第
3
章
青島地域活性化基本計画
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1 段階的整備による達成イメージと整備内容
本計画では、青島地域の周辺の連携を考慮して木崎浜~堀切峠までを整備範囲として計画している。本章では、重点整備地区である青島地域を中心に機能整理を行った。事業実施にあたっては、事業の効果 や規模による優先順位を勘案しながら整備していく必要があり、各エリアに求められる機能と施設整備の内容を段階(STEP1~3)に分けて整理を行った。
求 め ら れ る 機 能
誘 い 込 む ( 誘 導 )
巡 ら せ る ( 回 遊 )
た た ず ま せ る ( 滞 留 )
つ な ぐ ( 骨 格 軸 )
施設整備
ソフトプログラム STEP 1 「新しい青島に誘う」
着手段階(1~3 年目) ・参道を中心とした回遊性の創出 ・買い物や食事といったニーズへの対応
STEP 2 「誘い込み巡らせる」
整備段階(4~6 年目)
・参道の景観整備や、県道沿いの修景
・トロピカルロードを含めた回遊性の創出
STEP 3 「青島でたたずむ」
活性段階(7~10 年目) ・各施設が完成し、来訪者で賑わう ・周辺との連携による観光メニューの多様化
達 成 イ メ ー ジ
・参道商店街が整備され、立ち寄り客が 増えてきた。
・参道商店街から植物園への人の流れが 生まれ、屋台や直売所が買い物客でに ぎわいを見せはじめる。
・地元主体によるソフトプログラムや、まち なかの修景が進められる。
・ブーゲンビリア等による花いっぱいのま ちづくりが行なわれる。
・海への眺望、参道商店街の改修といっ た景観整備が進み、まちあるきをして いる姿の人が増える。
・トロピカルロードや県道を歩いてパー ムビーチホテル周辺に至る人の流れ が生まれる。
・仮設施設ではもう対応できないので、 各施設の整備を実施する。
・かつての賑わいを取り戻している。 ・宮崎観光で必ず訪れる場所として広く
知られるようになる。
ソフトプロジェクトとハードプロジェクトの組み合わせにより、年間を通じ て季節感のあるイベント等の開催などを行い、にぎわいあふれる「青島」 を演出していく。
参 道 地 区
◎ ○ ◎ ◎
・店舗間の空地の整備 ・オープンカフェの設置 ・歩道橋の撤去
・ブーゲンビリアポットによる装飾
・建物の壁面等の整備 ・ひさしの整備
・電線類の地中化 ・街路灯整備
・参道入口の顔の整備
青島神社周辺 ・自然観察会
・スピリチュアルモーニング ・星空を体感
・ブライダルフェアの開催
・新婚旅行再現ツアー
・青島神社泊(巫女体験など)
・島めぐり(徒歩で散策)
・立ち寄り・立ち食い
・花の植栽
・ういろう作り体験
植 物 園 地 区
○ ◎ ◎ ○
・敷地内の樹木の移植 ・海沿いに仮設屋台の設置 ・仮設ステージによるイベントの実施 ・日本一きれいなトイレ
・朝市、フリーマーケット形式による特産品の直 売
・ブーゲンビリア等の植栽
・多目的に使える広場整備 ・シーフードレストラン
・青島が見えるイベントステージ(常設) ・物産販売所整備
・駐車場の整備 ・足湯の設置
・自然観察会
・飫肥杉を使ったシーフードレストラン ・キャンドルライトアップ
駅 前 地
区 ◎ ○ ◎
・ブーゲンビリア等の植栽 ・休憩、ベンチスペースの整備
・植栽による修景 ・店舗の誘致
・花の植栽
ホ テ ル 跡 お よ
び ○ ◎
・トロピカルロードにサインを設置 ・ブーゲンビリア等の植栽
・ホテル跡地の活用を図っていく ・ビーチスポーツ(ビーチバレー、サーフィン等)
第
3 章 青島地域活性化基本計画
そ の 他 の エ リ ア ( 木 崎 浜 ~ 堀 切 峠 )
○ ○ ○ ○
・道の駅フェニックス魅力アップのための 整備
・木崎浜環境整備
・青島地域への誘導サイン設置 ・ブーゲンビリア等の植栽
・青島漁港の地域資源の活用を図る
・県道沿いの松林の整理
・パームビーチホテルから歩道橋までの道路改修 ・こどものくにの魅力アップ
・ガイドとめぐるまち歩き ・ご当地メニュー開発 ・アロハ、パジャマ ・マンゴーオーナー制 ・花の植栽
・食事と宿泊のプログラム ・手作りマップ、宿情報発信 ・地引網体験
・WEBを使った地どれ土産品の販売 ・臼太鼓、神楽体験
・水産加工品の開発・販売 ・船による青島本島めぐり ・青島~堀切峠のウォーキング ・青島ファンクラブや観光モニター募集 ・ビーチスポーツ
※各ゾーンの求められる機能は重点の置かれる度合いで、◎、○順で示している。
