韓国馬山・昌原市における実態調査(2007
年
7
月
22
日~8
月
2
日
………1担当者:大西勝明(専修大学 商学部教授)、黒瀬直宏(専修大学 商学部教授)、姜徳 洙(専修大学 商学部非常勤講師)、李東勲(専修大学 経営学部非常勤講師)
韓国昌原市における実態調査(
2008
年
2
月
20
日~
27
日)
………17担当者:大西勝明(専修大学 商学部教授)、姜徳洙(専修大学 商学部非常勤講師)李 東勲(専修大学 経営学部非常勤講師)
韓国馬山市・昌原市における実態調査(
2008
年
8
月
18
日~
27
日)
…………21担当者:大西勝明(専修大学 商学部教授)、姜徳洙(専修大学 商学部非常勤講師)
台湾
IT
部品製造業実態調査報告 (
2007
年
8
月
6
日~
12
日)
………30担当者:大橋英夫(専修大学 経済学部教授)、荒井久夫(専修大学 社会知性開発研究 センター任期制助手)
台湾繊維産業実態調査報告書(
2008
年
2
月
17
日~
23
日)
………45担当者:大橋英夫(専修大学 経済学部教授)、荒井久夫(専修大学 社会知性開発研究 センター任期制助手)
台湾繊維製造業実態調査報告書(
2008
年
8
月
24
日~
30
日)
………60担当者:大橋英夫(専修大学 経済学部教授)、荒井久夫(専修大学 社会知性開発研究 センターリサーチ・アシスタント)
韓 国 馬 山 ・ 昌 原 市 に お け る 実 態 調 査 (
2007
年
7
月
22
日 ~
8
月
2
日 )
担 当 者 : 大 西 勝 明 ( 専 修 大 学 商 学 部 教 授 )、 黒 瀬 直 宏 ( 専 修 大 学 商 学 部 教 授 )、 姜 徳 洙 ( 専 修 大 学 商 学 部 非 常 勤 講 師 )、 李 東 勲 ( 専 修 大 学 経 営 学 部 非 常 勤 講 師 )
慶 南 大 学
慶 南 地 域 問 題 研 究 所 (2007
年
7
月
23
日 )
応 対 者 : 李 所 長
訪 問 者 : 大 西 勝 明 、 黒 瀬 直 宏 、 姜 徳 洙 、 李 東 勲
と り ま と め 担 当 : 姜 徳 洙 、 李 東 勲
1. 研 究 所 の 概 要
慶 南 地 域 研 究 所 は 、 地 域 社 会 の 政 治 ・ 経 済 ・ 社 会 ・ 文 化 に 関 わ る 学 術 研 究 及 び 政 策 研 究
を 遂 行 し 、 そ の 結 果 を 発 表 ・ 普 及 し て い く こ と で 、 地 域 社 会 の 現 実 の 問 題 点 を 改 善 す る と
共 に 地 域 発 展 へ 貢 献 し う る 正 し い 方 向 を 模 索 す る 機 関 と し て の 役 割 を 果 た す た め に 1994
年 11 月 2 日 に 設 立 さ れ た 慶 南 大 学 校 の 付 属 研 究 所 で あ る 。 現 在 、 同 研 究 所 は 、 地 元 企 業
及 び 官 公 庁 か ら の 委 託 を 受 け て 、 地 域 社 会 の 現 状 を 分 析 し 、 問 題 点 を 改 善 ・ 指 導 す る 研 究
活 動 を 行 わ れ て い る 。
2. 馬 山 ・ 昌 原 市 の 特 徴
① 馬 山(M a s a n)市 :
韓 国 最 初 の「 輸 出 自 由 地 域 」と 認 定 さ れ た 都 市 で あ る 。1970年 に 韓 国 政 府 が「 輸 出 産
業 の 育 成 」 と い う 政 策 を 掲 げ て 韓 国 最 初 の 「 輸 出 自 由 地 域 」 と し て 造 成 さ れ 、 韓 国 経
済 発 展 に 大 き な 貢 献 を 果 た し て き た 地 域 で あ る 。
と こ ろ が 、1987 年 以 降 、 急 激 な 民 主 化 が 進 行 し 、 そ れ に よ っ て 韓 国 経 済 の 体 質 を
弱 め て い っ た 。こ う し た 民 主 化 要 求 に よ っ て 、賞 与 や 手 当 な ど を 含 め た 人 件 費 が1987
年 か ら 2、3 年 の 間 に 2倍 に 急 騰 し た 環 境 変 化 の 影 響 か 、 こ の 地 域 に 滞 在 し て い た 多
く の 外 国 企 業 (特 に 日 本 の 電 子 企 業 )は 生 産 拠 点 を 賃 金 の 安 い 東 南 ア ジ ア 市 場 に 移 転 し て 、 こ の 地 域 の 経 済 は 大 き な 打 撃 を 受 け る こ と と な っ た 。
② 昌 原(Changwon)市 :
馬 山 市 に 隣 接 す る 昌 原(Changwon)市 は 「 機 械 公 団 」 の 建 設 が 本 格 化 し て い く 中 で 、
地 域 社 会 の 活 性 化 の た め に 地 方 自 治 体 は 道 路 、 電 力 供 給 な ど 支 援 施 設 を 完 備 し て 工 場
の 誘 致 や 入 居 ・ 稼 動 に よ る 計 画 的 な 施 策 を 推 進 さ せ 、 経 済 を 大 き く 成 長 さ せ た 都 市 で
あ る 。
③ 両 市 の 共 通 点
れ ぞ れ の 要 件 や 特 徴 を 生 か し た 空 間 構 造 の 再 構 成 や 機 械・ IT 産 業 構 造 の 高 度 化 戦 略
に 関 す る 新 た な 戦 略 を 模 索 し て い る 都 市 で あ る 。 ④ 馬 山 市 が か か え て い る 問 題
従 来 、 馬 山 自 由 貿 易 団 地 に は 数 多 く の 日 系 企 業 が 進 出 し て い た 。 し か し 、 労 働 者 の
賃 金 高 騰 に 伴 い 、諸 企 業 は 他 国 へ と 移 転 し た 。そ の 結 果 、馬 山 市 に お け る 産 業 空 洞 化
が 問 題 と し て 浮 上 し た 。こ の 現 象 は 、馬 山 市 だ け の 問 題 で は な く 韓 国 全 体 の 問 題 と 言
っ て も 過 言 で は な い 。こ れ に 対 し て 、中 央 政 府 は 地 方 に 工 場 建 設 を 奨 励 し た が 、企 業
側 か ら は 生 産 性 が 低 下 す る と い う 理 由 で 、首 都 圏 内 、ま た は 海 外 進 出 と い う 現 象 が 生
じ た 。
馬 山 市 に お け る 今 後 の 産 業 政 策 と し て は 、産 業 空 洞 化 を 止 め る こ と が 最 も 重 要 で あ
る 。し か し 、当 市 は 近 隣 の 釜 山 市 ・ 鎭 海( ジ ン ヘ )市 ・ 昌 原 市 な ど の 周 辺 地 域 と の 連 携 が と れ ず 、 現 在 地 域 間 競 争 に 直 面 し て い る 。
B
・
S TECH
社 (
2007
年
7
月
23
日 )
応 対 者 : 姜 取 締 役
訪 問 者 : 大 西 勝 明 、 黒 瀬 直 宏 、 姜 徳 洙 、 李 東 勲
と り ま と め 担 当 : 姜 徳 洙 、 李 東 勲
1. 企 業 概 要
① 設 立 :2003年
② 従 業 員 :60人
③ 取 引 先 : 三 星 電 子 (50% )、LG電 子 (50% )
④ 年 商 :2006年 60億 ウ ォ ン 、2007年100億 ウ ォ ン 予 想
2. 事 業 の 特 徴
①B・S TECH社 は 携 帯 電 話 の 部 品 ( 特 に 、E モ ル ド ・ ボ ル ト ) を 製 造 し て い る 中 小 企 業 で
あ る 。 現 在 は 、1 年 前 か ら 三 星 電 子 の 2 次 ベ ン ダ ー と し て 月 100 万 個 の 部 品 を 製 造 ・ 供 給 し て い る 。
② 当 社 が 製 造 し て い る 主 な 製 品 の 割 合 は 、Eモ ル ド が 70% 、 ボ ル ト 30% で あ る 。 そ の
内 、 ボ ル ト に 関 し て は 1年 前 か ら 生 産 を 開 始 し た 。 そ の 理 由 は 、 ス ラ イ ド 式 携 帯 電 話
の 開 発 に 伴 い ボ ル ト と い う 新 し い 分 野 に 進 出 し た の で あ る 。 し か し な が ら 、 当 社 が 直
面 し て い る 課 題 と し て は 、コ ス ト 削 減 と ボ ル ト の 生 産 に 関 わ る 専 門 人 材 の 確 保 で あ る 。
〔 コ メ ン ト 〕
資 を 行 っ て い る こ と に よ っ て 、 正 確 な 生 産 管 理 体 制 が 整 っ て い る 。 新 製 品 開 発 に 関 し
て は 、6ヶ 月 と い う サ イ ク ル で 行 っ て い る 。
② 社 長 は 、 信 頼 性 に 基 づ く 上 下 関 係 を 築 く た め に 努 力 し て お り 、「 考 え よ り 行 動 」 を 強
調 し て い る 。当 社 の 成 長 要 因 と し て は 、「 人 材 の 活 用 」と「 環 境 変 化 に 対 す る 迅 速 な 経 営 者 の 意 思 決 定 」 で あ る と 思 わ れ る 。
慶 南 咸 安 郡
H ・ J 社 (
2007
年
7
月
24
日 )
応 対 者 : 鄭 次 長
訪 問 者 : 大 西 勝 明 、 黒 瀬 直 宏 、 姜 徳 洙 、 李 東 勲
と り ま と め 担 当 : 姜 徳 洙 、 李 東 勲
1 . 企 業 概 要 ( H ・ J 社 )
① 設 立 :1999年
② 従 業 員 : 約20名
③ 売 上 高 : 年 間3,000万 ド ル (2006年 度 )
④ H・J 社 は 建 設 重 装 備 機( ブ ル ド ー ザ ー 、フ ォ ー ク レ ー ン )の 部 品(undercarriage)
を 製 造 し 、 世 界 有 名 建 設 企 業 に 提 供 し て い る.主 な 顧 客 は 日 本 のKOMATSU、HITACHIと
