資料2 「(仮称)美しい宮崎づくり推進条例」のイメージ
1 「(仮称)美しい宮崎づくり推進条例」の構成
この条例は大きく3つの部分での構成を検討しています。
「(仮称)美しい宮崎づくり推進条例」
美しい宮崎づくりに関する基本的な考え方
■ 本県の景観特性、景観の価値、課題と方向性、条例制定の意義
条例を制定する上で基本となる事項
■ 目的、定義、基本理念、各主体の責務又は役割
美しい宮崎づくりを推進するための施策
■ 美しい宮崎づくりを推進するための基本的事項
(推進計画の策定等、推進体制の整備
景観整備促進機構の指定等、公共事業における景観への配慮、 美しい宮崎づくり推進月間)
■ 多様な担い手の育成等
(普及啓発及び人材の育成等、景観まちづくり活動団体の登録等、 専門家による助言指導、表彰)
2 条例の概要(案) (1)名称
(仮称)美しい宮崎づくり推進条例
(2)基本的考え方 【宮崎県の景観特性】
私たちが暮らす宮崎県は、祖母山系や霧島連山をはじめとする緑豊かな山々、そこ を源とし日向灘へ注ぐ大小様々な河川、日豊海岸から日南海岸にわたる変化に富んだ 海岸線など、雄大で美しい自然に恵まれており、その中で人々は、温暖な気候や風土 に合った暮らしの積み重ねにより、潤いと安らぎのあるまちなみやのどかな農山漁村 など、本県固有の景観を守り、育んできた。
【本県の景観の価値】
本県の豊かな自然を背景に、先人たちがおもてなしの心を持って磨き上げてきた観 光地や沿道の景観は、県民の地域に対する愛着と誇りを育むとともに、訪れる人々に 宮崎らしさを印象づける重要な要素となっており、観光や人々の交流促進にも大きな 役割を担ってきた。
【課題と方向性】
近年、過疎化や少子高齢化に伴う担い手不足などから、地域の人々によって守られ、 育まれてきた景観が損なわれることが懸念される一方、人々の価値観の多様化や生活
様式の変化に伴い、潤いや安らぎのある暮らしへの関心が高まっている。
私たちは、今、こうしたことを見つめ直し、美しい宮崎を形成する景観の価値を改 めて認識し、県民共有の財産としてこれらを継承し、守り、育て、また、新たに創出 していく取組をたゆまず進めていかなければならない。
【意義】
(3)条例を制定する上で基本となる事項 ①目的
美しい宮崎づくりに関し、基本理念を定め、県、市町村、県民及び事業者の責務又 は役割を明らかにするとともに、その施策の基本となる事項を定め、美しい宮崎づく りに関する施策を総合的かつ計画的に推進し、もって県民の心豊な暮らし及び魅力あ る地域社会の実現を目指していく旨を規定したい。
②定義
「美しい宮崎づくり」とは、現にある良好な景観を保全し、新たに良好な景観を創
出し、又はこれらの景観を活用した持続可能な魅力ある地域づくりをいう旨を規定し たい。
③基本理念
県民をはじめとする美しい宮崎づくりに関わる多様な主体(県、市町村、県民、事 業者等)が、共通の認識に立ち、美しい宮崎づくりに連携して取り組んでいけるよう、 理念や考え方を示したい。
(1) 美 しい 宮崎づ くりは 、県民 の心豊 かな暮 らしと 魅力あ る地 域社会の実現に不 可欠 で ある こと に かん がみ 、良好 な景 観を県 民共有 の財産 として 、現在 及び将 来の県民がその恩恵を享受できるように推進されなければならない。
(2) 美 しい 宮崎づ くりは 、地域 の自然 、歴史 、文化 等と人 々の 生活、経済活動等 によ り 培わ れて き た地 域固 有の景 観と 密接に 関連す るもの である ことに かんが み、 地 域の 個性 及 び特 色を 伸長さ せる ととも に、県 民の地 域に対 する愛 着と誇
りを醸成するように推進されなければならない。
(3) 美 しい 宮崎づ くりは 、観光 その他 の地域 間交流 の促進 に大 きな役割を担うも ので あ るこ とに か んが み、 地域の 活性 化に資 するよ う、県 、市町 村、県 民及び 事業者が一体となり、おもてなしの心を持って推進されなければならない。
④責務又は役割
