「高解像度降水ナウキャスト」情報の画面例 ●スマートフォン
●パソコン
高解像度降水ナウキャスト
●PC・スマホ向け (高解像度降水ナウキャスト)
http://www.jma.go.jp/jp/highresorad/
●携帯電話向け
(3)警戒状態
「高解像度降水ナウキャスト」の情報から,つくば市(学校近傍)に竜巻発生確度1もしくは雷活動 度2の領域(高解像度降水ナウキャスト情報「竜巻・雷」情報のメッシュ)がある,またはそのような領 域になることが予想される場合は,急激な雷雨や竜巻に備えます。野外での活動を控え,周囲の様子に 注意を払って下さい。
<解説 3.1>
●登下校に関する対応
・登校前(概ね午前6時半まで)
児童生徒の登校を見合わせ,学校より「緊急メール情報配信システム」等を用いて保護者に通知します。 登校は「竜巻注意情報」解除後もしくはつくば市より積乱雲接近の危険性が去った後とし,登校見合わせ の通知の際に登校時刻の目処を示します。(目処については,延長することがある旨も伝達します。) ・下校前(時刻は,季節および学年によって異なる)
児童生徒の下校を見合わせ,学校より「緊急メール情報配信システム」等を用いて保護者に通知します。 下校は「竜巻注意情報」解除後もしくはつくば市より積乱雲接近の危険性が去った後とし,下校開始時に その旨を通知します。
なお,保護者にも不要の外出を控えるように呼びかけ,特別の理由がない限り下校再開まで児童生徒 の引渡しも行いません。
また,下校時刻が,日没までに児童生徒が確実に帰宅できる時刻を過ぎてしまう場合は,保護者への 直接引き渡しによる下校に移行します。
<解説 3.2>
●学校での活動に対する対応 ・児童生徒の安全確保 児童生徒への対応
【登下校前】
○登下校を見合わせ,自宅もしくは学校で待機させる(解説 3.1) 【児童生徒の在校時】
○校庭・体育館での授業・部活動等を中止(解説 3.2) ○校舎内へ生徒を誘導(校舎内での通常の活動) 教職員の対応
○雨雲の動きの上流側となる方角を監視(解説 3.3) ○緊急時避難の連絡体制を確認
【登下校前】
○登下校の見合わせを緊急メール等で保護者に通知(解説 3.1) 【児童生徒の在校時】
○校舎内の避難に備える 家庭・PTA・地域の対応
○警戒状態の学校の対応についての共通認識 【登下校前・児童生徒の在校時】
○学校からの連絡を確認
○不要の外出,児童生徒の送迎は控える 【児童生徒が家庭にいる場合】
○各家庭での避難行動に備える
<解説 3.3>
・竜巻等の危険の監視
「高解像度降水ナウキャスト」の情報を元に,積乱雲のやってくる方位を確認し,学校防災担当者が, 学校周辺に竜巻等の突風もしくは積乱雲(雷雲)が近づく兆し(急に厚い雲が広がり周囲が暗くなる, 雷鳴が聞こえる,冷たい風が吹く,大粒の雨や「ひょう」が降り出す等)および実際の竜巻等の来襲を 目視により監視します。
「高解像度降水ナウキャスト」の情報から積乱雲接近の危険性が去った場合は注意状態に戻ります。 また,「竜巻注意情報」が解除された場合は平常時に戻ります。
(4)退避
学校周辺の目視による監視により竜巻等の来襲が確認され,且つ,設定された避難場所まで避難する 時間的余裕がある場合,児童生徒を避難場所へ誘導するとともに教職員も避難します。その際,防災頭 巾は誘導時より着用します。
竜巻が直前まで迫っていて避難する時間的余裕がない場合は,避難場所への移動はせず,その場で伏 せる,物陰に隠れる等,飛散物から身を守るために出来うる限りの行動を取ります。
<解説 4.1>
事前に設定する避難場所は,竜巻の来襲方向に対して,強固な壁面を盾とすることができる場所とし, 周囲の壁面および天井が可能な限りコンクリート等の強固であること,壁面に窓ガラスがないこと,を 考慮して検討します。また,あらかじめ設定した避難場所には,児童生徒が何時でも避難できるように, その表示等を行うことが望ましいです。
<コラム> 建物の中のガラスにも注意
この写真は,2004年6月に国内で発生した竜巻による学校施設の被害です。
