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住民監査請求監査 長野市ホームページ

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Academic year: 2018

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(1)

長野市監査委員告示第8号

平 成 15年 9 月 12日 に 提 出 の あ っ た 地 方 自 治 法 第 242条 第 1 項 の 規 定 に 基 づ

く 長 野 市 職 員 措 置 請 求 に つ い て 、 同 条 第 4 項 の 規 定 に 基 づ き 監 査 を 行 っ た

のでその結果を次のとおり公表します。

平成15年11月11日

長 野 市 監 査 委 員 戸 谷 修 一

同 佐 藤 隆 男

(2)

長野市職員措置請求の監査結果

第1 監査の請求

1 請求人

長野市大字安茂里1150番地4 山口光昭 ほか 123 名

2 請求書の提出

請求書の提出は、平成 15 年9月 12 日である。

3 請求の要旨

長野市職員措置請求書に記載された請求の要旨は、下記のとおりである。

( 1) 長野市議会議員平瀬忠義、同小林紀美子、同中川ひろむ、同小林秀子、同近藤満里 及び議会事務局職員中島国煕が、平成 14 年 10 月5日から 15 日までの間、中国で行っ た「海外行政視察」は旅費及び中国 VI SA 申請費用、空港使用料、日当、パスポート代、 内国旅費等の総額金1, 037, 580円を、長野市長、支出担当者らをして各々公金 から支出させた。

( 2) この視察は、長野市の友好都市である石家庄市の招へいにより、北京市、石家庄市、 西安市、上海市、蘇州市を訪ねたものであり、計画当初から遺跡・名所・博物館見学、 文化商業施設等の見学をする観光目的のものである。

( 3) 長野市議会議員訪中団滞在日程表(平成 14 年9月5日付)と同訪中団滞在日程表(平 成 14 年 10 月 18 日付)を比較検討すると、

① 予定になかった唐歌舞団観劇を視察していること

② 予定になかった西安市での宿泊の延泊及び自由行動が設けられていること

③ 予定になかった上海博物館、上海雑技団を視察していること

④ 予定になかったテレビ塔や歴史博物館、超高層商業ビルを視察していること

⑤ 予定になかった南京路、新天地を視察していること

などが明らかとなり、その実態は視察に名を借りた観光旅行であることは一目瞭然 で、この様な旅行に対して公金を支出することは、明らかに違法・不当である。 ( 4) 市長は、違法不当な公金を費消した上記6名に対して、その返還を求める権利と義

務を有するものである。

よって、監査委員は市長に対して次のとおり勧告するよう求める。

市長は、上記旅行をした者に対し、旅行代金全額を長野市に返還するよう請求する こと。

(3)

4 請求の受理

本件請求は、地方自治法(昭和 22 年法律第 67 号。以下「法」という。)第 242 条所定 の要件を具備しているものと認め、平成 15 年9月 12 日にこれを受理した。

なお、本件の監査に当たって、長野市議会議員選出の轟正満監査委員並びに滝沢勇助 監査委員は、法第 199 条の2の規定の趣旨を踏まえ、自ら監査の執行を辞退した。

第2 監査の実施

1 監査対象事項

平成 14 年 10 月5日から 15 日までの間に実施された長野市議会友好訪中団(以下「本 件派遣」という。)に係る旅費の支出について、違法・不当な公金の支出に当たるかどう かを監査対象事項とした。

2 監査対象部局

議会事務局及び総務部庶務課国際室について監査を実施した。

3 請求人の証拠の提出及び陳述

請求人に対して、法第 242 条第6項の規定により、平成 15 年 10 月 20 日に証拠の提出 及び陳述の機会を設けた。請求人のうち3人の請求人が出席し、請求の要旨の補足説明 があった。なお、新たな証拠の提出はなかった。

4 関係人調査

法第 199 条第8項の規定により、関係人として、平成 15 年 10 月 16 日に団長の平瀬忠 義議員および随行の議会事務局中島国煕職員から意見を聴取した。

第3 監査の結果

監査対象事項は、請求人が主張する違法・不当なものではなく、本件請求には理由が ない。

以下、事実関係の確認及び判断理由について述べる。

1 事実関係の確認

監査対象事項について、関係する条例又は規則等との照合、関係書類等の調査及び監 査対象部局からの事情聴取並びに関係人調査を実施した結果、次の事項を確認した。

( 1) 本件派遣の手続きについて

長野市議会友好訪中団は、会派から選出された議員で編成され、ここに過去におい て参加経験のある議員が団長として、また、議会事務局職員が随行としてそれぞれ参 加したものである。

(4)

