浦 監 第 1 4 2 号 平 成 1 9 年 2 月 2 2 日
浦安市監査委員 醍 醐 敦
同 菊 原 栄 三
同 醍 醐 誠 一
平成18年度工事監査の結果報告について
地方自治法第199条第5項の規定により実施した工事監査の結果について、同条第 9項の規定により別紙のとおり公表します。
平 成 18年 度 工事監査の結果報告書
1.監査対象工事
公共下水道事業第1処理分区 第812工区工事(鉄鋼通り二丁目)
2.監査対象部課 建設部 下水道課
経営企画部 契約管財課
3.監査の実施日
平成18年12月18日(月)
4.監査の観点及び方法
公共下水道事業第1処理分区 第812工区工事(鉄鋼通り二丁目)について、計画
・調査・設計・仕様・積算・契約・施工・管理(監督)・試験・検査等が適正かつ効 率的に行われているか、関係資料の提出を求め書類を調査するとともに、各担当者か ら説明を聴取し、また、工事現場において施工状況等の調査を行った。
なお、工事監査は、工事技術に関する専門的知識を必要とするため、協同組合技術 士連合と工事技術監査業務委託を締結し、技術士の派遣を求め実施した。
5.工事の概要
「浦安市工事技術監査業務報告書」のとおり。
6.工事監査結果
公共下水道事業第1処理分区 第812工区工事(鉄鋼通り二丁目)は、良好である と判断された。
工事技術監査の詳細については、別紙「浦安市工事技術監査業務報告書」のとおり である。
平 成 18 年 度
浦安市工事技術監査業務
報 告 書
平成 19年 1月 4日
協同組合 総合技術士連合
1.対象工事名称
公共下水道事業第1処理分区 第812工区工事(鉄鋼通り二丁目)
2.実施日
平成18年12月18日(月)
3.場所
浦安市役所第3庁舎第1会議室及び当該工事現場
4.監査執行者
代表監査委員 醍醐 敦 監査委員 菊原 栄三 監査委員 醍醐 誠一
5.立会者
監査委員事務局 局長 浦田 幸利 主幹 宮木 規男 主査 森田 輝明 主任主事 鈴木 康夫
6.業務(報告書共)実施技術士 協同組合 総合技術士連合
竹中 應治 ㊞ 技術士(建設部門、情報処理部門) 一 級 建 築 士 、 一 級 土 木 施 工 管 理 技 士 〒530−0047 大阪市北区西天満5丁目1番19号高木ビル408号
Tel:06−6311−1145、FAX:06−6311−1146 Email:[email protected]
URL:http://www.pea.or.jp
総合所見
工事関係書類の提示を求め、各工事の計画・調査・設計・仕様・積算・契約・施工
・管理・監理(監督)・試験・検査等の各段階における技術的事項の実施態様につい て関係者に質疑し、回答を求め、検分・吟味を行った。
市の工事関係書類は、全般的によく整理ができていた。請負業者の工事関係書類ま では十分に把握できなかったが、確認した範囲では、概ね工事の進捗に合わせて整理 ができていた。技術調査の結果は、総括的に良好であった。
調査した事項で一部補足的な説明及び今後の技術向上へ反映できる事項等があるも のについては、その項目で記述する。
Ⅰ 公共下水道事業第1処理分区 第812工区工事(鉄鋼通り二丁目)
Ⅰ−1 工事等内容説明者
建設部 次長 村田 公明
下水道課 課長 小泉 武夫
課長補佐 宇田川 豊
主任主事 古川 欣央
経営企画部 契約管財課 課長 井上 雄一
副主査 内田 直樹
Ⅰ−2 工事概要
(1)工事場所
浦安市鉄鋼通り二丁目地先
(2)背景
浦安市の公共下水道事業開始時期は、県内自治体の中で早い方ではなかった。 しかし、昭和43年に始まった千葉方式による公有水面埋め立てにより市域が当初 の約4倍の約17㎢にも拡大したことを契機に、デベロッパーによる大規模開発が 促進され、各プロジェクト単位の民有下水道施設が必然的に普及されていった。
