総論編
第1章 基本方針
団 塊 の 世 代 が 全 て 7 5 歳 以 上 と な る 2 0 2 5 年 に 向 け 、利 用 者 の 視 点 に 立 っ て 切
れ 目 の な い 医 療 及 び 介 護 の 提 供 体 制 を 構 築 す る た め 、 国 に お い て は 、 平 成 2 6
年 6 月 に 「 地 域 に お け る 医 療 と 介 護 の 総 合 的 な 確 保 を 推 進 す る た め の 関 係 法 律
の 整 備 等 に 関 す る 法 律 」が 制 定 さ れ 、本 県 で は 、2 0 2 5年 の あ る べ き 医 療 提 供 体
制 の 姿 と 取 組 の 方 向 性 を 示 し た 「 秋 田 県 地 域 医 療 構 想 」 を 平 成 2 8 年 1 0 月 に 策
定 し ま し た 。
今 回 の 計 画 策 定 に あ た っ て は 、 平 成 2 8 年 1 2 月 に 改 正 さ れ た 「 地 域 に お け る
医 療 及 び 介 護 を 総 合 的 に 確 保 す る た め の 基 本 方 針 」 に お い て 、 医 療 計 画 と 介 護
保 険 事 業 ( 支 援 ) 計 画 と の 整 合 性 を 確 保 す る と と も に 、 地 域 包 括 ケ ア シ ス テ ム
の 構 築 を 推 進 す る こ と が 求 め ら れ て お り 、 高 齢 化 に よ る ニ ー ズ の 変 化 に 対 応 し
た 医 療 や 、 医 療 ・ 介 護 ・ 福 祉 の 連 携 に よ る 充 実 し た サ ー ビ ス を 受 け ら れ る よ う
体 制 を 整 備 し て い く 必 要 が あ り ま す 。
ま た 本 県 で は 、 県 民 が 生 涯 に わ た っ て 心 身 と も に 健 や か で 、 生 き が い を 持 っ
て 暮 ら す こ と が で き る 「 健 康 長 寿 あ き た 」 の 実 現 に 向 け て 、 生 活 習 慣 の 改 善 等
に よ り 健 康 寿 命 の 延 伸 を 図 る た め 、 「 1 0 年 で 健 康 寿 命 日 本 一 」 を 目 指 し 、 県
民 一 人 ひ と り の 意 識 改 革 と 行 動 変 容 を 促 進 す る 県 民 運 動 を 展 開 し て い る と こ ろ
で す 。
こ う し た 状 況 の 中 、 全 国 一 の 高 齢 化 先 進 県 で あ る 本 県 に あ っ て 、 全 て の 県 民
が ど こ に 住 ん で い て も 安 心 し て 質 の 高 い 医 療 が 受 け ら れ る よ う 、 医 療 ニ ー ズ に
対 応 し た 医 療 提 供 体 制 の 充 実 ・ 強 化 を 図 る と と も に 、 住 み 慣 れ た 地 域 で 自 分 ら
し い 生 活 を 続 け ら れ る よ う 、 急 性 期 か ら 在 宅 医 療 等 に 至 る ま で 切 れ 目 の な い サ
ー ビ ス 提 供 体 制 の 構 築 を 促 進 す る こ と を 目 的 に 、 新 た な 「 秋 田 県 医 療 保 健 福 祉
計 画 」 を 策 定 す る こ と と し ま し た 。
1 各 二 次 医 療 圏 に お い て 、 ま た は 圏 域 を 越 え た 連 携 に よ り 、 県 民 が い つ で も
ど こ で も 、 安 全 で 質 が 高 い 医 療 サ ー ビ ス を 受 け ら れ る 体 制 を 構 築 し ま す 。
2 医 療 機 能 の 適 切 な 分 化 ・ 連 携 を 進 め 、 地 域 全 体 で 支 え る 医 療 提 供 体 制 を 目
指 し ま す 。
3 社 会 構 造 の 変 化 に 対 応 し た 、 保 健 ・ 医 療 ・ 介 護 ・ 福 祉 が 連 携 を 図 っ た 切 れ
目 の な い 体 制 を 目 指 し ま す 。
1 こ の 計 画 は 、 医 療 法 第 3 0 条 の 4第 1項 に 基 づ く 医 療 計 画 で す 。
2 こ の 計 画 は 、 本 県 の 医 療 提 供 体 制 の 確 保 を 図 る た め の も の で す 。
3 こ の 計 画 は 、 将 来 の 秋 田 の 発 展 に と っ て 不 可 欠 な 政 策 に つ い て 、 戦 略 的 に
取 組 を 進 め て い く た め の 新 た な 県 政 の 運 営 指 針 で あ る 「 ふ る さ と 秋 田 元 気 創
造 プ ラ ン 」 を 基 に 、 介 護 保 険 事 業 支 援 計 画 な ど 本 県 の 各 保 健 福 祉 計 画 と の 整
合 を 図 っ た も の で す 。
1 こ の 計 画 の 期 間 は 、 平 成 3 0 ( 2 0 1 8 ) 年 度 か ら 平 成 3 5 ( 2 0 2 3 ) 年 度 ま で の
6 年 間 と し ま す 。
2 在 宅 医 療 そ の 他 必 要 な 事 項 に つ い て は 、 介 護 保 険 事 業 支 援 計 画 等 と の 整 合
を 考 慮 し 、 3 年 目 の 平 成 3 2 ( 2 0 2 0 ) 年 度 に 必 要 な 見 直 し を 行 う こ と と し ま
す 。
第 2 節 基 本 理 念
第 3 節 計 画 の 位 置 付 け
第2章 秋田県の保健医療の現状
1 県の概要
秋 田 県 は 、 総 面 積 が 1 1 , 6 3 7 . 5 2 ㎢で 全 国 6 番 目 の 広 さ で 、 1 3 市 9 町 3 村 で
構 成 さ れ て い ま す 。 平 成 2 7 年 の 国 勢 調 査 で は 、 総 人 口 が 1 , 0 2 3 , 1 1 9 人 、 人 口
密 度 は 1 ㎢当 た り 8 7 . 9 人 と な っ て い ま す が 、 人 口 の 約 3 割 が 県 庁 所 在 地 の 秋
田 市 に 集 中 し て い ま す 。
2 位置及び地勢
秋田 県は 、東京 のほぼ 真北 約
4 5 0 k m に あ り 、 東 は 岩 手 県 に 、 南 は
山 形 県 、 宮 城 県 に 、 北 は 青 森 県 に 隣
接 し 、 西 は 日 本 海 を 臨 ん で い ま す 。
東 の 県 境 の 奥 羽 山 脈 に 沿 っ て 、 那 須
火 山 帯 が 縦 走 し 、 八 幡 平 、 駒 ヶ 岳 、
栗 駒 山 と い っ た 火 山 と 田 沢 湖 、 十 和
田 湖 の 両 カ ル デ ラ 湖 を 形 成 し 、 西 に
平 行 す る 出 羽 丘 陵 に 沿 っ て 鳥 海 火 山
帯 が 走 り 、 そ の 南 端 に は 東 北 2 番 目
の 高 さ を 誇 る 鳥 海 山 が そ び え 立 っ て
い ま す 。
県 土 の 約 半 分 が 山 地 で 占 め ら れ 、
県 北 に は 鷹 巣 、 大 館 、 花 輪 の 盆 地 、
県 南 に は 横 手 盆 地 が あ る 一 方 、 県 中
央 を 流 れ る 雄 物 川 を は じ め 、 米 代 川 、
子 吉 川 な ど の 河 川 に よ っ て 形 成 さ れ
た 秋 田 、 仙 北 、 能 代 、 本 荘 の 平 野 が
広 が っ て い ま す 。
気 候 は 、 日 本 海 側 気 候 に 属 し て お
り 、冬 期 は 日 照 時 間 が 少 な く 、強 い 北 西 季 節 風 が 吹 い て 内 陸 部 へ 行 く ほ ど 降 雪