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重点整備地区のゾーニングと目指す機能重点整備地区を詳細にゾーンニングすると以下の4つの地区に分けられる。ここでは各地区の整備目標および各段階の整備内容を示す。
ホテル跡および周辺地区
整備目標
・県道沿いやトロピカルロードにおいてブーゲンビリ ア等の植栽やサインの設置などを先行して行い、まち 歩きを楽しむ人たちの流れが徐々に増えてくる。最終
的にはホテル跡地の活用を図り、青島地域における
拠点の一つとして位置づける。
・海水浴時には、多くの人をたたずませる機能を持た せる。
STEP1
・トロピカルロードにサイン設置
STEP2~STEP3
・パームビーチホテルから歩道橋までの道路改修により、北 側の回遊性を創出する。
・ホテル跡地の活用を図っていく。
参道地区
整備目標
・青島地域のメインとなる地区であり、多くの人が行き交うストリートを創出する。
・回遊性や立寄りのための機能が充実した商店街で買い物をし、植物園への路地では、オープンカフェでお 茶を楽しむ人たちの姿があふれる。
・青島のイメージにマッチした、商店街に生まれ変わる。 STEP1
・空地整備を行い、参道での滞留行動を促し、回遊性を高める。また商店街により、空地にオープンカフェを設
置する。
・植物園への誘導により回遊を促す。 STEP2~STEP3
・歩道橋の撤去後に参道入口(現在歩道橋がある位置)については、顔となる整備を図る。
・建物の表面やひさしを空地に面する部分の改修を実施し、統一した商店街の街並みを創出する。
植物園地区
整備目標
・食事や買い物を楽しむ人たちで賑わいを見せる滞留の
拠点を目指す。
・国民宿舎跡地の広大な土地があることから、イベント時
には大勢の観客が、青島が見えるステージに集まることが できる機能を持たせる。
STEP1
・国民宿舎跡地の海岸沿いに仮設屋台設置
・青島が見えるイベントステージ(仮設ステージ)によるイベ
ントの実施
・朝市、フリーマーケット形式による、特産品の直売 STEP2~STEP3
・集客状況を見ながらシーフードレストラン、イベントステージ(常設)、 物産販売所などの整備の再検討(短期・中期事業の評 価)
・足湯の設置、駐車場の整備
駅前地区
整備目標
・JRや駅前駐車場からの来訪者の玄関口の機能を充実させる。
・人の往来により参道商店街との連続性が生まれ、駅前地区を含めた来訪者 の流れが、青島地域全体でつながる。
STEP1
・青島再勢プロジェクトによるブーゲンビリアポット装飾など、既に決まっている 計画を先行的に実施する。
・国道沿いには花を植えるなど、植物園地区と一体となった整備を行う。 STEP2~STEP3
・休憩、ベンチスペースを確保し、参道、植物園側からの人の流れを呼び込む。 ・植栽による修景も同時に行う。
第
3 章 青島地域活性化基本計画
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地区別の整備内容本項目では、青島地域の中心的な参道商店街や植物園、国民宿舎跡について基本計画における整備方針を示す。図3-2は、計画の内容をイメージ図化したものである。
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参道商店街は、観光客来訪の中心地となっており、また地域の要となるところであり、早期に整備 着手する必要がある。
昨年検討された基本構想では、セットバックによる参道の拡幅整備があげられていたが、用地交渉 や賃借権の問題から、ここでは段階的整備における整備手順について検討を行った。
(2)参道商店街における現状の課題
・参道のスケール感(幅員、沿道建物の高さなど)は、広々としたゆったり感を演出するには若干狭 い印象がある。
・参道の舗装パターンが、「青島」のイメージに相応しいかどうか検証が必要である。 ・空き店舗や空き地が目立ち、歩く楽しみを感じる場所になっていない。
・店舗間のデザインに統一感がなく青島神社への参道らしい演出となっていない。 ・店舗の商業スタイルが、一般的な土産物に限られており、青島らしい個性がない。 ・空き店舗は、廃業したあとに賃貸等が行われず次への展開が阻害されている。
(3)整備目標
参道地区は、駅前から青島神社に向けての参道としての機能を有しており、多くの観光客がまず 始めに訪れる参道商店街一帯の地区である。また、こどものくにや堀切峠など南北から国道220号 により来訪する観光客が多いことから、青島の入り口であることを認識させる必要がある。