本件派遣については、法、長野市議会会議規則、長野市職員等の旅費支給条例、長 野市財務規則等に基づき、下記のとおり一連の手続きがなされた。

① 平成 14 年8月 27 日、長野市議会議会運営委員会において長野市議会友好訪中団と して議員派遣することについて審議し、参加者を決定

② 9月 11 日、長野市議会友好訪中団行政視察等派遣承認要求書を団長名で議長に提 出

③ 9月 18 日、法第 100 条及び長野市議会会議規則第 159 条の規定により、友好訪中 団の議員派遣について、本会議において議決

④ 9月 26 日、旅行命令(依頼)書の議長決裁

⑤ 9月 27 日、支出命令書の議会事務局長決裁

⑥ 10 月2日、旅費の支払

⑦ 10 月5日から 15 日まで、訪中

⑧ 10 月 16 日、旅費の精算

⑨ 10 月 21 日、視察等報告書の議長への提出

⑩ 11 月 25 日、議会運営委員会において、参加者全員の出席で報告

( 2) 本件派遣の概要について

① 石家庄市への訪問に至る経緯

昭和 56 年4月19 日、長野市と石家庄市は友好都市締結の調印式が行われ、交流 が始められた。その後、友好訪問団については、昭和 59 年に下記事項についての合 意がなされている。

ア 子々孫々にわたる友好交流を続けるためにも計画的に実施し、かつ経済的負担 を軽くし、ホテル・宴会等の設営については無理のないようにする。

イ 訪問団は年間3団体 25 人以内程度とする。 ウ 訪問期間は 10 日間を原則とする。

これに基づき、以降、毎年石家庄市から産業・経済、教育、福祉などの幅広い分 野の視察団と工業、農業、医学、語学などでの研修生を受け入れ、長野市からは中 学生、市民、市議会等の友好訪問がなされてきている。

本件派遣については、14 年度早々、議会事務局から担当部局の国際室に実施の依 頼があり、国際室としては、友好都市提携の合意事項に沿ったものとして位置付け、 具体的に進められてきたものである。

また、本件派遣が具体的になった段階で招へい状の発行を要請し、9月9日付け で石家庄市の担当部局である外事弁公室から発行されている。

②参加者

長野市議会議員平瀬忠義、同小林紀美子、同中川ひろむ、同小林秀子、同近藤満 里及び議会事務局職員中島国煕

(5)

③中国国内での旅行日程 別紙行程表のとおり

( 3) 本件派遣に係る支出について

長野市職員等の旅費支給条例、長野市財務規則、長野市議会事務局事務専決規程等 の関係条例、規則等に基づき、旅行命令書の議長決裁、支出命令書の議会事務局長決 裁により、10 月2日に概算払いで一人当たり172, 930円、合計6名分で103万 7, 580円が旅費として支出されている。

特殊事情として、友好提携の合意に基づき、相互に訪問団を受け入れるに当たって は、国内旅行に係る費用は招待市側が負担することとされている。このため、長野駅 を起点に北京空港までと上海浦東空港から長野駅までの行程分の旅費並びに中国滞在 中は半額に調整した日当が支出されている。

2 判 断

( 1) 本件派遣は、そもそも両市長間において成立した友好提携の合意に基づき、毎年、 相互に実施されている長野市の事業の一環である。旅行日程については、従前の例を 参考に作成された最初の案が、招待市である石家庄市から8月9日付けで国際室あて に示された。これを基に参加者の打合せの結果、石家庄市についての理解と研修をよ り深めるべく、石家庄市においては長野オリンピックハーモニー募金から寄付をして 建設した小学校並びに農場などを、北京市においては(財)自治体国際化協会北京事 務所を、上海市においては日本貿易振興会上海事務所内の長野県海外駐在員事務所を それぞれ行程に組み入れたい旨長野市から石家庄市に要望し、その結果、9月5日付 けの第一回目の変更案が示されたものである。

また、北京空港到着後から上海浦東空港出発まで石家庄市の外事弁公室の担当者が 通訳業務と案内業務のため随行し、さらに訪問先の各都市においても各市外事弁公室 の職員が案内業務に当たっており、単なる観光旅行と異なる形態となっている。加え て、北京市においては地方自治体に関する情報を日中双方へ発信・提供し、国際協力 支援事業も行っている(財)自治体国際化協会北京事務所を視察し、中国の地方行政 の概要や各種改革の状況について研修していること、石家庄市においては市長(当日 は都合により副市長)を表敬訪問し、長野市長の親書を届けるとともに市の幹部職員 との懇談がなされていること、小学校、幼稚園、日中果樹園、製薬有限公社を視察し ていること、さらに市人民代表大会主任を公式訪問しての懇談がなされていること、 上海市では長野県海外駐在員事務所を視察し、担当の長野県職員等から長野県企業の 進出に関する状況や、中国の国情、経済状況・商慣習などについての説明を受けてい ること等が確認された。

このような経緯からして、視察参加者が主体的に行程を組んだものではなく、請求

(6)