量 が 多 く 、 最 深 積 雪 が 2 m を 超 え る 観 測 地 点 も あ り ま す 。
交 通 網 に つ い て は 、空 の 状 況 は 県 央 部 に 秋 田 空 港 、県 北 部 に 大 館 能 代 空 港 が
整 備 さ れ 、東 京 ま で 約 1時 間 で 結 ば れ て い ま す 。ま た 陸 上 で は 、秋 田 新 幹 線 が
首 都 圏 ま で 最 速 約 4 時 間 で 結 ば れ て い る ほ か 、県 内 に お け る 高 速 道 路 網 の 整 備
も 進 め ら れ て い ま す 。
1 人口構造
( 1 ) 総 人 口
平 成 2 7 年 国 勢 調 査 に よ る 本 県 の 総 人 口 は 、 1 , 0 2 3 , 1 1 9 人 ( 男 4 8 0 , 3 3 6 人 、
女 5 4 2 , 7 8 3 人 ) で あ り 、 平 成 2 2 年 国 勢 調 査 時 に 比 べ て 6 2 , 8 7 8 人 ( 5 . 8 % )
減 少 し て お り 、 減 少 率 は 全 国 第 1 位 と な っ て い ま す 。
国 立 社 会 保 障・人 口 問 題 研 究 所 の「 日 本 の 地 域 別 将 来 推 計 人 口( 平 成 2 5 年
3 月 推 計 )」 ( 以 下 「 将 来 推 計 人 口 」 と い う 。) に よ る と 、 本 県 の 人 口 は 、 平 成
3 7( 2 0 2 5 ) 年 に は 8 9 万 3 千 人 、 平 成 5 2( 2 0 4 0 ) 年 に は 6 9 万 9 千 人 に な る
と 予 想 さ れ て い ま す 。
( 2 ) 年 齢 三 区 分 人 口
平 成 2 7 年 国 勢 調 査 に よ る と 、 0 ~ 1 4 歳 の 年 少 人 口 は 1 0 6 , 0 4 1 人 、 1 5 ~ 6 4
歳 の 生 産 年 齢 人 口 は 5 6 5 , 2 3 7 人 、 6 5 歳 以 上 の 老 年 人 口 は 3 4 3 , 3 0 1 人 と 、 平
成 2 2 年 国 勢 調 査 時 に 比 べ 、 年 少 人 口 は 1 8 , 0 2 0 人 、 生 産 年 齢 人 口 は 7 4 , 3 9 6
人 減 少 し て い ま す が 、 老 年 人 口 は 2 2 , 8 5 1 人 増 加 し て い ま す 。
将 来 推 計 人 口 に よ る と 、 今 後 も 年 少 人 口 、 生 産 年 齢 人 口 は 減 少 し ま す が 、
老 年 人 口 は 平 成 3 2 年 ま で 増 加 し た 後 、 平 成 3 7 ( 2 0 2 5 ) 年 に は 減 少 に 転 じ 、
平 成 5 2( 2 0 4 0 )年 に は 、年 少 人 口 が 5 8 , 3 0 3 人 、生 産 年 齢 人 口 が 3 3 5 , 0 7 8 人 、
老 年 人 口 が 3 0 6 , 4 3 3 人 に な る と 予 想 さ れ て い ま す 。
出 典 : 平 成 2 7年 ま で は 「 国 勢 調 査 」 、 平 成 3 2年 以 降 は 「 日 本 の 地 域 別 将 来 推 計
人 口 」 ( 国 立 社 会 保 障 ・ 人 口 問 題 研 究 所 、 平 成 2 5年 3月 )
第 2 節 保 健 医 療 に 関 す る 状 況
0 200,000 400,000 600,000 800,000 1,000,000 1,200,000 1,400,000
昭和55 60 平成2 7 12 17 22 27 32 37 42 47 52 単位:人
図1 秋田県における年齢別(3区分)人口の推移
ま た 、 7 5 歳 以 上 人 口 ( 後 期 高 齢 者 ) は 、 平 成 2 7 年 の 1 8 7 , 1 4 8 人 か ら 平 成
4 2 ( 2 0 3 0 ) 年 の 2 1 4 , 0 2 4 人 に ま で 増 加 し 、 そ の 後 は 減 少 に 転 じ て 、 平 成 5 2
( 2 0 4 0 ) 年 に は 1 9 9 , 0 9 6 人 に な る と 推 計 さ れ て い ま す 。
( 3 ) 高 齢 化 率
平 成 2 7 年 国 勢 調 査 に よ る 本 県 の 年 齢 3 区 分 割 合 は 、 年 少 人 口 ( 0 ~ 1 4 歳 )
比 率 が 1 0 . 5 % 、 生 産 年 齢 人 口 ( 1 5 ~ 6 4 歳 ) 比 率 が 5 5 . 7 % 、 老 年 人 口 ( 6 5 歳
以 上 ) 比 率 が 3 3 . 8 % と な っ て い ま す 。 こ の う ち 、 老 年 人 口 比 率 は 全 国 平 均 の
2 6 . 6 % を 大 き く 上 回 り 、 全 国 で 最 も 高 い 比 率 と な っ て い ま す 。
将 来 推 計 人 口 で は 、本 県 の 老 年 人 口 の 割 合 は 今 後 も 増 加 し つ づ け 、平 成 5 2
( 2 0 4 0 ) 年 に は 4 3 . 8 % に な る こ と が 予 想 さ れ て い ま す
出 典 : 平 成 2 7年 ま で は 「 国 勢 調 査 」 、 平 成 3 2年 以 降 は 「 日 本 の 地 域 別 将 来 推 計
人 口 」 ( 国 立 社 会 保 障 ・ 人 口 問 題 研 究 所 、 平 成 2 5年 3 月 )
( 4 ) 世 帯 数
平 成 2 7 年 の 国 勢 調 査 に よ る と 、本 県 の 世 帯 数 は 3 8 8 , 5 6 0 、1 世 帯 当 た り の
人 員 は 2 . 5 5 人 と な っ て お り 、 世 帯 数 が 最 も 多 か っ た 平 成 1 7 年 国 勢 調 査 時 か
ら 4 , 4 7 8 減 少 し て い ま す 。ま た 、1 世 帯 当 た り の 人 員 は 0 . 3 0 人 減 少 し て い ま
す 。
「 日 本 の 世 帯 数 の 将 来 推 計 」( 平 成 2 6 年 4 月 、 国 立 社 会 保 障 ・ 人 口 問 題 研
究 所 ) に よ る と 、 世 帯 数 及 び 1 世 帯 当 た り の 人 員 は と も に 減 少 し 、 平 成 4 7
( 2 0 3 5 ) 年 に は 世 帯 数 は 平 成 2 7 年 と 比 べ 、 1 9 . 5 % 減 少 す る と 予 想 さ れ て い
ま す 。世 帯 数 に つ い て は 、世 帯 人 員 が 単 独 で あ る 世 帯 が 平 成 4 7 年 に は 世 帯 全
体 の 3 1 . 0 % に ま で 増 加 す る と さ れ 、 そ の う ち 約 半 数 が 6 5 歳 以 上 の 単 独 で あ
る 世 帯 に な る と 予 想 さ れ て い ま す。
21.0% 20.0% 17.9%15.6% 13.7%12.4% 11.4% 10.5% 9.7% 9.0% 8.5% 8.4% 8.3% 68.5% 67.4%66.5%
64.8% 62.8%
60.6% 59.0%
55.7% 53.2%
51.5% 50.5% 49.6%47.9% 10.5% 12.6% 15.6%
19.6% 23.5%26.9% 29.6%
33.8% 37.2% 39.5% 41.0%42.1%43.8%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
