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オフィス町内会
地域の中小事業者が協力し、事業所から出るご みを効率よく回収、リサイクルする方法。参加 する事業所から排出される紙ごみなどを、共同 でチャーターしたトラックで定期的に回収するた め、1 事業所だけでは回収が難しかった少量の紙 ごみも効率よくリサイクルできる。
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エコスクール
環境負荷の低減や自然との共生を考慮した学校 施設として整備して、環境教育の教材として活用 するもの。
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エコ・リーダー
地域での環境学習や環境保全活動の指導者。
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カーシェアリング
複数の人が自動車を共同で保有して、交互に利 用すること。個人で所有するマイカーに対し、自 動車の新しい所有・使用形態を提唱したもの。走 行距離や利用時間に応じて課金されるため、適正 な自動車利用を促し、公共交通など自動車以外の 移動手段の活用を促すとされる。自動車への依存 が生んだ環境負荷の軽減や、交通渋滞の緩和、駐 車場問題の解決、公共交通の活性化などが期待さ れる。
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カーボンオフセット
日常生活や経済活動において避けることができ ない二酸化炭素等の温室効果ガスの排出につい て、まずできるだけ排出量が減るよう削減努力を 行い、どうしても排出される温室効果ガスについ て、排出量に見合った温室効果ガスの削減活動に 投資すること等により、排出される温室効果ガス を埋め合わせるという考え方。英国を始めとした 欧州、米国、豪州等での取組が活発であり、我が 国でも民間での取組が拡がりつつある。
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外来種
国境にかかわらず、導入(直接・間接を問わず 人為的に、過去あるいは現在の自然分布域外へ移 動させること)によりその自然分布域(その生物 が本来有する能力で移動できる範囲により定まる 地域)の外に生育又は生息する生物種(分類学的 に異なる集団とされる、亜種、変種を含む)のこ とであり、在来の野生生物などの減少や絶滅を引 き起こす恐れがあり、生物多様性への影響が生じ ている。
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環境の日
6月5日は環境の日である。これは、昭和 47 年(1972 年)6月5日にストックホルムで開 催された「国連人間環境会議」を記念して定めら れた。国連では、日本の提案を受けて6月5日を 「世界環境デー」と定めており、日本では「環境 基本法」(平成5年)が「環境の日」を定めている。 「環境基本法」は、事業者及び国民の間に広く環
境の保全についての関心と理解を深めるととも に、積極的に環境の保全に関する活動を行う意欲 を高めるという「環境の日」の趣旨を明らかにし、 国、地方公共団体等において、この趣旨にふさわ しい各種の行事等を実施することとしている。
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環境基準
環境基本法により、国が定める「大気の汚染、 水質の汚濁、土壌の汚染及び騒音に係る環境上の 条件について、それぞれ、人の健康を保護し、及 び生活環境を保全する上で維持されることが望ま しい」基準。
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環境マネジメントシステム
事業者・事業所が自主的に環境保全に関する取 組を進めるに当たり、環境に関する方針や目標な どを自ら設定し、この達成に向けて取り組むこと を「環境管理」又は「環境マネジメント」と言う が、この実施を行うに当たっての組織内の体制や 実施・見直しに関する手続などの「システムの仕 様」を指す。市の環境マネジメントシステムには、 「環境管理」に加え、環境に関する目標などの達
成状況を点検・評価する「環境監査」を含む。
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【あ行】
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環境リスク
人為活動によって生じた環境の汚染や変化(環 境負荷)が、環境の経路を通じて、ある条件のも とで人の健康や生態系に影響を及ぼす可能性(お それ)のこと。またそうして引き起こされた環境 汚染によって被害補償を求められる可能性をリス クとして捉える観点もある。環境リスクとしては、 一般に化学物質が念頭に浮かぶが、その他に自然 環境の改変行為、二酸化炭素などの温室効果ガス の排出による大気中濃度の増大、フロンによるオ ゾン層の破壊など環境保全上の支障となるおそれ のあるすべての要因が対象となる。
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グラウンドワーク
