りんごの摘果剤N A C水和剤(ミクロデナポン水和剤85)は、「早生ふじ
J
に は 使 用 で き る事 項|が、「北紅j に は 使 用 し な い
ミク ロデ、ナポン水和剤85を摘果剤として使用する場合、品種によっては落ちすぎるので、
ね ら し\|品種ごとに使用方法を提示する必要がある 。 今回、「早生ふじj と 「 北 紅 」 に 対 す る 散 布 の
影 響 を 明 ら か に し た の で 参 考 に 供 す る 。
指
導
参
考
内
容
1 「早生ふじ」に対する摘果効果
「ふじ」の満開後 2 週 間 こ ろ の 散 布 で 、 摘 果 効 果 が 認 め ら れ 、 系 統 間 で も 差 が 見 ら れ
ないため、ミクロデ、ナポン水和剤85は 摘 果 剤 と し て 使 用 で き る 。
2 「北紅」に対する 影 響
「ふじj の 満 開 後 2 週 間 こ ろ 及 び 満 開 後 3 週間ころの散布のいずれにおいても、側果、
中 心 果 と も に 激 し く 落 果 す る た め 、 ミ ク ロ デ ナ ポ ン 水 和 剤85は 摘 果 剤 と し て 使 用 し な い 。 ま た 、 他 の 品 種 に 散 布 す る 場 合 に は 「 北 紅
J
に か か ら な い よ うに注意する 。期待される効果
1
1
摘 果 剤 の 適 切 な 使 用 が で き る 。2 「早 生 ふ じ 」 で は 摘 果 剤 散 布 に よ る 摘 果 の 省 力 化 が 期 待 で き る 。
1 本 資 料 は 平 成
2
1
年3月
2 日現在の農薬登録に基づいて作成した。2 農 薬 を 使 用 す る 場 合 は 、 必 ず 最 新 の 「 農 薬 登 録 情 報 」 (
ht t p: / / w
w
w
. m
af f . go. j p/ j / nouy
利用上の注 意事項 |
aku
/n
_i n
f o
/)を確認すること。3 年 に よ っ て 効 果 の 発 現 が 遅 れ た り 、 不 十 分 な 場 合 も あ る の で 、 仕 上 げ 摘 果 は 遅 れ な い よ うにする 。
担 当 部 署 | 青森県農林総合研究センターりんご試験場 育 種 部 |対 象 地 域 | 県 下 全 域
( 担 当 者 名 ) | ( 工 藤 剛 、 深 津 ( 赤 田 ) 朝 子 、 今 智 之 ) | |
発表文献等|平成 19∼ 初 年 度 青森県農林総合研究センタ }りんご試験場試験研究成績概要集
1
i
ワ
【根拠となった主要な試験結果】
表
1
「早生ふじ」に対するミクロデナポン水和剤85
の 摘 果 効 果 (平成18∼2昨青森農林総研りんご試)試 験 年 品種名 区 調 査 果
ひ ろ さ き ふ じ 処 理 側果
中心果
昂 林 処理 倶jl 果
平18年 中心果
ひ ろ さ き ふ じ 無 処 理 倶JI 果
中心果
ふじ(対照) 処理 側 果
中心果
ひ ろ さ き ふ じ 処理 倶JI 果
中心果
平19年 ひ ろ さ き ふ じ 無 処 理 傾jl 果
中心果
ふじ(対照) 処理 側 果
中心果
昂 林 処理 倶jl 果
中心果
平20年 ひ ろ さ き ふ じ 無 処 理 側 果
中心果
ふじ(対照) 処理 倶jl 果
中心果
(注) 1 供試樹: 3品種とも12年 生M. 26EML A台 樹
2 調査数: 1 樹 当 た り 頂 芽30果そう
1 果 そ う 別 平 均 結 実 数
6 / 6 6/ 12 6/ 21
3. 7 2. 8 0. 8
1. 0 1. 0 1. 0
4. 4 1. 4 0. 3
1. 0 0. 9 0. 9
3. 6 2. 5 1. 4
1. 0 1. 0 1. 0
4. 4 3. 7 1. 3
1. 0 1. 0 1. 0
5/ 30 6/ 11 6/ 20
4. 1 2. 3 0. 9
1. 0 1. 0 1. 0
4. 1 2. 4 1. 6
1. 0 1. 0 1. 0
4. 2 3. 5 2. 6
1. 0 1. 0 1. 0
5/ 19 5/ 30 6 / 9
3. 9 3. 4 1. 3
1. 0 1. 0 1. 0
3. 8 3. 7 2. 8
1. 0 1. 0 1. 0
4. 0 1. 8 1. 2
1. 0 1. 0 0. 9
3 散布時期:「ふじ」の満開後2 週間ころ(展 着剤マイリノー加用)
7 / 3
0. 5
1. 0
0. 1
0. 9
1. 2
1. 0
0. 8
0. 9
6/ 29
0. 9
1. 0
1. 6
1. 0
1. 5
0. 9
6/ 19
0. 3
1. 0
2. 5
1. 0
0. 1
0. 7
4 平 成20年処理時の中心果の横径:「ふじ」が8. 9mm、「早生ふじ」が9. 6mm
累 積 落 果 率
(出)
86
。
98 10 67。
82 10 78。
61。
64 10 92。
34。
98 30表 2
「北紅」に対するミクロデナポン水和剤師の影響 (平成17、19∼20年 青森農林総研りんご試)試 験 年 区 調 査 果
1
果 そ う 別 平 均 結 実 数 累 積 落 果 率備 考
6 / 3 6/ 14 6/ 21 6/ 30 (話)
処理 側 果 4. 8 4. 1 0. 3 0. 1 98 ふ じ 高 接
平17 中心果 1. 0 1. 0 0. 3 0. 2 80
無 処 理 側 果 4. 4 4. 2 0. 9 0. 6 86 ふ じ 高 接
中心果 1. 0 1. 0 0. 7 0. 5 50
5/ 30 6/ 11 6/ 20 6/ 29
処理 仮jl 果 4. 6 3. 6 0. 6 0. 3 93 苗 木
中心果 1. 0 1. 0 0. 6 0. 6 40
無 処 理 側 果 4. 6 4. 1 2. 2 1. 7 63 百 木
平19 中心果 1. 0 1. 0 0. 9 0. 9 10
処理 側 果 4. 4 3. 4 0. 1
。
100 ふ じ 高 接中心果 1. 0 1. 0 0. 2 0. 2 80
無 処 理 保リ 果 4. 5 4. 5 3. 5 2. 7 40 ふ じ 高 接
中心果 1. 0 1. 0 1. 0 1. 0
。
5/ 27 6 / 6 6/ 16 6/ 26
処理 リ倶 果 4. 2 1. 6 0. 5 0. 4 90 ふ じ 高 接
平20 中心果 1. 0 0. 8 0. 6 0. 5 50
無 処 理 側 果 4. 3 3. 8 1. 8 1. 7 60 ふ じ 高 接
中心果 1. 0 1. 0 0. 9 0. 9 10
(注) 1 「ふじ」高接樹: M . 26、 高 接 ぎ9年 目 ( 平20)、苗木: 11年 生 (H20) の 「 青 台3台j 樹
2 調査数: 1 樹 当 た り 頂 芽30果そう
3 散 布 時 期 : 平 成17、19年;「ふじj の満開後2 週 間 こ ろ 、 平 成20年 ・ 同 満 開 後3週 間 こ ろ
(し\ずれも展着剤マイリノー加用)
4 平 成20年処理時の中心果の横径: 13. 7mm(平成20年)