一方それに平行して、同47年に県による江戸川左岸流域下水道基本計画の策定、 同48年に着手、同50年に浦安町公共下水道事業基本計画策定・決定・認可取得、同 51年に事業着手。その後、各プロジェクト単位の民有下水道は、浦安町公共下水 道事業に編入されて、公共下水道普及率のアップに多大なる貢献をした。同56年 には江戸川左岸流域下水道終末処理場が供用開始され、市の公共下水道整備も促 進されていった。
浦安市は全域が下水道計画決定区域であり、計画面積は1,697ha、そのうち事業 認可区域は1,600ha、平成18年3月末の面積整備率89.0%・人口普及率98.8%は、千 葉県内では第1位である。なお、平成18年11月現在人口は156,976人となっている。
当該地区においては平成11年度より整備を開始して、19年度で工事完了予定で ある。
(3)工事概要
工 事 延 長 : L = 231.9m( 道 路 幅 員 W ≒ 18.010m) φ 250mm小 口 径 推 進 工 法 : 推 進 延 長 L = 231.9m
V P φ 250mm x 2 m管 立 坑 築 造 工 : 発 進 立 坑 3 箇 所 ( 内 法 4.0 x 2.0)
到 達 立 坑 2 箇 所 ( 内 法 2.2 x 2.0) 人 孔 設 置 工 : 1 号 人 孔 5 箇 所
汚 水 桝 設 置 工 : 塩 ビ 桝 14箇 所 付 帯 工 : 舗 装 復 旧 工 298㎡
(4)工事請負業者
名 称 :大英建設株式会社
住 所 :浦 安 市 北 栄 二 丁 目 15番 31号 代 表 者 : 代 表 取 締 役 田 中 康 弘
※参考(計画及び設計業務委託業者) 名 称 :オリジナル設計㈱ 千 葉 事 務 所 住 所 :千 葉 市 中 央 区 栄 町 36番 10号 代 表 者 : 所 長 田 村 明 弘
(5)事業費
設計金額 52,525,200円 契約金額 50,925,000円
指名競争入札、最低額表示なし、落札率97.0%
(6)工事期間
平成18年10月4日 ∼ 平成19年2月28日
(7)工事進捗状況
計画出来高 : 24.7%(40%)、実施出来高 : 21.2% ※( )内は日割り計算値
Ⅰ−3 書類調査による所見
(1)工事着手前における技術調査事項
①調査及び設計
当該管渠の実施設計は、平成18年度前半に委託していた。 a.基本的設計条件の見直し変更無し
浦安市は、人口増加が続いている。未利用地も多いことから、今後も増加して いくものと考えられている。幹線断面は将来の人口を推測して決定されているの で、流量的にはクリアされている。原単位を最後に見直した時期は平成14年3月 であり、その後は変更していない。
b.土質・地下埋設物・交通量等
土質調査によると、ボーリング深さである約GL−12.0mまではN値約10のシル ト系粘土層が続いており、それ以下の地盤も同様の状況と推察される。地下水位 はGL−1.5m付近にある。当該施工の管底位置GL−2.0∼−4.6m付近は、海岸埋 め立て時に、遠浅の軟弱層を鋤き採って盛土・圧密沈下して埋め立てた地層であ るために、地盤は非常に軟弱で、開削工法を採用する場合は(簡易)矢板土留工 及び湧水対策工が必要である。
当該道路幅員は、W=両側歩道2@約1.8m+車道14.41m=約18.01m。両側には工 場・倉庫等が張り付いており、両側歩道下は既設の水道管φ100・雨水管φ500、 場所によってガス管等が埋設されている。下水道管の敷設位置はその利用上、車 道の拝み横断勾配の頂点である道路中央に敷設するのが望ましい。当該区間はそ のように計画・敷設されていた。
