( 第 7 回 ) 音響工学
情報学部 情報学科 西宏之
今日学ぶこと ~ 日本語の音声
• 音素とモーラ
• 音節
• 音素記号と音声記号
• 母音
• 子音
• 破裂音
• 摩擦音
• 破擦音
• 接近音
• 弾音
• 鼻音
• 撥音
• 促音
• アクセント
• イントネーション
• 調音結合
音素とモーラ
• 音素: 言語情報を伝えるのに必要となる最小限の音
• → ローマ字表記した時の一文字に相当
• 母音, 子音, 特殊音の 3 つに分類 (Vowel ) (Consonant)
日本語の特徴
• CV の組み合わせが基本となる.
• 原則として, C は単独で存在しない.
• 「カ」 は ka という CV の形をしている
• 例外もある.
• 「シャ」 sya という CCV の形を取るという例外
• 母音と子音の組み合わせにより定義される単位を「モーラ」という.
• 日本語の五十音という場合,概ね,モーラが 50 種類あるという意味で ある.
• 日本語の「カナ」がモーラに相当する.
• モーラは発音するときの「拍」の長さを持つ
日本語のモーラの一覧
• N 「ン」に相当.撥音という.
• Q 「ッ」 ( 小さいッ ) 促音という
.
• R 「ー」 ( 延ばす横棒 ) 長音とい う.
音節
• 音素,モーラを組合せたひと まとまりで発音される最小単 位を「音節」という.
• 概ね,モーラが音節となるが
, N,Q,R は単独では発音され得 ないので,直前のモーラと一 つになって1音節となる
音素記号と音声記号
• 言語としての表記上の記号:「音素記号」
• 例えば「ン」は音素記号
• 一つの音素記号が複数の発音を持つことがある.
• 例えば,
• 「本能 ( ホンノウ ) 」の「ン」
• 「本望 ( ホンモウ ) 」の「ン」
• 「本格 ( ホンカク ) 」の「ン」
• この一つ一つ異なる音を表す記号を「音声記号」という.
• 音声記号はあらゆる言語で共通な表記ができるよう国際的に決められ ている.→ IPA (Internatinal Phonetic Alphabet)
母音
• 母音は第一,第二フォルマントで概ね決まる.
• F1 :舌の最高点の上下の位置
• F2 :舌の最高点の前後の位置
どこかで見たグラフ
子音
• 音声器官をコントロールし,特定の音 韻を作り出すことを「調音」とよぶ.
• 唇や歯茎などの音を作り出す場所を
「調音点」
• 破裂や摩擦など音を作る方法を「調音 法」
• 濁音,半濁音は日本語独特の分類法
破裂音
• 調音点で声道を閉鎖し,続 いて瞬間的に呼気を開放す ることで生成される音を
「破裂音」という
• 清音と濁音の破裂音がある
.
• VOT(Voice Onset Time)
→ 破裂の後,声帯が振動 を始める時刻のこと
• 有声破裂音:バ,ダ,ガ
• 無声破裂音:パ.タ,カ
• 有声破裂音と無声破裂音の VOT は正の値か?負の値 か?
摩擦音
• 調音点で声道を狭め,その隙 間に呼気を摩擦させて通過さ せる音を「摩擦音」という.
破擦音
• 破裂音と摩擦音が連続する 音を「破擦音」という
• p91参照
• 両方の性質をもつ
鼻音
• マ行,ナ行,ン が鼻音である.
• 口蓋帆が開き,鼻 の中で音が共鳴し ている.
その他の音
• 接近音
• 弾音
撥音
• 「ン」の音
• 後に続く音 ( 後続音 ) に よって,大きく発音が異な る.
• → したがって多くの「異 音」がある.
促音
• ちいさい「ッ」
• 促音は子音が長くなっ たものと考えられる.
• (a) サッポロ
• (b) 一層
• (c) 一通
アクセント
• 日本語の特徴として高低 2 段階の高さで単語のアクセントを定義する
アクセントパターン
アクセントパターンは正しくない
• 感覚的には合っているが,実際の気温周波数の動きとは異なる
イントネーション
• フレーズの声の高さの時間変化
• 自然下降 → ダウンステップ
• 強制的に声の高さを一定にすることでロボット的な音にできる
.
• オートチューン
調音結合
• どの音も前後の音の影響を受けて,本来の音から変化してしま す.
• しかし,聴感上はその方が自然に聞こえる
• フォルマントの変化
• 母音の無声化
• 連濁