 いし引き込 た場合や 続中の権利 自己に

属す し 独立請求をした場合 べ民訴法 条,日民訴 条参照 あ 。

他方 ,家事事件や会社事件 ,社会的・公的利益に絡 事件におい ,例外的に,

合一的に確定すべき必要性 あ 場合に ,判決・決定の対世的効力を認 もに べ

民訴 条,日人訴 条 項,日会社法 条参照 ,利害関係人の共同訴訟参加 べ

民訴 条 項b,日民訴5 条参照 いし共同訴訟的補助参加を認 ほ ,当事者

の申立 又 裁判所の参加命令によ 訴訟 の引込みを認 べ民訴5 条 項参照 ,利

害関係人に手続参加の機会を保 すべき あ 日人訴 5・ 条参照 。 た,この場

合に参加した利害関係人 当事者の相互間におい ,合一確定の必要 限 訴訟行 の

相互作用を認 必要 あ 日民訴 条参照 。

法的に有効 判決・決定の効力範

民訴法 ,通常の 訴手段 尽き 法的に有効 った判決・決定の効力範 につい

,第 部総則第 章基本原則 し ,対世的効力を前提 す こ をう わせ 第

条の 条 けし 規定し い い。この趣旨をい に解すべき 問題 。法的

に有効 判決・決定の効力範 につい 規定を置くこ ,同一紛争の蒸し返し の範

禁 さ を明確にす 重要 規律 あ ら あ 。判決・決定の効力範 ,

客観的にも主観的にも制限 しに 張さ ,特別の規定を要し い いう趣旨 あ す

,私的自治を前提 す 当事者主義の審理原則 基本的に矛盾す 言わ を得

い。した っ ,判決・決定の効力範 を明確に規定す こ ,ベトナム民訴法のこ

らの大き 課題 あ 。

判決・決定の効力の客観的範 につい ,自己決定原則のル ル し 申立主義 認

ら た以 5条 項 ,訴え提起によっ 特定さ た審判の対象 あ 請求につい

の判断に限っ 効力を生 ,その理由中の判断に 効力を生 い す 規定を置くべき

あ 日民訴 条 項参照 。審理過程におけ 当事者の攻撃防御の目標 審判の対

象 あ 請求の当否の判断に集中し,その前提 し の多様 攻撃防御方法につい の理

由中の判断 付随的 結果にす い ら あ 。 た,このこ 審理過程におけ 裁

判所の審理や当事者の攻防の柔軟性を保 す こ にも ら あ 。

ベトナム民訴法 , 法的に有効 判決若しく 決定・・によっ 認定さ た事実関係,

事件」を 証明を要し い事実」 規定す 条 項b 。こ 判決理由中の事実の

判断にも拘束力 あ こ を前提 した規定 あ いえ 。特定の当事者間の訴訟にお

い 争点 っ い 主張事実 も,他の訴訟の判決・決定の理由中 認定さ た事実

あ 証明を要し い す ,判決・決定におけ 判断 主観的範 客観的範 を

問わ すべ 絶対的 効力を持つこ 前提 さ い こ に う。そのよう 裁判

書 当面の争点事実を認定す た の つの証拠 こ あっ も, 要証事実 規

定す こ 行き過 あ ,削除さ べき あ う。

つい ら,同様のこ , 権限あ 国家機関の有効 決定によ 認定さ た事実

(14)

実関係,事件」 条 項c を 要証事実 す 規定につい も言え 。

判決・決定の効力の主観的範 につい も,一方,相対的紛争解決を目指す通常の民事

事件につい ,当事者主義によ 審理手続によっ ,当事者の提出した事実や証拠によっ

のみ審判 さ たの あ ら,裁判の効力も審理手続に関与し きた当事者に限っ

生 こ を原則 すべき あ 日民訴 5条 項 号参照 。た ,例外的に裁判

に当事者の地位を した 人や目的物の所持者に ,裁判の効力 及ぶ の規定を

置く必要 あ 同 5条 項 ・ 号参照 。こ らの者 実質的に当事者 同視し得

ら あ 。 た,ベトナム民訴法 ,他人のた に訴えの提起 認 ら 場合に

おい ,その他人 相手方 ,自ら訴えを提起し提起さ た者 もに,原告 被告 あ

規定さ い ら 5 条 ・ 項 ,当事者 し 裁判の効力 及ぶこ に 。

さらに,関連す 権利,義務を有す 利害関係人 ,当初 ら共同原告又 共同被告

し 共同訴訟 提起さ た場合 条 や,訴訟係属中に自らの申立 又 当事者の

申立 によっ 参加し又 引き込 こ によっ 追加的に共同訴訟 った場合 5

条 項前段 にも,そ の権利,義務につい の裁判 ,そ の当事者につい

のみ効力を生 の 原則 あ 。共同訴訟人独立の原則 妥当す ら あ 日民

訴 条参照 。た ,関連す 権利,義務関係の関連の程度によっ ,合一確定の必要

あ 場合に ,共同訴訟人全員につき合一的に裁判の効力 及ぶこ に 。

他方,家族事件や会社関係事件のように,社会的・公的 利益にも関連す た に,合

一的 確定 必要 場合に ,例外的に,裁判に対世的効力を認 特則をおくこ 必

要に べ民訴 条,日人訴 条 項,日会社法 条参照 。この場合に,関連

す 権利,義務を有す 利害関係人 訴訟手続に参加す 機会を保 す もに,合一

画定に必要 限 の訴訟行 の相互作用を規律す 規定を置く必要 あ こ 既に前

(15)