各主体が「基本理念」にのっとった美しい宮崎づくりに取り組むに当たり、それぞ れが担う責務又は役割について明記したい。
(1) 県の責務
ア 県は、基本理念にのっとり、美しい宮崎づくりに関する広域的かつ総合的な 施策を策定し、及びこれを実施するものとする。
イ 県は、市町村が実施する地域の特性を生かした美しい宮崎づくりに関する施 策に協力し、及びこれを支援するものとする。
ウ 県は、美しい宮崎づくりに関する県民及び事業者又はこれらの者が組織する 団 体 (以 下「 県民 等 」と いう。)の主 体的か つ積極 的な取 組を促 進する ものと する。
エ 県は、美しい宮崎づくりを効果的に推進するため、県民、事業者、市町村及 び県が相互に連携を図ることができるよう必要な措置を講ずるものとする。
(2) 市町村の役割
市町村は、基本理念にのっとり、景観行政の主体的な役割を担う者として、 県との適切な役割分担を踏まえつつ、県及び県民等と連携し、地域の特性を生 かした美しい宮崎づくりに関する施策を実施するよう努めるものとする。
(3) 県民の役割
県民は、基本理念にのっとり、日々の暮らしや行動が地域の景観に深いかか わりを持つことを認識し、自ら進んで美しい宮崎づくりに努めるとともに、地 域社会の一員として、地域で行われる美しい宮崎づくりに関する取組に協力す
るよう努めるものとする。
(4) 事業者の役割
(4)美しい宮崎づくりを推進するための基本的事項 ①推進計画の策定等
美しい宮崎づくりに関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため、美しい宮崎 づくりの推進に関する計画を定めることを規定したい。
②推進体制の整備
県、市町村及び関係団体等で組織する協議会について規定したい。
③景観形成促進機構の指定等
良好な景観の形成を目的とした業務を行う法人を景観形成促進機構として指定でき ることを規定したい。
④公共事業における景観への配慮
公共事業に係る良好な景観形成のための指針の策定と、それにのっとった公共事業 の執行について規定したい。
⑤美しい宮崎づくり推進月間
美しい宮崎づくりに関する県民等の理解や活動を促進するため、美しい宮崎づくり 推進月間を定めることを規定したい。
(5)多様な担い手の育成等 ①普及啓発及び人材の育成等
県民等の美しい宮崎づくりへの理解と積極的な参加を促すための、普及啓発や人材 の育成等について規定したい。
②景観まちづくり活動団体の登録等
良好な景観を形成することを目的として組織された景観まちづくり活動団体を登録 し、必要な情報や活動団体間が交流する機会を提供することについて規定したい。
③専門家による助言指導
(6)地域の特性を生かした景観の保全及び創出 ①潤いと安らぎのあるまちなみの保全及び創出
潤いと安らぎのあるまちなみを保全し、又は創出するため、緑地の保全、緑化の推 進、良好な水辺環境の保全・創出等について規定したい。
②歴史的景観及び文化的景観の保全
歴史的な趣きの残る景観及び伝統文化からなる景観を保全するため、歴史的建造物 の保存及び活用、伝統文化の継承等に努めるよう規定したい。
③農山漁村景観の保全
農山漁村景観の保全につながるよう、里山の保全、耕作放棄地の再生利用、地産地 消等に努めるよう規定したい。
④自然景観の保全
本県の豊かな自然景観を保全する観点から、森林の保全や動植物の生息・生育環境 の保全等に努めるよう規定したい。
⑤広域的景観の保全
複数の市町村が関係するような広域的景観を保全するように規定したい。
(7)景観資源の活用 ①景観阻害要因の除却等
良好な景観の形成を著し、景観資源の活用の妨げとなっているものの除却等に努め るよう、また、屋外広告物の掲出に当たっては景観への配慮に努めるよう規定したい。
②眺望景観の磨き上げ
良好な眺望景観が保全又は創出され、将来にわたって活用されるよう、視点場の整 備等に努めるよう規定したい。
③沿道及び沿線景観の磨き上げ
沿道及び沿線景観が地域固有の景観資源として活用されるよう、その磨き上げに努 めるよう規定したい。
④おもてなしと賑わいの空間づくり