第1章
日本経済のあゆみ
円切り上げと変動相場制への移行
1960年代後半
経済拡大の中で、日本の国際競 争力はしだいに強化され、経常収 支黒字が定着するようになった。
1960
年代後半
その頃アメリカは経常収支
赤字が続き、国際通貨不安
が拡大した。
1971 年 8 月
アメリカは金とドルの交換停止によりドルの固定相場制は放棄した。
ニクソ
ン・シ
ョック
ドルは
金に対して約 8%切り
下げられ、 円は切り上げら
れて
1
ドル=3
バブル経済と失われた10年
高度成長の結果、日本は経済大国となったが、
その経済活動が諸外国に与える影響も大きくなったため、
高度成長期のように海外に自由に販路を拡大することは難しくなった 。
いわゆる
貿易摩擦の激化
アメリカは、 1970 年代にとくに悪化したスタグフレーション に
対処すべく、1981年からレーガノミックスと呼ばれる金融 引き締めと
財政緩和の政策ミックスを採用した。 だが
1985
年9月
先進五カ国蔵相会議
(G5)
ドル高是正に向けた合意
(プラザ合意)
が
なされたことをきっかけに、
急速にドル高の修正が進んだ。
円は以前
1 ドル=250円前 後
2年間
1ドル=120円前 後
急上昇
輸入品と競合する企業は深刻な不況に陥った。
バブル崩壊と「失われた10年」
株価は1989年末に最高値、地価は90年に最高値を
つけたが、その後急落し、バブル崩壊が起こった。
資産価格の低下は
消費 住宅投資 設備投資
抑制する影響がある
バブルの過程で家計も企業も資産と負債を両建てで増加
させていったが、資産価格が下落に転じたため、 過剰な債務が残る、
「バランスシートの悪化」が