ベトナム民事訴訟法の将来の問題

関西大学法科大学院特別任用教授

弁護士 井 関 正 裕

ベトナム社会主義共和国 , 国会 年 に民事訴訟法を制定し, こ

5年 日に施行さ た1。私 この民事訴訟法の草案作成支援を担当し きたの , この法

律の紹介 問題点の指摘をした 2, 更に将来の改正検討点につい 書き残し おくこ

た。当事者主義に わ 点につい 吉村徳重教授 論 ら の , 私 主 し そ 以

外の点につい 述べ こ した。改正検討点 , 大き 政策に わ こ ら, 技術的

問題 広い範 にわたっ い 。

お,ベトナム共産党中央委員会 ,民事訴訟法成立 あ 5年 日の決議3

更 法改革 必要 あ し,具体的 問題点を論 い 。

第 国家機構におけ 裁判の役割

年ベトナム社会主義共和国憲法4 , 国 法によ 社会を管理す ,

法 社会管理の手段 あ こ を宣言し い 。人民裁判所 法機関 あ 条 ,

裁判 法に従っ さ 条 , 裁判官 参審員 独立し法のみに従っ 裁判す

条 さ い 。し し, 国会常任委員会 , 憲法, 法律及び 告の解釈をす 権限を

有し5, 最高人民裁判所の活動を監督・管理す こ 条 。最高人民裁判所

下 裁判所の 法業務を監督し, 指導す 条 。人民検察院 憲法 の機関 あっ ,

政府機関や人民 法を遵守す ように監督し管理す 条 さ い 。

民事訴訟法 条 , 民事訴訟法 , 社会主義体制の擁護に 献し, 社会主義法制を高 ,

個人, 機関, 組織の合法的権利及び利益を擁護す 。人民 真摯に法を遵守す ように教育

す 。」 し い 。民事訴訟の目的 , 国民の権利を擁護にあ さ い 日本 大き

く異 っ い 。

ベトナム民事訴訟法 , 個々の裁判官の権限を制約し い 。例え , 法の解釈権を裁

判官に 与え , 判例の拘束性を認 いし, 検察官を民事手続に関与させ, 検察官にも控

訴権を認 , 監督審制度を置き, 合議制を採 , 一審 参審人 の関与を必要 し,

個々の裁判手続 行わ べき期間を法定し, 裁判所 違法 行 につき損害賠償義務を負

う し い こ , その現 あ 。こ ら 個々の裁判官に対す 信の現 も

あ う。

1 その内容の紹介 法律の仮訳 ICD NEWS 号に掲載さ い 。 2 ICD NEWS 号 頁, 号5 頁

3 Resolution of the Politburo regarding the Judicial Reform Strategy by the year 2020, Central Committee of Comunist Party of Vietnam, No.49-NQ/TW, 2 June 2005

4 この論文 引用す 法規文書 ,特に断ら い限 ,ベトナムのそ あ 。

(16)