な っ て お り 、 こ の 2社 は 当 社 売 上 高 の 30% を 占 め て い る 。
2 . 当 社 の 強 み
① 現 在 、 当 社 と 同 じ 業 種 の 企 業 は 中 国 で も 約 100社 が 存 在 し て い る 。 こ れ ら の 企 業 と
価 格 競 争 が 激 し く な っ て い く 中 で 、当 社 は 中 国 で 生 産 し て い る 部 品 の 品 質 よ り 、精 密
な 部 品 を 製 造 し て い る 。そ の 結 果 、 現 段 階 で は 、 中 国 で 生 産 し て い る 部 品 よ り 、 価 格
面 で は 強 い 。
② 当 社 は 、 英 国 の J 社 と い う デ ィ ー ラ と 共 同 でmini undercarriage 約300種 類 の 部 品
を 生 産 し て い る が 、 こ の 300種 類 の 部 品 は す べ て 規 格 化 さ れ た も の で あ る 。
③ 当 社 は 、 品 質 の 高 い 部 品 を 生 産 す る た め 「 迅 速 な 生 産 シ ス テ ム 」 を 完 備 し て い る 。
3 . 企 業 の 現 況
① 当 社 は 海 外 企 業 と の 取 引 を 行 わ れ て い る 関 係 上 、為 替 変 動( ウ ォ ン 高 )の 影 響 を 受 け
る こ と は 非 常 に 多 い 。 ま た 、 韓 国 で も 日 本 と 同 様 に 、 鉄 の 値 段 が 高 騰 し て 、 材 料 の 購
入 に は 以 前 よ り コ ス ト は か か る 。
② 現 在 、先 進 国 で は 、5t未 満 の 重 機 が 普 及 し て お り 、当 社 は5t未 満 の 重 機 に 使 用 さ れ
る 部 品 を 主 力 製 品 と し て 生 産 し て い る 。 こ う し た 戦 略 の 転 換 は 、 大 型 重 機 の 部 品 を 生
差 別 化 を は か る た め の 経 営 戦 略 と し て 取 り 組 ん で い る 。
③ 当 社 は 、メ ー カ ー と の 直 接 取 引 は な く 、部 品 デ ィ ー ラ と の 取 引 を 行 わ れ て い る 。米 国
企 業 の デ ィ ー ラ が 50% を 占 め て い る 。
〔 コ メ ン ト 〕
① 明 確 な 経 営 戦 略 ( 優 位 性 、 差 別 化 ):
当 社 は 、 競 争 相 手 と の 優 位 性 を 保 つ た め に 、 明 確 な 経 営 戦 略 を 立 て て 実 行 し て い る 。
例 え ば 、 前 述 し た よ う に 、 現 在 、 先 進 国 で は 、5t 未 満 の 重 機 が 普 及 し て い る の で 、
当 社 は 5t 未 満 の 重 機 に 使 わ れ る 部 品 を 当 社 の 主 力 製 品 と し て 力 を い れ て い る 。 そ の
理 由 は 、大 型 重 機 の 部 品 を 生 産 し て い る 中 国 企 業 と の 差 別 化 を は か る た め の 戦 略 で あ る と 指 摘 し て い る 。
② 海 外 へ の 進 出 :
当 社 の 社 長 は 、 現 段 階 で は 、 中 国 を 含 む 東 南 ア ジ ア へ の 進 出 は 真 剣 に 考 え て い な い 。
そ の 理 由 は 、現 地 で の 様 々 問 題 点 を 克 服 し 、運 営 す る こ と が 困 難 で あ る と 判 断 し て い
る 。 だ か ら 、 海 外 へ の 移 転 は 保 留 し て い る 。 た だ 、 材 料 ( 鉄 ) の コ ス ト 削 減 の た め 、
中 国 の 原 材 料 会 社 を 調 べ て い る 。
③ ト ッ プ の 活 躍 ( 社 長 は こ の 分 野 で は 、 専 門 的 な 知 識 と 技 術 力 を 保 有 ):
当 社 の 社 長 は 、生 産 し て い る 部 品 の 品 質 管 理 の た め の 努 力 を し て い る 。製 品 の サ ン プ
ル に よ る 徹 底 し た 品 質 テ ス ト を し て い る 。さ ら に 、規 格 化 さ れ た「 管 理 体 制 」を 強 調 し て い る 。
慶 南 昌 原 市 所 在 、 D ・ W 株 式 会 社 (2007
年
7
月
24
日 )
応 対 者 : H W A N G 研 究 開 発 チ ー ム 部 長
訪 問 者 : 大 西 勝 明 、 黒 瀬 直 宏 、 姜 徳 洙 、 李 東 勲
と り ま と め 担 当 : 姜 徳 洙 、 李 東 勲
1 . 企 業 概 要 ( D ・ W 社 )
① 設 立 :1987年3月
② 従 業 員 :44名
③ 主 な 生 産 品 : 冷 蔵 庫 の 部 品
④ 業 種 : プ レ ス
⑤ D ・ W 社 は 、 大 手 L G 電 子 が 生 産 し て い る 冷 蔵 庫 の 部 品 を 生 産 し て い る 。 当 社 は L
G 電 子 の 一 次 下 請 け 会 社 で あ る 。 当 社 は 、 L G 電 子 と 設 立 し た 当 時 か ら 現 在 ま で に 取
2 . 企 業 の 現 況
① 一 次 プ レ ス 業 種 に お い て は 、 工 業 団 地 の 中 で 3 社 し か 残 っ て い な い 厳 し い 状 況 の 中
で 、 当 社 は 調 達 の 70% を 占 め て い る 。
② 当 社 は 、現 在 、冷 蔵 庫 の 扉 に 使 わ れ て い る 特 殊 な 部 品( 機 能 性 部 品 )を 開 発 し て い る 。
③ 当 社 は 、2002年 に は L G 電 子 冷 蔵 庫 事 業 部 の E M S 企 業 と し て 選 定 さ れ た 。 そ の 結
果 、 L G 電 子 か ら 開 発 の 権 限 が 与 え ら れ た 。 選 定 さ れ た メ リ ッ ト は 、 下 請 け 企 業 の 管
理 、 原 材 料 の 調 達 に 関 し て は 、 当 社 が 責 任 を 持 っ て 行 わ れ て い る 。
④ 当 社 で は 、1つ の 金 型 を 利 用 し て4万 ~6万 の 部 品 を 生 産 し て い る 。 部 品 の 金 型 は 金
型 専 門 企 業 に 依 頼 し て い る 。
⑤ 新 製 品 の リ サ イ ク ル は8ヶ 月 ~1年 。
3 . 企 業 の 強 み
① 技 術 開 発 に 力 を 入 れ て い る :
当 社 は ホ ン パ ド ア の 部 品 開 発 に 成 功 し 、 売 上 げ を 伸 ば し て い る 。( 新 部 品 : 売 上 高 の 40% )
② 集 約 し た 経 営 戦 略 ( 明 確 な 2 分 化 経 営 )
生 産 ラ イ ン は 2007年7月 か ら 、ジ ン ヨ ン と い う 場 所 に 移 転 し 、よ り 整 備 さ れ た 環 境 で
生 産 し て い く 。 ま た 、 昌 原 に あ る 工 場 で は 、 新 部 品 の 研 究 と 開 発 だ け が 可 能 な 場 所 と し て い か せ た い と 会 社 関 係 者 は 説 明 し た 。
4 . 企 業 に お け る 課 題
① L G 電 子 が 、コ ス ト 削 減 の た め に 部 品 調 達 を 外 国 に 移 し て い る 影 響 で 、生 産 量 が 減 っ
て い る 。 そ の 対 策 を 考 え な け れ ば な ら な い 。
② 当 社 と L G は コ ス ト 削 減 が 最 大 の 課 題 で あ る か ら こ そ 、 お 互 い の 「 情 報 の 共 有 」 が
重 要 な ポ イ ン ト に な る 。
③ L G の 海 外 進 出 に 伴 っ て 、D ・W が 受 け る 影 響 は 大 き い 。し た が っ て 、独 自 の 新 部 品
( 環 境 に や さ し い ) を 開 発 す る こ と が 最 優 先 で あ る 。
④ 従 来 は 、L G か ら 指 示 に よ っ て 生 産 さ れ て い た が 、こ れ か ら は 当 社 か ら 提 案 で き る 仕
組 み に 変 え て 生 産 に 全 力 を 尽 く す 。
〔 コ メ ン ト 〕
① 大 手 企 業 が 、 コ ス ト 削 減 の た め に 海 外 に 工 場 を 移 転 し て い く 影 響 で 、 大 手 企 業 の 1
次 、 2 次 、3次 下 請 け 企 業 は 経 営 が ま す ま す 厳 し い 状 況 に な っ て き た 。
慶 南 昌 原 市 所 在 、 G ・ G T E C H (
2007
年
7
月
25
日 )
応 対 者 : 金 代 表
訪 問 者 : 大 西 勝 明 、 黒 瀬 直 宏 、 姜 徳 洙 、 李 東 勲
と り ま と め 担 当 : 姜 徳 洙 、 李 東 勲
1 . 企 業 概 要
① 設 立 :2004年
② 従 業 員 :12名
③ プ レ ス 製 作 専 門 会 社
④ 日 本 企 業 と L G 電 子 等 取 引 を し て い る 。 設 立 社 長 は 、 図 面 の 設 計 に 関 わ る 仕 事 に 携 わ っ て い た 。
2 . 企 業 の 現 況
① G ・ G T E C H 社 は 日 本 企 業 か ら 注 文 し た 部 品 の プ レ ス 金 型 を 製 造 し て い る 。 当 社
に 注 文 す る 日 本 企 業 は ホ ン ダ の 一 次 下 請 け 企 業 で あ る 。 取 引 し て い る 日 本 企 業 は 、 納
入 期 間 と 品 質 に は 厳 し い 。 当 社 の 納 品 機 関 は 平 均 的 に 65~70日 に か か っ て い る 。