交通量については、当該地区はその名の通り圧延鋼板などを運搬する重車両の 通過・出入の頻度が高く、舗装構成も4層舗装(通常の車道舗装は2層舗装が多 い)としている道路である。道路中央(中央分離帯設置無し)に計画していると はいえ、もし経費の安い開削工法を採用すれば道路占有範囲が増え、かつ建設発 生土や埋め戻し土の運搬車が頻繁に運行することになるので、その施工性には疑 問が残されている状況のようであった。
c.推進工法の選定
工法検討では開削工法も考えられたが、床堀深さが約−2.0m∼−4.6mで地下水 対策が必要となる。開削工法を採用すれば幾分安く施工可能とも思われるが、交 通量の多さや地盤沈下の危惧等の安全管理、かつ工期短縮等を考慮して、推進工 法に決定していた。
なお、今年度の下水道管敷設工事の全発注件数(8件)中、6件は開削工法を 採用している。残2件の推進工法採用は、当該鉄鋼通り対象の工事であった。
推 進 工 事 費 の 中 、 推 進 機 械 器 具 損 料 の 占 め る 割 合 は 約 52 .8 % と の こ と で あ っ た 。 d.オーガー式低耐荷力小口径管推進工法の選定
現場条件としては、以下のとおりである。 1)管路は平面的に直線である。
2)推進位置の土質はN≒10のシルト系細砂層、礫率0.0%。 3)到達立坑の内法は 2.2m x 2m。
4)推進スパンの目安は約50mだが、人孔位置決めに際しては工場・倉庫等の入口 を避けることが要求されて、最終的な立坑位置になったとのことであった。 上記現場条件の下で浦安市の地質に最も適して従来から多用し、機構的にも比 較的単純である標記の施工法(オーガー式低耐荷力小口径管推進工法)を選定し ていた。近隣自治体での工法選定の実状も時折事情聴取されたい。
当該工法は、以下の特色を有する工法である。
1)VP(硬質塩化ビニル管)内中心位置に設置される掘進機及びそれに接続され る排土用鋼管の外径は、VP管路内径よりも約50mm細く、外周4分点にセットさ れているガイドで中心にセットされる。
2)オーガーは中心軸で回転されて掘進する。排土は管路内を発進立坑まで運ば れる。この度は泥水・潤滑材等は使用されなかったが、特殊オーガーヘッドを使 用すると、水・圧搾空気・地質に応じた潤滑材注入等が可能となる。
3)方向自動制御装置が装着されているので、方向修正が可能である。
4)掘進施工中の蛇行防止のための掘進方向の確認は、常時先端位置のターゲッ トを監視することにより可能となる。
e.コスト縮減・効率化対策
As(アスファルト)合材・路盤材・埋戻し土について、再生材を使用すること により約70万円の省力化となっていた。
立坑掘削工・汚水桝設置工において、人力掘削を廃止していた。
No.617-5( 1 号 人 孔 H (深 さ )= 4.363m位 置 の 立坑番号)を 両 発 進 立 坑 と す る こ と に よ り 、No.617-4( 1 号 人 孔 H (深 さ )= 2.455m位 置 の 立坑番号)を 省 略 し て 4 ス パ ン に で き 、経 費 節 減 が 図 れ る と も 思 わ れ た 。そ れ が で き な か っ た 理 由 は 、宅 内 汚水桝設置に必要となる取付管が深くなりすぎて、配管できなくなるからであ った。
《注意・要望・検討を要する事項》 1 . 図 面 表 示 不 足 − 1
例 え ば 、「 発 進 立 坑 山 留 仮 設 構 造 図 」で 言 及 す る 。「 腹 起 し 」材 は 通 常 、 鋼 矢 板 に 溶 接 さ れ た ブ ラ ケ ッ ト 上 に 載 せ て 、 「 火 打 ち 」 材 或 い は 「 切 梁 」 材 で 固 定 さ れ る 。 し か し 、 当 該 図 面 に は 「 ブ ラ ケ ッ ト 」 材 の 記 載 は 無 く 、