他方, 憲法 5条以下 , 市場経済によ 多分野の商品経済を開発す し い し, 民事訴訟法 国民の権利利益の擁護をも目的 し い 。

こ らの憲法の規定 , 民事訴訟法にも大き 影響を与え い 。社会管理手段 し の

民訴法 市場経済を助け 民訴法 の調和 必要 。

以下こ に わ 具体的 問題につい 説明す 。

監督審

ベトナムに 監督審 いう制度 あ 。ベトナムの民事訴訟 審制 あ 年

民事訴訟法6 , 一審判決に対し控訴 った き又 控訴判決 さ た きに ,

判決 効力を生 5 条, 条 7。 こ , 最高人民裁判所長官又 検事総長

の請求によ , 法令適用の誤 を理由に, 効力の生 た判決を破棄す 手続 あ

条以下 。こ を監督審 い 。監督審 , 法令適用の誤 を理由に 審判決を破棄す

点 , 日本の 告審 似 い 。し し, 監督審に 次の問題 あ 。

監督審請求権者 , 最高人民裁判所長官 検事総長8 あっ , 判決当事者 請求権を有し

い 5条 。判決当事者 最高人民裁判所長官 検事総長に対し監督審請求をす よ

うに要求す 権利も い。判決当事者 判決に満足し い 場合 も, 法的効力 生 た判

決 監督審 消さ こ あ , その 消 当事者に効力を及 す。この制度 当事

者の自己決定権を害し い 。こ 総則の5条の定 も一致し い い。 た, 検察院

に 控訴権を認 た に, 監督審請求権をも認 い 。 た, 最高人民裁判所長官 , 監督

審請求権者 あ 同時に, 最高人民裁判所各法廷の裁判に対す 監督審を管轄す 裁判官

評議会の構成員 もあ 年裁判所構成法 条 項a 。

監督審請求期間 , 判決 効力を生 ら 年 あ 条 。し も, 監督審の決

定 最高人民裁判所裁判官評議会によ 決定を除く。 に対し更に監督審請求 許さ

5条, 条 の , 法的効力 生 た判決 消さ も知 い期間 更に長

く 。長い間にわた , 判決を けた当事者の地位 定に置 こ に 。当事

者の法的地位を 定させ いう裁判の本質的 目的を阻害し い 。

判決当事者の弁論権 , 監督審におい 保証さ い い。原判決の当事者 監督審決定

の効力を け にも わら , 監督審 当事者 し 扱わ , 裁判所 その裁量に

よ 公判に び出した場合に限 , 公判に出頭し 意見を述べ こ き 条,

5条 に過 い。 条の定 関係当事者の防御権の保証 , 監督審 徹さ

い い。

こ ら , 監督審 国民のた く, 国家秩序維持の制度 あ こ を示し い 。

監督審公判 , 従前 非公開 あった , 今回の民訴法 公開 った 5条 。

6 以下 , 年民事訴訟法 条文 け 引用す 。

7 次に述べ ように,効力の生 た判決を監督審 消す制度 あ た に,日本法 らす 判決 確定した 言え い。

(17)

監督審の目的 , 適正 監督審裁判所 考え 法適用の確保 法の統一的 適用に

あ 解さ 。法 社会管理の一手段 あ 憲法 条 , 社会主義体制を高 , 国民

真摯に法を守 ように教育す こ も民事訴訟法の目的 あ 条 の思想 監督審

制度の基礎にあ 。適正に法 適用さ け , 社会主義態勢を高 こ き いし,

国民に何 正しい法 あ を教育 き い 考え ら あ う。そし 公務員 あ 裁

判官 権限を濫用した , 特定の者に利益を与えた し いようにす 方策を 必要性も

考慮さ の あ う。

他方憲法 市場経済をも採用し い 憲法 5条以下 し, 民事訴訟法 国民の合法的

権利及び利益を擁護す こ も目的 し 条 , 自己決定権を民事訴訟の基本原則の

つ し い 5条 。

私 , 監督審制度 , い や , 告制度又 裁量 告制度を採用すべき あ

考え 。当事者 判決に 満 く も判決を 消し し うの 自己決定権を害し

い し, 判決 効力を生 ら 年 度の監督審 行わ 場合 そ 以 も判決

消さ 可能性 あ の , 関係人の法的地位 定し い ら あ 。その ,判

例制度の い ,個々的 判決書を 消す け ,法の統一的適用を計 の 難し

いし,人民に正しい法を教え,法を守 ように教育す いう目的も達す こ き い。

ベトナムの近隣国のカンボ ア 監督審を持た い民事訴訟法 国民議会 審議中 あ

し9, ラ ス 年に監督審を廃 し 告制度に移行した10。日本に 監督審

存し い , そのた に 都合 事態 生 い い。

仮にベトナムにおい す に監督審を廃 き い ら, 次の制度を勧 たい。

監督審請求権者 最高人民裁判所長官 検事総長 け す ら, 監督審請求権者 ,

判決当事者 申立 をした場合に限 , 監督審請求をす こ き し う あ

う 。この案 裁量 告制度にやや似 い 。この案 民訴法草案段階 私 提案し, 第

次草案に採用さ た , 最終的に 民訴法に ら った。その理由 し , フ ン副

長官 その案を採 当事者 ら手数料を ら け ら い 言わ た , そ け

採用の理由 い 思う。

監督審請求期間を大幅に短くす 。出訴期間 権利侵害時 ら 年 5 条 , 執

行期間 判決効力発生 ら 年 条 あ , 訴状提出 ら一審判決 年未満

あ こ 比べ も,監督審請求期間 年 長す 。監督審請求権者 検討す の 法律

問題 あっ , 証拠を検討す 必要 いこ を考え , 監督審請求期間 もあ

充分 あ う。

監督審 判決当事者に公判出頭権 弁論権を保証すべき あ 。監督審決定によ 判

決当事者 法的地位に影響を け 可能性 あ のに, 当事者 その手続に関与 き いの

, 公正 手続 言え い。

9 年 現在,国民議会の立法委員会 審議終了。その草案 ICD N W 号5頁

10 ラ スの 年民事訴訟法 条 監督審制度を置い いた , 年民事訴訟法

(18)