② 注 文 す る 金 型 の 図 面 は 、 日 本 の 担 当 者 か ら の 直 接 手 渡 し か 、 メ ー ル で の 受 け 取 り 手
段 を と っ て い る 。
③ 現 在 の 売 上 高 は 、 年 間24 億 ウ ォ ン ( 右 型 上 が り ) で あ る が 、 ウ ォ ン 高 の 影 響 で 、 売
上 げ は 上 が っ て い な い 。
④ コ ス ト 水 準 ( 単 価 ) は 、 正 確 に は 明 ら か す こ と は 難 し い が 、 工 程 と 製 作 人 数 に よ っ
て 変 わ る 。
⑤ 当 社 内 部 で の 金 型 製 作 は 60% で 、 残 り 40% ( 約 20 社 ) は 外 注 し て い る 。 そ の 外 注
先 企 業 は 昌 原 市 内 に 所 在 し て い る 。
3 . 企 業 の 強 み
① 当 社 は 、 品 質 の 高 さ と 納 品 期 間 は 厳 守 し て い る 。
② 当 社 は 設 備 投 資 に コ ス ト を か け る こ と で 、 余 計 な コ ス ト を 削 減 し て い る 。
③ 人 材 育 成 に も 力 を 入 れ て い る 。
④ 日 本 企 業 と の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 大 事 に し て い る 。 例 え ば 、 予 想 以 上 の コ ス ト が
か か っ た 場 合 に は お 互 い に 調 整 し て い る 。
4 . 企 業 に お け る 課 題
② 人 材 確 保 が 非 常 に 困 難 で あ る ( こ の 問 題 は 当 社 だ け の 問 題 で は な く 、 中 小 企 業 が 抱
え て い る 根 本 的 な 問 題 で あ る と 指 摘 し て い る )。
〔 コ メ ン ト 〕
① 中 小 企 業 の 厳 し い 環 境 変 化 : 国 内 で 、 当 社 と 同 じ 業 種 の 金 型 製 造 会 社 は ま す ま す 減
っ て い る 。
② 金 型 産 業 は 、製 造 業 の 一 番 基 礎 で あ り な が ら 、一 番 中 心 と な る 部 分 で あ る か ら こ そ 、
政 府 は よ り 積 極 的 に 支 援 策 を 行 う 必 要 性 が あ る 。
慶 南 昌 原 市 所 在 、 T ・ Y 社 (
2007
年
7
月
25
日 )
応 対 者 : 朴 代 表
訪 問 者 : 大 西 勝 明 、 黒 瀬 直 宏 、 姜 徳 洙 、 李 東 勲
と り ま と め 担 当 : 姜 徳 洙 、 李 東 勲
1 . 企 業 概 要
① 従 業 員 :30名 ( 正 社 員 )
② 売 上 高 : 年 間50億 ~60億 ウ ォ ン
③ 取 引 先 の 比 率 は 韓 国 ソ ニ 電 子 が70% 、 他 の 国 内 企 業 が30%
④ ソ ニ と の 取 引 経 緯 は 、 朴 社 長 自 ら ソ ニ に 直 接 訪 問 し て 取 引 を 決 め た 。
2 . 企 業 の 現 況
① T ・ Y 社 は 、 ソ ニ 電 子 ( 韓 国 ソ ニ 電 子 ) と15年 間 取 引 し て い る 。
② 設 立 当 初 は L G 電 子 と 取 引 を し た が 、 L G 電 子 の 要 求 が 厳 し く な り 、 取 引 先 を ソ ニ
に 変 更 。
③ 朴 社 長 は L G 電 子 金 型 設 計 部 署 で 、30 年 間 勤 務 し て い る 金 型 に 関 し て は 経 験 者 で あ
る 。 そ の 影 響 で 、 社 長 自 ら は 他 社 に な い 独 自 の ノ ウ ハ ウ と 技 術 力 を 持 っ て い る 。 ④ 現 在 、 当 社 の 取 引 量 は 、 昨 年 (2006 年 ) よ り 減 少 し て い る 。 そ の 大 き な 原 因 は 、 ソ
ニ の 中 国 移 転 に よ る も の で あ る と 社 長 は 指 摘 し て い る 。 ⑤ 当 社 の 納 品 期 間 ( 金 型 → 出 荷 ) は お よ そ20~30日 間 。
⑥ ソ ニ は 当 社 に 対 し て 、 コ ス ト と 品 質 を 強 く 求 め て い る 。 特 に 、 コ ス ト に 関 し て は 、
毎 年 3~5% の コ ス ト 削 減 を 要 求 し て い る 。
⑦ 韓 国 に あ る ソ ニ の 規 模 は 段 々 減 少 し て い る 。 現 在 は 当 社 で は 、 光 学 レ ン ズ 等 の 精 密
部 品 は 国 内 で 生 産 し て い る が 、 大 型 に な る も の は 、 中 国 で 生 産 さ れ て い る 。 し か し 、
3 . 企 業 の 方 針
① 経 営 戦 略 の 転 換 : 次 年 度(2008年 )か ら は 、 国内 取 引 を30% か ら 50% に 増 や す 予 定 で あ る 。
② 当 社 は 、「 ラ イ ン の 自 動 化 」と 「 工 程 シ ス テ ム の 単 純 化 」 を 目 指 し て い る 。そ の 理 由 は 、
不 良 品 を な く す こ と 、 人 件 費 の 削 減 の た め に 積 極 的 に 取 り 組 ん で い る 。
③ 競 争 相 手 と の 優 位 性 を 保 つ た め に 、 技 術 開 発 に 力 を 入 れ て い る 。
④ 当 社 か ら 外 注 を 出 し て い る 企 業 は3社 ( 金 型 企 業 ) で あ る 。
〔 コ メ ン ト 〕
韓 国 に お け る 製 造 業 企 業 は 、 グ ロ ー バ ル な 効 率 性 を 中 心 と し た 国 際 競 争 の 優 位 性 を 保
つ た め に 、 安 価 な 生 産 コ ス ト を ね ら っ た 生 産 拠 点 づ く り を 目 的 と し た 海 外 へ の 進 出 に と
ど ま ら ず 、 自 社 の 製 品 や サ ー ビ ス を 提 供 す る 巨 大 市 場 と し て 中 国 を 位 置 づ け る と い う 、
戦 略 的 な 進 出 行 動 が 見 ら れ る 。 し か し 、 当 社 の 社 長 は 、 海 外 へ の 移 転 は 考 え て い な い 。
韓 国 国 内 で 、 事 業 を 拡 大 し て い く 予 定 で あ る と 強 調 し た 。
慶 南 馬 山 所 在 、 K ・ Y 貿 易 (
2007
年
7
月
26
日 )
応 対 者 : 金 次 長
訪 問 者 : 大 西 勝 明 、 黒 瀬 直 宏 、 姜 徳 洙 、 李 東 勲 と り ま と め 担 当 : 姜 徳 洙 、 李 東 勲
1 . 企 業 概 要
① 設 立 :1994年
② 従 業 員 :17名 ( 正 社 員 )、27 名 ( パ ー ト )
③ K ・ Y 貿 易 が 所 在 し て い る 慶 尚 南 道 が 当 社 の 49% の 株 を 所 有 し て い る 。 当 社 は 慶 尚
南 道 に 所 在 し て い る 中 小 企 業 の 貿 易 手 続 き を 支 援 す る 会 社 で あ る 。
④ 中 小 企 業 の 貿 易 先 は 日 本 :70% 、 東 南 ア ジ ア :30% で あ る 。
2 . 企 業 の 現 況
① 当 社 は 、昌 原 工 業 団 地 に あ る 中 小 企 業 が 貿 易 を 行 う 際 、中 小 企 業 が 抱 え て い る 問 題 を
支 援 し て い る 。 例 え ば 、 中 小 企 業 に 対 し て 、 貿 易 に 携 わ る 優 秀 な 人 材 の 情 報 提 供 や 輸
出 に 関 す る 専 門 的 な ノ ウ ハ ウ が 蓄 積 さ れ る ま で の 支 援 を 行 わ れ て い る 。
② 現 在 、 当社 は 、製 造 業( 機 械 部 品 製 作 、I T 関 係 の 部 品 )の 中 小 企 業 以 外 に 、 農産 物
を 栽 培 し 、商 品 化 し た 物 を 海 外 に 輸 出 し て い る 中 小 企 業 の 支 援 策 に も 力 を 入 れ て い る 。
③ 当 社 で は 、港 町( 馬 山 )で あ る 地 理 的 な 利 点 を 生 か せ た 貿 易 産 業 に 焦 点 を 絞 り 、貿 易
社 は1日 で 下 関 ま で に 出 荷 可 能 な 流 通 シ ス テ ム を 完 備 し て い る 。
3 . 企 業 方 針
① 輸 出 先 の 国 ご と に 規 格 が 異 な っ て い る 関 係 で 、輸 出 先 の 国 の 条 件 に 合 わ せ な け れ ば な
ら な い 問 題 も あ る 。 例 え ば 、 農 産 物 に 関 し て 、 韓 国 の 国 内 で は 、 品 物 の 重 さ で 値 段 が
決 ま る 。 と こ ろ が 、 日 本 の 場 合 は 、 値 段 は 品 物 の 重 さ で は な く 、 数 量 で 決 ま る 傾 向 が
あ る 。 し た が っ て 、 生 産 単 価 を 合 わ せ る た め に 、 い ろ い ろ 工 夫 を し て い る 。
② 当 社 で は 、オ ラ ン ダ で 開 発 し た 栽 培 技 術 の ノ ウ ハ ウ を 取 得 し て 、農 家 に そ の 技 術 を 直
接 指 導 し て い る 。
〔 コ メ ン ト 〕
① 農 産 物 の 輸 出 に 関 し て は 、安 全 性 の 問 題 が 一 番 重 要 な 部 分 な の で 、細 か い と こ ろ ま で
に 指 導 を し な け れ ば な ら な い 。
② 海 外 市 場 開 拓 に 力 を 入 れ て い る 。
③ 国 内 で は 、 農 業 近 代 化 を 目 指 し 、 近 辺 に あ る 農 業 大 学 か ら 、 栽 培 技 術 の 教 育 を 実 施
し て い る 。
B . Y
.