1980 年代に英国の農村地域で始まった、市 民・事業者・行政が協力して行う地域での環境改 善活動をいう。3者が対立からパートナーシップ へ、行政主体から住民アクションへ、保護から環 境マネジメントへの3つのキーワードのもとに、 地域の基本的な環境基盤の形成、向上を促すこと を目的としており、地球環境問題に対する地域で の実践的なアプローチといえる。
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グリーン購入
製品やサービスを購入するときにその必要性を よく考え、価格や品質だけでなく、環境への負荷 ができるだけ小さいものを優先して購入するこ と。
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光化学オキシダント
工場や自動車から排出される窒素酸化物や炭化 水素等が紫外線により光化学反応を起こし生成さ れる酸化性物質の総称。オゾンを主成分とし、光 化学スモッグの原因となる。
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高効率給湯器
エネルギーの消費効率に優れた給湯器。従来の 瞬間型ガス給湯機に比べて、二酸化炭素排出削減 量やランニングコストの面で優れている。潜熱回 収型・ガスエンジン型・二酸化炭素冷媒ヒートポ ンプ型などがある。
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黄砂
大陸の乾燥地帯(ゴビ砂漠など)や黄土高原な どから、大量の微細な砂じんが風によって吹き上
げられ、上空の偏西風に乗って遠距離を運ばれた のちに沈降し、あたり一面に黄色っぽい砂ぼこり が降り積もる現象のこと。日本では主に 3 月~ 5 月にかけて、空や地面が黄褐色に覆われる現象 が観測される。
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国際母なる地球デー
昭和 45 年(1970 年)4月 22 日、米国の ゲイロード・ネルソン上院議員の提唱により、「地 球の日」(Earth Day)として地球環境問題を 考える大規模な討論集会が開かれた。以後、そ の運動は全世界に広がり、平成 21 年(2009 年)には国連総会の採択によって、4月 22 日は 「国際母なる地球デー」(International Mother
Earth Day)として制定され、全世界でイベン トがおこなわれている。
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コジェネレーションシステム
1つのエネルギーから2つ以上のエネルギー (電力・熱)を取り出し、高効率にエネルギーを
使用することができるシステム。
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再生可能エネルギー
「エネルギー供給事業者による非化石エネル ギー源の利用及び化石エネルギー原料の有効な利 用の促進に関する法律」では「エネルギー源とし て永続的に利用することができると認められるも の」として、太陽光、風力、水力、地熱、太陽熱、 大気中の熱その他の自然界に存する熱、バイオマ スが規定されている。再生可能エネルギーは、資 源が枯渇せず繰り返し使え、発電時や熱利用時に 地球温暖化の原因となる二酸化炭素をほとんど排 出しない優れたエネルギーである。
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里地里山
里地里山の定義は必ずしも明確ではないが、環 境省では「都市域と原生的自然との中間に位置し、 様々な人間の働きかけを通じて環境が形成されて きた地域であり、集落をとりまく二次林と、それ らと混在する農地、ため池、草原等で構成される 地域概念」と定義している。一般的には、主に二 次林を里山、それに農地等を含めた地域を里地と 呼ぶ場合が多いが、これらの全てを含む概念とし
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て里地里山と言われることが多い。
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里道
小さな路地やあぜ道、山道(林道、けもの道) など。
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自然エネルギー
自然現象としてのエネルギーを取り出して利用 するエネルギーで、いわゆる新エネルギーに含ま れる。有限で枯渇性の石油・石炭などの化石燃料 などとは対称的に、資源枯渇のおそれがないとい う意味を込めた「再生可能エネルギー」の主要な 要素を占める。具体的には、太陽光、風力、水力、 地熱、太陽熱、潮力、温度差、バイオマスなどか ら取り出すエネルギー利用のこと。
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水域類型
水質汚濁に係る環境基準のうち、生活環境の基 準については河川、湖沼、海域別に利水目的に応 じた水域を区切ってAA、A、B、C、D、Eの 6つの類型を設けている。pH、BOD等の項目 について、水域類型ごとに環境基準値を定め、各 公共水域に水域類型のあてはめを行うことによ り、当該水域の環境基準値が具体的に示されてい る。
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スプロール的
都市が急速に発展し、無秩序に市街地が広がる 状態。
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スラグ