監督審請求理由の厳格化も考えら 11。た ,そ を法律に う表現す 難し

い。

監督審制度の目的 あ 適正 法適用の確保 理解 き 。し し, そ を個々の判決を

破棄す 方法 実現しよう す の 有効 方法 い 考え 。そ 判例 法解釈

指針の制度 訴制度 実現す 方 有効 あ 。

検察院の役割

検察院 憲法 の機関 あ 。 憲法 条 , 最高人民検察院 各省, ・・その他政

府機関・・及び人民 法を遵守す よう監督し管理す 」 し, 年検察院構成法

, , 検察院 民事訴訟手続を監督す し い 。検察院に , 公訴官 し の刑事

裁判の提起, 国の利益を守 訴訟 の関与 日本 の訟務 のほ に, 民事訴訟におい 次

の権限を有し い 。

民事公判 の立会い 意見陳述

年検察院構成法 条 , 検察官 訴訟事件の公判に出席す さ いた ,

民訴法 条 項 検察官 公判に立 会うの , 裁判所 証拠を 集し, 当事者 服申

立 をした事件, 非訟事件, 検察官 控訴をした事件に限ら もの した。検察官 立会

う訴訟事件を制限したこ 理解 き 。検察官立会事件を, 事件内容 く, 手続事項

選 こ , ベトナム民事訴訟法 裁判の公 や信頼性を手続によ 担保しよう し

い こ 伺わ 12。検察官 公判に出席した場合 , 事件の解決に関す 意見を陳述す

条 。

この制度 将来 や 方向 あ う。

控訴

検察官 当事者 控訴し い場合 も, 控訴をす こ き 5 条 。こ 当事

者の自己決定権に反す もの あ ら, 将来 廃 の方向 あ う。

監督審請求

こ も当事者の自己決定権 反す の , 廃 すべきこ 先に述べた お あ 。

法の統一的適用

法の統一的適用 の国 も必要 あ 。ベトナム も同様 あっ , 憲法5 条 , す

べ の人民 法の前に 等 あ 。」 規定し い 。ベトナム の法の統一的 適用を確

保す 制度 し 次のものを検討す 。 国会常任委員会の法規文書の解釈権

憲法 条 号 , 憲法, 法及び 告の解釈をす 」こ を国会常任委員会の責務・権

限 し い 。立法権を有す 機関 その解釈権を有す の 望 しい の理由 あ うし,

国会の立法権を他の機関 解釈 いう形 侵し ら い の思想 あ う。この思想に

つい ここ 意見を述べ こ し い。し し,現実に国会常任委員会 法の解釈を示し

11 前記共産党中央委員会決議 ,こ を示唆し い 。

(19)

たこ , 年憲法の下 ,商法に関す もの 回あった け あ いう13。そ

し ,政治機構 あ 国会常任委員会 ,法の解釈 し 生 多数の事項につきすべ 解

釈を示すの 現実に 可能 あ 。そうす , 実務的に国会常任委員会の法解釈 け ,

法適用統一の機能を果たすの 無理 言わ を得 い。

最高人民裁判所の指導

憲法 条 , 最高人民裁判所 , 地方人民裁判所の 法業務を監督し指導す 。」 し,

年裁判所構成法 条 項 号 統一的に法を適用す ように裁判所を指導す 」

こ を最高人民裁判所裁判官評議会の責務・権限 し い 。こ に従っ 最高人民裁判所裁 判官評議会 法の運用につい の通達を発し い 。この制度 法の解釈を示す制度 し あ

程度の法統一機能を有し い 。こ ら通達 官報に掲載さ 14。し し, 指導通達 発

せら 数 多く いの 問題 あ 。 年民事訴訟法の解釈運用につい 既に つ

の通達 発せら た , こ 運用の指針を示す部分 多く, 法解釈の部分 少 い。

訴・監督審制度

訴制度 の国 も法統一の機能を果たし い 。ベトナム 監督審 原判決を破棄す

数 , 日本の最高裁判所 原判決を破棄す 数よ も多い15。ベトナム 個々の判決を破

棄す こ , 法適用の統一を図 た に重要 考え い の あ う。

判例

ベトナムに 最 裁判所の裁判 下 裁判所を 事実 拘束す 原理や慣習 い。

裁判所 法の意味す こ を解釈し, そ 特定の事件を超え 拘束す 効力を有す

す の , 国会常任委員会の法解釈権を侵すこ に ら あ う。法適用の誤 を審査

す 監督審の裁判書 , 事実の適示の , 直 に裁判の結論 示さ こ 多く, その間

採ら た法解釈, 法理論 示さ こ 少 いのも, 国会に遠慮し い ら あ う。

こ らの現行制度 もっ , 法適用の統一を図 の 困難 あ 考え 。正式 法解釈

権を持つ国会常任委員会 わ の解釈指示し 発し い いし, 政治的機構 あ 国会常

任委員会にき 細 い解釈指示を期待す こ き い。世界の多くの国 採ら い

判例制度 ベトナムに け入 ら い い。最も機能し い の , 最高人民裁判所裁判

官評議会の通達 あ 。し し, 通達 多く い。

そこ , 法解釈・適用の統一を図 制度 し , つの提案をしたい。

第 , 法律に規定の い事項につい 最高人民裁判所裁判官評議会決定16に判例の拘束

13 年 JICA長期専門家のベトナム 法省 らの聞き 14 ベトナム ,官報の英語版"Official Gazette"も発行さ い 。 15 ICD N W 号 頁