昭和55 60 平成2 7 12 17 22 27 32 37 42 47 52
図2 秋田県における年齢別(3区分)人口割合の推移
65歳以上
15~64歳
出 典 : 平 成 2 7年 ま で は 「 国 勢 調 査 」 、 平 成 3 2 年 以 降 は 「 日 本 の 世 帯 数 の 将 来 推 計 」
( 国 立 社 会 保 障 ・ 人 口 問 題 研 究 所 、 平 成 2 6年 4月 )
2 人口動態
( 1 ) 出 生 数
平 成 2 8 年 の 本 県 の 出 生 数 は 5 , 6 6 6 人 、出 生 率( 人 口 千 対 )は 5 . 6 で す 。出
生 数 は 依 然 と し て 減 少 が 続 き 、 出 生 率 は 全 国 平 均 の 7 . 8 を 下 回 り 、 全 国 最 下
位 と な っ て い ま す 。 ま た 、 合 計 特 殊 出 生 率 ( ※ ) は 1 . 3 9 で 、 全 国 平 均 の
1 . 4 4を 下 回 っ て い ま す 。
出 典 : 厚 生 労 働 省 「 人 口 動 態 統 計 」 ( 平 成 2 8年 )
0.00 1.00 2.00 3.00 4.00 5.00 6.00
0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000 350,000 400,000 450,000
昭和35 50 60 7 17 27 37 47
単位:人 単位:人
図3 世帯数と1世帯あたりの人員の推移
世帯数
1世帯あたり人員
0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 16,000 18,000
昭55 60 平元 2 7 12 17 22 23 24 25 26 27 28 単位:人
図4 出生数・死亡数の推移
出 典 : 厚 生 労 働 省 「 人 口 動 態 統 計 」 ( 平 成 2 8 年 )
※ 合 計 特 殊 出 生 率
一 人 の 女 性 が 一 生 の 間 に 産 む 平 均 の 子 ど も の 数
( 2 ) 死 亡 数
平 成 2 8 年 の 本 県 の 死 亡 数 は 1 5 , 2 4 4 人 、 死 亡 率 ( 人 口 千 対 ) は 1 5 . 1 で す 。
死 亡 数 は 、 昭 和 5 0 年 代 後 半 か ら 増 加 傾 向 に あ り 、 平 成 5 年 以 降 は 出 生 数 を
上 回 っ て お り 、 死 亡 率 も 全 国 平 均 の 1 0 . 5 を 大 き く 上 回 っ て い ま す 。
平 成 2 8 年 の 死 亡 を 死 因 別 に み る と 、 第 1 位 悪 性 新 生 物 、 第 2 位 心 疾 患 、
第 3 位 脳 血 管 疾 患 の 順 で 、こ れ ら の 三 大 死 因 に よ る 死 亡 が 全 体 の 約 5 2 % を 占
め 、 特 に 、 悪 性 新 生 物 及 び 脳 血 管 疾 患 の 死 亡 率 は 全 国 で 最 も 高 い 状 況 で 推 移
し て い ま す 。
表 1 秋 田 県 に お け る 主 な 死 因 に よ る 死 亡 数 、 死 亡 率
※
順 位 死 因 死 亡 数 構 成 割 合 死 亡 率
全国平均
死 亡 率
全 国 順 位 1 位 悪 性 新 生 物 4 , 2 4 2 人 2 7 . 8 % 4 2 1 . 3 2 9 8 . 3 1 位
2 位 心 疾 患 2 , 0 9 8 人 1 3 . 8 % 2 0 8 . 3 1 5 8 . 4 8 位
3 位 脳 血 管 疾 患 1 , 6 2 7 人 1 0 . 7 % 1 6 1 . 6 8 7 . 4 1 位
出 典 : 厚 生 労 働 省 「 人 口 動 態 統 計 」 ( 平 成 2 8 年 ) ※ 死 亡 率 : 人 口 1 0万 対 の 死 亡 数
0 2 4 6 8 10 12 14 16
昭55 60 平2 7 12 17 22 23 24 25 26 27 28 図5 出生率・死亡率の推移
50 55 60 65 70 75 80 85 90
昭和40 45 50 55 60 平成2 7 12 17 22 27
歳
図6
平均寿命の推移
全 国 男 秋田県 男 全 国 女 秋田県 女
( 3 ) 平 均 寿 命
本 県 の 平 均 寿 命 は 男 性 が 7 9 . 5 1 歳 、 女 性 が 8 6 . 3 8 歳 と な っ て お り 、 男 女 と
も に 全 国 平 均 を 下 回 っ て い ま す 。 本 県 の 平 均 寿 命 は 、 全 国 の 平 均 寿 命 の 延 び
と 同 様 に 延 び て い ま す が 、 平 成 2 7 年 調 査 時 で 男 性 が 4 6 位 、 女 性 が 4 4 位 と
下 位 に あ り ま す 。
出 典 : 厚 生 労 働 省 「 都 道 府 県 生 命 表 」 ( 平 成 2 7年 )
3 住民の健康状況
( 1 ) 生 活 習 慣 の 状 況
①
食 生 活
平 成 2 8 年 度 県 民 健 康 ・ 栄 養 調 査 ( 県 健 康 推 進 課 ) に よ る と 、 成 人 1 人 1
日 当 た り の 塩 分 摂 取 量 は 1 0 . 6 g で 、減 少 傾 向 に あ り ま す が 、全 国 平 均( 9 . 9 g )
よ り も や や 高 い 状 況 で す 。
野 菜 摂 取 量 は 成 人 1 人 1 日 当 た り 2 7 6 . 3 g で 、 こ れ ま で 目 標 と し て き た
3 5 0 g に 達 し て い ま せ ん 。
②
運 動
平 成 2 8 年 度 県 民 健 康 ・ 栄 養 調 査 に よ る と 、 県 民 の 成 人 1 人 1 日 当 た り の
平 均 歩 数 は 、 男 性 6 , 0 4 0 歩 、 女 性 5 , 4 4 1 歩 で あ り 、 男 女 と も に 全 国 平 均 ( 男
性 6 , 9 8 4歩 、 女 性 6 , 0 2 9歩 ) を 大 き く 下 回 っ て い ま す 。
ま た 、平 成 2 7 年 度 の 健 康 づ く り に 関 す る 調 査 ( 県 健 康 推 進 課 ) に よ る と 、「 週
2 回 以 上 運 動 を し て い る 」と 回 答 し た 人 の 割 合 は 、4 2 . 5 % と な っ て お り 、そ の
内 容 は 、 「 農 作 業 な ど 仕 事 上 の 運 動 」 ( 5 0 . 9 % ) 、 「 散 歩 、 徒 歩 通 勤 な ど 」
③
休 養
平 成 2 7 年 度 の 健 康 づ く り に 関 す る 調 査 に よ る と 、 県 民 の 1 日 あ た り の 睡
眠 時 間 の 平 均 は 6 時 間 3 5 分 、 「 睡 眠 に よ っ て 休 養 が 十 分 と れ た 人 の 割 合 」
は 6 1 . 9 % で 、 い ず れ も 減 少 傾 向 に あ り ま す 。
④
喫 煙
平 成 2 7 年 度 の 健 康 づ く り に 関 す る 調 査 に よ る と 、本 県 に お け る 喫 煙 率 は 、
男 性 で は 3 3 . 9 % 、 女 性 で は 1 1 . 0 % と な っ て お り 、 男 女 と も 3 0 歳 代 の 喫 煙 率
が 最 も 高 く な っ て い ま す 。
