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宿題19 測度論的確率論 2015 Kengo Kato

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2015.10.20.

宿題

19

提出期限:11.2の講義開始時.

問題

1. 講義ノート22節の後半の設定に従うとし,X1, X2, . . . はi.i.d.とする.いま,T を可算集 合とし,各t ∈ T に対して,ft: S → Rを可測関数であって,F := supt∈T |ft|と定義した とき,E[F (X1)] < ∞とする.このとき,n ≥ 1に対して,

Yn= sup

t∈T

1 n

n

i=1

{ft(Xi) − E[ft(Xi)]} ,

とおくと,{Y−n : n ≤ −1}は{E−n : n ≤ −1}に関するバックワード・劣マルチンゲール であることを示せ.ヒント:n ≥ 2に対して,E[Yn−1| En] ≥ Ynを示せばよい.

2. X1, X2, . . . をexchangeableな(R-valued) r.v.’sとし,E[X12] = 1とする.

(a)E[XiXj] (i ̸= j)の値はi ̸= jの選び方によらないことを示し,E[X1X2] ≥ 0を示せ.

(b)与えられたρ ∈ [0, 1]に対して,ρ = E[X1X2]となるようなX1, X2, . . . の例を与えよ. 3. X = (X1, . . . , Xk)とY = (Y1, . . . , Yk)をRk-valued r.v.’sであって,あるM > 0が存在

して,P (X ∈ [−M, M ]k) = P (Y ∈ [−M, M ]k) = 1とする.このとき,任意の非負整数 α1, . . . , αkに対して,E[kj=1Xjαj] = E[kj=1Yjαj]ならば,X = Yd であることを示せ. ヒント:∀t ∈ Rkに対して,⟨t, X⟩= ⟨t, Y ⟩d を示せばよい.Thm. 13.2を使う.

4. (Blackwell-MacQeenの壺*1)壺のなかにk色のボールが入っているとし,色を1, . . . , kで ラベルする.色jのボールはαj 個あるとすると,壺のなかには最初α1+ · · · + αk =: α個 のボールが入っている.まず壺のなかのボールをランダムに1つ選び,その色の番号をX1

とする.次に最初にとったボールを壺に戻し,さらにX1と同じ色のボールを1つ壺に追加 し,再び壺のなかからランダムにボールを1つ選び,その色の番号をX2とする.この操作 を繰り返して,r.v.’s X1, X2, . . . を得る.n + 1回目の操作の直前に壺に入っている色jの ボールの個数はαj +ni=1δXi(j)である.ただし,δXi(j) = 1 if Xi = j, δXi(j) = 0 if

*1Blackwell and MacQueen (1973). その他に,Fristedt and Gray (1997)Chapter 27も参考になる.

1

(2)

Xi̸= jである.

(a) (X1, . . . , Xn)の同時分布は

P (X1= j1, . . . , Xn= jn) = 1 (α)[n]

k

j=1

j)[n(j)], 1 ≤ j1, . . . , jn≤ k

と表せることを示せ.ただし,n(j) = Card({i ∈ {1, . . . , n} : ji = j}, (a)[m] = a(a + 1) · · · (a + m − 1)である.

(b) X1, X2, . . . がexchangeableであることを示せ.

(c) (b) の結果と,de Finetti の定理より,exchangeable σ-field E を条件付けたとき, X1, X2, . . . はi.i.d.である.そこで,

Yj = P (X1= j | E), j = 1, . . . , k

とおくと,Y1, . . . , YkはYj ≥ 0 (j = 1, . . . , k), Y1+ · · · + Yk = 1 a.s.をみたすr.v.’s であり,

P (X1= j1, . . . , Xn = jn| E) = Yj1· · · Yjn =

k

j=1

Yjn(j)

と表せる.このとき,

(Y1, . . . , Yk) ∼ Di(α1, . . . , αk)

を示せ.ただし,Di(α1, . . . , αk)はパラメータ(α1, . . . , αk)をもつDirichet分布を表 す*2.ヒント:(Z1, . . . , Zk) ∼ Di(α1, . . . , αk)としたとき,任意の非負整数β1, . . . , βk

に対して,E[kj=1Yjβj] = E[kj=1Zjβj]を示せ.

(d) n + 1 回目の操作の直前に壺に入っている色 j のボールの個数の割合は (αj +

n

i=1δXi(j))/(α + n)であった.n → ∞としたとき, ( α1+

n

i=1δXi(1)

α + n , . . . ,

αk+ni=1δXi(k)

α + n

)

→ (Y1, . . . , Yk) a.s.

を示せ.

5. 次の(a)と(b)を示せ.

(a) {Fn}-adaptedな r.v.’s Yn, n ≥ 0に対して,N がN < ∞ a.s. なる停止時刻なら, YN ∈ FN. さらに,Y = limn→∞Yn が存在すれば,一般の停止時刻N に対して, YN ∈ FN.

*2Dirichlet分布の定義は最後に与えている.

2

(3)

(b) M ≤ N を停止時刻とすると,FM ⊂ FN.

6. L ≤ M を停止時刻とし,任意のA ∈ FLに対して,

N (ω) =

L(ω), ω ∈ A, M (ω), ω ∈ Ac, とおくと,N は停止時刻であることを示せ.

7. N を停止時刻とし,あるm ∈ N とϵ ∈ (0, 1)が存在して,P (N ≤ n + m | Fn) > ϵ a.s. (∀n ≥ 0)とする.

(a) P (N > km) ≤ (1 − ϵ)k (k = 1, 2, . . . )を示せ.ヒント:帰納法. (b) E[N ] < ∞を示せ.

8. (Wald の第 2 等式) ξ1, ξ2, . . . を i.i.d. r.v.’s とし,E[ξ1] = 0, E[ξ12] < ∞ とする. Sn = ξ1 + · · · + ξn とし,Fn = σ(ξ1, . . . , ξn) (ただし,F0 = {∅, Ω} とする) とした とき,任意の可積分な停止時刻N に対して,Var(SN) = Var(ξ1)E[N ]を示せ.

Dirichlet分布の定義. Ga(α, β)をシェイプパラメータα ≥ 0,逆スケールパラメータβ > 0を もつガンマ分布とする.ただし,Ga(0, β)は0に退化した分布である.α > 0のとき,Ga(α, β) は密度関数xα−1 e−βxΓ(α)βα1(0,∞)(x)をもつ.Γ(α)はガンマ関数である:Γ(α) =0xα−1exdx.

いま,α1, . . . , αk ≥ 0の少なくとも1つは正であるとし,G1, . . . , Gkを独立なr.v.’sであって, Gj ∼ Ga(αj, 1)とする.ここで,Yj = Gj/ki=1Gi (j = 1, . . . , k)とおいたとき,(Y1, . . . , Yk) の同時分布をパラメータ(α1, . . . , αk)をもつDirichlet分布 と呼び,Di(α1, . . . , αk)で表す.

参考文献

Blackwell, D. and MacQueen, J.B. (1973). Ferguson’s distribution via P`olia urn schemes. Ann. Statist. 1 353-355.

Fristedt, B.E. and Gray, L.F. (1997). A Modern Approach to Probability Theory. Springer.

3

参照

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