「 腹 起 し 」材 の 形 状 記 載 は あ る が 取 り 付 け 方 の 記 載 が 無 く 、現 場 で ど の よ う に し て 取 り 付 け る の か 指 示 が 無 い 。ま た 、そ れ に よ り 土 留 工 の 積 算 数 量 が 正 確 に 計 上 さ れ 、土留工の積算数量に影響が出ていないことを確認され たい。
2 . 図 面 表 示 不 足 − 2
そ の 他 で は 、 例 え ば 、 管 路 平 面 図 と 側 面 図 を 互 い に ず れ た 位 置 に 記 入 、 開 削 仮 設 図 に て 床 堀 深 さ に 対 す る 切 梁 位 置 H の 指 示 無 し・管 断 面 位 置 図 無 し ・ 管 回 り の 撒 き 砂 の 記 入 無 し ・ 埋 め 戻 し 土 材 質 の 記 入 無 し 等 々 。
無 く て も 理 解 で き て い る の で 不 要 で あ る の か 、一度、図面の表示内容と 構成を見直しされたい。
設 計 は 主 と し て 以 下 の 基 準 、 指 針 に 準 拠 し て お り 、 適 切 で あ る と 判 断 し た 。
● 下 水 道 施 設 計 画 ・ 設 計 指 針 と 解 説 ( ㈳ 日 本 下 水 道 協 会 平 成 13年 5 月 )
● 下 水 道 推 進 工 法 の 指 針 と 解 説 ( ㈳ 日 本 下 水 道 協 会 平 成 15年 11月 )
● 下 水 道 施 設 の 耐 震 対 策 指 針 と 解 説 ( ㈳ 日 本 下 水 道 協 会 平 成 9 年 8 月 )
② 単 価 及 び 積 算
歩 掛 及 び 単 価 は 主 と し て 以 下 の 基 準 、指 針 に 準 拠 し て お り 、適 切 で あ る と 判 断し た 。
● 下 水 道 用 設 計 標 準 歩 掛 表 管 路 ( 国 土 交 通 省 都 市 局 平 成 18年 4 月 )
● 千 葉 県 積 算 基 準 (千 葉 県 平 成 18年 4 月 )
● 千 葉 県 設 計 単 価 (千 葉 県 平 成 18年 4 月 )
● 推 進 工 事 用 機 械 器 具 損 料 参 考 資 料 ( ㈳ 日 本 下 水 道 管 渠 推 進 技 術 協 会 平 成 18 年 4 月 )
● 推 進 工 法 用 設 計 積 算 要 領 ㈳ 日 本 下 水 道 管 渠 推 進 技 術 協 会 平 成 18年 4 月 )
● 建 設 物 価 (㈶ 建 設 物 価 調 査 会 平 成 18年 4 月 )
● 積 算 資 料 (㈶ 経 済 調 査 会 平 成 18年 4 月 )
● 土 木 コ ス ト 情 報 (㈶ 建 設 物 価 調 査 会 平 成 18年 4 月 )
国 歩 掛 、県 歩 掛 、県 単 価 を 原 則 採 用 し 、無 い 場 合 は 建 設 物 価・積 算 資 料 の 平 均 値 を 採 用 。該 当 し な い 事 項 に つ い て は 類 似 工 種 の 値 を 利 用 す る か 、3 社 以 上 の 見 積 で 異 常 値 を 除 き 最 小 値 を 採 用 す る と の こ と で あ っ た 。
現状、県単価で概ね対応できているが、流通単価を使用する場合には建設物価・ 積算資料で調査を行っている。
数 量 算 出 に つ い て は 、設 計 委 託 会 社 の 成 果 品 と し て 提 出 さ れ た 数 量 計 算 書 を 計 画 担 当 者 が 図 面 照 合 に よ り 照 査 し 、設 計 書 に つ い て は 工 務 担 当 者 が 照 査 し 、係 長 が 最 終 的 に 照 査 を し て い る と の こ と で あ っ た 。