外に面した窓だけでなく,教室と廊下の間の窓ガラスも竜巻の強風と飛散物により激しく割れていま す。このように,外に面した窓ガラスから離れるだけでは避難として十分ではありません。避難場所の 選定では,建物内部のガラス等にも注意が必要です。
<学校関係者提供> 校舎内の窓の様子
竜巻が来襲した校舎の外に面した窓 児童生徒への対応
【児童生徒の在校時】
○校舎内の竜巻避難場所もしくは手近な安全な場所に誘導(解説 4.1) 教職員の対応
○校舎内の竜巻避難場所もしくは手近な安全な場所に避難(解説 4.1) 家庭・PTA・地域の対応
<コラム> 避難場所は壁以外にも注意
避難場所の検討にあたっては,外部からも避難場所の状況を確認する等,多角的な検討を行います。 例えば,壁面はコンクリートで覆われていても,天井部にプラスチック製の採光窓が設置されているこ とがあります。採光窓は竜巻等による飛散物が突き破る可能性があるため,このような場所は避難場所 として適切ではありません。
<コラム> 避難場所の表示
紫峰学園北条小学校では,2012年5月に発生した竜巻による被害を踏まえ,竜巻等の突風から避難
する場所を決め,児童が何時でも避難できるように判りやすく表示をしています。
(5)竜巻等来襲時
避難場所では,姿勢を低くし「身を守る」行動をとり,竜巻等が通り過ぎるのを待ちます。
<解説 5.1>
事前の注意情報やその兆しを伴うことなく,竜巻等が来襲することもあります。「警戒状態」に基づ く行動を取る十分な時間的猶予がない場合は,以下の対応を取ります。
・竜巻の来襲方向に対して壁面を盾にするような位置関係で,壁面の背後に身をかがめる。盾とす
る壁面は可能な限り強固な壁面とする。
・その場でかがみ,低い姿勢をとる。
左箇所を屋上から見た採光窓 周囲をコンクリートの壁で囲まれた場所の上部
避難場所を示す表示 避難場所の様子(1階職員室前廊下)
児童生徒への対応
○避難場所で姿勢を低くし「身を守る」行動をとらせる 教職員の対応
○避難場所で姿勢を低くし「身を守る」行動をとる 家庭・PTA・地域の対応
<コラム> 竜巻の時はなるべく下の階に
竜巻による突風には,地面との摩擦が生じるため,同じ地点でも低い階の方が,受ける風の威力が弱 まり小さな被害となる傾向があります。2012年5月につくば市内で発生した竜巻でも,集合住宅や学
校では,高層階より1階部分の被害が小さくなっていました。
<長屋氏提供>
(6)竜巻等が通り過ぎた直後(安全の確保と状況・人員の確認)
周囲が静かになり,竜巻が遠ざかった場合は,周囲の状況を確認して被害への対応にあたります。
<解説 6.1>
竜巻等の突風が学校に来襲した後は,校舎内の至る所に様々な飛散物が散乱している可能性がありま す。このため,移動にあたっては,必ず靴を着用するものとします。また,思わぬところから落下物等 が発生する可能性も有るため,児童生徒は防災頭巾,教職員はヘルメット等を着用します。
<解説 6.2>
学区に積乱雲による竜巻等が発生した場合は,直ちに“災害体制
(用語解説)
”を整え,やるべき事項の整 理と必要な人員の確保と適切な配置を行います。
竜巻等の積乱雲による災害は,局所的に発生する場合が多く,被災地の近くに居ない職員等は参集の 必要性を把握できないことがあります。このため,関係者には速やかに伝達する必要があります。
雇用促進住宅 北条小学校
児童生徒への対応
【児童生徒の在校時】 ○負傷者の確認・報告 ○保護者への緊急連絡 教職員の対応
○二次災害(飛散物等によるケガ等)の防止(解説 6.1) 【勤務時間内】
○職員の配置状況,出張者等(帰還の可否)の確認 【勤務時間外】
○学区内で竜巻等が発生した場合:全員参集(解説 6.2) ※職員が全員参集できない場合
○PTAおよび地域住民に協力を依頼
家庭・PTA・地域の対応
【勤務時間外】
(7)2次避難の決定と指示(解説 7.1)
<解説 7.1>
2次避難の決定と指示については,地震災害発生時と同様の流れを想定します。
(8)2次避難
特に記載事項無し。
(9)児童生徒の安否確認
<解説 9.1>
児童生徒の安否確認は,地震災害発生時と同様にクラス毎に担任が一元的に行うことを基本とします。
(10)児童生徒の安全確保
特に記載事項無し。
(11)被害状況等の把握 児童生徒への対応