16 最高人民裁判所の各法廷の行った裁判に対す 監督審 最高人民裁判所裁判官評議会 管轄権を有 す ( 条) ,その決定に対し 更に監督審請求をす こ き い( 条)。従っ , 最高 人民裁判所裁判官評議会 ベトナム 最高・最終の 法機関 あ 。最高裁判所裁判官評議会 ,長官, 副長官,国会常任委員会の指 す 最高人民裁判所裁判官 構成さ ,その構成者 人以下 さ

(20)

性を認 制度の導入 あ 17。 法律に規定の い事項」 の限定をつけ こ によ ,

会の意思 未 表明さ い事項を対象 す こ を明確にす こ , 導入を容易にさ

せ あ う。そ もこ 国会常任委員会の法解釈権を侵す の議論 あ う。し し,

国会常任委員会の法解釈 , 判例に優先す ら, 憲法に反し い あ う。 お, 最高人民

裁判所 日本の判例制度に強い関心を持 , 私 その紹介を行ったこ あ 。

判例制度を導入す た に , 次の つの条件を充たす必要 あ 考え 。

, 現在の判決書 , 判決におい 採用した法理論 のよう もの あ , 記

載さ い。事実の記載の次に結論 示さ , その間 のよう 理論 適用さ た 記載

さ いし, 記載さ た事実のう の事実 その結論を導き出すた に重要 あった さ

え示さ いこ 多い。こ , 最 審決定 いえ も判例的 効力を持たせ の

難しい。少 く も最 審 あ 最高人民裁判所裁判官評議会の監督審決定 , その裁判

におい 採用した法理論を述べ べき あ 18

次に, 判例制度を機能させ に , 拘束力を有す 裁判 裁判官に利用可能 状態に っ

い け ら いし, さらにそ ら 公表さ の 望 しい19。い , 最高人民裁

判所裁判官評議会の裁判書 公開さ こ った。 年 に っ , 最高人民裁判

所裁判官評議会 年にした監督審決定 件を掲載した本 出版さ

た 20, 今 この出版 続けら 明ら い。

第 の方法 し , 最高人民裁判所裁判官評議会 監督審決定をした き その度に,

決定の趣旨を同評議会の発す 通達 し 下 裁判所を指導す こ 考えら 。両者の

機関 同一 あ の , 指導通達 出しやすい。こ 現行の制度の利用 あ ら, 比較

的に導入しやすい あ う。 再審

再審 新た 事実関係の出現を理由に効力の生 た判決を破棄す 手続 あ 条

以下 。こ に 監督審 同様の問題点 あ ほ , 再審事由 事実に関す もの あ 点を

考慮す , 監督審以 に問題 大きく改正の必要性 高い。

再審も, 監督審 同様に, 請求権者 最高人民裁判所長官 検事総長 あ , 当事者に

請求権 い 条 。請求期間 , 請求権者 再審事由を知った日 ら 年 あ 。原

判決 効力を生 らの期間制限 い 条 。判決当事者の公判立会い 監督審

17 隣国のラ ス , 年の裁判所構成法改正によ 次の規定を置いた。"Article 5 In judging of cases, the court should adhere to the laws of Lao People's Democratic Republic. In case there are any matters, which are not determined by the law, the court must decide in that matter in accordance with the princilpe of legality and the court precedent."

18 日本 ベトナムに対し判決書改善を支援し お ,私もそ を担当し い ,この点 強く助言 をし い 。

19 前記共産党中央委員会決議 ,裁判書の出版 必要 あ の指摘をし い 。

20 こ アメ カの援助によ もの あ 。ベトナム アメ カ合衆国 の間 年

(21)