主 要 工 種 に つ い て 重 点 的 に チ ェ ッ ク し た 結 果 、問 題 点 は 見 当 た ら な か っ た 。公共 工 事 と し て の 積 算 根 拠 を 明 示 し て お り 、 適 切 な 積 算 方 法 で あ る と 判 断 し た 。
③契約及び保険
< 契 約 関 係 >
契 約 に 必 要 な 書 類( 契 約 書 、内 訳 書 、着 工 届 、工 程 表 、現 場 代 理 人 、監 理 技 術 者 ) は 完 備 で き て お り 、 そ の 内 容 は 適 正 で あ っ た 。
監 理 技 術 者 は 、 1 級 土 木 施 工 管 理 技 士 の 資 格 を 有 し て お り 、 適 格 者 で あ っ た 。
< 保 険 関 係 >
前 払 金 の 保 証 証 書 の 提 出 が で き て い た 。
公 共 工 事 履 行 保 証 保 険 証 券 が 提 出 で き て い た 。
労 災 保 険 、 法 定 外 労 働 災 害 補 償 保 険 成 立 証 明 書 の 複 写 の 添 付 が で き て い た 。 第 3 者 賠 償 責 任 保 険 に 加 入 し て い た 。
土 木 工 事 保 険 等 に は 加 入 し て い な か っ た 。
建 設 業 退 職 金 共 済 制 度 掛 金 収 納 書 ( 請 負 額 の 0.16%) の 提 出 が で き て い た 。 証 紙 購 入 に つ い て は 、そ の 対 象 作 業 者 の 就 業 日 数 を 個 別 に 的 確 に 把 握 し て 、そ れ に 応 じ た 額 を 購 入 す る こ と に な っ て い る 。的 確 な 把 握 が 困 難 な 場 合 に は 、建 設 業 退 職 金 共 済 事 業 本 部 作 成 の「 業 種 別・請 負 額 別 購 入 額 リ ス ト 」の 比 率 に 従 い 購 入 され る 。 当 該 工 事 の 場 合 、 そ の 比 率 は 0.18%で あ る が 、 前 回 の 残 余 分 が あ る の で 、 そ れ を 差 し 引 い た 額 に 設 定 し た と の こ と で あ っ た 。
(2)工事着工後における技術調査事項
①施工計画
施 工 計 画 書 に は 各 工 種 の 施 工 計 画 が 整 理 で き て お り 、必 要 事 項 を 項 目 別 に 記 述 し て い た が 、施 工 順 序 に 従 っ て フ ロ ー 表 示 を し て 、各 工 種 の 施 工 上 の 留 意 点 を 含 め て 書 く 方 が よ い 。
産 業 廃 棄 物 処 理 に つ い て は 、As舗 装 殻 の 産 業 廃 棄 物 処 理 計 画( 委 託 契 約 書 、処 分 業 許 可 証 、収 集 運 搬 業 許 可 証 、処 分 地 及 び 運 搬 経 路 図 )は 整 理 が で き て い た 。マ ニ フ ェ ス ト 管 理 も さ れ て い た 。
建 設 発 生 土 に つ い て も 、そ の 受 入 処 理 計 画( 委 託 契 約 書 、運 搬 に つ い て の 契 約 書、 処 分 地 所 有 者 の 承 諾 書 等 ) は 適 切 な も の で あ っ た 。