溶融した金属から分離して浮かび上がる物質。 また、可燃ごみを焼却したときにできる灰(焼却 灰)を、電気やガスを使って高温に加熱し、溶融・ 固化してできる人工砂などのことを言う。道路の 路盤材、セメントの原料などにする。
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生態系サービス
植物、動物、微生物とそれらを取り巻く大気、水、 土などの無機的な環境の間の相互関係を総合的に とらえた生物社会のまとまりを示す概念を生態系 と言い、人々が生態系から得ることのできる便益 のこと。
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生物多様性
地球上の生物とその生息・生育環境の多様さを 表す概念。生物の豊かさ(多様性)を、生物の種、 生物が生活する環境(生態系)、生物の遺伝子の 3 つの段階からとらえている。
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ゼロエミッション
あらゆる廃棄物を原材料などとして有効活用す ることにより、廃棄物を一切出さない資源循環型 の社会システム。平成 6 年(1994 年)に国連 大学が提唱した考え方。狭義には、生産活動から 出る廃棄物のうち最終処分(埋め立て処分)する 量をゼロにすること。
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地球温暖化
物の燃焼に伴ってできる二酸化炭素などは、赤 外線を吸収して空気中の熱を保つ効果があるた め、温室効果ガスと呼ばれている 。 このような 温室効果ガスの大気中の濃度が高くなることによ り、地表面の気温が地球規模で上昇すること。
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農地トラスト
農地について、寄付金などにより買い取り、ま たは寄贈、遺贈などで取得し、保全・維持・管理・ 公開することで、次世代に残していくことを目的 とした市民運動。
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パークアンドライド
従来都心部まで自動車を乗り入れていた通勤者 等が、自宅の最寄り駅に近接した駐車場に駐車し、 そこから都心部へは公共の鉄道やバスなどで移動 するよう誘導するシステム。都心部への自動車の 乗り入れ規制や、有料化等の施策を合わせて実施 することで、その促進がより効果的となる。パー クアンドライドを行うことによって自動車の走行 距離が減り、二酸化炭素の排出が軽減され温暖化 防止につながっていく。また、大都市の大気汚染 対策、渋滞緩和などにも効果がある。
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【な行】
【た行】
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バイオガス
家畜の糞尿、生ごみ、規格外の農産物などを、 酸素の無い状態で発酵させた時に発生するメタン ガスなどのこと。
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ハザードマップ
過去の災害実績や科学的な解析などを元に、危 険な場所や避難施設などを地図上に示したもの で、地域の住民の方々が安全に避難できる事を主 な目的として作成されている。対象とする「危険」 に応じて洪水、火山、地すべり、急傾斜、地震な ど、さまざまな種類のハザードマップが作られて いる。
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ばっ気処理
水に空気を送り込み、揮発性の汚染物質を取り 除く処理方法。
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ヒートアイランド現象
都市域で郊外に比べ気温が高くなる現象を言 う。気温の等温線を描くと都心部を中心とした島 のように見えることからこのように呼ばれる。
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ビオトープ
「生息場所」または「住みか」を表すドイツ語 の造語(ビオ=生き物、トープ=場所)で、野生 生物の生息空間を意味する。
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光害
良好な照明環境の形成が「漏れ光」によって阻 害されている状況又はそれによる悪影響のこと。
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微小粒子状物質(PM 2.5)
大気中に浮遊している 2.5 マイクロメートル (1マイクロメートルは1ミリメートルの千分の 1)以下の小さな粒子のこと。非常に小さいため、 肺の奥深くまで入りやすく、呼吸系への影響に加 え、循環器系への影響が心配されている。
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フィールドワーク
野外など現地での実態に即した調査・研究。
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府中市職員エコ・アクションプラン
地球温暖化をはじめとする地球環境保全施策の 推進を図ることを目的として、職員が率先して事
