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つくば市放射線対策懇話会

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Academic year: 2018

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会議の名称 つくば市放射線対策懇話会

開催日時 平成28年2月2日 開会14:00 閉会15:15

開催場所 つくば市役所6階第2委員会室

事務局(担当課) 環境生活部環境保全課

委員 青木委員,齋藤委員,伴委員,細矢委員,松本委員

その他

事務局 鈴木環境生活部長,飯塚環境生活部次長

【環境保全課】木本主任参事(兼)課長,沼尻課長補佐,

片岡係長,野澤主査

出 【廃棄物対策課】猪野瀬課長,植木係長

席 【クリーンセンター】大野所長,岡野主任主査

者 【健康増進課】山口課長,上出主事

【こども課】松本課長補佐,矢口主査

【農業課】寺田課長,石塚係長

【公園・施設課】岩瀬主任参事(兼)課長,林技師

【水道監視センター】田所所長

【教育施設課】中山主任参事(兼)課長

【健康教育課】椙山課長,根本係長

公開・非公開の別 ■公開 □非公開 □一部公開 傍聴者数 1人

非公開の場合はそ

の理由

議題 (1)平成27年度の放射線対策事業の実施状況について

(2)

会議録署名人 確定年月日 平成 年 月 日

会 1 あいさつ

議 2 議題

次 3 その他

<審議内容>

議題1について,配布資料,資料目次1-1~9に基づき説明。

以下,主な意見

(1)内部被ばく対策事業について

【 委員 】給食の放射性物質濃度測定に使用している測定器の機種と検出限界

を教えてください。

【事務局】丸ごと検査にはキャンベラ社製のゲルマニウム半導体検出器を,食

材検査には日立アロカメディカル社製の食品放射能測定システムを

使用しています。

【 委員 】農作物の測定結果の「33 イヌオオヅキ」の測定値を始め,全体的

に数値の検証を行ってもらいたいと思います。食品の場合は100

Bq/kgという基準があるので,評価にあたってはセシウム134とセシ

ウム137の合計値の記載があると良いと思います。

農作物については100Bq/kgという規制がありますが,それを1回下

回れば規制が解けるというわけではなく,実際はセシウム134とセシ

ウム137の合計が50Bq/kgを下回らないと規制は解けないというのが

現状です。

(3)

ければならないと思います。

もう一点,甲状腺エコー検査についてですが,福島県では平成23~

26年に18歳以下の子どもたち30万人について検査した結果,10万人

に約36.7人の甲状腺がんが見つかっています。2008年(平成20年)

のデータでは罹患,つまり甲状腺がんが大きくなって病院に来た人

が10万人に0.2人でした。調べてみればもっと甲状腺がんの人がいた

かもしれないと考えると,今回の福島県の検査についても今のとこ

ろ,それが有意な放射線の影響とははっきりしていないところです。

ただしデータでは,福島県内でも,浜通り,中通り,会津の3地方

でほとんど差がないということで,もしかすると放射線の影響では

なく,小児甲状腺がんの人数は結構いるのかもしれません。

ですから,つくば市でも検査を助成するにあたり,がんのお子さん

が見つかった時に,それが放射線の影響ではないかと問われた場合

の対策を考えておく必要があると思います。

【 委員 】ホールボディカウンターはつくば市にありますか。もし無いのであ

れば,つくば市民の方はどこで受診しているのでしょうか。

【事務局】ホールボディカウンターはつくば市にはございません。県内では日

立市にあったと思いますが,市の助成事業では使わせてもらえない

ため,現在は都内で検査ということになります。

【 委員 】確かな情報ではないのですが,笠間にある茨城県立中央病院にある

という話を聞いたことがあるので,私も確認してみます。

【事務局】この事業が始まる際に,どこで検査してもらえるか県内をあたって

おります。その結果,健康被害調査ということでの検査は県内では

受けさせてもらえないということでした。当初は千葉県柏市にも検

査できるところがあったのですが,受診者が少ないということで撤

(4)

