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第4章2施策の展開 第2期熊本県高齢者居住安定確保計画(くまもと・長寿・あんしん・住まいプラン) 熊本県

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(1)

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住まいの質の確保と住まいを支えるサービスの充実

(目標2)

◎施策の方向性

○ 住まいの提供事業者やサービス事業者に対する指導・監督や介護従事者に

対する研修、サービス付き高齢者向け住宅制度の適切な運用等を通じて、住

まいとサービスの質の確保と向上を図ります。

○ 地域包括ケアの視点を踏まえ、住み慣れた自宅や地域で生活を続けるため

に必要となる、居宅サービス、地域密着型サービス、生活支援サービスの整

備や活用、在宅医療と介護等の多職種連携を促進します。

○ 認知症高齢者の増加を踏まえ、認知症高齢者の特性に応じたケアの普及・

促進を図り、高齢者へのケアの質の向上を図ります。

◎具体的取組み

(1)高齢者の住まいの質の確保

①住まいの提供事業者等の適正な運営の確保

●高齢者の住まいの提供事業者等の質の確保

・研修会等を通じて、市町村の職員が地域密着型サービスの意義を十

分理解し、サービス事業者の指定・指導監査事務を円滑に行うこと

ができるよう支援します。

・介護サービス事業所に対しては、介護サービスが適切に提供され、

適正な介護給付費の請求がなされるよう介護保険法に基づき指導・

監査を行います。

・サービス付き高齢者向け住宅や有料老人ホームに訪問介護事業所等

が併設されている場合、入居者の介護サービスの選択や介護サービ

スと施設の独自サービスとの区分などについて問題が生じやすい

ことから、併設事業所を対象に、不正防止、法令順守の徹底などを

目的に集団指導を行ないます。

・有料老人ホームについては、県指導指針に基づく運営が行われるよ

う、施設長等を対象とした研修を行うとともに、計画的な立入検査

等を実施します。

・有料老人ホームの未届施設は、その存在を確認できず行政の関与が

できないため、適切な運営が確保されないおそれがあります。その

ため、未届施設の把握に努め、把握した場合は届出指導を実施し、

(2)

●介護従事者等の質の確保

・入所者一人ひとりの個性と生活リズムを尊重したユニットケアの理

念に即した介護サービスが提供されるよう、認知症介護研究・研修

センターが実施する「ユニットリーダー研修」(ユニットに1人配置

されるユニットリーダー向けの研修)に加えて、本県独自にユニッ

トケアを積極的に実践している施設と連携・協力し、ユニットケア

に従事する職員一般向けのユニットケア基礎研修に取り組みます。

・認知症高齢者の介護に精通した専門職の養成を図るため、介護従事

者に対し、認知症や認知症高齢者介護についての知識・技術を習得

する研修を実施します。

・介護施設等の職員を対象に、高齢者虐待防止法の趣旨の理解や身体

拘束廃止等高齢者の権利擁護の視点に立った介護の推進を図るため、

権利擁護推進員養成研修や看護指導者養成研修・看護実務職員研修

等を実施します。

・高齢者虐待が発生するなどケアの質に問題がある有料老人ホームが

見られたこともあり、認知症ケアや高齢者虐待防止等について、本

県独自に、有料老人ホーム等の施設長等の責任者を対象とした研修

や介護職員向けの研修を実施し、ケアの質の向上を図ります。

・個々の利用者に応じた適切な介護サービスの提供に向けて、介護給

付適正化の一環として、市町村における「ケアプラン点検」が効率・

効果的に実施できるよう、研修や実地支援を実施します。

・介護支援専門員が、利用者の自立(律)支援に資するケアマネジメ

ントを行えるよう、経験や習熟度に応じた体系的な研修を実施しま

す。

・利用者のサービス選択の指標として、また、介護人材の確保に向け

た取組みの一環として、従業者に関する情報をはじめ、介護サービ

スに関する情報の公表を一層推進します。

・利用者が事業者を選択する際の材料として、提供されるサービスの

質の評価の観点から福祉サービス第三者評価制度の受審を推進し

ます。

②高齢者向け民間賃貸住宅の適正な管理

●サービス付き高齢者向け住宅制度の適正な運用・普及

・サービス付き高齢者向け住宅登録制度について、制度の意義やメリ

ット(所得税や住民税に係る割増償却、固定資産税や不動産取得税

の軽減措置、独立行政法人住宅金融支援機構の融資支援)などを、

関係団体と連携して事業者に周知することにより、サービス付き高

齢者向け住宅の供給を促進します。

(3)