千 葉 県 で は 建 設 発 生 土 を 含 め た「 建 設 副 産 物 の 処 理 基 準 」・「 再 生 資 材 の 利 用 基 準 」を 制 定 し て 、県 下 の 発 注 者 及 び 施 工 者 の 円 滑 な 工 事 管 理 を 促 し 、資 源 の 有 効利 用 と 生 活 環 境 保 全 を 図 っ て い る 。発 生 土 に つ い て は 、先 ず 他 の 工 事 現 場 で の 利 用 と し 、そ の た め の ス ト ッ ク ヤ ー ド・土 質 改 良 プ ラ ン ト・利 用 シ ス テ ム 等 が 活 用 さ れて お り 、利 用 不 可 の 場 合 は 関 係 法 令 を 遵 守 し て 民 間 受 け 入 れ 地 で 処 理 す る と の こ と で あ っ た 。
当 該 工 事 の 場 合 は 民 有 地 へ 搬 出 す る も の と し て い た が 、 必 要 に 応 じ て 運 搬 距 離
( 30∼ 60km) 別 運 送 費 ( 3,526円 / ㎥ ) 、 処 理 費 ( 910円 / ㎥ ) が 計 上 さ れ て い た 。
《注意・要望・検討を要する事項》 1 . 建 設 発 生 土 処 理 費 の 目 的 の 確 認
処 理 費 の 目 的( 再 生 処 理 費・謝 礼 等 )が 明 確 で な か っ た の で 、支 払 い の 妥 当 性 を 確 認 し て お か れ た い 。
② 使 用 材 料 承 諾 願 及 び 試 験 ・ 検 査 調 書
主 た る 材 料 で あ る 推 進 用 VP管 φ 250mm、 1 号 組 立 人 孔 は 所 定 の 強 度 ・ 耐 久 性 が 保 証 さ れ て い る 下 水 道 協 会 認 定 製 品 で あ っ た 。
そ の 他 の 材 料 等 に つ い て の 使 用 材 料 承 諾 願 に あ る 各 材 料 の 形 状 寸 法 及 び 品 質 ・強 度 は 設 計 に 適 合 す る も の で あ り 、納 品 、立 会 検 査 、施 工 状 況 な ど の 確 認 が で き てお り 、 監 督 は 十 分 に 行 わ れ て い る と 判 断 し た 。
③施工管理(監理)
現 時 点 で の 設 計 変 更 は 無 い と の こ と で あ っ た 。
工 事 記 録( 日 報・月 報 )に つ い て は 、業 者 か ら 提 出 さ れ る 日 報 は 当 日 の 工 種 記 入 の み で な く 施 工 場 所・特 記 事 項 に 言 及 す る 方 が よ い 。月 次 工 程 表 は 当 初 作 成 さ れ た ま ま で あ っ た が 、毎 月 の 実 績 を 評 価 し 、そ れ に 応 じ て 計 画 も 変 わ っ て い く の が 通 常 で あ り 、そ の 場 合 は バ ー チ ャ ー ト の 修 正 が 必 要 で あ る 。バ ー チ ャ ー ト で 管 理 す る 場 合 、管 理 の 精 度 を 上 げ る に は 管 理 工 種 の 細 分 化 、同 工 種 で の 繰 り 返 し 作 業 単 位(日 進 量 等 ) ご と の 確 認 と 表 示 を バ ー チ ャ ー ト 内 に 記 入 す る な ど の 工 夫 も 必 要 で あ る 。
平 均 日 進 量 に つ い て は 、 設 計 時 で 12m/ 日 と し て い た が 、 現 況 で は 約 14m∼ 16m/ 日 ( 2 m管 で 7 ∼ 8 本 ) と 進 ん で お り 、 礫 質 は 出 て い な い と の こ と で あ っ た 。
総推進力については、先端抵抗力+周面抵抗力係数×管の外周長×推進延長とし ており、そ れ に 対 し て 50tジ ャ ッ キ 2 本 で 推 進 し て い る と の こ と で あ っ た 。 推 進 長 が 短 い の で 、推 進 力 に は 十 分 余 裕 が あ る と 思 わ れ る が 、途 中 で 最 大 推 力 の 照 査 を さ れ た い 。
