第 4 章 結論 39
A.2 SUZAKU 開発環境の構築
A.2.3 uClinux-dist のインストール
SUZAKUの開発はuClinux-distというLinuxディストリビューション上で行な います.実際にはDebian GNU/Linux上での作業ですが,以下の作業で展開され るディレクトリが仮想的に閉じた一つのディストリビューションのように扱えます.
なお,以下の作業はホスト側OSであるDebian GNU/Linux環境を破壊しない ために,必ず一般ユーザで行なってください.
uClinux-distの展開
付属CDからuClinux-distのディストリビューションファイルを展開します.こ こでは展開先を/home/sd/work/として,以下のコマンドを実行します.
¶ ³
[PC ~]$ cd data/cdrom/suzaku_CD/suzaku/dist
[PC dist]$ tar zxf uClinux-dist-YYYYMMDD-suzakuX.tar.gz\
-C /home/sd/work/
µ ´
ここでファイル名のYYYYMMDDはバージョンを示す年月日,Xは変更履歴を表 していますが,通常は最新のものを使ってください.
uClinux-distのコンフィギュレーション
ディストリビューションの初回設定を行ないます.以下のようにタイプしてく ださい.
A.2 SUZAKU開発環境の構築 47
¶ ³
[PC ~]$ cd ~/work/uClinux-dist-YYYYMMDD-suzakuX [PC uClinux-dist-YYYYMMDD-suzakuX]$ make menuconfig
µ ´
図A.1の画面が出てきます.まずは使用する製品のベンダーと製品名を選択し ます.「Vender/Product Selection」にカーソルを合わせ,Enterキーを押します.
すると図A.2の画面になるので,まず「Select the Vender you wish to target」に カーソルを合わせEnterを押し,続いて出てくる図A.3の画面で「AtmarkTechno」
にカーソルを合わせEnterを押します.すると図A.3の画面に戻るので,今度は
「Select the Product you wish to target」にカーソルを合わせEnterを押し,続い て出てくる図A.4の画面で「SUZAKU-V.SZ310」にカーソルを合わせEnterを押 します.再度図A.5の画面に戻るので,→キーを押して<Exit>を選択し,図A.1 の画面に戻ります.
続いて「Kernel/Library/Defaults Selection」を選択しEnterを押してください.
すると図A.6の画面になるので,「default all settiongs (lose changes)」にカーソル を合わせスペースキーを押して,この項目のみマークされた状態にします.この 状態で<Exit>を押し,図A.1の画面に戻り再度<Exit>を押します.図A.7の ように設定を保存するか聞かれるので,<Yes>を選びます.すると画面に大量の メッセージが出た後,プロンプトに戻ります.
最後にプロンプトで
¶ ³
[PC uClinux-dist-YYYYMMDD-suzakuX]$ make dep all
µ ´
とタイプすることで,SUZAKUのイメージ(image.bin)がビルドされます.これ には多少時間がかかります.
作成されたイメージは以下の方法で確認できます.
48 付 録A SUZAKU開発環境の構築および開発
¶ ³
[PC uClinux-dist-YYYYMMDD-suzakuX]$ cd images [PC images]$ ls
image.bin linux.bin romfs.img [PC images]$
µ ´
図 A.1 make menuconfig実行直後の画面
図 A.2 最初にVenderとProductを決定
A.2 SUZAKU開発環境の構築 49
図 A.3 VenderにAtmarkTechnoを選択
図 A.4 ProductにSUZAKU-V.SZ310を選択
A/D変換ボードを使うためのコンフィギュレーション
上で説明した方法でSUZAKU用イメージファイルの作成ができますが,このイ メージではA/D変換ボード(SID00-U00)の機能を利用することができません.こ のため,以下の手順でA/D変換ボードのドライバをイメージに組み込みます.
まず,以下のコマンドで画面A.1を呼び出します。
50 付 録A SUZAKU開発環境の構築および開発
図 A.5 VenderとProduct選択完了
図 A.6 Default all settingsを選択
¶ ³
[PC ~]$ cd ~/work/uClinux-dist-YYYYMMDD-suzakuX [PC uClinux-dist-YYYYMMDD-suzakuX]$ make menuconfig
µ ´
ここで「Kernel/Library/Defaults Selection」を選び図A.6 の画面で「Customize Kernel Settings」上でスペースキーを押下し、これのみをマークして2回<Exit>
A.2 SUZAKU開発環境の構築 51
図 A.7 カーネル設定を保存
すると,画面A.7 が出るので<Yes>を押下します.
すると画面A.8が出るので,ここで「Character Devices」を選択します.その 後,画面A.9で「SUZAKU I/O A/D Board Support」にマークし,全て<Exit>
で設定画面を抜けます.画面A.7 が出てきたら<Yes>を押下します.
図 A.8 Character Devicesを選択
以上でA/D変換ボードを使用するための設定は完了です.再度make dep all で
52 付 録A SUZAKU開発環境の構築および開発
図 A.9 SUZAKU I/O A/D Board supportにマーク
A/D変換ボードのドライバが組み込まれたイメージが作成されます.
イメージの焼きこみについてはA.4節で述べます.またイメージファイル中に IPアドレスを設定する手順はA.5.1節で述べます.