よって整備目標としては、「青島」の第一印象を呈する地区であることから、にぎわい感や青島神社 に向かうための神聖さを演出することを目指すものとする。
をもってすれば、より魅力的な空間となりうる可能性が十分にある。
○まちの景観の骨格を形成し、シンボルとなる参道空間の創出
・参道空間を活かして地域性の演出を図るとともに、周辺住民が誇れるシンボル性の高い景観演 出を図る。
・俗から聖へ導入していくための景観演出が必要である。 ○歩行者にとって、魅力ある快適な参道空間の創出
・参道が歩行者空間として安全に安心して歩けるように配慮するとともに、単にアプローチとしてだ けでなく、沿道の魅力や歩く楽しみを感じることができる、快適な通り、賑わいのある通りづくりに 努める。
○沿道や周辺施設(植物園等)と一体となった参道空間の創出
・参道だけでなく、沿道景観、周辺の施設(植物園等)と一体となった魅力の向上を図る。
・商店街として賑わいの演出を図るとともに、観光客が楽しみや親しみを感じるように積極的な空 間づくりを行う。
○地域とともに育てていく参道空間の創出
・参道は青島地域のシンボルであり、まちづくりの中で、地域と協働で将来像を明確にしながら青 島らしい参道の姿を形作る。
(5)参道再生の段階的整備検討(段階ごとの整備イメージ)
参道は神聖な場である青島に臨むアプローチとなることから、俗から聖へ、ケからハレへと利用者の意識が展開していくようなイメージで多種多様なアクティビティ(活動)が行える場づくりを目指す。基本的な 考え方としては、参道を歩く場だけでなく、回遊し、楽しみ、休める場と位置づけて多様な空間を形成する施策を展開する。以下に各段階の整備イメージを示す。
A:空き地を活用しくつろぎスペースをつくる
・参道の幅員 5mはそのままに、空地をオープンスペースとして 活用する。青島まで行く途中で、「ちょっと立ち寄ってみよう」「こ こで座って何か食べてみようかな」と観光客をひきつける空間を つくる。
・ハード整備がなく、空地の活用といった少ない整備でも賑わい をつくることができる初期段階である。
B:参道と植物園をつなぎ新たな顔をつくる
・参道は現状のままで、参道商店街の裏に位置する植物園と参 道をつなぐルートを空地に整備し、参道裏に新たな休憩スペー スを設置確保する。
・参道が、様々なアクティビティ(活動)の場となる。
・将来的にはホテル跡地側とのルート整備も考えられる。
C:セットバックにより回遊動線の幅を広げる
・商店街をセットバックし参道拡幅を行い、通りとまちかどに「たた ずむ」魅力を付加する。店舗間移動の出入口整備やセットバック 空間を利用したゆとりある店先空間、拡幅により参道入り口から 青島が一望できるようになる等、新たな仕掛けをつくりだす。 ・セットバックを伴うため、時間と費用がかかるが、参道の滞在時間
を拡大し、参道の魅力を引き出す段階の整備である。
借地権の関係で、セットバックは現実的ではない 植物園と連絡させることにより、新たな人の流れを
作り出すことが出来る 初期段階では、空き地の整備により、現状の商店街
(7)参道入口の顔の整備イメージ ・歩道橋撤去の可能性が検討されており、撤去された場合、跡地を活用する。
・歩道橋に書かれている青島入口というサインがなくなると、参道入口の場所が分かりづらくなる。 ・県道から入口が視認しにくく、青島へ向かう観光客以外を引きこむ魅力に乏しい。
・駅前エリアや県道周辺と参道を結びつける重要なポイントである。
・ゲート性やシンボリックなモニュメントなどにより、青島及び参道商店街の顔として位置づける必要がある。
A案:鳥居による聖俗空間の分岐点の演出
参道出口からやよい橋橋詰まで鳥居を設置し、聖と 俗の境界を明確にする。
B案:灯篭による神聖性の演出
灯篭を連続して配置し、青島へと導く道標とする。夜間は灯りを点灯し、神聖性の演出を行う。 現況写真
・青島へつながるやよい橋、青島海水浴場、参道、植物園の結節点である。
・聖として位置づけられる青島へ渡る起点であるが、現状では意識することができない。 ・ゲート性やシンボリックなモニュメントなどにより、青島の顔として位置づける必要がある。 ・青島への奥行感を持たせる演出を行う。
現況写真 A案:パームヤシによるゲート空間の演出
県道の中央分離帯や、植物園で見られるワシントニ アパームをゲートツリーとして配し、ゲート空間とし ての機能を持たせる。
B案:花によるトロピカル感の演出
南国をイメージさせる色鮮やかな花を球体のフレ ームに絡ませ、エントランスのオブジェとする。
C案:宮崎出身のアーティストによるモニュメントの設置