表 1 喫 煙 率 の 状 況 ( 単 位 : % )
区 分 2 0 歳 代 3 0 歳 代 4 0 歳 代 5 0 歳 代 6 0 歳 代 7 0 歳 ~ 総 数 男 性 3 7 . 0 4 2 . 5 4 1 . 5 4 2 . 3 3 0 . 2 1 4 . 4 3 3 . 9
女 性 1 1 . 3 2 1 . 1 1 7 . 7 1 1 . 0 6 . 3 3 . 6 1 1 . 0
出 典 : 秋 田 県 健 康 推 進 課 「 健 康 づ く り に 関 す る 調 査 」 ( 平 成 2 7 年 度 )
⑤
ア ル コ ー ル
本 県 は 、 1 人 当 た り の 清 酒 消 費 量 が 全 国 で 2 番 目 ( 同 率 ) に 多 く 、 1 人 当
た り の 総 ア ル コ ー ル 飲 料 消 費 量 も 、 全 国 で 7番 目 に 多 く な っ て い ま す ( 平 成
2 8 年 度 版 国 税 庁 「 酒 の し お り 」 ) 。
ま た 、 男 性 で 1日 平 均 日 本 酒 換 算 2 合 程 度 以 上 、 女 性 で 1 合 程 度 以 上 の 飲
酒 が 生 活 習 慣 病 の リ ス ク を 高 め る と さ れ て い ま す が 、 「 健 康 づ く り に 関 す る
調 査 」( 平 成 2 7 年 度 )に よ る と 、本 県 で は 男 性 の 2 2 . 6 % 、女 性 の 1 7 . 8 % が 、
生 活 習 慣 病 の リ ス ク を 高 め る 量 を 飲 酒 し て い る 状 況 に あ り ま す 。
( 2 ) 生 活 習 慣 病 等 の 状 況
①
肥 満 者 の 状 況
平 成 2 8 年 度 県 民 健 康 ・ 栄 養 調 査 に よ る と 、肥 満( B M I 2 5 . 0 以 上 )者( 男
性 2 0 ~ 6 9 歳 、 女 性 4 0 ~ 6 9 歳 ) の 割 合 は 、 男 性 が 2 5 . 0 % 、 女 性 が 2 0 . 0 % と
な っ て い ま す 。
②
メ タ ボ リ ッ ク シ ン ド ロ ー ム 等 の 状 況 ( 4 0 ~ 7 4
歳 )
平 成 2 6 年 度 特 定 健 康 診 査 結 果 に よ る と 、 県 民 の 収 縮 期 血 圧 の 平 均 値 は 男
性 1 2 8 . 9 m m H g 、 女 性 1 2 4 m m H g と な っ て い ま す 。
平 成 2 7 年 度 特 定 健 康 診 査 結 果 に よ る と 、 メ タ ボ リ ッ ク シ ン ド ロ ー ム 該 当
4 住民の受療状況
( 1 ) 入 院 ・ 外 来 患 者 数
①
受 療 率
平 成 2 6 年 患 者 調 査 に お い て 、 県 内 に 住 所 を 有 す る 推 計 患 者 数 は 6 9 , 1 0 0 人
( 入 院 1 3 , 1 0 0 人 、 外 来 5 6 , 0 0 0 人 ) で す 。 受 療 率 ( 人 口 1 0 万 対 ) は 、 入 院
1 , 2 6 7 、 外 来 5 , 3 9 6 で 、 入 院 が 全 国 値 よ り も 高 く な っ て い ま す 。 6 5 歳 以 上 の
受 療 率 で は 入 院 2 , 7 3 4 、 外 来 8 , 9 3 8 で 全 国 値 よ り も 低 く な っ て お り 、 前 回 の
平 成 2 0 年 調 査 と 比 較 し て も 受 療 率 は 減 少 し て い ま す 。
表 1 受 療 率 ( 人 口 1 0万 対 )
区 分
平 成 2 0年 平 成 2 3年 平 成 2 6 年
入 院 外 来 入 院 外 来 入 院 外 来
秋
田
受 療 率
1 , 3 3 2 5 , 4 7 7 1 , 2 7 7 5 , 6 9 9 1 , 2 6 7 5 , 3 9 6
6 5 歳 以 上 同
3 , 2 3 6 9 , 9 7 7 2 , 9 5 6 9 , 1 7 9 2 , 7 3 4 8 , 9 3 8
全
国
受 療 率
1 , 0 9 0 5 , 3 7 6 1 , 0 6 8 5 , 7 8 4 1 , 0 3 8 5 , 6 9 6
6 5 歳 以 上 同
3 , 3 0 1 1 0 , 9 0 4 3 , 1 3 6 1 1 , 4 1 4 2 , 8 4 0 1 0 , 6 3 7
出 典 : 厚 生 労 働 省 「 患 者 調 査 」
②
傷 病 分 類 別 受 療 率
◇
入 院 患 者
入 院 患 者 に つ い て 、傷 病 分 類 別 に 受 療 率( 人 口 1 0 万 対 )を み る と 、精 神
障 害 、 循 環 器 系 疾 患 、 新 生 物 、 神 経 系 疾 患 の 順 に 多 く 、 い ず れ も 全 国 の 値
を 上 回 っ て い ま す 。平 成 2 3 年 の 前 回 調 査 時 と 比 較 し て 、精 神 障 害 と 循 環 器
系 疾 患 の 受 療 率 は 減 少 し て い ま す が 、 新 生 物 と 神 経 系 疾 患 の 受 療 率 は 増 加
し て い ま す 。
表 2 入 院 患 者 の 傷 病 分 類 別 受 療 率 ( 人 口 1 0 万 対 )
区 分
平 成 2 3 年 平 成 2 6 年
秋 田 全 国 秋 田 全 国
精 神 障 害 3 0 4 2 2 5 2 8 3 2 0 9
循 環 器 系 2 3 4 2 0 0 2 2 8 1 8 9
新 生 物 1 6 1 1 2 0 1 6 5 1 1 4
神 経 系 1 2 5 9 2 1 4 7 9 6
出 典 : 厚 生 労 働 省 「 患 者 調 査 」 ( 平 成 2 6年 )
◇
外 来 患 者
外 来 患 者 に つ い て は 、 循 環 器 系 疾 患 、 消 化 器 系 疾 患 、 筋 骨 格 系 疾 患 、 呼
吸 器 系 疾 患 の 順 に 多 く 、平 成 2 3 年 の 前 回 調 査 時 と 比 較 し て 、循 環 器 系 疾 患
が 増 加 し た 一 方 、 消 化 器 系 疾 患 が 減 少 し て い ま す 。
表 3 外 来 患 者 の 傷 病 分 類 別 受 療 率 ( 人 口 1 0 万 対 )
区 分
平 成 2 3 年 平 成 2 6 年
秋 田 全 国 秋 田 全 国
循 環 器 系 9 2 5 7 5 5 9 6 4 7 3 4
消 化 器 系 1 , 0 6 3 1 , 0 3 6 9 1 5 1 , 0 3 1
筋 骨 格 系 6 4 1 7 9 8 7 2 7 6 9 1
呼 吸 器 系 6 5 6 5 6 4 4 9 5 5 2 6
出 典 : 厚 生 労 働 省 「 患 者 調 査 」
出 典 : 厚 生 労 働 省 「 患 者 調 査 」 ( 平 成 2 6年 )
0 50 100 150 200 250 300 350
感
染
症
及
び
寄
生
虫
症
新
生
物
内
分
泌
,
栄
養
及
び
代
謝
疾
患
精
神
及
び
行
動
の
障
害
神
経
系
の
疾
患
循
環
器
系
の
疾
患
呼
吸
器
系
の
疾
患
消
化
器
系
の
疾
患
筋
骨
格
系
及
び
結
合
組
織
の
疾
患
腎
尿
路
生
殖
器
系
の
疾
患
損
傷
,
中
毒
及
び
そ
の
他
の
外
因
の
影
響
図1 入院患者の傷病分類別受療率(人口10万対)
秋田県 全国
0 200 400 600 800 1,000 1,200