【 委員 】先ほどの農作物の「33 イヌオオヅキ」については,低エネルギー

側ほどバックグラウンドが高いので,おそらくサンプルが少なかっ

た等の理由でこうなってしまっているのだと思います。確か検出限

界が50Bq/kg未満のものしか信頼性が担保できないということで表に

は出していなかったと思いますので,あくまでもこの数値は内部資

料向け,ということだと思います。

ただ「11 たけのこ」については明らかに規制値を超えているもの

ですが,この検査は県が行っている調査ではないので出荷停止には

ならない。こういった物は自主的に市内で押さえておけば問題ない,

ということでしょうか。

【事務局】基本的に農作物の検査は,利用者の希望次第で測定時間の短い日立

アロカメディカル社製の食品放射能測定システムを使用するため,

試料の量によっては検出限界が大きくなってしまうこともあります。

また,たけのこにつきましては,県で実施している定期的なサンプ

ル調査では検出値は低く,出荷制限なしとなっています。

市で持ち込まれた農作物が100Bq/kgを超えた場合は,持ち込んだ農

家の皆さんに出荷しないという確約を頂いております。

【 委員 】もう一点,補足です。甲状腺エコー検査でC判定の方1名について

は,一昨年の『つくば市放射線対策実施報告書』にも記載があり,

結果的に疾病が何であるかも判明しており,放射線とは関係ないも

のですので,お気になさらないでください。

(2)各種調査・モニタリングについて

【 委員 】資料3の図ですが,横軸の「経過日時」とは何のことですか。

【事務局】図の横軸の0は測定を開始した日になります。途中までは測定回数

(5)

を得ず「経過日時」と記載させていただきました。

【 委員 】グラフは一目見てすぐわかるような表現にしていただきたいと思い

ます。

【 委員 】グラフの横軸30のあたりで茎崎第二小学校と高崎中学校で突然減っ

ているのは除染を実施したからですか。

【事務局】その通りです。

【 委員 】逆にそれ以外の除染実施区域内の学校で減っていないのは,除染効

果があまり無かったということですか。

【事務局】それ以外の場所につきましては,詳細調査を実施した結果,除染が

必要ないレベルだったので,除染は実施しておりません。

【 委員 】土壌に含まれる放射性物質濃度の調査結果で,年ごとに値にばらつ

きが出るのは,そのような理由があると考えていますか。

【事務局】同じ施設内であっても,毎年全く同じ場所での採取は難しいため,

採取場所の違いではないかと考えています。

【 委員 】これは一か所から土を採取しているのですか。それとも数か所から

採取してそれぞれの平均を取っているのですか。

【事務局】5か所から取っています。

【 委員 】やはり,全体的に万遍なくあるわけではなく,ある所とない所で偏

りがあるということでしょうか。

【事務局】毎年全く同じ場所での採取を心掛けてはいますが,多少は地点がず

れているとは思います。なお,土は5m四方の範囲内で5点採取し混

合して測定しております

【 委員 】土壌に含まれる放射性物質濃度の調査はどういう目的で実施してい

るのですか。大まかにマクロ的な視点から,このあたりはこのくら

(6)

【事務局】はい。土に関する基準もありませんので,あくまでもモニタリング

として,当初に実施した地点を継続して調査しております。

【 委員 】除染した当時のことですが,除染の方法としては除染土壌等を学校

の敷地内に埋設したということですか。当時の状況を教えていただ

きたい。

【事務局】除染につきましては法的なものはガイドラインに沿って実施してお

ります。その他のPTAの方々等が自主的にやってくださったもの

に関しては法の施行前だったため,基本的に土を集めて土嚢袋にま

とめて,埋設する際にはそれをフレコンバッグに入れ,ブルーシー

トで包み,上に50cm~1mの覆土をして保管している状況です。

【 委員 】現地には保管場所を示す看板等はありますか。

【事務局】ありません。

【 委員 】法的に実施した場所では保管場所の表示や維持管理が必要になって

くると思いますが。

【事務局】うろ覚えですが,ガイドライン上では地上保管の場合は表示等が必

要ですが,地下に埋設保管の場合は不要だったかと思います。

【 委員 】ガイドライン上では,除染を実施した現地で保管する場合には不要

で,他所にもって行った場合には必要ということです。それが間違

いというわけではなく,たまに確認しなくて大丈夫か,という意味

です。

【事務局】状況確認という意味も兼ねて,年1回モニタリングを実施しており

ます。

【 委員 】福島県内の仮設置き場では除染廃棄物の出入りがあるので毎週測定

する必要がありますが,除染廃棄物の出入りがない場合,ガイドラ

(7)