【児童生徒の在校時】
○避難場所および経路の安全確認 ○全校避難指示(放送・ハンドマイク) 教職員の対応
【児童生徒の在校時】
○2次避難の必要性判断
児童生徒への対応
○指示/頭部保護,オカシモ(押さない・駆けない・しゃべらない・もどらない) ○教職員が連携し誘導
教職員の対応
○教職員の配置場所等の確認 ○救護,負傷者搬送,残留者確認 ※状況によってテント設営
児童生徒への対応
【児童生徒の在校時】
○人員確認(在籍数,欠席数,登校数,避難数)→報告・集計 教職員の対応
○各クラス単位で児童生徒の安否確認(解説 9.1)
児童生徒への対応
○集団行動の維持
○負傷者等への対応(救急車等,応急機関への連絡)
○身体の保護,不安への対処(特別な配慮を要する児童生徒への対応) 教職員の対応
○救護施設の対応
教職員の対応
○施設・設備,通学路等の点検
※児童生徒の避難継続や避難所開設の判断のため,外観上の安全確認 ○避難者等の状況
災害発生後の対応の例と解説
(1)教育委員会への報告①(解説 1.1)
<解説 1.1>
災害体制を取るレベルの災害(つくば市内で震度5弱以上の地震,積乱雲による竜巻等)が発生した 場合は,教育指導課へ,下記の状況についてイントラ課メールで報告します。
① 児童・生徒の状況(死傷・行方不明 等)
② 対応の状況(授業打ち切り,登校時刻の変更,下校の対応(集団下校・保護者引き渡し),翌 日以降の臨時休業 等)
③ 施設・設備の被害状況,インフラ(電気・水道・ガス)の状況 ④ 参集の状況(到着時刻,参集した職員の職名と人数)
⑤ 避難民の状況(人数,構成)
報告に当たっては,教育施設課,教育総務課にも同じ内容を同送します。
なお,災害発生直後に上記の全ての状況を網羅的に把握し,報告することは困難です。このため,優 先順位を上記の丸番号順とし,状況が把握でき次第,項目ごとに随時報告します。
上記以外にも市教育委員会より茨城県教育委員会等への報告等については,報告様式および内容,そ のタイミング等の確認を平時より行い,情報伝達の輻輳や状況把握の手戻りが無いように努めます。
なお,学校からの報告者は,教頭を基本としますが,出張等の対応として,代理となる,第二,第三 対応者を決めておき,事象発生時に代理での対応となる場合は,最初の報告の際にその旨を伝えます。
<解説 1.2>
災害発生時や災害の発生が想定される場合,学校施設は地域住民のための避難所
(用語解説)
となります (地域住民以外の避難民(いわゆる帰宅困難者)の避難所は,「つくばカピオ」等が別途指定されてい ます)。
学校が避難所となった場合や災害発生後の様々な対応を行うため,各学校には,防災倉庫が設置され ています。
防災倉庫の備蓄品は別添参考資料の通りですが,災害発生直後にも一度防災倉庫の備蓄資材を確認す るとともに,災害発生後の対応を想定し,必要な資機材は校舎内等に移動しておくことで,効果的に活 用することができます。特に,夜間になると移動が困難になるばかりでなく,必要な物品を取り出すこ とができなくなる危険性もあります。
災害発生時に資機材を管理する担当を決めておくと,防災倉庫の備品以外にも外部からの支援物資と ともに,一元的な管理が可能です。
<コラム> 情報の集約は黒板,ホワイトボードで
災害発生後に把握した状況や,教育委員会への報告事項は,黒板やホワイトボードに書き出し,関係 者が一目で理解できるようにしておきます。これにより,適切に情報共有を図ることができます。
また,大判印刷した学校敷地図や校舎内配置図の活用も有効です。
なお,黒板,ホワイトボードの記載状況は,定期的に写真に収めておくと,その後の状況整理等に役 立ちます。
教職員の対応
○児童生徒の安否,教職員の安否・参集状況 ○施設の破損,電気・水道の状況等
東日本大震災発生時の吾妻小学校職員室
<防災科研 坪川氏提供>
<コラム> 停電,通信途絶している中での情報伝達
2012年5月につくば市内で発生した竜巻で北条小学校が被害を受けた際,停電,電話の不通が発生 したため,平常時に活用しているメール,FAX,電話等を用いた情報伝達ができませんでした。