感
染
症
及
び
寄
生
虫
症
新
生
物
内
分
泌
,
栄
養
及
び
代
謝
疾
患
精
神
及
び
行
動
の
障
害
神
経
系
の
疾
患
眼
及
び
付
属
器
の
疾
患
耳
及
び
乳
様
突
起
の
疾
患
循
環
器
系
の
疾
患
呼
吸
器
系
の
疾
患
消
化
器
系
の
疾
患
皮
膚
及
び
皮
下
組
織
の
疾
患
筋
骨
格
系
及
び
結
合
組
織
の
疾
患
腎
尿
路
生
殖
器
系
の
疾
患
損
傷
,
中
毒
及
び
そ
の
他
の
外
因
の
影
響
図2 外来患者の傷病分類別受療率(人口10万対)
③
年 齢 階 級 別 受 療 率
◇
入 院 患 者
入 院 患 者 の 年 齢 階 級 別 受 療 率 は 、 5 ~ 1 4 歳 が 最 も 低 く 、 加 齢 と と も に 高
く な っ て い ま す 。 7 4 歳 ま で は お お む ね 全 国 値 を 上 回 る も の の 、 7 5 歳 以 上
は 全 国 値 を 下 回 っ て い ま す 。
表 4 入 院 患 者 の 年 齢 階 級 別 受 療 率 ( 人 口 1 0万 対 )
区 分 0 ~ 4 歳 5 ~ 1 4 歳 1 5 ~ 2 4 歳 2 5 ~ 3 4 歳 3 5 ~ 4 4 歳 4 5 ~ 5 4 歳 5 5 ~ 6 4 歳 6 5 ~ 7 4 歳 7 5 歳 以 上
秋
田
男 4 4 2 1 2 9 1 6 8 2 9 6 4 8 4 6 5 4 1 , 2 6 5 2 , 1 6 0 3 , 7 8 4
女 3 4 7 1 1 6 1 9 5 5 1 4 3 7 7 5 4 1 8 7 2 1 , 3 9 5 3 , 4 1 1
総 数 3 9 6 1 2 3 1 7 9 3 9 9 4 3 5 5 9 2 1 , 0 7 7 1 , 7 5 0 3 , 5 4 3
全
国
男 3 7 0 1 0 1 1 3 5 1 9 8 3 1 1 5 7 8 1 , 1 1 5 1 , 8 4 2 4 , 0 3 6
女 3 1 8 8 2 1 4 8 3 4 5 3 2 4 4 3 1 7 5 0 1 , 3 2 2 4 , 3 1 1
総 数 3 4 5 9 2 1 4 1 2 7 0 3 1 8 5 0 5 9 3 0 1 , 5 6 8 4 , 2 0 5
出 典 : 厚 生 労 働 省 「 患 者 調 査 」 ( 平 成 2 6年 )
出 典 : 厚 生 労 働 省 「 患 者 調 査 」 ( 平 成 2 6年 )
◇
外 来 患 者
外 来 患 者 の 年 齢 階 級 別 受 療 率 は 、 1 5 ~ 2 4 歳 が 最 も 低 く 、 お お む ね 年 齢 と
と も に 高 く な っ て い ま す が 、ほ と ん ど の 年 齢 区 分 で 全 国 値 を 下 回 っ て い ま す 。
表 5 外 来 患 者 の 年 齢 階 級 別 受 療 率 ( 人 口 1 0万 対 )
区 分 0 ~ 4 歳 5 ~ 1 4 歳 1 5 ~ 2 4 歳 2 5 ~ 3 4 歳 3 5 ~ 4 4 歳 4 5 ~ 5 4 歳 5 5 ~ 6 4 歳 6 5 ~ 7 4 歳 7 5 歳 以 上
秋
田
男 6 , 9 8 1 2 , 8 6 6 1 , 5 7 7 2 , 2 8 9 2 , 2 9 3 2 , 9 6 2 4 , 6 4 0 7 , 7 4 7 9 , 9 7 9
女 5 , 6 8 2 2 , 9 3 2 2 , 0 7 1 3 , 4 0 6 3 , 8 2 7 4 , 0 5 5 5 , 6 6 0 8 , 3 7 4 9 , 5 1 0
総 数 6 , 3 5 1 2 , 8 9 8 1 , 7 9 5 2 , 8 0 9 3 , 0 7 2 3 , 4 9 0 5 , 2 2 4 8 , 0 8 4 9 , 6 7 6
全
国
男 6 , 8 9 4 3 , 6 0 1 1 , 7 4 6 2 , 0 3 8 2 , 6 6 8 3 , 6 9 1 5 , 5 6 8 8 , 9 3 4 1 2 , 1 6 9
女 6 , 6 2 3 3 , 3 9 9 2 , 4 5 4 3 , 8 1 7 4 , 0 1 7 4 , 7 6 4 6 , 3 8 8 9 , 9 2 4 1 1 , 7 4 1
総 数 6 , 7 6 2 3 , 5 0 3 2 , 0 9 1 2 , 9 1 1 3 , 3 3 4 4 , 2 2 5 5 , 9 8 4 9 , 4 5 5 1 1 , 9 0 6
0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 4,500 5,000
0~4歳 5~14歳 15~24歳 25~34歳 35~44歳 45~54歳 55~64歳 65~74歳 75歳~ 図3 入院患者の年齢階級別受療率(人口10万対)
秋田県 男
秋田県 女
全国 男
全国 女
0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000
平成17年 平成20年 平成23年 平成26年 人
図5 県内における歯科外来患者数の推移
総数
男
女
0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000
0~4歳 5~14歳 15~24歳 25~34歳 35~44歳 45~54歳 55~64歳 65~74歳 75歳~ 図4 外来患者の年齢階級別受療率(人口10万対)
秋田県 男 秋田県 女 全国 男 全国 女
出 典 : 厚 生 労 働 省 「 患 者 調 査 」 ( 平 成 2 6年 )
④
歯 科 受 療 率
平 成 2 6 年 の 患 者 調 査 に よ る と 、 秋 田 県 内 の 歯 科 推 計 外 来 患 者 数 は 9 , 5 0 0
人 、 歯 科 推 計 外 来 患 者 受 療 率 ( 人 口 1 0 万 対 ) は 9 1 5 人 で 、 い ず れ も 前 回 平
成 2 3 年 の 調 査 結 果 と 比 べ る と 、 総 数 、 男 女 別 と も に 減 少 し て い ま す 。
出 典 : 厚 生 労 働 省 「 患 者 調 査 」 ( 平 成 2 6年 )
出 典 : 厚 生 労 働 省 「 患 者 調 査 」 ( 平 成 2 6年 )
0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400
平成17年 平成20年 平成23年 平成26年 図6 県内における歯科外来患者受療率の推移(人口10万対)
総数
男
年 齢 階 級 別 受 療 率 を 総 数 で み る と 、 6 5 ~ 7 4 歳 が 1 , 2 4 6人 と 最 も 高 く 、 次
い で 5 5 ~ 6 4 歳 で 1 , 0 5 6 人 、 4 5 ~ 5 4 歳 で 8 9 4 人 と 高 く な っ て い ま す 。 一 方 、
5 ~ 1 4 歳 が 4 1 3 人 と 最 も 低 く 、次 い で 0 ~ 4 歳 が 5 1 9 人 と 低 く な っ て い ま す 。
出 典 : 厚 生 労 働 省 「 患 者 調 査 」 ( 平 成 2 6年 )
( 2 ) 患 者 の 受 療 動 向
秋 田 県 に お け る 病 院 の 療 養 病 床 及 び 一 般 病 床 の 推 計 入 院 患 者 の 二 次 医 療 圏