っています。

【 委員 】50cm~1mの覆土というのは,ガイドラインと比較しても,かなり厚

いように思います。現地はどのような場所なのでしょうか。フェン

ス等があって,その外で測っているのでしょうか。立ち入れる場所

で,真上で測っているのですか。

【事務局】立ち入れる場所です。高崎中と茎崎第二小は校庭で,それ以外の場

所も校舎裏など立ち入れる場所で,その真上で測っております。

※会議終了後,ガイドラインの記載を確認しました。

除去土壌の遮へいと離隔については,『除去土壌の搬入後は、上面

に汚染されていない土壌を入れた土のうを置いて覆うか、あるいは

覆土をします。土のうあるいは覆土の厚さは30㎝以上とします。こ

の場合、民家等、人の住んでいる建物との離隔距離をとる必要はあ

りません。(空間線量率が1マイクロシーベルト毎時程度の地域の除

染で発生した除去土壌(20×20×1m)の保管例)』とされています。

なお,除去土壌の放射能濃度や量,ならびに保管の方法や施設の

形状に応じた離隔距離の目安として,ガイドライン上に例示されて

いるいずれの条件の場合であっても,50㎝厚の覆土がある場合は,

離隔距離をとる必要はありません。

また,保管場所における立入制限およびモニタリングについては,

以下のとおりです。

『仮置場については、敷地内にみだりに人が入らないように敷地境

界には囲いを設けること及び除去土壌の保管の場所である旨と緊急

時の連絡先を記入した掲示板を設置することが必要です。

自宅や学校等の敷地内で行われる現場保管については、囲いや掲

(8)

定の者が出入りし、掘り返し等のおそれがある場合には、保管を行

っている旨等を周知することが望ましい。』

『仮置場に比べて保管量が比較的少量である除染現場等で行われる

保管においては、搬入後及び除去土壌が撤去された後の空間線量率

を各一度測定・確認することとし、保管期間中における地下水等の

モニタリングは不要です。』

(環境省『除染関係ガイドライン第2版(平成26年12月追補)』)

議題2について,配布資料に基づき説明。

以下,主な意見

【 委員 】甲状腺検査は何歳くらいのお子さんが受けているのでしょうか。福

島県内でも出ないので,今後つくば市で,ヨウ素による被ばくで甲

状腺のがんが発見されるということは非常に考えにくいと思います。

また,出た時に市では,それが何の影響かは言えないと思われます。

あまり実施する価値がない事業ではないでしょうか。

【事務局】甲状腺エコー検査とホールボディカウンター検査は健康被害という

ことではなく,市民の不安解消のために実施しております。このレ

ベルで甲状腺がんの発症というのは考えにくいという現状であるこ

とは認識しております。しかし,市民の方々が放射線に対する健康

不安があるということで,この事業は実施しております。0~18歳

までのお子さんと,ホールボディカウンター検査は妊婦の方も対象

となっています。あくまでも,放射線がどのように影響しているか

を調べるためではなく,市民の健康被害に対する不安解消のために

実施しております。

(9)