M E T A L
C O . L T D (
2007
年
7
月
26
日 )
応 対 者 : 全 代 表 理 事
訪 問 者 : 大 西 勝 明 、 黒 瀬 直 宏 、 姜 徳 洙 、 李 東 勲
と り ま と め 担 当 : 姜 徳 洙 、 李 東 勲
1 . 企 業 概 要
① 設 立 :1990年
② 従 業 員 :12名
③ 取 引 先 :400~500社 ( 海 外 も 含 め て )
④ 建 設 、重 工 業 、造 船 、原 子 力 な ど に 使 わ れ て い る 特 殊 部 品( ボ ル ト )を 生 産 し て い る 。
⑤ 商 社 を 通 じ て 、 日 本 、 ア メ リ カ に も 輸 出 し て い る 。 両 国 へ の 輸 出 は 売 上 げ の 30% を
占 め て い る 。
2 . 企 業 現 況
① B ・ Y 社 は 、 特 殊 な 技 術 を 持 っ て い る こ と で 、 売 上 げ に 関 し て は 年 々 伸 び て い る 。
② 当 社 の 生 産 量 は 、注 文 を 受 け た 物 と 、販 売 予 想 を 見 込 ん だ( 在 庫 確 保 の 側 面 )生 産 を
行 わ れ て い る 。
④ 熱 処 理 加 工 技 術 面 は 他 社 よ り 、 か な り 優 れ て い る 。 特 殊 な ノ ウ ハ ウ を 持 っ て い る 。
⑤ 工 場 の 現 場 で は 、3人 の 熟 練 者 が 指 揮 を 取 っ て い る が 、全 体 の コ ン ト ロ ー ル は 社 長 自 ら が 行 わ れ て い る 。
⑥ 従 業 員 の 調 達( 雇 用 )に 非 常 に 苦 労 し て い る 。現 在 は 、外 国 人 の 労 働 者 を 雇 っ て い る 。
3 . 生 産 し て い る 製 品 の 特 徴
① 当 社 の 特 殊 技 術 と は 、600℃ 以 上 の 熱 に も 耐 え る 特 殊 な ボ ル ト を 生 産 し て い る 。 例 え
ば 、 独 自 の 熱 処 理 ( 約21時 間 ) 技 術 を 持 っ て い る 。
② 製 品 の 完 成 ま で は 、 7 日 ~10日 間 か か る 。
③ 当 社 の 主 力 製 品 は 、ア メ リ カ の 橋 建 設 に 使 わ れ て い る し 、そ の 製 品 は 規 格 化 、標 準 化 さ れ た 物 で あ る 。
〔 コ メ ン ト 〕
① 当 社 は 、中 国 で は 生 産 で き な い 物 を 生 産 し て い る 関 係 で 、現 在 は 競 争 面 に お い て 優 位
性 が あ る 。 しか し な が ら 、10年 後 に は 競 争 相 手 と し て 、 当社 と 同 じ 業 種 の 企 業 は 厳 し
い 状 況 に 置 か れ る 可 能 性 が 高 い 。 だ か ら こ そ 、 当 社 は 、 新 た な 技 術 開 発 と 熟 練 さ れ た
技 術 を よ り 磨 け る よ う に 社 員 に 対 し 、 徹 底 し た 技 術 指 導 を 行 っ て い る 。
② 現 在 、B ・ Y社 同 様 の 業 態 企 業 に お い て 主 な 競 争 相 手 国 は イ タ リ ア で あ る 。と い う こ う で 、 韓 国 ボ ル ト 社 は 「 シ ス テ ム ラ イ ン の 自 動 化 」 を 進 め て い る 。
③ 現 段 階 で の 当 社 の 経 営 戦 略 は 、技 術 者 の 育 成 を 優 先 す る よ り 、機 械 の 設 備 投 資 に 資 産
を 配 分 し て い く 予 定 で あ る と 強 調 し た 。
D ・ G
T E C H N O L O G Y
C O . L T D (
2007
年
7
月
27
日 )
応 対 者 : 朴 課 長
訪 問 者 : 大 西 勝 明 、 黒 瀬 直 宏 、 姜 徳 洙 、 李 東 勲
と り ま と め 担 当 : 姜 徳 洙 、 李 東 勲
1 . 企 業 概 要
① 設 立 :1998年 、 設 立 当 時 は17 人 か ら ス タ ー ト
② 従 業 員 :220人
③ 資 本 金 : 設 立 当 時 -5,000ウ ォ ン 、 法 人 化 -5億 ウ ォ ン
④ D・G社 は 、2003年 :ISO9001取 得 2004年 : 法 人 化
2006年 : 社 内 に 企 業 付 設 研 究 所 設 立
革 が 始 ま り 、 そ の 時 に リ ス ト ラ さ れ た 17人 に よ っ て 設 立 さ れ た 。
2 . 企 業 現 況
① 当 社 は 、 S ・ S グ ル ー プ か ら 発 注 さ れ た 製 品 を 生 産 し て い る 。 と い う こ と で 、 売 上
げ の 60% が S ・ S グ ル ー プ か ら 発 注 さ れ た 物 で あ る 。
② 当 社 の 競 争 企 業 は 、 国 内 で は 4 社 ~ 5 社 が あ る 。 た だ し 、 そ れ ら の 企 業 が 生 産 し て
い る 製 品 と D・G 社 が 生 産 し て い る 製 品 と は 多 少 異 な っ て い る 。 で す か ら 、 競 争 企 業
と は 言 い 切 れ な い 。
③ D・G社 が 生 産 し て い る 製 品 の 80% は 輸 出 さ れ て い る 。
④ 基 本 的 な 設 計 図 はS・Sグ ル ー プ か ら 送 ら れ て く る 。し た が っ て 、S・Sグ ル ー プ か ら の 発 注 さ れ た 物 は 規 格 化 さ れ て い る 。
⑤ 当 社 で は 、 生 産 し て い る 製 品 の 部 品 は 主 に 国 内 の 企 業 か ら 供 給 し て い る が 、 大 量 に
生 産 し て い る 製 品 の 部 品 だ け は 、 台 湾 か ら 部 品 を 輸 出 し て い る 。
⑥ 事 業 分 野 : 3 部 門
・ 特 殊 部 門 : 航 空 機 装 備 の 部 品 開 発 、 軍 用 装 備 生 産 用 の 装 備 開 発
・ 工 作 機 械 : 産 業 用 CABLE、 特 殊CABLEの 国 産 化
・IT Module生 産 部 : 特 殊 レ ン ズ 加 工
⑦ 工 場 : 細 分 化 ( 3 工 場 )
・ 1 工 場 ( 本 社 ): 付 設 研 究 所 、 半 導 体 装 備 設 計 ・ 生 産
・ 2 工 場 : デ ジ タ ル カ メ ラ の 検 査 ラ イ ン 整 備
・ 3 工 場 : 半 導 体 関 連 部 品 製 造
〔 コ メ ン ト 〕
現 在 、 付 設 研 究 所 で は 研 究 ・ 実 験 ・ 検 査 等 を 行 っ て い る も の の 、 商 品 開 発 、 品 質 管 理
に 関 し て は 、S・Sグ ル ー プ の 主 導 の 下 で 行 わ れ て い る 。
D・J Filter Industry(2007
年
7
月
27
日 )
応 対 者 : 朴 代 表 取 締 役
訪 問 者 : 大 西 勝 明 、 黒 瀬 直 宏 、 姜 徳 洙 、 李 東 勲
と り ま と め 担 当 : 姜 徳 洙 、 李 東 勲
1 . 企 業 概 要
① 設 立 :1996年
( ※ フ ィ ル タ の 場 合 は 、 マ ー ジ ン が 少 な く 、 付 加 価 値 の 高 い 製 品 で は な い 。)
④ 設 立 の 背 景:フ ィ ル タ 製 造 会 社 に 勤 務 し た 経 験 を 生 か し て 創 業 に 至 る 。創 業1年 目 は 、 設 計 だ け を 行 っ て い た が 、2年 目 か ら 設 計 と 創 造 を 両 立 し た 。
2 . 企 業 現 況
① 当 社 の 場 合 は 、 競 争 相 手 が 皆 無 に 近 い 。 し か し 、 こ の 分 野 に 関 心 を 持 っ て い る 企 業
は 増 え つ つ あ る 。 潜 在 的 競 争 相 手 は 、 全 国 で 2社 ( 特 に ソ ウ ル ) の み で あ る 。
② 当 社 は 、 競 争 相 手 が 多 い フ ィ ル タ 製 造 分 野 よ り 付 加 価 値 の 高 い 集 塵 機 に 力 を 入 れ て
い る 。 し か し 、 大 気 分 野 の 集 塵 機 は 当 社 で 製 造 し て い る が 、 オ イ ル 分 野 の 集 塵 機 は ド
イ ツ や 日 本 か ら 輸 入 し て い る 。
③ 製 品 の 納 期 は 、 一 部 輸 入 す る 部 品 が あ る た め 約60 日 で あ る 。
④ 今 後 の 予 定 と し て は 、「 公 害 防 止 製 品 」 の 製 造 に シ フ ト し て い く 予 定 で あ る 。
〔 コ メ ン ト 〕
① 現 在 、 韓 国 の 強 力 な 労 働 組 合 の 提 案 に よ り 、 工 場 設 備 を 改 善 す る 傾 向 が 広 が っ て い
る 。 よ っ て 、 当 社 の 場 合 は 、 長 距 離 溶 接 な ど の 技 術 を 活 か し て 集 塵 機 の 設 置 が 難 し い
場 所 に も 設 置 可 能 な 独 自 の ノ ウ ハ ウ を 持 っ て い る た め 、 今 後 の 成 長 が 見 込 ま れ る 。
② 当 社 で は 、 特 に 営 業 活 動 を 行 っ て い な い 。 現 段 階 に お い て は 環 境 、 製 造 分 野 の 担 当
者 の 会 議 を 通 じ て 当 社 の 製 品 情 報 を 提 供 し て い る も の の 、 労 働 組 合 間 の 情 報 交 換 に 頼
っ て い る 。 し か し 、 こ の 分 野 の 市 場 は 拡 大 傾 向 で あ り 、 公 害 防 止 関 連 製 造 企 業 が 団 体