同 あ 条, 条 。こ ら , 誤った 考え 判決を存続させ の ,

許すこ き , 万難を排し もそ を破棄すべき あ の考え あ う。

再審制度 存続させ 必要 あ , 当事者の自己決定権 地位 定の要請 の調和 必

要 あ 。改正すべき点 次の お あ 。

再審請求権者を判決書当事者に変更す , あ い 当事者 ら申請 あった場合に

限 最高人民裁判所長官, 検事総長 再審請求を き 改 の 適当 あ 。

再審事由 つあ 5条 , い も事実に関す もの あ 。事実問題 , 法

の適正 適用の問題に比べ , 社会主義体制の擁護」の見地 らも, 重要性 低い。既

に民事訴訟法 , 訴訟におけ 立証を当事者に委 こ し 条 , 証拠を提出せ 又

適 証拠を提出し った関係当事者 , 証明 能又 適 証拠の結果に対す 責

任を負う し 条 項 , 自白の制度も採用した 条 項 。裁判 絶対的 真実に

基 い さ べき あ の思想 棄さ た。そうす , 新事実に基 く再審も当事

者の主導によ 行わ べき あ 。再審 国家の利益のた の思想 も や維持 き

い21

再審請求 , 判決 法的効力を生 らあ 程度の時間 経過した , す こ

き い 改 べき あ 。ベトナム , 当事者 知 え った22事実関係 発見

さ た」こ 再審事由 っ い ,日本法よ も広い再審事由を持っ い 。この下

再審請求期間 請求権者 再審事由を知った き ら始 す , 判決効力発生よ

年経っ 新証拠を発見し も再審を開始 き こ に 。こ 当事者の地位の 定

害さ 。

当事者に再審公判に出席し, 弁論立証を き 地位を保証すべき あ 。再審 ,

監督審 異 , 事実立証を必要 す ら, 事実によ 近い地位にあ 当事者に関与さ

せ 必要性 監督審以 に高い。

再審手続 , 再審事由立証の手続を定 必要 あ 。民訴法に その規定 く,

一審手続の準用もさ い い。

第 訴訟の効率的 運用

第 に記載したほ にも, 将来改正を検討をすべき点 多くあ 。こ らのう に , 第

の問題点 関連す ものもあ 。 裁判所資源の有効 活用

裁判所資源の有効 活用 , 特に人材 十分 い発展途 国 重要 あ 。もっ

も, 裁判の質の維持向 よ 重要 あ ら, そ の調和の さ 必要 あ 。

ベトナム , 人口約 万人 あ , 裁判官の数 年時点 5人

あ 。そのほ に一審 裁判官の数の 倍の人民参審員 公判に関与し い 。日本 人

口約1億 万人 , 5年時点 の裁判官定員 人 あ 23。経済活動の

21 た , 5条 号, 号の再審事由につい 別の考え あ も知 い。

(22)

量をも考慮す , ベトナム 裁判官の数 非常に多い。し も, 発展途 国 人材 薄い

ら, 有能 裁判官を無駄に使わ いようにす 必要 あ 。

今回の民事訴訟法改正を見 , 裁判所の省力化 , 県 裁判所の一審管轄権 大さ

た 条, 条 こ , 立証 原則 し 当事者の責任 さ たこ 24に留 っ い 。

そのほ に, 結果 し 省力化に益す も , 当事者主義の採用によ , 申立 の範

のみ裁判す 良いこ に った 5条 こ , 自白のあ 事実につい 証拠 必要

く ったこ 条 あ , こ 裁判所の省力化を直接の目的 したわけ

い。

民事訴訟法 , すべ の訴訟事件 同 手続 審理さ 。事件の内容によっ 手続

異 こ いし, 簡易 事件 簡易 手続 行わ こ も い。簡易 事件, 争いの

い事件, 被告 出席せ 答弁もし い事件, 金 の少 い事件も, 人の合議体 , 公判準備

公判を経 判決す こ に っ い 。このこ ベトナム 多数の裁判官 参審員を必

要 す つの理由 っ い 。

日本 , 簡易裁判所, 単独裁判官の制度 裁判官の有効利用を図 , 簡易裁判所の簡易

手続, 少 裁判, 手形訴訟のよう 軽い手続を活用し, 督 手続のように審理の要ら い

手続を設け, ほ に調停その他のADRによ 訴訟前の解決を行っ い 。

ベトナムにおい も, 市場経済 浸透す 金融関係事件のように争わ い事件 増加

す 考えら 25。こ ら事件を単独裁判官 簡易に処理 き 手続を検討す 必要 あ

その方策の つ し , 県 裁判所裁判官の能力を考慮しつつ, その管轄権を 張す こ

を検討すべき あ う。

簡単 事件又 争わ い事件につい 簡易 軽い手続を設け こ を検討すべき あ

う。その中に , 被告 請求を認 , 被告 出頭の事件26 公判を開くこ ,

判官 判決す こ を認 こ を認 , その裁判に異議 あ 正式 公判を行う す

制度 検討に値す 。

さらに, 日本の督 手続類似の制度を設け の 有益 あ 。民事訴訟法の第 次草案段

階 こ に類似した案 あった , この復活を検討し う う 27。単独裁判官 け

裁判す 手続につい , 憲法 条28の規定 の整合性を検討す 必要 , 同条

すべ の裁判 合議体 さ こ を要求し い の く, 公判審理をし い さ

24 従前の実務 ,当事者 証拠を 集提出す こ に 熱心 ,裁判所 証拠 集を全 行わ け ら いの 大変 の意見 ,ベトナム側 ら草案検討の過程 度々述べら た。

25 現在 も,被告 借 たの 間違い い お金 い ら払え い いう事件 多い いう。 26 民訴法 ,被告 出頭 答弁書も提出し い き , 条 項の被告 否認し い き」