と思います。不安解消のためにやったことで,かえって不安にさせ

るという面もあると考えています。

あとは,現状で実際に市民の方から寄せられている心配などがあれ

ば教えていただきたいと思います。たとえば,たけのこやワラビか

ら多く検出されるのは何故か,土の放射性物質濃度にバラつきがあ

るのは何故か,森林の中の放射性物質が土に移行している現状で森

の木を燃やした煙を吸っても大丈夫か,などの質問が来た時に回答

できる用意をしておくと良いと思います。

ちなみに,たけのこ等の地上の有機層,いわゆるリター層に根を這

わせて栄養を吸うような植物は,セシウムを吸い込みやすい性質が

あります。セシウムは土からは剥がれにくいですが,有機物からは

剥がれやすいですから。また,土の放射性物質濃度のバラつきにつ

いては,おそらく土の放射性物質は,やはり地面に均一にベタッと

あるわけではなく,ポツポツと点状にあるんです。当時,雨に含ま

れて土に落ちた時には,細かく局地的に付着したので,そこの土を

採取すれば高くなる,というのがバラつきが出る原因なのではと思

います。

【事務局】放射線の影響調査ということで,この事業が始まる時に筑波大学附

属病院の原先生にお願いして,甲状腺検査の結果が放射線の影響か

どうかの判断をしてもらうようにしています。市民からの放射線に

対する意見はありませんが,甲状腺エコー検査は約30件ほど,お子

さんが受診している状況です。

【 委員 】5年経過して,メディア等でもあまり報道されなくなったことで,

放射線に対する意識はかなり薄れてきていると思います。ただ,や

はり福島県での甲状腺検査結果を見て心配になった保護者の方が念

(10)

い施策ではないと思います。

【事務局】農産物に関しては,持ち込みによる検査の件数がだんだん少なく

なってきました。これとは別にJAつくば市さんやJAつくば市谷

田部さんといった農業協同組合さんは独自にかなり厳しく検査をし

て,その結果をもって出荷しています。つくば市の農作物に関する

問い合わせも過去に相当ありましたが,ここ1年間は数件といった

状況です。それも「つくば市の親戚から米をもらったが,茨城の米

は大丈夫か」といったような問い合わせになっています。つくば市

には現在,出荷制限のかかっている野菜は無いこと,検査を実施し

ていることをお伝えしています。風評被害はゼロとは言えませんが,

かなり減ってきていると思います。

【事務局】環境保全課でも市民からの問い合わせは,ほとんど無い状況です。

ただ,つくば市に転居を検討されている方からの問い合わせは,年

に数件程度あります。その場合は転居予定地近隣の小学校の定置点

測定結果や汚染状況調査の結果等を示し,また除染措置完了市町村

の認定を受けていることなどを説明しています。

【事務局】水道関係でも現在は問い合わせはありません。検査結果もホーム

ページで公開しておりますが,不検出になっております。やはり事

故の当日には40件ほど問い合わせがあったという記録がありました

が,それ以降は極端に少なくなっています。ライフラインの一つと

して,問い合わせがあれば説明する用意はありますが,関心が薄れ

てきているのか,十分に説明がされて安心されてきたのか,幸いな

ことに問い合わせはゼロです。

【 委員 】今後はいつまで放射線を測るのかという課題が出ると思いますが,

それを判断するにあたっての判断材料は今のところ国の方針だけだ

(11)

の除染土壌があるわけですが,産業廃棄物の場合は8,000Bq/kg以下

は一般の廃棄物として処分できるようになっているのですが,除去

土壌の場合はそのクリアランスが無く,集めた時点で中間貯蔵施設

に行くしかない。ただ,その中間貯蔵施設もいつできるか分からな

い,という状況です。また,減容化の技術というのが最近研究され

ているのですが,その技術を使ってセシウムを取り除いた土を一般

家庭に戻せるかと言ったらそうではなく,クリアランス制というの

が今の法律ではできていません。原子力のクリアランスは100Bq/kg

という基準で,セシウム134,137合わせて100Bq/kgの土というのは,

なかなか難しいと思いますので,例えば1000Bq/kgとか,国が基準を

決めた時点で,埋まっているところの除去土壌を「減衰してもうセ

シウムは基準以下になったからもう管理しなくいいよ」というシナ

リオができるまでは,やるしかないのではないかと思います。

【事務局】近隣の市町村でもまだ測定を止めたところもないようですので,今

おっしゃられたとおり,いつ止めるのかという見通しは立っており

ません。今のところ,つくば市でも継続していく方向です。

その他について

【事務局】せっかくの機会ですので,関係各課から質問があればどうぞ。

各課より質問の声無し。

【事務局】今回頂きました御意見,御指摘を受け,市民の皆様の不安解消に向

けて対策を取っていきたいと思いますので,今後ともよろしくお願

いいたします。本日はありがとうございました。

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