を 形 成 し 、 積 極 的 に ア ピ ー ル す る 必 要 が あ る と 指 摘 で き よ う 。
③ PPM 分 析 や SWOT 分 析 を 行 い 、 当 社 の 経 営 資 源 と 内 外 の 諸 環 境 を 明 確 に し 、 経 営 戦 略
2007
年
7
月
韓 国 ( 馬 山 、 昌 原 ) 実 態 調 査 に 関 す る 総 括 コ メ ン ト
黒 瀬 直 宏
は じ め に
馬 山 は 元 寇 時 、 元 軍 の 出 航 地 に も な っ た 古 い 都 市 で 、 ア ジ ア で は 台 湾 の 高 雄 市 に 次 い で
輸 出 加 工 区 が 設 置 さ れ た が 、 近 年 企 業 の 流 出 が 進 み 、 か つ て 60 万 人 の 人 口 が 現 在 で は 42
万 人 へ 、 商 店 街 も シ ャ ッ タ ー が 下 り て い る 店 が 多 か っ た 。 一 方 、 昌 原 は 朴 大 統 領 の 時 代 に
計 画 的 に 建 設 が 始 ま っ た 新 し い 都 市 で 、 機 械 産 業 団 地 の 建 設 に よ る 大 企 業 ・ 中 小 企 業 の 集
積 、慶 南 道 庁 が 置 か れ て 発 展 し 、3万 人 し か い な か っ た 人 口 は 今 で は50万 人 を 超 え て い る 。
以 下 で は 、 両 都 市 で 訪 ね た 下 請 中 小 企 業 調 査 に 関 す る 知 見 を 記 す 。
韓 国 の 下 請 シ ス テ ム
第 1 は 、 韓 国 の 下 請 シ ス テ ム に つ い て 。
サ ム ス ン 電 子 で は 、 携 帯 電 話 事 業 に つ い て 7 社 の 一 次 下 請 を 持 っ て い る 。7 社 は 同 種 の
半 製 品 を 作 っ て い る 。 半 製 品 と い っ て も ハ ー ド は 完 成 し て お り 、 サ ム ス ン は ソ フ ト を 組 み
込 む ( ノ キ ア 、 ソ ニ ー は 完 全 な 完 成 品 を 中 国 企 業 で 製 作 )。
協 力 会 が あ り 、社 長 は 年 4 回 、実 務 者 は 月 1 回 集 ま る 。サ ム ス ン 電 子 は 下 請 企 業 を 価 格 、
納 期 、 品 質 に 関 し 、 月 1 回 評 価 し 、 1 年 間 ま と め て A~D の 評 価 を 下 す 。C、D に な る と 取 引 は 半 減 さ れ 、A、Bは 増 え る 。CやDに な ら な い よ う 指 導 す る が 、 2 年 連 続 Dだ と 取 引 停
止 と な る 。 携 帯 電 話 に つ い て は ま だ 出 て い な い が 、 他 の 事 業 部 で は 取 引 停 止 が 実 際 に 発 生 し た 。
一 次 下 請 企 業 は こ の 大 企 業 に 専 属 す る こ と を 要 求 さ れ 、 4 箇 所 あ る 工 場 か ら 車 で 40 分
以 内 の と こ ろ に 立 地 し な く て は な ら な い 。 海 外 工 場 に つ い て も 一 次 下 請 企 業 が 分 担 し て 、
そ の 近 く に 立 地 す る 。 一 次 下 請 へ の 融 資 は よ く あ る が 、 出 資 は し て い な い 。 毎 年 決 ま っ て 3~5% の コ ス ト ダ ウ ン 要 求 も あ る 。
現 在 は 下 請 企 業 が 設 計 図 を 提 案 す る 承 認 図 方 式 に 変 わ っ て い る が 、 以 前 は 親 企 業 が 設 計
図 を 貸 与 す る 方 式 が 中 心 で( ノ キ ア は 以 前 か ら 承 認 図 方 式 )、自 主 性 は 認 め ら れ て い な か っ た 。
し か も 、 日 本 の 大 企 業 と ち が っ て 、 技 術 の 実 質 的 な 指 導 力 は 弱 く 、 大 企 業 か ら の 技 術 移
転 効 果 は あ ま り 見 ら れ な い 。
( 以 上 は 主 と し て 、 サ ム ス ン 電 子 の 一 次 下 請 に 勤 務 経 験 の あ る 具 さ ん に よ る )。
以 上 か ら 、 サ ム ス ン の 下 請 シ ス テ ム は 、「 購 入 寡 占 下 の 対 等 な ら ざ る 外 注 取 引 」 と い う
本 質 や 専 属 的 ・ 長 期 継 続 的 取 引 と い う 構 造 は 日 本 と 同 じ と い え る 。 日 本 的 な 下 請 系 列 が 韓
国 で 再 現 さ れ て い る 。し か も 、コ ン ト ロ ー ル の 度 合 い は90 年 代 に 系 列 の 弛 緩 を み た 日 本 よ
た だ 、 日 本 で 従 来 か ら 言 わ れ て い た 、 韓 国 で は 大 企 業 に 基 盤 技 術 が 不 足 し 、 下 請 中 小 企
業 へ の 技 術 移 転 が 少 な い と い う 見 方 が 、 韓 国 現 地 で も 肯 定 さ れ た 。
経 営 者 の 出 身
第 2 に 興 味 深 か っ た の は 、 下 請 企 業 の 経 営 者 の 出 身 に つ い て で あ る 。 訪 ね た 下 請 企 業 の
社 長 の 殆 ど が 、 財 閥 系 の 企 業 あ る い は 財 閥 系 企 業 の 一 次 下 請 企 業 の 出 身 者 だ っ た 。
法 律 上 の 定 年 は 60歳 だ が 、 多 く の 大 企 業 で は50歳 で 取 締 役 に な ら な い と 、 昇 進 は と ま
り 、や め ざ る を 得 な い 。そ の た め 、社 内 で の 昇 進 の 見 極 め の つ く 42~45歳 で 独 立 開 業 す る
人 が 出 て く る 。 訪 問 先 の 経 営 者 も 大 体 こ の よ う な 事 情 で 起 業 し た 人 が 多 か っ た 。 韓 国 で は 1997 年 、98年 の 通 貨 危 機 で 財 閥 も 危 機 に 陥 り 、多 く の 人 材 が 流 出 し 、中 小 企 業 を 設 立 し た 。
し か し 、 そ の 後 も 開 業 が 盛 ん で あ る 。 下 表 は 「 中 小 企 業 セ ン タ ー 」 が 実 施 し た ア ン ケ ー ト
調 査 の 結 果 だ が 、韓 国 で は2000 年 以 降 設 立 企 業 の 割 合 が 高 い 。以 上 の よ う な シ ニ ア ー の 開
業 者 の 多 い こ と が 、 そ の 理 由 の 一 つ で あ ろ う か 。
F03 創 業 年
N=
1
8
9
9
年
以
前
1 9 0 0 ~ 1 9 4 5
年
1 9 4 6 ~ 1 9 5 9
年
1
9
6
0
年
代
1
9
7
0
年
代
1
9
8
0
年
代
1
9
9
0
年
代
2 0 0 0 ~ 2 0 0 5
年
日 本 645 1.4 15.8 30.2 22.0 15.2 10.2 4.3 0.8 韓 国 223 - - 0.4 1.8 10.3 28.3 41.7 17.5 台 湾 215 - 0.9 1.9 6.5 23.3 38.1 23.3 6.0
シ ン ガ ポ ー ル
84 - 3.6 1.2 4.8 26.2 27.4 26.2 10.7
中 国 324 - 0.3 0.6 0.3 1.9 21.3 51.9 23.8 マ レ ー シ ア 195 - - - 0.5 8.7 25.1 55.9 9.7
タ イ 104 - - 1.0 2.9 7.7 11.5 40.4 36.5
ベ ト ナ ム 153 - - - 0.7 0.7 2.0 21.6 75.2
空 洞 化 と 下 請 企 業
第 3 は 、 下 請 企 業 の 経 営 状 況 に つ い て 。 下 請 企 業 は 空 洞 化 対 策 に お お わ ら わ だ っ た 。
日 本 で は 国 内 向 け の 投 資 が 復 活 し 、 非 正 規 雇 用 で は あ る が 雇 用 も 増 加 し て い る 。 だ が 、
韓 国 の 動 き は 逆 で あ る 。『 日 本 経 済 新 聞 』07年 7月 24日 付 け に よ る と 、サ ム ス ン グ ル ー プ
は 人 員 削 減 な ど1997 年 の 通 貨 危 機 以 来 大 規 模 な リ ス ト ラ ク チ ャ リ ン グ に 乗 り 出 し た 。中 核
の サ ム ソ ン 電 子 07 年 4 ~6月 期 の 営 業 利 益 が 5年 ぶ り に 1兆 ウ ォ ン ( 約 1300億 円 ) を 下
し て い な い が 、 部 門 に よ っ て は 10% 程 度 に な り 、98 年 の 30% の 削 減 に 次 ぐ 規 模 に な る 。
サ ム ス ン は97 年 の 通 貨 危 機 以 降 、 技 術 で 日 本 と 並 び 、 中 国 市 場 で も 勝 て る 商 品 群 を 持 ち 、
シ ェ ア が 世 界 ト ッ プ の 商 品 は 20以 上 に 及 ん で い る 。し か し 、自 ら が 原 動 力 に な っ た 韓 国 経
済 の 好 調 で ウ ォ ン 高 が 進 み 、 今 輸 出 競 争 力 は 着 実 に 低 下 し つ つ あ る ― ― 以 上 が 記 事 の 内 容
だ が 、 輸 出 競 争 力 の 低 下 は 国 外 生 産 化 を 呼 ぶ 。 サ ム ス ン の 場 合 2005 年 の 国 内 生 産 比 率 は 70% だ っ た が 、06 年60% 、07年 予 想50% 、08 年 予 想40% と 言 わ れ て い る 。
こ の た め 、 下 請 企 業 を は じ め 韓 国 の 中 小 企 業 は 空 洞 化 の 波 に 洗 わ れ て い る 。
