01│日揮株式会社 環境報告書│
I
日揮グループの環境経営
持続可能な社会の実現に向けて
編集方針
Contents
日揮株式会社
代表取締役会長 兼 CEO
今日、持続可能な社会の実現のために、地球温暖化問題をはじめ、人類が解決しなければならない課題は多様化し、その
深刻度は増しています。これら課題に対しては、地球に生きる我々一人ひとりが自らの問題として取り組むことが求められ
ており、
とりわけ企業は事業活動を通じて大きな役割を果たすことが期待されています。
日揮は1928年の会社設立以来、石油や天然ガスなどのエネルギー生産プラントの設計・建設を行うエンジニアリング事
業を主体として、世界のエネルギー安定供給に貢献してきました。エネルギーのクリーン化、プラントの省エネルギー化、廃
棄物の無害化など、当社が進めるエンジニアリング事業そのものが環境保全に寄与する活動であるとの認識に立ち、
『エンジニアリング業をコアとするグローバルな企業グループとして永続的発展を目指し、世界経済と社会の繁栄ならびに
地球環境の保全に貢献する』ことを企業理念として定め、様々な事業活動を推進しています。
環境報告書2008年度版(本報告書)では、日揮グループの事業活動にともなう環境配慮を詳しく紹介しています。営業
活動から設計、機材調達、建設工事、
さらには投資事業、研究開発にいたるまで、すべての段階で環境配慮を行っている
ことをご説明しています。我々の環境保全に寄与する取り組みを知っていただきたく思います。
また日揮グループは、事業活動に伴う環境負荷の状況把握、およびこれらの改善にも絶え間ない努力を続けています。海
外プロジェクトの建設工事における環境負荷データ、
さらに社会的側面における取り組みとして労働安全の指標などにつ
いても昨年に引き続いて報告しています。
日揮グループは、2008年度から事業活動に伴う副産物ゼロを目標とする「ゼロエミッション・イニシアティブ」を実施中です。
2008年度は特に国内現場に重点を置き、CO
2排出量の抑制や産業廃棄物の再利用率を高める努力目標を掲げること
を通じて、環境負荷の低減に積極的に取り組みました。
日揮グループは、今後も持続可能な社会の実現に向けて、一層の努力を続けてまいります。ご支援のほど、よろしくお願い
いたします。
経営者緒言
I
日揮グループの環境経営
経営者緒言 02
日揮の環境方針 03
日揮グループの事業の社会・環境との関わり 04 日揮グループのエンジニアリング技術が
社会の環境負荷低減に果たす役割 05
II
日揮グループの環境テクノロジー
07CO2の地中貯留の推進 08 湖沼などの水質浄化・改善 09 中国におけるCDM事業の推進 1 0 新エネルギーの実用化推進 1 1 環境コンサルティングサービスの提供 1 2
III
事業活動にともなう環境配慮
1 3EPCの各段階における環境配慮 1 4 投資事業および研究開発における環境配慮 1 8
IV
環境マネジメントシステムによる環境配慮
1 9環境管理計画・環境監査 20
環境目的・目標 2 1
環境指標 22
V
社会的側面の報告
23人材育成と従業員とのコミュニケーション 24 労働安全衛生 24 社会貢献活動 25 2008年度の主な内容は下記のとおりです。
[1] 日揮グループの環境テクノロジー
現在推進中のいくつかの環境関連事業を紹介します。
[2] 事業活動にともなう環境配慮
エンジニアリング会社である当社は、事業そのものが環境 保全に密接に関連しています。当社の業務遂行の各段階 でどのような環境配慮を行っているかを紹介します。
[3] 環境マネジメントシステムによる環境配慮の仕組み 工場を持たないエンジニアリング会社としての事業活動に おける「環境保全の取り組み」のうち、国内外の建設現場 での取り組みに関する目標と結果などを報告します。
[4] 社会的側面の報告
「労働安全衛生」、「世界各国における地域社会への貢献」 を主に報告します。
報告対象・報告範囲
日揮およびグループ会社 国内16社、海外19社の活動。 左記[3]: 日揮グループの国内外建設現場、国内オフィス
(海外オフィスでの環境負荷低減報告は、現時点では除い ています)
報告対象期間
2008年度(2008年4月1日から2009年3月31日まで)のデー タを中心にしています。期間外の取り組みについても、重要 な(影響の大きな)事象は報告しています。
発行時期 2009年9月
次回発行予定 2010年8月
発行部署
管理本部 広報・IR部/品質・安全・環境室 連絡先: (電話番号)045-682-8026 ウェブサイトURL: www.jgc.co.jp
日揮グループでは、「環境方針」(P3参照)に基づいて環境保全活動に取り組んでいます。その取り組みの状況について、 2006年度は「社会と地球環境保全のために」と題して日揮ホームページ上およびPDF版で環境保全活動を報告しました。 そして、2007年度以降はその内容を見直し、年次報告書となる「環境報告書」を発行しています。
当社ホームページ上においてもコンテンツを更新するとともに、本報告書を新たに掲載しました。