偏 心 管 理 に つ い て は 、直 線 推 進 で あ る か ら 常 時 タ ー ゲ ッ ト 管 理 が 可 能 で あ り 、も し 推 進 先 端 位 置 が 所 定 位 置 か ら 外 れ た 場 合 は 、油 圧 ジ ャ ッ キ で 先 端 部 の 方 向 微 調 整 が 制 御 可 能 と の こ と で あ っ た 。管 路 の 推 進 軸 上 で 、常 時 、偏 心 誤 差 範 囲( 上 下 左右
方 向 で ±30mm) 内 に 入 っ て い る こ と を 確 認 し な が ら 推 進 施 工 し て い る こ と に な る 。 工 事 写 真 記 録 に つ い て は 、施 工 の 良 否 判 断 根 拠 と な る た め 、各 施 工 段 階 で は 、ア ッ プ 写 真 と 状 況 写 真 が 必 要 に な る 。最 も 確 認 を 必 要 と す る 施 工 後 に 見 え な く な る 部 分 に つ い て は 特 に 重 要 で あ る 。
例 え ば 、最 大 推 力 時 の 立 坑 フ レ ー ム の 歪 み 計 測 値 、管・人 孔 の 継 手 施 工 状 況 、各 施 工 段 階 に つ い て 、 見 易 い 角 度 で ア ッ プ 撮 影 を 含 め て 整 理 さ れ た い 。
Ⅰ−4 現場施工状況調査における所見
( 1 ) 工 事 施 工 状 況
NO.617-5( 1 号 人 孔 位 置 の 立坑番号)立 坑 に 案 内 さ れ た 。当 日 の 現 況 進 捗 状 況 は 、下 流 側 立 坑 2 基 の 掘 削・土 留 仮 設・覆 工 版 完 了 、両 方 向 推 進 を 完 了 し て 推 進 機 器・排 土 鋼 管 の 撤 去 後 で あ っ た 。1 号 組 立 人 孔 設 置 作 業 の 準 備 中 で あ り 、そ の 立 坑 現 場 で は 特 に 作 業 は し て い な か っ た 。
現 場 視 察 で「 常 時 蛇 行 監 視 と 方 向 微 調 整 管 理 シ ス テ ム 」の 説 明 を 聞 き た か っ た が 、 現 物 撤 去 後 で あ り 見 る こ と が で き な く て 残 念 で あ っ た 。
推 進 施 工 中 は オ ペ レ ー タ ー の 常 時 監 視 下 で ジ ャ ッ キ 圧 力 / 方 向 修 正 の 操 作 が な さ れ て お り 、そ の 直 進 性 は 保 持 さ れ て い る 。そ の 照 査 と し て は 、各 単 管 の 推 進 完 了 時 に 、管 中 心 の 上 下 / 左 右 へ の「 ぶ れ 」の 状 況 を グ ラ フ 化 し た「 推 進 軌 跡 グ ラ フ 」が 提 出 さ れ て お り 、そ れ に よ る と そ の 誤 差 は 各 時 点 に お い て 許 容 値 ±30mm 以 内 に 納 ま っ て い る こ と を 確 認 し た 。
し か し 、基 本 的 に は 請 負 者 に よ る 責 任 施 工 で あ る た め に 、推 進 施 工 中 の 出 来 形 誤 差 確 認 は 通 常 実 施 し て い な い と の こ と で あ っ た 。