ご と の 受 療 動 向 を 平 成 2 6 年 の 患 者 調 査 か ら 見 る と 、他 の 二 次 医 療 圏 か ら の 患
者 の 流 入 割 合 は 、横 手 医 療 圏 が 2 9 . 7 % と 最 も 高 く 、次 い で 秋 田 周 辺 が 1 5 . 6 %
と 高 く な っ て い ま す 。
ま た 、 他 の 二 次 医 療 圏 へ の 患 者 の 流 出 割 合 は 、 北 秋 田 医 療 圏 が 4 3 . 9 % 、 湯
沢 ・ 雄 勝 医 療 圏 が 3 3 . 6 % 、 大 仙 ・ 仙 北 医 療 圏 が 2 5 . 5 % と 高 く な っ て い ま す 。
表 7 病 院 の 療 養 病 床 及 び 一 般 病 床 の 推 計 患 者 数 の 圏 内 外 へ の 流 入 ・ 流 出 患 者 割 合
二 次医 療圏
他 の 二 次 医 療 圏
か ら の 流 入 患 者
割 合 ( % )
他 の 二 次 医 療 圏
へ の 流 出 患 者
割 合 ( % )
【 参 考 】
人 口
( 人 )
面 積
( ㎢ )
大 館 ・ 鹿 角
6 . 0 1 2 . 9 1 1 , 1 5 2 1 , 8 2 2
北 秋 田
3 . 7 4 3 . 9 3 5 , 6 0 5 1 , 4 0 9
能 代 ・ 山 本 7 . 4 1 2 . 9 8 2 , 4 7 6 1 , 1 9 1
秋 田 周 辺 1 5 . 6 5 . 1 4 0 0 , 9 1 1 1 , 6 9 5
由 利 本 荘 ・ に か ほ
1 4 . 7 1 0 . 2 1 0 5 , 2 5 1 1 , 4 5 1
大 仙 ・ 仙 北
8 . 1 2 5 . 5 1 3 0 , 5 8 5 2 , 1 2 9
横 手 2 9 . 7 1 8 . 3 9 2 , 1 9 7 6 9 3
湯 沢 ・ 雄 勝 1 5 . 2 3 3 . 6 6 4 , 5 4 2 1 , 2 2 5
出 典: 「患 者調 査」 ( 平 成 2 6 年 ) 厚 生労 働省医 政局 地域医 療計 画課によ る特 別集計
※人口は国勢調査、面積は国土地理院(いずれも平成 2 7 年 1 0 月 1 日) 0
200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600
0~4歳 5~14歳 15~24歳 25~34歳 35~44歳 45~54歳 55~64歳 65~74歳 75歳~ 図7 県内における年齢階級・性別にみた歯科外来受療率(人口10万対)
総数
男
( 3 ) 病 床 利 用 率
平 成 2 8 年 の 病 院 の 病 床 利 用 率 は 、 一 般 病 床 7 4 . 9 % 、 療 養 病 床 9 1 . 3 % 、 精
神 病 床 8 6 . 3 % 、結 核 病 床 2 3 . 3 % で 、全 病 床 数 で は 8 0 . 0 % と な っ て い ま す 。全
国 平 均 と 比 較 す る と 療 養 病 床 、 精 神 病 床 は 上 回 っ て い ま す が 、 一 般 病 床 、 結
核 病 床 は 下 回 っ て い ま す 。
表 8 病 床 利 用 率 ( % )
区 分 一 般 病 床 療 養 病 床 精 神 病 床 結 核 病 床 感 染 症 病 床 全 病 床 秋 田 県 7 4 . 9 9 1 . 3 8 6 . 3 2 3 . 3 - 8 0 . 0
全 国 7 5 . 2 8 8 . 2 8 6 . 2 3 4 . 5 3 . 2 8 0 . 1
出 典 : 平 成 2 8年 「 病 院 報 告 」 ( 厚 生 労 働 省 )
( 4 ) 平 均 在 院 日 数
病 床 利 用 率 と 関 連 し て 、 患 者 が ど れ く ら い の 期 間 入 院 し て い る か を 見 る 平
均 在 院 日 数 は 、 一 般 病 床 1 8 . 1日 、 療 養 病 床 1 6 5 . 5 日 、 精 神 病 床 2 6 9 . 2 日 、 結
核 病 床 8 9 . 5 日 で 、 全 病 床 で は 3 1 . 1 日 と な っ て い ま す 。 全 国 平 均 と 比 較 す る
と 一 般 病 床 、 療 養 病 床 、 結 核 病 床 は 上 回 っ て い ま す が 、 精 神 病 床 は 下 回 っ て
い ま す 。
表 9 平 均 在 院 日 数 ( 日 )
区 分 一 般 病 床 療 養 病 床 精 神 病 床 結 核 病 床 感 染 症 病 床 全 病 床 秋 田 県 1 8 . 1 1 6 5 . 5 2 6 9 . 2 8 9 . 5 - 3 1 . 1
全 国 1 6 . 2 1 5 2 . 2 2 6 9 . 9 6 6 . 3 7 . 8 2 8 . 5
1 病院・診療所
( 1 ) 医 療 施 設 数
平 成 2 8 年 の 秋 田 県 の 医 療 施 設 数 は 、病 院 6 9( 一 般 病 院 5 3 、精 神 病 院 1 6 )、
一 般 診 療 所 8 0 9 ( 有 床 6 3 、 無 床 7 4 6 ) 、 歯 科 診 療 所 4 4 5 で す 。
人 口 1 0 万 対 で は 、 病 院 6 . 8 ( 一 般 病 院 5 . 2 、 精 神 病 院 1 . 6 ) 、 一 般 診 療 所
8 0 . 1 、 歯 科 診 療 所 4 4 . 1 で 、 全 国 平 均 ( 人 口 1 0 万 対 ) と 比 較 す る と 、 病 院 、
精 神 病 院 、 一 般 診 療 所 は 上 回 っ て い ま す が 、 一 般 病 院 、 歯 科 診 療 所 は 下 回 っ
て い ま す 。
表 1 医 療 施 設 数 ( カ 所 )
区 分
病 院
診 療 所
歯 科 診 療 所
一 般 病 院 精 神 病 院
秋 田 県
6 9
( 6 . 8 )
5 3
( 5 . 2 )
1 6
( 1 . 6 )
8 0 9
( 8 0 . 1 )
4 4 5
( 4 4 . 1 )
全 国
8 , 4 4 2
( 6 . 7 )
7 , 3 8 0
( 5 . 8 )
1 , 0 6 2
( 0 . 8 )
1 0 1 , 5 2 9
( 8 0 . 0 )
6 8 , 9 4 0
( 5 4 . 3 )
出 典 : 厚 生 労 働 省 「 医 療 施 設 調 査 」 ( 平 成 2 8年 ) ※ ( ) 内 は 人 口 1 0万 対
図 1 医 療 施 設 数 の 推 移
出 典 : 厚 生 労 働 省 「 医 療 施 設 調 査 」 ( 平 成 2 8年 )
( 2 ) 病 床 数
平 成 2 8 年 の 秋 田 県 の 病 床 数 ( 人 口 1 0 万 対 ) は 、 一 般 病 床 ( 病 院 ) 8 7 6 . 3
床 、 療 養 病 床 ( 病 院 ) 2 1 7 . 5 床 、 精 神 病 床 ( 病 院 ) 4 0 1 . 3 床 、 結 核 病 床 ( 病
院 ) 4 . 4 床 、 一 般 病 床 ( 一 般 診 療 所 ) 7 4 . 9 床 、 療 養 病 床 ( 一 般 診 療 所 ) 7 . 6
床 で 、 全 国 平 均 と 比 較 す る と 、 療 養 病 床 ( 病 院 、 一 般 診 療 所 ) を 除 き 、 上 回
っ て い ま す 。
第 3 節 医 療 提 供 施 設 の 状 況
0 100 200 300 400 500 600 700 800 900
昭35 40 45 50 55 60 平2 7 12 17 22 27 28
単位:カ所