う、サービス付き高齢者向け住宅等について、登録事項及び管理の

状況について定期的に報告を求めるとともに、立入検査を実施し、

高齢者の居住の安定を確保します。

●終身建物賃貸借制度

の適正な運用・普及

高齢者が終身にわたり安心して賃貸住宅に住み続けられるよう終身

建物賃貸借制度の普及を図るとともに、国が定めた標準契約書等を活

用するなど、高齢者住まい法に基づき、終身賃貸事業の運営が適正に

行われるよう指導を行います。

(2)在宅での生活を支える医療・介護・生活支援サービス等の整

備促進・充実

①居宅サービス、地域密着型サービスの整備促進

●訪問看護サービスの充実

訪問看護ステーションの立上げの支援や訪問看護師の育成・確保な

どに取り組み、県内全域で訪問看護を利用できるよう、訪問看護サー

ビス提供体制を整備するとともに、今後ますます増加する在宅医療ニ

ーズに対応するため、一層の体制強化、機能強化を支援します。

●地域密着型サービスの普及促進

認知症高齢者グループホームや小規模多機能型居宅介護事業所等の

地域密着型サービスの整備促進等を図るとともに、地域支援活動の充

実を図るため、開設等相談窓口の設置や研修会等の支援を行います。

●中山間地域等におけるサービス提供体制づくり

中山間地域等における、介護サービス事業所の地域展開や地域住民

の福祉活動等への支援など、地域の実情に応じた在宅サービス提供体

制づくりに取り組む市町村及び団体に対する支援を検討し、在宅生活

を支える基盤づくりを推進します。

②介護予防・生活支援サービスの整備促進

●活動と参加による介護予防の推進

・介護予防について、心身機能の回復だけでなく、日常生活活動や社

会参加の促進という地域リハビリテーションの視点で、地域の中で

生きがいや役割を持って生活できるよう、住民主体の通いの場(居

※:終身建物賃貸借制度とは、賃貸借期間を終身とし、賃借人の死亡により終了して、相続

(4)

場所)づくりや出番づくりなど、高齢者を取り巻く環境へのアプロー チを目指します。

・要介護状態の大きな原因となる運動器障がいによるひきこもりを防

止するため、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)

予防の

普及・啓発に取り組みます。

●多様な担い手による多様な生活支援サービスの充実

・地域の高齢者が住み慣れた地域で安心してその人らしい生活を継続で

きるようにするため、配食や見守り、外出支援等、地域の実情に応

じて活動や参加に必要な支援を実施する市町村の取組み(地域支援

事業)を支援するとともに、当該事業の積極的な活用を働きかけま

す。

・市町村による、生活支援の担い手の養成、サービスの開発、関係者

間のネットワーク化を行う「生活支援コーディネーター」の配置や

定期的な情報共有及び連携強化の場となる協議体の設置を促進し

ます。

・それぞれの市町村の課題に応じて創意工夫のある事業が実施できる

よう、市町村や地域包括支援センターなど関係機関を対象に、先駆

的自治体の取組み事例等の情報提供や研修、生活支援のモデルとな

る取組みの実践者や専門家等からなる「介護予防・生活支援アドバ

イザー」を派遣します。

③医療と介護をはじめとした地域の多職種連携体制の構築

●在宅医療・介護等の多職種連携体制の構築

・医療や介護の多職種が連携して、住まいの形態にかかわらず、高齢

者が適切な医療・介護サービスを利用できるよう、市町村が、市町

村や地域包括支援センターに在宅医療介護連携推進員を配置し、地

域医師会などと連携して在宅医療と介護の連携体制づくりを推進す

る取組みを支援するとともに、全県的な普及を図ります。

・医療や介護が必要な高齢者が安心して住み続けられる住まいを確保

するため、スマートウェルネス住宅等推進事業等の活用を広く呼び

かけ、診療所・訪問看護ステーション等の高齢者生活支援施設が併

設された賃貸住宅の供給を促進します。

・多職種連携により、在宅での看取り体制づくりに取り組むネットワ

ークグループ等の活動に対して支援を行います。

※:ロコモティブシンドローム(運動器症候群)とは、骨、関節、筋肉などの運動器の動き

が衰えると、暮らしの中の自立度が低下し、介護が必要となったり、寝たきりになる可

能性が高くなりますが、運動器の障害のために、要介護になっていたり、要介護になる

(5)

・熊本県医師会、熊本大学医学部附属病院等の三次医療機関や地域の

中核病院、熊本県が連携し、県内の関係する全ての医療機関や介護

関係施設等を結び、「オールくまもと」による ICT(情報通信技術)