鋼 矢 板 土 留 の 内 法 寸 法 は 4.2m x 2.0mで あ り 、 長 辺 の 端 部 に は ブ ラ ケ ッ ト が 溶 接 さ れ て い て 、 そ の 上 に H 鋼 の 腹 起 し 材 を 置 い て い た 。 腹 起 し 材 の 両 端 部 で は 、 そ の 短 辺 に 沿 っ て ジ ャ ッ キ を 据 え て 両 側 の 腹 起 し 材 間 に 圧 力 を か け て 支 持 し て い た 。 内 法 2 mの 短 辺 で は 腹 起 し 材 を 省 略 し て ( 図 面 と は 異 な る ) お り 、 長 辺 用 の 切 梁 を ジ ャ ッ キ と し て い る た め 、も し 何 か の 理 由 で ジ ャ ッ キ が 緩 ん だ ら そ の ジ ャ ッ キ は 外 れ て 落 下 し 、長 辺 の 腹 起 し 材 は 無 効 と な り 、地 震 で も 発 生 す れ ば 落下 す る 。
《注意・要望・検討を要する事項》
1.変更指示書管理、安全管理とKY(危険予知)活動の徹底
現地で施工済の立坑の構造が図面の構造と異なる場合は、必ず変更指示 書で指示されなければならない。また、変更内容が不安定な構造になって いる場合は、承認してはならない。当該工事の立坑は5基ともに『図面に 構造材や連結方法の表示が無い』、『図面構造と現物の構造に差異があり、 不安定である』の問題がある。直ちに不安定構造を無くすとともに、今後 このような不備が発生しないような取り組みを工夫されたい。
( 2 ) 安 全 管 理 状 況
前述の問題を抱えているが、写真、日報、その他の資料より、一応は安全衛生 管理及び組織図の内容は適切であると思われる。安全訓練等については、月に1 度の安全会議記録の討議内容、出席者の署名など、パトロール記録や新規入場者 教育用資料などの整備が必要である。
建設業許可票、労災保険成立票、施行体制・体系図、緊急連絡体制図、建設業 退職金共済制度適用事業主現場標識等の標識は公共の見易い場所に掲示されてい た。
現場を見る限り、整理整頓状況も良好で、無事故無災害で推移しているので、 安全管理状況はよいと判断するが、安全確認を再徹底されたい。
Ⅰ−5 その他の所見
( 1 ) 建 設 業 退 職 金 共 済 制 度 掛 金 証 紙 の 取 扱
国 土 交 通 省 指 導 の 請 負 額 に 準 じ た 比 率 に よ る 掛 金 収 納 書 は 、全 て 添 付 さ れ て い た 。重 要 な こ と は 、必 要 と さ れ る 量 の 証 紙 が 、そ れ を 必 要 と し て い る 末 端 作 業 者 の 所 持 手 帳 に 確 実 に 添 付 さ れ る こ と に あ る 。
そ の 確 認 は 市 の 監 督 職 務 範 囲 内 と は 考 え に く い が 、上 記 手 帳 の 複 写 の 提 出 によ る 具 体 的 な 確 認 指 示 な ど に よ り 、元 請 け 業 者 の 主 任 技 術 者 を 介 し て 、滞 り な く 実 施 さ れ て い る こ と は 、 評 価 さ れ る と こ ろ で あ る 。
( 2 ) 建 設 発 生 土 の 取 扱
建 設 発 生 土 は 産 業 廃 棄 物 と 同 等 に 扱 わ れ る べ き も の で あ り 、軟 弱 な 土 は 産 業廃 棄 物 処 理 許 可 業 者 の 下 で 再 生 処 理 さ れ る か 、そ う で な い 場 合 は 最 終 処 分 地 の 土 地 所 有 者 の 許 諾 書 が 必 要 に な る 。
承 認 条 件 に は 土 質・数 量・異 物 混 入 等 に つ い て の 記 載 や 、運 搬 距 離 も 別 途 考 慮 す る こ と に な る 。浦 安 市 で は そ れ を 全 部 署 に 徹 底 さ せ 、原 則 的 に は 再 生 処 理 を 経 て 再 利 用 し 、環 境 的 に も 、資 源 的 に も 、エ ネ ル ギ ー 的 に も 、CSR(企 業 組 織 の 社 会 的 責 任 )を 実 践 し て い る こ と は 高 く 評 価 さ れ る 。
以 上