一般診療所
歯科診療所
表 2 人 口 1 0万 対 病 床 数 ( 床 )
区 分
病 院 一 般 診 療 所
一 般 病 床 療 養 病 床 精 神 病 床 結 核 病 床 一 般 病 床 療 養 病 床 秋 田 県 8 7 6 . 3 2 1 7 . 5 4 0 1 . 3 4 . 4 7 4 . 9 7 . 6
全 国 7 0 2 . 3 2 5 8 . 5 2 6 3 . 3 4 . 2 7 3 . 7 7 . 8
出 典 : 厚 生 労 働 省 「 医 療 施 設 調 査 」 ( 平 成 2 8 年 )
2 薬局
平 成 2 9 年 3 月 3 1 日 現 在 の 秋 田 県 の 薬 局 数 は 、5 3 3 施 設 で す 。人 口 1 0 万 対
の 薬 局 数 を み る と 、 5 2 . 8 施 設 で す 。
ま た 、平 成2 8年 度 の 処 方 せ ん 受 取 率 の 推 計 に よ る と 、秋 田 県 の 分 業 率 は 8 6 . 9
% で 全 国 平 均 7 1 . 7 % を 大 き く 上 回 り 、 全 国 第 1 位 で す 。
表 3 薬 局 数 と 分 業 率 の 推 移
区 分 平 成 2 4 年 平 成 2 5 年 平 成 2 6 年 平 成 2 7 年 平 成 2 8 年
薬 局 数
秋 田 県
5 3 1 5 3 3 5 3 8 5 3 5 5 3 3
( 5 0 . 0 ) ( 5 0 . 8 ) ( 5 1 . 9 ) ( 5 2 . 3 ) ( 5 2 . 8 )
全 国
5 5 , 7 9 7 5 7 , 0 7 1 5 7 , 7 8 4 5 8 , 3 2 6 5 8 , 6 7 8
( 4 3 . 8 ) ( 4 4 . 8 ) ( 4 5 . 5 ) ( 4 5 . 9 ) ( 4 6 . 2 )
分 業 率 秋 田 県 8 2 . 7 8 2 . 8 8 4 . 2 8 4 . 6 8 6 . 9
( % ) 全 国 6 6 . 1 6 7 . 0 6 8 . 7 7 0 . 0 7 1 . 7
出 典 : 薬 局 数 : 厚 生 労 働 省 「 衛 生 行 政 報 告 例 」 ※ ( ) 内 は 人 口 1 0万 対
分 業 率 : 「 処 方 せ ん 受 取 率 の 推 計 「 全 保 険 ( 社 保 + 国 保 + 後 期 高 齢 者 ) 」 」
( 公 益 社 団 法 人 日 本 薬 剤 師 会 )
3 訪問看護ステーション
平 成 2 8 年 1 0 月 1 日 現 在 の 秋 田 県 の 訪 問 看 護 ス テ ー シ ョ ン 数 は 、6 0 事 業 所
で 、 直 近 4 年 間 で 約 1 . 5 倍 と 大 幅 に 増 加 し て い ま す 。 人 口 1 0 万 対 の 事 業 所 数
は 、 5 . 9 事 業 所 で 全 国 平 均 を 下 回 っ て い ま す 。
表 4 訪 問 看 護 ス テ ー シ ョ ン 数 の 推 移
区 分 平 成 2 4 年 平 成 2 5 年 平 成 2 6 年 平 成 2 7 年 平 成 2 8 年
訪 問 看 護
ス テ ー シ
ョ ン 数
秋 田 県
4 0 4 0 4 4 5 2 6 0
( 3 . 8 ) ( 3 . 8 ) ( 4 . 2 ) ( 5 . 1 ) ( 5 . 9 )
全 国
6 , 5 9 0 7 , 1 5 3 7 , 9 0 3 8 , 7 4 5 9 , 5 2 5
( 5 . 2 ) ( 5 . 6 ) ( 6 . 2 ) ( 6 . 9 ) ( 7 . 5 )
出 典 : 厚 生 労 働 省 「 介 護 サ ー ビ ス 施 設 ・ 事 業 所 調 査 」
※ ( ) 内 は 人 口 1 0 万 対 で 、 県 医 務 薬 事 課 で 算 出 ( 人 口 は 平 成 2 7 年 は 総 務 省 統
計 局 「 国 勢 調 査 」 、 他 は 「 秋 田 県 年 齢 別 人 口 流 動 調 査 」 又 は 総 務 省 「 人 口 推 計 」 。
第3章 医療圏と基準病床数
1 設定の趣旨
医 療 サ ー ビ ス に は 、日 常 的 な 疾 病 等 の 治 療 、診 断 等 の 県 民 に と っ て 身 近 で 頻
度 の 高 い も の か ら 、高 度 で 専 門 的 か つ 特 殊 な 医 療 ま で 様 々 な サ ー ビ ス が あ り ま
す 。県 民 誰 も が 身 近 な と こ ろ で 良 質 な サ ー ビ ス を 受 け ら れ る よ う 、限 ら れ た 医
療 資 源 を 効 率 的 か つ 適 正 に 配 置 す る と と も に 、関 係 機 関 相 互 が 連 携 を 図 っ て い
く 必 要 が あ り ま す 。
本 計 画 で は 、県 民 の ニ ー ズ に 応 え た 医 療 提 供 体 制 の 体 系 化 や 医 療 ・ 保 健 ・ 福
祉 の 連 携 を 図 る た め の 地 域 的 単 位 と し て 、 次 の と お り 設 定 し ま す 。
ま た 、が ん 、脳 卒 中 、急 性 心 筋 梗 塞 、糖 尿 病 、精 神 疾 患 の 5 疾 病 、救 急 医 療 、
災 害 医 療 、へ き 地 医 療 、周 産 期 医 療 、小 児 医 療 の 5 事 業 及 び 在 宅 医 療 に つ い て
は 、そ れ ぞ れ の 疾 病 ・ 事 業 等 ご と に 圏 域 を 設 定 し 、医 療 連 携 体 制 を 構 築 す る こ
と と し ま す 。
表 1 各 医 療 圏 の 機 能 及 び 地 域
区 分 区 域 単 位 地 域
一 次 医 療 圏 住民の健康管理、 予防、 日常
的な疾病や外傷等に対処し
て、 日常生活に密着した医療
・保健・福祉サービスを提供
する地域。
各 市 町 村
二 次 医 療 圏
(医 療 法 施 行 規 則
第 3 0 条 の 4 第 2
項 第 9号 )
都 市 と 周 辺 地 域 を 一 体 と し
た 広 域 的 な 日 常 の 生 活 圏 で
特 殊な医 療
(※ )
を除 いた入 院
治 療 や 包 括 的 な 医 療 サ ー ビ
スが行われる地域で、 病院及
び 診 療 所 の 一 般 病 床 及 び 療
養 病 床 の 整 備 を 図 る 地 域 的
単位。
8 つ の 二 次 医 療 圏
( 表 2 、 図 1 )
三 次 医 療 圏
( 医 療 法 施 行 規 則
第 3 0 条 の 4 第 2
項 第 1 0 号 )
二次医療圏で対応することが
困難で特殊な医療サービスが
行われる広域的な区域。
また、広大な面積を有する秋
田県の地理的条件を踏まえ、
特殊な医療需要に対応できる
よう、 3 つの広域的なエリアも
設定。
県 全 域
広域的エリアとして
県北・中央・県南を
設定
※ 特 殊 な 医 療 「 医 療 法 施 行 規 則 第 3 0 条 の 2 8 の 2 」
特 殊 な 診 断 又 は 治 療 を 必 要 と す る 医 療 で あ っ て 、 次 の い ず れ か に 該 当 す る も の
① 先 進 的 な 技 術 を 必 要 と す る も の
② 特 殊 な 医 療 機 器 の 使 用 を 必 要 と す る も の
③ 発 生 頻 度 が 低 い 疾 病 に 関 す る も の
④ 救 急 医 療 で あ っ て 特 に 専 門 性 の 高 い も の
2 二次医療圏の設定
医 療 法 3 0 条 の 4第 2 項 第 9 号 に 基 づ く 二 次 医 療 圏 に つ い て は 、国 の 医 療 計