人が指摘するような「計画当初から遺跡、名所、博物館見学、文化商業施設等の見学 をする観光目的のものである。」と言えるものではない。

( 2) 次に、「長野市議会議員訪中団滞在日程表(平成 14 年9月5日付)と同訪中団滞在 日程表(平成 14 年 10 月 18 日付)を比較検討すると、

① 予定になかった唐歌舞団観劇を視察していること

② 予定になかった西安市での宿泊の延泊及び自由行動が設けられていること

③ 予定になかった上海博物館、上海雑技団を視察していること

④ 予定になかったテレビ塔や歴史博物館、超高層商業ビルを視察していること

⑤ 予定になかった南京路、新天地を視察していること

などが明らかとなり、その実態は視察に名を借りた観光旅行であることは一目瞭然 である。」については、( 1) で述べたように、9月5日付けの日程表は、石家庄市の外 事弁公室が、従前の例を参考に最初の案として8月9日付けで示してきたものに、参 加者の要望を伝えた結果の第一回目の変更案であること、また、これ以後この案を基 に石家庄市の外事弁公室が詳細を詰める過程において、建国記念の国慶節の影響や訪 問予定の施設の休館などの理由から何回か変更がなされ、最終的に10 月 18 日付けの 日程表となったものであり、参加者が意図的に日程の変更を要請したものでないこと が確認された。

また、関係人調査により上海市でのテレビ塔、博物館、歴史博物館、超高層商業ビ ルについては、PFI方式の導入など建設の経緯を、商業地区である新天地、南京路 については、都市再開発事業で建設された手法などを学んでいること、日本の歌舞伎 のような古典芸能である唐歌舞や伝統芸能である上海雑技については、全て石家庄市 の依頼による地方都市外事弁公室の職員等の案内で実施されたものであること、西安 市での宿泊の延泊については、既に9月 30 日に日程変更されていたこと、自由行動が 2時間程度あったことについては、行程の都合上、石家庄市職員からの勧めによるも ので、実際には翌日以降の行程の打合せや休養にあてられていたことが確認された。 中国の歴史、文化、社会に対しての理解を深めるため、上記の視察が組み入れられ たことは石家庄市側の配慮によるものであり、長野市との友好関係を深めるために有 用なことと思われる。国内各地の状況を広く知ることにより、地方都市のひとつであ る石家庄市の実情についての理解がより深まるものと言える。

( 3) また、議員の海外行政視察については、「普通地方公共団体の議会は、当該普通地方 公共団体の議決機関として、その機能を適切に果たすために必要な限度で広範な権能 を有し、合理的な必要があるときはその裁量により議員を海外に派遣することができ る。」(昭和 63 年3月 10 日最高裁判決)とされているところである。

本件派遣の場合は、友好都市提携に基づき、相互に一定の枠内で訪問団を受け入れ る合意事項の一環として、市民の代表である議員について、議会で所定の手続きを経

(7)

た後、実施されたものである。また、石家庄市からの招へいに沿った公式行事のため、 中国における全行程に石家庄市の外事弁公室の職員が随行し、さらに他の訪問各都市 においても地方行政政府担当者の同行、案内を受けていることなどから判断して、合 意事項に沿った公務としての派遣であったと言える。

以上のことから、違法性・不当性ともになく、よって、請求人の主張は認められな い。

(8)

(別紙行程表)

長 野 市 議 会 議 員 訪 中 団 滞 在 日 程 表

年 月 日 時 間 行 動 予 定 備 考

10 月5日(土) 14: 10 長野発(あさま 554 号) 成田前泊 10 月 6 日(日)

10: 55 13: 55 16: 00

成田空港発 北京空港着

天壇公園、新王府井街 北京泊

10 月 7 日(月)

09: 45 11: 00

CLAI R(財)自治体国際化協会北京事務所

故宮、万里の長城 北京泊

10 月 8 日(火)

08: 20 14: 00 17: 30

石家庄市へ移動 テレビ塔

市長表敬、歓迎宴会(市政府) 石家庄市泊

10 月 9 日(水)

08: 20 10: 20 11: 50 14: 00 19: 58

東営村(幼稚園、小学校、農場) 隆興寺

市人民代表大会主任表敬、歓迎宴会(人代) 石家庄製薬有限公社

夜行列車で西安へ 車中泊 10 月 10 日

(木)

06: 45 10: 30 13: 30 18: 00

西安駅着 兵馬俑博物館 西安華清池

唐歌舞団観劇 西安泊 10 月 11 日

(金)

09: 10 10: 05 13: 45 15: 00

西の城門 西安碑林博物館 大雁塔

市内散策(自由行動) 西安泊

10 月 12 日

(土)

08: 55 10: 35 13: 30 15: 00 19: 00

咸陽空港発 上海空港着 玉仏寺 上海博物館

上海雑技団 上海泊

10 月 13 日

(日)

07: 43 09: 00 09: 10 10: 00 10: 45 11: 45 15: 00

蘇州へ移動(列車 k805 号) 蘇州駅着

寒山寺

蘇州刺繍研究所 淡水真珠工場 拙政園

蘇州第一シルク工場 蘇州泊

10 月 14 日

(月)

07: 56 09: 19 10: 00 10: 30 11: 45 13: 00 15: 00 16: 30 20: 00

上海へ移動(列車 k805 号) 上海駅着

東方明珠テレビ塔 上海市歴史博物館 超高層商業ビル

長野県海外駐在員事務所 訪問 外灘

南京路 新天地

ジェトロ上海事務所内

上海泊

10 月 15 日

(火)

09: 45 13: 30 17: 00 20: 32 22: 12

豫園

上海浦東空港発( 全日空 NH920 便) 成田空港着

東京駅発(あさま 531 号) 長野駅着 解散

参照

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