また,携帯電話を用いての直接通話も,充電の節約の観点から,長時間行うことができませんでした。 このため,携帯電話のカメラ機能を用いて,ホワイトボードにとりまとめた情報を撮影し,写真を添 付したメールを携帯電話から教育委員会へ直接送付することで,報告に代えていました。
<コラム> 太陽光発電システム
つくば市内の一部の小中学校等では,環境対策等の目的で,太陽光発電システム が設置されています。設置場所によって,定格出力,蓄電池の有無および容量,シ ステムからの給電範囲等は異なりますが,停電により商用電源の供給が停止した場 合でも,非常用コンセント(写真)を使って機器の充電等が可能です。
各施設の太陽光発電システム等の設置状況は,「つくば市環境白書」等で確認する ことができます。また,システムの運用形態等については,所管課(環境課,教育 施設課等)で確認できます。
(2)安全対応
<解説 2.1>
翌日以降の授業等の実施可否の判断(<解説7.1>参照)や学校施設の避難所としての活用の判断に 必要な情報の収集のための緊急施設点検を災害発生後に実施します。
点検は,以下の理由より,必ず2名以上で行うことを基本とします。 ・点検中の2次災害の防止。
・確実な点検を行い,見落とし等を防ぐ。
・緊急に報告を要する被害発見時の伝達要員として。
災害発生時の緊急施設点検について,役割分担と点検ポイントの整理をあらかじめ行っておきます。 緊急施設点検では,効率的に点検が実施できるように,全体の人員配置を踏まえ,施設対象(例:外 観,電気,水道等の種別),エリア別に役割分担を決め,迅速な全体の情報収集に努めます。
また,緊急施設点検の結果,施設および備品等に被害が確認された場合は,その後対応や学校の避難 教職員の対応
○危険個所の把握と校内・通学路の立ち入り禁止箇所の指示(解説 2.1) ○下校方法(集団下校,保護者引き渡し)の決定と保護者連絡(解説 2.2) 家庭・PTA・地域の対応
あります。(例:学校施設に被害があり2次災害の危険性から学校にとどまれない等)
そのような場合,学校施設の被害状況のみならず,学区内の特に通学路の被災状況の把握が不可欠と なります。しかしながら,災害発生直後に学区内の状況を教職員が直接把握することは困難です。
このため,保護者や地域住民からの情報も活用し,対応を決定します。また,下校にあたってもPTA・ 地域住民との連携を図ります。
<コラム> 緊急施設点検をスムーズに行う工夫
桜南小学校では,災害発生時の緊急施設点検について,施設別に確認ポイントを整理するとともに, 直接点検結果を記入できる,確認記録シートを作成し,防災危機管理マニュアルに取り入れています。
<コラム> 立ち入り禁止札
緊急点検の結果,立ち入り禁止の措置を行う場合,一刻も早い対応が求められます。また,措置にあ っては,児童生徒や避難民等の一般来訪者にも,確実に立ち入り禁止を認識させるため,大きな表示等 を行う必要があります。
しかしながら,災害発生後の様々な対応を求められる中,立ち入り禁止の表示を作成することは,非 常に困難です。また,停電等により印刷ができなかったり,明かりがない中の作業となったりすること も想定されます。さらに,緊急点検と立ち入り禁止措置を別々に行うことは措置の遅れに繋がります。 このため,立ち入り禁止を示す表示札をあらかじめ作成しておき,緊急点検と併せて立ち入り禁止措 置を行うと,発災後の対応が効率的です。
なお,作成した立ち入り禁止札は,参観授業や運動会等の保護者や地域住民が学校を訪れる行事の機 会に活用すると便利です。こうすることで,教職員間では,表示札の保管場所の共有が図れるとともに 保護者や地域住民にとっては同一の表示を用いることで立ち入り禁止を即座に認識できます。
(3)災害情報の収集
<解説 3.1>
災害を発生させた自然現象等の災害因について,正しい情報を入手することは,その後対応を大きく 左右します。
地震をはじめ,災害を発生させるレベルの自然現象が発生すると多くの場合,気象庁が記者会見を行 教職員の対応
○災害情報(被害概況)の収集(解説 3.1)
・報道機関等から/災害因(地震等)の規模や今後の見通し,被害の概要 ・地域・関係機関から/学区内の被害状況
家庭・PTA・地域の対応