プ レ ス で 家 電 部 品 を 作 り 、LG に 売 上 を 100% 依 存 し て い た DONG WOO PRECISION の 場 合
(1987 年 設 立 )、2006 年 の 売 上 は 減 少 し た が 、07 年 は 売 上 急 増 の 予 定 だ と い う 。 な ぜ か 。
当 社 が 好 調 な わ け で は な い 。LG が 国 外 生 産 比 率 を 高 め 、 国 内 下 請 企 業 へ の 発 注 が 減 っ た 。
同 種 の 家 電 部 品 を 作 っ て い る 下 請 企 業 5 社 の う ち 、 業 績 が 悪 化 し た 企 業 を 当 社 が 吸 収 す る な ど 、 最 終 的 に は 2 社 に 再 編 整 理 す る た め だ 。
馬 山 に 進 出 し た ソ ニ ー にDVDや イ ア ホ ー ン の 部 品 を 作 っ て い る 泰 英 精 密 工 業( 従 業 員30
人 ) も 、 ソ ニ ー が 大 き い 製 品 を 中 国 に 移 し 、 イ ア ホ ー ン の よ う に 小 さ な も の を 中 心 に す る
よ う に な っ た た め 、 去 年 か ら 取 引 量 が 減 少 し て い る 。
サ ム ソ ン グ ル ー プ の 企 業 ( サ ム ソ ン ・ テ ク ウ ィ ン ) に 携 帯 カ メ ラ 用 の モ ジ ュ ー ル や ケ ー
ブ ル ・ ア ッ セ ン ブ リ ー を 納 入 し て い る DAEGUN TECHNOLOGY( 従 業 員 220 人 ) で は 、 か つ て
は 100% こ の 企 業 に 売 上 を 依 存 し て い た が 、 現 在 で は60% に ま で 低 下 し た 。 こ の 企 業 が 主
力 製 品 の デ ジ カ メ の 80% を 中 国 で 作 る よ う に な っ た か ら だ 。
下 請 企 業 は い か に 対 処 す る か 、 一 つ は 下 請 企 業 も 国 外 に 移 転 す る こ と だ が 、 今 回 訪 問 し
た 企 業 は 、 現 在 の 親 企 業 以 外 の 顧 客 を 開 拓 す る た め 、 新 製 品 を 開 発 す る な ど 、 国 内 で 自 立
化 戦 略 を 追 求 す る と い っ て い た 。
LG に プ レ ス の 家 電 部 品 を 納 入 し て い る DONG WOO PRECISION の 戦 略 は こ う だ 。 プ レ ス 加
工 は 特 別 の 技 術 を 必 要 と し て い る も の で は な い の で(LG と の プ レ ス 部 品 取 引 も あ る 人 的 な
つ な が り が き っ か け だ っ た よ う だ )、プ レ ス 製 品 の ほ か に 新 製 品 を 開 発 す る 。冷 蔵 庫 用 の ド
ア ロ ッ ク や ス ロ ー ド ア を 開 発 し 特 許 を と っ た 。 こ れ ら は 親 企 業 か ら 独 立 し て 開 発 し 、 親 企
業 だ け で な く 、 他 企 業 に も 売 り 込 む 。 売 上 は 全 体 の 5% で し か な い が 、 付 加 価 値 は 30% に 達 す る 。こ う い う 高 付 加 価 値 の 独 立 部 品 を 今 後 の 発 展 基 盤 と す る 。し か し 、LG の 下 請 仕 事
も 重 要 で あ る 。LGが 国 内 生 産 を 続 け る 限 り 、当 社 へ の 発 注 を と め る わ け に は い か な い 。国
内 で 当 社 ほ ど プ レ ス 設 備 を 整 え て い る と こ ろ は な い か ら だ( 当 社 のLG向 け プ レ ス 製 品 の シ
ェ ア は 70% )。 そ こ で 、 プ レ ス 工 場 を 新 築 し 、 自 動 化 を 進 め 生 産 性 を あ げ 、 こ れ を 経 営 の
安 定 基 盤 と す る 。 従 来 ど お り 下 請 仕 事 を し っ か り 確 保 し な が ら 、 脱 下 請 も 図 っ て い く と い
う 戦 略 で あ る 。
ま た 、 空 洞 化 の 影 響 を 受 け て い な い 企 業 が あ る こ と に も 注 目 す べ き で あ る 。 造 船 、 建 設 、
重 工 業 関 係 の 大 型 の ボ ル ト・ ナ ッ ト を 作 っ て い るBOOMYUNG METAL( 従 業 員10人 )で 、売 上 は
順 調 と の こ と だ っ た 。 そ の 理 由 は 、 中 国 と 競 合 す る 一 般 品 も 扱 っ て い る が 、 中 国 で は 作 れ な
い エ ン ジ ン 部 品 や 熱 交 換 器 部 品 の よ う に 「 作 る の が 難 し い 」 特 殊 製 品 を 手 が け て い る か ら だ
と い う 。 特 殊 製 品 は 素 材 が 600 度 以 上 の 高 温 に 耐 え ら れ る の で 、 鍛 造 加 工 が 難 し い 。 当 社 に
は 温 度 管 理 と 熱 処 理 に 関 す る 独 自 の ノ ウ ハ ウ が あ る の が 強 み の よ う で あ る 。 取 引 先 が 400 社
も あ る こ と も 、 売 上 を 安 定 さ せ て い る に 違 い な い 。
何 回 か 中 国 を 見 に 行 っ た が 、今 か ら 出 る の は も う 遅 い 。行 く な ら10年 前 だ っ た 。今 後 は 特
殊 品 を さ ら に 増 や し 、 一 般 品 の 自 動 化 を 図 る ― ― と 言 っ て い た
以 上 の よ う に 、 訪 問 先 企 業 は 空 洞 化 へ の 対 応 が 可 能 の よ う だ が 、LG の 下 請 再 編 成 に 見 ら れ
韓 国 昌 原 市 に お け る 実 態 調 査 (
2008
年
2
月
20
日 ~
27
日 )
担 当 者 : 大 西 勝 明 ( 専 修 大 学 商 学 部 教 授 )、 姜 徳 洙 ( 専 修 大 学 商 学 部 非 常 勤 講 師 ) 李 東 勲 ( 専 修 大 学 経 営 学 部 非 常 勤 講 師 )
1 .( 株 ) Y ・ J
① 会 社 概 要 ;
・ LG電 子 の 1 次 ベ ン ダ ー
・ 1967年 設 立 ; 全 国 の 5 番 目 の 歴 史 を 持 つ 金 型 企 業
・ 釜 山 に あ る 金 型 企 業 の 経 営 者 の 中 で は 、 同 社 か ら 独 立 し た 技 術 者 が 多 い 。 ・ 現 在 の 社 長 は 2 代 目 ( 年 齢 は 4 0 代 半 ば )
・ 中 国 に 支 社 を 設 立
② 現 状 ;
・ LG電 子 に 登 録 し て い る 金 型 企 業 の 数 は 現 在;約50社(2年 前 は 約70社 )、2010年 ま
で に10社 未 満 に な る 可 能 性 が 高 い ( 競 争 は 激 化 す る 予 想 )
→ 生 き 残 る 条 件 ; 技 術 力 の 向 上 、 受 注 単 価 調 整 が 可 能 な 体 制
・ L G 電 子 か ら の 1 次 ベ ン ダ ー に 対 す る 求 め る 条 件 が 厳 し く な っ て い る 。 も し 、 条
件 を 満 た さ な い 企 業 は 1 次 ベ ン ダ ー か ら 外 さ れ る 。
・ 3 年 ~ 5 年 後 に 全 自 動 化 す る 予 定 ( 設 備 投 資 の 資 金 が 問 題 )
・ 中 国 に 支 社 を 設 立 し た が 、工 場 の 現 地 化 に 失 敗 し 、現 在 は 中 国 か ら 少 し ず つ 撤 退 し
て い る 。
・ 中 国 工 場 に は 1 4 0 人 の 従 業 員 が い る 。 売 上 高 水 準 は 韓 国 国 内 の 半 分 程 度
・ 中 国 工 場 の 管 理 は 韓 国 か ら の 派 遣 社 員 で は な く 、現 地 の 中 国 人 を 現 場 の 責 任 者 と し
て 雇 用 し て い る → 一 番 効 果 が あ る と 判 断 し た 結 果
③ 今 後 の 課 題 ;
・ 1 9 9 0 年 代 は 金 型 学 科 が あ っ た が 、現 在 は 専 門 大 学 の 2 校 の み で あ る 。し た が っ
て 、 人 材 育 成 と 管 理 は 非 常 に 困 難 し て い る 。
・ 現 在 は 営 業 に 関 し て は 、国 内 よ り 、日 本 市 場 に 力 を い れ る な ど 経 営 戦 略 の 転 換 を し
な け れ ば な ら な い 。
・ 人 材 育 成 と 管 理 は 非 常 に 困 難 し て い る 。
2 .( 株 ) S ・ K
・ 携 帯 電 話 の 関 連 部 品 製 造 ・ 加 工 企 業 ( 携 帯 電 話 メ ー カ ー のNokiaに 納 品 )
・ 1974年 設 立 ( 最 初 は 三 星 通 信 と の 取 引 か ら 始 ま る ); 本 社 1 、 子 会 社 3 ・ 従 業 員 ;514人 ( 生 産 1 、 生 産 2 ;50~60% 、 残 り ; 事 務 関 係 )
・ 売 り 上 げ ;1,900億 ウ ォ ン (2007年 度 ) ← 約85% 、15% は そ の 他
② 現 状 ;
・ 30年 間 の 歴 史 を 通 し て 蓄 積 さ れ た 独 自 の ノ ウ ハ ウ を 保 有 し て い る 。
・ 同 社 で は 、 デ ザ イ ン 、 生 産 、 物 流 ま で に 統 合 し て 行 っ て い る 。
・ 2004年 か ら 急 成 長 し て い る ; 理 由 は 新 デ ザ イ ン 開 発 の 成 功