に 当す ら,証拠 必要 いこ に 。し し,正式 公判 必要 あ 。

(23)

裁判 合議体によら く もよい 考えら い そう あ 29。現に民事訴訟法 も,

判前の緊急保全措置 条 , 緊急保全措置に対す 服の裁判 5条 , 公判前の

和解 認決定 条 , 一部の非訟事件の裁判 55条 項 合議体 く,

人の裁判官 す 定 い 。

裁判の迅速 公正さの調和

他の社会主義国にも共通す こ あ , ベトナム も訴訟 迅速に処理さ 。民事

紛争 社会に存す こ 社会秩序を乱すこ に 考え い よう あ 。提訴時効期

間 年 短いし, 訴訟 提起 ら一審判決 ほ 処理さ 30。そのた に民訴

法 民事訴訟の各段階 手続 行わ べき期間を定 い 。複雑 事件 その期間

延長 き こ もあ 条, 条5項 , その場合の延長期間も法定さ い 。

ベトナム , 事実認定 書証を中心にさ こ , 民訴法施行 職権証拠調べ主義

採ら いたこ , このように迅速に訴訟を進行 き 理由 あったの う。

し し, 民事訴訟法 当事者 立証に責任を負う原則を採用した。当事者主義 職権主義

よ も時間を必要 す 。そのうえ市場主義経済に伴っ , 知的財産権事件 難解 事件

も裁判所に現 こ に 。裁判所 適正に考慮し 裁判をす た にも, 適 時間

必要 あ 。将来検討すべき点 あ の 間違い い。 提訴時効

ベトナム 時効に , 得時効, 消滅時効, 提訴時効の 種 あ 5年民法 55

条 。提訴期限 満了す 対象者 提訴す 権利を喪失す 5 条, 同民法 55条 。

提訴時効期間 , 合法的 権利, 利益 侵害さ た日 ら 年 あ 5 条 31。期間

日本に比べ 短い。紛争 速や に解決さ べき の考え ら あ う。

物権訴訟につい も 権利 侵害さ た き」 ら 年を経過す , 提訴す 権利を喪

失す 32 , 権利 消滅し い33のに, 権利を保護すべき訴権 消滅す の , お しい。権利

あ らそ 裁判所 保護さ い いう状態を認 の , 条の合法的権利を擁

護す た 裁判所に訴えを提起す 権利を保証し い の 一致し い34。 お, この問題

物権妨害排除訴訟におい 合法的権利, 利益 侵犯さ 日」を何時 す の点 も関

連 あ 。こ らにつき検討の必要 あ 。

非訟事件につい も申立時効の適用 あ その期間 申立権発生 ら 年 さ い

29 年 の本邦セ ナ ベトナム裁判官よ その旨の発言 あった。

30 ICD NEWS 号 頁

31 2005年民法427条 , 民事契約紛争処理を請求す た の提訴時効 個人,法人,他の主体の合法 的権利,利益 侵犯さ 日 ら 2 年 す 。」 し,同法607条 ,違法行 の 損害賠償要求の提訴 時効 個人,法人,他の主体の合法的権利・利益 侵害さ 日 ら 2 年 す 。」 し い 。 32 ICD NEWS 号 頁注

33 動産の 得時効に 年間の占有を必要 す 5年民法 条 。

(24)