を活用した地域医療等情報ネットワークの構築を目指します。

・訪問歯科診療スタッフや、在宅服薬指導に取り組む薬剤師等の多職

種の連携強化を推進します。

●地域包括支援センター等の機能強化

・地域包括支援センター職員等を対象とした、初任者研修、現任者研

修、管理者研修、特定課題研修等に体系化した研修を実施します。

・個別課題解決、ネットワーク構築、地域課題発見、地域づくり・資

源開発、政策形成の5つの機能全てを発揮できるよう地域ケア会議

の開催、充実を支援します。

(3)在宅での生活を支えるサービスの質の確保・向上

①在宅サービスの質の確保・向上及び事業者の適正な運営の確保

●事業者等の適正な運営の確保

・市町村職員のための研修会等を通じて、市町村の職員が地域密着型

サービスの意義を十分理解し、地域密着型サービス事業者の指定・

指導監査事務を円滑に行うことができるよう支援します。(再掲)

・介護サービス事業所に対しては、介護サービスが適切に提供され、

適正な介護給付費の請求がなされるよう介護保険法に基づき指導・

監査を行います。(再掲)

●従事者の質の確保

・認知症高齢者の介護に精通した専門職の養成を図るため、介護従事

者に対し、認知症や認知症高齢者介護についての知識・技術を習得

する研修を実施します。(再掲)

・訪問介護事業に携わる現任者の資質の向上を図るため、たんの吸引

等研修や、日々の業務において直面する個別の問題に対応したテー

マ別研修を実施します。

・利用者のサービス選択の指標として、また、介護人材の確保に向け

た取組みの一環として、従業者に関する情報をはじめ、介護サービ

スに関する情報の公表を一層推進します。(再掲)

・利用者が事業者を選択する際の材料として、提供されるサービスの

質の評価の観点から福祉サービス第三者評価制度の受審を推進しま

す。(再掲)

・住み慣れた自宅等での看取りができる体制づくりを進めるため、在

(6)

②生活支援サービスの質の確保・向上

賃貸住宅においてサービスを提供する者が、「高齢者居宅生活支援サ

ービスに係る指針」

(平成21年8月19日厚生労働省・国土交通省

告示第2号)に従いサービス提供を行うように、当該指針の周知と助言

等を行います。

※:高齢者居宅生活支援サービスに係る指針は、賃貸住宅の賃貸の条件として、高齢者がそ

の居宅において日常生活を営むために必要な保健医療サービス及び福祉サービスが提供

される場合に、その望ましいあり方を示すことにより、高齢者居宅生活支援サービスの

(7)

◎数値目標

生活支援の担い手の養成等を目的とした「生活支援コーディネーター」の配置や、

介護給付の適正化に向けた市町村のケアプラン点検の充実等を推進します。

指標名

平成25

年度

平成29

年度

生活支援サービスコーディネーターの

配置数

― → 70

全要介護認定者数に占めるケアプラン

点検件数割合が5%以上である市町村数

23 → 45

※第6期熊本県高齢者福祉計画・介護保険事業支援計画におけるH29までの目標数値

図 4-8 サービスの充実と住まい・サービスの質の確保

県 市町村

事業者

・介護サービス提供体制の整備促進 ・生活支援サービスの整備促進

・在宅医療と介護をはじめとした多職種連携体 制の構築

・住まい提供事業者等の適正な運営の確保 ・サービス付き高齢者向け住宅等の適正な管理 ・在宅サービスの質の確保・向上、事業者の適

正な運営の確保

・生活支援サービスの質の確保・向上

・地域密着型サービスの 整備促進

・地域支援事業の推進 ・地域密着型サービスの普及促進

・訪問看護ステーションの支援 ・地域包括支援センターの機能強化 ・診療所等医療機関や訪問看護ステ

ーションとの連携

・介護保険法に基づく指導・監査 ・有料老人ホームへの立入検査等 ・無届有料老人ホームの把握 ・ユニットケア基礎研修 ・認知症介護に関する研修 ・権利擁護、高齢者虐待防止に関す

る研修

・サービス付き高齢者向け住宅登録 の促進

・登録内容の情報開示と適正な運用 ・終身建物賃貸借制度の普及 ・高齢者居宅生活支援サービスに係

る指針の周知と助言

・中山間地域等 24時間介護サービス提

供体制モデルづくり

・地域密着型サービスに関する事務への 支援

・地域支援事業への支援

・地域密着型サービス 事業者の指導・監査 ・地域支援事業

地域・住民

・住まいの提供

・サービスの提供

地域に開かれた

事業所

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