・ 市 場 で の 評 価;独 自 に 開 発 し た デ ザ イ ン が ヨ ー ロ ッ パ で 評 価 は 高 い → 優 れ た 着 色 の
技 術 力 を 保 有 し て い る 。
・ Nokiaと 共 同 で 新 商 品 の 開 発 を 行 っ て い る;例 え ば 、新 デ ザ イ ン の サ イ ク ル は 2 ヶ
月 一 回 に 提 案 、 生 産 さ れ る よ う に し て い る 。
・ 製 造 し て い る す べ て の 製 品 の 「 品 質 管 理 面 」 に 力 を 入 れ て い る 。
・ 同 社 は メ キ シ コ に 工 場 が あ る 。 メ キ シ コ 工 業 団 地 で は 完 成 品 が 作 ら れ る 設 備 。
③ 今 後 の 課 題 ;
・ N o k i a の 経 営 戦 略 に よ っ て 同 社 も で き る 限 り 、 合 わ せ な い と い け な い 事 情 ・ 原 油 高 の 影 響 で 原 材 料 の 仕 入 れ の 価 格 調 整 が 難 し い
・ N o k i a か ら 要 求 に す べ て 応 え る こ と が 難 し い;技 術 力 を 高 め る た め 、常 に 優 秀
な 人 材 と 設 備 に 投 資 し な け れ ば な ら な い → 特 に 、 人 材 育 成 と 管 理 の 問 題
・ 今 後 の 経 営 方 針 ; こ れ ま で 以 上 に 生 産 力 を 上 げ る た め 研 究 部 門 に 資 金 を 投 資
・ 最 終 的 な 経 営 目 標 ; グ ロ ー バ ル 企 業 に 成 長 す る こ と を 目 指 す
3 . H ・ J 機 械
① 会 社 概 要 ; ・ 設 立 :1970年
・ 経 営 者 は 船 舶 関 係 の 技 術 者 出 身
・ 従 業 員 :21人 ( 事 務 ;5人 )
・ 設 立 当 時 は 、大 企 業 が 製 造 し て い る 電 動 機 の 部 品 の 製 造 ・ 加工 。現 在 は 船 舶 関 連 の
大 型 部 品 を 加 工 し て い る2次 ベ ン ダ ー
・ 取 引 先 : 現 代 重 工 業 、 S T X 、 斗 山 の1次 ベ ン ダ ー
・ 2000年 以 降 、 船 舶 関 連 部 品 の 製 造 ・ 加 工 へ の 経 営 転 換 に 成 功 し て 年 々 売 上 げ は 伸
び て い る 。
・ 主 事 業 ; 船 舶 関 連 部 品 の 製 造 ・ 加 工
・ 副 事 業 ; 環 境 関 連 部 品 ( 水 の 節 約 ) の 製 作 → 特 許 申 請 中
・ 全 従 業 員 に 対 し て 、 毎 月1日 に 生 産 計 画 を 提 出 さ せ る ( 不 良 品 を な く す 、 生 産 率 を
高 め る )
・ 同 社 で は 、他 の 中 小 企 業 よ り 、従 業 員 の 福 祉 に 関 し て は 非 常 に 力 を 入 れ て い る → 従
業 員 の や る 気 を 出 さ せ る た め → 移 職 率 は 低 い
・ 2次 ベ ン ダ ー と し て 納 期 の 短 縮 と コ ス ト 削 減 に 努 力 し て い る 。
・ 設 備 投 資 に 関 し て は 、 無 理 し て 投 資 は 行 わ れ て い な い (1997年 金 融 危 機 の 経 験 を
活 か す ) → 負 債 は な い
・ 経 営 業 績 は 従 業 員 に 開 示 し て 信 頼 性 を 高 め る → 経 営 の 透 明 性 を 高 め る
③ 今 後 の 課 題 ;
・ 独 自 の 技 術 力 を 保 有 す る た め 、 設 備 投 資 に か か る 資 金 の 調 達
・ 人 材 育 成 と 確 保 で あ る 。こ れ は 、同 社 だ け で は な く 、韓 国 中 小 企 業 全 体 が 抱 え て い
る 問 題 で あ る ( 経 営 者 が 強 調 し て い る )
・ 同 社 で は 、 部 品 の 製 造 ・ 加 工 は 熟 練 工 に よ り 作 業 さ れ る 関 係 で 、 賃 金 水 準 が 高 い ・ 事 業 転 換 ; 経 営 の 将 来 性 を 考 慮 し て 環 境 関 連 部 品 の 製 造 に 力 を 入 れ て い る 予 定
4 . 昌 原 商 工 会 議 所
① 設 立 ; 1 9 8 0 年 7 月 1 5 日
② 主 事 業 ;
昌 原 商 工 会 議 所 で は 、昌 原 市 の 地 域 経 済 活 性 化 と 産 業 の 均 衡 発 展 の た め の 基 礎 資 料 を
調 査 、 分 析 し て い る 。 現 在 は 、 工 業 団 地 の 業 界 と 昌 原 地 域 の 当 面 懸 案 及 び 中 長 期 対 策 を
研 究 し て 政 策 代 案 な ど を 提 示 し て い る 。 ま た 、 同 会 議 所 は 、 工 業 団 地 で あ る 昌 原 地 域 の
ジ レ ン マ を 自 治 体 の 関 連 機 関 に 提 案 し 、 解 決 案 が 遂 行 で き る よ う な 工 夫 を し て い る 。
③ 事 業 内 容 ; 分 期 別 企 業 景 気 展 望 調 査
昌 原 市 に 所 在 し て い る 地 域 製 造 業 者 の 分 期 別 経 営 実 績 と 次 の 分 期 ) の 景 気 展 望 を 調
査 ・ 分 析
す る 。そ の 後 こ れ を 指 数 化 し て,個 別 企 業 の 経 営 計 画 そ の 関 係 当 局 の 景 気 対 策 に 対 す る 参
考 資 料 で 提 供 し て い る 。 例 え ば 、 調 査 事 項 に は 、 企 業 全 般 的 な 実 績 お よ び 展 望 、 生 産 、
ど の 項 目 別 実 績 お よ び 展 望 、分 期 中 に 予 想 さ れ る 要 因 お よ び 雇 用 展 望 な ど の 幅 広 い 項 目
が 含 ま れ て い る 。
④ 地 域 経 済 研 究 セ ン タ ー 運 営 へ の 協 力
1 9 9 0 年 か ら 地 域 経 済 研 究 セ ン タ ー を 設 立 、毎 年 厳 選 さ れ た 研 究 課 題 を 選 定 し て 研
究 報 告 書 発 刊 し て 、 地 域 の 競 争 力 強 化,地 域 民 の 生 活 の 質 向 上 の た め の 長 期 的 発 展 方 案
を 提 示 し て い る セ ン タ ー へ の 全 面 的 な 協 力 を 行 わ れ て い る 。
⑤ 地 域 経 済 活 性 化 資 金 推 薦 へ の バ ッ ク ア ッ プ 活 動
地 元 銀 行 で あ る 慶 南 ( キ ョ ン ナ ム ) 銀 行 と 協 約 を 締 結 し て 、 商 工 会 議 所 会 員 企 業 中 商
工 会 議 所 で 推 薦 す る 企 業 に 対 す る 運 転 資 金 お よ び 施 設 資 金 を 優 待 し て 、支 援 で き る よ う
韓 国 馬 山 市 ・ 昌 原 市 に お け る 実 態 調 査 (
2008
年
8
月
18
日 ~
27
日 )
担 当 者 : 大 西 勝 明 ( 専 修 大 学 商 学 部 教 授 )、 姜 徳 洙 ( 専 修 大 学 商 学 部 非 常 勤 講 師 )
《
I
・
W
精 工 株 式 会 社 》
1 . 会 社 概 要①設 立 :1979年
② 従 業 員 : 約200人 ( 東 南 ア ジ ア 系 の 外 国 人 :30人 )
③ 主 な 取 引 先 : 船 舶 関 係 の 韓 国 大 企 業
( STX Enpaco、 現 代 重 工 業 、 斗 山 エ ン ジ ン ・ 重 工 業 の 3 社 ) の 1 次 ベ ン ダ ー
④ 主 要 製 品 : 船 舶 エ ン ジ ン 部 品 製 作 ( 特 に 、 当 社 は 大 型 船 舶 エ ン ジ ン を 製 作 )
・ エ ン ジ ン 部 分 (Cylinder Cover,Cylinder Frame,Camshaft Frame)
・ 発 電 部 門 (Exh frame, Bearing Housing, End shield)
2 . 事 業 内 容 お よ び 現 状
①2008 年 1 月 か ら 2 工 場 が ス タ ー ト :
・ 以 前 よ り 大 型 エ ン ジ ン 部 品 を 製 作 す る こ と が 可 能 と な っ た 。
・ 作 業 の 効 率 化 を 高 め る 一 環 と し て 1 工 場 と 2 工 場 で の 作 業 を 細 分 化 し て い る 。
( 1 工 場 : 加 工 、 2 工 場 : 鉄 板 の 切 断 → 加 工 → 磨 き → 検 査 → 包 装 ) ・ 船 舶 エ ン ジ ン 部 門 で 大 手 の 現 代 重 工 業 へ の100% 納 品
② 作 業 の 細 分 化
・ 第 1 工 場 : 加 工 の み
・ 第 2 工 場 : 原 材 料 の 切 断 、 加 工 、 完 成 品 の 組 み 立 て 工 程 の す べ て
・ 加 工 作 業 の 割 合 : 韓 国 製 品 (80% )、 日 本 製 品 (20% )
③ 他 社 と の 競 争 : 以 前 よ り は 競 争 が 激 し く な っ て い る 。
④ 技 術 開 発 面
・ 大 企 業 の 新 エ ン ジ ン 開 発 会 議 に は 参 加 し て い る 。 し か し 、 現 段 階 で は 、 独 自 で の
エ ン ジ ン 開 発 は し て な い 。
・ 完 成 品 ま で の 工 程 期 間 を 短 縮 す る た め 技 術 開 発 は 工 夫 を し て い る 。
・ 船 舶 エ ン ジ ン 関 連 部 品 は 、 精 密 度 を 要 求 す る 部 分 が 多 く て 。 当 社 な ら で の 精 密 度
に つ い て は 高 度 な 技 術 を 追 求 し て い る 。