5 条 。し し, 非訟事件に 各種の事件 あ , 中に 申立時効を定 の 相当

いものもあ 考え 。例え 死亡宣告 5年民法 条, 条 そう あ 。

和解

和解によ 紛争解決を図 た に, 更に方策を検討すべき あ 35。日本の調停類似の制度

の導入につい , 訴状提出前に裁判所 話合いを行う点に抵抗 あ よう あ 。一審公

判前の和解手続 行す こ に う 。

民事訴訟法 条 , 和解の き い民事事件 し , 国家財産に対す 損害の賠償請

求 , 法令又 社会倫理に反す 引 ら発生した民事事件を規定し い 。こ ら和解禁

規定 国家秩序維持の見地 らさ い 。当事者におい 処分 き い権利関係につい

和解 き い の原則 採ら い い。し し, 当事者 自己の判断 処理 き

い事項につい ,和解を許すこ 国の立場 し 望 しいの あ う 。具体的に見 ,

裁判所 管轄権を有す 民事紛争のう , 個人間のベトナム国籍に関す 紛争36 5条 ,

親子関係の確定に関す 紛争 条 , 会社の設立合併に関す 紛争 条 , 非合法

婚姻の 消事件 条 当事者の自由 決定に委 良いの う 。和解 き い事

件の範 再検討す 必要 あ 。

民訴法に , 和解合意 き そ 調書に記載さ も, 日以内 ら当事者 和解合

意を撤回 き の規定 あ 条 。こ 易に和解に応 実態 あ ら

いう。フ ン PC 最高人民裁判所 副長官 , 家族や 締役 相談し い 和解合意を

す 例 あ 言わ た。し し, 民法 成立した契約を撤回す こ き い し

い 民法 条以下 こ 調和し い い。将来 , 国民の意識向 や弁護士の助言

の増加によ , 和解撤回を必要 す 実情も変化し ゆく あ う。数年 に この規定の

再検討 必要に 考え 。

民訴法 控訴審におけ 和解勧試手続を廃 した 条 , こ 復活 望 しい。

従前 控訴審 の和解成立の比率 低く, 一審 勝訴した当事者 譲歩し い 言わ い

た。し し, 日本や韓国の経験 控訴審 も勧 和解 相当に成立し い し, ベトナ

ムのように判決執行 容易 い こ 債権者も和解 紛争を解決す 利益 あ 。

5 訴状におけ 請求の記載

5条 項 , 裁判所 当事者 ら訴えの提起又 書面によ 申立 の範 内 のみその

事件を解決す 。」 し, 条 項g , 被告, 関連す 権利義務を有す 者に対し ,

裁判所によ 解決を申し立 ら た具体的 事項」を訴状に記載すべき し い 。従前

5条 項の 記引用部分のよう 規定 った ら, 申立主義 強化さ たこ に 。

従前の判決書を見 , 原告 社会的紛争を提示し, 裁判所 その紛争に含 法律問

題をすべ 解決す いう考え, つ 訴訟物 社会的紛争に含 すべ の法律問題

あったように思わ 。反訴 いのに, 金請求事件 原告に対し売買物件の被告 の引

渡しをも命 い 判決, 家屋明渡請求事件 被告の支出した修理費を原告 支払うよう命

35 前記共産党中央委員会決議 ADRによ 紛争解決を奨励し い 。

(25)

た判決 あった37

民訴法の下 , 裁判所によ 解決を申し立 ら た具体的 事項」 , 日本のように原

告の特定の権利主張 解さ の , 社会的紛争の解決 解さ の 文言自体 明ら

い。し し, 従前の考え , 原告の求 い権利を裁判所 与え 結果に 危険

あ し, 当事者の攻防の論点 広く す の , 望 しく い 考え 。訴状の記載事項

を, 原告 裁判所にし ほしい 考え 判決の内容」 改 の 適当 考え 。た , 実

務的に 私た の解釈のように解決さ も知 い38

当事者主義の補充

民訴法 立証を当事者の責任 した 条 。この原則を採 ら真実に基 く正しい

裁判をす た に , 次の考慮 必要 あ 考え 。

, 当事者 立証の責任を適 に果たすた に , 当事者にその能力 け ら

い。そのた に , 能力あ 弁護士の助力 せ い。弁護士の養成成育の制度を整備す

必要 あ 。法律相談や 法扶助の制度も必要 あ 。

裁判所の側 も, 真実を発見す た に行うこ の き 事項 あ 。裁判官 関係当事

者に追加の証拠の提出を求 こ き 条 項 , 当事者の申立 によ 証拠調べ

を行い 5条 項 , 関係当事者や証人を尋問す , 条 こ き 。

こ らの権限の行使 , 当事者の一方 けに味方す もの あっ ら い , 裁判官

,特に本人訴訟 , 真実発見のた 当事者の 十分 こ を補充す こ によ , 適

権限行使をす 必要 あ 。追加の証拠の提出を求 際に , 通常あ 思わ 書面

例え , 契約書, 営業許可書 につい そ を明示し 提出を求 , 関係当事者や証人に

裁判官 質問す 際に , その事件の解決のた に必要 思わ 事項 例え , お金 払っ

たの , その領 証 あ の , その領 証の署 誰のもの , 支払った場所 時期 い

つ , その場所に誰 居た , 支払う資金 のように調達した につき適 質問を

37 もっ も民訴法 反訴に関す 規定を置き,反訴 本訴 同 手続き,つ 反訴状の提出 行わ

べき 定 た ら,反訴状の提出の い 反対給付を原告に命 こ 難しく った 思わ

38 私 ,ベトナムの判決書改善マ ュアルの作成支援を担当し い 。私た ,この支援 , 5条の 裁判所 訴えの提起の範 内 のみその事件を解決す 。」 の規定 , 日本法 同様に 原告 し 欲しい 求 た裁判以外の裁判をし ら い趣旨 あ 説明し きた。この考え ベトナム側 に 入 ら ,最高人民裁判所の刊行す 判決書マ ュアルに明確にその旨 例を挙 ら説明さ

見込み あ 。マ ュアルの考え 裁判実務 行わ ,本文 指摘した問題 実際 解

決さ こ に 。

た, 記注 に引用す 緊急保全措置に関す 最高人民裁判所裁判官評議会の指導通達 項 , 緊急保全措置につい あ ,裁判所 当事者 申請した緊急保全措置 挙 ら た例 ,財産の

差押え 以外の措置 例 ,銀行預金の凍結 を命 こ き い し,申立主義を厳格に適用

参照

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