画 策 定 方 針 に お い て 、 一 定 の 見 直 し の 要 件 ※
の 下 、 入 院 に 係 る 医 療 を 提 供 す る
一 体 の 圏 域 と し て 成 り 立 っ て い な い 場 合 は 、そ の 見 直 し を 検 討 す る こ と と さ れ
ま し た 。
秋 田 県 に お い て は 、 北 秋 田 、 大 仙 ・ 仙 北 、 湯 沢 ・ 雄 勝 の 3 つ の 二 次 医 療 圏 が
見 直 し の 対 象 に 該 当 し ま し た が 、こ の う ち 、一 部 の 疾 病 に 係 る 医 療 提 供 体 制 の
構 築 が 困 難 と な っ て い る 北 秋 田 、湯 沢 ・ 雄 勝 の 2 医 療 圏 に つ い て 、患 者 の 受 療
動 向 や 医 療 提 供 状 況 の 現 状 分 析 を 行 い 、市 町 村 や 関 係 す る 団 体 の 意 見 等 を 踏 ま
え て 検 討 を 行 い ま し た 。
そ の 結 果 、次 の 理 由 に よ り 、引 き 続 き 8 つ の 二 次 医 療 圏 を 設 定 す る こ と と し 、
が ん ・ 脳 卒 中 ・ 急 性 心 筋 梗 塞 等 の 高 度 な 医 療 機 能 が 必 要 と さ れ る 疾 病 に つ い て
は 、 隣 接 す る 二 次 医 療 圏 と の 連 携 体 制 の 構 築 に 努 め て い く こ と と し ま す 。
◎ 二 次 医 療 圏 の 設 定 理 由 ◎
※ 二 次 医 療 圏 の 見 直 し の 要 件
人 口 規 模 が 2 0 万 人 未 満 の 二 次 医 療 圏 で 、 流 入 患 者 割 合 が 2 0 % 未 満 、
1 北 秋 田 医 療 圏 及 び 湯 沢・雄 勝 医 療 圏 の 関 係 者 に お い て は 、二 次 医 療 圏
の 統 合 に よ る 患 者 の 利 便 性 低 下 や 地 域 医 療 の 衰 退 へ の 懸 念 が 強 い 一 方
で 、現 実 に 不 足 し て い る 医 療 機 能 に 関 し て は 、疾 病 ご と に 隣 接 す る 圏 域
と の 連 携 体 制 の 構 築 に 努 め て い る 。
2 県 内 の 各 二 次 医 療 圏 の 状 況 を 見 る と 、秋 田 周 辺 医 療 圏 以 外 の 二 次 医 療
圏 に お い て は 、疾 病 に よ り 多 か れ 少 な か れ 隣 接 す る 圏 域 と の 連 携 体 制 の
構 築 が 必 要 な 状 況 に あ る 。
3 こ う し た 地 域 の 実 情 を 踏 ま え 、本 計 画 に お い て は 、二 次 医 療 圏 を ベ ー
ス に し な が ら 、必 要 に 応 じ て 疾 病 ご と に 圏 域 を 越 え た 連 携 を 図 っ て い く
表 2 二 次 医 療 圏 の 区 域 、 人 口 ・ 面 積
圏 域 名 区 域 人 口 ( 人 ) 面 積 ( k ㎡ )
大 館 ・ 鹿 角 大 館 市 、 鹿 角 市 、 小 坂 町 1 1 1 , 5 5 2 1 , 8 2 2
北 秋 田 北秋田市、上小阿 仁 村 3 5 , 6 0 5 1 , 4 0 9
能 代 ・ 山 本
能 代 市 、 藤 里 町 、 三 種 町 、
八 峰 町
8 2 , 4 7 6 1 , 1 9 1
秋 田 周 辺
◎ 秋 田 市 、 男 鹿 市 、 潟 上 市 、
五 城 目 町 、 八 郎 潟 町 、 井 川 町 、
大 潟 村
4 0 0 , 9 1 1 1 , 6 9 5
由 利 本 荘 ・ に か ほ 由 利 本 荘 市 、 に か ほ 市 1 0 5 , 2 5 1 1 , 4 5 1
大 仙 ・ 仙 北 大 仙 市 、 仙 北 市 、 美 郷 町 1 3 0 , 5 8 5 2 , 1 2 9
横 手 横 手 市 9 2 , 1 9 7 6 9 3
湯 沢 ・ 雄 勝 湯 沢 市 、 羽 後 町 、 東 成 瀬 村 6 4 , 5 4 2 1 , 2 2 5
出典 : 人口は国勢調査、面積は国土地理院(いずれも平成 2 7 年 1 0 月 1 日)
◎: 中 核市
3 医療の需給状況の改善
本 計 画 に 基 づ き 、各 二 次 医 療 圏 に お い て 医 療 提 供 体 制 の 充 実 ・ 強 化 を 図 っ て
い く と と も に 、二 次 医 療 圏 で の 対 応 が 難 し い 比 較 的 高 度 な 医 療 に つ い て は 、個
別 の 疾 病 ご と に 医 療 連 携 体 制 の 構 築 を 行 い ま す 。
な お 、 地 域 医 療 構 想 に お い て 推 計 さ れ た 平 成 3 7 ( 2 0 2 5 ) 年 の 医 療 需 要 に 基
づ く 病 床 数 の 必 要 量 は 、 平 成 2 7 年 7 月 時 点 の 許 可 病 床 数 ( 病 床 機 能 報 告 ) に
比 べ 、 2 千 床 程 度 少 な い 病 床 数 と な っ て い ま す 。 こ の た め 継 続 的 な 入 院 需 要 の
減 少 局 面 に お い て 、 二 次 医 療 圏 の 在 り 方 を 含 め た 本 県 の 将 来 目 指 す べ き 医 療 提
秋田市
横手市 男鹿市
鹿角市
小 坂町
藤里町
五城目町
昭 和町
八郎潟町
井川町 大潟村
羽後町
東成瀬村 湯沢市
由利本荘市
大館市
大 仙市
にかほ市
能代市
三種町
仙北市
美郷町 八峰町
潟上市
上小阿仁村
北秋田市
大仙・仙北医療圏 能代・山本医療圏
秋田周辺医療圏
由利本荘・にかほ 医療圏
横手医療圏
湯沢・雄勝医療圏
大 館 ・ 鹿角医療圏
北 秋 田 医療圏
二 次医療 圏図
基 準 病 床 数 は 、医 療 法 第 3 0 条 の 4第 2項 第 1 1 号 の 規 定 に 基 づ き 定 め る も の
で す 。
医 療 法 施 行 規 則 第 3 0 条 の 3 0 の 規 定 に よ り 、療 養 病 床 及 び 一 般 病 床 の 総 数 は
二 次 医 療 圏 ご と に 、 精 神 病 床 、 結 核 病 床 及 び 感 染 症 病 床 は 、 県 全 域 に お い て 、
次 の と お り 定 め ま す 。
ま た 、医 療 法 施 行 規 則 第 3 0 条 の 3 3 の 規 定 に 基 づ く 所 要 の 調 整 を 行 っ た 後 の
平 成 2 9 年 9月 3 0 日 現 在 の 既 存 病 床 数 は 次 の と お り で す 。
表 1 基 準 病 床 数 と 既 存 病 床 数
病 床 種 別 圏 域 基 準 病 床 数 既 存 病 床 数
療 養 病 床
及び
一 般 病 床
大 館 ・ 鹿 角 1 , 0 7 1 1 , 4 9 3
北 秋 田 2 5 7 2 7 2
能 代 ・ 山 本 8 2 5 1 , 1 3 9
秋 田 周 辺 3 , 8 4 5 4 , 1 9 4
由 利 本 荘 ・ に か ほ 1 , 1 1 7 1 , 2 2 5
大 仙 ・ 仙 北 1 , 1 0 7 1 , 0 0 7
横 手 1 , 1 0 8 9 6 1
湯 沢 ・ 雄 勝 5 0 5 5 8 3
計 9 , 8 3 5 1 0 , 8 7 4
精 神 病 床 県 全 域 3 , 1 4 7 3 , 9 9 5
結 核 病 床 県 全 域 3 6 4 4
感 染 症 病 床 県 全 域 3 6 3 2