務事業に伴う環境負荷を低減するための実行計 画。
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要請限度
騒音規制法、振動規制法に基づき、市町村長が、 都道府県公安委員会や道路管理者に対して、交通 規制や道路の改善など、道路交通法の規定による 措置を要請することができる騒音及び振動レベル のこと。
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リスクコミュニケーション
化学物質などの環境リスクに関する正確な情報 を行政、事業者、国民、NGO 等の全ての者が共 有しつつ、相互に意思疎通を図ること。
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リターナブル製品
リターナブルとは「返却できる」という意味で、 びんなどの製品を使い終わった後、そのまま回収 して洗浄や消毒を行い、再び製品として使用する リサイクル製品を指す。
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ローカルエネルギー
各地域に分散して存在する小規模なエネルギー 源のこと。風力、小規模水力、バイオガスなど環 境と調和した再生可能エネルギー。地域内で生産 し地域で消費されることが特徴。
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ロードプライシング
通行料格差による自動車誘導策。
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ワークショップ
体験型の講座や会議などを言い、市民参加型ま ちづくりにおける問題・課題の共有や合意形成の 手法として用いられる。
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BOD
生物化学的酸素要求量。水中の汚濁物質(有機
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【や行】
【ら行】
【わ行】
物)が微生物によって分解されるときに必要な酸 素量を表した値であり、河川などの汚濁の指標と して用いられ、数値が大きいほど汚濁の程度が高 いことを示す。
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DIY
専門業者に任せずに自らの手で生活空間をより 快適に工事しようとする概念のこと。英語で Do It Yourself の略語で、「自身で作ろう」の意味。
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ISO 14001
ISO(国際標準化機構)が平成 8 年(1996 年)に出した環境マネジメントシステム規格。 ISO14000 シ リ ー ズ の 根 幹 を 成 す も の で、 認 証登録制度となっている。このシステム規格は PDCA サイクルを回すことによって継続的な環 境改善が図ることをめざす。登録申請に際しては、 経営者の決意表明(キックオフ)に始まり、環境 理念と環境方針で目的や目標を定める。それを達 成するために環境保全計画を立て、環境マネジメ ントシステムを構築して運用する。そして、シス テムの内部監査を実施し、その結果を経営者にレ ビューして、計画の見直しをすることを義務づけ、 向上を図る。
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PCB
ポ リ 塩 化 ビ フ ェ ニ ル(polychlorinated biphenyl)の略。絶縁性、不燃性などの特性に より、トランス、コンデンサといった電気機器を はじめ幅広い用途に使用された。昭和 43 年にカ ネミ油症事件が発生するなど、その毒性が社会問 題化したことから、我が国では昭和 47 年以降製 造されていない。
PCBは、その分子に保有する塩素の数やその 位置の違いにより理論的に209種類の異性体が 存在し、中でも、コプラナーPCB(コプラナー: 共平面状構造)と呼ばれるPCBの毒性は極めて 強くダイオキシン類として総称されるものの一つ とされている。
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pH
水素イオン濃度を表す指数。
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TDM
Transportation Demand Management
(交通需要マネジメント)。自動車利用者の交通行 動(時間、経路、手段、利用の仕方)の変更を促 すことにより、都市または地域レベルでの道路交 通の混雑を緩和する手法の体系を指す。代表的な T D M として、混雑時間帯を避けて出勤する「時 差出勤・フレックスタイム」や「徒歩や自転車利 用」、「ノーカーデー」などがある。
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3R
「ごみを出さない」「一度使って不要になった製 品や部品を再び使う」「出たごみはリサイクルす る」という廃棄物処理やリサイクルの優先順位 のこと。「リデュース(Reduce =ごみの発生抑 制)」「リユース(Reuse =再使用)」「リサイク ル(Recycle =再資源化)」の頭文字を取ってこ のように呼ばれる。