経済学 C 演習問題
• 提出期日:平成 29 年 11 月 2 日 (木) 講義終了時
• 提出場所:講義教室
• 答案用紙が複数枚にわたる場合には, ホチキス等で止めよ.
• 答案用紙は返却しない. 予め答案用紙をコピーしておくことを推奨する. 以下の問題に全て答えよ.
問題 1. 2 種類の財を消費する消費者の効用関数 u : X → R が u(x) = x
2 3
1x
1 3
2
で表される状況を考える (xi≥ 0は第 i 財の消費量, x = (x1, x2) ∈ X ≡ R2+
は消費ベクトル). また, 第 i 財の価格を pi>0,価格ベクトルを p = (p1, p2) ∈ R2++,消費者の所得を m > 0 で表す.
問 1 横軸に x1,縦軸に x2をとり, 消費ベクトル x = (1, 1) に対応する無差別 曲線と消費ベクトル x = (2, 2) に対応する無差別曲線をそれぞれ描け. 問 2 第 i 財の限界効用 MUi(x)を求めよ (i = 1, 2).
問 3 限界代替率 MRS(x) を求めよ.
問 4 横軸に x1,縦軸に x2をとり, 消費者の予算集合 B(p, m) = {x ∈ X | p · x ≤ m} を図示せよ.
問 5 効用最大化問題の接線条件を表せ. 問 6 第 i 財の需要関数を求めよ (i = 1, 2).
問 7 第 i 財価格が上昇すると, 第 i 財需要はどのように変化するか (i = 1, 2). ヒント:第 i 財の需要関数を第 i 財価格で偏微分し, その符号に注目せよ. 問 8 所得が増加すると, 第 i 財需要はどのように変化するか (i = 1, 2).
ヒント:第 i 財の需要関数を所得で偏微分し, その符号に注目せよ.
1
問題 2. 2 人の消費者が 2 種類の財を消費する純粋交換経済を考える. モデル の基本構造は以下のとおりである.
• 消費者 1 の初期保有ベクトルは e1= (e11, e 1
2) = (60, 20)であり, 消費者 2の初期保有ベクトルは e2= (e21, e
2
2) = (40, 30)である. ただし, ehi >0 は消費者 h の第 i 財の初期保有量である (h = 1, 2, i = 1, 2).
• 消費者 h の効用関数 uh: R2+→ Rは uh(xh) =(xh1
)
1 2(xh2
)
1 2
で表される. ただし, xhi ≥ 0は消費者 h の第 i 財の消費量, xh = (xh1, x
h
2) ∈ R2+は消費者 h の消費ベクトルである (h = 1, 2, i = 1, 2). 問 1 Edgeworth の箱の中に契約曲線を図示せよ.
問 2 完全競争市場を考える.
(a) 消費者 h の予算制約を表せ (h = 1, 2).
(b) 消費者 h の第 i 財の需要関数を求めよ (i = 1, 2, h = 1, 2). (c) 市場全体での第 i 財の需要関数を求めよ (i = 1, 2).
(d) 消費者 h の第 i 財の超過需要関数を求めよ (i = 1, 2, h = 1, 2). (e) 市場全体での第 i 財の超過需要関数を求めよ (i = 1, 2).
(f) 価格ベクトルが p = (1, 1) のときの (市場全体での) 第 i 財の超過需 要の値, 及び価格ベクトルが p = (1, 5) のときの (市場全体での) 第 i財の超過需要の値をそれぞれ求めよ (i = 1, 2).
(g) 競争均衡での配分と価格比を全て求めよ.
2