3 . 経 営 に 関 す る 今 後 の 課 題 :
→ 外 国 人 労 働 力 の 必 要 性 : コ ス ト 面 で の 考 慮 ( 国 内 従 業 員 よ り 安 い 賃 金 ) ② コ ス ト 削 減 : 原 材 料 の 高 騰 に よ る 原 材 料 の 購 入 に は 困 難 で あ る 。
③ 経 営 に お け る 最 大 の 課 題 ; 人 材 育 成 に 様 々 な 対 策 を 考 え て い る が 、ま だ そ の 具 体 的 な 対 策 案 は な い 。
④ 売 り 上 げ 目 標 :720億 ウ ォ ン
《YOUNG/ET》
1 . 会 社 概 要
① 設 立 :2004年 3月
② 売 り 上 げ :31億 ウ ォ ン (2007 年 度 ) ③ 従 業 員 :39 名 ( 開 発 設 計 担 当 に は3名 )
④ 取 引 先 : 三 星SDI
⑤ 主 要 製 品 : 携 帯 電 話 の 部 品 ( 独 自 で 開 発 し た 部 品 は 50個 、 す べ て 特 許 を 取 っ た 物 )
2 . 事 業 の 内 容 と 現 状
① 近 年 、当 社 と 同 様 の 業 態( 携 帯 電 話 部 品 製 造 業 )の 間 に は 競 争 が 激 し く な っ て き た 。
: 例 え ば 、2008 年 5 月 ま で に 受 注 は200万 個 、 現 在 は 100万 個 ま で に 減 っ て い る 。
→ 打 開 策 : 新 モ デ ル を 開 発 し て い る ( 画 像 の 鮮 明 度 を 高 め る )。
② 携 帯 電 話 の モ デ ル の サ イ ク ル は 以 前 よ り 短 縮 さ れ て い る(2年 → 6 ヶ 月 ~1年 未 満 )。
→ そ の 理 由 : 顧 客 ニ ー ズ の 変 化 ( 一 つ の 商 品 を 長 く 使 用 し な い で 、 モ デ ル を 変 わ
る 傾 向 が 強 い 。し た が っ て 、顧 客 に 満 足 で き る 新 し い 商 品 開 発 を 常 に
考 慮 す る )
③ 同 社 で は 、 特 に 外 注 は し て い な い 。 全 て の 作 業 は 内 部 で ( 金 型 も 含 む ) を 行 っ て い
る 。
④ 大 企 業 か ら 当 社 へ の 要 求 事 項 : 高 い 品 質 、 不 良 品 の ゼ ロ 化 、 納 品 期 間 の 短 縮 等
⑤ 設 備 投 資 状 況 : 銀 行 か ら の 融 資 ( 中 小 企 業 対 象 の 安 い 利 子 を 利 用 ) ・ 機 械 購 入 ←2007 年 :6億 ウ ォ ン 、2008年 : 2 億 ウ ォ ン
3 . 今 後 の 目 標
① 大 企 業 か ら 受 注 が 減 っ て い る こ と を 想 定 し て 、 そ の 対 策 案 を 慎 重 に 検 討 し て い る 。
→ 現 在 は 、独 自 の 技 術 ノ ウ ハ ウ を 保 有 し て い る 関 係 で 、競 争 優 位 を 保 っ て い る と は い
え 、 携 帯 電 話 の 市 場 が ま す ま す 激 化 し て い る 。 し た が っ て 、 多 数 の 新 商 品 の 開 発 に
努 力 す る 。
② 経 営 方 針 ( 取 引 先 の 開 拓 )
《T・S産 業 》
1 . 会 社 概 要
① 設 立 : 第 1 工 場 (1991 年 )、 第 2 工 場 (2007 年 )
② 売 り 上 げ :20 億 ~25億 ウ ォ ン (2007年 度 )
③ 従 業 員 :30 名 ( 男 子 :28名 、 女 子 : 2 名 、 平 均 年 齢 は 4 0 代 )
④ 事 業 : 船 舶 エ ン ジ ン 部 品 加 工 の 2 次 ベ ン ダ ー
⑤ 資 金 面 の 割 合 : 自 己 資 金 ( 3 0 % )、 銀 行 機 関 の 融 資 ( 7 0 % )
2 . 事 業 の 内 容 の 現 状
① 当 社 の 取 引 先 ( 受 注 先 ) は 、 3 社 で あ る 。
② 船 舶 エ ン ジ ン 部 品 加 工 は 製 品 の 種 類 に よ っ て 作 業 工 場 を 決 め て い る 。 そ の 理 由 は 、 二
つ の 工 場 の 特 徴 を い か し て 工 程 の 効 率 性 と 製 品 の 精 密 性 を 高 め る 経 営 方 針 。 ・ 第 1 工 場 :100種 類 、 第 2 工 場 :20種 類
③ 取 引 先 か ら 注 文 を 受 け て 納 品 ま で は 二 日 間 、 当 社 か ら の 外 注 は し て な い 。
④ 当 社 の 売 り 上 げ に 関 し て は 、 年 間 1 5 % 伸 び て い る 。
← 作 業 の 生 産 力 を 高 め る た め 新 機 械 の 購 入 に は 優 先 的 に 投 資 を 行 う 。
3 . 総 合 コ メ ン ト
① 経 営 者 は 船 舶 関 係 の 部 品 製 造 業 に 勤 務 し て き た 技 術 者 で あ っ た 。経 営 者 は 一 人 で 独 立
し て 現 在 の 規 模 ま で に 育 て き た 努 力 家 で あ っ た 。
② 当 社 で は 熟 練 工 の 従 業 員 が 多 く て 、 人 件 費 の 支 出 が 多 い 。 し た が っ て 、 当 社 で は 機 械
化 を 進 め て い る が 、 第 1工 場 で は 特 殊 な 作 業 を 行 う こ と が 多 く て 現 段 階 で は 、 熟 練 工
の 技 術 力 を 頼 る し か な い と 担 当 者 は 指 摘 し て い る 。 ← 熟 練 工 の 人 材 確 保 が 難 し い 。
③ 成 長 の き っ か け は 、1997年 金 融・ 通貨 危 機 に 倒 産 し た 企 業 か ら の 良 い 機 械 を 安 く 購 入
し た 結 果 、1998 年 以 降 売 り 上 げ が 伸 び た 。
《N/KWANG》
1 . 会 社 概 要
① 設 立 :2001 年
② 従 業 員 :70 名 の う ち 外 国 人 は35名 、29才 ~59才 ま で
③ 売 り 上 げ :80 億 ウ ォ ン
④ 事 業 : 船 舶 エ ン ジ ン ケ ー ス の 熱 処 理 加 工 、 塗 装 、 表 面 処 理 ( 磨 き ) 等
⑤ 品 質 方 針 : 顧 客 に 提 供 す る 製 品 の 品 質 の 信 頼 性 を 保 証 す る 。
① 当 社 は 2008 年 4 月 か ら 中 国 に も 進 出 し て い る 。 現 地 工 場 に は 本 社 か ら 3 人 を 派 遣 し
す べ て の 管 理 を 行 っ て い る 。ま た 、現 在 は 斗 山 エ ン ジ ン だ け の 受 注 を も ら っ て い る が 、
今 後 大 手 STXか ら の 受 注 が あ る 予 定 。 現 段 階 で は 、 中 国 の 現 地 工 場 で の 問 題 は 生 じ て い な い 。
② 昌 原 で は 、 当 社 と の 競 争 企 業 は な い 。 そ の 理 由 は 、 当 社 が や っ て い る 事 業 は 特 殊 な 加
工 技 術 を 要 す る 分 野 で あ っ て 当 社 だ け の 技 術 力 を 保 有 し て い る 。
③ 当 社 で は 、 第 1工 場 と 第 2工 場 で の 作 業 工 程 は 同 じ で あ る か ら 、 二 つ の 工 場 で の 作 業
時 間 を 比 較 し て 問 題 点 を 見 つ け 効 率 性 が あ る 作 業 工 程 を 取 り 入 れ て い る 。
④ 当 社 で は 原 油 高 の 影 響 を 多 く 受 け て い る 。 塗 装 に 使 わ れ て い る ペ イ ン ト 、 油 は 欠 か せ
な い 物 で あ る 。 価 格 が 急 騰 し て も 品 質 を 保 つ た め に は 質 の 良 い 物 を 使 わ な け れ ば な ら な い か ら で あ る 。
3 . 総 合 コ メ ン ト
① 当 社 で は 、 品 質 管 理 の 向 上 の 一 環 と し て 検 査 は 1 回 で 終 わ る こ と は な く て 、 必 ず 2回
の 検 査 を 実 施 し て い る ( 損 失 の 最 小 化 )。
② 今 後 の 課 題 は 技 術 力 を 持 っ た 熟 練 工 の 確 保 で あ る 。 特 殊 な 分 野 で あ る か ら 技 術 者 を 育
成 す る に は 約 10年 は か か っ て い る 。
③ 長 期 的 な 経 営 方 針 :
生 産 力 を 高 め る た め に 設 備 投 資 ( 機 械 の 購 入 ) よ り 、 人 材 の 育 成 と 人 材 の 確 保 に 資 金
投 資 し て い る 。 ← 加 工 品 の 精 密 度 を 高 め る た め に
《W/S航 空 》
1 . 会 社 概 要
① 設 立 :2001 年
② 資 本 金 :10 億 ウ ォ ン
③ 従 業 員 :42 名 ( 設 立 当 時 は 7 名 )
④ 設 立 動 機 : 現 社 長 は1997年 ま で に 航 空 関 連 部 品 企 業 の 部 長 と し て 勤 務 し て い た が 、
勤 務 先 の 企 業 が 1997年 に 倒 産 し た の で 、現 社 長 を は じ め 6人 が 運 用 資 金 を 集 め て 倒 産
し た 企 業 か ら 一 部 の 機 械 を 購 入 し 新 会 社 を 設 立 し た 。 社 長 以 外 の 6人 は 技 術 力 を 持 っ
た 熟 練 工 で あ っ た 。
⑤ 事 業 : 航 空 機 の 全 般 的 な 部 品 製 造 、 加 工
⑥ 売 り 上 げ :35 億 ウ ォ ン (2007年 度 )
2 . 事 業 の 内 容 の 現 状